JP2918199B2 - 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記憶装置

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JP2918199B2 JP5467497A JP5467497A JP2918199B2 JP 2918199 B2 JP2918199 B2 JP 2918199B2 JP 5467497 A JP5467497 A JP 5467497A JP 5467497 A JP5467497 A JP 5467497A JP 2918199 B2 JP2918199 B2 JP 2918199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの補
助記憶装置等に用いられる磁気記憶装置及びその磁気記
憶装置に組み込まれる磁気記録媒体に係わり、さらに詳
しくは、1平方インチ当たり5ギガビット以上の高い記
録密度を有する磁気記憶装置と、この高い記録密度を実
現するのに好適な薄膜磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータが扱う情報量が増大
し、補助記憶装置の大容量化が一段と求められている。
これに対応するため、例えば磁気ディスク装置では単位
面積あたりのビット密度を高めている。磁気ディスク装
置を高記録密度化する場合、記録ビット当たりの媒体面
積が小さくなるため、出力が低下し、再生が困難にな
る。このような問題を解決するため、再生用の磁気ヘッ
ドとして磁気抵抗効果を利用した磁気ヘッドを用いるこ
とが検討されている。この磁気抵抗効果型再生ヘッドは
高い感度を持つため、高記録密度化に適している。
【0003】磁気抵抗効果型ヘッドでは、媒体からの漏
洩磁界により、磁気抵抗層の磁化の方向が電流方向に対
して相対的に変化することによって生じる抵抗変化を利
用して出力を得る。磁界に対する応答の直線性を改善す
る目的で、上記磁気抵抗層の上に非磁性のスペーサ層を
介して軟磁性層バイアス層が形成されることがあるが、
磁気抵抗変化を誘起するのは、基本的には、単層の軟磁
性層(磁気抵抗層)であり、抵抗変化率の大きさは、通
常、数%程度である。
【0004】これに対して、近年、複数の磁性層を非磁
性層を介して積層したタイプの磁性層で、最大数十%に
も達する非常に大きな磁気抵抗変化が報告されている。
このタイプの磁性薄膜では、積層された各磁性層の磁化
の方向が必ずしも一致しておらず、その相対的な方向が
外部磁界により変化することによって、大きな抵抗変化
が生じる。このようなタイプの多層磁性薄膜に生じる大
きな磁気抵抗効果は、巨大磁気抵抗効果あるいはスピン
・バルブ効果と呼ばれており、現在これを利用して、さ
らに高い感度を持つ磁気抵抗効果型再生ヘッドの開発が
進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気抵抗効果型の磁気
ヘッドは再生感度が高く、かつ、ヘッドの抵抗が低いた
め発生する熱雑音が小さい。このため、従来、電磁誘導
型磁気ヘッドから発生する大きなノイズに隠れていた磁
気記録媒体に起因するノイズ(媒体ノイズ)が、装置全
体のノイズに対して大きな割合を占めるようになる。従
って、磁気抵抗効果型の磁気ヘッドを用いて高記録密度
化を実現するためには、保磁力を高めて高記録密度領域
での出力の低下を抑えると同時に、媒体ノイズを低減す
る必要がある。
【0006】磁気記録媒体としては、現在、基板上にC
r下地層を積層した後、その上にCoNiCr,CoC
rTa,CoNiPtあるいはCoCrPt等の磁性層
を積層した薄膜媒体が一般的に用いられている。しか
し、これらの媒体では線記録密度の増大と共に媒体ノイ
ズが増大し、1平方インチあたり5ギガビット以上の記
録密度に対応することは非常に難しい。
【0007】保磁力を高くし、高記録密度を実現する手
段として、磁気異方性の大きなSm−Co系合金を磁性
層として用い、かつ、その結晶粒を微細化することによ
り低ノイズ化を図ることが提案されている。この磁性層
は結晶粒間の磁気的相互作用が強く、媒体ノイズが大き
いという問題があるため、磁性層中に添加物を加えて高
保磁力を有し、かつ媒体ノイズを低減することが提案さ
れている。例えば、特開平7−106127号公報に
は、CoSm磁性層にB,C,N,O,P,S,Zr,
Hf,Fe,Ni,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,
Al,Si,Cu,Zn,Ru,Pr等の元素を添加し
た媒体が開示されている。
【0008】しかし、本発明者等の検討結果では、上記
の元素を添加した媒体を用いても、1平方インチあたり
5ギガビット以上の記録密度を実現するために必要な高
保磁力と、200kFCI以上の高い線記録密度領域に
おける媒体ノイズの低減は不十分である。本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、1平方インチあた
り5ギガビット以上の高密度な情報の記録再生を可能と
し、信頼性が高く大容量の磁気記憶装置及びそのための
磁気記録媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】磁性層中に添加物を加え
ることによって媒体ノイズが減少するのは、磁性結晶粒
の粒界にCo含有量の少ない相が形成されて、磁性結晶
粒間の磁気的な相互作用が低減するためと考えられてい
る。従って、磁性層中に添加する元素の濃度を高めれ
ば、さらにノイズを低減できるのではないかと考えられ
る。
【0010】そこで、特開平7−106127号公報に
開示されているSm−Co磁性材料に添加するSiの添
加量を変えて作製した種々の磁気記録媒体の媒体ノイズ
を調べた。結果を図1に黒丸で示す。この実験では、磁
性材料としてCo−20at%Sm(原子記号の前に付
した数字は、当該素材の含有量をアトミックパーセント
で示す)を用いた。また、図1の縦軸は、200kFC
Iの記録密度で信号を記録したときの媒体ノイズを低記
録密度(5kFCI)の信号出力で規格化したノイズ
(以下、これを規格化ノイズと呼ぶ)を表し、横軸は磁
性層中のCoに対する添加物のモル比を表す。記録再生
条件は、後述の実施例1と同一の条件とした。
【0011】この図1に見るように、Coに対するSi
のモル比があまり大きくなると規格化ノイズは逆に大き
くなってしまう。このため、磁気ヘッドの再生部に高感
度な磁気抵抗効果型の磁気ヘッドを用いても、1平方イ
ンチあたり5ギガビット以上の記録密度を実現すること
は困難であった。
【0012】また、他に開示されている元素を添加して
磁気記録媒体を作製し、媒体ノイズを調べた結果を表1
に示す。どの媒体においても規格化ノイズの低減は不十
分であり、1平方インチあたり5ギガビット以上の記録
密度を実現するためには、さらに保磁力を高くし、媒体
ノイズを低減する必要があると考えられる。
【0013】
【表1】
【0014】本発明者等は、磁性材料の組成、添加物等
を変えた媒体を作製し、磁気抵抗効果型ヘッドと組み合
わせた場合に、最適な媒体系を探索した。その結果、磁
性材料を実質的にCoとSmからなる二元合金で構成
し、かつ、添加物を酸化物もしくは窒化物とすることに
より、高保磁力を有し、かつ規格化ノイズが従来に比べ
て大幅に低い媒体が得られることを見出した。
【0015】図1に、添加物を酸化シリコンとした場合
の、Coに対する酸化シリコンのモル比と規格化ノイズ
の関係を白丸で示す。添加物を酸化シリコンとすること
により、Siの場合に比べて添加物濃度の高い領域の規
格化ノイズを大幅に低減できる。媒体磁性層中の磁性材
料の組成としては、実質的にCoとSmからなる二元合
金の場合に良好な特性が得られた。
【0016】図2に、磁性層中のCoに対する酸化シリ
コンのモル比を約0.8でほぼ一定とした場合の、Co
に対するSmのモル比と1平方インチあたり5ギガビッ
トの記録密度における媒体S/Nの関係を示す。Coに
対するSmのモル比を0.1以上0.4以下とすると、
2.0以上の高い媒体S/Nが得られるので、好まし
い。
【0017】上記のように、磁性材料としてはCoとS
mからなる二元合金を用いることが好ましいが、スパッ
タ法等による膜形成過程で不可避的に取り込まれるAr
等の元素が磁性材料中に微量含まれていてもよい。
【0018】媒体磁性層中の非磁性化合物の組成として
は、一般式 MOx (1) (式中、MはSi,Al,Cr,Zr,Ce,Ta,T
iから選ばれた少なくとも1種の元素を表し、xは1以
上2.5以下の数値を表す)で表される組成の酸化物、
あるいは、一般式、 LNy (2) (式中、LはCr,Si,B,Al,Zr,Ti,Ce
から選ばれた少なくとも1種の元素を表し、yは1以上
2.5以下の数値を表す)で表される窒化物とした場合
に良好な結果が得られた。一般式(1)で表される酸化
物と一般式(2)で表される窒化物とを混合して用いて
もよい。
【0019】上記一般式(1)あるいは(2)で表され
る非磁性化合物のCoに対するモル比は、ほぼ0.1以
上2.8以下とすることが望ましい。Coに対する非磁
性化合物のモル比が0.1よりも小さいと規格化ノイズ
を充分小さくすることができず、2.8よりも大きいと
充分な出力が得られなかった。また、Coに対する非磁
性化合物のモル比を0.5以上2.4以下とすると、規
格化ノイズを十分に低減できると同時に高い保磁力を維
持できるので、さらに好ましい。
【0020】磁性層は、Co含有量が多く非磁性化合物
含有量が少ない強磁性の結晶相と、非磁性化合物含有量
が多くCo含有量の少ない非磁性もしくは弱い磁性の相
に分離されている。酸化物あるいは窒化物を添加する代
わりにスパッタ成膜に用いるArスパッタガスに酸素あ
るいは窒素を混合したガスを用いることによっても保磁
力を増大させることが可能である。しかし、酸化物ある
いは窒化物を添加した場合に比べて規格化ノイズの低減
効果は小さい。これは、酸素あるいは窒素混合ガスを用
いた場合には、結晶粒界だけでなく、結晶粒内にも酸素
あるいは窒素が取り込まれて結晶性が損なわれるためと
考えられる。
【0021】また、本発明の磁気記録媒体において、基
板と磁性層の間に下地層を設けても構わない。下地層と
してはTi,V,Cr,Ge,Zr,Nb,Mo,T
a,W,Ni−P等を用いることが好ましい。従来の媒
体では、下地層は特に磁性層の配向性を制御することを
目的としていたが、本発明の媒体では、下地層は保磁力
の向上、磁性層の配向性向上、基板との密着性向上、及
び耐食性向上のために設けられる。
【0022】磁性層の磁気的な特性としては、記録再生
時のヘッド走行方向(以下、この方向を記録方向と呼
ぶ)に磁界を印加して測定した保磁力を2.5kOe以
上とすると、1平方インチ当たり5ギガビット以上の高
記録密度領域において、良好な記録再生特性が得られる
のでので好ましい。
【0023】図3に、保磁力と装置S/Nの関係を示
す。この図では、各保磁力に対して、磁性層の残留磁束
密度Brと厚さtの積(Br×t)の異なる媒体を用い
て装置S/Nを調べ、得られた最大の装置S/Nの値を
プロットした。測定条件は、後述の実施例1と同じ条件
とした。保磁力が2.5kOeよりも小さくなると、装
置S/Nは1以下になり、信号よりもノイズの方が大き
くなってしまう。
【0024】図4に、一定周波数の高密度な信号を記録
再生した場合の出力信号の位相ジッターと磁気抵抗セン
サを挟んで形成されている2枚の軟磁性体からなるシー
ルド層間の距離(シールド間隔)の関係を示す。この測
定では、図5に示すように、ローパスフィルタ51、微
分回路52及びパルス化回路53によって磁気ヘッドか
らの再生出力をパルス化し、ジッタメータ54によりパ
ルス間隔δの変動を解析した。図4では、δの平均値に
対するδの標準偏差σの割合をジッターとして示した。
シールド間隔が0.25μmよりも大きくなった場合
は、ジッターが10%以上となるため、シールド間隔は
0.25μm以下であることが望ましい。
【0025】記録ヘッドの磁極として、Fe−Co−N
i系合金、Fe−Si系合金等、従来のNi−Fe合金
よりも大きな飽和磁束密度を持つ軟磁性薄膜を用いると
良好な重ね書き特性が得られる。特に、飽和磁束密度が
15000ガウス以上の軟磁性薄膜を用いたときに良好
な結果が得られた。
【0026】さらに、磁性層の保護層としてカーボンを
厚さ5nm〜30nm形成し、さらに吸着性のパーフル
オロアルキルポリエーテル等の潤滑層を厚さ2nm〜2
0nm設けることにより、信頼性が高く、高密度記録が
可能な磁気記録媒体が得られる。また、保護層としてタ
ングステン・カーバイト、(W−Mo)−C等の炭化
物、(Zr−Nb)−N、窒化シリコン等の窒化物、二
酸化シリコン、ジルコニア等の酸化物、あるいはボロ
ン、ボロン・カーバイト、二硫化モリブデン、Rh等を
用いると耐摺動性、耐食性を向上できるので好ましい。
【0027】また、これらの保護層を形成した後、微細
マスク等を用いてプラズマエッチングすることで表面に
微細な凹凸を形成したり、化合物、混合物のターゲット
を用いて保護層表面に異相突起を生じせしめたり、ある
いは熱処理によって表面に凹凸を形成すと、ヘッドと媒
体との接触面積を低減でき、CSS動作時にヘッドが媒
体表面に粘着する問題が回避されるので好ましい。
【0028】本発明による低ノイズ磁気記録媒体と、磁
気ヘッドの再生部として磁気抵抗効果を利用した素子を
備える磁気ヘッドとを組み合わせて磁気ディスク装置を
試作したところ、1平方インチあたり5ギガビット以上
の記録密度でビットエラーレートの低い高信頼磁気ディ
スク装置が得られた。
【0029】すなわち、基板上に直接もしくは下地層を
介して形成された磁性層を具備する磁気記録媒体と、磁
気記録媒体を記録方向に駆動する駆動手段と、記録部と
再生部とを備える磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気記録
媒体に対して相対運動させる手段と、磁気ヘッドへの信
号入力と磁気ヘッドからの出力信号再生を行うための記
録再生信号処理手段とを有する磁気記憶装置において、
磁気ヘッドの再生部を磁気抵抗効果型磁気ヘッドで構成
し、磁気記録媒体の磁性層を酸化物及び窒化物からなる
群から選ばれた少なくとも1種の非磁性化合物と、Co
及びSmを主成分とする磁性材料との混合物で構成し、
さらに、磁性層中のCoに対するSmのモル比を0.1
以上0.4以下とすることにより、200kFCI以上
の高い線記録密度領域における媒体ノイズが十分低減さ
れ、1平方インチあたり5ギガビット以上の記録密度で
ビットエラーレートの低い磁気記憶装置を得ることがで
きる。
【0030】また、前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁
気抵抗センサ部を挟む2枚のシールド層の間隔を0.2
5μm以下とし、記録方向に磁界を印加して測定した保
磁力を2.5kOe以上とすることにより、高記録密度
における十分な信号強度を得ることができ、1平方イン
チ当たり5ギガビット以上の記録密度を持った信頼性の
高い磁気記憶装置を実現することができる。
【0031】さらに、上記磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を、互いの磁化方向が外部磁界によって相対的に変化す
ることによって大きな抵抗変化を生じる複数の導電性磁
性層と、この複数の導電性磁性層の間に配置された導電
性非磁性層を含む磁気抵抗センサによって構成すること
により、信号強度をさらに高めることができ、1平方イ
ンチ当たり5ギガビット以上の記録密度を持った信頼性
の高い磁気記憶装置を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔実施例1〕本発明の一実施例を図1、図6、図7、図
8及び図9により説明する。図6(a)及び図6(b)
に、本実施例の磁気記憶装置の平面模式図及び断面模式
図を示す。この装置は、磁気記録媒体61と、これを回
転駆動する駆動部62と、磁気ヘッド63及びその駆動
手段64と、上記磁気ヘッドの記録再生信号処理手段6
5を有して成る周知の構成の磁気記憶装置である。
【0033】図7に、この磁気記憶装置に用いた磁気ヘ
ッドの構造を模式的に示す。この磁気ヘッドは、酸化A
l・炭化Tiを主成分とする燒結体をスライダ用の基体
71とし、その上に形成された記録用の電磁誘導型磁気
ヘッドと再生用の磁気抵抗効果型ヘッドを組み合わせた
録再分離型ヘッドである。記録用ヘッドは、コイル72
を挟む上部記録磁極73と下部記録磁極兼上部シールド
層74からなり、記録磁極間のギャップ層厚は0.3μ
mとした。また、コイル72には厚さ3μmのCuを用
いた。再生用ヘッドは、磁気抵抗センサ75とその両端
の電極パターン76からなり、磁気抵抗センサ75は共
に1μm厚の下部記録磁極兼上部シールド層74と下部
シールド層77で挟まれ、シールド層間距離は0.25
μmである。なお、図7では記録磁極73,74間のギ
ャップ層、及びシールド層74,77と磁気抵抗センサ
75とのギャップ層は図示を省略してある。
【0034】図8に、磁気抵抗センサの断面図を示す。
磁気抵抗センサの信号検出領域81は、酸化Alのギャ
ップ層82上に横バイアス層83、分離層84、磁気抵
抗強磁性層85が順次形成された部分からなる。磁気抵
抗強磁性層85には、厚さ20nmのNiFe合金を用
いた。横バイアス層83には厚さ25nmのNiFeN
bを用いたが、NiFeRh等の比較的電気抵抗が高
く、軟磁気特性の良好な強磁性合金であればよい。横バ
イアス層8は磁気抵抗強磁性層85を流れるセンス電流
が作る磁界によって、電流と垂直な膜面内方向(横方
向)に磁化され、磁気抵抗強磁性層85に横方向のバイ
アス磁界を印加する。これによって、媒体からの漏洩磁
界に対して線形な再生出力を示す磁気センサが得られ
る。
【0035】磁気抵抗強磁性層85からのセンス電流の
分流を防ぐ分離層84には、比較的電気抵抗が高いTa
を用い、膜厚は5nmとした。信号検出領域81の両端
にはテーパ形状に加工されたテーパ部86がある。テー
パ部86は、磁気抵抗強磁性層85を単磁区化するため
の永久磁石層87と、その上に形成された信号を取り出
すための一対の電極76からなる。永久磁石層87は保
磁力が大きく、磁化方向が容易に変化しないことが必要
であり、CoCr,CoCrPt合金等が用いられる。
【0036】また、磁気記録媒体61としては、図9に
断面構造を模式的に示すような磁気記録媒体を用いた。
この磁気記録媒体はAl−Mg合金、化学強化ガラス、
Ti、Si、Si−C、カーボン、結晶化ガラスあるい
はセラミクス等からなる基板91、Al−Mg合金を基
板として用いた場合に、その両面に形成されたNi−
P,Ni−W−P等からなる非磁性メッキ層92、磁性
層93、カーボン、ボロン、炭化シリコン、窒化シリコ
ン、酸化シリコン、タングステン・カーバイト、(W−
Mo)−C、(W−Zr)−C等からなる保護層94、
及びパーフロルオロアルキルポリエーテル等の潤滑層9
5を含む。以下に、この磁気記録媒体の作製方法を示
す。
【0037】直径2.5インチ、厚さ0.4mmのガラ
スからなるディスク基板91上に、基板温度が室温、A
rガス圧力が15mTorr、投入電力密度が1平方c
m当たり5Wの条件で、RFマグネトロンスパッタリン
グ法によりCo−20at%Smに酸化シリコンを添加
した磁性層93を25nm形成した。次に、基板温度が
150℃、Arガス圧力が5mTorr、投入電力密度
が1平方cm当たり3Wの条件で、DCマグネトロンス
パッタリング法により厚さ25nmのカーボン保護層9
4を形成した。その表面にポリスチレン粒子を静電塗布
し、これをマスクとしてカーボン保護層94を15nm
プラズマエッチングすることで表面に微細な凹凸を形成
した。最後に保護層上にディップ法により吸着性のパー
フルオロアルキルポリエーテルの潤滑層95を形成し
た。
【0038】上記の作製法により、磁性層成膜用のスパ
ッタターゲット中のCo−20at%Smと酸化シリコ
ンの混合比を変えて、磁性層中の酸化シリコン添加量を
変化させた媒体を作製した。図1の実線(白丸)に、磁
性層中のCoに対する酸化シリコンのモル比に対する規
格化ノイズの変化を示す。この図には比較のために、酸
化シリコンに代えてSiを添加した場合の結果を破線
(黒丸)で示した。先に述べたように、添加物を酸化シ
リコンとすることにより、Siの場合に比べて添加物濃
度の高い領域の規格化ノイズが低減できる。
【0039】図10に、磁性材料としてCo−20at
%Smを用いた場合の、Coに対する酸化シリコンのモ
ル比に対する保磁力(Hc)の変化を比較して示す(白
丸)。Siを添加した場合には、図中に黒丸で示すよう
に、Coに対するSiのモル比が0.5以上になると保
磁力が急激に低下するのに対し、酸化シリコンを用いた
場合にはこのような保磁力の急激な低下は見らない。逆
に、Coに対する酸化シリコンのモル比が0.6から
1.0の領域では僅かながら保磁力が増大している。こ
のように添加物として酸化シリコンを用いると、添加物
濃度の高い領域で高い保磁力が得られるために低い規格
化ノイズが得られたものと考えられる。
【0040】磁性層中のCoに対する酸化シリコンのモ
ル比を約0.9とした磁気記録媒体を用いた本実施例の
磁気記憶装置で、ヘッド浮上量28nm、線記録密度2
50kBPI、トラック密度20kTPIの条件で記録
再生特性を評価したところ、1.8の装置S/Nが得ら
れた。この値は、添加物としてSiを用いた場合に比べ
て約3割高い値であった。また、磁気ヘッドへの入力信
号を8−9符号変調処理して出力信号に最尤復号処理を
施すことにより、1平方インチ当たり5ギガビットの情
報を記録再生することができた。しかも、内周から外周
までのヘッドシーク試験5万回後のビットエラー数は1
0ビット/面以下であり、MTBFで15万時間が達成
できた。
【0041】〔実施例2〕実施例1と同様の構成を持つ
磁気記憶装置において、磁気記録媒体として図11に示
す断面構造を持つ磁気記録媒体を用いた。この磁気記録
媒体は、基板91(Al−Mg合金を基板として用いた
場合には非磁性メッキ層92を設ける)と磁性層93の
間に下地層111を設けた以外は、図9と同様な断面構
造を持つ。基板91として、直径2.5インチ、厚さ
0.4mmのガラス基板を用い、基板温度が室温、Ar
ガス圧力が5mTorr、投入電力密度が1平方cm当
たり7Wの成膜条件で、DCマグネトロンスパッタリン
グ法により厚さ15nmのCr下地層111を形成し
た。さらに、その上に、実施例1と同様に磁性層93、
カーボン保護層94、及び潤滑層95を順次形成した。
【0042】磁性層93としては、Co−20at%S
mに酸化シリコン、酸化アルミ、酸化クロム、酸化ジル
コニウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化チタンを
それぞれ添加した媒体を作製した。表2に、得られた媒
体の磁気特性と規格化ノイズの値を示す。表2には比較
のために、酸化物に代えてSiを添加した場合の結果も
示した。
【0043】
【表2】
【0044】表2から明らかなように、酸化物を添加し
た本実施例の媒体は、いずれも、Siを添加した比較例
に比べて低い規格化ノイズが得られている。また、添加
物によって保磁力を高める効果が大きいものと、ノイズ
の低減に効果が大きいものとに分別することができる。
酸化シリコン、酸化アルミ、酸化クロムは保磁力向上に
効果が大きく、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化
セリウム、酸化チタンはノイズの低減に効果が大きい。
【0045】表2の試料番号24の磁気記録媒体を用い
た本実施例の磁気記憶装置で、ヘッド浮上量26nm、
線記録密度250kBPI、トラック密度20kTPI
の条件で記録再生特性を評価したところ、1.8の装置
S/Nが得られた。また、磁気ヘッドへの入力信号を8
−9符号変調処理して出力信号に最尤復号処理を施すこ
とにより、1平方インチ当たり5ギガビットの情報を記
録再生することができた。しかも、内周から外周までの
ヘッドシーク試験5万回後のビットエラー数は10ビッ
ト/面以下であり、MTBFで15万時間が達成でき
た。
【0046】〔実施例3〕実施例2と同様の構成を持つ
磁気記憶装置において、磁気記録媒体の磁性層として、
Co−20at%Smと窒化シリコンの混合比を変え
て、磁性層中の窒化シリコン添加量を変化させた媒体を
作製した。図12の実線(白抜き三角)に、磁性層中の
Coに対する窒化シリコンのモル比と規格化ノイズの関
係を示す。この図には、窒化シリコンに代えてSiを添
加した場合の結果を波線(黒丸)で示した。添加物を窒
化シリコンとすることにより、Siの場合に比べて添加
物濃度の高い領域の規格化ノイズが低減できる。また図
1と比較すると、酸化シリコンを添加した場合よりも窒
化シリコンを添加したほうが規格化ノイズの低減効果が
大きい。
【0047】図13に、磁性材料としてCo−20at
%Smを用いて、Coに対する添加物のモル比を変えた
場合の保磁力の変化を比較して示す。この図に見るよう
に、酸化シリコンを添加した場合(白丸)よりも窒化シ
リコンを添加した場合(白抜き三角)のほうが僅かなが
ら保磁力が増大している。このことにより、酸化シリコ
ンよりも窒化シリコンを添加した媒体のほうが規格化ノ
イズの低減効果が大きいと考えられる。
【0048】磁性層中のCoに対する窒化シリコンのモ
ル比を約0.6とした磁気記録媒体を用いた本実施例の
磁気記憶装置で、ヘッド浮上量28nm、線記録密度2
50kBPI、トラック密度20kTPIの条件で記録
再生特性を評価したところ、2.0の装置S/Nが得ら
れた。この値は、酸化シリコンを添加した場合に比べて
約1割高い値であった。また、磁気ヘッドへの入力信号
を8−9符号変調処理して出力信号に最尤復号処理を施
すことにより、1平方インチ当たり5ギガビットの情報
を記録再生することができた。しかも、内周から外周ま
でのヘッドシーク試験5万回後のビットエラー数は10
ビット/面以下であり、MTBFで15万時間が達成で
きた。
【0049】〔実施例4〕実施例3と同様の構成を持つ
磁気記憶装置において、磁気記録媒体の磁性層として、
Co−20at%Smに窒化クロム、窒化シリコン、窒
化ボロン、窒化アルミ、窒化ジルコニウム、窒化チタ
ン、窒化セリウムをそれぞれ添加した媒体を作製した。
表3に得られた媒体の磁気特性と規格化ノイズの値を示
す。この表には比較のために、窒化物に代えてSiを添
加した場合の結果も示した。
【0050】
【表3】
【0051】表3から明らかなように、添加物として窒
化物を用いた本実施例の媒体は、いずれも、Siを添加
した比較例に比べて低い規格化ノイズが得られている。
また、添加物によって保磁力を高める効果が大きいもの
と、ノイズ低減効果が大きいものとに分別することがで
きる。窒化クロム、窒化シリコン、窒化ボロン、窒化ア
ルミは保磁力を高める効果が大きく、窒化ジルコニウ
ム、窒化チタン、窒化セリウムはノイズの低減に効果が
大きい。
【0052】表3の試料番号31の磁気記録媒体を用い
た本実施例の磁気記憶装置で、ヘッド浮上量26nm、
線記録密度250kBPI、トラック密度20kTPI
の条件で記録再生特性を評価したところ、1.8の装置
S/Nが得られた。また、磁気ヘッドへの入力信号を8
−9符号変調処理して出力信号に最尤復号処理を施すこ
とにより、1平方インチ当たり5ギガビットの情報を記
録再生することができた。しかも、内周から外周までの
ヘッドシーク試験5万回後のビットエラー数は10ビッ
ト/面以下であり、MTBFで15万時間が達成でき
た。
【0053】〔実施例5〕本実施例では、実施例1と同
様の構成を持つ磁気記憶装置において、再生磁気ヘッド
を図14に示した断面構造を持つ磁気抵抗センサを用い
て構成した。この磁気抵抗センサの信号検出領域81
は、シールド層と磁気抵抗センサの間の酸化Alのギャ
ップ層82の上に、磁性層に(111)配向をとらせる
ための厚さ5nmのTaバッファ層141、厚さ7nm
の第一の磁気抵抗層142、厚さ1.5nmのCu中間
層143、厚さ3nmの第二の磁気抵抗層144、厚さ
10nmのFe−50at%Mn反強磁性合金層145
が順次形成された構造を有する。前記第一の磁性層14
2にはNi−20at%Fe合金を使用し、第二の磁性
層144にはCoを使用した。
【0054】反強磁性層145からの交換磁界により、
第二の磁性層144の磁化は一方向に固定されている。
これに対し、第二の磁性層144と非磁性層143を介
して接する第一の磁性層142の磁化の方向は、磁気記
録媒体からの漏洩磁界により変化するため、抵抗変化が
生じる。このような二つの磁性層142,144の磁化
の相対的方向の変化に伴う抵抗変化はスピンバルブ効果
と呼ばれるが、本実施例では再生ヘッドにこの効果を利
用したスピンバルブ型磁気ヘッドを使用した。なお、テ
ーパ部86は実施例1の磁気センサと同一構成である。
【0055】本実施例の磁気記録媒体には直径1.3イ
ンチ、厚さ0.4mm、表面粗さ1nmのカーボン基板
を用いた。実施例1と同様の条件でCoと酸化シリコン
のモル比が1.2のCo−20at%Smに酸化シリコ
ンを添加した磁性層を25nm形成し、その上に、厚さ
20nmのカーボン保護層を形成した。その表面にポリ
スチレン粒子を静電塗布し、これをマスクとしてカーボ
ン保護層を13nmプラズマエッチングすることで表面
に微細な凹凸を形成した。最後に保護層上にディップ法
により吸着性のパーフルオロアルキルポリエーテルの潤
滑層を形成した。こうして形成された磁気記録媒体のデ
ィスク円周方向に磁界を印加して測定した保磁力は27
10Oeであった。
【0056】本実施例の磁気記憶装置を用い、ヘッド浮
上量25nm、線記録密度280kBPI、トラック密
度25kTPIの条件で記録再生特性を評価したとこ
ろ、1.5の装置S/Nが得られた。また、磁気ヘッド
への入力信号を8−9符号変調処理して出力信号に最尤
復号処理を施すことにより、1平方インチ当たり7ギガ
ビットの情報を記録再生することができた。しかも、内
周から外周までのヘッドシーク試験5万回後のビットエ
ラー数は10ビット/面以下であり、MTBFで15万
時間が達成できた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高いS/Nと低いビッ
トエラーレートが得られるので、1平方インチ当たり5
ギガビットの高い記録密度で、15万時間以上の平均故
障間隔を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁性層中のCoに対する添加物のモル比と規格
化ノイズの関係を示す図。
【図2】磁性層中のCoに対するSmのモル比と媒体S
/Nの関係を示す図。
【図3】保磁力と装置S/Nの関係を示す図。
【図4】位相ジッターとシールド間隔の関係を示す図。
【図5】位相ジッターの測定装置の構成を示す図。
【図6】(a)及び(b)は、それぞれ、磁気記憶装置
の平面模式図及びそのA−A’断面図。
【図7】磁気ヘッドの断面構造の一例を示す斜視図。
【図8】磁気ヘッドの磁気抵抗センサ部の断面構造の一
例を示す模式図。
【図9】磁気記録媒体の断面構造の一例を示す模式図。
【図10】磁性層中のCoに対する添加物のモル比と保
磁力の関係を示す図。
【図11】磁気記録媒体の断面構造の一例を示す模式
図。
【図12】磁性層中のCoに対する添加物のモル比と規
格化ノイズの関係を示す図。
【図13】磁性層中のCoに対する添加物のモル比と保
磁力の関係を示す図。
【図14】磁気ヘッドの磁気抵抗センサ部の断面構造の
一例を示す模式図。
【符号の説明】
51…ローパスフィルタ、52…微分回路、53…パル
ス化回路、54…ジッタメータ、61…磁気記録媒体、
62…磁気記録媒体駆動部、63…磁気ヘッド、64…
磁気ヘッド駆動部、65…記録再生信号処理系、71…
基体、72…コイル、73…上部記録磁極、74…下部
記録磁極兼上部シールド層、75…磁気抵抗センサ、7
6…導体層、77…下部シールド層、81…信号検出領
域、82…シールド層と磁気抵抗センサの間のギャップ
層、83…横バイアス層、84…分離層、85…磁気抵
抗強磁性層、86…テーパ部、87…永久磁石層、91
…基板、92…メッキ層、93…磁性層、94…保護
層、95…潤滑層、111…下地層、141…バッファ
層、142…第1の磁気抵抗層、143…中間層、14
4…第2の磁気抵抗層、145…反強磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 朋生 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平8−83418(JP,A) 特開 平8−212518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/66 G11B 5/39 H01F 10/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に直接もしくは下地層を介して形成
    された磁性層を具備する磁気記録媒体において、 前記磁性層は、酸化物及び窒化物からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の非磁性化合物と、Co及びSmを主
    成分とする磁性材料との混合物で構成され、前記磁性層
    中のCoに対するSmのモル比が0.1以上0.4以
    下、ヘッドの相対的な走行方向に磁界を印加して測定し
    た保磁力が2.5kOe以上であることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記非磁性化合物は、一般式MOx(式
    中、MはSi,Al,Cr,Zr,Ce,Ta,Tiか
    ら選ばれた少なくとも1種の元素を表し、xは1以上
    2.5以下の数値を表す)で表される酸化物であり、前
    記磁性層中のCoに対する前記一般式で表される酸化物
    のモル比が0.1以上2.8以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】前記非磁性化合物は、一般式LNy(式
    中、LはCr,Si,B,Al,Zr,Ti,Ceから
    選ばれた少なくとも1種の元素を表し、yは1以上2.
    5以下の数値を表す)で表される窒化物であり、前記磁
    性層中のCoに対する前記一般式で表される窒化物のモ
    ル比が0.1以上2.8以下であることを特徴とする請
    求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】前記非磁性化合物は、一般式MOx(式
    中、MはSi,Al,Cr,Zr,Ce,Ta,Tiか
    ら選ばれた少なくとも1種の元素を表し、xは1以上
    2.5以下の数値を表す)で表される酸化物と、一般式
    LNy(式中、LはCr,Si,B,Al,Zr,T
    i,Ceから選ばれた少なくとも1種の元素を表し、y
    は1以上2.5以下の数値を表す)で表される窒化物と
    からなり、前記磁性層中のCoに対する前記一般式で表
    される非磁性化合物のモル比が0.1以上2.8以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】前記磁性層は、Co含有量が多く前記非磁
    性化合物含有量が少ない強磁性の結晶相と、前記非磁性
    化合物含有量が多くCo含有量の少ない非磁性もしくは
    弱い磁性の相に分離されていることを特徴とする請求項
    1〜のいずれか1項記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を記録
    方向に駆動する駆動手段と、記録部と再生部とを備える
    磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対
    して相対運動させる手段と、前記磁気ヘッドへの信号入
    力と前記磁気ヘッドからの出力信号再生を行うための記
    録再生信号処理手段とを有する磁気記憶装置において、 前記磁気記録媒体は請求項1〜のいずれか1項記載の
    磁気記録媒体であり、前記磁気ヘッドの再生部は磁気抵
    抗効果型磁気ヘッドで構成されていることを特徴とする
    磁気記憶装置。
  7. 【請求項7】前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは互いに
    0.25μm以下の距離だけ隔てられた軟磁性体からな
    る2枚のシールド層の間に形成された磁気抵抗センサ部
    を有することを特徴とする請求項記載の磁気記憶装
    置。
  8. 【請求項8】前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、互いの
    磁化方向が外部磁界によって相対的に変化することによ
    って大きな抵抗変化を生じる複数の導電性磁性層と、前
    記複数の導電性磁性層の間に配置された導電性非磁性層
    とを含む磁気抵抗センサを備えることを特徴とする請求
    7記載の磁気記憶装置。
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