JP2917510B2 - 粘着剤用組成物 - Google Patents

粘着剤用組成物

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JP2917510B2
JP2917510B2 JP32322290A JP32322290A JP2917510B2 JP 2917510 B2 JP2917510 B2 JP 2917510B2 JP 32322290 A JP32322290 A JP 32322290A JP 32322290 A JP32322290 A JP 32322290A JP 2917510 B2 JP2917510 B2 JP 2917510B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粘着用剤組成物に関する。さらに詳しくは基
材もしくは離型材上に塗布し、該基材もしくは離型材上
で放射線を照射して粘着層ないし感圧接着層を形成する
に適した粘着剤用組成物に関する。
[従来の技術] テープ、シート等の基材上に塗布して粘着層ないし感
圧接着層を与えるために用いる粘着剤組成物としては、
溶液型またはエマルジョン型のものが広く用いられてき
たが、これらの粘着剤組成物は、いずれも溶媒や水の除
去が困難であるという問題がある。そこで、これらの問
題を解決するために、(メタ)アクリル系単量体および
/または(メタ)アクリロイル基を含有する特定の低分
子量重合体を混合した組成物、あるいはそれにさらに粘
着性高分子重合体を溶解した組成物を基材に塗布し、放
射線を照射することによって粘着層ないし感圧接着層を
与える方法(特公昭52−26259号、特公昭54−42014号、
特公昭55−15217号、特公昭58−17555号、特公昭58−50
275号、特公昭62−3190号、特開昭58−113280号、特開
昭59−215372号等)が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、(メタ)アクリル系単量体および/または
(メタ)アクリロイル基を含有する特定の低分子量重合
体を混合した組成物は、室温においても粘度が低く、通
常のロールコーター等で塗布が可能であるという利点を
有するが、他方放射線を照射すると高次の架橋構造を形
成するために、粘着力、接着力等が従来の溶液型あるい
はエマルジョン型に比べて低くなるという問題がある。
一方、粘着性高分子重合体を、(メタ)アクリル系単量
体および/または(メタ)アクリロイル基を含有する特
定の低分子量重合体を混合した組成物に溶解した場合、
組成物が増粘するという問題を生じるため、室温におい
て低粘度を保ったまま粘着、接着力等を従来の溶液型あ
るいはエマルジョン型と同等以上のレベルにすることは
困難である。
そこで、本発明は室温においても通常のロールコータ
ー等での塗布が可能な程度に粘度が低く、かつ基材もし
くは離型材上に塗布し、放射線を照射することにより、
従来の溶液型あるいはエマルジョン型の粘着剤組成物が
示すと同等以上の粘着力、接着力および凝集力を示す粘
着層ないし感圧接着層を形成する粘着剤用組成物を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、 (A).下記一般式(A)−1 CH2=CR1COOR2 ・・・(A)−1 ここでR1は水素原子またはメチル基を示し、そしてR2
は炭素数1〜15のアルキル基を示す、 で表わされる化合物であるアルキル(メタ)アクリレー
ト(以下「単量体(A)」という)、並びに (B).下記一般式(B)−1 ここで、R3は炭素数1〜8のアルキレン基を示し、R4
は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示し、R5
は水素原子または炭素数1〜15のアルキル基を示し、そ
してnは0または1を示す、 で表わされる化合物であるアルケニルノルボルネン、 下記一般式(B)−2 ここで、R6は水素原子または炭素数1〜15のアルキル
基を示す、 で表わされる化合物であるアルキリデンノルボルネン、 および 下記一般式(B)−3 CH2=CR8COOR9 mCH=CH2 ・・・(B)−4 ここで、R8は水素原子またはメチル基を示し、R9は炭
素数1〜8のアルキレン基を示し、そしてmは0または
1を示す、 で表わされる化合物、 よりなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体(以下
「単量体(B)」という)を含有する単量体混合物の共
重合体、並びに (C)2級の水酸基を有する単官能アクリレート、ノル
ボルネン環を有する単官能アクリレートおよびN−ビニ
ルラクタムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の反
応性希釈剤、を含有することを特徴とする粘着剤用組成
物によって達成される。
本発明の組成物を与える共重合体は、単量体(A)と
単量体(B)を含有する混合物を共重合して得られる重
合体である。
単量体(A)は上記一般式(A)−1で表わされるア
ルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートであ
る。
式(A)−1においてR1は水素原子またはメチル基で
あり、そしてR2は炭素数1〜15のアルキル基である。炭
素数1〜15のアルキル基は直鎖状であっても分岐鎖状で
あってもよく、その例としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、n−デシル基、iso−ドデシル基、n
−ドデシル基、n−テトラデシル基等を挙げることがで
きる。
一般式(A)−1で表わされるアルキル(メタ)アク
リレートとしては、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの
うち、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ペ
ンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘプチル
アクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアクリレ
ート、デシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート等の一般式(A)−1におけるR2の炭素数が3〜
10のアルキルアクリレートを好ましいものとして挙げら
れる。
単量体(B)は上記一般式(B)−1で表わされる化
合物および上記一般式(B)−3で表わされる化合物よ
りなる群から選ばれる少なくとも一種からなる。
上記一般式(B)−1において、R3は炭素数1〜8の
アルキレン基を示す。炭素数1〜8のアルキレン基とし
ては、例えばメチレン基、ジメチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基等を挙げることができる。
R4は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であ
る。炭素数1〜5のアルキル基としては例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基等を挙げることができ
る。
R5は水素原子または炭素数1〜15のアルキル基を示
す。炭素数1〜15のアルキル基は直鎖状であっても分岐
鎖状であってもよく、その例としては前記R2について例
示したものと同じものを挙げることができる。
nは0または1である。
上記一般式(B)−1で表わされる化合物としては、
例えば式(B)−1においてn=0の化合物として、ビ
ニルノルボルネン、1−プロペニルノルボルネン、イソ
プロペニルノルボルネン、1−ブテニルノルボルネン、
1−デセニルノルボルネン等を挙げることができ、また
式(B)−1においてn=1の化合物としてアリルノル
ボルネン、2−ブテニルノルボルネン、3−ブテニルノ
ルボルネン、2−ペンテニルノルボルネン、3−ペンテ
ニルノルボルネン、4−ペンテニルノルボルネン、2−
メチル−2−ブテニルノルボルネン等が挙げられる。こ
れらのうち、一般式(B)−1において、R4、R5が水素
原子である化合物が好ましく、ビニルノルボルネンおよ
びアリルノルボルネンがより好ましく、ビニルノルボル
ネンが特に好ましい。
上記一般式(B)−2において、R6は水素原子または
炭素数1〜15のアルキル基である。炭素数1〜15のアル
キル基としては直鎖状であっても分岐鎖状であってもよ
く、その例としては前記R2について例示したものと同じ
ものを挙げることができる。
上記一般式(B)−2で表わされる化合物としては、
例えば、メチリデンノルボルネン、エチリデンノルボル
ネン、プロピリデンノルボルネン、ブチリデンノルボル
ネン、デセニリデンノルボルネン等が挙げられる。これ
らのうちエチリデンノルボルネンが特に好ましい。
上記一般式(B)−3において、R8は水素原子または
メチル基を示す。R9は炭素数1〜8のアルキレン基を示
す。
炭素数1〜8のアルキレン基としてはR3について例示
したものと同じものを挙げることができる。
また、mは0または1を示す。
上記一般式(B)−3で表わされる化合物としては、
例えばビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)ア
クリレート、2−プロペニル(メタ)アクリレート、3
−ブテニル(メタ)アクリレート、4−ペンテニル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらのうち、ビニ
ルアクリレート、アリルアクリレートが好ましい。
本発明における上記単量体混合物は、上記の如く、単
量体(A)と単量体(B)を含有してなる。単量体
(B)は、上記一般式(B)−1、(B)−2および
(B)−3で表わされる化合物から選ばれる少なくとも
1種からなる。それらのうち、単量体(B)は、単量体
(B)−1、および/または(B)−2のみからなる
か、または単量体(B)−3のみからなるのが好まし
い。
本発明における単量体混合物において、単量体(A)
は、全単量体混合物に基づいて、好ましくは50〜99.999
重量%、より好ましくは65〜99.99重量%を占めること
ができる。
また、上記単量体(B)は、同基準に対して、好まし
くは0.001〜50重量%、より好ましくは0.01〜35重量%
を占めることができる。
一般に、粘着剤用組成物に使用される(共)重合体
は、その分子量分布がブロードである程粘着特性をバラ
ンスさせるうえで有利であることが知られているが、単
量体(B)と共重合体を合成するにあたって使用するこ
とにより、得られる共重合体の分子量分布をブロードに
することができる。すなわち、本発明の共重合体をゲル
パーメーションクロマトグラフィーにより分析すると、
複数の重なり合ったピークを有する溶出曲線が観察され
るが、かかる溶出曲線は、単量体(B)を共重合体の製
造に際して使用することによって初めて得られる。
本発明における共重合体は、上記単量体混合物を共重
合にして得られるものであるが、上記単量体混合物に、
単量体(A)および単量体(B)の他に、極性基を有す
るビニル化合物をさらに含有させるのが望ましい。かか
る極性基を有するビニル化合物としては例えばカルボキ
シル基、水酸基、シアノ基、アミド基等の極性基を有す
るビニル化合物が挙げられる。カルボキシル基を有する
ビニル化合物としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸等が好まし
い。水酸基を有するビニル化合物としては、例えばヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ビニルアルコール、アリルア
ルコール等が好ましい。シアノ基を有するビニル化合物
としては、例えばアクリロニトリル、シアノエチル(メ
タ)アクリレート、シアノプロピル(メタ)アクリレー
ト等が好ましい。またアミド基を有するビニル化合物と
しては、例えばアクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、N,N−ジ−t−ブチルアクリルアミド等を好まし
いものとして挙げることができる。
かかる極性基を有するビニル化合物は、単量体混合物
に基づいて、好ましくは25重量%以下、より好ましくは
1〜25重量%の割合で含有することができる。
また必要に応じて、本発明の効果を失なわない程度
に、さらに上記以外の共重合可能な化合物、例えば酢酸
ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタム等を単量体混合物
中における割合が例えば25重量%以下となるように共重
合させることができる。
上記単量体(A)、単量体(B)。極性基を有するビ
ニル化合物および他の共重合可能な化合物は、それぞれ
を単独で使用することができ、また2種以上併用するこ
ともできる。
単量体混合物の共重合方法としては、例えば溶媒を使
用しないバルク重合方、酢酸エチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、トルエン、メタノール、
エタノール等の溶媒を使用する溶液重合方法、乳化重合
法、懸濁重合法等を挙げることができる。これらのうち
溶液重合法が好ましい。また、共重合は連続式反応であ
ってもあるいは回分式反応であってもよい。更に、一括
チャージ方式であっても、あるいはインクレメントチャ
ージ方式であってもよい。重合温度は、通常、10〜180
℃であり、特に30〜150℃が好ましい。
共重合の際に使用する重合開始剤としては、例えば、
パーオキシジカーボネート、ケトンパーオキサイド、パ
ーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキ
ルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキ
シエステル等の有機過酸化物、あるいは2,2′−アゾビ
スイソブチロニトリル、4,4′−アゾビス(4−シアノ
バレリックアシッド)等を挙げることができる。
重合開始剤の使用量は、重合させる単量体混合物100
重量部に対して、通常、0.0001〜5重量部であり、0.01
〜2重量部が好ましい。また、重合開始剤は、単独で用
いてもよく、2種以上組合わせて用いてもよい。
さらに、共重合の際には、連鎖移動剤を使用すること
ができる。連鎖移動剤としては例えばオクチルメルカプ
タン、ノニルメルカプタン、デシルメルカプタン、ドデ
シルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類;チオグ
リコール酸オクチル、チオグリコール酸ノニル、チオグ
リコール酸2−エチルヘキシル、β−メルカプトプロピ
オン酸2−エチルヘキシル、ペンタエリスリトールテト
ラチオグリコレート等のチオグリコール酸エステル類;
2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−メ
チル−4−イソプロピリデン−1−シクロヘキセン等が
挙げられる。これらのうち、チオグリコール酸エステル
類;2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、1−
メチル−4−イソプロピリデン−1−シクロヘキセンを
使用すると、低臭気にすることができる。
連鎖移動剤の使用量は、単量体混合物100重量部に対
して、通常、0.001〜3重量部である。
上記の如くして製造される共重合体は、ポリスチレン
換算分子量で40万を超えるものが全体の10〜35%、10〜
40万のものが15〜45%、10万未満のものが30〜75%であ
ることが好ましい。
本発明に用いられる共重合体は、その分子内に炭素−
炭素不飽和結合が残留していてもよく、分子内に積極的
に炭素−炭素不飽和結合を導入したものであってもよ
い。
分子内に積極的に炭素−炭素不飽和結合を導入する方
法としては、例えば 単量体混合物を共重合するときに、該単量体混合物
中に(メタ)アクリロイル基含有イソシアネートを共存
させてイソシアネート基含有共重合体を製造し、得られ
た共重合体に、分子中に水酸基、一級アミノ基および/
または二級アミノ基を有する(メタ)アクリレートを反
応させる方法、 単量体混合物を共重合するときに、該単量体混合物
中に分子中に水酸基、一級アミノ基または二級アミノ基
を有する(メタ)アクリレートを共存させてこれらの極
性基を有する共重合体を製造し、得られた共重合体に
(メタ)アクリロイル基含有イソシアネートを反応させ
る方法、 等が挙げられる。
上記、の方法において使用される(メタ)アクリ
ロイル基含有イソシアネートとしては、例えばイソシア
ネートメチル(メタ)アクリレート、イソシアネートエ
チル(メタ)アクリレート、イソシアネートプロピル
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。また、
ジイソシアネートと分子内に水酸基、一級アミノ基また
は二級アミノ基を有する(メタ)アクリレートとの等モ
ル付加体も同様に使用される。
かかるジイソシアネートとしては例えば2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4−キシレンジ
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチルフェニレンジイソシア
ネート、4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等を
挙げることができる。
また、分子中に水酸基、一級アミノ基または二級アミ
ノ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシオ
クチル(メタ)アクリレート、2−アミノエチル(メ
タ)アクリレート、2−アミノプロピル(メタ)アクリ
レート、N−メチル−2−アミノエチル(メタ)アクリ
レート、ビニルアルコール、アリルアルコール等を挙げ
ることができる。
また、分子中に水酸基、一級アミノ基または二級アミ
ノ基を有する上記ビニル化合物は、の方法においても
使用することができる。
さらに、本発明に用いられる共重合体としては、その
分子内にC−X結合(式中、Xは塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子、フッ素原子などのハロゲン原子を示す)を
有するものであってもよい。分子内にC−X結合を導入
する方法としては、例えば ′単量体混合物を共重合するときに、単量体混合物中
にハロゲン変不飽和炭化水素、例えば塩化ビニル、塩化
ビニリデン、塩化イソプロペニル、塩化イソブテニル、
クロロプレン、α−クロルスチレン、β−クロルスチレ
ン、α−ブロムスチレン、β−ブロムスチレン、α−ヨ
ードスチレン、β−ヨードスチレン等、あるいは不飽和
脂肪酸ハロアルキルエステル、例えば2−クロロエチル
(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−ブロモ−2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート等を共存させる方
法、 ′単量体混合物を共重合するときに、単量体混合物中
に分子中に水酸基、一級アミノ基または二級アミノ基を
有する前記と同様のビニル化合物を共存させて、かかる
極性基を分子内に少なくとも1個有する共重合体を得、
次にこの共重合体と分子中にハロゲン原子を有するカル
ボン酸、例えばモノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリク
ロル酢酸、モノブロム酢酸、ジブロム酢酸、トリブロム
酢酸、β−クロルプロピオン酸、β−プロムプロピオン
酸等を縮合反応させるか、あるいは、分子中にハロゲン
原子を有するイソシアネート、例えば前記と同様のジイ
ソシアネートと、モノクロルメタノール、モノブロムメ
タノール、ジクロルメタノール、ジブロムメタノール、
トリクロルメタノール、トリブロムメタノール、モノク
ロルエタノール、ジクロルエタノール、トリクロルエタ
ノール、モノクロルプロピルアルコール等の分子中にハ
ロゲン原子を有するアルコールとの等モル付加体を、極
性基を分子内に少なくとも1個有する共重合体に付加反
応させる方法、 ′単量体混合物を共重合するときに、単量体混合物中
に、分子中にカルボキシル基を有するビニル化合物、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、クロトン酸等を共存させてカルボキシル基を分子内
に少なくとも1個有する共重合体を得、次にこの共重合
体と分子中にハロゲン原子を有するアルコールとを縮合
反応させるか、あるいは分子中にハロゲン原子を有する
イソシアネートを付加反応させる方法(なお、ここで使
用される分子中にハロゲン原子を有するアルコールおよ
び分子中にハロゲン原子を有するイソシアネートとして
は、上記′の方法において例示した化合物が挙げられ
る)等が挙げられる。
上記のように、共重合体の分子内に炭素−炭素不飽和
結合を残留させるかあるいは積極的に炭素−炭素不飽和
結合やC−X結合を導入することにより、放射線の照射
を受けた際の反応性を高めることができる。
本発明においては、上記のとおり、本発明で使用する
共重合体は、分子内に炭素−炭素不飽和結合を有する共
重合体、分子内にC−X結合を有する共重合体、分子内
にこれら特定の結合を両方とも有する共重合体、および
これら特定の結合を有さない共重合体のいずれをも含有
する。それ故、これらの共重合体はいずれか単独で使用
することができ、あるいはこれらの共重合体の組合わせ
で使用することができる。
本発明の粘着剤用組成物は、上記共重合体を好ましく
は40〜97重量%、より好ましくは50〜95重量%で含有す
る。
本発明の粘着剤用組成物は、室温においても通常のロ
ールコーター等での塗布が可能な程度の粘度とするため
に、通常、3〜60重量%、好ましくは5〜50重量%の放
射線反応性希釈剤を配合される。かかる放射線反応性希
釈剤としては、2級の水酸基を有する単官能アクリレー
ト、ノルボルネン環を有する環官能アクリレートおよび
N−ビニルラクタムを挙げることができる。2級の水酸
基を有する単官能アクリレートとしては、例えば2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチル
アクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、2
−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3
−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシシクロヘキシルアクリレート、2−ヒドロキ
シ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−ピペリジノプロピルアクリレート、(1−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)メチルアクリレート、グリセ
ロールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールモノアクリレートを挙げることができる。
ノルボルネン環を有する単官能アクリレートとして
は、例えばイソボルニルアクリレート、ジシクロペンタ
ニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニロキシエ
チル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
さらにまた、N−ビニルラクタムとしては、下記一般
(式中、R23は炭素数2〜10のアルキレン基を示す) で表わされるN−ビニルラクタム類等が挙げられる。こ
れら放射線反応性希釈剤のうち、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、
3−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリプロピレング
リコールモノアクリレート等の2級の水酸基を有する単
官能アクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシク
ロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニロキシエ
チルアクリレート等のノルボルネン環を有する単官能ア
クリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル
−2−カプロラクタム等のN−ビニルラクタムが好まし
い。
本発明の粘着剤用組成物は、上記反応性希釈剤と共に
他の反応性希釈剤を併用することができる。
そのような他の反応性希釈剤としては、カルボキシル
基、1級水酸基、アミノ基等の極性基を有する単官能
(メタ)アクリレート、ノルボルネン環以外の脂環式骨
格を有する単官能(メタ)アクリレートおよびこれら以
外の単官能(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。
カルボキシル基を有する単官能(メタ)アクリレート
としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸ダイマー、エチレンオキサイド変成フタル酸モノ(メ
タ)アクリレート、エチレンオキサイド変成コハク酸モ
ノ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また1級水酸基を有する単官能(メタ)アクリレート
としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル(メ
タ)アクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメ
チルエトキシ)−1,1−ジメチルエチル(メタ)アクリ
レート、モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル)アッシドホスフェート、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、下記一般式(I) 式中、R10は水素原子またはメチル基を示し、R11は式; xは2〜30の整数、yは1〜20の整数、hは1〜20の整
数、iは0〜20の整数、で表わされる基を示す、 で表わされる化合物等を挙げることができる。
一般式(I)で表わされる化合物の市販品としては、
例えばプラクセルFA−1〜FA−5、プラクセルFM−1〜
5(商品名、ダイセル化学工業(株)製)等を挙げるこ
とができる。
アミノ基を有する単官能(メタ)アクリレートとして
は、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート等を挙げることができる。
ノルボルネン環以外の脂環式骨格を有する単官能(メ
タ)アクリレートとしては、例えばシクロペンチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、シクロオク
チル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
上記(メタ)アクリレート以外の単官能(メタ)アク
リレートとしては、例えば、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジ
ル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アク
リレート、前記一般式(A)−1で表わされるアルキル
(メタ)アクリレート、 下記一般式(II)〜(V); (式中、R12は水素原子またはメチル基を示し、R13は炭
素数2〜6のアルキレン基を示し、R14は水素原子また
は炭素数1〜12のアルキル基を示し、rは0〜12であ
る) (式中、R15は水素原子またはメチル基を示し、R16は炭
素数2〜8のアルキレン基を示し、sは1〜8である) (式中、R17は水素原子またはメチル基を示し、R18は炭
素数2〜8のアルキレン基を示し、R19はそれぞれ独立
に水素原子またはメチル基を示し、そしてtは1〜8を
示す) (式中、R20は水素原子またはメチル基であり、R21は炭
素数2〜8のアルキレン基を示し、R22は炭素数1〜15
のアルキル基を示し、uは1〜8を示す) で表される単官能(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。
一般式(II)で表わされる化合物としては、例えばフ
ェノキシ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、フェノキシヘキサエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、および市販品とし
てアロニックスM−111、M−113、M−114、M−117
(商品名、東亜合成化学工業(株)製)等が挙げられ
る。
一般式(III)で表わされる化合物の市販品として
は、例えばカヤラッドTC−110、TC−110S、TC−120、TC
−120S(商品名、日本化薬(株)製)等が挙げられる。
一般式(IV)で表わされる化合物の市販品としては、
例えばカヤラッドR−629、R−644(商品名、日本化薬
(株)製)等が挙げられる。
一般式(V)で表わされる化合物の市販品としては、
例えばアロニックスM−120(商品名、東亜合成化学工
業(株)製)等が挙げられる。
また、本発明の組成物には、必要に応じて、架橋剤と
して、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、 エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、 ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、 1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、 1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、 ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、 トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アク
リレート、 トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレー
ト、 ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ
(メタ)アクリレート、 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ
(メタ)アクリレート、 3−アクリロイルオキシグリセリンモノメタクリレー
ト、 ビスフェノールAのジグリシジルエーテルに(メタ)ア
クリレートを付加させたエポキシ(メタ)アクリレート
等の多官能(メタ)アクリレートを用いることもでき
る。
これら架橋剤を用いる場合には、組成物中の架橋剤は
10重量%以下であることが好ましく、特に7%以下が好
ましい。10重量%を超えると、放射線を照射して硬化さ
せる際、架橋が進みすぎて粘着層が硬くなり、所望の粘
着力、接着力等が得にくくなる傾向がある。
さらに、本発明の組成物には、粘着付与剤、連鎖移動
剤、光重合開始剤、フイラー、酸化防止剤、老化防止
剤、保存安定剤、熱重合禁止剤、カップリング剤等を必
要に応じて、配合することもできる。
なお、本発明の組成物は溶剤に溶かして使用すること
も可能であり、溶剤を使用することにより粘着力、接着
力等に変化を生ずることはない。
[実施例] 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明は、これら実施例に限定されるものではな
い。実施例中、%は特にことわりのない限り、重量%を
意味する。
合成例1 2−エチルヘキシルアクリレート1275g、酢酸ビニル9
0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30g、アクリ
ル酸75g、ビニルノルボルネン30g、ドデシルメルカプタ
ン7.5gおよびトルエン1200gを反応容器に入れ、窒素置
換を行なった後、過酸化ベンゾイル7.5gを添加し、100
〜110℃で10時間反応させて共重合体の溶液を得た。
この共重合体を重合体(A)とする。
重合体(A)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、重なり合った3つのピークを
持つ分子量分布が認められた。各ピークのトップのポリ
スチレン換算の分子量は、8.8万、26.4万、62.3万であ
った。また、分子量別の構成割合は、ポリスチレン換算
で40万を超えるものが27.5%、10〜40万が33.7%、10万
未満が38.8%であった。
合成例2 合成例1におけるビニルノルボルネン30gをエチリデ
ンノルボルネン30gに代えた以外は合成例1と同じ条件
で反応を行い、共重合体の溶液を得た。この共重合体を
重合体(B)とする。
重合体(B)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、主ピークの低分子量側にショ
ルダーピークを有する分子量分布が認められた。主ピー
クのトップのポリスチレン換算の分子量は、28.2万、シ
ョルダーピークの変曲点におけるポリスチレン換算の分
子量は7.7万であった。また分子量別の構成割合は、ポ
リスチレン換算で40万を超えるものが10.8%、10〜40万
が36.1%、10万未満が53.1%であった。
合成例3 2−エチルヘキシルアクリレート975g、ブチルアクリ
レート358.5g、メチルメタクリレート90g、アクリル酸7
5g、ビニルアクリレート1.5g、ドデシルメルカプタン7.
5gおよび酢酸エチル1200gを反応容器に入れ、窒素置換
を行った後、過酸化ベンゾイル7.5gを添加し、70〜80℃
で10時間反応させて共重合体の溶液を得た。この共重合
体を重合体(C)とする。
重合体(C)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、重なり合った3つのピークを
持つ分子量分布が認められた。各ピークのトップのポリ
スチレン換算の分子量は、7.8万、19.5万、54.2万であ
った。また、分子量別の構成割合は、ポリスチレン換算
で40万を超えるものが、20.5%、10〜40万が31.2%、10
万未満が48.3%であった。
合成例4 合成例1における2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト30gの代わりに、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート30gを使用した以外は合成例1と同じ
条件で反応を行ない、共重合体の溶液を得た。分子側鎖
にC−C1結合を有するこの共重合体を重合体(D)とす
る。
重合体(D)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、、重なり合った3つのピーク
を持つ分子量分布が認められた。各ピークのトップのポ
リスチレン換算の分子量は、8.0万、25.3万、61.8万で
あった。また、分子量別の構成割合は、ポリスチレン換
算で40万を超えるものが26.1%、10〜40万が32.9%、10
万未満が41.0%であった。
合成例5 合成例3における酢酸エチル1200gの代わりに、メタ
ノール1200gを使用した以外は合成例4と同じ条件で反
応を行い、重合体のスラリーを得た。このスラリーを5
℃に冷却して一晩静置したところメタノールの一部が分
離し上澄みとなったので、上澄みを除去して共重合体を
回収した。この共重合体を重合体(E)とする。
重合体(E)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、重なり合った3つのピークを
持つ分子量分布が認められた。各ピークのトップのポリ
スチレン換算の分子量は、8.1万、18.8万、52.2万であ
った。また、分子量別の構成割合は、ポリスチレン換算
で40万を超えるものが19.8%、10〜40万が32.3%、10万
未満が47.9%であった。
比較合成例1 合成例1において使用したビニルノルボルネン30gを
使用しなかったこと以外は合成例1と同じ条件で反応を
行ない、共重合体の溶液を得た。この共重合体を重合体
(F)とする。
重合体(F)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、ピークのトップのポリスチレ
ン換算の分子量が10.8万である正規分布状の分子量分布
が認められた。
比較合成例2 合成例3においてビニルアクリレート1.5gを使用しな
かったこと以外は合成例3と同じ条件で反応を行ない、
共重合体の溶液を得た。この共重合体を重合体(G)と
する。
重合体(G)をゲルパーメーションクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、ピークのトップのポリスチレ
ン換算の分子量は、9.8万である正規分布状の分子量分
布が認められた。
実施例1〜7および比較例1、2 合成例1〜5および比較合成例1、2により得られた
重合体(A)〜(G)の溶液またはスラリーより60℃、
5mmHgの条件で溶媒を除去した。その後、第1表に示し
た組成となるように、所定量の重合体(A)〜(G)お
よび放射線反応性希釈剤を配合し、40℃で撹拌、混合し
て、組成物1〜9を得た。
得られた組成物1〜9の30℃における粘度をブルック
フィールド型粘着計を用いて測定した。結果を第2表に
示す。
また、得られた組成物1〜9を、厚さ50μmのポリエ
ステルフィルムに、厚さが30μmになるようにバーコー
ダーを用いて塗布し、その後、塗布面に加速電圧165KV
で3Mradの電子線を照射して硬化させた。電子線の照射
は、エレクトロカーテン型電子線加速器(エナジー・サ
イエンシズ・インコーポレイテッド社製)を用いて、窒
素雰囲気下で行った。硬化した組成物1〜9を、以下の
方法により評価した。結果を第2表に示す。
粘着力 組成物を塗布、硬化させたポリエステルフィルムを用
いて、JIS Z 0237記載の球転法により、硬化した組成物
の粘着力を測定した。傾斜坂の角度は30度にした。
接着力 組成物を塗布、硬化させたポリエステルフィルムを幅
25mmのテープ状に切りだし、表面が平滑な−ポリエチレ
ン板上に、JIS Z 0237記載の手動ローラーを用いて圧着
した。これを25℃の温度下に40分間静置した後、50mm/
分の引張り速度で180度ピール試験を行った。なお、ピ
ール試験は25℃の温度条件で行った。
凝集力 組成物を塗布、硬化させたポリエステルフィルム25mm
x 25mmをステンレス鋼板上に圧着した。ステンレス鋼
板の圧着方法は上記接着力の測定の場合と同様である。
これを、25℃の温度下に40分静置した後、60℃の温度下
で1Kgの荷重にかけ静置しておき、圧着したポリエステ
ルフィルムが剥離するまでの時間を測定し、以下のレベ
ルにより、評価した。
レベル 剥離時間 1 30分以下、 2 30分〜3時間、 3 3〜12時間、 4 12〜24時間、 5 24時間以上、 [発明の効果] 本発明の粘着剤用組成物は、室温付近の温度において
も低粘度であるため、塗布作業性に優れ、しかも電子
線、X線、γ−線、紫外線等の放射線を照射して硬化さ
せることにより、高い粘着力、接着力および凝集力を示
す粘着剤ないし感圧接着剤を与えるものであり、ラミネ
ート用としても好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−65535(JP,A) 特開 昭63−264687(JP,A) 特開 昭58−2371(JP,A) 特開 平3−231984(JP,A) 特開 平3−88883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 4/06 C09J 133/06 - 133/14 C09J 145/00 C08F 220/10 - 220/40 C08F 232/08 C08F 20/10 - 20/40 C08F 32/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A).下記一般式(A)−1 CH2=CR1COOR2 ・・・(A)−1 ここでR1は水素原子またはメチル基を示し、そしてR2
    炭素数1〜15のアルキル基を示す、 で表わされる化合物であるアルキル(メタ)アクリレー
    ト、並びに (B).下記一般式(B)−1 ここで、R3は炭素数1〜8のアルキレン基を示し、R4
    水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示し、R5
    水素原子または炭素数1〜15のアルキル基を示し、そし
    てnは0または1を示す、 で表わされる化合物であるアルケニルノルボルネン、 下記一般式(B)−2 ここで、R6は水素原子または炭素数1〜15のアルキル基
    を示す、 で表わされる化合物であるアルキリデンノルボルネン、 および 下記一般式(B)−3 CH2=CR8COOR9 mCH=CH2 ・・・(B)−3 ここで、R8は水素原子またはメチル基を示し、R9は炭素
    数1〜8のアルキレン基を示し、そしてmは0または1
    を示す、 で表わされる化合物、 よりなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物である
    単量体 を含有する混合物の共重合体、並びに (C).2級の水酸基を有する単官能アクリレート、ノル
    ボルネン環を有する単官能アクリレートおよびN−ビニ
    ルラクタムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の反
    応性希釈剤 を含有することを特徴とする粘着剤用組成物。
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