JP2913911B2 - 自動楽器の操作子駆動装置 - Google Patents

自動楽器の操作子駆動装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動楽器の操作子駆動装
置、例えば自動ピアノの鍵駆動用の電磁アクチュエータ
に関し、プランジャ先端部の形状を、ストローク変化に
対して磁気パーミアンスが線形変化するような形状と
し、この電磁式アクチュエータの推力−ストローク特性
を平滑化することにより、鍵駆動の制御を容易にしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動楽器の操作子駆動装置としては、例
えば自動ピアノの鍵駆動機構等が知られている。この鍵
駆動機構に使用されるアクチュエータとしては、従来、
以下に示すプランジャ型の電磁アクチュエータが知られ
ている。例えば特開平2−133906号公報、実公平
1−38892号公報等に記載されたものがある。
【0003】前者のプランジャ型電磁石は、ヨークに固
設された固定鉄心に、その端面が吸脱着するプランジャ
を有し、コイルにより固定鉄心、ヨーク等で構成される
回路を磁化していた。
【0004】後者に示す比例ソレノイドは、励磁コイル
への通電量に比例して、可動鉄心への電磁吸引力を作用
させる比例ストローク範囲を有していた。この比例スト
ローク範囲を越えて可動鉄心が吸引されることを弾性体
のストッパで阻止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電磁
アクチュエータ装置にあっては、その可動部材であるプ
ランジャはいずれも略円柱体形状に形成されており、特
に固定ヨークに対向する側のプランジャの先端は単純な
平面で形成されているものであった。この結果、可動プ
ランジャの推力特性がフラットではないという課題があ
った。したがって、自動楽器の操作子駆動に際し、スト
ロークの大きな駆動初期の推力は小さく、ストロークの
短くなる駆動末期の推力は大きい。このように推力−ス
トローク特性が平滑でないため、操作子の制御性が悪い
という課題が生じていた。
【0006】そこで、本発明は、フラットな推力−スト
ローク特性を有し、操作子の制御性を高めた自動楽器の
操作子駆動装置を提供することを、その目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状のコイ
ルと、このコイルを保持するとともに、コイルへの通電
により磁化される固定ヨークと、コイルの中心軸孔に遊
嵌されて固定ヨークに対して接近離隔動自在に設けられ
たプランジャと、を備え、上記プランジャまたは固定ヨ
ークのいずれか一方が自動楽器の操作子に固定もしくは
当接された自動楽器の操作子駆動装置において、上記プ
ランジャの固定ヨークに対向する側の端部を、その端部
と固定ヨークとの磁気ギャップが、該端部と反対側の端
部と固定ヨークのそれよりも大きくなるような形状に形
成した自動楽器の操作子駆動装置である。
【0008】
【作用】本発明に係る自動楽器の操作子駆動装置は、コ
イルに通電して固定ヨークを磁化してプランジャを接近
離隔動することにより、操作子を駆動する。このとき、
プランジャの固定ヨーク側端部の形状は、例えば円錐形
とされ、固定ヨークとの間に形成される磁気ギャップが
大きくなっている。そのため、このプランジャの接近離
隔動の範囲、つまりプランジャの全ストロークにあっ
て、プランジャが固定ヨークに対して接近した範囲で
も、これが離隔した範囲でも、上記コイルへの通電によ
って発生した磁界のためプランジャに生じる推力は一定
である。この結果、操作子の駆動制御を正確に行うこと
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る自動楽器の操作子駆動装
置の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図
4は本発明の一実施例を説明するための図である。
【0010】図1に示すように、鍵11は棚板12上に
筬中13を支点として揺動自在に支持されている。14
aは白鍵用の筬前、14bは黒鍵用の筬前であり、15
は筬後である。この筬前14bと筬中13との間の棚板
12の上面には電磁アクチュエータ21が各鍵11に対
応して配設されている。
【0011】図2、図3に詳示するように、この電磁ア
クチュエータ21は、鍵11を引き下げて駆動するもの
で、円筒体状のコイル22と、このコイル22を保持す
る固定ヨーク23と、固定ヨーク23に対して接近離隔
動自在に設けられたプランジャ24と、を有して構成さ
れている。このプランジャ24は円柱体で形成され、上
記コイル22の軸孔22a内に遊嵌されている。すなわ
ち、プランジャ24の基端部(上端部)24aは上記鍵
11の下面に固着されており、その中間部である円柱体
部分24bはこの下面から略垂直に垂下されている。
【0012】ここで、このプランジャ24の先端部(下
端部)24cは円錐形状に形成されており、上記固定ヨ
ーク23との間に形成される磁気ギャップが、円柱体形
状部24bとの間の磁気ギャップよりも大きくなってい
る。
【0013】以上の構成により電磁アクチュエータ21
は、そのコイル22に電圧が印加されると、固定ヨーク
23を磁化してその軸孔22a方向に作用する磁界を発
生する。この結果、プランジャ24がこの磁界により所
定の推力Fを得て、固定ヨーク23に接近する方向に
(下方に向かって)駆動、吸引される。
【0014】この推力Fは、次式で示される。すなわ
ち、F=1/2×U2・dP/dxである。ここで、U
は起磁力、Pはパーミアンス、xは上下方向の変位を示
している。
【0015】このように推力Fはパーミアンスの変化量
(dP/dx)に比例する。そして、この場合の変化量
に影響するのは、プランジャ24の先端部24cと上記
固定ヨーク23との間の磁気ギャップの値である。そし
て、このようにプランジャ24の先端部24cを円錐形
状に形成したため、磁気パーミアンスの変化量(dP/
dx)が一定となっている。この結果、図4に示すよう
に、このプランジャ24の推力とそのストロークとの関
係は、大略フラットな直線で示す状態となる。この結
果、プランジャ24の駆動ストローク範囲において、一
定の推力を得ることができ、鍵11の駆動制御が容易に
なる。特に、100Wの電力で電磁アクチュエータ21
を駆動する場合には推力はストロークの全域でフラット
となっている。なお、図3はこのプランジャ24が下降
した状態を示している。
【0016】図5は本発明の他の実施例を示している。
上記実施例が鍵をプランジャによって引き下げていたの
に対し、この実施例では、プランジャにより鍵を突き上
げるように構成したものである。すなわち、鍵11の支
点である筬中13よりも後端側、詳しくは筬後15より
さらに後端側に電磁アクチュエータ31を配設したもの
である。この場合の電磁アクチュエータ31のプランジ
ャ34は固定ヨーク33に発生した磁界により上方に向
かって付勢されることにより、非磁性体製のスペーサ3
4Aを介して、鍵11の後端を上方に突き上げるもので
ある。また、電磁アクチュエータ31の構成、例えばコ
イル32等は上記実施例のそれと同様であり、プランジ
ャ34の上端部は円錐形状に形成されている。
【0017】なお、このプランジャ34の上端形状また
は上記プランジャ24の下端形状については円錐形状に
限られることなく、例えば角錐形状等とすることもでき
る。本発明に係る電磁アクチュエータの可動部材である
プランジャの先端形状は、要するに、固定側のヨーク等
との間に形成される磁気ギャップが、それ以外の部分で
ある中間部または基端部とヨークとの間の磁気ギャップ
に比較して、大きくなるような形状に形成されているも
のである。このように構成することによりプランジャの
推力−ストローク特性をフラットな(全ストローク範囲
にてほぼ一定の推力で動作する)ものとするものであ
る。また、この電磁アクチュエータは上記実施例に示す
鍵駆動用のものとしてだけでなく、例えば自動ピアノに
あってはペダル駆動用のアクチュエータとしても適用す
ることができることはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、電磁アクチュエータの
可動部の先端形状を所定形状とすることにより、その推
力特性をフラットとすることができる。または、所望の
推力特性に近似させた推力特性を得ることができる。こ
の結果、鍵、ペダル等の操作子の駆動に際し、いずれの
位置、ストロークにあっても、略同一な推力で駆動する
ことができ、鍵等の制御性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る自動楽器の操作子駆
動装置を示す側面図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る電磁アクチュエータ
を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る電磁アクチュエータ
の動作状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の一実施例に係る電磁アクチュエータ
の推力−ストローク特性を示すグラフである。
【図5】 本発明の他の実施例に係る自動楽器の操作子
駆動装置を示す側面図である。
【符号の説明】
11 鍵(自動楽器の操作子)、 21 電磁アクチュ
エータ、 22 コイル、 22a コイルの軸孔、
23 固定ヨーク、 24 プランジャ、 24b プ
ランジャの中間部、 24c プランジャの先端部(固
定ヨークと対向する側の端部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10F 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のコイルと、このコイルを保持す
    るとともに、コイルへの通電により磁化される固定ヨー
    クと、コイルの中心軸孔に遊嵌されて固定ヨークに対し
    て接近離隔動自在に設けられたプランジャと、を備え、
    上記プランジャまたは固定ヨークのいずれか一方が自動
    楽器の操作子に固定もしくは当接された自動楽器の操作
    子駆動装置において、上記プランジャの固定ヨークに対
    向する側の端部を、その端部と固定ヨークとの磁気ギャ
    ップが、該端部と反対側の端部と固定ヨークのそれより
    も大きくなるような形状に形成したことを特徴とする自
    動楽器の操作子駆動装置。
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