JP2913338B2 - コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造 - Google Patents
コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造Info
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Description
種貯蔵物を貯蔵する貯槽等の構造物の上部を被覆するコ
ンクリート製ドーム(以下、本発明でいうドームとは球
面、曲面、多面体等各種形状のものを含む)屋根の内側
に膜体を張設した該ドーム屋根に、通気孔、換気孔、マ
ンホール、点検孔、水位計や調整弁等の機器取付け用の
ノズル等の各種用途に使用するために設けた開口部にお
ける膜体縁部の取付け構造に関する。
いて、通気孔、換気孔、マンホール等の各種用途に使用
するための開口部を、前記ドーム屋根に設ける必要性が
生じる。
ム屋根に開口部を設けた場合、膜体に開口部を形成する
際に膜の張力作用によって該膜体の開口部周縁に亀裂を
生じたり、あるいは該開口部付近の膜体縁部が剥れてコ
ンクリートと膜体との間に隙間が生じたり、あるいはま
た貯槽等として使用中に、該隙間にガスや液体が侵入し
てコンクリート屋根内面を劣化させる等の難点があっ
た。
とするところは、内側に膜体を張設したコンクリート製
ドーム屋根の開口部付近の膜体縁部の亀裂が更に拡大す
ることがなく開口部付近の膜体縁部で阻止できるように
し、かつ開口部付近の膜体縁部が剥離することなくコン
クリートに密着するようにするとともに、開口部付近の
膜体縁部からガスや液体が侵入してコンクリート屋根内
面を劣化させることがないようにしたコンクリート製ド
ーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造を提供すること
にある。
縁部の取付け構造は、内側に膜体を張設したコンクリー
ト製ドーム屋根に開口部を穿設し、該開口部付近の膜体
縁部を押え板と止め金具の止着具にて固定したものであ
る。
製ドーム屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、コン
クリート側の前記膜体縁部にタブを設け、該タブと開口
部周縁に沿って膜体上に配設した縁部補強材を一体に結
合し、該縁部補強材と一体に結合した前記タブとコンク
リート中の鉄筋の両者を結束固定するようにしたもので
ある。
ト製ドーム屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、開
口部の下部周縁から開口部の内壁面に向けて当接する開
口部被覆層を設けるようにしたものである。
口部を穿設し、その開口部付近の膜体縁部を押え板と止
め金具の止着具にて固定することにより、該膜体縁部は
コンクリート面に固着することとなり、膜体縁部の剥離
が解消され、かつ貯槽等として使用中にその膜体縁部か
らガスや液体が侵入することがなくなる。こうして得ら
れた開口部は通気孔、換気孔、マンホール等として使用
することができる。
根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、コンクリート側
の前記膜体縁部にタブを設け、該タブと開口部周縁に沿
って膜体上に配設した縁部補強材を結合し、該縁部補強
材と結合した前記タブとコンクリート中の鉄筋の両者を
結束固定するようにしたので、縁部補強材によって開口
部周縁の膜体が強固に補強され、亀裂防止、剥離防止お
よびガスや液体の侵入防止が一層強化される。
屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、開口部の下部
周縁から開口部の内壁面に向けて当接する開口部被覆層
を設けるようにしたことにより、剥離現象が完全に解消
され、シール効果も高まりガスや液の侵入が皆無とな
る。
する。
クリート製ドーム屋根開口部の形成とその膜体縁部の取
付け工程を示す断面図である。
ム屋根1の所定箇所に、通気孔、換気孔、マンホール、
点検孔、水位計や調整弁等の機器取付け用のノズル等の
各種用途に使用するために設ける開口部2の型枠(図示
せず)撤去後の状態を示す断面図である。
に張設した膜体3が開口部2を覆ったままの状態を示し
ている。開口部2を覆った膜体3は開口部2を形成する
ための型枠(図示せず)を支持する部材としての役割を
果している。
れた貯槽(図示せず)内のエアー圧力を弱めるか、ある
いはエアー圧力をかけない状態の下で開口部2に相当す
る膜体3部分を切断して開口した状態を示す断面図であ
る。
ンクリート面から離脱して剥離状態となっている。
にて固定した状態を示す断面図である。
押え板5を膜体縁部3aに沿って連続的または不連続的に
当てて、その上からボルト等の止め金具6にてコンクリ
ート側に固定する。こうして得られた開口部2付近の膜
体縁部3aは、開口部2の下端周縁のコンクリート面に密
着した状態となる。
に取付けた場合を示したが、該止着具4を膜体3部分の
切断開口前に取付けてもよい。
ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造の第2の実施
例を示す断面図および斜視図である。
3上に設けたタブ7をコンクリート中の鉄筋1aに結束し
た状態を示す断面図である。
ては、第2図(b)に示すように膜体3と同種または異
種の材料により断面L字状あるいはその他の各種形状に
切断加工し、その上部に結束用の穴7aを明け、その下部
7bは膜体3上に溶着、接着等の手段により固定する。8
はタブ7およびコンクリート中の鉄筋1aの両者を結束す
る結束線で、コンクリートを打設する前に予め、該結束
線8を用いてタブ7と鉄筋1aを結束しておく。タブ7と
鉄筋1aの結束後、膜体2上に型枠(図示せず)を用いて
開口部2を有するモルタル層9を形成し、そのモルタル
層9の上に鉄筋1a入りのコンクリート層10を打設してコ
ンクリート製ドーム屋根1を得る。
開口部2に相当する膜体3部分を切断して開口し、その
開口後は第2図(d)で示したように開口部2付近の膜
体縁部3aを前記した止着具4にて固定するようにする。
なお、密着状態が良好であれば止着具4にて固定するこ
となくそのままの状態であってもよい。
もよい。
ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造の第3の実施
例を示す断面図および斜視図である。
3上に設けたタブ7をコンクリート中の鉄筋1aに結束
し、さらに膜体3の開口部2周縁に沿って膜体3上に配
設した棒状の縁部補強材11にて膜体3の開口部2周縁を
補強した状態を示す断面図である。
たタブ7と棒状の縁部補強材11との位置関係を示す斜視
図である。
強材支持材12は、棒状の縁部補強材11を巻き込むように
して、その重ね合わせ部分を熱溶着、接着等の手段によ
り固着し、該重ね合わせ部分のうちの非固着部分の上側
部分を所定間隔を置いて起立させてタブ7を形成するよ
うにする。
した状態を示す断面図である。
設した棒状の縁部補強材11にて膜体3の開口部2周縁を
補強することにより、膜体3の開口時に生じる亀裂がこ
の部分で阻止され、さらにタブ7の下部を棒状の縁部補
強材11で押さえるようにしているために該タブ7が膜体
3から剥れるようなことがなく、しかも膜体3の開口部
2周縁からの液やガスの侵入がここで阻止される結果、
開口部2付近の膜体3の縁部を止着具4にて固定する必
要がない。
ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造の第4の実施
例を示す断面図および斜視図である。
3上に設けたタブ7をコンクリート中の鉄筋1aに結束
し、さらに膜体3の開口部2周縁に沿って膜体3上に配
設した帯状の縁部補強材14にて膜体3の開口部2周縁を
補強した状態を示す断面図である。
たタブ7と帯状の縁部補強材14との位置関係を示す斜視
図である。
帯状の縁部補強材14として点が異なるだけである。
した帯状の縁部補強材14は、その一側から所定間隔を置
いて起立させてタブ7を形成するようにする。
た棒状の縁部補強材11と同様な効果を奏する。第5図
(a)、(b)は本発明に係るコンクリート製ドーム屋
根開口部の膜体縁部の取付け構造の第5の実施例を示す
断面図である。
3上にその下部を固着し、開口部2の内壁面に当接させ
て立ち上げ、その上部を開口部2の内壁面に止着具4で
固定してなる開口部被覆層15の取付け状態を示す断面図
である。
口部2相当位置を開口した状態を示す断面図である。
される。また開口部被覆層15の上部を固定する止着具4
としては例えば、図示の如く押え板5と止め金具6とに
より固定する。また開口部被覆層15は膜体3の開口部2
周縁に沿って連続的に立ち上げるようにするか、あるい
は不連続的に立ち上げるかのいずれであってもよい。連
続的に立ち上げた場合はシール効果が万全となり、剥離
現象も全くなくなる。さらに、開口部被覆層15は膜体3
と異なる材料を使用して筒状等の開口部形状に合致した
形状に成形または折曲げ加工等により形成してもよい。
設したコンクリート製ドーム屋根に開口部を穿設し、そ
の開口部付近の膜体縁部を押え板と止め金具の止着具に
て固定することにより、該膜体縁部はコンクリート面に
固着し、膜体縁部の剥離が解消される。また貯槽等とし
て使用中においてもその膜体縁部からガスや液体が侵入
することがない。従って開口部を通気孔、換気孔、マン
ホール等として広く利用することができる。
根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、コンクリート側
の前記膜体縁部にタブを設け、該タブと開口部周縁に沿
って膜体上に配設した縁部補強材を一体に結合し、該縁
部補強材と一体に結合した前記タブとコンクリート中の
鉄筋の両者を結束固定したので、該棒状または帯状の縁
部補強材によって開口部周縁の膜体がさらに強固に補強
され、亀裂防止、剥離防止およびガスや液体の侵入防止
が一層強化されることとなる。
屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、開口部の下部
周縁から開口部の内壁面に向けて当接する開口部被覆層
を設けたことにより、剥離現象が完全に解消され、シー
ル効果も高まりガスや液の侵入が皆無となり、かつ開口
部の防食効果が発揮される。
リート製ドーム屋根開口部の形成とその膜体縁部の取付
け工程を示す断面図、第2図(a)〜(d)は本発明に
係るコンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付
け構造の第2の実施例を示す断面図および斜視図、第3
図(a)〜(c)は本発明に係るコンクリート製ドーム
屋根開口部の膜体縁部の取付け構造の第3の実施例を示
す断面図および斜視図、第4図(a)、(b)は本発明
に係るコンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取
付け構造の第4の実施例を示す断面図および斜視図、第
5図(a)、(b)は本発明に係るコンクリート製ドー
ム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造の第5の実施例を
示す断面図である。 1……コンクリート製ドーム屋根、 1a……鉄筋、2……開口部、 3……膜体、3a……膜体縁部、 4……止着具、5……押え板、 6……止め金具、7……タブ、 8……結束線、 11……棒状の縁部補強材、 14……帯状の縁部補強材、 15……開口部被覆層。
Claims (3)
- 【請求項1】内側に膜体を張設したコンクリート製ドー
ム屋根に開口部を穿設し、該開口部付近の膜体縁部を押
え板と止め金具の止着具にて固定したことを特徴とする
コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構
造。 - 【請求項2】内側に膜体を張設したコンクリート製ドー
ム屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、コンクリー
ト側の前記膜体縁部にタブを設け、該タブと開口部周縁
に沿って膜体上に配設した縁部補強材を一体に結合し、
該縁部補強材と一体に結合した前記タブとコンクリート
中の鉄筋の両者を結束固定したことを特徴とするコンク
リート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造。 - 【請求項3】内側に膜体を張設したコンクリート製ドー
ム屋根に穿設した開口部付近の膜体縁部は、開口部の下
部周縁から開口部の内壁面に向けて当接する開口部被覆
層を設けたことを特徴とするコンクリート製ドーム屋根
開口部の膜体縁部の取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32945390A JP2913338B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32945390A JP2913338B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04202977A JPH04202977A (ja) | 1992-07-23 |
JP2913338B2 true JP2913338B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=18221548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32945390A Expired - Lifetime JP2913338B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | コンクリート製ドーム屋根開口部の膜体縁部の取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913338B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5495904B2 (ja) * | 2010-04-05 | 2014-05-21 | 株式会社石井鐵工所 | エアードーム工法における可撓膜体へのタブ材と丸棒材の配設構造 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP32945390A patent/JP2913338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04202977A (ja) | 1992-07-23 |
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