JP2915686B2 - 数値制御情報作成装置 - Google Patents

数値制御情報作成装置

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JP2915686B2
JP2915686B2 JP7539692A JP7539692A JP2915686B2 JP 2915686 B2 JP2915686 B2 JP 2915686B2 JP 7539692 A JP7539692 A JP 7539692A JP 7539692 A JP7539692 A JP 7539692A JP 2915686 B2 JP2915686 B2 JP 2915686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された加工形状と
素材形状とから第1工程と第2工程の数値制御情報を作
成する数値制御情報作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の数値制御情報作成装置の
一例を示すブロック図であり、図13の加工図面に記載
された加工形状と素材形状とから先に加工する第1工程
と後から加工する第2工程の数値制御情報を作成する場
合を加工図面を単純化した図14を用いて説明する。オ
ペレータは、先ず加工する加工形状を操作パネル1のキ
ーボードを使用して以下のように入力する。例えば、l
s点を開始点として(z=105、x=40)を入力
し、以降、端面要素l1の終点(z=105、x=6
0)、長手要素l2の終点(z=90、x=60)、右
円弧要素l3の終点(z=85、x=70)、半径r=
5、端面要素l4の終点(z=85、x=90)、長手
要素l5の終点(z=65、x=90)、テーパ要素l
6の終点(z=45、x=60)、長手要素l7の終点
(z=5、x=60)、端面要素l8の終点(z=5、
x=30)、長手要素l9の終点(z=55、x=3
0)、端面要素l10の終点(z=55、x=20)、
長手要素l11の終点(z=75、x=20)、テーパ
要素l12の終点(z=95、x=30)、左円弧要素
l13の終点(z=105、x=40)、半径r=23
と順次入力する。
【0003】次に、同様な操作で素材形状を以下のよう
に入力する。例えば、ws点を開始点として(z=11
0、x=10)を入力し、以降、端面要素w1の終点
(z=110、x=100)、長手要素w2の終点(z
=0、x=100)、端面要素w3の終点(z=0、x
=10)、長手要素w4の終点(z=110、x=1
0)と順次入力する。形状入力部2は、この入力操作に
より入力された形状データFDTを加工形状/素材形状
メモリ3に格納する。格納された形状データFDTは図
15に示すように開始点、長手要素、端面要素、テーパ
要素、右円弧要素、左円弧要素といった形状要素種類デ
ータとそれらの終点、円弧半径といった形状要素数値デ
ータとから構成されている。
【0004】以上、加工形状と素材形状の入力が完了す
ると、次にオペレータは先に加工する第1工程と後から
加工する第2工程の分割指令を操作パネル1のキーボー
ドを使用して以下のように入力する。例えば、図16に
示すように分割点p1(z=65、x=90),p2
(z=55、x=20)と分割角度al(120°)、
a2(−120°)を入力する。第1/第2工程分割部
4はこの入力操作により入力された分割点、分割角度で
成る分割データDDTを分割データメモリ5に格納す
る。加工工程決定部6は加工形状/素材形状メモリ3及
び分割データメモリ5に格納された形状データFDT及
び分割データDDTを基に、第1工程の加工工程と第2
工程の加工工程MPを生成、決定する。例えば、先ず分
割点の右側の加工を第1工程として、その第1工程で加
工する素材形状と加工形状から図17に示すような端面
加工工程(a)、外径加工工程(b)、内径加工工程
(c)を生成、決定して加工工程メモリ7に格納する。
次に分割点の左側の加工を第2工程として、その第2工
程で加工する加工形状と素材形状から同図に示すような
端面加工工程(d)、外径加工工程(e)、内径加工工
程(f)を生成、決定して加工工程メモリ7に格納す
る。そして、数値制御情報作成部8は決定された第1工
程の加工工程と第2工程の加工工程MPを基に数値制御
情報9を作成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の数値制
御情報作成装置にて、例えば図5の加工図面の右側を第
1工程、左側を第2工程として数値制御情報を作成した
場合、右側を先に加工することになるので左側の加工の
際に素材をチャッキングする箇所が存在しなくなってし
まう。このような場合には、加工図面の左側が第1工
程、右側が第2工程となる数値制御情報を作成する必要
がある。ところが、従来の数値制御情報作成装置では第
1工程、第2工程の決定が固定されているため、加工図
面に記載された加工形状と素材形状をわざわざ反転して
入力しなければならず、入力時間が長くなり、また、入
力ミスが発生し易いという問題があった。本発明は上述
した事情から成されたものであり、本発明の目的は、入
力された形状データから決定した第1工程の加工工程と
第2工程の加工工程を自動的に入替える数値制御情報作
成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された加
工形状及び素材形状の形状データと、前記形状データを
先に加工する第1工程の形状データと後から加工する第
2工程の形状データとに分割するための分割データとに
従って前記第1工程の加工工程と第2工程の加工工程と
を決定し、決定した加工工程に従って数値制御情報を作
成する数値制御情報作成装置に関するものであり、本発
明の上記目的は、前記第1工程の加工工程と第2工程の
加工工程とを入替えるときに入力された反転指令に従っ
て前記形状データを反転した形状データを生成する反転
形状生成手段を具備することによって達成される。
【0007】
【作用】本発明にあっては、入力された形状データを自
動的に反転して第1工程の加工工程と第2工程の加工工
程を決定するようにしているので、オペレータは形状を
わざわざ反転させて入力することなく、加工図面に記載
された通りに加工形状と素材形状の入力を行なえば良
く、データの入力時間を短縮でき、また、入力ミスも発
生しにくくなる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の数値制御情報作成装置の一例
を図12に対応させて示すブロック図であり、同一構成
箇所は同一符号を付して説明を省略する。本発明の数値
制御情報作成装置においては、従来の数値制御情報作成
装置に対して、新たに反転入力部10と反転形状生成部
11とが追加されている。例えば図5の加工図面に記載
された加工形状と素材形状の場合、加工図面を単純化し
た図6から図7に示すような形状データFDTが加工形
状/素材形状メモリ3に格納される。ここで、オペレー
タが入力した加工形状と素材形状に対して、左側の加工
範囲を第1工程として先に加工し、右側の加工範囲を第
2工程として後から加工するように入替えるべきと判断
した場合は、操作パネル1のキーボードから反転指令S
Nを入力する。反転入力部10は入力された反転指令S
Nを反転形状生成部11に送出する。反転形状生成部1
1は、反転指令SNを受取ったら加工形状/素材形状メ
モリ3から形状データFDTを読出し、図8に示すよう
な加工形状な反転して図11に示すような形状データN
FDTとして加工形状/素材形状メモリ3に格納する。
【0009】このような構成において、その主要部であ
る反転形状生成部11の動作例を図2、3、4のフロー
チャートを用いて説明する。素材形状データの読込みカ
ウンタを“1”とし(ステップS1)、素材最大Zを−
99999999に、素材最小Zを99999999に
それぞれ初期化する(ステップS2)。素材形状読込み
カウンタが示す素材形状要素データが存在するか否か判
定し(ステップS3)、素材形状読込みカウンタが示す
素材形状要素データが存在しなければステップS10へ
進む。一方、素材形状読み込みカウンタが示す素材形状
データが存在すればその数値データZを読込む(ステッ
プS4)。読込んだ数値データZと素材最大Zとを比較
し(ステップS5)、数値データZの方が小さければス
テップS7へ進み、数値データZの方が大きければ素材
最大Zに数値データZを設定する(ステップS6)。次
に、読込んだ数値データZと素材最小Zとを比較し(ス
テップS7)、数値データZの方が小さければステップ
S9へ進み、数値データZの方が大きければ素材最小Z
に数値データZを設定する(ステップS8)。そして、
素材形状読込みカウンタを+1してステップS3へ戻る
(ステップS9)。
【0010】ここで、ステップS3において素材形状読
込みカウンタが示す素材形状要素データが存在しなくな
ってステップS10へ移行する際には素材最大Z、素材
最小Zはそれぞれ110、0と設定されている。加工形
状要素データの読込みカウンタを“1”とし(ステップ
S10)、加工形状読込みカウンタが示す加工形状要素
データが存在するか否か判定し(ステップS11)、加
工形状読込みカウンタが示す加工形状要素データが存在
しなければステップS18へ進む。一方、加工形状読込
みカウンタが示す加工形状要素データが存在すればそれ
を読込み(ステップS12)、読込んだ加工形状要素デ
ータのうち数値データZに対して数1の演算を行ない、
新数値データZを算出する(ステップS13)。
【0011】
【数1】 (新数値データZ)=(素材最大Z)−(数値データ
Z)+(素材最小Z) そして、新数値データZを加工形状読込みカウンタが読
込んだ加工形状要素データの数値データZに書込む(ス
テップS14)。ここで、例えば開始点の新数値データ
Zは上記演算により“5”と書込まれる。読込んだ加工
形状要素データのうち、形状要素種類データが右円弧或
いは左円弧であるか否か判定し(ステップS15)、形
状要素種類データが右円弧或いは左円弧でない場合はス
テップS17へ進む(ステップS15)。一方、形状要
素種類データが右円弧の場合は左円弧、左円弧の場合は
右円弧として加工形状読込みカウンタが読込んだ加工形
状要素データの形状要素種類データに書込む(ステップ
S16)。そして、加工形状読込みカウンタを+1して
ステップS11へ戻る(ステップS17)。ここで、ス
テップS11において加工形状読込みカウンタが示す加
工形状要素データが存在しなくなってステップS18へ
移行する際には、図8に示すように加工形状が反転さ
れ、図11に示すような形状データが加工形状/素材形
状メモリ3に格納されている。
【0012】素材形状要素データの読込みカウンタを
“1”とし(ステップS18)、素材形状読込みカウン
タが示す素材形状要素データが存在するか否か判定し
(ステップS19)、素材形状読込みカウンタが示す素
材形状要素データが存在しなければ反転処理を終了す
る。一方、素材形状読込みカウンタが示す素材形状要素
データが存在すればそれを読込み(ステップS20)、
読込んだ素材形状データのうち数値データZに対して数
2の演算を行ない、新数値データZを算出する(ステッ
プS21)。
【0013】
【数2】 (新数値データZ)=(素材最大Z)−(数値データ
Z)+(素材最小Z) そして、新数値データZを素材形状読込みカウンタが読
込んだ素材形状要素データの数値データZに書込む(ス
テップS22)。ここで、例えば開始点の新数値データ
Zは上記演算により“0”と書込まれる。読込んだ素材
形状要素データのうち、形状要素種類データが右円弧あ
るいは左円弧であるか否か判定し(ステップS23)、
形状要素種類データが右円弧或いは左円弧でない場合は
ステップS25へ進む(ステップS23)。一方、形状
要素種類データが右円弧の場合は左円弧、左円弧の場合
は右円弧として素材形状読込みカウンタが読込んだ素材
形状要素データの形状要素種類データに書込む(ステッ
プS24)。そして、素材形状読込みカウンタを+1し
てステップS18へ戻る(ステップS25)。以上で、
ステップS19において素材形状読込みカウンタが示す
素材形状要素データが存在しなくなって反転処理を終了
する際には、図8に示すように素材形状が反転され、図
11に示すような形状データが加工形状/素材形状メモ
リ3に格納されている。
【0014】このようにして反転した加工形状と素材形
状に対して、以降従来と同様に第1/第2工程分割部4
が図9に示すように分割点p1,p2,分割角度a1,
a2を分割データメモリ5に格納する。従って、加工工
程決定部6は図10に示すように反転した加工形状と素
材形状に対して右側の加工範囲を最初に加工する第1工
程として端面加工工程(a)、外径加工工程(b)、内
径加工工程(c)を生成、決定し、左側の加工範囲を後
から加工する第2工程として端面加工工程(d)、外径
加工工程(e)、内径加工工程(f)を生成、決定して
加工工程メモリ7に格納する。そして、数値制御情報部
8は決定された加工工程を基に数値制御情報9を作成す
る。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の数値制御情報作成
装置によれば、加工図面に記載されている加工形状と素
材形状をそのまま入力し、必要に応じて反転させれば良
いので、入力時間が短縮でき、かつ入力ミスも減少させ
ることができ、加工効率及び加工精度を大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値制御情報作成装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明装置の動作例を説明するフローチャート
である。
【図3】図2の分図である。
【図4】図2の分図である。
【図5】加工図面の一例を示す図である。
【図6】図5に示す加工図面を単純化した図である。
【図7】図6に示す形状のデータを示す図である。
【図8】図6に示す形状を本発明装置にて反転した図で
ある。
【図9】本発明装置に用いる図8に示す形状の分割デー
タを示す図である。
【図10】本発明装置にて決定した図8に示す形状の加
工工程を示す図である。
【図11】本発明装置に用いる図8に示す形状のデータ
を示す図である。
【図12】従来の数値制御情報作成装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図13】加工図面の別の一例を示す図である。
【図14】図13に示す加工図面を単純化した図であ
る。
【図15】図14に示す形状のデータを示す図である。
【図16】図14に示す形状の分割データを示す図であ
る。
【図17】従来装置にて決定した図14に示す形状の加
工工程を示す図である。
【符号の説明】
10 反転入力部 11 反転形状生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/4097 B23Q 15/00 301 G05B 19/4093 G05B 19/4155

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された加工形状及び素材形状の形状
    データと、前記形状データを先に加工する第1工程の形
    状データと後から加工する第2工程の形状データとに分
    割するための分割データとに従って前記第1工程の加工
    工程と第2工程の加工工程とを決定し、決定した加工工
    程に従って数値制御情報を作成する数値制御情報作成装
    置において、前記第1工程の加工工程と第2工程の加工
    工程とを入替えるときに入力された反転指令に従って前
    記形状データを反転した形状データを生成する反転形状
    生成手段を備えたことを特徴とする数値制御情報作成装
    置。
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