JP2916640B2 - マイクロ探子用装置 - Google Patents

マイクロ探子用装置

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JP2916640B2 JP20114189A JP20114189A JP2916640B2 JP 2916640 B2 JP2916640 B2 JP 2916640B2 JP 20114189 A JP20114189 A JP 20114189A JP 20114189 A JP20114189 A JP 20114189A JP 2916640 B2 JP2916640 B2 JP 2916640B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、金属コーティングの厚みの電量測定を行
うのに用いるマイクロ探子用装置に関する。
[従来の技術] 従来におけるこの種のマイクロ探子用装置として、ド
イツ特許出願P38 31 399.5が公知である。この他、米国
特許第4,488,938及びドイツ特許第3046 198等にも類似
の装置が開示されている。
前記ドイツ特許出願P38 31 399.5には、 一般に電解質液用の出口開口を備え、圧力媒質用の第
1接続部を有する外部スリーブと、 この外部スリーブ中の内部スリーブと、 前記外部スリーブと内部スリーブの間の第1スペース
と、 前記内部スリーブ内で且つ前記出口開口とは反対の部
分にある第2スペースと、 この第2スペースと連通する圧力媒質用の第2接続部
と、 ノズル開口が前記第1スペースの中で前記出口開口の
後にあり、第2スペースから出口開口に通じるノズル
と、 少なくとも前記第2接続部に圧力媒質を通して接続さ
れている接続管を備え、且つ前記第1スペースおよび第
2スペースに対して少なくとも間接に、少なくとも一つ
は低圧振動(oszillierend)する2つの異なった使用圧
力P0およびP1を生じさせるポンプと を備える電量測定のためのマイクロ探子用装置が開示さ
れている。
上記のようにしてなるマイクロ探子用装置では、ポン
プの中のピストンの位置により、測定の状態すなわち出
口開口が閉じている時には、電解質液はノズルから1回
測定対象物に向けて噴射され、次に第1スペースに戻
る。或いは電解質液は第1スペースから出口開口へ且つ
測定対象物に向って噴射され、そしてノズル端より再び
吸引される。この流れの動作の頻度は1ヘルツ程度であ
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、公知のように、上記の如き電解質液はそれ
が酸性であれ塩基性であれ浸蝕性を持っている。上述し
たような正常な操作が行われている限り、電解質液がマ
イクロ探子から出てくることはない。しかしながら、取
扱説明書等において指摘されているにも拘らず、しばし
ば測定動作中にマイクロ探子が持ち上げられることがあ
る。そして、その結果、出口開口から電解質液がきわめ
て高速で噴出する。この場合、電解質液は第1スペース
からも第2スペースからも押し出される可能性がある。
このような現象がもたらす結果すなわち問題点は容易
に想像がつく。つまり、まず電解質液が失われることに
なる。また、コーティング層が広範囲にわたって浸蝕さ
れ使用不能となる虞がある。さらに、電解質が例えば操
作者の眼,鼻,口等に飛び込んだりあるいはその衣服に
付着して生地を傷めたりすることがあるという問題もあ
る。
発明の目的は、測定動作中に誤って持ち上げても、出
口開口から電解質液が出てくることのないマイクロ探子
用装置をを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成する請求項1によるマイクロ探子用装
置は、 (a)前記ポンプと探子の間にバルブ装置が設けら
れ、 (b)少なくとも圧力の一つにポンプおよびバルブ装
置の作動状態に於いて負圧力P2がオーバーラップし、且
つこの負圧は使用圧力P0またはP1の最高圧力より著しく
低い ことを特徴としている。
上記のような圧力条件は、例えば請求項2に示すよう
に、ポンプが最低圧力P2を接続管に生じる定圧力として
生じるようにし、接続管と第1スペースに付随する第1
接続部との間に第1回路を設け、第1回路に第1バルブ
を設け、且つ第1バルブに圧力媒質用の第2の入口を備
え、且つこの媒質の圧力値がゼロの領域を有するように
し、且つその第2の入口を周期的に開閉が可能とするこ
とにより発生させることができる。
上記圧力媒質は空気であることが好ましい。
また、使用圧力P0およびP1が負圧であることをが好ま
しい。
上記第1バルブの第2入口はニードルバルブで開閉可
能とすることができる。
このニードルバルブの前には防塵フィルターが設けて
おくことが好ましい。
前記接続管と第2スペースに付随する第2接続部との
間に、この間の流体抵抗が前記第1回路のそれよりも小
さい第2の回路を設けることができる。
出口開口は電解質液に対して毛細管的に作用する程度
に小さいことが好ましい。
第2スペースと第2回路との間には電解質液のセパレ
ータが設けておくのがよい。
発明の他の数ある特徴は後述する発明の詳細な説明に
より明らかにされるであろう。
[作用] 上記のような請求項1の構成によるマイクロ探子用装
置によれば、使用圧力P0およびP1が振動する量に相当す
る大きな負圧のためにすべての電解質液が吸い戻され、
且つ第1スペースからもまた第2スペースからも出て行
くことはなくなる。これは脈動する直流電流にも比すべ
きものである。すなわち、かかる直流電流では電子の流
れに往復現象が生じ、したがって交流電流の場合と同じ
条件が生まれる。真の交流電流に追加的に印加された直
流電圧−この場合には第1負圧に相当する−はしかしき
わめて高いので、この条件を直角座標に記載するときに
はX軸から十分な距離が保たれる。
請求項2のようにすれば、ポンプは根本的に負圧を生
じせしめるものであり、振動圧を第1回路に於いてのみ
生じせしめることが可能となる。負圧を作り出すには例
えばダイビング装置の分野の量産型ポンプを用いること
ができる。
請求項3のようにすれば、装置は通常の大気条件下で
運転することができる。このとき、電解質液はその中で
酸化することはない。
請求項4によれば、使用圧力が常時負圧となる。
請求項5のようにすることにより、負圧を極めて微細
に制御することができる。
請求項6のようにすれば、針の機能が損なわれること
がない。
請求項7に如き構成とすると、電解質液は第1スペー
スに吸い戻され、電解質の分離はこの位置、および場合
によってはそれに続く回路の中で行われるに止どまるこ
とができる。
請求項8のようにすれば、ポンプを停止した場合にも
電解質液がマイクロ探子から流出することがない。
請求項9のような構成とすることにより、大きな運動
エネルギをもって吸い戻された電解質液は決してポンプ
まで到達することがなく、場合によっては第2回路の中
に設けられるバルブの前で排除される。第1スペースか
ら電解質液が吸い出される場合は、電解質液排除のため
の装置が設けられなければならない。
[実施例] 第1図に示すように、母材1の上に測定対象となる金
属コーティング層2が施されている。
マイクロ探子3は、外部スリーブ4および内部スリー
ブ6を備える。これらのスリーブ4,6は略全体がプラス
チック製である。外部スリーブ4には、下側に出口開口
7が形成されている。内部スリーブ6は下側においてノ
ズル8に移行している。第1図において模式的に示され
たパッキング9により、前記外部スリーブ4および内部
スリーブ6は気密的に且つ液密的にシールされている。
外部スリーブ4と内部スリーブ6またはノズル8との間
には第1スペース11が設けられている。また、ノズル8
を含む内部スリーブ6内には第2スペース12が設けられ
ている。さらに、外部スリーブ4には第1スペース11の
上端部側に第1の接続部13が設けられており、内部スリ
ーブ6には第2スペース12の上部に第2の接続部14が設
けられている。
第1回路16は前記第1の接続部13から分岐位置17に延
び、第2回路20は接続部14から分岐位置17に延びてい
る。また、分岐位置17からは回路18が別の分岐位置19に
延びている。この分岐位置19からは回路21及び回路22が
分岐している。第1回路16にはバルブ29が、第2回路20
にはバルブ31がそれぞれ介設されている。一方、回路21
にはバルブ23が、回路22にはバルブ24がそれぞれ介設さ
れている。また、回路21はポンプ28の吸引ノズル26に、
一方回路22は同じくポンプ28の圧力側ノズル27にそれぞ
れ接続されている。
前記バルブ23は、吸引ノズル26と連結された口Kから
分岐位置19に連結された口Gに向う接続とすることを可
能とするものであり、したがって、この状態で、吸引ノ
ズル26は回路21,回路18を経て、バルブ29,31の分岐位置
17側で回路16,20に連通する。バルブ23において外気と
通じるノズルHも出入口Gと接続することができ、口G
との接続を口KからこのノズルHに切換えた場合、前記
回路21,18及び分岐位置17側の回路16,20では外気圧が保
たれる。
同様にして、バルブ24は、口Pから口Lへの接続とノ
ズルOから口Lへの接続とを切り換えることができる。
同じく、バルブ31は、口Fから口Dへの接続と口Fか
らノズルE(外気圧)への接続とを切り換えることがで
きる。
上記バルブ23,24,31による接続は開閉式の接続であ
る。
しかし、第1回路16に介設されたバルブ29はニードル
バルブの構造を有し、且つノズルAの前には防塵用エア
フィルタ32が設けられている。このバルブ29では、それ
自体公知の方法でニードルの先端が多少ともニードルシ
ートを閉じることができる。このようにすることによ
り、第3図に示す圧力P1を微細に調節することができ
る。ニードルバルブ29は多少とも貫流性の長時間にわた
る通気を可能にする。すなわちノズルAと口Cの間に接
続が成立する。極端な場合この接続を途絶えさせたとき
には圧力P1は圧力P0となり、すなわち低圧振動動作は起
こらなくなる。
逆に、ニードルバルブ29がニードルのストローク動作
に伴って全開された場合にはノズルAと口C間が貫通
し、この場合には圧力P1は僅かな負圧となり、第3図に
おけるt軸近くに位置することになる。この両者の間の
いづれかの位置に最適値が存在するために、第1スペー
ス11内の液面レベル33及びノズル8内の液面レベル34
は、常に例えば振幅Xをもって揺動し、第1スペース11
及び第2スペース12は共に決して完全に空になることも
満たされることもない。何故ならば、仮にかかる場合が
生じた時には、電解質液の代りに空気が出口開口7に達
することになるからである。バルブ29のニードルの閉じ
る度合いにより振幅Xは大きくも小さくもなる。
以下に作動原理を述べる。
電解質液を第2スペース12に満たすこと: マイクロ探子3の下端を電解質液貯槽に浸漬する。ポ
ンプが吸引する。バルブ29は口C−ノズルAの位置にあ
り、一方バルブ31は口F−口Dの位置にある。したがっ
て、電解質液は出口開口7を通って貯槽から第2スペー
ス12に吸引される。
マイクロ探子3の第1スペース11と第2スペース12と
を同じレベルに満たすこと: バルブ31は口F−口Dの位置に、バルブ29は口C−口
Bの位置にあり、この状態でポンプ28が吸引する。よっ
て、電解質液は液面レベル33,34を等しいレベルに保
つ。
測定: バルブ29は交互に口C−ノズルA位置と口C−口B位
置間で切換えられる。バルブ31は口F−口D位置にあ
り、この状態でポンプ28が吸引する。
正規の終了: バルブ29の切換動作を停止する。すなわち口C−口B
の位置に固定する。バルブ31はノズルE−口Dの位置に
ある。これによって電解質液は第2スペース12に流入す
る。
次に、バルブ29を短時間口C−ノズルA位置に切り換
えると、第1スペース11内の負圧が減少し、これにより
電解質液は第2スペース12に流入する。
測定中に誤ってマイクロ探子を持ち上げた時: ポンプ28は回転し、バルブ29は口C−口B位置と口C
−ノズルA位置との間で交互に切り換えられている。ま
た、出口開口7には大気圧がかかる。流れを抑制しよう
とする高い流体抵抗のために、第1接続部13から流出す
る空気量は第2接続部14からの量よりも少ない。よっ
て、第2スペース12にある電解質液は上向きに吸引され
るが、ノズル8の開口43が出口開口7よりも僅かに上に
あり且つ第1スペースから下に向って流れる電解質液は
開口43を通過せねばならないことから、第1スペースに
ある電解質液もまた同様に上向きに吸引される。
電解質液の排出: バルブ29を口C−ノズルA位置に、バルブ23をノズル
H−口K位置に、バルブ31を口F−口D位置に、まだバ
ルブ24を口L−口P位置にしてポンプ28を運転する。こ
れによって電解液は第2スペース12から流出する。尚、
通常の運転時にはバルブ24は当然口P−ノズルO位置に
ある。
第2スペース12の洗浄: 電解質液の充填および排出時の動作と同じである。
上記マイクロ探子用装置は上述の如く作動法に多様な
種類が有するが、マイクロ探子3が不用意に持ち上げら
れた時の機能は殊に有用である。
第4図はマイクロ探子3の具体例を示す分解側面図
で、この第4図には、外部スリーブ4,ノズル8を備える
内部スリーブ6,パッキング9,接続部14,第2スペース12,
出口開口7,回路20が示されている。
外部スリーブ4には電極42が貫通状態で固定されてい
る。この電極42はドイツ特許30 46 198の電極33に相当
する。この外部スリーブ4が内部スリーブ6に固定され
ているときには、ノズル8の開口43は外部スリーブ4の
出口開口7の左に同心的に位置し、この出口開口7の前
に位置する左の端末周縁44が内部スリーブ6のカラー48
の上に気密的且つ液密的に着座し、且つ外部スリーブ4
においてさらに左側の端面47が内部スリーブ6の円環面
46に被さる。
マイクロ探子3は、幾何学的な長軸49に略回転対称的
なデザインを有している。内部スリーブ6は第4図にお
いて左側で拡大部51に移行しているが、この拡大部51も
また回転対称的である。この拡大部51の中には比較的大
きい左方向に開放しているカップ52が形成されており、
このカップ52は前記第2スペース12と連通している。カ
ップ52の底は凹面状であり、このためマイクロ探子3を
垂直姿勢とした状態で、時としてこのカップ52に達する
電解質液は、迅速に且つ残ることなく第2スペース12に
移行されうるようになっている。
拡大部51のさらに左側にはリングフランジ54が設けら
れており、その外周面にO−リング56が嵌め込まれてい
る。このリングフランジ54は中間ピース58の外周フラン
ジ57の内側に気密的に挿入されうるようになっている。
中間ピース58は前記カップ52とともに電解質液セパレ
ータを形成するもので、別体のネジ込みカートリッジ59
を備えている。
カートリッジ59にはリングヘッド61が形成されてお
り、このリングヘッド61の外径は前記カップ52の内径よ
りも小さい。このリングヘッド61にはまた右側に開口す
る凹面状の陥凹62が形成されており、この陥凹62によっ
て右端に鋭い辺縁63が形成されている。カートリッジ59
の左側には、リングヘッド61よりも径が遥かに小さい短
いネジシャンク64が形成されている、このネジシャク64
には外ネジ66が螺設されているが、この外ネジ66はネジ
シャク64の根元を除く破線67迄しか螺設されていないた
め、このネジシャンク64は完全にねじこむことはできな
い。ネジシャンク64の直径上の対立する位置に、その全
長にわたる二つの溝68が加工されている。これらの溝68
は第4図の左から右に向って延び、さらに前記破線67の
右側にも貫通している。
前記中間ピース58において外周フランジ57の左側は底
部69に移行しており、この底部69の中に同軸的にネジ穴
71が加工されている。そしてこのネジ穴71には、前記ネ
ジシャンク64の外ネジ66が破線67迄捩じ込まれうる。前
記底69の左側には第3のスペースとなるカップ72が形成
されており、そのさらに左側はリングフランジ73に移行
している。このリングフランジ73は外から入れられるO
−リング74を備え、且つこれらの寸法は正確に前記リン
グフランジ54およびO−リング56と同じである。したが
って、中間ピース58を用いない場合には、カバー76を直
接前記拡大部51に気密的に着座させることができる。
カバー76は外周フランジ77を有している。この外周フ
ランジ77は、気密的且つ液密的に前記リングフランジ73
に嵌合する。また、このカバー76は中央に貫通穴78を有
し、且つこの貫通穴78は接続部14に開口している。第4
図によればこの接続部14はニップルの形状を有してい
る。
通常上記のごとくしてなるマイクロ探子は、米国特許
4 488.938の第1図に示されている如く垂直またはほぼ
垂直に保持される。
さて、上記のようなマイクロ探子3を測定中に誤って
持ち上げたために、出口開口7が被測定面から離れた時
には、内部スリーブの開口43は強い負圧P2のために電解
質液を第2スペース12の中に吸引する。この吸引の際の
運動エネルギーが大きいために、電解質液は第2スペー
ス12の中に停止状態で保たれることができずカップ52に
迄上昇する。このカップ52は径が第2スペース12のそれ
よりも大きいため、一旦膨脹が生じ、よって電解質液の
運動エネルギーの一部が消滅する。それにも拘らず、尚
陥凹62の中に突き当たった液はこれにより下方に向きを
変える。下方に向う液は上昇する液を制動する。したが
って、電解質液はこのカップ52の中で一旦静止し、再び
第2スペース12の中に戻る。ところで、リングヘッド61
の存在により、溝68は電解質液の噴流の死角の中に存在
することになる。したがって、回路20からの大きな負圧
は溝68およびリングヘッド61の外側を介してカップ52に
到達するにも拘らず、電解質液は回路20に入り込むこと
がない。リングヘッド61の鋭い辺縁63は電解質液の進行
方向を反転させるためのエッジを形成している。
ところで、マイクロ探子3が誤って持ち上げられたと
き、前述したように電解質液は大きなエネルギを以て上
方に移動するため、場合によっては第4図の如き構成の
マイクロ探子3においても尚回路20に至ろうとすること
がある。このような場合には、バルブ31より左側の回路
20に、第2図に示すようなセパレータ容器36を介設する
とよい。このセパレータ容器36の容器本体37は上側で栓
38により閉じられている。この栓38を貫通して気密的に
立ち上がりパイプ39が設けられている。このパイプ39は
前記接続部14と連続する回路20の一端をなし、容器本体
37の底とは幾らかの間隔を隔てて開口している。一方、
容器本体37には、この立ち上がりパイプ39の開口よりも
十分に高い位置に貫通口41が穿設されており、この貫通
口41にバルブ31側の回路20が気密的に挿入されている。
このようなセパレータ容器36を設けると、電解質液は接
続部14を横切って回路20内に侵入しても容器本体37の下
に溜まる。この容器本体37の下に溜まった電解質液40
は、立ち上がりパイプ39の開口が貫通口41から大きな距
離を隔てているために、高い逆流速度であっても貫通口
41に挿入されたバルブ31側の回路20に入り込むことはな
い。
[発明の効果] 請求項1によれば、測定操作中に誤ってマイクロ螺子
を持ち上げても電解質液が飛び出さないから、探子中か
ら電解質液が失われてしまうことがない。また、コーテ
ィング層を浸蝕して使用不能にする虞れもない。さら
に、操作者も眼,鼻,口等に飛び込むようなこともなく
なり、且つ衣服等にかかって生地を傷めるようなことも
なくなる。
請求項2によれば、振動圧を得る具体的構成が得られ
る。
請求項3によれば、実用的な装置とすることができ
る。
請求項4によれば、いずれの圧力下でも電解質液は吸
い戻される。
請求項5によれば、最適な負圧を得ることができる。
請求項6によれば、動作条件は長期にわたって正しく
維持される。
請求項7によれば、電解質液の分離位置を特定するこ
とができる。
請求項8によれば、ポンプを停止した場合にも流出し
た電解質液による被害が生じない。
請求項9によれば、ポンプを電解質液により損傷させ
ることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は回路の模式図、第2図はセパレータ容器の断面
図、第3図は第1スペース内の圧力を示すグラフ、第4
図はマイクロ探子の分解側面図である。 4……外部スリーブ、6……内部スリーブ 11……第1スペース、12……第2スペース 13……第1接続部、14……第2接続部 28……ポンプ 29,31,23,24……バルブ装置 P0,P1……使用圧力、P2……負圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/42

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に電解質液用の出口開口を備え、圧力
    媒質用の第1接続部を有する外部スリーブと、 この外部スリーブ中の内部スリーブと、 前記外部スリーブと内部スリーブの間の第1スペース
    と、 前記内部スリーブ内で且つ前記出口開口とは反対の部分
    にある第2スペースと、 この第2スペースと連通する圧力媒質用の第2接続部
    と、 ノズル開口が前記第1スペースの中で前記出口開口の後
    にあり、第2スペースから出口開口に通じるノズルと、 少なくとも前記第2接続部に圧力媒質を通して接続され
    ている接続管を備え、且つ前記第1スペースおよび第2
    スペースに対して少なくとも間接に、少なくとも一つは
    低圧振動する2つの異なった使用圧力P0およびP1を生じ
    させるポンプとを備える金属コーティングの厚みの電量
    測定のためのマイクロ探子用装置であって、 (a)前記ポンプと探子の間にバルブ装置が設けられ、 (b)少なくとも使用圧力の一つはポンプおよびバルブ
    装置の作動状態に於いて使用圧力P0またはP1の最高圧力
    より十分に低い負圧P2にオーバーラップしている ことを特徴とするマイクロ探子用装置。
  2. 【請求項2】ポンプは最低圧力P2を接続管に生じる定圧
    力として生じさせ、接続管と第1スペースに付随する第
    1接続部との間に第1回路が設けられ、第1回路には第
    1バルブが設けられ、且つ第1バルブは圧力媒質用の第
    2の入口を備え、且つこの媒質の圧力値はゼロの領域を
    有し、且つその第2の入口は周期的に開閉が可能である
    ことを特徴とする請求項1のマイクロ探子用装置。
  3. 【請求項3】圧力媒質が空気であることを特徴とする請
    求項1のマイクロ探子用装置。
  4. 【請求項4】使用圧力P0およびP1が負圧であることを特
    徴とする請求項1のマイクロ探子用装置。
  5. 【請求項5】第1バルブの第2入口はニードルバルブで
    開閉が可能であることを特徴とする請求項2のマイクロ
    探子用装置。
  6. 【請求項6】ニードルバルブの前に防塵フィルターが設
    けられていることを特徴とする請求項5のマイクロ探子
    用装置。
  7. 【請求項7】第2スペースに付随する第2接続部と接続
    管との間に第2回路を設け、この第2接続部と接続管と
    の間の流体抵抗は前記第1回路のそれよりも小さいこと
    を特徴とする請求項1のマイクロ探子用装置。
  8. 【請求項8】出口開口が小さく、電解質液に対して毛細
    管的に作用することを特徴とする請求項1のマイクロ探
    子用装置。
  9. 【請求項9】第2スペースと第2回路との間に電解質液
    のセパレータが設けられていることを特徴とする請求項
    7に記載のマイクロ探子用装置。
  10. 【請求項10】セパレータがノズルの延長上に吸い戻さ
    れる電解質液用の反射板を備え、且つノズル端の延長線
    外および電解質液を跳ね返す反射板の外側に、第2接続
    部に連通する少なくとも一つの圧力媒質用の貫通口が設
    けられていることを特徴とする請求項9のマイクロ探子
    用装置。
  11. 【請求項11】反射板がノズルの方に向って凹面状をな
    すことを特徴とする請求項10のマイクロ探子用装置。
  12. 【請求項12】反射板がノズルの方に向く鋭い辺縁を持
    つことを特徴とする請求項11のマイクロ探子用装置。
  13. 【請求項13】反射板が、第2スペースに対して辺縁部
    分で距離を隔てて且つ同軸的に設けられていることを特
    徴とする請求項10〜12のいずれかひとつに記載のマイク
    ロ探子用装置。
  14. 【請求項14】第2スペースの背後に、中に貫通口が開
    口する第3のスペースが設けらていることを特徴とする
    請求項10〜13のいずれかひとつに記載のマイクロ探子用
    装置。
  15. 【請求項15】貫通口はゾンデが垂直に保持された時に
    第3スペースの最下端に開口することを特徴とする請求
    項14のマイクロ探子用装置。
  16. 【請求項16】反射板の背面が第2スペースのカバーか
    ら間隔を隔てており、且つ貫通口は反射板の背面に於い
    て始まることを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記
    載のマイクロ探子用装置。
  17. 【請求項17】反射板は一つの突起を以て第2スペース
    のカバーの穴に挿入されていることを特徴とする請求項
    10〜16のいずれか一つに記載のマイクロ探子用装置。
  18. 【請求項18】貫通口が穴の部分および/または突起の
    周辺に設けられていることを特徴とする請求項10〜17の
    いずれかひとつに記載のマイクロ探子用装置。
  19. 【請求項19】第2スペースは反射板によって拡大部に
    移行することを特徴とする請求項10〜18のいずれか一つ
    に記載のマイクロ探子用装置。
  20. 【請求項20】セパレータは容器セパレータであり、且
    つこれは第2回路の中に在るバルブの前に設けられてい
    ることを特徴とする請求項9のマイクロ探子用装置。
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