JP2914012B2 - 電熱装置付高周波加熱装置 - Google Patents

電熱装置付高周波加熱装置

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JP2914012B2
JP2914012B2 JP15919092A JP15919092A JP2914012B2 JP 2914012 B2 JP2914012 B2 JP 2914012B2 JP 15919092 A JP15919092 A JP 15919092A JP 15919092 A JP15919092 A JP 15919092A JP 2914012 B2 JP2914012 B2 JP 2914012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電熱装置付高周波加熱
装置に関し、特に食品の調理内容に応じて加熱室内に流
入する風を制御するために加熱室への開口部を開閉動作
可能なシャッターを備えたエアーガイド装置を有する電
熱装置付高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電熱装置付高周波加熱装置で
は、ファンが発生する風を加熱室内に流入させたり、風
を遮断するために加熱室への開口部を開閉動作可能なシ
ャッターを備えたエアーガイド装置が多く実用されてい
る。
【0003】すなわち、高周波加熱調理時には食品から
発生する水蒸気や臭気を排出するためにシャッターを開
状態にして冷却用モータおよびファンより発生する風を
加熱室内に流入させ、電熱装置のみに通電するオーブン
調理やグリル調理時や、高周波発振器と電熱装置に同時
に通電するか交互に通電するコンビネーション調理時に
は、シャッターを閉状態にしてファンからの風が加熱室
内に流入しないようにして、風による加熱室内の温度低
下を防いでいるのが一般的である。また、開閉動作を行
うシャッターを備えていない電熱装置付高周波加熱装置
では、電熱装置を使用する調理時には通電を断続するな
どの手段にて冷却用モータの回転数を低減させて加熱室
内に流入する風量をおさえる手段も実用に供されてい
る。
【0004】次に、開閉動作を行うシャッターを有する
エアーガイド装置の従来例を説明する。
【0005】まず図9に示した従来例であるが、この従
来例はソレノイド31を用いてシャッター32を開閉す
るものであり、ソレノイド31に通電されていない時に
は押えばね33によってシャッター32は閉状態に保た
れ、ソレノイド31に通電することによってコイルばね
34によりシャッター32を移動させて加熱室35の吸
気口36への開口部を開状態にしようとするものであ
る。
【0006】次に実開昭58−188505号公報や実
開昭63−46708号公報にみられる方法は、バイメ
タルや形状記憶合金の温度変形を利用してシャッターを
開閉しようとするものである。
【0007】また、実開昭62−160211号公報、
実開昭63−5302号公報にみられる方法は、一方向
のみに回転するモータを用いて、直線状のカム溝を介し
てシャッターを開閉位置のみに動作させようとするもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来例には次
のように多くの課題があった。
【0009】調理時間の短縮を目的として、高周波発振
器と電熱装置に同時に通電するか交互に通電して調理を
行うコンビネーション調理が近年多く実用に供されてい
るが、この調理では食品は内部から高周波電磁波によっ
て加熱されるために多くの水蒸気を発生するが、シャッ
ターを備えていてもシャッターを開位置と閉位置にしか
位置決めできないこともあってシャッターを閉じて調理
していた。したがって、食品から発生した水蒸気が加熱
室内に充満して食品がべとついたり、ドアーが曇って食
品の調理状況が十分に把握できなくなって所望のでき上
がりが得られなくなるといった解決すべき課題があっ
た。
【0010】また、冷却モータの回転を断続して微風を
加熱室内に送り込む方法では、冷却モータの回転数が低
減することから電気部品や外かくを冷却させる風量も低
減することから、電気部品の性能を維持しようとする
と、より耐熱温度の高い部品を使用しなければならなく
なってコスト高となったり、外かく温度が高くなって使
用者に危険なものとなったり、冷却効果が低下すること
から電熱装置による加熱温度を低く設定するため、食品
を十分に加熱調理することができないといった課題があ
った。
【0011】すなわち、図9に示したソレノイド31に
よる方法や実開昭58−188505号公報や、実開昭
63−46708号公報にみられるバイメタルや形状記
憶合金を使用する場合、ソレノイド、バイメタル、形状
記憶合金の動作源はON,OFFの動作しかできないこ
とからシャッターは開位置と閉位置にのみ位置決めする
ことができるだけであり、シャッターを開位置と閉位置
間の中間位置に保持することはできなかった。
【0012】また、実開昭62−160211号公報
や、実開昭63−5302号公報の方法では、一方向に
のみ回転するモータを使用し、直線状のカム溝によって
シャッターを開閉させようとしたものであり、シャッタ
ーを中間位置に保持するものではない。仮に開位置と閉
位置間の任意の中間位置にシャッターを保持しようとし
ても位置決め用のセンサーを多く必要とすることになっ
てコストが高くなったり、モータが一方向だけにしか回
転しないことからシャッターの動作時間が長くなるとい
った課題があった。図10にモータの回転によって円運
動するガイドピンが挿入される直線状カム溝37でのシ
ャッター38の動作状態を示している。
【0013】本発明は、加熱室内の水蒸気などを排出し
てべとつきの少ない調理を行うことができ、食品を十分
に加熱調理することができるとともに外かくの温度を低
くおさえることができるより安全な電熱装置付高周波加
熱装置を提供することを第1の目的とする。
【0014】また、シャッターの動作時間の短縮が期待
でき、シャッターの位置決めが容易で、しかもコスト的
にも有利な構成を具備した電熱装置付高周波加熱装置を
提供することを第2の目的とし、さらに、加熱室内の湿
度をセンサーで検知してシャッターを開閉できる電熱装
置付高周波加熱装置を提供することを第3の目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明の電熱装置付高周波加熱装置は、冷却用モ
ータとファンにより発生する風を加熱室内にガイドする
エアーガイド装置に、開閉動作可能なシャッターと、シ
ャッターを駆動するモータを備え、シャターを開位置
閉位置、およびこの開位置と閉位置間の任意の中間位置
にも保持できる構成としたものである。
【0016】また第2の目的を達成するため本発明の電
熱装置付高周波加熱装置は、冷却用モータとファンによ
り発生する風を加熱室内にガイドするエアーガイド装置
を、開閉動作可能なシャッターと、シャッターを駆動す
る正方向および逆方向に回転可能なモータと、モータ軸
に取付けてモータ回転をシャッター上に形成したカム溝
を介してシャッターに伝達させるとともに、シャッター
の開閉いずれかの位置をセンサーにより検知する手段を
備えた回転板より構成し、シャッター上に形成したカム
溝を、シャッターの開位置と閉位置に対応する二つの円
弧部と、シャッターの開位置と閉位置間の任意の中間位
置にシャッターを保持する直線または曲線部を前記二つ
の円弧部より外側に形成し、この直線または曲線部を、
センサーによる前記シャッターの開位置閉位置のいずれ
の検知点からでもモータに同じ時間通電することによっ
てモータの回転方向にかかわらずシャッターを同じ中間
位置に保持できる形状としたものである。
【0017】また第3の目的を達成するため本発明の電
熱装置付高周波加熱装置は、選択された調理手段によっ
ては加熱室内の湿度を湿度センサーで検知して、湿度が
設定レベルに達した時にモータに通電してシャッターに
開閉動作を行わせる構成としたものである。
【0018】
【作用】本発明の電熱装置付高周波加熱装置は、上記第
1の目的を達成するための構成により、エアーガイド装
置に設けた開閉動作可能なシャッターをシャッターの開
位置閉位置間の任意の中間位置にも保持できるようにし
たことより、高周波発振器と電熱装置に同時に通電する
か、交互に通電を行うコンビネーション調理時などに
は、シャッターを中間位置に保持して冷却用モータとフ
ァンにより発生する風をわずかに加熱室内に流入させ、
食品が発生する水蒸気や臭気を排出し、べとつきの少な
い一層美味しい調理を行うことができる。また、シャッ
ターを中間位置に保持しても大部分の風が電気部品や外
かくの冷却にあてられるため、部品の耐久性、安全性そ
してコスト的にも有利なものとなる。
【0019】さらに、上記第2の目的を達成するための
構成によりシャッター駆動に正方向および逆方向に回転
可能なモータを使用し、シャッター上に形成したカム溝
を、シャッターの開位置、閉位置に対応する二つの円弧
部と、この二つの円弧部より外側に、シャッターを中間
位置に保持する直線または曲線部を形成し、この直線ま
たは曲線部をシャッターの開位置、および閉位置のいず
れの検知点からでもモータの回転方向にかかわらずモー
タに同時間通電することによって同じ中間位置に保持で
きる形状としたことにより、シャッターの開位置および
閉位置のいずれであるかをセンサーで検知した後、モー
タに所定時間通電するだけでシャッターを移動させ、他
の位置に位置決めし保持することが可能となりコスト的
にも有利なものとなる。また、モータが正逆いずれの方
向にも回転可能であることから、シャッター動作時間の
短縮が期待でき、より調理速度の向上が期待できる。
【0020】さらにまた上記第3の目的を達成する構成
により加熱室内の湿度を検知する湿度センサーを取付
け、湿度センサーによる検知レベルが所定値に達すると
制御部よりモータに通電してシャッターを動作させる構
成としたことにより、食品をすばやくしかも美味しく調
理することができる。コンビネーション調理では、食品
が加熱されて水蒸気を多く発生するまではシャッターを
閉じて加熱室内の温度を風によって低下させることもな
くすみやかに加熱調理し、食品から水蒸気が多く発生し
て湿度センサーの検知レベルが所定値に達するとシャッ
ターを中間位置に開いて風をわずかに加熱室内に流入さ
せることにより、十分な熱量によって、ドアーが曇って
調理のできばえが把握できないといった不具合もなく、
すばやくしかも水蒸気によるべとつきの少ない美味しく
所望の調理を行うことができる。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例の電熱装置付高周波加熱
装置について図面に基づいて説明する。
【0022】(実施例1)実施例1の電熱装置付高周波
加熱装置の主たる構成について説明する。図2,図3
(a),(b),(c)において、電熱装置付高周波加
熱装置の加熱室1を構成する加熱室側壁1aには高周波
電磁波を発振する高周波発振器2が固着されるととも
に、加熱室上板1bの近傍には電熱装置3が取付けられ
ている。さらに、加熱室側壁1aには高周波発振器2な
どの電気部品や外かく17を冷却したり、加熱室1内に
風を送るための冷却用モータ4aとファン4bが取付け
られるとともに、風を加熱室1内にガイドするためのエ
アーガイド装置5が固着されている。
【0023】次に本実施例のエアーガイド装置の動作に
ついて説明する。電熱装置付高周波加熱装置で高周波電
磁波だけによる調理を行う場合には、図3(a)に示し
たようにエアーガイド装置5を構成するシャッター10
が開かれ、冷却モータ4aとファン4bの回転により発
生した風は高周波発振器2を通過した後、エアーガイド
装置5にガイドされて加熱室側壁1aに形成された吸気
口1cより加熱室1内に流入し、食品6が加熱されて発
生する水蒸気や臭気を加熱室側壁1aに形成した排気口
1dより加熱室外に排出する。この時の風の流れを図3
(a)中矢印で示している。
【0024】また、食品6を電熱装置3のみを使用して
加熱調理するオーブン調理やグリル調理では、図3
(b)に示したようにシャッター10は閉じられ、風が
加熱室1内に流入するのを防止している。したがって、
加熱室1内の食品6はすばやく加熱されるとともに、冷
却用モータ4aとファン4bより発生した風は全て電気
部品や外かく17を冷却することに費され、温度上昇を
おさえている。モータ4c、ファン4dは電熱装置3の
みを使用する調理時に加熱室1内の空気を攪拌するため
に使用される。また、高周波発振器2と電熱装置3に同
時に通電するか、交互に通電するコンビネーション調理
では、食品6が内部から加熱されることから水蒸気の発
生も多くなる。したがって、本実施例ではコンビネーシ
ョン調理が選択されると図3(c)に示したようにシャ
ッター10を中間位置に保持して、風を加熱室1内にわ
ずかに流入させ、食品6が加熱されて発生する水蒸気な
どを排気口1dより加熱室外に排出する。したがって、
コンビネーション調理でも、ドアー15内面が曇って食
品6の調理状況が十分に把握できなくなるといった不具
合も無く、水蒸気によるべとつきの少ない美味しい調理
を行うことができる。また、この時冷却用モータ4aと
ファン4bより発生した風はほとんど電気部品や外かく
17を冷却するために費されることから、従来例の冷却
用モータの回転を制限する方法にみられた調理性能や危
険性、耐久性などの課題を解消することができる。
【0025】(実施例2)次に実施例2のエアーガイド
装置5の構成、動作を図1,図4,図5を用いて説明す
る。
【0026】エアーガイド装置5は、外側にモータ8を
固着し、内側にモータ軸8aを突出させたリミットスイ
ッチからなるセンサー12を一方に固着した対向する側
面7aと天面7bからなり、対向する側面7aの天面7
b側に小孔7cを有する一対の耳部を有する断面コ字状
で側面7aの基部7dを吸気口1c近傍の加熱室側壁1
aに固着したエアーガイド本体7と、モータ軸8aに固
着された外周に突部9bと、モータ8側と反対側の表面
にガイドピン9aを垂直に突出させた回転板9と、回転
板9と垂直な垂直面10bと、垂直面10bの一辺の両
端を直角に折り曲げた小孔10cを有する一対の耳部
と、垂直面10bの回転板9側の一辺の一部を直角に折
り曲げた、ガイドピン9aが挿入されるカム溝11を有
する水平面10aを有するシャッター10と、シャッタ
ー10により開閉される開口部13aを有するエアーガ
イド本体7の内側に、開口部13aが吸気口1cに対向
するように固着された断面L字状の仕切板13とを具備
し、エアーガイド本体7の一対の耳部の小孔7cと、シ
ャッター10の一対の耳部の小孔10cを当接し、それ
ぞれの小孔7c,10cに軸14を挿通してシャッター
10が回転自在に保持され、回転板9の突部9bをリミ
ットスイッチの突出部12aに当接させてシャッター1
0の位置検出手段とした構成を具備している。
【0027】本実施例では、シャッター10の位置検知
手段としてシャッター10の開位置において回転板9の
凸部9bをリミットスイッチの突出部12aで一致させ
センサー12としてリミットスイッチを使用したが、別
の手段(たとえば回転板に孔を設け、光センサーにより
検知する)でシャッター10の位置を検知してもいいこ
とは云うまでもない。本実施例では、シャッター10の
開位置をセンサー12にて検知する構成としたことによ
り、シャッター10の開位置に対応するカム溝11の形
状をセンサー検知点lを中心とする円弧11aとし、回
転板9が検知点lより半回転した位置に対応するシャッ
ター10の閉位置に対応するカム溝11を円弧11bと
している。さらに二つの円弧部11a,11bの両側に
は直線部11cと、11dが形成されている。本実施例
では、直線部11cと11dを直線で形成したが曲線に
しても同じ効果が得られる。また、カム溝11の直線部
11cと11dは、検知点lからモータに同じ時間だけ
正方向および逆方向に回転させても同じ中間位置Zに保
持できる形状としている。
【0028】シャッター10が開位置Xにあることを回
転板9に形成した凸部9bがセンサー(リミットスイッ
チ)12で検知した後、制御部16でオーブン調理、グ
リル調理またはコンビネーション調理を行うことが選択
されていると、モータ8に所定時間通電されてシャッタ
ー10は閉位置Yまたは中間位置Zに移動される。モー
タ8に通電されるとモータ軸8aに取付けられた回転板
9も回転を始める。回転板9表面に固着されたガイドピ
ン9aがカム溝11の円弧部11aに位置している時に
はガイドピン9aはカム溝11内を滑るだけでシャッタ
ー10を回転させない。さらにモータ8に通電され回転
板9が回転するとガイドピン9aも移動する。そして、
ガイドピン9aがn1またはn2点まで移動すれば、シ
ャッター10は中間位置Zまで回転されたことになる。
制御部16でシャッター10を中間位置Zに保持する調
理が選択されていれば、モータ8には検知点lよりT2
時間通電されるだけでシャッター10は中間位置Zに保
持されることになる。また、制御部16でシャッター1
0を閉じる調理が選択されていれば、制御部16からの
信号でモータ8にはさらに通電が続けられ、回転板9も
回転を続け、ガイドピン9aもカム溝11内を移動し続
け、シャッター10を回転移動させる。回転板9がさら
に回転しガイドピン9aがカム溝11の円弧部11bに
達するとシャッター10は閉位置に移動したことにな
る。ガイドピン9aが円弧部11b上にある時は回転板
9上のガイドピン9aはカム溝11内を滑るだけでシャ
ッター10に何んら回転力を与えない。検知点lよりT
1時間経過するとモータ8への通電も止まり、シャッタ
ー10は閉位置Yに保持されることになる。シャッター
10を閉位置Yまたは中間位置Zから開位置Xへ移動さ
せる場合は、センサー(リミットスイッチ)12が回転
板9の外周に形成された凸部9bを検知するまでモータ
8に通電する。さらに本実施例では、正方向および逆方
向に回転可能なモータ8を使用し、カム溝11の直線部
11cおよび11dを検知点lよりモータ8の回転方向
にかかわらずモータ8に同じ時間だけ通電しても同じ中
間位置Zに保持できる形状としたことにより、シャッタ
ー10の動作時間の短縮がはかれ、加熱温度をより速く
上昇させることができる。すなわち、モータ8が一方向
だけにしか回転しないと、シャッター10を中間位置Z
から開位置Xに移動させようとする場合、回転板9はn
1→m→n2→l点への回転移動しかできないが、本実
施例ではn1→l点への回転も可能でシャッター動作時
間を短縮することが期待できる。
【0029】(実施例3)次に湿度センサーによる信号
によりシャッターを開閉動作する構成と、その動作につ
いて説明する。本実施例3では、図2に示すように加熱
室1内に湿度センサー18を取付け、コンビネーション
調理が制御部16で選択された場合、食品6が加熱され
て水蒸気を発生するまではシャッター10を閉じてすみ
やかに加熱調理し、食品6からの発生水蒸気で加熱室1
内がある湿度レベルに達したことを湿度センサー18が
検知すると、制御部16からモータ8を回転させる信号
が出てシャッター10を中間位置Zに移動させる。これ
により風がわずかに加熱室1内に流入して、加熱室1内
の水蒸気を排出することができる。本実施例により、調
理時間を長くすることもなく、べとつきの少ない美味し
い調理が可能となった。
【0030】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に本発明の電熱装置付高周波加熱装置によれば以下のよ
うに多くの効果が期待できる。
【0031】(1)エアーガイド装置を構成するシャッ
ターを開位置、閉位置だけでなく、開位置と閉位置間の
中間位置にも保持するようにしたことよりコンビネーシ
ョン調理時などにも加熱室内にわずかに風を流入させる
ことができ、食品が発生する水蒸気を加熱室外に排出し
てべとつきの少ない美味しい調理を行うことができる。
【0032】(2)シャッターが中間位置に保持された
状態でも冷却用モータの回転を低減することもなく大部
分の風が電気部品や外かくの冷却に作用することから、
食品を十分に加熱調理することができるだけでなく、耐
久性や安全性、そしてコスト的にも有利なものとなる。
【0033】(3)正方向と逆方向に回転可能なモータ
を使用し、カム溝の直線または曲線部をモータの回転方
向にかかわらずシャッターの開位置、閉位置のどちらの
検知点からでもモータに同じ時間通電して同じ中間位置
に保持できる形状としたことにより、シャッター動作時
間の短縮が期待でき、より加熱特性の良い電熱装置付高
周波加熱装置となる。
【0034】(4)湿度センサーによって加熱室内の水
蒸気レベルを検出してシャッターを開閉するようにした
ことにより効率よく、しかも調理状態を十分に把握しな
がら所望の調理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電熱装置付高周波におけるシ
ャッターを開位置、中間位置、閉位置に保持する状態を
示すエアーガイド装置のシャッターの側面図
【図2】同電熱装置付高周波加熱装置の縦断面図
【図3】(a)同シャッター開位置における加熱室内の
風の流れを示す電熱装置付高周波加熱装置の水平断面図 (b)同シャッター閉位置における加熱室内の風の流れ
を示す電熱装置付高周波加熱装置の水平断面図 (c)同シャッター中間位置における加熱室内の風の流
れを示す電熱装置付高周波加熱装置の水平断面図
【図4】同エアーガイド装置の構成部品を分解して示す
斜視図
【図5】同エアーガイド装置の平面図
【図6】同湿度センサーを使用した場合のタイムチャー
【図7】同回路図
【図8】同外観を示す斜視図
【図9】従来の電熱装置付高周波加熱装置のソレノイド
により動作するシャッターの開閉状態を示す側面図
【図10】同シャッターのカム溝に挿入されたモータの
回転により駆動されるガイドピンにより動作するシャッ
ターの開閉状態を示す側面図
【符号の説明】
1 加熱室 1c 吸気口 1d 排気口 2 高周波発振器 3 電熱装置 4a 冷却用モータ 4b ファン 5 エアーガイド装置 6 食品 8 モータ 8a モータ軸 9 回転板 9a ガイドピン 10 シャッター 11 カム溝 11a,11b 円弧部 11c,11d 直線部 12 センサー 16 制御部 18 湿度センサー X 開位置 Y 閉位置 Z 中間位置 l 検知点

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品を収容して加熱調理する、吸気口と排
    気口を有する加熱室と、高周波電磁波を発振する高周波
    発振器と、前記食品を加熱するための電熱装置と、調理
    手段の選択と電気信号の送受を行う制御部と、電気部品
    の冷却と前記加熱室内に送風するための冷却用モータお
    よびファンと、この冷却用モータおよびファンにより発
    生した風をガイドするエアーガイド装置を備え、このエ
    アーガイド装置は前記加熱室への開口部の開閉動作可能
    なシャッターと、このシャッターを駆動するモータを備
    え、前記シャターの開位置をセンサーにて検知した後、
    所定の時間だけモータに通電して前記シャッターを移動
    させ前記シャッターを開位置、閉位置およびこの開位
    閉位置間の任意の中間位置にも保持し調理を行なう
    構成を具備した電熱装置付高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】食品を収容して加熱調理する、吸気口と排
    気口を有する加熱室と、高周波電磁波を発振する高周波
    発振器と、前記食品を加熱するための電熱装置と、調理
    手段の選択と電気信号の送受を行う制御部と、電気部品
    の冷却と前記加熱室内に送風するための冷却用モータお
    よびファンと、この冷却用モータおよびファンにより発
    生した風をガイドするエアーガイド装置を備え、このエ
    アーガイド装置は前記加熱室への開口部の開閉動作可能
    なシャッターと、このシャッターを駆動する正方向およ
    び逆方向に回転可能なモータと、このモータのモータ軸
    に固着されたガイドピンを有する回転板を備え、前記シ
    ャッターの水平面上に形成した前記ガイドピンが挿入さ
    れるカム溝を、シャッターの開位置、閉位置に対応する
    二つの円弧部と、前記シャッターの開位置、閉位置間の
    任意の中間位置に前記シャッターを保持する直線または
    曲線部を前記二つの円弧部より外側に形成し、前記直線
    または曲線部をセンサーによる前記シャッターの開位
    置、閉位置のいづれの検知点からでも前記モータに同じ
    時間通電することにより、前記モータの回転方向にかか
    わらず前記シャッターを同じ中間位置に保持できる形状
    とした構成を具備した電熱装置付高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】外側にモータを固着し、内側にこのモータ
    のモータ軸を突出させたリミットスイッチからなるセン
    サーを一方に固着した対向する側面と天面からなり、前
    記対向する側面の天面側に小孔を設けた一対の耳部を有
    する断面コ字状で前記側面の基部を吸気口近傍の加熱室
    側壁に固着したエアーガイド本体と、前記モータ軸に固
    着された外周に突部と、モータ側と反対側の表面にガイ
    ドピンを垂直に突出させた回転板と、この回転板と垂直
    な垂直面と、この垂直面の一辺の両端を直角に折り曲げ
    た小孔を有する一対の耳部と、前記垂直面の回転板側の
    一辺の一部を直角に折り曲げた前記ガイドピンが挿入さ
    れるカム溝を設けた水平面を有するシャッターと、前記
    シャッターにより開閉される開口部を有する前記エアー
    ガイド本体の内側に前記開口部が前記吸気口に対向する
    ように固着された断面L字状の仕切板とを具備し、前記
    エアーガイド本体の耳部の小孔と、前記シャッターの耳
    部の小孔を当接し、それぞれの前記小孔に軸を挿通して
    前記シャッターが回転自在に保持され、前記回転板の突
    部を前記リミットスイッチの突出部に当接させてシャッ
    ターの位置検出手段とした構成のエアーガイド装置を具
    備した請求項2記載の電熱装置付高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】食品を収容して加熱調理する、吸気口と排
    気口を有する加熱室と、高周波電磁波を発振する高周波
    発振器と、前記食品を加熱するための電熱装置と、調理
    手段の選択と電気信号の送受を行う制御部と、電気部品
    の冷却と前記加熱室内に送風するための冷却用モータお
    よびファンと、この冷却用モータおよびファンにより発
    生した風をガイドするエアーガイド装置を備え、このエ
    アーガイド装置は前記加熱室への開口部の開閉動作可能
    なシャッターと、このシャッターを駆動するモータを備
    え、調理手段によっては前記加熱室に取付けた湿度セン
    サーによる信号により前記シャターを移動させ、前記シ
    ャッターを開位置、閉位置、およびこの開位置と閉位置
    の任意の中間位置にも保持し調理を行なう構成を具備し
    た電熱装置付高周波加熱装置。
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