JP2940224B2 - 電熱装置付高周波加熱装置 - Google Patents

電熱装置付高周波加熱装置

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JP2940224B2 JP3147418A JP14741891A JP2940224B2 JP 2940224 B2 JP2940224 B2 JP 2940224B2 JP 3147418 A JP3147418 A JP 3147418A JP 14741891 A JP14741891 A JP 14741891A JP 2940224 B2 JP2940224 B2 JP 2940224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電熱装置加熱時にはフ
ァンの発生する風が加熱室内に流入しないようにシャッ
ターを閉塞し、高周波加熱調理時には加熱室内に通風で
きるようにシャッターを開放するエアーガイド装置を備
えた電熱装置付高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電熱装置付高周波加熱装
置は、ファンが発生する風を加熱室内に流入させたり、
遮断するために移動可能なエアーガイド装置が多く実用
されている。すなわち、高周波加熱調理時には、被加熱
物から発生する蒸気や臭気を排出させるためにシャッタ
ーを開放状態にして通風し、電熱装置に通電するオーブ
ン調理やグリル調理には加熱室内の温度を下げないよう
にシャッターを閉鎖して、ファンよりの風が加熱室内に
入らないようにしている。
【0003】このような電熱装置付高周波加熱装置のエ
アーガイド装置は、図9に示すように構成していた。図
9の例はソレノイド21を用いてシャッター22を開閉
するようにしたものであり、ソレノイド21に通電され
ていないときには、ばね23によってシャッター22は
閉鎖状態に保たれ、ソレノイド21に通電することによ
ってシャッター22を開放状態にするものである。
【0004】また、実開昭63−46708号公報また
は実開昭58−188505号公報にみられるものは、
バイメタルや形状記憶合金の温度による変形を利用して
シャッターを開放または閉鎖させるものである。
【0005】さらに、実開昭62−160211号公報
または実開昭63−5302号公報にみられるものは、
一方向に回転するモータと、直線状に形成されるかまた
は中央部にふくらみを有する円弧部を設けた形状に形成
されたカムなどによってシャッターを開放または閉鎖す
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電熱
装置付高周波加熱装置では、図9に示したソレノイド2
1によりシャッター22を開閉するものでは、ソレノイ
ド21に通電してシャッター22を開閉するが、ストロ
ークが小さいこともありリミットスイッチなどでの開閉
動作の確認ができず、シャッター22開閉動作の信頼性
に問題があった。すなわち、ソレノイド21には通電さ
れているが、シャッター22が十分に開放できず、加熱
室内が水蒸気で充満するといったトラブルの恐れがあっ
た。また、ソレノイド21は電気信号により瞬間的に動
作することにより、シャッター22の動作もまた急激と
なり、シャッター22がエアーガイド本体24などに当
たって発生する音を削減するためにクッションゴム25
などを付けなければならず、コスト高となっていた。さ
らに、ソレノイド21に通電されていないときにシャッ
ター22を一定位置に保つためのばね23やシャッター
22とソレノイド21を連結するばね26など多くの部
品が必要となり、組立性、コスト面で問題があった。さ
らに、ばね23とばね26の合成力とソレノイド21の
動作力をバランスさせなければならず、設計的にも部品
精度維持にも大変な労力を必要としていた。
【0007】また、実開昭63−46708号公報また
は実開昭58−188505号公報に記載されたバイメ
タルや形状記憶合金の熱変形を利用するものでは、加熱
して形状変化させたり、冷却して復帰させる動作のため
応答性に課題があった。すなわち、電熱装置使用後直ち
に高周波加熱調理を行うような場合、シャッターの開放
動作が直ちに行えないといった問題がみられた。また、
バイメタルや形状記憶合金も絶対的なある特定温度から
形状変化することから、雰囲気温度が異なるときにその
動作時間に差が発生するといった課題もあった。
【0008】さらに、実開昭62−160211号公報
または実開昭63−5302号公報に記載されたもので
は、一方向のみに回転するモータを使用していることに
より応答性に課題があった。すなわち、調理指示後すぐ
に指示内容を変更したり、指示後短時間でドアーを開く
ような場合、シャッター回転は途中で停止し、再起動に
よりシャッターは再び動作を始める。たとえば、図4に
示したようにm2点からl点へ移動する場合、常にm
2、n、m1、l点といった軌跡をたどることになり、
m2からl点への軌跡よりも長く、より長い応答時間を
必要としていた。さらに、モータをエアーガイド(ダン
パー)よりかなり離して取り付けたり、カム溝を設けた
部材をエアーガイド(ダンパー)より外に出す構成とし
ていることより、シャッター構成部材の重要部分が外力
を受け易いといった課題もみられた。また、実開昭62
−160211号公報のものでは、カム溝をモータの全
回転範囲で直線状に形成していることにより、一点での
位置決めとなり、シャッター動作が不完全となって、た
とえば閉鎖位置での隙間から冷却風が加熱室内に入り、
加熱室内の温度が十分に上昇しないといった課題があっ
た。すなわち、図10に示すように、直線状カムを使用
している場合、シャッター27の開放位置はp点のみで
あり、閉鎖位置はq点のみであって制御が大変難しいも
のとなっていた。さらに、実開昭63−5302号公報
のものでは、図11に示すように、カム溝の中央部分を
外方向にふくらませた円弧状28として、シャッター2
9を開放位置、閉鎖位置に回転制御することは容易とな
ったが、シャッター29の位置が安定せず、ファンから
の風によりシャッター29が揺れてびびり音を発生する
恐れがあった。すなわち、閉鎖位置にあるシャッター2
9はS方向に動き、開放位置にあるシャッター29はt
方向に動いて異常音の発生原因となっていた。図中、実
線と一点鎖線によりこの現象を示している。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、部品
点数が少なくコスト的に有利なだけでなく、品質が安定
し性能的にも優れたエアーガイド装置を提供するととも
に、エアーガイド装置に部品を集約してコンパクトでし
かも取扱い易い電熱装置付高周波加熱装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ファンからの風を加熱室内に導くためのエ
アーガイド本体にモータを取付け、モータ軸をエアーガ
イド本体内に突出させ、ガイドピンを設けた回転板をモ
ータ軸に取付け、シャッターの一端をエアーガイド本体
に軸支するとともに、シャッターにカム溝を設け、カム
溝を前記回転板上に設けたガイドピンに係合させたこと
を万一の課題解決手段としている。
【0011】また、上記第1の課題解決手段に加えて、
シャッターの開放位置または閉鎖位置のいずれか一方の
位置を検知する検知部を設け、シャッターに形成したカ
ム溝は、回転板の全回転範囲でガイドピン径よりも少し
大きい幅とし、前記検知部により検知する検知中心位置
(l)より左右に等角度を有する中心点(0)とする
弧で形成し、非検知側を非検知中心位置(n)より左右
に等角度でしかも検知側円弧よりも広い角度範囲の中心
点(0)とする円弧とし、前記2つの円弧を滑らかに連
結するとともに、前記2つの円弧よりも外側を直線状か
あるいは前記2つの円弧とは中心の異なる円弧で形成し
たことを第2の課題解決手段としている。
【0012】さらに、上記第2の課題解決手段に加え
て、モータを正逆転可能とし、非検知側または任意の中
間位置から検知側への回転は、検知部が検知するまで回
転させるようにし、シャッターを検知側より非検知側へ
の回転はリミットスイッチが検知後、所定時間モータに
通電して回転板を半回転させてシャッターを非検知側に
移動させるようにしたことを第3の課題解決手段として
いる。
【0013】また、上記第1の課題解決手段に加えて、
エアーガイド本体にランプを取付け、シャッターの閉鎖
位置では、エアーガイド装置を構成する仕切板とシャッ
ターでのランプ反射光が加熱室内を均等に照らすように
したことを第4の課題解決手段としている。
【0014】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
エアーガイド装置の主要部分がエアーガイド本体で保護
され、外力を受けて変形することも少なく、長く性能を
維持することができる。
【0015】また、第2の課題解決手段により、シャッ
ターの動きを回転板の全回転範囲で規制することがで
き、振動や風圧によるひびり音の発生を防止することが
できる。 また、たとえば、カム溝の検知側円弧位置で
係合していた回転板上のガイドピンは、モータが回転す
ることによってカム溝内の円弧(検知側の円弧)を滑り
ながら回転するがシャッターを回転させることはなく、
さらにモータの回転が進行してガイドピンが検知側円弧
から外れた位置にくると、ガイドピンがカム溝を介して
シャッターに回転力を与え、シャッターを回転させ、そ
して、ガイドピンがカム溝内を滑って非検知側の円弧に
達するとシャッターは非検知側まで回転したことにな
り、ガイドピンが非検知中心位置に移動するまでは、ガ
イドピンはカム溝内の非検知側円弧部を滑るだけでシャ
ッターに回転力を付与することもなく単に非検知側位置
にシャッターを保持することになる。シャッターを開放
位置か閉鎖位置のいずれか一方の非検知側位置から検知
側へ回転させる場合も同様の動きとなる。そして、この
シャッターの開放閉鎖動作は、カム溝の検知側円弧と非
検知側円弧を検知側中心位置および非検知側中心位置の
左右に等角度で形成したことによりモータの回転方向に
かかわらず同じ時間で行うことができる。また、カム溝
の非検知側円弧角度を検知側の円弧角度より大きくする
ことにより、モータ回転速度のばらつき、制御系の応答
時間のばらつきなどによる非検知側におけるガイドピン
のばらつきに対しても充分対応できる。
【0016】さらに、第3の課題解決手段により、モー
タの回転方向を規制するストッパーが不必要で、シャッ
ター動作の応答性を向上でき、しかも検知部は1個を使
用するだけでよく安いエアーガイド装置を構成できる。
【0017】さらに、第4の課題解決手段により、ラン
プの光により加熱室側壁に設けた吸気口を透過して加熱
室内の被加熱物を明るく照らすことだができ、また、ラ
ンプをエアーガイド本体に取付けたことにより、ランプ
用のガラス窓や金具が不用となりコスト的に安くなるば
かりでなく、コンパクトにできる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面とともに説明す
る。
【0019】まず、電熱装置付高周波加熱装置を図7お
よび図8により説明すると、加熱室1の加熱室側壁1a
には高周波電磁波を発振する高周波発振器2を固着し、
加熱室上板1bの近傍には電熱装置3を取付けている。
ファン4は高周波発振器2などの電気部品を冷却し、加
熱室1内に風を送るもので、冷却用モータ軸に固着して
いる。ファン4より発生した風を加熱室1内に導くため
のエアーガイド装置5を加熱室側壁1a側に固着してい
る。
【0020】高周波電磁波による調理を行う場合には、
図8aに示すように、エアーガイド装置5を構成するシ
ャッター6を開放し、ファン4からの風は高周波発振器
2を冷却した後、エアーガイド装置5に案内されて加熱
室側壁1aに形成した吸気口1cより加熱室1内に流入
し、被加熱物7が発生する蒸気や臭気を加熱室側壁に設
けた排気口1dより加熱室外に排出する。このときの風
の流れ方向を図8a中矢印で示している。一方、被加熱
物7を電熱装置3で加熱調理する場合には、図8bに示
したようにシャッター6は閉鎖され、ファン4の発生す
る風が加熱室1内に流入するのを防止している。ファン
4からの風はシャッター6によってさえぎられ、図8b
中矢印の方向に流れることになり、被加熱物7の温度を
低下させずにすばやく加熱調理することができる。
【0021】つぎに、エアーガイド装置5を図1から図
3を参照しながら説明する。図に示すように、加熱室側
壁1aに取付ける取付面8aを有するエアーガイド本体
8の底面8bに正逆転自在なモータaを取付け、モータ
軸9aはエアーガイド本体8内に突出させている。モー
タ軸9aにはガイドピン10aを表面に設けた回転板1
0を取付けている。シャッター6、上下端に軸支用の小
穴6aを設け、エアーガイド本体8に形成した小穴8c
と一致さけた後軸11を貫通させて一端を軸支する構成
としている。
【0022】また、シャッター6はL形に形成し、垂直
面6bと平坦面6cとからなっている。垂直面6bはフ
ァン4からの風をガイドして加熱室1内に導いたり、遮
断して風が加熱室1内に入るのを防止する役目をし、平
坦面6cにはカム溝12を形成している。仕切板13は
エアーガイド本体8内に着し、シャッター6の閉鎖位置
を規制する。カム溝12は、後述するように、検知側と
非検知側の円弧は直線状に形成しているが、図6に示す
ように検知側と非検知側円弧部以外を前記2つの円弧と
異なる中心点を有する円弧12c′、12d′で形成し
てもよい。また、本実施例では、シャッター6が開放し
たときに回転板10の外周に突出させた検知部10bが
リミットスイッチ14の作動部14aを押圧してシャッ
ター6の位置検出を行う構成としている。したがって、
シャッター6の開放位置に対応するカム溝形状を検知側
中心位置lを中心に左右等角度な角度α(実施例では6
°)を有する円弧12aとし、回転板10がシャッター
6の検知側中心位置から半回転した位置に対応するカム
溝12)を、非検知側中心位置nを中心に左右等角度に
角度β(実施例では20°)の円弧12b)で形成して
いる。すなわち、シャッター6の開放位置を検知側とし
たことにより、閉鎖側(非検知側)の円弧範囲を開放側
よりも大きな角度に形成しているが、閉鎖側を検知側に
する場合も円弧の形成角度を閉鎖側を狭く、開放側をよ
り広い角度に形成さえすれば、全く同じ効果が得られ
る。図2ではシャッター6の開放位置を一点鎖線で、閉
鎖位置を破線で示している。また、カム溝12の円弧1
2a、12bとその外側の直線部12c、12dもガイ
ドピン径W1よりもわずかに大きいだけの幅W2(実施
例ではW1より0.3mm大きい)で形成している。
【0023】上記構成において動作を説明すると、シャ
ッター6が開放位置にあることをリミットスイッチ14
により検知後、シャッター6を閉じる信号が発生した場
合、モータ9に通電され、モータ9および回転板10を
正逆いずれかの方向に回転する。回転板10の表面に形
成されたガイドピン10aがカム溝12の円弧12a上
に位置しているときには、ガイドピン10aはカム溝1
2内を滑るだけでシャッター6に回転力を与えない。さ
らに、回転板10が回転すると、ガイドピン10aはた
とえば、図6に示したm1かm2の位置まで移動し、シ
ャッター6を開放位置XからYの位置まで回転移動させ
る。モータ9の回転がさらに進み、ガイドピン10aが
カム溝12の直線部12cまたは12dを通過して再び
円弧12bに達すると、ガイドピン10aは円弧12b
内を滑るだけでシャッター6には何んら回転力を与えな
い。ガイドピン10aが円弧12bに再び達するとシャ
ッター6は閉鎖位置Zに達したことになり、以後ガイド
ピン10aがカム溝12の円弧12b上を移動しても、
シャッター6は閉鎖位置に保持されるだけとなる。
【0024】上述のようにシャッター6の検知側(開放
側)中心位置lから回転板10が半回転した非検知側
(閉鎖側)中心位置はnとなるが、カム溝12の中心点
(0)とする円弧12bは非検知側中心位置nを中心に
左右に等角度で中心点(0)とする検知側円弧12aよ
りも広い角度に形成しているので、モータ9の回転速度
のばらつき、制御系の応答時間のばらつきなどによるガ
イドピン10aの回転位置誤差も十分に補償することが
できる。たとえば、モータ9に回転速度5rpmの同期
モータを使用すると、モータ9の回転速度は周波数に同
期し、制御系は0.07秒間隔のダブルパルスで検知側
(開放側)の位置検出を行うようにしており、非検知側
(閉鎖側)の位置ずれは、せいぜい検知位置のずれ0.0
7秒+モータ回転制御のずれ1パルス分0.02秒(1/
50秒)=0.09秒となり、非検知側(閉鎖側)の片側
円弧範囲10°は0.33秒{10°÷360°×12
秒(モータ1回転の時間)}に相当することから、制御
系の誤差を十分に補償し、シャッター6の隙間の発生も
なく調理性能が安定したものとなる。
【0025】また、カム溝12の溝幅W2を全行程にわ
たってガイドピン10aの径W1より0.3mmだけ大きく
しているので、従来例にみられるようなシャッター6の
がたつきによる異常音やびびり音の発生をなくすること
ができる。
【0026】一方、シャッター6が閉鎖位置(非検知
側)Zから開放位置(検知側)Xに移動する必要のある
場合は、制御装置(図示せず)からの信号によりモータ
9が回転を始め、回転板10も回転する。回転板10上
のガイドピン10aがカム溝12の円弧12b上にある
ときは、ガイドピン10aはカム溝12内を滑るだけで
シャッター6に回転力を与えない。さらに回転板10)
が回転してガイドピン10aが円弧12bより外れた位
置に達すると、ガイドピン10aがカム溝12を介して
シャッター6に回転力を与える。さらに、モータ9が回
転し、ガイドピン10aがカム溝12の円弧12aに再
び達すると、シャッター6は開放位置Xに達し、ガイド
ピン10aは円弧12a上を滑るだけでシャッター6に
はもはや回転力を与えない。シャッター6の開放位置に
対応する円弧12aも閉鎖位置に対応する円弧12bも
中心位置(図中のl点とn点)より左右に等角度をもっ
て形成しているので、モータ9の回転方向に関係なく上
記のようなシャッター6の開閉動作を同じタイミングで
行うことができる。
【0027】また、正逆転自在なモータ9を使用してい
るので、シャッター6の開閉動作をより短時間に行うこ
とができる。たとえば、調理指示後すぐに指示内容を変
更したり、指示後短時間でドアーを開くような場合、図
6に示したY位置からX位置にシャッター6を回転移動
させるために、m2点からl点へガイドピン10aを回
転させることで可能である。反時計方向のみに回転する
モータを使用している従来例の場合には、常にガイドピ
ンはm2、n、m1、l点の経路を移動することにな
り、長い動作時間を要することになる。
【0028】図8は、回転板10の一回転中におけるガ
イドピン10aの機能を示している。開放位置(検知
側)と閉鎖位置にはさまれた中間部がシャッター6を回
転運動させる範囲となる。
【0029】さらに、シャッター6の開閉動作を、開放
位置か閉鎖位置のいずれか一方(実施例では開放位置)
をリミットスイッチ14で検知し、この検知位置よりモ
ータ9に通電して回転板10を半回転させ、シャッター
6を非検知位置(実施例では閉鎖位置)に回転移動させ
たり、検知位置にシャッター6を回転させる場合は、回
転板10に設けた検知部10bがリミットスイッチ14
の作動部14aを押圧するまで回転板10を回転させて
シャッター6を開閉することによりリミットスイッチ1
4を1個だけ使用するだけでよく、コスト的に有利とな
る。
【0030】また、本発明ではエアーガイド本体8にラ
ンプ穴8dを設け、ランプ15をシャッター6の閉鎖位
置、また仕切り板13の仕切面13aよりも加熱室側に
配置して取付ける構成としている。したがって、ランプ
15もエアーガイド本体8内に収まり、大変コンパクト
な電熱装置付高周波加熱装置となるだけでなく、ランプ
15を取付けるための金具やランプ窓からの蒸気漏水を
防ぐガラスなども不要となり、コスト的に有利なものと
なる。ランプ15の光は加熱室側壁に設けられた吸気口
1cを通過して被加熱物7の表面に注がれるが、エアー
ガイド装置を構成する仕切板13と閉鎖位置でのシャッ
ター6でのランプ反射光15aが図1または図3のよう
に、加熱室内を均等に照らすように仕切板13、シャッ
ター6を配置している。したがって、ケーキやクッキー
などより広い範囲を要する電熱装置使用の調理では、ラ
ンプ15の直接光だけでなく、仕切板13、閉鎖位置で
のシャッター6の表面での反射光15aも加わり、より
明るく被加熱物7を照らすことができる。
【0031】また、シャッター6の駆動にモータ9を使
用しているので、ランプ15)に余分な衝撃力を加える
こともなく、長くランプの寿命を維持することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、ファンからの風を加熱室内に導くためのエア
ーガイド本体と、前記エアーガイド本体に固着されたモ
ータと、前記エアーガイド本体内に突出させたモータ軸
に取付け表面にガイドピンを形成した回転板と、前記回
転板上のガイドピンに係合するカム溝を有し一端を前記
エアーガイド本体に軸支された回転自在なシャッターと
より構成したから、モータ軸、回転板、回転板表面に形
成されたガイドピン、ガイドピンに係合するシャッター
のカム溝などの主要な構成部材がエアーガイド本体で保
護され、外力を受けにくく、長く性能、品質を維持する
ことができる。
【0033】また、シャッターの平坦面に形成したカム
溝のシャッター開放位置および閉鎖位置に対応する円弧
を、開放位置、閉鎖位置の中心位置より左右に等角度を
有する円弧としたことにより、回転板の回転方向にかか
わらず同じタイミングでシャッターを開閉することが可
能となり、動作時間の短縮がはかれ、また、シャッター
開放位置、閉鎖位置に対応するふたつの円弧のうち、検
知部による検知側の円弧(開放側か閉鎖側のいずれか一
方)を狭い角度範囲とし、非検知側の円弧をより広い角
度範囲で形成したから、非検知側においてもモータの回
転速度のばらつき、制御系の応答時間の誤差も十分に補
償でき、調理性能の安定したエアーガイド装置にでき
る。
【0034】さらに、モータを正逆転可能とし、シャッ
ターを検知側から非検知側に回転させたり、非検知側ま
たは任意の中間位置から検知側への回転は検知部が検知
するまで回転させるようにしたから、使用する検知部
(リミットスイッチ)は1個でよく、コスト的にも有利
となる。
【0035】また、ランプをシャッター閉鎖位置よりも
加熱室側のエアーガイド本体に取付ける構成としたか
ら、ランプとシャッターを同じエアーガイド本体に備え
ることができ、コンパクトになるばかりでなく、多くの
部品が不要となりコスト的に有利なものとなる。また、
電熱調理時には仕切板、シャッター表面でのランプ反射
光も加熱室内に照射され、より明るく被加熱物を照らす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電熱装置付高周波加熱装置
のエアーガイド装置の分解斜視図
【図2】同エアーガイド装置の平面図
【図3】同エアーガイド装置の側面図
【図4】同エアーガイド装置のシャッター動作を示す平
面図
【図5】同エアーガイド装置の回転板の全回転角度にお
けるガイドピンの機能を示す図
【図6】本発明の他の実施例のエアーガイド装置のカム
溝形状を示す図
【図7】本発明の一実施例の電熱装置付高周波加熱装置
の縦断面図
【図8】a同電熱装置付高周波加熱装置のシャッターを
開放した状態の横断面図b同電熱装置付高周波加熱装置
のシャッターを閉鎖した状態の横断面図
【図9】従来の一例の電熱装置付高周波加熱装置のエア
ーガイド装置の平面図
【図10】従来の他の例の電熱装置付高周波加熱装置の
エアーガイド装置の平面図
【図11】従来の別の例の電熱装置付高周波加熱装置の
エアーガイド装置の平面図
【符号の説明】
1 加熱室 2 高周波発振器 3 電熱装置 4 ファン 5 エアーガイド装置 6 シャッター 7 被加熱物 8 エアーガイド本体 9 モータ 9a モータ軸 10 回転板 10a ガイドピン 12 カム溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を収納し加熱調理する加熱室と、
    高周波電磁波を発振する高周波発振器と、被加熱物を加
    熱する電熱装置と、電気部品を冷却し加熱室内に送風す
    るファンと、前記ファンが発生する風を加熱室内に導く
    エアーガイド装置とを備え、前記エアーガイド装置を、
    前記ファンからの風を加熱室内に導くためのエアーガイ
    ド本体と、前記エアーガイド本体に固着されたモータ
    と、前記エアーガイド本体内に突出させたモータ軸に取
    付け表面にガイドピンを形成した回転板と、前記回転板
    上のガイドピンに係合するカム溝を有し一端を前記エア
    ーガイド本体に軸支された回転自在なシャッターとより
    構成した電熱装置付高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】シャッターの開放位置または閉鎖位置のい
    ずれか一方の位置を検知する検知部を設け、前記シャッ
    ターに形成したカム溝を、全行程においてガイドピン径
    より少し大きいだけの幅とし、前記検知部により検知す
    る側を検知中心位置(l)より左右に等角度を有する
    心点(0)とする円弧で形成し、非検知側を非検知
    心位置(n)より左右に等角度でかつ検知側円弧よりも
    広い角度範囲の中心点(0)とする円弧とし、前記2つ
    の円弧よりも外側を直線状または前記2つの円弧とは
    中心点異なる円弧で形成した請求項1記載の電熱装
    置付高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 モータを正逆転可能とし、非検知側また
    は任意の中間位置から検知側への回転は、検知部が検知
    するまで回転させるようにし、シャッターを検知側より
    非検知側への回転は、リミットスイッチが検知後、所定
    時間モータに通電して回転板を半回転させてシャッター
    を非検知側に移動させるようにした請求項2記載の電熱
    装置付高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】エアーガイド本体にランプを取付け、シャ
    ッターの閉鎖位置で、エアーガイド装置を構成する仕切
    板とシャッターでのランプの反射光が加熱室内を均等に
    照らすようにした請求項1記載の電熱装置付高周波加熱
    装置。
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