JP2913927B2 - 透過型白色ホログラムおよびその作製方法 - Google Patents

透過型白色ホログラムおよびその作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスターホログラムよ
りスリットを用いて再生された1方向にのみ視差を持つ
実像のレインボーホログラムにおいて、特に白色の明る
い再生像が容易に得られるようにした透過型白色ホログ
ラムおよびその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、透過型白色ホログラムで、マス
ターホログラムよりの実像を再生する際に、スリットを
用いることによって、1方向のみに視差を持たせた作製
法によって作製されたホログラムは、レインボーホログ
ラムとも呼ばれ、その再生像は、赤から青の虹色に変化
する。これは、照明白色光が、スリットによって分光さ
れたもので、ある特定の色、例えば白色等を再生するこ
とはできない。そして、このことは、ホログラムの色の
イメージを限定してしまい、多くの表現をする妨げとな
る。
【0003】ところで、従来から、レインボーホログラ
ムで再生像の色を変化させる方法としては、異なる波長
のレーザー光を用いて多重露光することにより、カラー
の再生像を作成する方法が知られている。
【0004】しかしながら、このような方法では、3色
のレーザーが必要となり、その結果3色のレーザーの光
路切り替えの光学系が必要となり、3色を切り替える工
程が必要となる。また、3色の広い波長域に感光性のあ
る記録材料が得にくい。さらに、3重露光によって異な
る3種類の干渉縞を記録することになり、感光材料の能
力の限界を超えてしまい、回折効率の低下で再生像が暗
くなってしまう。
【0005】一方、最近では、原画を色分解して3枚の
マスターホログラムを作製し、そのマスターホログラム
から、色分解の原色を再生するような角度の参照光を用
いて3回多重露光する方法が提案されてきている。
【0006】しかしながら、このような方法では、白黒
の画像のみの表現であっても3回露光する必要があり、
前述の方法と同様に、回折効率の低下で再生像が暗くな
ってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
作製方法においては、作製に手間がかかるばかりでな
く、得られる再生像が暗くなるという問題があった。
【0008】本発明は上述のような問題を解決するため
に成されたもので、1色のレーザーによる2回の多重露
光によって白色の明るい再生像を容易に得ることが可能
な極めて信頼性の高い透過型白色ホログラムおよびその
作製方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、マスターホログラムよりス
リットを用いて1方向にのみ視差を持つ実像を再生し、
レインボーホログラムを撮影するに際して、CIE表色
系の色度図上の白色を通る直線がスペクトル軌跡と交わ
る2点の波長となるようにそれぞれ決定された、互いに
補色主波長となる色を再生する角度の2種類の参照光を
用いて、再生実像と共に多重記録するようにしている。
また、請求項2の発明では、マスターホログラムよりス
リットを用いて再生された1方向にのみ視差を持つ実像
のレインボーホログラムにおいて、CIE表色系の色度
図上の白色を通る直線がスペクトル軌跡と交わる2点の
波長となるようにそれぞれ決定された、互いに補色主波
長となる色を再生する角度の2種類の参照光により撮影
され、再生実像と共に多重記録されている。
【0010】
【0011】
【作用】従って、本発明の透過型白色ホログラムおよび
その作製方法においては、1色のレーザーのみによっ
て、また2回の多重露光によって、容易に白色の明るい
再生像を得ることができ、虹色のみの再生像に比較して
より自然な色の再生像での表現が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0013】本実施例による透過型白色ホログラムは、
次のような方法で作製する。すなわち、まず、図1に示
すように、レーザー光による物体光1と参照光2とによ
りマスターホログラム3を作製する。
【0014】次に、図2に示すように、上記で作製した
マスターホログラム3に再生光4を入射させ、スリット
5を通して実像を再生する。
【0015】次に、この再生実像と、あらかじめ決定し
た第1の角度の第1の参照光Aとにより、レインボーホ
ログラム6を露光する。さらに、このレインボーホログ
ラム6に、マスターホログラム3よりの再生実像と、同
様にあらかじめ決定した第1の角度とは異なる第2の角
度の第2の参照光Bとにより、レインボーホログラム6
を多重露光する。
【0016】この場合、各参照光A,Bの角度は、次の
ような式に基づいて決定される。
【0017】sinθrec =sinθc (λrec/λ) 但し、λrec :記録波長、λ:再生波長、θrec :参照
光の角度、θc :再生光の角度 以上のようにして、透過型白色ホログラムを作製する。
【0018】次に、以上のようにして撮影した本実施例
のレインボーホログラム6、すなわち透過型白色ホログ
ラムにおいては、図3に示すように、再生照明の白色光
7を入射させることにより、第1の参照光Aと第2の参
照光Bとの角度の差の分だけ、第1の再生光8Aと第2
の再生光8Bとのスペクトル分光の位置がずれて再生さ
れ、観察点8Cでは2つの再生色の加法混色の再生像が
得られる。
【0019】すなわち、この場合、一つの参照光の角度
の変化による色の変化は、スペクトル分光と同じであ
り、図4に示すようなCIE表色系の色度図上のスペク
トル軌跡上を移動する。任意の色を選択したい時には、
色度図上のその色を通る直線が、スペクトル軌跡と交わ
る2点の波長となるように、第1の参照光Aと第2の参
照光Bの角度を決定し、その露光量の差を調整すること
によって、希望する色を作り出すことができる。
【0020】図5に示す色度図は、本実施例の白色を再
生する場合である。図5において、白色の点cを通る直
線を延長し、スペクトル軌跡との2つの交点の波長、4
80nm、580nmが、記録する2つの再生色であ
る。この2つの色は、互いに補色主波長となる。そし
て、この2回の露光比によって、再生される色は当該直
線上を移動する。また、白色の点cを通る別の直線も考
えられるが、白色の領域は480nmと580nmの方
向へ広がっているため、この2波長を選択することで、
白色の領域から外れることを防いでいる。
【0021】以上のようにして撮影されたレインボーホ
ログラム6を、所定の位置から観察することにより、白
色の再生像が得られる。
【0022】上述したように、本実施例では、マスター
ホログラム3よりスリット5を用いて1方向にのみ視差
を持つ実像を再生し、レインボーホログラム6を撮影す
るに際して、互いに補色主波長となる色を再生する角度
の2種類の参照光(第1の参照光Aと第2の参照光B)
を用いて、再生実像と共に多重記録するようにしたもの
である。
【0023】従って、1色のレーザーのみによって、ま
た2回の多重露光によって、容易に白色の明るい再生像
を得ることができ、従来のような虹色のみの再生像に比
較して、より自然な色の再生像での表現が可能となる。
換言すれば、スリット5によって分光された虹色のみで
はなく、所定の位置での白色の表現が可能となる。
【0024】すなわち、1色のレーザーのみでよいた
め、従来のように、レーザーの光路切り替えの光学系が
不要となり、レーザーを切り替える工程も不要となる。
【0025】また、2回の多重露光によって異なる2種
類の干渉縞を記録するため、従来のように、感光材料の
能力の限界を超えて、回折効率の低下で再生像が暗くな
ることもなくなる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
スターホログラムよりスリットを用いて1方向にのみ視
差を持つ実像を再生し、レインボーホログラムを撮影す
るに際して、CIE表色系の色度図上の白色を通る直線
がスペクトル軌跡と交わる2点の波長となるようにそれ
ぞれ決定された、互いに補色主波長となる色を再生する
角度の2種類の参照光を用いて、再生実像と共に多重記
録するようにしたので、1色のレーザーによる2回の多
重露光によって白色の明るい再生像を容易に得ることが
可能な極めて信頼性の高い透過型白色ホログラムおよび
その作製方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過型白色ホログラムの作製方法
の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明による透過型白色ホログラムの作製方法
の一実施例を示す構成図。
【図3】同実施例における透過型白色ホログラムの再生
方法の一例を示す概要図。
【図4】CIE表色系の色度図。
【図5】同実施例における白色を再生する場合の色度
図。
【符号の説明】
1…物体光、2…参照光、3…マスターホログラム、4
…再生光、5…スリット、6…レインボーホログラム、
7…再生照明の白色光、8A…第1の再生光、8B…第
2の再生光、8C…観察点。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターホログラムよりスリットを用い
    て1方向にのみ視差を持つ実像を再生し、レインボーホ
    ログラムを撮影するに際して、 CIE表色系の色度図上の白色を通る直線がスペクトル
    軌跡と交わる2点の波長となるようにそれぞれ決定され
    た、互いに補色主波長となる色を再生する角度の2種類
    の参照光を用いて、再生実像と共に多重記録するように
    したことを特徴とする透過型白色ホログラムの作製方
    法。
  2. 【請求項2】 マスターホログラムよりスリットを用い
    て再生された1方向にのみ視差を持つ実像のレインボー
    ホログラムにおいて、 CIE表色系の色度図上の白色を通る直線がスペクトル
    軌跡と交わる2点の波長となるようにそれぞれ決定され
    た、互いに補色主波長となる色を再生する角度の2種類
    の参照光により撮影され、再生実像と共に多重記録され
    たことを特徴とする透過型白色ホログラム。
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光技術コンタクト vol.25 no.12(1987)「カラーホログラフィ 〜現状と将来性〜」p.695〜p.697

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