JP2915682B2 - 原子炉緊急注水装置の蓄圧注水タンク - Google Patents
原子炉緊急注水装置の蓄圧注水タンクInfo
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Description
炉を有する原子力発電プラントの緊急注水装置に関し、
特にその蓄圧注水タンクに関するものである。
大巾な低下をもたらし、 緊急注水装置が作動するような
事故、例えば、一次冷却系の配管等の破断事故に伴う一
次冷却材喪失事故時には、配管破断箇所からの一次冷却
材の系外への流出により炉心は一旦露出する。しかし、
一次冷却系の圧力が低下するため、緊急注水装置が作動
し、やがて炉心は再び冠水される。
低下すると、窒素ガス9で加圧されている蓄圧注水タン
ク13内の圧力の方が相対的に高くなるため、連通管8
に設けられた逆止弁12が作動して開弁し、蓄圧注水タ
ンク13内の注入水6は図示しない原子炉に注水され
る。注水初期の段階においては、注入水6の水面は、大
流量管3の上端3aよりも上方の水位5aにあるため、
大流量管3の上端3a及び小流量管4の先端4aの双方
から注入水6は渦巻ダイオード7の内部に向かう。
ド7の2つの流入口7a及び7bは互いに対峙している
ために、大小流量管からの注入水の流れは衝突しなが
ら、入口8aを経て連通管8へ入って行く。
量管3の上端3aよりも低い水位5bになると、渦巻き
ダイオード7への流れは小流量管4のみからとなる。そ
のため、流れは、図5に示すように渦巻ダイオード7内
で旋回して遠心力が生じ、その作用により連通管8を流
れる流量が絞られることになる。これによって、注水開
始の初期に大流量、後期に小流量で原子炉へ注入水6を
供給している(特開昭63ー19597号公報)。
において、蓄圧注水タンク内の注入水6の量が徐々に減
少し、水面が、大流量管3の上端3a近傍の水位5cの
ようなレベルまで接近すると、図6に示すように、同上
端3a近傍の注入水が開口端に吸い寄せられて近寄り流
速が増してくる。そして、この流速増加に伴って大きな
射流(開口端への水面の滝状の落ち込み)6aが発生
し、大流量管上端3aと水位5cのレベル差即ち落ち込
み量D1 が相当に大きくなる。従って、注入水6の水位
が上端3a以下になるまで、即ち原子炉へ供給する注入
水の大流量から小流量への切り替え時に、上端3a近傍
の比較的に大量のガスが、図6に符号9aで示すよう
に、数十秒間という長さにわたって大流量管3内に巻き
込まれ、注入水と共に原子炉内へ送り込まれるため、炉
心の冷却が特に要求される緊急時に、その冷却性を阻害
する可能性があった。
減すると共に大流量から小流量への切り替えを比較的に
短時間に行って、注入水がガスを巻き込んで流出するの
を防止しうる蓄圧注水タンクを提供することである。
め、本発明によると、逆止弁を有する連通管を介して原
子炉一次冷却系に連通する蓄圧注水タンクは、 該蓄圧注
水タンク内にある前記連通管の入口に流体連通関係で設
けられた渦巻ダイオードと、該入口に関してそれぞれ異
なる方向に且つそれぞれ異なる高さまで延びるように該
渦巻ダイオードに流体連通関係で設けられた流入管とを
備えている。そして、該流入管のうち、高い方の位置に
あるもの即ち大流量管の開口端には、同開口端に向かっ
て流れる流体の射流減少部を有するキャップが配置され
ている。
るため、蓄圧注水タンク内の水位低下時、先ずキャップ
がガスに露出する。キャップは、射流減少部即ちその頂
部の周囲から垂下するスカート部を有するため、水がこ
のスカート部の下縁を越えて大流量管の開口端に向かう
際に発生する射流は小さく、従って、落ち込み量D
2(図2参照)も小さく、水面の滝状落ち込みはほとんど
なくなり、ガス巻き込みを抑制する。
下すると、開口端に向かう流体は実質的に瞬時に無くな
り、原子炉への注入水の供給は大流量から小流量へ瞬時
に切り替わる。これもガス巻き込み防止に寄与する。
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。
の蓄圧注水タンク13が示されている。この蓄圧注水タ
ンク13は、事故発生直後に緊急且つ大量の非常用冷却
水を一次冷却系ループの低温側配管(図示せず)に注入
し原子炉容器に蓄積せしめるもので、内部に非常用冷却
水として注入水6を保有し、液面上部には加圧された窒
素ガス9が封入されている。また、逆止弁12を有する
注入水放出配管(連通管)8の一端は液相部に連通し、
他端は前記低温側配管に連通している。
ク13の底部からその内部に延入して、ほぼ円筒形のハ
ウジングである渦巻ダイオード7の中央に開口し、注入
水放出配管8の入口8aとなっている。この渦巻ダイオ
ード7には、該渦巻ダイオード7の内部と2つの流入口
7a、7bを介してそれぞれ流体連通状態に、渦巻ダイ
オードの円筒形周面に接線方向に対向して接続された小
流量管(流入管)4、大流量管(流入管)3が設けられて
おり、該小流量管4の一端(開口端)4aは開放してい
る。大流量管3は途中で直角に曲がつて上方に延び、そ
の逆截頭円錐形の上端(開口端)3aは開放している。
3aとは所定の高さ離れていることが必要であるが、小
流量管4が渦巻ダイオード7に接線方向に接続されてい
たり、大流量管3が小流量管4に対してほぼ直角に延長
することは必ずしも必要ではない。また、大流量管の上
端3aは、必ずしも朝顔形に真上に開いている必要はな
い。
口端3aには、外周部にスカート部1a(射流減少部)
を有する円筒形キャップ1が複数の支持棒2により溶接
のような適宜の手段でしっかり取り付けられている。こ
のキャップ1は開口端3aの入口径よりも大きい外径を
有する。実施例では、キャップ1のスカート部1aの下
縁は開口端3aよりも下方まで延びているが、必ずしも
その必要はなく、開口端3aとほぼ同じ高さの位置まで
延びていればよい。
次冷却材の喪失事故が発生した場合の挙動を説明する。
冷却材喪失事故により一次冷却系圧力が低下して行く
と、従来同様に逆止弁12が作動して自動的に注入が開
始される。このような注入開始初期の段階においては、
蓄圧注水タンク13内の注入水6の水位5aは図1に示
すように大流量管3の上端3aよりも上方にある。この
状態の時は、注入水6は小流量管4の一端4aと大流量
管3の上端3aとを介して渦巻ダイオード7の内部に向
かうが、渦巻ダイオード7の2つの流入口7a及び7b
が互いに対峙しているために、2つの注入水の流れは衝
突しながら入口8aを経て連通管8へ入って行く。
ず、キャップ1の頂部が窒素ガス9に露出し、図2に示
すような水位5dに達する。しかし、スカート部1aが
存在するため、同スカート部1aの下縁における注入水
の近寄り流速V1 は大流量管3の上端3aにおける近寄
り流速V2 よりも小さいので、射流発生水面は、図6に
鎖線で示すように、スカート部1aの下縁に近いところ
まで大幅に低下し、水面の滝状落ち込み量D2 は無視で
きるほどに小さくなる。
下縁まで低下すると、この下縁は大流量管3の上端3a
の位置とほぼ同じかそれよりも低い位置にあるため、大
流量管3への注入水の供給は瞬時に断たれ、従来と同様
に小流量管4のみからの注入水供給に切り替わる。
時に、キャップ1内に少量の空気が溜まる。この空気量
は、本発明の緊急注水装置の性能に悪影響を及ぼすほど
ではないが、必要に応じて空気抜き弁(図示せず)を設
けて空気を抜くようにしてもよい。
置を使用すれば、大流量管の上端に射流減少部を有する
キャップが配置されているので、注入水の供給を大流量
から小流量に切り替える際のガス巻き込みを防止ないし
は低減可能であり、そのため、緊急時に炉心を安全に冷
却することができる。
の満水時を示す概要図。
近傍を示す要部拡大断面図。
断面図。
流れを示す説明図。
水の挙動を説明する、図3の大流量管上端近傍の拡大断
面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 逆止弁を有する連通管を介して原子炉一
次冷却系に連通する蓄圧注水タンクであって、 該蓄圧注
水タンク内にある前記連通管の入口に流体連通関係で設
けられた渦巻ダイオードと、該入口に関してそれぞれ異
なる方向に且つそれぞれ異なる高さまで延びるように該
渦巻ダイオードに流体連通関係で設けられた流入管とを
備え、該流入管のうち、高い方の位置にあるものの開口
端に、同開口端に向かって流れる流体の射流減少部を有
するキャップが配置されている、原子炉緊急注水装置の
蓄圧注水タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4057961A JP2915682B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 原子炉緊急注水装置の蓄圧注水タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4057961A JP2915682B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 原子炉緊急注水装置の蓄圧注水タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256982A JPH05256982A (ja) | 1993-10-08 |
JP2915682B2 true JP2915682B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=13070612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4057961A Expired - Lifetime JP2915682B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 原子炉緊急注水装置の蓄圧注水タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915682B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100556288B1 (ko) * | 2003-07-16 | 2006-03-03 | 한국원자력연구소 | 피동형 유량조절기구용 기체 누출 방지장치를 구비한차세대 안전주입탱크 |
DE102005013791B3 (de) * | 2005-03-24 | 2006-06-08 | Zweckverband Landeswasserversorgung | Vorrichtung zur Druckstosssicherung in einem Rohrleitungssystem |
US7757715B2 (en) | 2006-11-28 | 2010-07-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Accumulator and method of manufacturing flow damper |
US7881421B2 (en) | 2006-11-28 | 2011-02-01 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Accumulator |
KR100957053B1 (ko) * | 2008-03-20 | 2010-05-13 | 한국원자력연구원 | 와류방지장치를 구비한 안전주입탱크 |
KR100945019B1 (ko) * | 2008-05-08 | 2010-03-05 | 한국원자력연구원 | 중력구동 유량제어기를 구비한 안전주입탱크 |
KR101020785B1 (ko) * | 2009-07-21 | 2011-03-09 | 한국수력원자력 주식회사 | 원자로용 비상노심냉각수 안전주입탱크 |
JP5631288B2 (ja) * | 2011-10-04 | 2014-11-26 | 三菱重工業株式会社 | 発泡防止装置 |
JP6614991B2 (ja) * | 2016-02-09 | 2019-12-04 | 三菱重工業株式会社 | フローダンパおよび蓄圧注水装置ならびに原子力設備 |
JP6650776B2 (ja) * | 2016-02-09 | 2020-02-19 | 三菱重工業株式会社 | フローダンパおよび蓄圧注水装置ならびに原子力設備 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP4057961A patent/JP2915682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
白石直他、「三菱簡素化PWR(MS−300/600)の高機能蓄圧タンク」,日本機械学会通常総会講演会講演論文集,第68巻,Pt.B,p.436−438(1991) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05256982A (ja) | 1993-10-08 |
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