JP2918481B2 - 画像形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体に形成
された静電潜像を現像剤で現像する現像装置と、この現
像装置へ現像剤を供給するための現像剤カートリッジ
と、このカートリッジを現像装置外部から装置本体内部
へ案内するカートリッジ案内部材とを備えた画像形成装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置の潜像担持体に対して静電潜像が形成され
た後、この静電潜像を現像する現像装置として、例えば
二成分系の現像剤を用いるものでは、現像剤中のトナー
濃度が低下するのに伴って現像剤にトナーが補給される
ようになっている。また、一成分系現像剤を用いたとき
もトナーの補給が必要である。このような補給をトナー
の収容されたカートリッジを用いて行う画像形成装置で
は、装置本体外部から内部へカートリッジを案内する案
内部材を設け、この案内部材を通して新旧カートリッジ
を出し入れして、カートリッジ交換を行う構成を採用し
ている。その場合、新しいカートリッジを装填し、所定
の位置へカートリッジをセットするための位置決め用ス
トッパ部材にカートリッジが突き当たる位置で、残留現
像剤に邪魔されて新しいカートリッジが正規の位置に装
填できず、また該残留現像剤が装置本体外へ飛散又は落
下して周囲を現像剤で汚したり、飛散した現像剤が感光
体表面に付着して画像品質に悪影響を及ぼす不都合があ
る。

【０００３】これに対し、トナーカートリッジ支持ハウ
ジングの後壁に開口部を設け、この開口部にトナーカー
トリッジの容積と同等以上の容積を有する袋を取付ける
ことにより、トナーの吹上がりによるトナーこぼれを防
ぐことは、既に提案されている（特開昭６１−１２２６
７３号公報）。しかしこの提案のものは、比較的大きな
スペースを必要とし、かつカートリッジと支持ハウジン
グ後壁との間にはさまれる現像剤に対しては有効でな
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、現像剤補給
用カートリッジを用いる画像形成装置における上述せる
不都合をなくすこと、すなわち、装填部の残留現像剤に
より、新しいカートリッジがその装填時該残留現像剤に
邪魔されてることなく正規の位置に装填することができ
るようにすること、さらに現像剤が感光体表面やその他
の機構を汚染したり、または外部へ飛散することのない
ようにすることを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、前記カートリッジを装置本体内部の現像剤供給位置
で係止するためのストッパ部材を設け、該ストッパ部材
が現像剤を通すための開口部を有し、前記カートリッジ
案内部材が前記カートリッジをその側部および底部と当
接しながら案内しており、前記カートリッジ案内部材の
うちカートリッジ底部案内部材の高さが前記開口部内に
位置することにより解決される。

【０００６】更に本発明は、前記課題を好都合に解決す
るために、前記現像剤カートリッジに押されて前記スト
ッパ部材の開口部を通過する現像剤を受けるための現像
剤受けが、前記ストッパ部材に着脱可能に取付けられて
いることを提案する。

【０００７】

【作用】現像装置へのトナー補給のためトナーカートリ
ッジをカートリッジ装填部へ装填するとき、カートリッ
ジ先端とストッパ部材との間にある残留トナーは、カー
トリッジ先端に押されてストッパ部材の開口部を通り、
すべて現像剤受けへ入り込む。

【０００８】

【実施例】以下に、本発明を現像剤としてキャリアとト
ナーとからなる二成分系現像剤を用いる実施例について
説明するが、本発明がキャリアを含まない一成分系現像
剤を用いる画像形成装置に適用可能であることは言うま
でもない。

【０００９】図１において、自動原稿供給装置１により
送られた原稿は反射板２ａを備えた照明ランプ２、第１
ミラー３、結像レンズ４、第２ミラー５を介して感光体
ベルト６に投影される。このため、予め主チャージャ７
により均一に帯電された感光体ベルト６の表面に静電潜
像が形成され、該感光体ベルト６表面の静電潜像は現像
部８により現像され、トナー像が作成される。このトナ
ー像は、給紙装置９よりレジストローラ対２４を介して
送られた転写紙に、転写分離ユニット部１９の転写チャ
ージャ部１０の電界により転写される。トナー像を転写
した転写紙は、転写分離ユニット部１９の分離チャージ
ャ部１１により感光体ベルト６から分離されると共に、
転写紙の先端はガイド爪１２により転写分離ユニット部
１９の搬送ベルト１３に案内され、エア吸引部１４によ
り搬送ベルト１３側に吸引されながら、上方に位置する
定着部１５に送られ、定着部１５でトナー像を定着した
転写紙はコピートレイ１６上に排出される。なお、感光
体ベルト６上に残ったトナーはクリーニング部１７でク
リーニングされて、次の作像を可能にする。

【００１０】現像部８の現像剤容器２１内には、キャリ
アとトナーより成る現像剤が収容され、この現像剤が各
現像ローラ２０に供給されて担持され、そのうちのトナ
ーがベルト感光体６上の静電潜像の現像に供される。現
像が継続されるのに伴って、容器２１内のトナーは徐々
に消費され、現像剤中のトナー濃度が漸次低下する。こ
れに対応すべく、この現像部８にはトナー補給室２２が
設けられ、ここからトナーが供給されてトナー補給が行
われる。トナー補給が行われるうちに、トナー補給室２
２内のトナー量は漸次少なくなる。この過程で、同補給
室２２内のトナー残量が一定量以下となったとき、トナ
ー補給室２２内にある圧電センサ等でトナー残量が残り
少ないことが検出される。トナー補給室２２内のトナー
が残り少なくなった場合は、トナー補給室２２の上部に
位置するカートリッジ装填部２３のトナーカートリッジ
２８を新しいものに差し換える。

【００１１】図２には、新しいカートリッジ２８が装填
されるところを示す。カートリッジ２８の先端２８ａと
外枠２８ｂを案内部材２５，２６に沿って奥まで挿入す
る。このとき、案内部材２６上に残留トナー２７が乗っ
ている場合は、先端２８ａにて残留トナー２７を奥まで
押し込んでしまうことがある。

【００１２】図３には、カートリッジ２８がカートリッ
ジ先端２８ａにて残留トナー２７を奥に押し込んでいる
様子が示されている。３０はストッパ部材であり、カー
トリッジの先端２８ａがストッパ部材３０に突き当たっ
たところにて、カートリッジが正規の位置に装填された
ことになる。このとき、カートリッジ先端２８ａとスト
ッパ部材３０との間に残留トナー２７が存在すると、カ
ートリッジ先端がストッパ部材３０に突き当たることが
できず、カートリッジ２８が完全に装填されないという
不都合を生じたり、突き当たらない原因が判らずトナー
カートリッジ２８を何回も出し入れしたりすることによ
り、カートリッジを奥に挿し込んだ瞬間に、残留トナー
２７が逃げ場となる小さな隙間よりカートリッジ装填部
２３の外側へ飛び出して複写機内部を汚し、更には飛散
した残留トナー２７が画像上に悪影響をおよぼす恐れが
ある。

【００１３】これに対し、図３に示すように、本発明に
従って現像剤受け２９がストッパ部材３０に取付けら
れ、そしてストッパ部材３０には現像剤の通過用開口部
３１が設けられている。開口部３１と現像剤受け２９と
は、カートリッジ２８の先端２８ａにより押される残留
トナー２７が、開口部３１を通って現像剤受け２９内へ
落ち込むように配置されている。

【００１４】図４に示す実施例においては、現像剤受け
２９がボルト、ネジ等でストッパ部材３０に着脱可能に
取付けられる。このため、現像剤受け２９内部の清掃も
簡単である。現像剤受け２９内に入り込んだトナーは、
使用済トナーとは異なり、トナー補給室２２へ入れて再
使用することが可能である。

【００１５】図５において、現像剤受け２９が上ぶた２
９ａと本体２９ｂとの２つより構成され、上ぶた２９ａ
は本体２９ｂに脱着可能となっている。これによって、
現像剤受け２９内の残留トナー２７は簡単に処理するこ
とが出来る。３２はトナー取入口であり、現像剤受け２
９をストッパ部材に取付けたときは、ストッパ部材３０
の開口部３１に対向して位置する。

【００１６】

【発明の効果】カートリッジ装填時、装填部の残留現像
剤はすべてストッパ部材に設けた開口部を通って排除さ
れるので、新しいカートリッジは残留現像剤に邪魔され
ることなく正規の位置に装填することができる。更に、
本発明の提案により、ストッパ部材の開口部を通過する
現像剤を受けるための現像剤受けを前記ストッパ部材に
着脱可能に取付けるときは、前述のように排除された現
像剤は、感光体表面やその他の機構を汚染したり、また
は外部へ飛散することもない。また、前記の現像剤受け
内の現像剤は、現像装置のトナー補給室に入れて再使用
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用せる画像形成装置の図式図であ
る。

【図２】トナー補給室およびカートリッジ装填部とカー
トリッジの分解斜視図である。

【図３】カートリッジ装填途中のカートリッジ装填部の
断面図である。

【図４】トナー補給室およびカートリッジ装填部と現像
剤受けの分解斜視図である。

【図５】２部分よりなる現像剤受けの分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

６ 感光体ベルト ８ 現像部 ２２ トナー補給室 ２３ カートリッジ装填部 ２８ トナーカートリッジ ２９ 現像剤受け ３０ ストッパ部材 ３１ 開口部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤
   で現像する現像装置と、この現像装置へ現像剤を供給す
   るための現像剤カートリッジと、このカートリッジを現
   像装置外部から装置本体内部へ案内するカートリッジ案
   内部材とを備えた画像形成装置において、 前記カートリッジを装置本体内部の現像剤供給位置で係
   止するためのストッパ部材を設け、 該ストッパ部材が現像剤を通すための開口部を有し、前記カートリッジ案内部材が前記カートリッジをその側
   部および底部と当接しながら案内しており、 前記カートリッジ案内部材のうちカートリッジ底部案内
   部材の高さが前記開口部内に位置すること を特徴とする
   画像形成装置。
2. 【請求項２】前記カートリッジに押されて前記ストッパ
   部材の開口部を通過する現像剤を受けるための現像剤受
   けが、前記ストッパ部材に着脱可能に取付けられている
   ことを特徴とする、請求項１に記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】前記現像剤受けの現像剤を現像装置へ補給
   することを特徴とする、請求項２に記載の画像形成装
   置。