JP2915390B1 - 縁部加圧再絞り装置 - Google Patents
縁部加圧再絞り装置Info
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Abstract
【要約】
【目的】 一般のクランクプレス機を使用した再絞り加
工において工程数を著しく削減する。 【構成】 中間加工品12…をセットする再絞りダイス
15と、同ダイス15に対して相対的に移動可能な再絞
りパンチ20とを具備し、再絞りダイス15は、再絞り
加工の目標である寸法を有するダイス部17と、中間加
工品12の寸法から上記ダイス部17の寸法に変化する
傾斜状のテーパダイス部18とを有し、再絞りパンチ2
0はダイス部17の寸法に適合したパンチ本体21とそ
れに対して移動可能な加圧部材22とを有しており、再
絞り加工時にパンチ本体21とともに加圧部材22を加
圧手段23により移動させ、その一部24で中間加工品
12の縁部25をパンチ本体の移動方向へ加圧する。
工において工程数を著しく削減する。 【構成】 中間加工品12…をセットする再絞りダイス
15と、同ダイス15に対して相対的に移動可能な再絞
りパンチ20とを具備し、再絞りダイス15は、再絞り
加工の目標である寸法を有するダイス部17と、中間加
工品12の寸法から上記ダイス部17の寸法に変化する
傾斜状のテーパダイス部18とを有し、再絞りパンチ2
0はダイス部17の寸法に適合したパンチ本体21とそ
れに対して移動可能な加圧部材22とを有しており、再
絞り加工時にパンチ本体21とともに加圧部材22を加
圧手段23により移動させ、その一部24で中間加工品
12の縁部25をパンチ本体の移動方向へ加圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクプレスを
用いて加工材料に絞り加工を繰り返し、直径または辺長
の数倍の深さを持った深絞り製品を得るための縁部加圧
再絞り装置に関するものである。
用いて加工材料に絞り加工を繰り返し、直径または辺長
の数倍の深さを持った深絞り製品を得るための縁部加圧
再絞り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深絞り加工において、1工程で絞り得る
限度は一般に絞り率0.50位までとされており、それ
よりも深い製品を得るには、初絞り工程ののち、再絞り
型を用いて再絞りを繰り返す必要がある。図1は、直径
122mmの平板状素材に従来法による絞り加工を初絞
り後4回繰り返して、直径30mm、深さ142mmの
円筒状深絞り製品を得た例を示す。この場合、総絞り比
は4.1となる。
限度は一般に絞り率0.50位までとされており、それ
よりも深い製品を得るには、初絞り工程ののち、再絞り
型を用いて再絞りを繰り返す必要がある。図1は、直径
122mmの平板状素材に従来法による絞り加工を初絞
り後4回繰り返して、直径30mm、深さ142mmの
円筒状深絞り製品を得た例を示す。この場合、総絞り比
は4.1となる。
【0003】工程数を削減する研究も様々に試みられて
おり、顕著な例としては「対向液圧を利用した周液圧逆
再絞り法」の研究(「塑性と加工」日本塑性学会誌、第
26巻第290号1985−3、284〜290頁)が
挙げられる。同方法は、「液体を満たしたダイスを兼ね
た液圧室内に素板を絞り込み、自然発生する対向液圧を
金型内に設けた簡単なバイパス通路を通してフランジに
導き、素板外周からの圧縮力として利用する」もので、
アルミニウム薄板を用いた円筒、角筒の周液圧再絞り法
により再絞り比2.50、総絞り比4.92を得たと報
告されている。
おり、顕著な例としては「対向液圧を利用した周液圧逆
再絞り法」の研究(「塑性と加工」日本塑性学会誌、第
26巻第290号1985−3、284〜290頁)が
挙げられる。同方法は、「液体を満たしたダイスを兼ね
た液圧室内に素板を絞り込み、自然発生する対向液圧を
金型内に設けた簡単なバイパス通路を通してフランジに
導き、素板外周からの圧縮力として利用する」もので、
アルミニウム薄板を用いた円筒、角筒の周液圧再絞り法
により再絞り比2.50、総絞り比4.92を得たと報
告されている。
【0004】上記の周液圧逆再絞り法は、ポンチ肩部や
側壁部の摩擦保持効果と、フランジ押し込み効果、フラ
ンジ両面の摩擦軽減効果によって、従来法に比較して破
断限界を著しく向上させたものである。しかしながら、
これらの効果を十分に得るために大きな液圧設定(液圧
発生装置)を必要とし、またストローク数(速度)の制
約から大量生産に問題が残ることが予想される。
側壁部の摩擦保持効果と、フランジ押し込み効果、フラ
ンジ両面の摩擦軽減効果によって、従来法に比較して破
断限界を著しく向上させたものである。しかしながら、
これらの効果を十分に得るために大きな液圧設定(液圧
発生装置)を必要とし、またストローク数(速度)の制
約から大量生産に問題が残ることが予想される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の発明者
は慣用クランクプレスを用いた再絞り加工において中間
加工品の縁部を加圧し、前記のいわゆるフランジ押し込
み効果を得るために研究を行ない、本発明を完成した。
は慣用クランクプレスを用いた再絞り加工において中間
加工品の縁部を加圧し、前記のいわゆるフランジ押し込
み効果を得るために研究を行ない、本発明を完成した。
【0006】従って、本発明の課題は一般的なクランク
プレスを使用した再絞り加工において、前記のフランジ
押し込み効果に相当する効果を得ることにより、工程数
を著しく削減可能とする点にある。
プレスを使用した再絞り加工において、前記のフランジ
押し込み効果に相当する効果を得ることにより、工程数
を著しく削減可能とする点にある。
【0007】また本発明は現在使用中のクランクプレス
にも適用可能な縁部加圧再絞り装置を提供することを目
的とする。なお、本発明における縁部は中間加工品の側
壁の縁の部分であり、側壁はフランジ押し込み効果にお
けるフランジに相当する。
にも適用可能な縁部加圧再絞り装置を提供することを目
的とする。なお、本発明における縁部は中間加工品の側
壁の縁の部分であり、側壁はフランジ押し込み効果にお
けるフランジに相当する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の縁部加圧再絞り装置は、加工材料に少なく
とも1回の加工を加えた中間加工品をセットする再絞り
ダイスと、目的の直径または辺長と深さを得るため再絞
りダイスに対して相対的に移動可能とされた再絞りパン
チとを具備し、再絞りダイスは、再絞り加工の目標であ
る寸法を有するダイス部と、中間加工品の寸法から上記
ダイス部の寸法へ徐々に変化する傾斜状のテーパダイス
部とを有し、再絞りパンチは、ダイス部の寸法に適合し
たパンチ本体と、パンチ本体に対して移動可能に設けら
れた加圧部材とを有しており、再絞り加工時にパンチ本
体の移動とともに加圧手段により加圧部材を移動させ、
その一部で中間加工品の縁部をパンチ本体の移動方向へ
加圧することを特徴とする。
め、本発明の縁部加圧再絞り装置は、加工材料に少なく
とも1回の加工を加えた中間加工品をセットする再絞り
ダイスと、目的の直径または辺長と深さを得るため再絞
りダイスに対して相対的に移動可能とされた再絞りパン
チとを具備し、再絞りダイスは、再絞り加工の目標であ
る寸法を有するダイス部と、中間加工品の寸法から上記
ダイス部の寸法へ徐々に変化する傾斜状のテーパダイス
部とを有し、再絞りパンチは、ダイス部の寸法に適合し
たパンチ本体と、パンチ本体に対して移動可能に設けら
れた加圧部材とを有しており、再絞り加工時にパンチ本
体の移動とともに加圧手段により加圧部材を移動させ、
その一部で中間加工品の縁部をパンチ本体の移動方向へ
加圧することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】既に明らかなように本発明の縁部
加圧再絞り装置10は、クランクプレスを用いて加工材
料11に絞り加工を繰り返し、直径または辺長の数倍の
深さを持った深絞り製品14を得るためのものである。
ここで数倍とは、2〜3倍から5〜6倍を指すものとす
る。
加圧再絞り装置10は、クランクプレスを用いて加工材
料11に絞り加工を繰り返し、直径または辺長の数倍の
深さを持った深絞り製品14を得るためのものである。
ここで数倍とは、2〜3倍から5〜6倍を指すものとす
る。
【0010】この装置10は、加工材料11に少なくと
も1回の加工を加えた中間加工品をセットする再絞りダ
イス15と、目的の直径または辺長と深さを得るため再
絞りダイス15に対して相対的に移動可能とされた再絞
りパンチ20とを具備する。再絞り装置であるこの発明
の場合、加工対象となるのは、少なくとも初絞りを経た
加工品12であって、未だ、目的の直径及び深さに達し
てない加工品13である。図1参照。このように少なく
とも1回の絞り加工が加えられた未完成の加工品12、
13を本発明では中間加工品と呼ぶことにする。
も1回の加工を加えた中間加工品をセットする再絞りダ
イス15と、目的の直径または辺長と深さを得るため再
絞りダイス15に対して相対的に移動可能とされた再絞
りパンチ20とを具備する。再絞り装置であるこの発明
の場合、加工対象となるのは、少なくとも初絞りを経た
加工品12であって、未だ、目的の直径及び深さに達し
てない加工品13である。図1参照。このように少なく
とも1回の絞り加工が加えられた未完成の加工品12、
13を本発明では中間加工品と呼ぶことにする。
【0011】再絞りダイス15と再絞りパンチ20とは
対になって上記中間加工品を再絞り加工するもので、一
般的なクランクプレス機に装着して使用することができ
る。再絞りダイス15と再絞りパンチ20との隙間及び
その他の条件などは、深絞り加工に適用される一般的な
約束にしたがって設計することができる。
対になって上記中間加工品を再絞り加工するもので、一
般的なクランクプレス機に装着して使用することができ
る。再絞りダイス15と再絞りパンチ20との隙間及び
その他の条件などは、深絞り加工に適用される一般的な
約束にしたがって設計することができる。
【0012】再絞りダイス15は、中間加工品の側壁が
収まる内寸(これを第1寸法と呼ぶことにする。)を有
する開口部16と、再絞り加工の目標である内寸(これ
を第2寸法と呼ぶことにする。)を有するダイス部17
と、上記開口部16とダイス部17との両部を連絡する
テーパダイス部18とを有する。テーパダイス部18は
第1寸法と第2寸法との寸法差を滑らかに結ぶ傾斜状の
面からなり、当然テーパダイス部18にて内寸は徐々に
かつ連続的に変化する。図示の実施例ではテーパダイス
部18はパンチの移動方向軸線19に対して30度ほど
の斜面とされている。しかしこの数値は他の条件に応じ
て変更することができる。
収まる内寸(これを第1寸法と呼ぶことにする。)を有
する開口部16と、再絞り加工の目標である内寸(これ
を第2寸法と呼ぶことにする。)を有するダイス部17
と、上記開口部16とダイス部17との両部を連絡する
テーパダイス部18とを有する。テーパダイス部18は
第1寸法と第2寸法との寸法差を滑らかに結ぶ傾斜状の
面からなり、当然テーパダイス部18にて内寸は徐々に
かつ連続的に変化する。図示の実施例ではテーパダイス
部18はパンチの移動方向軸線19に対して30度ほど
の斜面とされている。しかしこの数値は他の条件に応じ
て変更することができる。
【0013】再絞りパンチ20は、第2寸法に適合した
外寸を有するパンチ本体21と、パンチ本体21に対し
て移動可能に設けられた加圧部材22とを有する。パン
チ本体21に対して加圧部材22は弾性手段23を介し
て軸線19の方向へ移動可能に設けられ、再絞り加工の
ためにパンチ本体21を軸方向へ移動させた場合、加圧
手段23により加圧部材22の加圧力が中間加工品に及
ぶ。加圧部材22の加圧力は、加圧部材22の一部24
と接する中間加工品の側壁の縁部25から中間加工品に
伝わる。加圧部材22の一部24は、このため側壁の縁
部25に確実に当接可能な段状に形成することができ
る。
外寸を有するパンチ本体21と、パンチ本体21に対し
て移動可能に設けられた加圧部材22とを有する。パン
チ本体21に対して加圧部材22は弾性手段23を介し
て軸線19の方向へ移動可能に設けられ、再絞り加工の
ためにパンチ本体21を軸方向へ移動させた場合、加圧
手段23により加圧部材22の加圧力が中間加工品に及
ぶ。加圧部材22の加圧力は、加圧部材22の一部24
と接する中間加工品の側壁の縁部25から中間加工品に
伝わる。加圧部材22の一部24は、このため側壁の縁
部25に確実に当接可能な段状に形成することができ
る。
【0014】図面に示した例では、パンチ本体21にス
ライダブルに嵌め込まれた加圧部材22を有し、それと
一体の部分26にガイドロッド27が抜け出さないよう
に通され、パンチ基盤28と上記部分26との間に、加
圧手段23として圧縮ばね部材を組み込んでいる。この
場合、加圧力は主として圧縮ばね部材のばね強度により
決めることができる。なお、加圧手段23として、ばね
の弾性のほかに、空圧または液圧によって作動するシリ
ンダー装置を適用することも可能である。
ライダブルに嵌め込まれた加圧部材22を有し、それと
一体の部分26にガイドロッド27が抜け出さないよう
に通され、パンチ基盤28と上記部分26との間に、加
圧手段23として圧縮ばね部材を組み込んでいる。この
場合、加圧力は主として圧縮ばね部材のばね強度により
決めることができる。なお、加圧手段23として、ばね
の弾性のほかに、空圧または液圧によって作動するシリ
ンダー装置を適用することも可能である。
【0015】故にクランクプレス機を操作して再絞り加
工する場合、少なくとも1回の加工を加えた中間加工
品、図に示す例では初絞り加工品12、を再絞りダイス
15の開口部16にセットする。図2の状態である。こ
の場合、再絞りパンチ20の下方移動によりパンチ先端
29が初絞り加工品12の底部に当たり、同時に、或い
はそれと前後して、加圧部材22の一部24が初絞り加
工品12の縁部25に当たる。
工する場合、少なくとも1回の加工を加えた中間加工
品、図に示す例では初絞り加工品12、を再絞りダイス
15の開口部16にセットする。図2の状態である。こ
の場合、再絞りパンチ20の下方移動によりパンチ先端
29が初絞り加工品12の底部に当たり、同時に、或い
はそれと前後して、加圧部材22の一部24が初絞り加
工品12の縁部25に当たる。
【0016】再絞りパンチ20をさらに下方へ移動させ
ると、パンチ先端29により初絞り加工品12が底部か
ら変形を始める。それに伴い縁部25は加圧部材21の
一部24によって加圧手段23の伝える作用力下に加圧
され、軸線19と平行な方向へ移動する。再絞りダイス
15と再絞りパンチ20との間では中間加工品の肉厚と
の関係を考慮して適切な範囲の摩擦保持力が得られるよ
うに配慮され、それによって皺の発生や材料破断等の防
止を図ることは既に説明したとおりである。本発明で
は、これに加えて加圧部材22が再絞りパンチ20の移
動に伴って中間加工品の縁部25を加圧する。このため
縁部25を含む加工品側壁に作用する張力が緩和され、
かつ上記摩擦保持力も維持されるため製品不良も発生し
ない。
ると、パンチ先端29により初絞り加工品12が底部か
ら変形を始める。それに伴い縁部25は加圧部材21の
一部24によって加圧手段23の伝える作用力下に加圧
され、軸線19と平行な方向へ移動する。再絞りダイス
15と再絞りパンチ20との間では中間加工品の肉厚と
の関係を考慮して適切な範囲の摩擦保持力が得られるよ
うに配慮され、それによって皺の発生や材料破断等の防
止を図ることは既に説明したとおりである。本発明で
は、これに加えて加圧部材22が再絞りパンチ20の移
動に伴って中間加工品の縁部25を加圧する。このため
縁部25を含む加工品側壁に作用する張力が緩和され、
かつ上記摩擦保持力も維持されるため製品不良も発生し
ない。
【0017】そのような状態が保たれつつ初絞り加工品
12の再絞り加工が進行し、加圧部材22はその一部2
4がダイス開口部16の内側をテーパダイス部18に当
たるまで移動し、加工品側壁の縁部25を加圧し続け
る。図3参照。加圧部材22の一部24が再絞りダイス
15により停止させられた後、側壁部分はテーパダイス
部18の斜面に沿って押し下げられつつ縮径し、ダイス
部17に到って第2寸法に絞られる。この1回目の再絞
り工程により、図1の未完成品13が得られる。2回目
の再絞り工程は、最終製品(14)のための図外の再絞
りダイス(15)と再絞りパンチ(20)とを使用し
て、上記未完成品13に対して実施され、この場合にも
上記と同じ操作が繰り返される。2回目(また必要な場
合には3回目以降)の再絞りダイス15、再絞りパンチ
20共に1回目と同じ構成のものが使われる。
12の再絞り加工が進行し、加圧部材22はその一部2
4がダイス開口部16の内側をテーパダイス部18に当
たるまで移動し、加工品側壁の縁部25を加圧し続け
る。図3参照。加圧部材22の一部24が再絞りダイス
15により停止させられた後、側壁部分はテーパダイス
部18の斜面に沿って押し下げられつつ縮径し、ダイス
部17に到って第2寸法に絞られる。この1回目の再絞
り工程により、図1の未完成品13が得られる。2回目
の再絞り工程は、最終製品(14)のための図外の再絞
りダイス(15)と再絞りパンチ(20)とを使用し
て、上記未完成品13に対して実施され、この場合にも
上記と同じ操作が繰り返される。2回目(また必要な場
合には3回目以降)の再絞りダイス15、再絞りパンチ
20共に1回目と同じ構成のものが使われる。
【0018】上記再絞り加工により、従来初絞りを除い
て4工程を要していた、図1の深絞り加工を2工程で終
了させることが可能となった。その例を示すと表1のと
おりである。表1は、第1工程再絞りにおける再絞り比
が1.66と1.80のパンチ及びダイスと、第2工程
再絞りで目標とする深絞り製品14を得るためのパンチ
及びダイス(第1工程絞り比1.66に対して第2工程
絞り比1.56、同じく第1工程絞り比1.80に対し
て第2工程絞り比1.43、かつ最終製品に適合したパ
ンチ先端形状を有するもの)を用意し、2工程で上記深
絞り加工を完成したことを示す。
て4工程を要していた、図1の深絞り加工を2工程で終
了させることが可能となった。その例を示すと表1のと
おりである。表1は、第1工程再絞りにおける再絞り比
が1.66と1.80のパンチ及びダイスと、第2工程
再絞りで目標とする深絞り製品14を得るためのパンチ
及びダイス(第1工程絞り比1.66に対して第2工程
絞り比1.56、同じく第1工程絞り比1.80に対し
て第2工程絞り比1.43、かつ最終製品に適合したパ
ンチ先端形状を有するもの)を用意し、2工程で上記深
絞り加工を完成したことを示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、初絞り工程ののち従来は4工程を要
して製作されていた厚肉容器を2工程で製作可能であ
り、しかも在来型のクランクプレスの用途機能を拡大す
ることができ、かつ低コストであり量産性も良好である
という顕著な効果を奏する。
るものであるから、初絞り工程ののち従来は4工程を要
して製作されていた厚肉容器を2工程で製作可能であ
り、しかも在来型のクランクプレスの用途機能を拡大す
ることができ、かつ低コストであり量産性も良好である
という顕著な効果を奏する。
【図1】本発明に係る縁部加圧再絞り装置による再絞り
加工の工程を従来法による工程とともに示す工程図。
加工の工程を従来法による工程とともに示す工程図。
【図2】上記装置による再絞り加工前の状態を示す断面
図。
図。
【図3】上記装置による再絞り加工中の状態を示す断面
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−142146(JP,A) 特開 昭58−181431(JP,A) 特開 平5−84524(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 22/28
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクプレスを用いて加工材料に絞り
加工を繰り返し、直径または辺長の数倍の深さを持った
深絞り製品を得る再絞り装置であって、 加工材料に少なくとも1回の加工を加えた中間加工品を
セットする再絞りダイスと、目的の直径または辺長と深
さを得るため再絞りダイスに対して相対的に移動可能と
された再絞りパンチとを具備し、再絞りダイスは、再絞
り加工の目標である寸法を有するダイス部と、中間加工
品の寸法から上記ダイス部の寸法へ徐々に変化する傾斜
状のテーパダイス部とを有し、再絞りパンチは、ダイス
部の寸法に適合したパンチ本体と、パンチ本体に対して
移動可能に設けられた加圧部材とを有しており、再絞り
加工時にパンチ本体の移動とともに加圧手段により加圧
部材を移動させ、その一部で中間加工品の縁部をパンチ
本体の移動方向へ加圧することを特徴とした縁部加圧再
絞り装置。 - 【請求項2】 パンチ本体にスライダブルに嵌め込まれ
た加圧部材を有し、それと一体の部分にガイドロッドが
抜け出さないように通され、パンチ基盤と上記部分との
間に、加圧手段として圧縮ばね部材を組み込んだ構成を
有する請求項1記載の縁部加圧再絞り装置。 - 【請求項3】 加圧手段は空圧または液圧によって作動
するシリンダー装置である請求項1記載の縁部加圧再絞
り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054471A JP2915390B1 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 縁部加圧再絞り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054471A JP2915390B1 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 縁部加圧再絞り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2915390B1 true JP2915390B1 (ja) | 1999-07-05 |
JPH11226661A JPH11226661A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12971599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10054471A Expired - Fee Related JP2915390B1 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 縁部加圧再絞り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915390B1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003200225A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-15 | Fuji Heavy Ind Ltd | 深絞り加工装置 |
JP6281918B2 (ja) * | 2015-03-25 | 2018-02-21 | 旭精機工業株式会社 | プレス機及びプレス加工品の製造方法 |
JP6352539B2 (ja) * | 2016-03-03 | 2018-07-04 | 日新製鋼株式会社 | 成形材製造方法 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP10054471A patent/JP2915390B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11226661A (ja) | 1999-08-24 |
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