JP2917905B2 - 通信制御装置およびその制御方法 - Google Patents

通信制御装置およびその制御方法

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JP2917905B2 JP8105259A JP10525996A JP2917905B2 JP 2917905 B2 JP2917905 B2 JP 2917905B2 JP 8105259 A JP8105259 A JP 8105259A JP 10525996 A JP10525996 A JP 10525996A JP 2917905 B2 JP2917905 B2 JP 2917905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信制御装置および
その制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の情報伝送路を介して複数の
通信制御装置が連結されて形成される通信システムにお
いては、例えば、或る通信制御装置〔A〕より、他の通
信制御装置〔B〕に対して複数の通信パケットを送信中
に、他の通信制御装置〔C〕から通信制御装置〔B〕に
対して、重複して通信パケットが送信されることによる
通信障害を防止し、通信回線を常時正常運用状態に維持
するために、通信パケットの送信開始に当っては、当該
複数の通信パケットを送信しようとする相手の通信制御
装置に対してロック要求を出力し、当該相手側の通信制
御装置をロック状態にしてから通信パケットの送信が行
われるように動作規定されている。この場合、ロック状
態に置かれた通信制御装置は、ロック要求を出力した前
記通信制御装置以外の装置からの通信パケットを受信す
ることは不可能の状態となる。このようなバス・システ
ムの通信プロトコルの例としては、国際電気標準会議
(IEC)にて規格化されているAV(Audio Video )
機器制御用標準バスであるD2B(Domestic Digital B
us)などがある。また、ロックされている通信制御装置
に対して、ロックしている通信制御装置以外の他の通信
制御装置より通信を行う場合の通信制御方式の一例が、
特開平2−21754号公報に開示されている。
【0003】一般に、所定の情報伝送路を介して複数の
通信制御装置が連結されて形成される通信システムは、
図10に示されるように、情報伝送路101を介して、
同一構成・同一機能を有する複数の通信制御装置38、
39および40等が連結されており、これらの通信制御
装置相互間において、複数の通信パケットの送受信が行
われる。なお、図10においては、説明の都合上、3つ
の通信制御装置38、39および40のみが記載されて
いる。以下においては、前記特開平2−21754号公
報の通信制御方式に含まれる通信制御装置を抽出して従
来技術として引用し、その動作について説明するものと
する。
【0004】図11は、当該通信制御装置(通信制御装
置41と云う)の内部構成を示すブロック図である。図
11に示されるように、通信制御装置41は、情報伝送
路101に対応して、内部バス104を含み、通信パケ
ットの送受信を行うトランシ−バ部42と、通信パケッ
トを通信プロトコルにそって変復調する変復調部43
と、通信パケットの構成および解析を行うデ−タリンク
・コントロ−ラ部(以下、DLC部と云う)44と、送
受信デ−タを格納するシステム・インタフェ−ス部(以
下、SIF部と云う)46と、送信デ−タの設定および
受信デ−タの処理を行うCPU45とを備えて構成され
る。
【0005】次に、その動作について説明する。通信パ
ケットの送信時においては、CPU45より、マスタア
ドレス、スレ−ブアドレスおよび送信デ−タ等を含む各
デ−タと、当該各デ−タを格納するレジスタのアドレス
がSIF部46に伝達され、SIF部46においては、
CPU45からの各デ−タが、同時に送られてくるアド
レスのレジスタに格納される。SIF部46に格納され
ている前記各デ−タは、内部バス104を介してDLC
部44により読み出されて通信パケットが形成され、内
部バス104を介して変復調部43に伝達される。変復
調部43においては、所定の通信プロトコルにそって当
該通信パケットに対応する変調処理が行われて、その変
調出力信号はトランシーバ部42に送られ、トランシ−
バ部42により情報伝送路1に対し送信出力される。ま
た通信パケットの受信時においては、トランシ−バ部4
2において、情報伝送路1より受信された通信パケット
を含む変調信号は変復調部43に伝達され、変復調部4
3において通信プロトコルにそって復調処理される。D
LC部44においては、変復調部43より復調出力され
る通信パケットを内部バス104を介して入力し、当該
通信パケットの解析が行われ、マスタ・アドレス、スレ
−ブ・アドレスおよび受信デ−タ等を含む各デ−タと、
当該各デ−タを格納するレジスタのアドレスが、内部バ
ス104を介してSIF部46に伝達されて、それぞれ
レジスタの対応するアドレスに逐次格納される。そし
て、通信終了時には、DLC部44より、CPU45に
対して割り込み要求信号102を出力され、これを受け
て、CPU45によりSIF部46に格納されている受
信デ−タが読み出されて所定の処理が実行される。
【0006】図12は、図11のDLC部44の内部構
成を示すブロック図である。図12に示されるように、
当該DLC部44は、インストラクション信号とSIF
部46の各レジスタを指定するアドレスを含むマイクロ
コ−ドにより構成され、通信パケットの構成および解析
を行うためのプログラムを格納するROM47と、RO
M47に格納されているプログラムのマイクロコ−ドの
インストラクション信号をデコ−ドするインストラクシ
ョン・デコ−ダ(以下、IDと云う)49と、ROM4
7のアドレス値をカウントするプログラムカウンタ(以
下、PCと云う)48と、CPU45に対して割り込み
信号102を出力する割り込みコントロ−ラ50とを備
えて構成される。
【0007】次にDLC部44の動作について説明す
る。ROM47においては、PC48において指定され
るアドレス109の入力を受けて、マイクロコードのイ
ンストラクション信号107およびアドレス105が読
み出され、インストラクション信号107はID49に
入力されてデコードされ、またアドレス105は内部バ
ス104に出力される。送信時においては、SIF部4
6に格納されている各データが読み出されて変復調部4
3に伝達され、また受信時においては、変復調部43か
らの受信データをSIF部44の各レジスタに格納する
などの処理が行われる。また、その処理が終了すると、
ID49よりPC48に対して制御信号108が出力さ
れ、PC48は、その制御信号108の入力を受けて次
のマイクロプログラムのアドレスに設定される。通信終
了時にはID49よりデコード信号110が出力され
て、割り込みコントローラ50に入力される。割り込み
コントローラ50においては、そのデコード信号239
の入力を受けて割り込み信号102が出力されCPU4
5に送出される。
【0008】図13は、図11のSIF部46の内部構
成を示すブロック図である。図13に示されるように、
当該SIF部46は、CPU45からの通信動作制御用
のコマンドを格納するコントロール・レジスタ53と、
それぞれ通信を行う上で必要なパラメ−タを格納するマ
スタ・アドレス・レジスタ54、スレ−ブ・アドレス・
レジスタ55およびコントロ−ルビット・レジスタ56
と、通信内容を格納するステ−タス・レジスタ57と、
通信制御装置がロックされているか否か等の通信状態を
格納するスレ−ブ・ステ−タス・レジスタ58と、ロッ
クされた場合に、ロックしている通信制御装置のアドレ
スを格納するロック・アドレス・レジスタ59と、それ
ぞれ送信デ−タおよび受信データを格納する送信バッフ
ァ60および受信バッファ61と、アドレス“a”を有
するロックしているアドレス、およびアドレス“b”を
有するロック残り時間等を格納するメモリ62と、DL
C部44より送られてくるアドレスをデコ−ドして、デ
コード信号112を出力するアドレス・デコ−ダ51
と、CPU45より送られてくるアドレスをデコ−ドし
て、デコード信号113を出力するアドレス・デコ−ダ
52と、それぞれデコード信号112および113のア
ドレスにより指定されるステータス・レジスタ57およ
び受信バッファ61のデータを入力して、CPU45に
送出するマルチプレクサ63とを備えて構成される。
【0009】次に、SIF部46の動作について説明す
る。送信時においては、通信開始前に、CPU45よ
り、SIF部46のコントロール・レジスタ53、マス
タ・アドレス・レジスタ54、スレーブ・アドレス・レ
ジスタ55、コントロール・ビット・レジスタ56およ
び送信バッファ60に対して、それぞれ所定のデータが
設定される。このデータ設定時には、CPU45より送
られてくる設定データおよびアドレス115は、アドレ
ス・デコーダ52においてデコードされ、デコード11
3がイネーブルとなり設定するレジスタに書き込まれ
る。次に、通信が開始されると、DLC部44により、
通信パケットを構成するために、内部バス104を介し
て所定のアドレスがSIF部46に送られ、当該アドレ
スは、アドレス・デコーダ51においてデコードされ
て、デコード112がイネーブルとなり、対応する各レ
ジスタのデータが読み出される。また、受信時において
は、受信された通信パケットはDLC部44において解
析されて、通信状態、ロック・アドレスおよび受信デー
タ等を含む受信情報が、内部バス104を介して、SI
F部46の各レジスタに入力されて設定される。そし
て、通信が終了すると、CPU45により、ステータス
・レジスタ57に保持されている通信状態情報および受
信バッファ61の保持されている受信データ114が、
マルチプレクサ63に入力され、マルチプレクサ63か
らは、データ情報116が出力されてCPU45に出力
される。
【0010】また、図14は、図13のSIF部46に
含まれる受信バッファ61の内部構成を示すブロック図
である。図14に示されるように、当該受信バッファ6
1は、受信デ−タを入力して格納する受信メモリ68
と、受信メモリ68に書き込まれる受信データのアドレ
スを指定するアドレス・カウンタA66と、受信メモリ
68から受信デ−タを読み出すアドレスを指定するアド
レス・カウンタB67と、DLC部44より送られてく
る受信デ−タを一時格納する受信デ−タ・レジスタA6
4と、受信メモリ68からの受信デ−タを一時格納する
受信デ−タ・レジスタB65とを備えて構成される。
【0011】次に、図14を参照して、受信バッファ6
1の動作を説明する。データの書き込み時には、内部バ
ス104を介してSIF部46に入力される受信データ
は、一時的に受信デ−タ・レジスタA64に格納され後
に、アドレス・デコーダ51より出力されるアドレス1
12を介して出力されて、受信メモリ68のアドレス・
カウンタA66により指定されるアドレスに書き込まれ
る。そして、その際には、アドレス・カウンタA66は
1インクリメントされる。また、データの読み出し時に
おいては、受信メモリ68のアドレス・カウンタ2によ
り指定されるアドレスの受信データが出力されて、受信
データ・レジスタB65に一時的に格納された後に、ア
ドレス・デコーダ52より出力されるアドレス113を
介して出力され、受信データ114として出力される。
【0012】図16は通信パケットの構成を示す図であ
り、スタ−ト・ビット201、送信元アドレスを示すマ
スタ・アドレス202、マスタ・アドレス202に対す
るパリティ・ビット203、相手先アドレスを示すスレ
−ブ・アドレス204、スレ−ブ・アドレス204に対
するパリティ・ビット205およびアクノリッジ・ビッ
ト206、コントロ−ル・フィ−ルド207、コントロ
−ル・フィ−ルド207に対するパリティ・ビット20
8およびアクノリッジ・ビット209、およびデ−タ・
フィ−ルド210により構成されている。デ−タ・フィ
−ルド210は1バイトごとのパリティ・ビットとアク
ノリッジ・ビットにより構成されており、パリティ・ビ
ット203、205および208は、パリティ・チェッ
クを行うためのビットである。アクノリッジ・ビット2
06および209は、受信側において、それぞれのデ−
タを正常に受信されたことを送信側に通知する応答ビッ
トであり、正常に受信された場合には肯定応答“0”が
返答され、受信エラ−の場合には否定応答“1”が返答
される。このアクノリッジ・ビット206が肯定応答
“0”の場合には、送信側からコントロ−ル・フィ−ル
ド207が受信側に送信される。コントロ−ル・フィ−
ルド207は、図17に示されるように4ビット値によ
り構成されており、このコントロ−ル・フィ−ルド20
7による、デ−タの方向、通信パケットの制御内容およ
びユニットのロック動作が、当該図17に示されてい
る。デ−タの方向としては、スレ−ブからマスタに送信
する“リ−ド”と、マスタからスレ−ブに送信する“ラ
イト”がある。またデ−タの制御内容としては、スレ−
ブ・ステ−タス、デ−タ、コマンドおよびロック・アド
レスのリ−ド、またはメモリ・アドレス、コマンドおよ
びデ−タのライトなどがある。例えば、デ−タのライト
が受信されると、スレ−ブ側においてはデ−タ・フィ−
ルド210のデ−タが受信され、図13に示されるよう
に、内部バス104を介して受信バッファ61に入力さ
れて格納される。また、スレ−ブ・ステ−タスの読み出
しが受信されると、図13のスレ−ブ・ステ−タス・レ
ジスタ58に入力され、スレ−ブ・ステ−タス・レジス
タ58からは、応答としてスレ−ブ・ステ−タスがデ−
タ・フィ−ルド210として出力されて、内部バス10
4を介して送出される。同様に、ロック・アドレスの読
み出しが受信されると、ロック・アドレス・レジスタ5
9に入力され、ロック・アドレス・レジスタ59から
は、応答としてロック・アドレスがデ−タ・フィ−ルド
210として出力されて、内部バス104を介して送出
される。また、メモリ62内のロック・アドレスおよび
ロック残り時間を知りたい場合には、ライト・メモリ・
アドレスにより、それぞれに割り当てられているメモリ
・アドレスの送信が行われるとともに、引き続いてリ−
ド・メモリを行うことにより、デ−タ・フィ−ルド21
0により、それぞれの内容が得られる。ユニットのロッ
クは、マスタよりスレ−ブに対してロックをかけること
により行われており、一旦ロックをかけられると、他の
マスタからのスレ−ブの状態が変えられるような内容の
通信パケットは受付けられない。
【0013】次にロックされている通信制御装置に対し
て、ロックしている通信制御装置以外の通信制御装置よ
り通信を行う場合の動作について、図10の通信システ
、図11の通信制御部、図13のSIF部46の各
ロック図を引用し、図1の通信シーケンス図及び図1
6の通信パケットの構成を参照して説明する。図1
示されるように、通信制御装置39から通信制御装置3
8に対して、ロックを指示する通信パケットが情報伝
送路101に送出される。当該通信パケットを受信し
た通信制御装置38においては、通信制御装置39より
ロックをかけられたことを示すステータスが、図13の
スレーブ・ステータス・レジスタ58に書き込まれる。
通信制御装置39においては、通信パケットが正常に
送出されると、その時点において、通信制御装置38の
ロックされているアドレスとロックが解除されるまでの
残り時間が、メモリ62に入力されて格納される。この
状態において、通信制御装置40より通信制御装置38
に対して、通信パケットのスタート・ビット201、
マスタ・アドレス202、パリティ・ビット203、ス
レーブ・アドレス204およびパリティ・ビット205
が正しく送出されると、通信制御装置38から通信制御
装置40に対して、正常に受信されたことを示す肯定応
答“0”(アクノリッジ・ビット206)が送出され
る。この肯定応答“0”を受信した通信制御装置40か
らは、通信パケットのコマンド書き込みのコントロー
ル・フィールド207が情報伝送路101に送出され
る。このコマンド書き込みのコントロール・フィールド
207を受信した通信制御装置38においては、スレー
ブ・ステータス・レジスタ58に格納されているロック
状態およびロック・アドレスを示すステータスを参照し
て、現時点において、通信制御装置39によりロックを
かけられているので、通信制御装置40からの通信パケ
ットの受信処理はできないものと判定され、否定応答
“1”(アクノリッジ・ビット209)が情報伝送路1
01に送出される。この否定応答“1”を受信した受信
制御装置40からは、受信処理ができない理由を知るた
めに、スレーブ・ステータス読み出しのコントロール・
フィールド207を含む通信パケットが通信制御装置
38に対して送信される。通信パケットのコントロー
ル・フィールド207を受信した受信制御装置38にお
いては、スレーブ・ステータス・レジスタ58のステー
タスの内容が、データ・フィールド210として情報伝
送路101に送出される。通信制御装置40において
は、送られてきたスレーブ・ステータスの内容により、
通信制御装置38がロックされており、通信制御装置4
0からの通信パケットの受信が不可であることを知らさ
れる。
【0014】そして、通信制御装置40からは、コント
ロ−ル・フィ−ルド207にロック・アドレス読み出し
を記述した通信パケットが、通信制御装置38に対し
て送出される。通信制御装置38においては、ロック・
アドレス・レジスタ59の内容が読み出されて、その内
容がデ−タ・フィ−ルド210として、通信制御装置4
0に対して送信される。通信制御装置40においては、
送られてきたロック・アドレスより、通信制御装置38
が通信制御装置39によりロックされているために、通
信制御装置40からの通信パケットの受信が不可であ
ることを知らされる。そこで、通信制御装置40から
は、通信制御装置38がロックされている残り時間を問
い合わせるために、メモリ・アドレス書き込みのコント
ロ−ル・フィ−ルド207と、ロック残り時間のメモリ
・アドレスのデ−タ・フィ−ルド210を含む通信パケ
ットが、通信制御装置39に対して送信出力される。
この通信パケットを受信した通信制御装置39におい
ては、ロックされている残り時間T1 を、デ−タ読み出
しを要求された時点において送ることができるように準
備動作が行われ、次いで、通信制御装置40から通信制
御装置39に対して、デ−タ読み出しのコントロ−ル・
フィ−ルド207を含む通信パケットが送信される。
デ−タ読み出しのコントロ−ル・フィ−ルド207を受
信した通信制御装置39からは、先程準備されたロック
残り時間の内容T1 を含むデ−タ・フィ−ルド210が
送出される。このロック残り時間T1 を受信した通信制
御装置40においては、T1 時間以上経過すれば、通信
制御装置39により通信制御装置38に対してかけられ
ているロックが解除されることが認識され、通信パケッ
トを送信するタイミングをT1 時間以上待機する状態
に置かれる。一方、その間において、通信制御装置39
からは、ロックおよびデ−タを含む通信パケットおよ
びが通信制御装置38宛に送信され、通信パケット
の送出によりロックが解除される。通信制御装置38に
おいては、通信パケット、およびの受信処理が行
われた後に、スレ−ブ・ステ−タス・レジスタ58のロ
ックが解除されるとともに、ロック・アドレス・レジス
タ59が無効化される。通信制御装置40においては、
2 (≧T1 )時間の経過後において、再度通信パケッ
トを装置2へ送信する。通信パケットのコマンド書
き込みのコントロ−ル・フィ−ルド207を受信した通
信制御装置38においては、スレ−ブ・ステ−タス・レ
ジスタ58内のステータス内容を参照して、現時点にお
いては、通信制御装置38自体がロックされた状態には
ないので、肯定応答“0”(アクノリッジ・ビット20
9)が情報伝送路1に対して送出され、デ−タ・フィ−
ルド210の受信処理が行われて、通信制御装置40か
ら通信制御装置38に対する通信パケットの通信が成
立する。
【0015】次に図14を併せて参照して、通信パケッ
トおよびの受信時における、通信制御装置38内の
受信バッファ61の動作について説明する。通信制御装
置38においては、通信パケットおよびに含まれる
データを受信する前の状態においては、図14に示され
る受信バッファ61に含まれるアドレス・カウンタA6
6およびアドレス・カウンタB67におけるアドレス値
は、それぞれ“00h”になっている。前記データを含
む通信パケットが受信されると、情報伝送路101よ
り、トランシーバ部42を介して変復調部43に入力さ
れて復調され、DLC部44において当該通信パケット
の解析が行われ、内部バス104を介して当該受信デ
ータがSIF部46に伝達される。その際DLC部44
からは、同時に、CPU45に対して通信が終了したこ
とを知らせる割り込み要求信号102が伝達される。S
IF部46において受信された受信データは、同じく内
部バス104を介して入力され、アドレス・デコーダ5
1によりデコード出力されるアドレス112を介して、
図14の受信データ・レジスタA64に一時格納され
る。アドレス・カウンタA66の値は上述のように“0
0h”なので、受信データ・レジスタA64に一時格納
されている受信データは、受信メモリ68のアドレス値
“00h”の領域に書き込まれ、その際、受信アドレス
・カウンタA64は1インクリメントされて“01h”
となる。また、アドレス・カウンタB67の値は“00
h”なので、受信メモリ68のアドレス値“00h”に
格納されているデータは、受信データ・レジスタB65
に出力されて格納される。一方、CPU45において
は、DLC部44より出力される割り込み要求信号10
2が入力されているので、受信データ・レジスタB65
に格納されている前記データは、CPU45より出力さ
れるアドレス113を介して読み出される。その際にア
ドレス・カウンタB67は1インクリメントされて“0
1h”となる。なお、データを含む通信パケットが受
信される場合においても、前記通信パケットに含まれ
るデータを受信した場合と同様に、アドレス・カウンタ
A66およびアドレス・カウンタB67は、それぞれ1
インクリメントされて“02h”となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の通信制
御装置およびその制御方法においては、ロックされてい
る通信制御装置に対して、ロックしている通信制御装置
以外の他の通信制御装置より通信パケットを送信する場
合には、ロックしている通信制御装置においてロックの
残り時間がカウントされている間においては、通信パケ
ットを送信してもロックされている通信制御装置におい
ては、その通信パケットのマスタ・アドレスとロック・
アドレスが一致していないものと判断され、否定応答
“1”がロックされている通信制御装置より送信出力さ
れて通信が終了してしまうという状態が生じる。このた
めに、ロックされている通信制御装置に対して緊急の通
信を行いたい場合においても、ロックしている通信制御
装置においてカウントされているロックの残り時間が0
となって、ロックされている通信制御装置がロック解除
されない限り通信を行うことができないという欠点があ
る。
【0017】また、たとえロックされている通信制御装
置に対して、ロックしている通信制御装置以外の他の通
信制御装置から通信パケットの送信を行うことができて
も、受信バッファ内には、受信デ−タを格納する受信メ
モリが1つしかないので、ロックしている通信制御装置
以外の他の通信制御装置との間の通信の終了後において
は、ロックしている通信制御装置は、ロックされている
通信制御装置に対して再度始めからデ−タを送信し直す
必要があるという欠点がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明の通信制御装
置は、信パケットにより形成される通信情報を含む
変調信号を伝送する情報伝送路にそれぞれ連結され前記
通信情報の送信時に送信相手先をロック状態にしてから
送信を行う通信プロトコルを持つ通信システムを形成す
る複数の通信制御装置の各々の通信制御装置において、
他の通信制御装置より送信されてくる通信パケットを含
む変調信号を前記情報伝送路より受信入力するととも
に、他の通信制御装置に対する送信用の変調信号を前記
情報伝送路に送信出力するトランシーバ部と、前記トラ
ンシーバ部より受信出力される変調信号を受けて、当該
変調信号を所定の通信プロトコルに従い復調して通信パ
ケットを出力するとともに、送信用の通信パケットを入
力して所定の通信プロトコルに従い変調し、送信用の変
調信号として前記トランシーバ部に出力する変復調部
と、前記変調部より復調出力される通信パケットの情報
内容を解析して受信データ情報および通信状態情報を含
む受信複合情報を出力するとともに、送信データ情報お
よび通信状態情報を含む送信複合情報を受けて送信出力
用の通信パケットを構成して出力するデータリンク・コ
ントロール手段と、他の通信制御装置との間の通信動作
状態終了時に特定の割り込み要求信号を生成するととも
に、通信状態が通常通信状態か緊急通信状態であるかを
判定し通信状態判定情報を出力する通信状態判定機能手
段とを有するデータリンク・コントローラ部と、前記受
信データ情報を前記通常通信状態の第1のデータと前記
緊急通信状態の第2のデータとに区分して一時的に格納
保持し前記通信状態判定情報にしたがい前記第1および
第2のデータいずれか一方を前記受信複合情報として出
力するとともに前記送信複合情報を一時的に格納保持す
るインタフェース手段として機能するシステム・インタ
フェース部と、前記システム・インタフェース部より出
力される前記受信複合情報を入力して情報処理するとと
に前記送信複合情報を生成して前記システム・インタ
フェース部に出力し、通常通信時の情報処理の実行過程
における前記緊急通信状態の発生時に、前記システム・
インタフェース部を介して得られる前記通信状態判定情
報を参照し、前記通常通信時の情報処理の実行を一時的
に中断保留して前記緊急通信に対応する情報処理を実行
し、当該緊急通信終了後に前記一時保留されていた通常
通信時の情報処理の実行を再開する機能手段を有するC
PU部とを備えることを特徴としている。
【0019】なお、前記データリンク・コントローラ部
は、前記データリンク・コントローラ部が、前記複合受
信情報が設定された通信パケットを解析するとともに、
前記複合送信情報が設定された通信パケットを構成する
ためのプログラムを格納するROMと、前記ROMより
出力される前記プログラムのマイクロコードのインスト
ラクション信号を入力してデコードし、送信時には、前
記システム・インタフェース部のレジスタに格納されて
いる複合送信情報を読み出して前記変復調部に出力し、
受信時には、前記変復調部より入力される複合受信情報
を前記システム・インタフェース部のレジスタに格納す
るとともに、第1および第2のデコード信号、および所
定の制御信号を出力するインストラクション・デコーダ
と、前記制御信号を入力してカウントし、当該カウント
値により前記ROM内のプログラムのアドレス値を設定
するプログラム・カウンタと、前記第1のデコード信号
を入力して、通信状態終了を示す特定の割り込み要求信
号を前記CPU部に出力する割り込みコントローラと、
前記第2のデコード信号を入力して、前記通信状態判
情報として機能する特定アドレス検出信号を前記システ
ム・インタフェース部に出力するポート回路と、を備
て構成され、前記プログラムが、前記インストラクショ
ン信号と前記システム・インタフェース部内の各レジス
タを指定するアドレスとを含むマイクロコードにより構
成され、前記ROMからは、前記プログラム・カウンタ
より入力されるアドレス値により指定されるマイクロコ
ードのインストラクション信号が前記インストラクショ
ン・デコーダに出力されるとともに、所定のアドレス情
報が内部バスに出力されるようにしてもよい。
【0020】また、前記システム・インタフェース部
は、送信時に前記CPU部からのアドレス情報および複
合送信情報の入力を受けて当該複合送信情報を一時的に
格納するとともに、前記データリンク・コントローラ部
からのアドレス情報の入力を受けて当該複合送信情報を
出力する第1のレジスタ群と、前記データリンク・コン
トローラ部からのアドレス情報を入力し、当該データリ
ンク・コントローラ部からの第1の通信状態情報の入力
を受けて一時的に格納するとともに、前記アドレス情報
を介して当該通信状態情報を前記データリンク・コント
ローラ部に出力するように機能する第2のレジスタ群
と、前記データリンク・コントローラ部からのアドレス
情報を入力し、当該データリンク・コントローラ部から
の通信内容情報および第2の通信状態情報、または受信
データ情報を一時的に格納するとともに、これらの情報
を前記CPU部に対する情報として出力する第3のレジ
スタ群と、前記第3のレジスタ群より出力される情報を
入力して複合化情報として集約し、前記CPU部に出力
するマルチプレクサと、を少くとも備えて構成してもよ
い。
【0021】更に、前記第1のレジスタ群は、前記CP
U部より入力される通信動作制御用のコマンド情報を格
納するコントロール・レジスタと、通信の実行上におい
て必要とされるパラメータをそれぞれに格納するマスタ
・アドレス・レジスタ、スレーブ・アドレス・レジスタ
およびコントロール・ビット・レジスタと、前記CPU
部より入力される送信データ情報を一時的に格納する送
信バッファと、を備えて構成され、前記第2のレジスタ
群が、ロックされた状態にあるか否かを示す通信状態情
報を格納するスレーブ・ステータス・レジスタと、ロッ
クされた状態にある場合に、自装置をロックしている相
手側の通信制御装置を指定するアドレス情報を格納する
ロック・アドレス・レジスタと、を備えて構成され、前
記第3のレジスタ群が、前記データリンク・コントロー
ラ部から伝達される通信内容情報を一時的に格納すると
ともに、当該データリンク・コントローラ部より入力さ
れる特定アドレス検出情報により、現時点において実行
中の通信が通常時通信であるか緊急時通信であるかの識
別情報が設定される通信状態フラグを備えており、当該
通信状態フラグに設定される前記識別情報および前記通
信内容情報を、前記CPU部に対する情報として出力す
るステータス・レジスタと、前記データリンク・コント
ローラ部から伝達される受信データ情報を、前記特定ア
ドレス検出情報により、通常時通信の受信データ情報と
緊急時通信の受信データ情報とに区分して一時的に格納
するとともに、当該受信データ情報を、前記CPU部よ
り入力されるアドレス情報を介して前記CPU部に対す
る情報として出力する受信バッファと、を少なくとも備
えて構成してもよい。
【0022】また、前記受信バッファは、通常時通信の
受信データ情報を格納する第1の受信メモリと、緊急時
通信の受信データ情報を格納する第2の受信メモリと、
前記データリンク・コントローラ部から伝達される受信
データ情報を、一時的に格納する第1の受信データ・レ
ジスタと、前記第1の受信データ・レジスタより出力さ
れる受信データ情報の入力を受け前記特定アドレス検出
情報により制御されて、当該受信データ情報を、前記第
1および第2の受信メモリの何れか一方の受信メモリに
切替え出力するスイッチ回路と、前記第1および第2の
受信データ・メモリより読み出される受信データ情報の
入力を受けて、前記特定アドレス検出情報により制御さ
れて、前記第1および第2の受信メモリの何れか一方よ
り入力される受信データ情報を選択して出力するセレク
タと、前記セレクタより出力される受信データ情報を一
時的に格納する第2の受信データ・レジスタと、前記デ
ータリンク・コントローラ部から伝達される前記特定ア
ドレス検出情報およびアドレス情報を論理処理して生成
される第1の計数用信号を入力としてカウントし、当該
カウント値を、前記第1の受信メモリに対するデータ書
き込み時のアドレス値として出力する第1のアドレス・
カウンタと、前記データリンク・コントローラ部から伝
達される前記特定アドレス検出情報および前記CPU部
から伝達されるアドレス情報を論理処理して生成される
第2の計数用信号を入力としてカウントし、当該カウン
ト値を、前記第1の受信メモリに対するデータ読み出し
時のアドレス値として出力する第2のアドレス・カウン
タと、前記第1の計数用信号の反転レベルの第3の計数
用信号を入力としてカウントし、当該カウント値を、前
記第2の受信メモリに対するデータ書き込み時のアドレ
ス値として出力する第3のアドレス・カウンタと、前記
第2の計数用信号の反転レベルの第4の計数用信号を入
力としてカウントし、当該カウント値を、前記第2の受
信メモリに対するデータ読み出し時のアドレス値として
出力する第4のアドレス・カウンタと、を少なくとも備
えて構成してもよい。
【0023】また、第2の発明の通信制御方法は、
信パケットにより形成される通信情報を含む変調信号を
伝送する情報伝送路にそれぞれ連結され前記通信情報の
送信時に送信相手先をロック状態にしてから送信を行う
通信プロトコルを持つ複数の通信制御装置を有する通信
システムの通信制御方法において、前記複数の通信制御
装置に含まれる任意の通信制御装置〔A〕が、他の任意
の通信制御装置〔B〕によりロックされている状態にお
いて、他の任意の通信制御装置〔C〕から前記通信制御
装置〔A〕に対して緊急時の通信パケットが送信された
場合に対応する通信制御方法として、前記通信制御装置
〔A〕は一連の通信処理の終了後に割り込み要求をを
出力する第1のステップと、 前記ロック状態にもかかわ
らず受信データを読み出す第2のステップと、 通信状態
が通常通信状態か緊急通信状態かを示す通信状態フラグ
を読み出し判定する第3のステップと、 前記第3のステ
ップにて前記通信状態フラグが通常通信状態を示す場合
は通常時の処理を行う第4のステップと、 前記第3のス
テップにて前記通信状態フラグが緊急通信状態を示す場
合は緊急時の処理を行う第5のステップとを含む処理を
行い、前記通信制御装置〔B〕によりロックされている
状態にあるにもかかわらず、前記通信制御装置〔C〕か
らの緊急時の通信パケットのデ−タを受信し、前記通信
制御装置〔C〕からの緊急時の通信終了後において、前
記通信制御装置〔A〕をロックしている前記通信制御装
置〔B〕から当該通信制御装置〔A〕に対して、前記緊
急時の通信が行われる前の状態から通信が再開されるよ
うに制御することを特徴としている。
【0024】第3の発明の通信制御方法は、信パケ
ットにより形成される通信情報を含む変調信号を伝送す
る情報伝送路にそれぞれ連結され前記通信情報の送信時
に送信相手先をロック状態にしてから送信を行う通信プ
ロトコルを持つ複数の通信制御装置を有する通信システ
の通信制御方法において、前記複数の通信制御装置に
含まれる任意の通信制御装置〔A〕から、他の任意の通
信制御装置〔B〕に対して緊急時の通信を行う場合に対
応する通信制御方法として、前記通信制御装置〔A〕か
ら、前記通信システムに含まれる全ての各通信制御装置
に対して、前記の通信制御装置〔B〕に対して緊急通信
を行う旨を伝達する第1の通信パケットを同報通信によ
り送信出力して当該緊急通信を開始し、前記通信制御装
置〔B〕は、 前記第1の通信パケットが同報通信である
か否かを判定する第1のステップと、 第1のステップで
前記第1の通信パケットが同報通信であると判定した場
合、前記緊急通信が自装置宛であるか否かを判定する第
2のステップと、2のステップで前記緊急通信が自装
置宛であると判断した場合、次に個別通信で送られてき
た第2の通信パケットが同報通信であるか否かを判定す
る第3のステップと、 第3のステップで同報通信でない
と判定した場合、前記緊急通信を受信する第4のステッ
プと、 前記第2のステップで前記緊急通信が自装置宛で
ないと判定した場合、前記第1の通信パケットを含む同
報通信の受信を判定するまで待機する第5のステップと
を含む処理を行い、前記通信制御装置〔B〕に対する緊
急時の通信終了後において、前記全ての各通信制御装置
に対して、前記通信制御装置〔B〕に対する緊急時の通
信を終了する旨を伝達する通信パケットを同通信によ
り送信出力するとともに、通信制御装置〔A〕から通信
制御装置〔B〕に対する緊急時の通信が行われている間
においては、前記通信制御装置〔A〕および前記通信制
御装置〔B〕を除く他の全ての各通信制御装置として
は、通信動作を停止して待機状態に置かれるように制御
することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明ついて図面を参照して
説明する。
【0026】図1は、第1の発明の通信制御装置の1実
施形態の構成を示すブロック図である。図1に示される
ように、本実施形態の通信制御装置1は、情報伝送路1
01に対応して、内部バス104を含み、通信パケット
の送受信を行うトランシーバ2と、通信パケットを通
信プロトコルにそって変復調する変復調部3と、通信パ
ケットの構成および解析を行うDLC部4と、送受信デ
ータを格納するSIF部6と、送信データの設定および
受信データの処理を行うCPU5とを備えて構成され
る。なお、本実施形態においては、図11に示される従
来例の場合とは異なり、DLC部4からは、新たに特定
アドレス検出信号103が出力されて、対応するSIF
部6に入力されている。この特定アドレス検出信号10
3は、DLC部4において特定アドレスが検出されたか
否かをSIF部6に知らせる信号である。また、DLC
部4よりCPU5に入力される割り込み要求信号102
は、CPU5に対して、通信動作の終了を知らせるため
の信号である。なお、変復調部3、DLC部4およびS
IF部6の相互間におけるデータの転送授受は、内部バ
ス104を介して行われている。
【0027】次に動作について説明する。通信パケット
の送信時においては、CPU5より、マスタ・アドレ
ス、スレーブ・アドレスおよび送信データ等を含む各デ
ータと、当該各データを格納するレジスタのアドレスが
SIF部6に伝達され、SIF部4においては、CPU
5より送られてくる各データが、同時に送られてくるア
ドレスを介して、対応する各レジスタ内に格納される。
SIF部6の各レジスタ内に格納される前記各データ
は、内部バス104を介してDLC部4により読み出さ
れて通信パケットが形成され、内部バス104を介して
変復調部3に伝達される。変復調部3においては、所定
の通信プロトコルに従って当該通信パケットに対応する
変調処理が行われて、その変調出力信号はトランシーバ
部2に送られ、トランシーバ部2により情報伝送路10
1に送信出力される。また他の通信制御装置からの通信
パケットの受信時においては、トランシーバ部2より情
報伝送路101から受信される通信パケットを含む変調
信号は、変復調部3に伝達されて通信プロトコルに従っ
て復調処理される。DLC部4においては、変復調部3
から復調出力される通信パケットを内部バス104を介
して入力し、当該通信パケットの解析が行われて、マス
タ・アドレス、スレーブ・アドレスおよび受信データ等
を含む各データと、当該各データを格納するレジスタの
アドレスが、内部バス104を介してSIF部6に伝達
され、それぞれ各レジスタに対応するアドレスに逐次格
納されるとともに、前記マスタ・アドレス内に特定アド
レスの存在が検出される場合には、特定アドレス検出信
号103が生成されて、同様にSIF部6に伝達され
る。また、通信終了時においては、SIF部6において
は、DLC部4より送られてくる各データが、同時に送
られてくるアドレスのレジスタに格納され、また、DL
C部4より、CPU5に対して割り込み要求信号102
が出力され、これを受けて、CPU5により、SF部
6に格納されている受信データが読み出されて所定の処
理が実行される。
【0028】図2は、図1のDLC部4の1実施形態の
内部構成を示すブロック図である。図2に示されるよう
に、当該DLC部4は、インストラクション信号とSI
F部6の各レジスタを指定するアドレスを含むマイクロ
コードにより構成され、通信パケットの構成および解析
を行うためのプログラムを格納するROM7と、ROM
7に格納されているプログラムのマイクロコ−ドのイン
ストラクション信号をデコ−ドするインストラクション
・デコーダ(以下、IDと云う)9と、ROM7のアド
レス値をカウントするプログラム・カウンタ(以下、P
Cと云う)9と、CPU5に対して割り込み要求信号1
02を出力する割り込みコントローラ10と、SIF部
6に対して特定アドレス検出信号103を出力するポ−
ト回路11とを備えて構成される。
【0029】次に、DLC部4の動作について説明す
る。ROM7においては、PC8において指定されるア
ドレス109の入力を受けて、マイクロコ−ドのインス
トラクション信号107およびアドレス105が読み出
され、インストラクション信号107はID9に入力さ
れてデコ−ドされ、またアドレス105は内部バス10
4に出力される。送信時においては、SIF部6に格納
されている各デ−タが読み出されて変復調部3に伝達さ
れ、また受信時においては、変復調部3からの受信デ−
タをSIF部6の各レジスタに格納するなどの処理が行
われる。また、その処理が終了すると、ID9よりPC
5に対して制御信号108が出力され、PC5は、その
制御信号108の入力を受けて、次のマイクロプログラ
ムのアドレスとして設定される。以上のような処理にお
いては、ROM7に設けられている特定アドレス検出手
段により、マスタ・アドレス202(図16参照)内に
含まれている特定アドレスが検出されると、ID9より
ポ−ト回路11に対してデコ−ド信号111が出力さ
れ、これを受けて、ポ−ト回路11においては、当該デ
コ−ド信号111に対応する特定アドレス検出信号10
3が生成されてSIF部6に対して出力される。この場
合に、ROM7の特定アドレス検出手段により特定アド
レスが検出される場合には、当該特定アドレス検出信号
103は“1”レベルで出力され、また、特定アドレス
が検出されない場合には、当該特定アドレス検出信号1
03は“0”レベルにて出力される。また通信終了時に
は、ID9より割り込みコントロ−ラ10に対して対応
するデコ−ド信号110が出力され、これを受けて、割
り込みコントロ−ラ10においては、当該デコ−ド信号
110により割り込み信号102が生成されて、CPU
5に対して出力される。
【0030】図3は、図1のSIF部6の1実施形態の
内部構成を示すブロック図である。図3に示されるよう
に、当該SIF部6は、CPU5からの通信動作制御用
のコマンドを格納するコントロ−ル・レジスタ14と、
それぞれ通信を行う上で必要なパラメ−タを格納するマ
スタ・アドレス・レジスタ15、スレ−ブ・アドレス・
レジスタ16およびコントロ−ル・ビット・レジスタ1
7と、通信内容を格納するステ−タス・レジスタ18
と、ロックされているか否か等の通信状態を格納するス
レ−ブ・ステ−タス・レジスタ19と、ロックされた場
合に、ロックしている通信制御装置のアドレスを格納す
るロック・アドレス・レジスタ20と、それぞれ送信デ
−タおよび受信データを格納する送信バッファ21およ
び受信バッファ22と、DLC部4より、内部バス10
4を介して送られてくるアドレスをデコードしてアドレ
ス112を出力するアドレス・デコーダ12と、CPU
5より送られてくるアドレス115をデコードして、ア
ドレス113を出力するアドレス・デコーダ13と、ア
ドレス112により指定されてステータス・レジスタ1
8より出力される通信内容、およびアドレス113によ
り指定されて受信バッファ22より出力される受信デー
タ114を入力して、データ情報116をCPU5に対
して出力するマルチプレクサ23とを備えて構成され
る。なお、上記のステータス・レジスタ18には、現在
行われている通信が通常時の通信であるか、または緊急
時の通信であるかを明示する通信状態フラグが内蔵され
ており、当該通信状態フラグの内容は、DLC部4より
送られてくる特定アドレス検出信号103のレベル値に
より設定される。即ち、特定アドレス検出信号103が
“1”レベルの時には、緊急時の通信であるものとして
通信状態フラグは“1”に設定され、特定アドレス検出
信号103が“0”レベルの時には、通常時の通信であ
るものとして通信状態フラグは“0”に設定される。
【0031】次に、SIF部6の動作について説明す
る。送信時においては、通信開始前に、CPU5より、
SIF部6のコントロール・レジスタ14、マスタ・ア
ドレス・レジスタ15、スレーブ・アドレス・レジスタ
16、コントロール・ビット・レジスタ17および送信
バッファ21に対して、それぞれデータが設定される。
このデータ設定時においては、CPU5よりSIF部5
に対して、設定するレジスタのアドレスとデータが入力
され、当該アドレスは、アドレス・デコーダ13におい
てデコードされて、アドレス113がイネーブルとなり
設定するレジスタに書き込まれる。次に、通信が開始さ
れると、DLC部4により、通信パケットを構成するた
めに、内部バス104を介してSIF部6の各レジスタ
の内容が読み出される。この読み出しに際しては、DL
C部4により、所定のアドレスがSIF部6に送られ、
当該アドレスは、アドレス・デコーダ12においてデコ
ードされてアドレス112がイネーブルとなり、対応す
る各レジスタのデータが読み出される。また、受信時に
おいては、受信された通信パケットはDLC部4におい
て解析されて、通信状態、ロック・アドレスおよび受信
データ等を含む受信情報が、内部バス104を介して、
SIF部6の各レジスタに入力されて設定される。そし
て、通信が終了すると、CPU5により、ステータス・
レジスタ18に保持されている通信状態の情報および受
信バッファ22に保持されている受信データ114がマ
ルチプレクサ23に入力され、当該マルチプレクサ23
を介してデータ情報116が出力されて、CPU5に送
られる。
【0032】図4は、図3に示される受信バッファ21
の1実施形態の内部構成を示すブロック図である。図4
に示されるように、当該受信バッファ21は、通常通信
時の受信データを格納する受信メモリ36と、緊急通信
時の受信データを格納する受信メモリ37と、受信メモ
リ36に受信データを書き込むためのアドレスを指定す
るアドレス・カウンタA32と、受信メモリ36から受
信データを読み出すためのアドレスを指定するアドレス
・カウンタB33と、同様に、受信メモリ37に受信デ
ータを書き込むためのアドレスを指定するアドレス・カ
ウンタA34と、受信メモリ37から受信データを読み
出すためのアドレスを指定するアドレス・カウンタB3
5と、DLC部4より内部バス104を介して送られて
くる受信データを一時格納する受信データ・レジスタA
26と、特定アドレス検出信号103により制御され
て、受信データ・レジスタA26に格納されている受信
データを、受信メモリ36および37の何れかに対して
切替出力するスイッチ回路28と、特定アドレス検出信
号103により制御されて、受信メモリ36および37
から出力される受信データを受信データ・レジスタB2
7に対して選択出力するセレクタ29と、セレクタ29
より出力される受信データを一時格納し、アドレス11
3の入力を受けて、当該受信データをデータ11とし
て出力する受信データ・レジスタB27と、AND回路
24および25と、インバータ30および31とを備え
て構成される。
【0033】次に動作について説明する。受信データの
書き込み時においては、DLC部4より内部バス104
を介して入力される受信デ−タは、アドレス・デコーダ
12(図3参照)によりデコード出力されるデコード信
号112を介して、受信デ−タ・レジスタA26に一時
格納される。スイッチ回路28は、特定アドレス検出信
号103が“0”レベルの場合には通常通信の状態にあ
るため、受信デ−タ・レジスタA26より出力されるデ
ータは、受信メモリ36に入力されるように切替制御さ
れる。また、特定アドレス検出信号103とアドレス1
12は、AND回路24において論理積がとられ、その
出力はインバータ30により反転されてアドレス・カウ
ンタA32に入力される。これを受けて、アドレス・カ
ウンタA32の値はカウント・アップされ、この値によ
り指定される受信メモリ36のアドレスには、上記の受
信デ−タ・レジスタA26より出力され、スイッチ回路
28において切替え出力されるデータが入力されて格納
される。そして、アドレス・カウンタA32は1インク
リメントされる。また特定アドレス信号103が“1”
レベルの場合には緊急通信の状態にあるため、スイッチ
回路28は、受信デ−タ・レジスタA26より出力され
るデータが、受信メモリ37に入力されるように切替制
御される。また、AND回路24による論理積出力は、
直接アドレス・カウンタA34に入力される。これを受
けて、アドレス・カウンタA34の値はカウント・アッ
プされ、この値によりに指定される受信メモリ37のア
ドレスには、受信デ−タ・レジスタA26より出力さ
れ、スイッチ回路28において切替え出力される緊急通
信時の受信データが入力されて格納される。そして、ア
ドレス・カウンタA34は1インクリメントされる。
【0034】また、CPU5による受信データの読み出
し時においては、CPU5より入力され、アドレス・デ
コーダ13(図3参照)によりデコード出力されるアド
レス113が受信バッファ22に入力される。特定アド
レス検出信号103が“0”レベルの場合には通常通信
の状態にあるため、セレクタ29は、受信メモリ36よ
り読み出されるデータが選択されるように選択制御され
る。また、特定アドレス検出信号103とアドレス11
3は、AND回路25において論理積がとられ、その論
理積出力は直接アドレス・カウンタB33に入力され
る。これを受けて、アドレス・カウンタB33の値はカ
ウント・アップされ、この値により指定される受信メモ
リ36のアドレスのデータが読み出されて、セレクタ2
9において選択出力されて受信データ・レジスタB27
に格納され、アドレス113を介して受信データ114
として出力されて、マルチプレクサ23(図3参照)を
経由してCPU5に送られる。そして、アドレス・カウ
ンタB33は1インクリメントされる。また特定アドレ
ス信号103が“1”レベルの場合には緊急通信の状態
にあるため、セレクタ29は、受信メモリ37より読み
出されるデータが選択されるように選択制御される。ま
た、特定アドレス検出信号103とアドレス113は、
AND回路25において論理積がとられ、その論理積出
力は、インバータ31により反転されてアドレス・カウ
ンタB35に入力される。これを受けて、アドレス・カ
ウンタB35の値がカウンタ・アップされ、この値によ
り指定される受信メモリ37のアドレスのデータが読み
出されて、セレクタ29において選択出力されて受信デ
ータ・レジスタB27に格納され、アドレス113を介
して受信データ114として出力され、マルチプレクサ
23(図3参照)を経由してCPU5に送られる。そし
て、アドレス・カウンタB35は1インクリメントされ
る。
【0035】次に、所定の情報伝送路に連結される上記
の第1の発明の通信制御装置により形成される通信シス
テムにおいて、通信制御装置相互間において行われる第
2の発明の通信制御方法の1実施形態について説明す
る。なお、複数の通信制御装置を含む通信システムのブ
ロック図としては、図10に示される通信システムのブ
ロック図を引用し、図5に示される通信制御方法の1実
施形態における通信シーケンス図を参照して、本実施形
態について説明するものとする。図5において、まず、
通信制御装置38より通信制御装置39に対して、デ−
タの書き込みとロックが設定されるコントロ−ル・フィ
−ルド207と、デ−タD1 およびD2 が設定されてい
るデ−タ・フィ−ルド210を含む通信パケットが情
報伝送路101に送出される。当該通信パケットは通
信制御装置39において受信され、通信制御装置39の
DLC部4内のROM7に格納されているマイクロプロ
グラムにより、受信された通信パケットのコントロ−
ル・フィ−ルド207に対応して、図6にフローチャー
トが示される処理が行われる。
【0036】まずステップS61においては、マスタ・ア
ドレス202において特定アドレスAs (以下において
は、識別を明確にするために、特定アドレスの符号とし
て、As を用いるものとする)が受信されたか否かが判
定される。ここでは特定アドレスAs が受信されていな
いのでステップS62に進む。ステップS62においては、
受信されたコントロ−ル・フィ−ルド207がロックに
関係するコントロ−ル・フィ−ルド207であるか否か
が判定される。この場合においては、上述したように、
コントロ−ル・フィ−ルド207に設定されているの
は、デ−タ書き込みとロックなので関係するものと判定
されてステップS63に進む。ステップS63においては、
通信制御装置自体がロック状態であるか否かが判定され
る。ここでは通信制御装置自体はロックされていない状
態にあるためステップS66に進み、ステップS66におい
て、肯定応答“0”が送信出力されて、通信パケット
のデータ・フィールド210に設定されている前記デー
タD1 およびD2 が受信される。
【0037】一方、通信制御装置38おいては、通信制
御装置39からの肯定応答“0”を受信することによ
り、通信制御装置39をロックしたことが認識され、通
信制御装置38からは、引き続きデ−タ・フィ−ルド2
10に対して、デ−タD3 およびD4 が設定された通信
パケットが情報伝送路101に送出される。この通信
パケットを受信した通信制御装置39においては、図
2に示されるコントロ−ル・フィ−ルド207の処理フ
ロ−のステップS63において、通信制御装置39自体が
ロック状態にあるものと判定され、ステップS64に進
む。ステップS64においては、マスタ・アドレス202
がロックしているアドレス(ロック・アドレス)と一致
するか否かが判定される。この場合には、マスタ・アド
レス202がロック・アドレスと一致しているので、ス
テップS66において、肯定応答“0”が送信出力され
て、通信パケットのデータ・フィールド210に設定
されている前記データD3 およびD4 が受信される。
【0038】次に通信制御装置40より通信制御装置4
0に対して緊急な通信を行われる場合には、マスタ・ア
ドレス202に特定アドレスAs が設定され、デ−タ・
フィ−ルド210にデ−タD5 およびD6 が設定された
通信パケットが、情報伝送路101に送出される。こ
の通信パケットを受信した通信制御装置39において
は、図6に示されるコントロ−ル・フィ−ルド207の
処理フロ−のステップS61において、マスタ・アドレス
202が特定アドレスAs と一致しているものと判定さ
れてステップS66に進み、ステップS66において、肯定
応答“0”が送信出力されて、通信パケットのデータ
・フィ−ルド210に設定されている前記データD5
よびD6 が受信される。また、通信制御装置40におい
て、通信制御装置39に対して緊急の通信を行う必要の
ある場合には、引続きマスタ・アドレス202に特定ア
ドレスAs が設定され、データ・フィ−ルド210に残
りのデータD7 およびD8 が設定された通信パケット
が、情報伝送路101に送出される。この通信パケット
を受信した通信制御装置39においては、通信パケッ
トを受信した場合と同様に、図6のコントロ−ル・フ
ィ−ルド207の処理フロ−のステップS61において、
マスタ・アドレス202が特定アドレスAsと一致して
いるものと判定されて、ステップS66において、肯定応
答“0”が送信出力されて、通信パケットのデータ・
フィ−ルド210に設定されている前記データD7 およ
びD8 が受信される。次いで、通信制御装置38から
は、通信制御装置39に対して、コントロ−ル・フィ−
ルド207にデ−タ書き込みとロック解除が設定され、
デ−タ・フィ−ルド210に残りのデ−タD9 およびD
10が設定された通信パケットが送信される。この通信
パケットを受信した通信制御装置39においては、図
2のコントロ−ル・フィ−ルド207の処理フロ−にお
けるステップS64において、マスタ・アドレス202
が、自局の通信制御装置39をロックしているアドレス
(ロックアドレス)と一致するものと判定されて、ステ
ップS66において、肯定応答“0”が送信出力されて、
通信パケットのデータ・フィ−ルド210に設定され
ている前記デ−タD9 およびD10が受信される。その際
に、コントロ−ル・フィ−ルド207には、デ−タ書き
込みとロック解除が設定されているので、通信制御装置
39のロックは解除される。
【0039】次に図5に示されるような通信手順が行わ
れた時の、通信制御装置39におけるSIF部6の動作
について説明する。まず、通信制御装置39は、通信を
行う前の状態においてはリセット解除後の状態にあり、
図4において、アドレス・カウンタA32および34と
アドレス・カウンタB33および35は、全て“00
h”に初期化され、受信メモリ36および37はクリア
−(空の状態)されている。前述のように、通信制御装
置38より通信パケットが送信されてきた場合には、
図6に示されるコントロ−ル・フィ−ルド207の処理
フロ−のステップS61においては、マスタ・アドレス2
02が特定アドレスAs ではないものと判定されて、図
1において、DLC部4より出力される特定アドレス検
出信号103は“0”レベルにて出力される。従って、
通信制御装置39において受信され、図4のSIF部6
に含まれる受信データ・レジスタA26より出力される
前記受信データD1 およびD2 は、スイッチ回路28に
より切替制御されて受信メモリ36に格納される。その
際に、受信メモリ36にはデ−タが2バイト格納された
状態となるので、アドレス・カウンタA32は2インク
リメントされて、その値は“02h”となる。引続き通
信制御装置38より通信パケットが送信されてくる場
合には、通信パケットが送信されてきた場合と同様
に、ステップS61において、マスタ・アドレス202が
特定アドレスAs ではないものと判定されて、特定アド
レス検出信号103としては“0”が出力されて、デ−
タD3 およびD4 は受信メモリ36に格納される。その
際には、アドレス・カウンタA32の値は、2インクリ
メントされて“04h”となる。
【0040】次に、通信制御装置40より通信制御装置
39に対して、緊急の通信を行うために、マスタ・アド
レス202に特定アドレスAs が設定された通信パケッ
トが送信される。この通信パケットを受信した通信
制御装置39においては、図6の処理フローのステップ
61において、マスタ・アドレス202が特定アドレス
As であるものと判定されて、特定アドレス検出信号1
03としては“1”レベルが出力される。従って、通信
制御装置39において受信され、図4のSIF部6に含
まれる受信データ・レジスタA26より出力される前記
受信データD5およびD6 は、スイッチ回路28により
切替制御されて受信メモリ37に格納される。その際
に、受信メモリ37にはデ−タが2バイト格納された状
態となるので、アドレス・カウンタA34は2インクリ
メントされて、その値は“02h”となる。引続いて、
通信制御装置40よりマスタ・アドレス202に特定ア
ドレスAs が設定された通信パケットが送信されてき
た場合には、通信パケットが送信されてきた場合と同
様に、ステップS61において、マスタ・アドレス202
が特定アドレスAs であるものと判定されて、特定アド
レス検出信号103は“1”レベルにて出力され、通信
パケットに設定されているD7 およびD8 は、スイッ
チ回路28により切替制御されて受信メモリ37に格納
される。その際に、受信メモリ37にはデ−タが2バイ
ト格納された状態となるので、アドレス・カウンタA3
4は2インクリメントされて、その値は“04h”とな
る。次いで、通信制御装置38より通信制御装置39に
対して通信パケットが送信される。この通信パケット
を受信した通信制御装置39においては、この場合に
は、図6の処理フローのステップS61において、マスタ
・アドレス202が特定アドレスではないと判定され、
特定アドレス検出信号103は“0”レベルにて出力さ
れる。従って、同様にスイッチ回路28により切替制御
されて、通信パケットに設定されているデータD9
よびD10は受信メモリ36に格納される。その際には、
アドレス・カウンタA32は2インクリメントされて、
その値は“06h”となる。
【0041】次に図に示されるような通信手順が行わ
れた時の通信制御装置39における受信データの処理動
作について説明する。通信制御装置38から送られてく
る通信パケットおよび通信パケットに受信データと
して設定されているデータD1 、D2 、D3 およびD4
は、上記の通信手順において示されているように、受信
メモリ36に格納されるが、それぞれのデータが格納さ
れるアドレス値は、それぞれアドレス・カウンタA32
の値の“00h”、“01h”、“02h”および“0
3h”である。また、この時の特定アドレス検出信号1
03は“0”レベルであり、アドレス・カウンタB33
の値は“00h”となっているので、CPU5によるデ
ータ読み出し時においては、受信データ・レジスタB2
7に対しては、セレクタ29により受信メモリ36が選
択される。従って、CPU5により、受信メモリ36よ
り読み出されるデータは、当該受信メモリ36のアドレ
ス値“00h”に格納されているデータD1 である。こ
のデータD1 が読み出されると、アドレス・カウンタB
33は1インクリメントされて“01h”となり、受信
データ・レジスタB29には、受信メモリ36のアドレ
ス値“01h”に格納されているデータD2 が設定され
て、CPU5により、引き続いてデータD2が読み出さ
れる。同様にして、データD3 およびD4 も受信メモリ
36より読み出される。
【0042】次いで、通信制御装置40から送られてく
る緊急時の通信パケットに含まれている受信デ−タの
デ−タD5 およびD6 と、通信パケットに含まれてい
る受信デ−タのデ−タD7 およびD8 は、前述のよう
に、それぞれ受信メモリ37のアドレス値“00h”、
“01h”、“02h”および“03h”のアドレスに
格納されている。この時の特定アドレス検出信号103
は“1”レベルとなっているので、CPU5によるデー
タ読み出し時においては、受信デ−タ・レジスタB27
に対しては、セレクタ29により受信メモリ37が選択
される。従って、CPU5により、受信メモリ37より
読み出されるデータは、当該受信メモリ37のアドレス
値“00h”、“01h”、“02h”および“03
h”にそれぞれ格納されているデータD5 、D6 、D7
およびD8 である。次に、通信制御装置38から送られ
てくる通信パケットに受信デ−タとして設定されてい
るデ−タD9 およびD10は、前述のように、それぞれ受
信メモリ36のアドレス値“04h”および“05h”
に格納されている。この時の特定アドレス検出信号10
3は“0”レベルとなっているので、CPU5によるデ
−タ読み出し時においては、受信デ−タレジスタB27
に対しては、セレクタ29により受信メモリ36が選択
される。従って、CPU5により、受信メモリ36より
読み出されるデータは、当該受信メモリ36のアドレス
値“04h”および“05h”に格納されているデータ
9 およびD10である。
【0043】次に、図7に示されるのは、CPU5によ
り読み出されたデ−タの処理手順を示すフロ−チャート
である。他の通信制御装置との間の通信動作の終了後に
おいては、DLC部4よりCPU5に対して割り込み要
求信号66が出力されると(ステップS71)、CPU5
による受信デ−タの読み出しが行われる(ステップ
72)。次いで、ステ−タス・レジスタ18(図3参
照)の読み出しが行われて(ステップS73)、ステップ
73において読み出されたステ−タ・スレジスタ18に
格納されていた通信状態フラグが、通常通信“0”であ
るか緊急通信“1”であるかの判定が行われる(ステッ
プS74)。通常通信“0”の場合には、通常時の処理フ
ロ−に進み対応するデ−タ処理が実行される(ステップ
75)。また、緊急通信“1”の場合には、緊急時の処
理フローに進み対応するデ−タ処理が実行される(ステ
ップS76)。
【0044】図5に示される通信手順においては、CP
U5による通信パケットおよび通信パケットの受信
終了時における割り込み要求の場合には、デ−タD1
2、D3 およびD4 が受信された状態において、ステ
−タス・レジスタ18の通信状態フラグが読み出され
る。そして、ステップS74において、当該通信状態フラ
グが、通常時の通信“0”であるものと判定されてステ
ップS75に進み、通常時のデ−タ処理が行われている。
次に通信パケット及び通信パケットの受信終了時の
割り込み要求の場合には、デ−タD5 、D6 、D7 およ
びD8 が受信されてステ−タス・レジスタ18の通信状
態フラグが読み出される。そして、ステップS74におい
て、当該通信状態フラグが、緊急時の通信“1”である
ものと判定されてステップS76に進み、緊急時のデ−タ
処理が行われている。次に通信パケットの受信終了時
の割り込み要求の場合には、通信パケットおよび通信
パケットの通信終了時の割り込み要求の場合と同様
に、デ−タD9 およびD10が受信された状態において、
ステ−タス・レジスタ18の通信状態フラグが読み出さ
れ、ステップS74において、当該通信状態フラグが、通
常時の通信“0”であるものと判定されてステップS75
に進み、通常時のデ−タ処理が行われる。
【0045】次に、第3の発明の通信制御方法の1実施
形態について、図8のシーケンス図を参照して説明す
る。まず、図5に示される実施形態の場合と同様に、通
信制御装置38より通信制御装置39に対して通信パケ
ットを送信し、通信制御装置39をロック状態とし
て、続けて通信パケットが送信される。次に、通信制
御装置40より通信制御装置39に対して緊急の通信を
行う場合には、通信システムに含まれる各通信制御装置
に対して緊急の通信を開始することを知らせるために、
マスタ・アドレス202に特定アドレスAs が設定さ
れ、デ−タ・フィ−ルド210に緊急通信を行う相手通
信制御装置が設定された通信パケットが同報通信にて
送信される。なお、この説明においては、図10を参照
することにより明らかなように、当該通信パケット
は、通信制御装置38および39に対して同報通信にて
送信される。
【0046】この通信パケットを受信した通信制御装
置38および39においては、図9に示されるような処
理が行われる。まず、ステップS91においては、通信パ
ケットが同報通信であるか否かが判定される。ここで
は同報通信なのでステップS92に進む。ステップS92
おいては、緊急通信を行う相手側装置が自己の通信制御
装置であるか否かが判定されているが、この場合には、
相手側装置が通信制御装置39であるので、通信制御装
置39以外の通信制御装置、即ち、この例においては、
通信制御装置38においては、当該緊急通信が自分宛で
はないものと判定されてステップS96に進み、また、通
信制御装置39においては、当該緊急通信が自装置宛の
緊急通信であるものと判定されてステップS93に進む。
図8において、次に、通信制御装置40より通信制御装
置39に対して、緊急のデ−タが設定された通信パケッ
トが個別通信にて送信される。この通信パケットを
受信した通信制御装置39においては、図9のステップ
93において、通信パケットが同報通信であるか否か
が判定される。この場合においては、通信パケットが
個別通信として受信されているのでステップS94に進み
緊急通信が行われる。そして、図8のシーケンス図にお
いて、次に通信制御装置40より、緊急通信の残りのデ
−タが設定された通信パケットが個別通信にて送信さ
れる。この通信パケットを受信した通信制御装置39
においては、通信パケットを受信した時と同様の処理
が行われる。また、通信制御装置39および通信制御装
置40以外の通信制御装置、この例の通信制御装置38
においては、図9のステップS95において、通信パケッ
トおよびが同報通信であるか否かが判定されるが、
この例においては、通信パケットおよびは個別通信
であるので、ステップS96に進み次の通信パケットが送
信されてくるまで待機状態となる。次に、図8におい
て、通信制御装置40より各通信制御装置に対して、通
信制御装置39に対する緊急通信が終了したこと知らせ
るための通信パケットが同報通信にて送信される。こ
の通信パケットを受信した通信制御装置39以外の各
通信制御装置、この例の通信制御装置38においては、
図9のステップS95において、通信パケットが同報通
信であるか否かが判定されるが、この例においては、通
信パケットは同報通信であるので、ステップS95に進
み通常通信が行われる。また、通信制御装置39におい
ては、図9のステップS93において通信パケットが同
報通信と判定されるので、ステップS95に進み通常通信
が行われる。次に、図8において、通信制御装置40か
ら通信制御装置39に対する緊急通信が終了すると、通
信システムは通常の通信状態に戻り、通信制御装置38
からは、通信制御装置39に対して、コントロ−ル・フ
ィ−ルド207にロック解除が設定され、データ・フィ
ールド210に残りのデ−タが設定された通信パケット
が送信される。この通信パケットを受信した通信制
御装置39においては、当該通信パケットを受信して
ロックが解除される。
【0047】なお、図8のシーケンス図に示される通信
手順において、通信パケット、、、およびに
設定されている各デ−タは、図5のシーケンス図に示さ
れる通信手順における各通信パケット、、、お
よびに設定されている各デ−タにそれぞれ対応してい
る。また、図8のシーケンスに示されるような通信手順
が行われる際に、通信制御装置39に含まれるSIF部
6およびCPU部5において行われる動作および受信デ
−タの処理内容等については、前述の図5のシーケンス
図に示される通信手順における、通信制御方法の1実施
形態の場合と同様である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信制御
装置およびその制御方法は、通常時の通信と緊急時の通
信とを識別判断する手段を備え、緊急時における通信パ
ケットが受信された際には、各通信制御装置において、
ロック状態にある場合においても、当該緊急通信パケッ
トのデ−タを優先的に受信するように通信制御すること
により、ロックされている通信制御装置に対して、ロッ
クしている通信制御装置以外の他の通信制御装置よりの
緊急通信を必要とする事態において、当該通信制御装置
より緊急時の通信パケットを送信出力することにより、
ロックされている通信制御装置に対して、緊急通信パケ
ットのデ−タを遅滞なく伝達することができるという効
果がある。
【0049】また、通信制御装置のSIF部において、
受信データを格納する受信メモリを、通常通信時におけ
る受信データ格納用の受信メモリと、緊急通信時におけ
る受信データ格納用の受信メモリとに分離し、通常通信
時および緊急通信時を識別する特定アドレスによる制御
作用により、通常時の受信デ−タと緊急時の受信デ−タ
とを、それぞれ別々に前記受信メモリに格納することに
より、緊急の通信の終了後においても、当該緊急通信の
前の状態から再度通信を再開することができるという効
果がある。
【0050】さらに、緊急の通信を行う場合に、当該緊
急通信の実施を、その開始時と終了時に同報通信によっ
て各通信制御装置に知らせることにより、緊急の通信を
行っている通信制御装置以外の各通信制御装置において
は、開始時から終了時までは自らの通信を行うことなく
待機状態に置かれるために、緊急通信を行っている通信
制御装置に対して無駄な通信を行うことがなくなり、通
信効率が改善されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の通信制御装置の1実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】前記実施形態におけるDLC部のブロック図で
ある。
【図3】前記実施形態におけるSIF部のブロック図で
ある。
【図4】前記実施形態における受信バッファのブロック
図である。
【図5】第2の発明の通信制御方法の1実施形態を示す
通信シ−ケンス図である。
【図6】前記第2の発明の1実施形態のコントロ−ル・
フィ−ルドにおける処理手順のフローチャートを示す図
である。
【図7】前記第2の発明の1実施形態のCPUの読み出
しデ−タの処理手順のフローチャートを示す図である。
【図8】第3の発明の通信制御方法の1実施形態を示す
通信シ−ケンス図である。
【図9】第3の発明の1実施形態の通信パケット受信後
における処理手順のフローチャートを示す図である。
【図10】通信システムのブロック図である。
【図11】従来の通信制御装置を示すブロック図であ
る。
【図12】従来の通信制御装置のDLC部のブロック図
である。
【図13】従来の通信制御装置のSIF部のブロック図
である。
【図14】従来の通信制御装置の受信バッファのブロッ
ク図である。
【図15】従来の通信シ−ケンス図である。
【図16】従来の通信制御方法におけるパケット構成図
である。
【図17】コントロ−ルフィ−ルドコ−ドを示す図であ
る。
【符号の説明】
1、38〜40、41 通信制御装置 2、42 トランシーバ部 3、43 変復調部 4、44 DLC部 5、45 CPU 6、46 SIF部 7、47 MP 8、48 PC 9、49 ID 10、50 割り込みコントローラ 11 ポート回路 12、13、51、52 アドレス・デコーダ 14、53 コントロール・レジスタ 15、54 マスタアドレス・レジスタ 16、55 スレーブアドレス・レジスタ 17、56 コントロールビット・レジスタ 18、57 ステータス・レジスタ 19、58 スレーブステータス・レジスタ 20、59 ロックアドレス・レジスタ 21、60 送信バッファ 22、61 受信バッファ 23、63 マルチプレクサ 24、25 AND回路 26、64 受信データ・レジスタA 27、65 受信データ・レジスタB 28 スイッチ回路 29 セレクタ 30、31 インバータ 32、34、66 アドレス・カウンタA 33、35、67 アドレス・カウンタB 36、37、68 受信メモリ 62 メモリ 101 情報伝送路 102 割り込み要求信号 103 特定アドレス検出信号 104 内部バス 105、109、112、113、115 アドレス 106、116 データ情報 107 インストラクション信号 108 制御信号 110、111 デコード信号 114 受信データ 201 スタート・ビット 202 マスタ・アドレス 203、205、208 パリティ 204 スレーブ・アドレス 206、209 アクノリッジ・ビット 207 コントロール・フィ−ルド 210 データ・フィ−ルド S61〜S66、S71〜S76、S91〜S97 ステップ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信パケットにより形成される通信情報
    を含む変調信号を伝送する情報伝送路にそれぞれ連結さ
    前記通信情報の送信時に送信相手先をロック状態にし
    てから送信を行う通信プロトコルを持つ通信システム
    形成する複数の通信制御装置の各々の通信制御装置にお
    いて、 他の通信制御装置より送信されてくる通信パケットを含
    む変調信号を前記情報伝送路より受信入力するととも
    に、他の通信制御装置に対する送信用の変調信号を前記
    情報伝送路に送信出力するトランシーバ部と、 前記トランシーバ部より受信出力される変調信号を受け
    て、当該変調信号を所定の通信プロトコルに従い復調し
    て通信パケットを出力するとともに、送信用の通信パケ
    ットを入力して所定の通信プロトコルに従い変調し、送
    信用の変調信号として前記トランシーバ部に出力する変
    復調部と、 前記変調部より復調出力される通信パケットの情報内容
    を解析して受信データ情報および通信状態情報を含む受
    信複合情報を出力するとともに、送信データ情報および
    通信状態情報を含む送信複合情報を受けて送信出力用の
    通信パケットを構成して出力するデータリンク・コント
    ロール手段と、他の通信制御装置との間の通信動作状態
    終了時に特定の割り込み要求信号を生成するとともに、
    通信状態が通常通信状態か緊急通信状態であるかを判定
    し通信状態判定情報を出力する通信状態判定機能手段と
    を有するデータリンク・コントローラ部と、前記受信データ情報を前記通常通信状態の第1のデータ
    と前記緊急通信状態の第2のデータとに区分して一時的
    に格納保持し前記通信状態判定情報にしたがい前記第1
    および第2のデータいずれか一方を 前記受信複合情報
    して出力するとともに前記送信複合情報を一時的に格納
    保持するインタフェース手段として機能するシステム・
    インタフェース部と、 前記システム・インタフェース部より出力される前記受
    信複合情報を入力して情報処理するとともに前記送信複
    合情報を生成して前記システム・インタフェース部に出
    し、通常通信時の情報処理の実行過程における前記緊
    急通信状態の発生時に、前記システム・インタフェース
    部を介して得られる前記通信状態判定情報を参照し、前
    記通常通信時の情報処理の実行を一時的に中断保留して
    前記緊急 通信に対応する情報処理を実行し、当該緊急通
    信終了後に前記一時保留されていた通常通信時の情報処
    理の実行を再開する機能手段を有するCPU部とを備え
    ことを特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記データリンク・コントローラ部が、
    前記複合受信情報が設定された通信パケットを解析する
    とともに、前記複合送信情報が設定された通信パケット
    を構成するためのプログラムを格納するROMと、 前記ROMより出力される前記プログラムのマイクロコ
    ードのインストラクション信号を入力してデコードし、
    送信時には、前記システム・インタフェース部のレジス
    タに格納されている複合送信情報を読み出して前記変復
    調部に出力し、受信時には、前記変復調部より入力され
    る複合受信情報を前記システム・インタフェース部のレ
    ジスタに格納するとともに、第1および第2のデコード
    信号、および所定の制御信号を出力するインストラクシ
    ョン・デコーダと、 前記制御信号を入力してカウントし、当該カウント値に
    より前記ROM内のプログラムのアドレス値を設定する
    プログラム・カウンタと、 前記第1のデコード信号を入力して、通信状態終了を示
    す特定の割り込み要求信号を前記CPU部に出力する割
    り込みコントローラと、 前記第2のデコード信号を入力して、前記通信状態判
    情報として機能する特定アドレス検出信号を前記システ
    ム・インタフェース部に出力するポート回路と、を備 えて構成され、前記プログラムが、前記インストラ
    クション信号と前記システム・インタフェース部内の各
    レジスタを指定するアドレスとを含むマイクロコードに
    より構成され、前記ROMからは、前記プログラム・カ
    ウンタより入力されるアドレス値により指定されるマイ
    クロコードのインストラクション信号が前記インストラ
    クション・デコーダに出力されるとともに、所定のアド
    レス情報が内部バスに出力されることを特徴とする請求
    項1記載の通信制御装置。
  3. 【請求項3】 前記システム・インタフェース部が、送
    信時に前記CPU部からのアドレス情報および複合送信
    情報の入力を受けて当該複合送信情報を一時的に格納す
    るとともに、前記データリンク・コントローラ部からの
    アドレス情報の入力を受けて当該複合送信情報を出力す
    る第1のレジスタ群と、 前記データリンク・コントローラ部からのアドレス情報
    を入力し、当該データリンク・コントローラ部からの第
    1の通信状態情報の入力を受けて一時的に格納するとと
    もに、前記アドレス情報を介して当該通信状態情報を前
    記データリンク・コントローラ部に出力するように機能
    する第2のレジスタ群と、 前記データリンク・コントローラ部からのアドレス情報
    を入力し、当該データリンク・コントローラ部からの通
    信内容情報および第2の通信状態情報、または受信デー
    タ情報を一時的に格納するとともに、これらの情報を前
    記CPU部に対する情報として出力する第3のレジスタ
    群と、 前記第3のレジスタ群より出力される情報を入力して複
    合化情報として集約し、前記CPU部に出力するマルチ
    プレクサと、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とする請求項
    1記載の通信制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のレジスタ群が、前記CPU部
    より入力される通信動作制御用のコマンド情報を格納す
    るコントロール・レジスタと、 通信の実行上において必要とされるパラメータをそれぞ
    れに格納するマスタ・アドレス・レジスタ、スレーブ・
    アドレス・レジスタおよびコントロール・ビット・レジ
    スタと、 前記CPU部より入力される送信データ情報を一時的に
    格納する送信バッファと、を備えて構成され、 前記第2のレジスタ群が、ロックされた状態にあるか否
    かを示す通信状態情報を格納するスレーブ・ステータス
    ・レジスタと、 ロックされた状態にある場合に、自装置をロックしてい
    る相手側の通信制御装置を指定するアドレス情報を格納
    するロック・アドレス・レジスタと、を備えて構成さ
    れ、 前記第3のレジスタ群が、前記データリンク・コントロ
    ーラ部から伝達される通信内容情報を一時的に格納する
    とともに、当該データリンク・コントローラ部より入力
    される特定アドレス検出情報により、現時点において実
    行中の通信が通常時通信であるか緊急時通信であるかの
    識別情報が設定される通信状態フラグを備えており、当
    該通信状態フラグに設定される前記識別情報および前記
    通信内容情報を、前記CPU部に対する情報として出力
    するステータス・レジスタと、 前記データリンク・コントローラ部から伝達される受信
    データ情報を、前記特定アドレス検出情報により、通常
    時通信の受信データ情報と緊急時通信の受信データ情報
    とに区分して一時的に格納するとともに、当該受信デー
    タ情報を、前記CPU部より入力されるアドレス情報を
    介して前記CPU部に対する情報として出力する受信バ
    ッファと、を少なくとも備えて構成される請求項3記載
    の通信制御装置。
  5. 【請求項5】 前記受信バッファが、通常時通信の受信
    データ情報を格納する第1の受信メモリと、 緊急時通信の受信データ情報を格納する第2の受信メモ
    リと、 前記データリンク・コントローラ部から伝達される受信
    データ情報を、一時的に格納する第1の受信データ・レ
    ジスタと、 前記第1の受信データ・レジスタより出力される受信デ
    ータ情報の入力を受け前記特定アドレス検出情報により
    制御されて、当該受信データ情報を、前記第1および第
    2の受信メモリの何れか一方の受信メモリに切替え出力
    するスイッチ回路と、 前記第1および第2の受信データ・メモリより読み出さ
    れる受信データ情報の入力を受けて、前記特定アドレス
    検出情報により制御されて、前記第1および第2の受信
    メモリの何れか一方より入力される受信データ情報を選
    択して出力するセレクタと、 前記セレクタより出力される受信データ情報を一時的に
    格納する第2の受信データ・レジスタと、 前記データリンク・コントローラ部から伝達される前記
    特定アドレス検出情報およびアドレス情報を論理処理し
    て生成される第1の計数用信号を入力としてカウント
    し、当該カウント値を、前記第1の受信メモリに対する
    データ書き込み時のアドレス値として出力する第1のア
    ドレス・カウンタと、 前記データリンク・コントローラ部から伝達される前記
    特定アドレス検出情報および前記CPU部から伝達され
    るアドレス情報を論理処理して生成される第2の計数用
    信号を入力としてカウントし、当該カウント値を、前記
    第1の受信メモリに対するデータ読み出し時のアドレス
    値として出力する第2のアドレス・カウンタと、 前記第1の計数用信号の反転レベルの第3の計数用信号
    を入力としてカウントし、当該カウント値を、前記第2
    の受信メモリに対するデータ書き込み時のアドレス値と
    して出力する第3のアドレス・カウンタと、 前記第2の計数用信号の反転レベルの第4の計数用信号
    を入力としてカウントし、当該カウント値を、前記第2
    の受信メモリに対するデータ読み出し時のアドレス値と
    して出力する第4のアドレス・カウンタと、 を少なくとも備えて構成されることを特徴とする請求項
    4記載の通信制御装置。
  6. 【請求項6】信パケットにより形成される通信情報
    を含む変調信号を伝送する情報伝送路にそれぞれ連結さ
    前記通信情報の送信時に送信相手先をロック状態にし
    てから送信を行う通信プロトコルを持つ複数の通信制御
    装置を有する通信システムの通信制御方法において、 前記複数の通信制御装置に含まれる任意の通信制御装置
    〔A〕が、他の任意の通信制御装置〔B〕によりロック
    されている状態において、他の任意の通信制御装置
    〔C〕から前記通信制御装置〔A〕に対して緊急時の通
    信パケットが送信された場合に対応する通信制御方法と
    して、前記通信制御装置〔A〕は一連の通信処理の終了後に割り込み要求をを出力する第
    1のステップと、 前記ロック状態にもかかわらず受信データを読み出す第
    2のステップと、 通信状態が通常通信状態か緊急通信状態かを示す通信状
    態フラグを読み出し判定する第3のステップと、 前記第3のステップにて前記通信状態フラグが通常通信
    状態を示す場合は通常時の処理を行う第4のステップ
    と、 前記第3のステップにて前記通信状態フラグが緊急通信
    状態を示す場合は緊急時の処理を行う第5のステップと
    を含む処理を行い、 前記通信制御装置〔B〕によりロックされている状態に
    あるにもかかわらず、前記通信制御装置〔C〕からの緊
    急時の通信パケットのデ−タを受信し、前記通信制御装
    置〔C〕からの緊急時の通信終了後において、前記通信
    制御装置〔A〕をロックしている前記通信制御装置
    〔B〕から当該通信制御装置〔A〕に対して、前記緊急
    時の通信が行われる前の状態から通信が再開されるよう
    に制御することを特徴とする通信制御方法。
  7. 【請求項7】信パケットにより形成される通信情報
    を含む変調信号を伝送する情報伝送路にそれぞれ連結さ
    前記通信情報の送信時に送信相手先をロック状態にし
    てから送信を行う通信プロトコルを持つ複数の通信制御
    装置を有する通信システムの通信制御方法において、 前記複数の通信制御装置に含まれる任意の通信制御装置
    〔A〕から、他の任意の通信制御装置〔B〕に対して緊
    急時の通信を行う場合に対応する通信制御方法として、
    前記通信制御装置〔A〕から、前記通信システムに含ま
    れる全ての各通信制御装置に対して、前記の通信制御装
    置〔B〕に対して緊急通信を行う旨を伝達する第1の通
    信パケットを同報通信により送信出力して当該緊急通信
    を開始し、前記通信制御装置〔B〕は、 前記第1の通信パケットが同報通信であるか否かを判定
    する第1のステップと、 第1のステップで前記第1の通信パケットが同報通信で
    あると判定した場合、前記緊急通信が自装置宛であるか
    否かを判定する第2のステップと、2のステップで前記緊急通信が自装置宛であると判断
    した場合、次に個別通信で送られてきた第2の通信パケ
    ットが同報通信であるか否かを判定する第3のステップ
    と、 第3のステップで同報通信でないと判定した場合、前記
    緊急通信を受信する第4のステップと、 前記第2のステップで前記緊急通信が自装置宛でないと
    判定した場合、前記第1の通信パケットを含む同報通信
    の受信を判定するまで待機する第5のステップとを含む
    処理を行い、 前記通信制御装置〔B〕に対する緊急時の通信終了後に
    おいて、前記全ての各通信制御装置に対して、前記通信
    制御装置〔B〕に対する緊急時の通信を終了する旨を伝
    達する通信パケットを同通信により送信出力するとと
    もに、通信制御装置〔A〕から通信制御装置〔B〕に対
    する緊急時の通信が行われている間においては、前記通
    信制御装置〔A〕および前記通信制御装置〔B〕を除く
    他の全ての各通信制御装置としては、通信動作を停止し
    て待機状態に置かれるように制御することを特徴とする
    通信制御方法。
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