JP2913711B2 - ジテトラアルキルアンモニウム炭酸塩の製造方法 - Google Patents

ジテトラアルキルアンモニウム炭酸塩の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はモノテトラアルキルアンモニウム化合物と水
酸化テトラアルキルアンモニウムとを反応させてジテト
ラアルキルアンモニウム炭酸塩を製造する方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来テトラアルキルアンモニウム炭酸塩の製造として
は、第三アミンと炭酸エステルとを反応させる方法があ
る(例えば、特開昭63−24080号公報、特公昭63−15355
号公報など)。
しかしこれらの製造方法ではいずれも(ア)高温高圧
の条件下で反応を行う必要がある、(イ)モノテトラア
ルキルアンモニウム炭酸塩は収率よく製造できるが、ジ
テトラアルキルアンモニウム炭酸塩の収率は低いなどの
問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するた
め、高温高圧の条件下で反応させる必要がなく、常温常
圧の条件下においても高収率でジテトラアルキルアンモ
ニウム炭酸塩が製造できるジテトラアルキルアンモニウ
ム炭酸塩の製造方法を提案することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記一般式〔I〕で表わされるモノテトラ
アルキルアンモニウム化合物と水酸化テトラアルキルア
ンモニウムとを反応させることを特徴とするジテトラア
ルキルアンモニウム炭酸塩の製造方法である。
(式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基、R2は炭素数1
〜4のアルキル基、R3は水素原子、アルキル基またはア
リール基を示す。R1は同一でも異なっていてもよい。ま
た、R1、R2、R3は三者が同一でも、二者が同一でも、三
者が異なっていてもよい。) 上記一般式〔I〕のR3のアルキル基としては炭素数1
〜4のアルキル基をあげることができる。またアリール
基としてはフェニル基;トリル基等の芳香環に結合した
水素原子が炭素数1〜4のアルキル基で置換した基など
をあげることができる。
上記一般式〔I〕で表わされるモノテトラアルキルア
ンモニウム化合物の具体的なものとしては、例えば(CH
34NOC(=O)OH、(CH34NOC(=O)OCH3、(C
2H53(CH3)NOC(=O)OH、 (C2H53(CH3)NOC(=O)OCH3などをあげることが
できる。
本発明で使用する水酸化テトラアルキルアンモニウム
としては、下記一般式〔II〕で表わされるものが使用で
きる。
(式中、R4は炭素数1〜22のアルキル基、R5は炭素数1
〜4のアルキル基を示す。R4は同一でも異なっていても
よい。またR4とR5とは同一でも異なっていてもよい。) 上記一般式〔II〕で表わされる水酸化テトラアルキル
アンモニウムの具体的なものとしては、例えば(CH34
NOH、(CH3CH24NOH、(CH33(CH3CH2)NOHなどをあ
げることができる。
水酸化テトラアルキルアンモニウムは、反応系中の水
酸化テトラアルキルアンモニウム/モノテトラアルキル
アンモニウム化合物の割合がモル比で0.5〜1.5、好まし
くは0.7〜1.3となるような割合で使用するのが望まし
い。
前記一般式〔I〕で表わされるモノテトラアルキルア
ンモニウム化合物と前記一般式〔II〕で表わされる水酸
化テトラアルキルアンモニウムとの反応は、下記反応式
〔III〕で表わされ、反応生成物としてジテトラアルキ
ルアンモニウム炭酸塩が製造される。
(式中、R1〜R5は前記と同じである。) 反応は溶媒を用いないで行うこともできるが、適当な
溶媒を用いて行うのが好ましい。溶媒としては水、有機
溶媒が使用できる。有機溶媒としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール等の炭素数1〜3のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル;炭酸ジメチル、炭酸ジフェニル等
の炭酸エステルなどを使用することができる。
溶媒は反応系中の出発原料の濃度が5〜70重量%、好
ましくは10〜60重量%となる割合で使用するのが望まし
い。また出発原料はいずれも溶媒に完全に溶解している
ことが好ましい。
反応は2種類の出発原料を混合するだけで進行する
が、攪拌下に行うのが好ましい。混合方法は特に限定さ
れず、それぞれの出発原料を溶媒に溶解した溶液を混合
する方法、溶媒に溶解することなくそのまま混合する方
法、一方の出発原料だけを溶解した溶液中に他方の出発
原料を加える方法などが採用できる。
反応条件は反応温度が通常0〜130℃、好ましくは10
〜50℃、反応時間が通常1分〜3時間、好ましくは10分
〜1時間、反応圧力が常圧ないし加圧下が望ましい。
本発明においては、反応条件は上記範囲の中から任意
に選択できるが、常温常圧下で攪拌しながら出発原料を
反応させるだけで、高収率でジテトラアルキルアンモニ
ウム炭酸塩が製造できる。
反応を行うための反応器は特に限定されず、槽型、管
型など任意の反応器が使用できる。反応の方式も特に限
定されず、バッチ式、連続式など任意の方式が採用でき
る。
反応終了後は脱溶媒などの方法により、ジテトラアル
キルアンモニウム炭酸塩の結晶を得ることができる。
本発明の製造方法により製造されたジテトラアルキル
アンモニウム炭酸塩は、電解コンデンサー電解液溶質の
原料などとして使用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、特定のモノテトラアルキルアンモニ
ウム化合物と水酸化テトラアルキルアンモニウムとを反
応させるようにしたので、高温高圧の条件下で反応させ
る必要はなく、常温常圧の条件下においても高収率でジ
テトラアルキルアンモニウム炭酸塩が製造できる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 57.6重量%の水酸化テトラメチルアンモニウム((CH
34NOH、以下TMAHと略す)水溶液4.4g中に55重量%の
テトラメチルアンモニウム炭酸水素塩((CH34NOC
(=O)OH)水溶液6.8gを加え、常温常圧下で30分間攪
拌しながら反応させた。
反応終了後生成物を分析した結果、ジテトラメチルア
ンモニウム炭酸塩 ((CH34NOC(=O)ON(CH34、以下DTMACと略す)
が収率97.8モル%で生成していることがわかった。
実施例2 20重量%のTMAH水溶液5.0g中にテトラメチルアンモニ
ウムメチル炭酸塩((CH34NOC(=O)OCH3)1.7gを
加え、常温常圧下で30分間攪拌しながら反応させた。
反応終了後生成物を分析した結果、DTMACが収率96モ
ル%で生成していることがわかった。
実施例3 20重量%のTMAH水溶液5.0g中にメチルトリエチルアン
モニウムメチル炭酸塩 ((C2H53(CH3)NOC(=O)OCH3)2.1gを加え、常
温常圧下で30分間攪拌しながら反応させた。
反応終了後生成物を分析した結果、メチルトリエチル
アンモニウムテトラメチルアンモニウム炭酸塩((C
2H53(CH3)NOC(=O)ON(CH34、以下MEAEACと略
す)が収率92モル%で生成していることがわかった。
実施例4 20重量%のTMAH水溶液5.0g中に20重量%のメチルトリ
エチルアンモニウム炭酸水素塩 ((C2H53(CH3)NOC(=O)OH)水溶液10.5gを加
え、常温常圧下で30分間攪拌しながら反応させた。
反応終了後生成物を分析した結果、MEAEACが収率94モ
ル%で生成していることがわかった。
比較例1〜4 50mlのオートクレーブにメタノール10g、炭酸ジメチ
ル(以下DMCと略す)5g、および所定量のトリメチルア
ミン(以下、TMAと略す)を仕込み、表1に示す反応条
件で反応させた。
TMA基準のDTMAC収率を表1に示す。
表1からわかるように、DTMAC収率は低かった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−284148(JP,A) 特開 昭63−132863(JP,A) 特開 昭63−132862(JP,A) 特開 昭63−24080(JP,A) 特開 昭60−131986(JP,A) 特開 平3−93752(JP,A) 特開 平1−197462(JP,A) 特開 昭63−132863(JP,A) 特公 昭63−15355(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 211/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表わされるモノテトラ
    アルキルアンモニウム化合物と水酸化テトラアルキルア
    ンモニウムとを反応させることを特徴とするジテトラア
    ルキルアンモニウム炭酸塩の製造方法。 (式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基、R2は炭素数1
    〜4のアルキル基、R3は水素原子、アルキル基またはア
    リール基を示す。R1は同一でも異なっていてもよい。ま
    た、R1、R2、R3は三者が同一でも、二者が同一でも、三
    者が異なっていてもよい。)
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