JP2916102B2 - 中子および成形型を用いた鋳造方法 - Google Patents

中子および成形型を用いた鋳造方法

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JP2916102B2 JP7191653A JP19165395A JP2916102B2 JP 2916102 B2 JP2916102 B2 JP 2916102B2 JP 7191653 A JP7191653 A JP 7191653A JP 19165395 A JP19165395 A JP 19165395A JP 2916102 B2 JP2916102 B2 JP 2916102B2
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
    • F05C2201/021Aluminium

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  • Mold Materials And Core Materials (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中子および成形型
を用いた鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にダイカスト鋳造法等を用いてアル
ミニウム鋳造品を製造する際、鋳造金型内に溶融アルミ
ニウムを注入しているが、この場合アルミニウム鋳造品
の内面形状は金型のキャビティ内に装着された中子によ
り成形される。このような中子として金属製中子または
砂中子が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、鋳造金
型のキャビティ内に装着される中子として、金属製中子
または砂中子が用いられている。このうち金属製中子
は、複雑な内面形状を成形するのが困難であり、他方砂
中子は取扱いが煩雑で後処理がむずかしい。
【0004】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、取扱いが簡単で、かつ複雑な内面形状を
有する鋳造品を容易に成形することができる中子および
成形型を用いた鋳造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋳造金型のキ
ャビティ内に装着され、鋳造金型により鋳造される鋳造
品の内面を成形する中子であって、この中子は合成樹脂
を含むことを特徴とする合成樹脂製中子である。
【0006】本発明は、鋳造金型キャビティ内に、有機
材料を含む中子を装着する工程と、鋳造金型のキャビテ
ィ内に溶融金属を注入して鋳造品を成形する工程と、鋳
造金型から鋳造品と中子とを取り出す工程と、鋳造品と
中子とを溶融塩中で塩浴処理して、中子の有機材料をス
ラッジ状無機物とガスとに分解する工程と、を備えたこ
とを特徴とする鋳造方法である。
【0007】本発明は、鋳造金型のキャビティ内に、有
機材料を含む外面成形用の成形型を装着する工程と、鋳
造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を成
形する工程と、鋳造金型から鋳造品と成形型とを取り出
す工程と、鋳造品と成形型とを溶融塩中で塩浴処理し
て、成形型の有機材料をスラッジ状無機物とガスとに分
解する工程と、を備えたことを特徴とする鋳造方法であ
る。
【0008】本発明は、鋳造金型のキャビティ内に、有
機材料を含む外面成形用の成形型と有機材料を含む中子
を装着する工程と、鋳造金型のキャビティ内に溶融金属
を注入して鋳造品を成形する工程と、鋳造金型から鋳造
品と成形型と中子とを取り出す工程と、鋳造品と成形型
と中子とを溶融塩中で塩浴処理して、成形型および中子
の有機材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
と、を備えたことを特徴とする鋳造方法である。
【0009】本発明によれば、鋳造金型のキャビティ内
に内面成形用の合成樹脂製中子を装着し、キャビティ内
に溶融金属を充てんして鋳造品を得る。この場合、鋳造
品の内面は合成樹脂製中子により形成される。次に鋳造
品および合成樹脂製中子を鋳造金型から取り出し、鋳造
品から合成樹脂製中子を除去する。
【0010】本発明によれば、鋳造金型のキャビティ内
に有機材料を含む中子を装着し、キャビティ内に溶融金
属を充てんして鋳造品を成形する。この場合、鋳造品の
内面は中子により形成される。金型から鋳造品と中子と
を取り出し、溶融塩中で塩浴処理して中子の有機材料を
スラッジ状無機物とガスとに分解して、鋳造品から中子
を取り除く。
【0011】本発明によれば、鋳造金型のキャビティ内
に有機材料を含む成形型を装着し、キャビティ内に溶融
金属を充てんして鋳造品を成形する。この場合、鋳造品
の外面は成形型により形成される。金型から鋳造品と成
形型とを取り出し、溶融塩中で塩浴処理して成形型の有
機材料をスラッジ状無機物とガスとに分解して、鋳造品
から成形型を取り除く。
【0012】本発明によれば、鋳造金型のキャビティ内
に有機材料を含む成形型と中子を装着し、キャビティ内
に溶融金属を充てんして鋳造品を成形する。この場合、
鋳造品の外面は成形型により形成され、鋳造品の内面は
中子により形成される。金型から鋳造品と、成形型と、
中子とを取り出し、溶融塩中で塩浴処理して、成形型お
よび中子の有機材料をスラッジ状無機物とガスとに分解
して、鋳造品から成形型と中子を取り除く。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図8は本発明を示す図で
ある。
【0014】まず、図1および図2によりアルミダイカ
スト鋳造装置の概略を説明する。図1および図2に示す
ように、アルミダイカスト鋳造装置は固定金型11と、
固定金型11に対して可動自在に配設された可動金型1
2とを備え、可動金型12にキャビティ15が形成され
ている。また固定金型11は、可動金型12内のキャビ
ティ15を密封するようになっている。
【0015】また、固定金型11には、キャビティ15
に連通するゲート18が設けられ、さらにゲート18に
は溶融アルミニウム用の投入口を有する導入路18aが
連通している。
【0016】また固定金型11には、可動金型12のキ
ャビティ15内に突出する中子20が嵌込まれ、この中
子20により後述するアルミニウム鋳造品40(図6参
照)の空間43が成形される。なお、固定金型11およ
び可動金型12はいずれも鋼鉄製となっている。
【0017】また可動金属12のキャビティ15内に
は、アルミニウム鋳造品の外面を成形する外面成形用の
成形型30が嵌込まれている。可動金属12のキャビテ
ィ15は、固定金属11側からみて円筒状となってお
り、成形型30はキャビティ15の円筒形状に対応して
略円筒状となっている。同様に、中子20も略円筒状と
なっている。
【0018】次に中子20および成形型30の材質につ
いて説明する。中子20および成形型30は、同一材料
からなり、いずれも粉状黒鉛と、この粉状黒鉛を接着す
る接着機能を有する有機材料とからなっている。このう
ち粉状黒鉛を接着する有機材料としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、シリコン樹脂等の熱硬化性合成樹脂が用いられる。
【0019】このような熱硬化性合成樹脂は、一般に初
期的な線状高分子を作っておき、ある温度に達するとさ
らに分子間に結合を生じる(架橋)ものである。その結
果として、三次元(立体的)網状結合を生じて分子量を
増大させ、再び加熱しても軟化しない性質のものとな
る。
【0020】ところで、粉状黒鉛と熱硬化性合成樹脂と
の重量比率は、90:10〜10:90となっている。
【0021】また粉状黒鉛は六方晶系材料で、かつ硬度
1、5、比重2、2となっている。黒鉛は優れた耐熱性
を有するとともに、その結晶構造から優れた潤滑性(剥
離性)を有する。また黒鉛は高温において機械的強度が
大きくなっており、無機溶剤または有機溶剤のいずれに
も溶けない特性を有している。
【0022】ところで、図3および図4に示すように、
中子20は固定金属11側に位置する太径部20aと、
可動金型12側に位置する小径部20bと、太径部20
aに設けられアルミニウム鋳造品40の貫通孔40a
(図6参照)を形成するための突出部21とを有してい
る。さらに中子20の小径部20bの内部には、アルミ
ニウム鋳造品40と異質の金属成形品、例えば銅製成形
品22が予め埋め込まれている。アルミニウム鋳造品4
0がピストンとして用いられる場合、銅製成形品22を
放熱板として用いることができる。
【0023】銅製成形品22は、次のように作製され
る。すなわち、図5(a)に示すように、まず図5
(a)に示すように、銅板25から、切込み26に沿っ
て脚部22bが立ち上げられ、各脚部22bの先端23
が折曲げられる。その後、図5(c)に示すように、銅
板25が、各脚部22bが外側にくるようにして折曲げ
られ、このようにして本体22aと、脚部22bとから
なる銅板成形品22が作製される。
【0024】このような銅製成形品22は樹脂成形型
(図示せず)内に嵌入され、その後、樹脂成形型内に中
子20の材料が充てんされる。このことにより、図3お
よび図4に示すように、銅製成形品22が予め埋め込ま
れた中子20が得られる。この場合、銅成形品22のう
ち本体22aは中子20内に完全に埋め込まれ、脚部2
2bはその先端23側が中子20の外方に突出する。
【0025】次にこのような中子20を用いた鋳造方法
について説明する。まず、図1に示すように固定金型1
1に中子20が嵌込まれて固定され、また可動金型12
のキャビティ15内に成形型30が嵌込まれる。次に固
定金型11に対して可動金型12が接近し、可動金型1
2のキャビティ15が固定金型11により密封される。
この場合、可動金型12のキャビティ15内に固定金型
11側から中子13が突出する。
【0026】次に導入路18aおよびゲート18を経て
溶融アルミニウム45が、キャビティ15内に充てんさ
れる(図2)。キャビティ15内に充てんされた溶融ア
ルミニウム45は冷却され、このような鋳造方法により
アルミニウム鋳造品40が成形される。この場合、アル
ミニウム鋳造品40の内面形状は、中子20の外面形状
により形成され、アルミニウム鋳造品40の外面形状は
成形型30の内面形状により形成される。
【0027】ところで鋳造中、溶融アルミニウム45か
ら中子20側および成形型30側へ伝熱が行われる。中
子20および成形型30は粉状黒鉛と熱硬化性合成樹脂
なっているので、熱硬化性合成樹脂は加熱により、より
硬化する。このため、中子20および成形型30が鋳造
時に軟化したり溶融することはない。
【0028】次に固定金型11から可動金型12を引離
し、可動金型12に形成されたキャビティ15からアル
ミニウム鋳造品40を中子20および成形型30ととも
に取り出す。
【0029】この場合、中子20および成形型30は黒
鉛成分によって優れた潤滑性と剥離性を有するので、固
定金型11および可動金型12からアルミニウム鋳造品
40とともに中子20および成形型30を容易かつ簡単
に取出すことができ、固定金型11および可動金型12
内に中子20または成形型30が一部付着したりこびり
付くことはない。
【0030】次に図7に示すように、アルミニウム鋳造
品40、中子20、および成形型30が、槽80a内に
収納された溶融塩80中で塩浴処理される。そしてこの
溶融塩80中での塩浴処理性によって、中子20および
成形型23のうち、熱硬化性合成樹脂からなる有機材料
が分解される。
【0031】溶融塩80としては、例えば米国コリーン
(KOLENE)社のアルカリ系ソルト(商品名DGS、N
o.4、No.5、またはNo.10)が用いられる。
【0032】このようなアルカリ系ソルトは、所定温度
まで加熱されて液状となる。そして液状のアルカリ系ソ
ルト中での塩浴処理によって、中子20および成形型3
0のうち熱硬化性合成樹脂からなる有機材料が酸化作用
を受け、炭酸ガスと、Na2CO3 を主成分とするスラ
ッジとなる。このうち炭酸ガスは溶融塩80から外方に
放出され、スラッジは槽80aの底に沈殿する。同時に
中子20および成形型30の粉状黒鉛は、槽80aの底
に沈殿する。
【0033】槽80aの底に沈殿したスラッジおよび黒
鉛は、必要に応じて除去される。
【0034】塩浴処理の加熱条件および処理時間は、ア
ルカリ系ソルトの種類によって異なるが、加熱温度が3
80℃〜460℃で処理時間は十数分であることが好ま
しい。
【0035】このような溶融塩80における塩浴処理に
よって、アルミニウム鋳造品40から中子20および成
形型30が除去され、その後アルミニウム鋳造品40は
槽80aから引上げられる。次に、アルミニウム鋳造品
40は、槽81a内に収納された希硝酸81(濃度1
%)中で後処理される。溶融塩80中の塩浴処理によっ
てアルミニウム鋳造品40表面に酸化被覆が生じるが、
希硝酸81中での処理によりアルミニウム鋳造品40表
面の酸化被覆が除去され、同時にアルミニウム鋳造品4
0表面が中和される。
【0036】その後アルミニウム鋳造品40は、槽82
a内に収納された高温水82(80℃程度)によって洗
浄され、このようにして中子20および成形型30が完
全に除去されたアルミニウム鋳造品(ピストン)40が
得られる。この場合、アルミニウム鋳造品40には、突
出部21により貫通孔40aが形成され、またアルミニ
ウム鋳造品40の空間43内に本体22aと脚部22b
とからなる金属成形品22が設けられている(図4)。
この金属成形品40はピストン40の放熱板として機能
する。
【0037】以上説明したように、本実施例によれば、
中子20および成形型30を用いてアルミニウム鋳造品
40を鋳造した後、固定金型11および可動金型12か
ら鋳造品40、中子20および成形型30を取り出し、
その後鋳造品40、中子20および成形型30を溶融塩
80中で塩浴処理することにより鋳造品40から中子2
0および成形型30を容易に除去することができる。そ
の後鋳造品40は、希硝酸81中で酸化処理された後、
高温水82中で洗浄される。このように、複雑な内面形
状および外面形状を有する鋳造品40を容易かつ簡単に
得ることができる。
【0038】なお、上記実施例において、中子20およ
び成形型30を粉状黒鉛と、熱硬化性合成樹脂により形
成した例を示したが、中子20および成形型30を粉状
黒鉛と、粉状黒鉛を接着する有機材料とから形成すると
ともに、有機材料として例えば、ポリカーボネート等の
熱可塑性合成樹脂、または澱粉、のり等の天然接着剤を
用いることができる。
【0039】また鋳造品40と中子20と成形型30と
を、固定金型11および可動金型12から取り出し、そ
の後鋳造品40、中子20および成形型30を塩浴処理
することにより鋳造品40から中子20および成形型3
0を除去した例を示したが、塩浴処理をする前に予め鋳
造品40から中子20および成形型30を除去しておい
てもよい。
【0040】すなわち、図8に示すように、中子20お
よび成形型30を粉状黒鉛と、ポリカーボネート等の熱
熱可塑性合成樹脂材料から形成し、鋳造品40と中子2
0と成形型30とを二点鎖線で示すバーナ52により加
熱して、鋳造品40から中子20を半溶融状態で引き抜
くとともに、鋳造品40から成形型30を半溶融状態で
除去してもよい。その後鋳造品40は図7に示すよう
に、槽80a内に収納された溶融塩80中で塩浴処理さ
れ、鋳造品40から中子20および成形型30の残留物
が除去される。
【0041】また、図8に示すように中子20および成
形型30を粉状黒鉛と、熱可塑性合成樹脂材料から形成
し、鋳造品40と中子20と成形型30とを二点鎖線で
示す炉51内で加熱して、鋳造品40から中子20およ
び成形型30を溶融除去してもよい。その後鋳造品40
は、図7に示すように、槽80a内に収納された溶融塩
80中で塩浴処理され、鋳造品40から中子20および
成形型30の残留物が除去される。
【0042】なお、可動金型12のキャビティ15内
に、中子20または成形型30のうちいずれか一方のみ
を装着して鋳造品40を鋳造し、中子20または成形型
30のうち装着された一方と鋳造品40を固定金型11
および可動金型12から取り出し、塩浴処理前にバーナ
52または炉51内での加熱により鋳造品40から中子
20または成形型30を予め除去することもできる。
【0043】また、図8に示すように、中子20および
成形型30を粉状黒鉛と、ポリカーボネート等の熱熱可
塑性合成樹脂材料から形成し、鋳造品40と中子20と
成形型30とを二点鎖線で示すバーナ52により加熱し
て、鋳造品40から中子20を半溶融状態で引き抜くと
ともに、鋳造品40から成形型30を半溶融状態で除去
し、その後塩浴処理を行う代わりに鋳造品40を溶剤中
に浸して鋳造品40から中子20および成形型30の残
留物を除去してもよい。中子20および成形型30の残
留物を溶解除去する溶剤としては、以下のような炭化水
素系溶剤が用いられる。メチレンクロライド(ジクロロ
メタンまたは塩化メチレン)、NMP(N−メチル−2
−オレフィン)、DMP(NN−ジメチルホルムアミ
ド)、MFK(メチルエチルケトン)、酢酸エチル(エ
ステル)。
【0044】また、図8に示すように中子20および成
形型30を粉状黒鉛と、熱可塑性合成樹脂材料から形成
し、鋳造品40と中子20と成形型30とを二点鎖線で
示す炉51内で加熱して、鋳造品40から中子20およ
び成形型30を溶融除去し、その後塩浴処理の代わりに
鋳造品40を溶剤中に浸して鋳造品40から中子20お
よび成形型30の残留物を除去してもよい。
【0045】なお、可動金型12のキャビティ15内
に、中子20または成形型30のうちいずれか一方のみ
を装着して鋳造品40を鋳造し、中子20または成形型
30のうち装着された一方と鋳造品40を固定金型11
および可動金型12から取り出し、バーナ52または炉
51内での加熱により鋳造品40から中子20または成
形型30を予め除去することもできる。その後鋳造品4
0は溶剤中に浸される。
【0046】ところで、可動金型12のキャビティ15
内に成形型30を装着しない場合は、中子20のうち鋳
造品40の肉厚部に対応する部分に、鋳造品40のひけ
を防止するため鋼鉄製の金属埋込部50を埋込んでもよ
い(図1参照)。金属埋込部50は中子20外方に露出
しており、鋳造品40の内側に位置する金属埋込部50
と鋳造型40の外側に位置する可動金型(鋼鉄製)12
との間で熱電導度の均一化を図って鋳造品40のひけを
防止することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、鋳造時に中子により鋳
造品の内面を容易に形成することができる。その後、鋳
造品から中子が取除かれ、このようにして、所望形状の
内面を有する鋳造品を容易に得ることができる。
【0048】本発明によれば、鋳造時に成形型により鋳
造品の外面を容易に形成することができる。その後、鋳
造品から成形型が取除かれ、このようにして、所望形状
の外面を有する鋳造品を容易に得ることができる。
【0049】本発明によれば、鋳造時に中子および成形
型により鋳造品の内面および外面を容易に形成すること
ができる。その後、鋳造品から中子および成形型が取除
かれ、このようにして、所望形状の内面および外面を有
する鋳造品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による合成樹脂製中子および中子を用い
た鋳造方法において、固定金型に可動金型を密着した状
態を示す図。
【図2】可動金型のキャビティ内に溶融金属を充てんし
た状態を示す図。
【図3】金属成形品が予め埋め込まれた中子を示す断面
図。
【図4】金属成形品が予め埋め込まれた中子を示す斜視
図。
【図5】金属成形品の作製工程を示す図。
【図6】金属成形品が設けられた鋳造品を示す図。
【図7】鋳造品から成形型を除去する処理工程を示す
図。
【図8】塩浴処理を行う前に予め中子および成形型を除
去する工程を示す図。
【符号の説明】
11 固定金型 12 可動金型 20 中子 22 金属成形品 30 成形型 40 鋳造品 43 空間 80 溶融塩 81 希硝酸 82 水 85 溶融アルミニウム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 29/00,17/22 B22C 9/10,1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造金型のキャビティ内に、有機材料を含
    む中子を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 金型から鋳造品と中子とを取り出す工程と、 鋳造品と中子とを溶融塩中で塩浴処理して、中子の有機
    材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  2. 【請求項2】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む中子を装着する工程と、鋳造金型のキャビテ
    ィ内に溶融金属を注入して鋳造品を成形する工程と、 金型から鋳造品と中子とを取り出す工程と、 鋳造品および中子を加熱して、中子を半溶融状態で鋳造
    品から引き抜く工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留中子の熱可塑性
    樹脂材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
    と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  3. 【請求項3】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む中子を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 金型から鋳造品と中子とを取り出す工程と、 鋳造品および中子を加熱して、中子を鋳造品から溶融除
    去する工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留中子の熱可塑性
    樹脂材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
    と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  4. 【請求項4】鋳造金型のキャビティ内に、有機材料を含
    む外面成形用の成形型を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型とを取り出す工程と、 鋳造品と成形型とを溶融塩中で塩浴処理して、成形型の
    有機材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
    と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  5. 【請求項5】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む外面成形用の成形型を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型を取り出す工程と、 鋳造品および成形型を加熱して、成形型を半溶融状態で
    鋳造品から除去する工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留成形型の熱可塑
    性樹脂材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
    と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  6. 【請求項6】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む外面成形用の成形型を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型を取り出す工程と、 鋳造品および成形型を加熱して、成形型を鋳造品から溶
    融除去する工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留成形型の熱可塑
    性樹脂材料をスラッジ状無機物とガスとに分解する工程
    と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  7. 【請求項7】鋳造金型のキャビティ内に、有機材料を含
    む外面成形用の成形型と有機材料を含む中子を装着する
    工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型と中子とを取り出す工程
    と、 鋳造品と成形型と中子とを溶融塩中で塩浴処理して、成
    形型および中子の有機材料をスラッジ状無機物とガスと
    に分解する工程と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  8. 【請求項8】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む外面成形用の成形型と熱可塑性樹脂材料を含
    む中子を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型と中子とを取り出す工程
    と、 鋳造品と成形型と中子とを加熱して、成形型を半溶融状
    態で鋳造品から除去するとともに、中子を半溶融状態で
    鋳造品から引き抜く工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留成形型および残
    留中子の熱可塑性樹脂材料をスラッジ状無機物とガスと
    に分解する工程と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  9. 【請求項9】鋳造金型のキャビティ内に、熱可塑性樹脂
    材料を含む外面成形用の成形型と熱可塑性樹脂材料を含
    む中子を装着する工程と、 鋳造金型のキャビティ内に溶融金属を注入して鋳造品を
    成形する工程と、 鋳造金型から鋳造品と成形型と中子とを取り出す工程
    と、 鋳造品と成形型と中子とを加熱して、成形型および中子
    を鋳造品から溶融除去する工程と、 鋳造品を溶融塩中で塩浴処理して、残留成形型および残
    留中子の熱可塑性樹脂材料をスラッジ状無機物とガスと
    に分解する工程と、 を備えたことを特徴とする鋳造方法。
  10. 【請求項10】塩浴処理の後に鋳造品を酸性溶液中で中
    和する工程と、鋳造品を高温水中で洗浄する工程とを、
    更に備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか
    記載の鋳造方法。
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