JP2917481B2 - 同軸型誘電体共振器の製造方法 - Google Patents
同軸型誘電体共振器の製造方法Info
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- JP2917481B2 JP2917481B2 JP26098590A JP26098590A JP2917481B2 JP 2917481 B2 JP2917481 B2 JP 2917481B2 JP 26098590 A JP26098590 A JP 26098590A JP 26098590 A JP26098590 A JP 26098590A JP 2917481 B2 JP2917481 B2 JP 2917481B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高周波帯で用いられる同軸型誘電体共振器
の調整方法に関するものである。
の調整方法に関するものである。
従来の技術 近年、高周波帯で使用される各種機器では、誘電体を
用いた同軸型共振器が回路に接続され利用されるように
なってきた。
用いた同軸型共振器が回路に接続され利用されるように
なってきた。
以下、従来の同軸型誘電体共振器について説明する。
第7図・第9図は従来の同軸型誘電体共振器であり、
第8図・第10図は各々第7図・第9図のA−A′線断面
図である。11はマイカやガラス粒等からなる誘電体、12
は円形又は矩形からなる内部導体、13は円形又は矩形状
の外部導体、14は内部導体12と外部導体13を接続する短
絡面、15は開放端部、17はステップである。同軸型誘電
体共振器はステップ17を有する同軸状の誘電体11の内周
面に内部導体12を形成し、外周面には外部導体13を形成
し、前記両導体は短絡面14で接続され、短絡面14の反対
側は導体のない開放端部15を形成し構成されている。
第8図・第10図は各々第7図・第9図のA−A′線断面
図である。11はマイカやガラス粒等からなる誘電体、12
は円形又は矩形からなる内部導体、13は円形又は矩形状
の外部導体、14は内部導体12と外部導体13を接続する短
絡面、15は開放端部、17はステップである。同軸型誘電
体共振器はステップ17を有する同軸状の誘電体11の内周
面に内部導体12を形成し、外周面には外部導体13を形成
し、前記両導体は短絡面14で接続され、短絡面14の反対
側は導体のない開放端部15を形成し構成されている。
以上のように構成された従来の同軸型誘電体共振器に
ついて、以下その動作を説明する。第8図・第10図に示
される領域I・IIの特性インピーダンスZ1・Z2の比によ
りTEM姿態のスプリアス共振周波数を制御している。
ついて、以下その動作を説明する。第8図・第10図に示
される領域I・IIの特性インピーダンスZ1・Z2の比によ
りTEM姿態のスプリアス共振周波数を制御している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、TEM姿態のスプリ
アス共振周波数しか制御できず、また、同軸型誘電体共
振器の形状は金型等で決定するために、設計の柔軟性に
かけるという問題点があった。
アス共振周波数しか制御できず、また、同軸型誘電体共
振器の形状は金型等で決定するために、設計の柔軟性に
かけるという問題点があった。
課題を解決するための手段 請求項1,2記載の発明は、断面矩形状の誘電体に一面
に除いて導体を設けた同軸型誘電体共振器の製造方法で
あって、開放端面側の外部導体と誘電体をトリミングで
取り除くことによって、TEM姿態とTE姿態を変化させる
とともに、開放端面側にトリミングを施して開放端面と
一つの外周面の双方に切欠部を設けてTE姿態を高周波側
にシフトさせ、開放端面側にトリミングを施して開放端
面と隣接する外周面のそれぞれ面に切欠部を設けてTE姿
態を低周波側にシフトさせる事によって、スプリアス共
振周波数を調整する。
に除いて導体を設けた同軸型誘電体共振器の製造方法で
あって、開放端面側の外部導体と誘電体をトリミングで
取り除くことによって、TEM姿態とTE姿態を変化させる
とともに、開放端面側にトリミングを施して開放端面と
一つの外周面の双方に切欠部を設けてTE姿態を高周波側
にシフトさせ、開放端面側にトリミングを施して開放端
面と隣接する外周面のそれぞれ面に切欠部を設けてTE姿
態を低周波側にシフトさせる事によって、スプリアス共
振周波数を調整する。
作用 上記構成により、同軸型誘電体共振器の基本外形を変
えずに、TEM・TE姿態のスプリアス共振周波数を容易に
制御することができる。
えずに、TEM・TE姿態のスプリアス共振周波数を容易に
制御することができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例における同軸型誘電体共振
器の斜視図であり、第2図は第1図A−A′線断面図で
ある。1は誘電体、2は内部導体、3は外部導体、4は
短絡面、5は開放端部、7はステップであり、これらは
従来例と同様のものであるので説明を省略する。6は外
部導体の開放端部側の上面の角部を一部トリミング等で
切り欠いた切り欠き部である。この切り欠き部の大きさ
の範囲を変えることでスプリアス共振周波数を制御する
ことが可能となり、TE姿態のスプリアス共振周波数は低
い方向に大きく変化する。
器の斜視図であり、第2図は第1図A−A′線断面図で
ある。1は誘電体、2は内部導体、3は外部導体、4は
短絡面、5は開放端部、7はステップであり、これらは
従来例と同様のものであるので説明を省略する。6は外
部導体の開放端部側の上面の角部を一部トリミング等で
切り欠いた切り欠き部である。この切り欠き部の大きさ
の範囲を変えることでスプリアス共振周波数を制御する
ことが可能となり、TE姿態のスプリアス共振周波数は低
い方向に大きく変化する。
第3図は他の実施例の同軸型誘電体共振器の斜視図で
あり、第4図はそのA−A′線断面図である。開放端部
5に隣接し矩形の外部導体3の角及び上面の一部をトリ
ミング等で切断して切り欠き部6a,6bが形成されてい
る。この切り欠き部6a,6bの切り欠き面の大きさを変え
ることでスプリアス共振周波数を制御することが可能と
なり、また、TEM・TE姿態のスプリアス共振周波数は高
くなり、変化量は比較的小さい。
あり、第4図はそのA−A′線断面図である。開放端部
5に隣接し矩形の外部導体3の角及び上面の一部をトリ
ミング等で切断して切り欠き部6a,6bが形成されてい
る。この切り欠き部6a,6bの切り欠き面の大きさを変え
ることでスプリアス共振周波数を制御することが可能と
なり、また、TEM・TE姿態のスプリアス共振周波数は高
くなり、変化量は比較的小さい。
尚、切り欠き部は1乃至複数設けてもよく、また、切
り欠き部は外部導体の一辺や角部と限定する必要はな
く、切欠き箇所を組み合わせることでスプリアス共振周
波数を容易に制御することができる。
り欠き部は外部導体の一辺や角部と限定する必要はな
く、切欠き箇所を組み合わせることでスプリアス共振周
波数を容易に制御することができる。
更に、導体部のみでなく、誘電体の一部をも同時に切
り欠いてもよい。
り欠いてもよい。
以上のように構成された本実施例の同軸型誘電体共振
器について、スプリアス共振周波数の変化を調べた。
器について、スプリアス共振周波数の変化を調べた。
第5図は、矩形の外部導体の一側壁中央部の上面を一
箇所切り欠いたもの、第6図は、矩形の外部導体の角部
を一箇所切り欠いた同軸型誘電体共振器を用いて行っ
た。第5図、第6図から、切り欠き部の場所・組み合わ
せによって極めて容易にスプリアス共振周波数を制御す
ることができることが判る。
箇所切り欠いたもの、第6図は、矩形の外部導体の角部
を一箇所切り欠いた同軸型誘電体共振器を用いて行っ
た。第5図、第6図から、切り欠き部の場所・組み合わ
せによって極めて容易にスプリアス共振周波数を制御す
ることができることが判る。
発明の効果 請求項1,2記載の発明は、断面矩形状の誘電体に一面
を除いて導体を設けた同軸型誘電体共振器の製造方法で
あって、開放端面側の外部導体と誘電体をトリミングで
取り除くことによって、TEM姿態とTE姿態を変化させる
とともに、開放端面側にトリミングを施して開放端面と
一つの外周面の双方に切欠部を設けてTE姿態を高周波側
にシフトさせ、開放端面側にトリミングを施して開放端
面と隣接する外周面のそれぞれ面に切欠部を設けてTE姿
態を低周波側にシフトさせる事によって、スプリアス共
振周波数を調整したものであり、TEM姿態及びTE姿態を
調整する構成としたので、TEM姿態とTE姿態の双方を容
易に調整することができる。また、外形寸法を変化させ
ずにTE姿態を変化させることができるので、設計の柔軟
性を向上させることができる。
を除いて導体を設けた同軸型誘電体共振器の製造方法で
あって、開放端面側の外部導体と誘電体をトリミングで
取り除くことによって、TEM姿態とTE姿態を変化させる
とともに、開放端面側にトリミングを施して開放端面と
一つの外周面の双方に切欠部を設けてTE姿態を高周波側
にシフトさせ、開放端面側にトリミングを施して開放端
面と隣接する外周面のそれぞれ面に切欠部を設けてTE姿
態を低周波側にシフトさせる事によって、スプリアス共
振周波数を調整したものであり、TEM姿態及びTE姿態を
調整する構成としたので、TEM姿態とTE姿態の双方を容
易に調整することができる。また、外形寸法を変化させ
ずにTE姿態を変化させることができるので、設計の柔軟
性を向上させることができる。
第1図・第3図は本発明の一実施例における同軸型誘電
体共振器の斜視図、第2図・第4図は各々第1図・第3
図のA−A′線断面図、第5図・第6図は切り欠き部に
よる共振周波数の変化図、第7図・第9図は従来の同軸
型誘電体共振器の斜視図、第8図・第10図は各々第7図
・第9図のA−A′線断面図である。 1,11……誘電体、2,12……内部導体 3,13……外部導体、4,14……短絡面 5,15開放端部 6,6a,6b……切り欠き部 7,17……ステップ
体共振器の斜視図、第2図・第4図は各々第1図・第3
図のA−A′線断面図、第5図・第6図は切り欠き部に
よる共振周波数の変化図、第7図・第9図は従来の同軸
型誘電体共振器の斜視図、第8図・第10図は各々第7図
・第9図のA−A′線断面図である。 1,11……誘電体、2,12……内部導体 3,13……外部導体、4,14……短絡面 5,15開放端部 6,6a,6b……切り欠き部 7,17……ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 毅彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−20103(JP,A) 特開 平1−258501(JP,A) 特開 平1−173902(JP,A) 実開 平1−151603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 7/04 H01P 1/212
Claims (2)
- 【請求項1】断面矩形状の誘電体と、前記誘電体の外周
面に設けられた外部導体と、前記誘電体の内周面に設け
られた内部導体と、前記誘電体の一方の端面に設けられ
た短絡面と、前記誘電体の他方の端面に設けられた開放
端面とを備え、前記短絡面上に前記外部導体と前記内部
導体とを短絡する導体を設けるとともに、開放端面側の
内部導体の径と短絡面側の内部導体の径を異ならせ、前
記外部導体の内で開放端面側の部分にトリミング等によ
って外部導体及び誘電体を取り除いてTEM姿態とTE姿態
を変化させてスプリアス共振周波数を調整する同軸型誘
電体共振器の調整方法であって、TE姿態を高周波側にシ
フトさせる場合には、開放端面と一つの外周面の双方に
切欠部を形成するようにトリミング等により前記外部導
体及び前記誘電体を取り除き、TE姿態を低周波側にシフ
トさせる場合には、前記開放端面と互いに隣接する2つ
の外周面の3面に切欠部を形成するようにトリミング等
により前記外部導体及び前記誘電体を取り除く事を特徴
とする同軸型誘電体共振器の調整方法。 - 【請求項2】断面矩形状の誘電体と、前記誘電体の外周
面に設けられた外部導体と、前記誘電体の内周面に設け
られた内部導体と、前記誘電体の一方の端面に設けられ
た短絡面と、前記誘電体の他方の端面に設けられた開放
端面とを備え、前記短絡面上に前記外部導体と前記内部
導体とを短絡する導体を設けるとともに、開放端面側の
内部導体の径と短絡面側の内部導体の径を異ならせ、前
記外部導体の内で開放端面側の部分にトリミング等によ
って外部導体及び誘電体を取り除いてTEM姿態とTE姿態
を変化させてスプリアス共振周波数を調整する同軸型誘
電体共振器の調整方法であって、TE姿態を高周波側にシ
フトさせる場合には、開放端面と一つの外周面で構成さ
れる直線状の角部にトリミング等によって外部導体及び
誘電体を取り除き、TE姿態を低周波側にシフトさせる場
合には、前記開放端面と互いに隣接する2つの外周面で
構成される角部にトリミング等によって外部導体及び誘
電体を取り除く事を特徴とする同軸型誘電体共振器の調
整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26098590A JP2917481B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 同軸型誘電体共振器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26098590A JP2917481B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 同軸型誘電体共振器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04137901A JPH04137901A (ja) | 1992-05-12 |
JP2917481B2 true JP2917481B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=17355473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26098590A Expired - Fee Related JP2917481B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 同軸型誘電体共振器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2917481B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2803541B2 (ja) * | 1993-12-20 | 1998-09-24 | 松下電器産業株式会社 | 同軸型誘電体共振器 |
JPH10126107A (ja) * | 1996-08-30 | 1998-05-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 誘電体フィルタ |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP26098590A patent/JP2917481B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04137901A (ja) | 1992-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |