JP2912749B2 - 平版印刷アルミニウムオフセット印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷アルミニウムオフセット印刷版の製造方法

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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は銀錯塩拡散転写反転法による改良
された平版印刷アルミニウムオフセット印刷版の製造方
法及びかかる印刷版を作るため使用する感光性モノシー
ト層集成体に関する。
【0002】銀錯塩拡散転写反転法(ここではDTR法
と略称する)の原理は例えばUS−A2352014に
記載されている。
【0003】平版印刷版はDTR法により作ることがで
きる。US−A3511656には、下記順序でハロゲ
ン化銀乳剤層、拡散性水溶性銀錯体から銀を沈澱させる
ための核を含有する銀受容層、及び基体シート例えばア
ルミニウム箔を含有する材料を露光し、露光したハロゲ
ン化銀乳剤層に現像主薬及びハロゲン化銀溶媒の水性ア
ルカリ性溶液を付与し、非還元ハロゲン化銀又はその形
成された錯体をハロゲン化銀乳剤層の非露光部域から銀
受容層へ拡散させ、核と共に非還元ハロゲン化銀又はそ
の形成された錯体から銀受容層中で可視銀像を作り、前
記像は親油性インク受容性とし、銀受容層の面から温水
で露光されたハロゲン化銀乳剤層を除去することによっ
て印刷版を製造する方法が記載されている。印刷は、非
像形成部域を浸潤するため像形成した銀受容層を水性給
湿液で湿潤し、銀受容層をインクで被覆し、像形成部域
を浸潤し、インク付け面をインク像を転写するためのコ
ピーシート上に押圧することによって達成できる。又親
油性インク受容像を基体シート例えばアルミニウム箔上
に直接形成するように核を含有する銀受容層を省略する
こともできる、このときその面は予めブラシング、シリ
ケート化、陽極酸化、エッチング等で親水性にしてお
く。所望によってラッカーで処理することにより銀像の
親油性度を増大させることができる。
【0004】US−A4772535には感光性平版印
刷版材料が記載されており、この材料は、支持体例えば
金属支持体、場合によって下塗又はハレイション防止層
又はアンダコート、非感光性ハロゲン化銀乳剤層、感光
性ハロゲン化銀乳剤層、及び物理現像核を含有する像受
容層を含有する。材料を像受容層を通して像に従って露
光し、現像して像受容層中に(金属支持体中でない)拡
散転写銀像を形成する。かくして得られた像形成した材
料は、印刷する像を含有する層から、ここで無用になっ
た乳剤層を分離することなく印刷版としてそのまま使用
される。
【0005】EP−A0278766によれば、平版印
刷版プリカーサーが提案されており、前記プリカーサー
は、ゼラチン結合剤中に核を含有するゾルで被覆され、
そして一つの実施態様によればハロゲン化銀乳剤層で被
覆されたグレイン化し陽極酸化したアルミニウム箔を含
有する。前記印刷版プリカーサーを用いた広範な実験で
は、満足できる印刷結果は、前記プリカーサーの現像後
残存乳剤層を熱水(50℃)で洗うことによって除去
し、像版を大量の(20g/l)トリプシンを含有する
仕上剤で処理することを条件としたときにのみ得ること
ができることを不幸にして示した。熱水の使用は幾つか
の欠点を有する。熱水の原価は高い。更に熱水は乳剤層
の蛋白質結合剤、通常はゼラチンを溶解し、かくして前
記層の分解を生ぜしめ、銀粒子及び溶解した銀塩を含有
する汚れた黒色廃水を得る、これは冷却したときフイル
ター及び排水管を閉塞する。トリプシンについては、こ
れは、像形成中アルミニウム箔上に沈澱する銀粒子上に
吸着された蛋白質結合剤を分解又は減成するため仕上剤
中に存在させるべき蛋白分解酵素である。ゼラチン及び
ゼラチンハロゲン化銀乳剤を含む銀受容層はアルミニウ
ム箔上に直接被覆されているという事実により、実質的
な量の蛋白質結合剤が事実容易に銀粒子に到達できる。
前記銀像の親油性化後、本来親水性である吸着されたゼ
ラチンはマスター像中で望ましからぬ親水性要素を構成
し、従って満足できぬ品質を有する印刷物が得られる。
更に銀像中の蛋白質結合剤を分解するため必須である前
記トリプシンは異常に高価であり、例えばSigma Aldric
h Library of Chemical SafetyData:MSD Book,2.3
5553A,B,Cから、及びRegistry of Toxic Effe
cts of Chemical Substances,YN507500から誘導
される如く生態学的に有害である。
【0006】前記欠点に加えて、核含有層及び平版印刷
版プリカーサー層の乳剤中に実質的な量で存在するゼラ
チンはアルミニウム箔に腐蝕効果を有することも証明さ
れた。アルミニウムへのゼラチンの腐蝕効果は、Br. Co
rros. J.1967年、2巻、9月号の193〜194頁
にJ. H. Penn及びG.A.W. Murryによって実際に発表され
ている。たとえアルミニウム箔へのゼラチンの腐蝕の影
響を、その上の陽極酸化層の存在によって限定できたと
しても、この保護は陽極酸化層の連続性における無秩序
な欠陥のため不完全である。
【0007】更にアルミニウムイオンはゼラチンに硬化
する影響を有することが一般に知られている(例えばT.
H. James 編、The Theory of the Photographic Proce
ss4版の78頁〜79頁参照)。箔のアルミニウムイオ
ンは事実ゼラチン層に硬化反応を生ぜしめる、従って乳
剤層の除去は徐々に益々困難になる。
【0008】最後に、アルミニウムについてのゼラチン
の腐蝕効果及びゼラチン層中でアルミニウムによって生
ぜしめられる硬化反応の結果として、平版印刷版プリカ
ーサーの保存寿命を実質的に制限する。
【0009】特開平3−116151号によれば、これ
らの欠点は、アルミニウム箔及びハロゲン化銀乳剤層の
間に、少なくとも1種の非蛋白質親水性フイルム形成性
重合体を、全重量の少なくとも70%で含有する薄い水
膨潤性中間層を設けることによってその大部分を防止し
ている。
【0010】しかしながら顕微鏡的スケールでは、アル
ミニウム箔のグレイン化した面は深い谷と急勾配の先端
で非常に凹凸があるため、この凹凸のあるアルミニウム
面をまさに薄い水膨潤性中間層で完全に被覆することは
実際上不可能である。従って水膨潤性中間層の厚さを増
大させることによってこの凹凸を充満することが試みら
れた。しかし厚い中間層はアルミニウム面と乳剤層の間
のより効率的なバリヤーを作る点での解決を提供した
が、別の欠点をもたらした。拡散転写中、乳剤層から厚
い水膨潤性中間層を通ってアルミニウム面へと移行する
銀塩は長い拡散通路を進まなければならず、従って横方
向拡散がより大きくなる。結果として、アルミニウム面
上での銀の付着及び転写された銀像の鮮鋭度が低下す
る。
【0011】本発明の目的は、便利性及び生態学的に、
更に経済的に受け入れられる方法で、DTR法により平
版印刷アルミニウム印刷版を製造する方法を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の別の目的は平版印刷アルミニウム
印刷版を作るための感光性モノシート層集成体を提供す
ることにあり、これによれば鮮鋭な高品質の印刷をDT
R法により作ることができ、かつ前記感光性モノシート
層集成体は改良された保存寿命を有する。
【0013】これらの目的及び他の目的は、DTR法に
より平版印刷アルミニウム印刷版を作るための改良され
た方法を提供することによって達成され、この方法は下
記の工程を含む:
【0014】(a)(i)親水性グレイン化し陽極酸化したア
ルミニウム箔 (ii)0.2μm以上の平均直径を有し、少なくとも1種
のエチレン系不飽和単量体の重合によって作った疎水性
重合体ビーズを含有する中間層、及び (iii)少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層 を含有する感光性モノシート層集成体を露光する、
【0015】(b) 露光したハロゲン化銀乳剤層に、少な
くとも1種の現像主薬及び少なくとも1種のハロゲン化
銀溶媒の存在下に水性アルカリ性溶液を付与して銀像を
形成し、非還元ハロゲン化銀又はそれの形成された錯体
を、現像されたハロゲン化銀乳剤層から前記親水性のグ
レイン化し陽極酸化したアルミニウム箔へ拡散させてそ
の上に銀像を生ぜしめる、
【0016】(c) そして前記少なくとも一つの乳剤層及
び前記中間層を像形成した親水性の粒子化し陽極酸化し
たアルミニウム箔を分離する。
【0017】前記工程(c) において、前記分離は例えば
下記の工程によって達成できる: (i) 前記水性アルカリ性溶液の付与で開始し、前記親水
性の粒子化し陽極酸化した面上での銀像の前記形成で終
了する時間の間前記少なくとも一つの乳剤層が表われて
いる側で前記モノシート層集成体を受容手段と接触状態
にもたらし、前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間
層を、像形成した親水性の粒子化し陽極酸化したアルミ
ニウム箔に対する接着性よりも強力である前記受容手段
に対する接着性を有する前記水性アルカリ性溶液で湿潤
し、 (ii)前記受容手段に接着する前記少なくとも一つの乳剤
層及び前記中間層を像形成した親水性のグレイン化し陽
極酸化したアルミニウム箔から剥離する工程で達成でき
る、
【0018】又は下記の工程で達成できる: (iii) 前記親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニ
ウム箔上での前記銀像の形成の完了後、アルカリ性溶液
付与手段から前記モノシート層集成体を除去し、(iv)像
形成した親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウ
ム箔から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層を
非加熱水又は非加熱水性媒体の助けで引き離す工程で達
成できる、
【0019】又は下記の工程で達成できる: (v) 前記親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウ
ム箔上での前記銀像の形成の完了後、アルカリ性溶液付
与手段から前記モノシート層集成体を取り出し、(vi)前
記アルカリ性溶液からの前記モノシート層集成体の取り
出しに続いてなおアルカリ性溶液で湿潤している間又は
それに付与した非加熱水又は非加熱水性媒体で湿潤して
いる間に、像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化し
たアルミニウム箔から前記少なくとも一つの乳剤層及び
前記中間層を、前記モノシート層集成体の縁に向けた空
気流の助けで引き離す工程で達成できる。
【0020】像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化
したアルミニウム箔は次の如くしてプリントを作るため
使用できる: (1) 前記像形成したアルミニウム箔を、非像部域の水受
容性を増強し、像部域を親油性インク受容性にするため
定着剤でこすることによって処理し、(2) 前記像形成し
たアルミニウム箔を水性給湿液で湿潤して非像部域を浸
潤し、(3) 前記像形成したアルミニウム箔を像形成部域
を浸潤するインクで被覆し、(4) オフセット印刷機で形
成された平版印刷アルミニウムオフセット印刷版のイン
ク付け面をコピーシート上にインクを転写するブランケ
ット上に押圧する。
【0021】本発明は又DTR法により平版印刷アルミ
ニウム印刷版を作るための感光性モノシート層集成体も
提供し、前記集成体は、下記順序で、親水性のグレイン
化し陽極酸化したアルミニウム箔及び少なくとも一つの
ハロゲン化銀乳剤層を含有し、0.2μm以上の平均直
径を有し、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の
重合によって作った疎水性重合体ビーズを含む中間層
を、前記親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウ
ム箔と少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層の間に設け
てある。
【0022】本発明による感光性モノシート層集成体
は、アルミニウム箔の親水性のグレイン化し陽極酸化し
た面を、0.2μm以上の平均直径を有し、少なくとも
1種のエチレン系不飽和単量体の重合によって作った疎
水性重合体ビーズを含有する中間層で被覆し、前記中間
層を少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層で被覆するこ
とにより作ることができる。
【0023】別の実施態様によれば、前記感光性モノシ
ート層集成体は下記工程によって作ることができる: (1) 仮基体を少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層で被
覆し、(2)前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
を、0.2μm以上の平均直径を有し、少なくとも1種
のエチレン系不飽和単量体の重合によって作った疎水性
重合体ビーズを含む中間層で被覆し、(3) かく形成した
感光性層パケットを、その前記中間層を担持する側でア
ルミニウム箔の親水性の粒子化し陽極酸化した面に対し
て押圧する(アルミニウム箔は水性給湿液で湿潤してお
く)、そして前記仮基体は前記露光する前又は後で除去
する
【0024】従って本発明は又DTR法により平版印刷
アルミニウム印刷版を作るための感光性層パケットも提
供し、前記感光性層パケットは、下記の順序で、少なく
とも一つのハロゲン化銀乳剤層及び0.2μm以上の平
均直径を有し、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量
体の重合によって作った疎水性重合体ビーズを含有する
中間層を含有する分離しうる層サンドイッチを一時的に
担持する仮基体を含み、前記層サンドイッチは、湿潤し
た別の親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウム
箔上に、その上で押圧したとき転写できる。仮基体はハ
ロゲン化銀乳剤層の露光又は露光後に剥離できる。
【0025】改良された平版印刷アルミニウムオフセッ
ト印刷版によりDTR法でプリントを作るための本発明
の方法は下記連続工程(1) 〜(8) を含む:
【0026】(1) 例えば(i) アルミニウム箔の親水性の
グレイン化し陽極酸化した面(好ましくは拡散性水溶性
銀錯塩からの銀の沈澱のための現像核を含有する銀受容
層をそれに付与した後)を、0.2μm以上の平均直径
を有し、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の重
合によって作った疎水性重合体ビーズを含有する層で被
覆する(前記エチレン系不飽和単量体は例えばアルキル
メタクリレート例えばメチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタク
リレート及び高級メタクリレート例えばステアリルメタ
クリレート、置換アルキルメタクリレート例えばヒドロ
キシエチルメタクリレート、アルキルアクリレート、置
換アルキルアクリレート、スチレン、置換スチレン例え
ばクロロスチレン、ビニルトルエン及び置換ビニルトル
エン例えばビニルベンジルクロライド及びその同族体、
ブタジエン、置換ブタジエン、例えばクロロブタジエ
ン、2−メチルブタジエン、イソブチレン、及び置換イ
ソブチレン、及びビニルピリジン例えば2−及び4−ビ
ニルピリジンからなる群から選択する)、前記中間層は
ハレイション防止染料又は顔料を含有するのが好まし
い、そして(ii) 前記中間層を少なくとも一つのハロゲ
ン化銀乳剤層で被覆する(少なくとも一つのハロゲン化
銀乳剤層は感光性であり、所望によって光スクリーニン
グ染料を含有する)工程により、又は(iii) 仮基体、
好ましくはセルローストリアセテート又はポリエチレン
テレフタレートフイルム基体を少なくとも一つのハロゲ
ン化銀乳剤層(少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層は
感光性であり、所望によって光スクリーニング染料を含
有する)で被覆し、(iv) 前記少なくとも一つのハロゲ
ン化銀乳剤層を、0.2μm以上の平均直径を有し、少
なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の重合によって
作った疎水性重合体ビーズを含む中間層(前記中間層は
所望によってハレイション防止染料又は顔料を含有す
る)で被覆し、(V) かく形成した感光性層パケットを
前記中間層を担持する側でアルミニウム箔の親水性のグ
レイン化し陽極酸化した面(これは添加剤を含有しても
よい水性給湿液で湿潤されている)に対して押圧し、(v
i) 前記仮基体を前記アルミニウム箔で支持された感光
性モノシート層集成体を残すように除去し、所望によっ
て前記アルミニウム箔で支持された前記感光性モノシー
ト層集成体を乾燥する工程により感光性モノシート層集
成体を作る、
【0027】(2) かく形成した感光性モノシート層集成
体を露光する、
【0028】(3) 少なくとも1種の現像主薬及び少なく
とも1種のハロゲン化銀溶媒の存在下に露光したハロゲ
ン化銀乳剤層に水性アルカリ性溶液を付与して銀像を形
成し、非還元ハロゲン化銀又はその形成された錯体を現
像されたハロゲン化銀乳剤層から前記親水性のグレイン
化し陽極酸化した面へ像に従って拡散させて、好ましく
は現像核の触媒的影響下にその上に銀像を作り、
【0029】(4) 像形成した親水性のグレイン化し陽極
酸化した面から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中
間層を分離する、この分離は (i) 前記水性アルカリ性溶液の付与で開始し、前記親
水性のグレイン化し陽極酸化した面上での銀像の前記形
成で終了する時間の間前記少なくとも一つの乳剤層が表
われている側で前記モノシート層集成体を受容手段と接
触状態にもたらし、前記少なくとも一つの乳剤層及び前
記中間層を、像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化
した面に対する接着よりも強力である前記受容手段に対
する接着を有する前記水性アルカリ性溶液で湿潤する、
そして (ii) 像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化した面
から前記受容手段に接着している少なくとも一つの乳剤
層及び前記中間層を剥離する工程により、又は(iii)
前記親水性のグレイン化し陽極酸化した面上での銀像の
前記形成の完了後、アルカリ性溶液付与手段例えばキス
ローラーの如きローラー装置又は浴から前記モノシート
層集成体をとり出し、 (iv) 前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層を像
形成した親水性のグレイン化し陽極酸化した面を非加熱
水又は非加熱水性媒体の助けで引き離す、上記引き離し
は、例えば(a) 好ましい型式によれば、前記少なくとも
一つの乳剤層及び前記中間層上に向けた非加熱水又は非
加熱水性媒体のスプレー又はジェットで洗うことによ
り、又は(b) 非加熱水もしくは非加熱水性媒体中に浸漬
した前記モノシート層集成体を含有するトレーを攪拌又
は振動させるか、又は非加熱水もしくは非加熱水性媒体
中に浸漬している間に前記モノシート層集成体を攪拌す
ることにより、又は(c) 別の好ましい型式によれば、非
加熱水又は非加熱水性媒体で湿潤している間に、前記少
なくとも一つの乳剤層が表われている側で前記モノシー
ト層集成体を、ポリエチレン被覆紙シートの如き受容シ
ートに対して押圧し、前記像形成したアルミニウム箔か
ら、前記受容シートに強力に接着したままでいる前記少
なくとも一つの乳剤層及び前記中間層と共に前記受容シ
ートを剥離することによって行い、このとき前記洗浄又
は攪拌又は受容シートに対する押圧及び剥離によって得
られる機械的効果は、像形成した親水性のグレイン化し
陽極酸化した面から前記少なくとも一つの乳剤層及び前
記中間層を除去するに充分なものとする工程により、又
は(V) 前記親水性のグレイン化し陽極酸化した面上で
の銀像の前記形成の完了後、キスローラーの如きローラ
ー装置又は浴の如きアルカリ性溶液付与手段からモノシ
ート層集成体を取り出し、 (vi) アルカリ性溶液でなお湿潤している間に又は前記
アルカリ性溶液から前記モノシート層集成体の取り出し
に続いて付与した非加熱水もしくは非加熱水性媒体で湿
潤している間に、前記少なくとも一つの乳剤層及び前記
中間層を、前記モノシート層集成体の縁に向けた空気流
の助けで像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化した
アルミニウム箔から引き離し、前記空気流によって得ら
れる機械的効果は、像形成した親水性のグレイン化し陽
極酸化した面から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記
中間層を除去するのに充分なものとする工程により行
う、
【0030】(5) 前記像形成した面を、それを定着剤で
こすることによって処理して非像部域の水受容性を増強
し、かつ像部域を親水性インク受容性にする、
【0031】(6) 前記像形成した面を水性給湿液で湿潤
して非像部域を浸潤し、
【0032】(7) 前記像形成した面を、像形成部域を浸
潤するインクで被覆し、
【0033】(8) 前記形成された平版印刷アルミニウム
オフセット印刷版のインク付けした面をオフセット印刷
機で、コピーシート上にインクを転写するブランケット
上に押圧する
【0034】本発明の方法の前述した実施態様は下記の
連続工程を含む: (i) 仮基体を続けて少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤
層及び前記中間層で被覆することによって感光性モノシ
ート層集成体を作る、(ii)次にかく形成した感光性層パ
ケットを、水性給湿液で湿潤したアルミニウム箔に対し
て押圧して前記中間層及び前記乳剤層を前記湿潤箔上に
転写する、(iii)前記仮基体を除去して前記アルミニウ
ム箔によって支持された感光性モノシート層集成体を残
す、(iv)各形成した感光性モノシート層集成体を露光す
る。
【0035】しかしながら、この工程順序は、前記仮基
体を露光工程前に除去しないことで変えることができる
ことが判った。例えばこの興味ある改変によれば、前記
感光性層パケットを湿潤アルミニウム箔に対して押圧し
て前記中間層及び前記乳剤層を前記湿潤箔上に転写し、
形成されたサンドイッチのアルミニウム側を僅かに乾燥
し、次いでサンドイッチの露光を前記仮基体を通して行
う、この実施態様のためには基体は明らかに透明フイル
ム基体である。更に仮基体上の感光性ハロゲン化銀乳剤
層を露光し、次にパケットをアルミニウム箔に対して押
圧し、最後に仮基体を除くことができる。仮基体の存在
のため、ハロゲン化銀乳剤層は、それ自体機械的変形、
特に湿潤状態での機械的変形から保護されることが判
る。
【0036】本発明は又DTR法により使用するための
平版印刷アルミニウム印刷版を製造するための感光性モ
ノシート層集成体も提供し、前記集成体は下記順序で、
(i) 親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウム箔
(この陽極酸化層はハレイション防止染料又は顔料で着
色してもよい)、(ii)所望により、拡散性水溶性銀錯塩
から銀を沈澱させるための現像核を含有する銀受容層
(この層はハレイション防止染料又は顔料を含有しても
よい)、(iii) 少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
(ハロゲン化銀乳剤の少なくとも一部は感光性であり、
所望により光スクリーニング染料を含有する)を含有す
る。
【0037】上記の場合中間層は、一方での前記銀受容
層もしくは前記銀受容層が存在しない場合には前記親水
性のグレイン化し陽極酸化した面と、他方での前記少な
くとも一つのハロゲン化銀乳剤層の間に設ける、そして
前記中間層は0.2μm以上の平均直径を有し、少なく
とも1種のエチレン系不飽和単量体の重合体によって作
られた疎水性重合体ビーズを含有し、前記中間層は所望
によりハレイション防止染料又は顔料及び所望により艶
消剤又はスペーシング剤を含有する。好ましくは乾燥状
態で前記中間層は前記疎水性重合体ビーズを全重量の8
0%までの量で含有する。
【0038】本発明は更に感光性層パケット及び別の親
水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウム箔を提供
し、これらはDTR法により使用するための平版印刷ア
ルミニウム印刷版を作るため、湿潤状態で前記別の親水
性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウム箔上に仮基
体から分離して前記感光性層パケットの転写しうる層サ
ンドイッチを転写して感光性モノシート層集成体を形成
するのに使用することを目的とする。前記感光性層パケ
ットは、下記の順序で少なくとも一つのハロゲン化銀乳
剤層(ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一部は感光性で
あり、所望により光スクリーニング染料を含有する)及
び0.2μm以上の平均直径を有し、少なくとも1種の
エチレン系不飽和単量体の重合によって作った疎水性重
合体ビーズを含有する中間層(前記中間層は所望により
ハレイション防止染料又は顔料及び所望により艶消剤又
はスペーシング剤を含有する)を含有する前記分離しう
る層サンドイッチを一時的に担持する仮基体を含有し、
前記層サンドイッチは、押圧したとき前記の湿潤した別
のアルミニウム箔上に転写できる。好ましくは前記中間
層は乾燥状態で前記重合体ビーズをその全重量の80%
までの量で含有する。
【0039】前述した如く、仮基体の除去は、露光した
材料を水性アルカリ性溶液で処理されるまで延期でき
る。
【0040】一方において前記銀受容層又は前記銀受容
層の存在しない場合には前記親水性のグレイン化し陽極
酸化した面および他方において前記少なくとも一つのハ
ロゲン化銀乳剤層の間の中間層として、0.2μm以上
の平均直径を有し、少なくとも1種のエチレン系不飽和
単量体の重合によって作った疎水性重合体ビーズを含む
薄層の存在によって、蛋白質結合剤、通常ゼラチンとア
ルミニウムが相互に接触したとき相互の上に作用する前
記悪効果に対する効率的なバリヤーを形成する。この方
法でこれらの悪効果を除去もしくは減少させることによ
って、感光性モノシート層集成体の保存寿命が著しく増
大する。前述した感光性層パケット及び別のアルミニウ
ム箔を使用するとき、別々の材料の貯蔵中蛋白質結合剤
とアルミニウムの間の接触は避けられ、従って前述した
悪効果は生じ得ないことは自明である。これらの悪効果
を除去もしくは減ずることにより、本発明の方法の何れ
かの実施態様により作った印刷版は高品質を有するプリ
ントを生ぜしめる。更に酵素の如き生態学的に有害な物
質例えばトリプシンを、例えば印刷版を作るために必要
である定着剤の如き仕上剤液中に混入する必要はない。
更にこの方法は熱水を必要としないことで経済的に興味
があり、好都合である。洗浄水又は水性媒体が非加熱状
態にありうることから、それは現像された乳剤層の蛋白
質結合剤を溶解しない。事実乳剤層は膨潤したフレーク
の形で引き剥される、これは洗浄水又は水性媒体から容
易に濾過できる。フイルター及び排液管の閉塞は生じな
い。濾過後洗浄水又は水性媒体は透明で汚染物質がな
く、実質的に銀粒子も銀塩も含有せず、従ってそれは下
水に放出できる。洗浄水及び水性媒体との関係において
ここで使用するときの「非加熱」なる語は前記水又は水
性媒体を加熱するため外部加熱手段を用いないことを意
味する。しかしながら本発明は温水の使用を包含するこ
とは自明である。
【0041】中間層の薄さにより、拡散転写中移行する
銀塩のその中での横方向拡散は無視しうる程小であり、
従ってアルミニウム面上に鮮鋭な転写像が得られる。結
果としてアルミニウム印刷版を用いて鮮鋭で高品質のプ
リントを作ることができる。
【0042】前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間
層上に向けたスプレー又はジェットでの前記洗浄によっ
て得られる機械的効果、又は前記撹拌又は振動によって
得られる機械的効果、又は前記受容シートに対する前記
圧力によって得られる機械的効果は、前記像形成した親
水性のグレイン化し陽極酸化した面からこれらの層を引
き離すのに充分でなければならない。
【0043】本発明の中間層に使用するための疎水性重
合体ビーズは少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体
の重合によって作られる。好ましい重合体ビーズには例
えばポリメチルメタクリレートビーズ、ポリスチレンビ
ーズ、エチルアクリレート/ステアリルメタクリレート
共重合体ビーズ、メタクリル酸/メチルメタクリレート
/ステアリルメタクリレート共重合体ビーズ、及びUS
−A4614708及びUS−A4861818に記載
されている如く作ったビーズがある。
【0044】本発明により使用する疎水性重合体ビーズ
の平均粒度は勿論前記少なくとも1種のエチレン系不飽
和単量体の種類によって決るが、前述したUS−A46
14708及びUS−A4861818中に記載されて
いる如く他の反応パラメーターの調整によって制御する
こともできる。
【0045】本発明により使用する疎水性重合体ビーズ
の製造を下記製造例によって例示する。
【0046】製造例:ポリメチルメタクリレートビーズ 室温で、コ(スチレン/マレイン酸モノナトリウム塩)
の20重量%溶液(pH=7)の271.73g及び脱
イオン水の3752.2gを10lのシリンダー状二重
壁反応容器中で混合した。溶液を、100rpmの速度
に設定した長さ15.5cm及び幅4cmを有するロー
ターにより撹拌した。
【0047】反応容器に還流コンデンサー及び液面下に
達する窒素導入管を設け、封止した。熱水(65℃)を
反応容器の二重壁中に供給し、1時間後に溶液の温度は
65℃に達した。
【0048】窒素の連続導入で酸素を含有しないよう溶
液を保った。次に10.86gの過硫酸カリウムを溶液
に一度に加えた。65℃への溶液の加熱及び撹拌を続け
た。
【0049】この予備反応工程後、撹拌速度を100r
pmで保った。次に21.74gのARKOPAL N 60(ヘ
キストより市場で入手できる)、2137.48mlの
メタノール及び1086.95gのメチルメタクリレー
ト(予め蒸溜せず)を窒素雰囲気下に与えられた順序で
加えた。
【0050】このとき下記パラメーターに合致させるべ
きである。 (i) 1.0gの過硫酸カリウムがメチルメタクリレート
100gについて存在する。 (ii)2.0gのARKOPAL N 60がメチルメタクリレート
100gについて存在する。 (iii) メタノール/水の容量比は35/65である。 (iv)反応開始時単量体の濃度は、1lについてメチルメ
タクリレート1.50モルである。 (v) 撹拌速度は100rpmである。
【0051】水浴の温度は連続的に65℃で保った。重
合反応は非常に僅かに発熱反応である、従って反応容器
の温度は最高65.5℃に上昇した。この時冷水道水の
弱い流れを熱水(65℃)に加えて二重壁中に送入し
た、冷水の流れは、反応容器の温度が65℃に下ったら
直ちに冷水の流れを中断するように接触温度計、リレー
及び自動水バルブの助けで自動的に冷水の流れを調整し
た。
【0052】重合反応の開始時には溶液は透明外観を有
していたが、約30分後溶液は濁って来、そして徐々に
ミルク状白色分散液に変化した。
【0053】最後に、18時間の全重合時間後熱水と窒
素の供給を停止した。得られたビーズ分散液を連続撹拌
しつつ約30℃に冷水道水で冷却し、次いで60×60
μmのメッシュ幅を有するナイロン布を通して濾過し
た。濾過は容易であり、無定形状態で最大2.0gの重
合体が布上に残った。
【0054】収量:分散液(pH=5.6)100gに
ついて乾燥残渣16.5gを有する分散液6795g。
得られたポリメチルメタクリレートビーズは1μmの平
均直径を有していた。
【0055】中間層中でのハレイション防止染料又は顔
料の存在は、前記層が像形成したアルミニウム箔から更
に容易に離す追加の利点を提供する。中間層の引き離し
を更に改良するため、前記層は艶消剤又はスペーシング
剤例えば微粒子化シリカ粒子も含有できる。仮基体、感
光性ハロゲン化銀乳剤層及び中間層からなる感光性層集
成体の場合、眞空接触露光装置中で露光すべきである、
かくすると艶消剤又はスペーシング剤は有効眞空吸引の
促進もする。
【0056】本発明の特別な実施態様によれば、中間層
は、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の重合に
よって作った疎水性重合体ビーズに加えて、アルカリ可
溶性疎水性重合体粒子の水性分散液も含有できる、この
場合全ての粒子は0.2μm以上の平均粒度を有する。
前記中間層中に存在する疎水性重合体粒子の前記水性分
散液の量は、前記層の合計重量に基いて計算して10重
量%以下であることができる。中間層中の本発明の疎水
性重合体ビーズに加えたかかるアルカリ可溶性疎水性重
合体粒子の使用は、水性アルカリ性溶液中で露光した乳
剤層の処理中に、前記アルカリ可溶性疎水性重合体粒子
の少なくとも一部が溶解し、かくして中間層中に孔又は
穴を形成し、これを通してアルミニウム面への移行する
銀塩の拡散転写を容易にする。結果として、転写された
銀の高濃度付着を達成する。
【0057】非蛋白質親水性フイルム形成性重合体を中
間層中に、その層の全重量の例えば20重量%以下の量
で存在させることができる。好適な非蛋白質親水性フイ
ルム形成性重合体には、例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、部分
加水分解ポリビニルアセテート、スルホン化ポリスチレ
ン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロースアセテート水素フタレート、デキ
ストラン、デキストリン又はその誘導体、澱粉、アラビ
ヤゴム及びアルギン酸誘導体例えばその塩又はエステル
がある。2種以上の異なる非蛋白質親水性フイルム形成
性重合体の混合物を使用することもできる。
【0058】空気流によって、像形成したアルミニウム
箔から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層を分
離する好ましい方法によれば、本発明方法は、層の吹き
飛ばしが、本発明の他の分離方法とは対照的にそれ以上
の分離又は水もしくは水性媒体からの濾過を必要としな
い凝集塊として引き離すことでより好都合でかつ経済的
に興味がある。離れた凝集塊は急速に乾燥し、そこから
の銀の回収は容易かつ完全である。
【0059】この好ましい分離法によれば、乳剤層及び
中間層は、両者がまだ前記水性アルカリ性溶液で湿潤し
ている間に、又は前記アルカリ性溶液からの前記モノシ
ート層集成体の取り出しに続いてそれに付与した非加熱
水又は非加熱水性媒体で湿潤されている間に、像形成し
たアルミニウム箔から、空気流、例えば圧縮空気のジェ
ット、好ましくはスロットオリフイスから吹き出される
空気流例えばエアナイフもしくはエアドクターにより引
き離される、前記空気流は前記モノシート層集成体の長
さ方向又は幅方向に向ける。像形成したアルミニウム箔
から乳剤層及び中間層を分離するため使用する空気流を
発生できる装置例えばエアナイフは処理装置の別のステ
ーションとして組入れることができる。その場合、後者
の処理装置は、露光した乳剤層に水性アルカリ性溶液を
付与し、非還元ハロゲン化銀又はその形成された錯体を
アルミニウム箔へと拡散させるためのステーション及び
空気流による分離のための前記ステーションを含む。前
述した如く、非加熱水又は非加熱水性媒体は、モノシー
ト層集成体の前記アルカリ性溶液からの取り出し後そし
て空気流による前記引き離し前にモノシート層集成体に
所望によって付与することができる。本発明は熱水の使
用も包含することは自明である。
【0060】前記受容シートを用いる改変によれば、前
記受容シートに強力に接着したままでいる前記少なくと
も一つの乳剤層及び前記中間層と共に受容シートは前記
像形成したアルミニウム箔から剥離される。
【0061】アルカリ性活性化又は現像溶液中での限定
された軟化及び膨潤は、イオン例えば通常その中に存在
する亜硫酸イオン及びチオ硫酸イオンによる。この限定
された膨潤は乳剤ゲル層について観察される膨潤に匹敵
する。乳剤ゲル層の膨潤度における代表的な変化は、そ
れが、限定された膨潤を生ぜしめるアルカリ性溶液中の
現像を通り、続いて高膨潤を生ぜしめる水浴での洗浄を
通るときについて、ニューヨークのMacmillan Publishi
ng Co.発行、T. H. James 編、The Theory ofthe Photo
graphic Process第4版、453頁の図15.17に示
されている。
【0062】転写しうる層を転写できるように前記アル
ミニウム箔を湿潤させるため使用する水性給湿液は水か
らなることができる、又は例えば界面活性剤、水混和性
アルコール例えばエタノール、及び潜在硬化剤を含む硬
化剤の如き添加剤を含有する水性溶液であることができ
る。
【0063】一方で、0.2μm以上の平均直径を有
し、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の重合に
よって作った疎水性重合体ビーズの種類は、その層(そ
の層が20重量%以下の非蛋白質親水性フイルム形成性
重合体を含有していても)を前記水性アルカリ性溶液
(それは活性化溶液又は現像溶液何れかである)に浸漬
したとき、前記層の軟化及び膨潤が実際上存在せず、従
ってそれがアルミニウム箔に接着して残っているように
選択する。他方では、疎水性重合体ビーズ及びそれと混
合して使用する非蛋白質親水性フイルム形成性重合体の
種類は、 (i) 水又は水性非アルカリ性媒体のスプレー又はジェッ
トを前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層上に向
けたとき、又は (ii)非加熱水もしくは非加熱水性媒体中に浸漬した前記
モノシート層集成体を含有するトレーを攪拌するかもし
くは振とうしたとき、又は前記モノシート層集成体を非
加熱水もしくは非加熱水性媒体中に浸漬しながら攪拌し
たとき、又は (iii) 前記モノシート層集成体を、非加熱水もしくは非
加熱水性媒体で湿潤させながら、前記少なくとも一つの
乳剤層が表われている側で受容シート例えば下塗したセ
ルローストリアセテートフイルムシートに対して押圧す
るとき、中間層はアルミニウム箔から剥離せしめられ、
膨潤乳剤と共に担持せしめられる。
【0064】空気流によりアルミニウム箔から乳剤層及
び中間層を分離する好ましい方法により使用するため、
非蛋白質親水性フイルム形成性重合体又は所望により前
記中間層中に存在する非蛋白質親水性重合体の混合物
は、前記中間層を前記水性アルカリ性溶液(それは活性
化溶液又は現像溶液の何れであれ)に浸漬したとき、又
は前記水性アルカリ性溶液から取り出した後、非加熱水
又は非加熱水性媒体中に浸漬したとき、前記重合体の軟
化及び膨潤が悪く、前記疎水性重合体ビーズと共に前記
重合体を含有する層がアルミニウム箔に接着したまま残
る程度に実質的に限定されるようにする。他方非蛋白質
親水性フイルム形成性重合体又は非蛋白質親水性重合体
の混合物の種類は、空気流を前記モノシート層集成体の
縁に向けられたとき、前記層は共になお吸収された水性
アルカリ性溶液又は続いて付与した非加熱水もしくは非
加熱水性媒体で湿潤されており、中間層は膨潤された乳
剤層と共に担持しながら前記アルミニウム箔から容易に
引き離されるようなものである。
【0065】中間層の厚さは広い範囲で変えることがで
きる。しかしながら、中間層を作るための組成物の被覆
重量は0.1g/m2 以上であるのが好ましい、何故な
らさもないと前述した悪い効果に対する不適切かつ不充
分なバリヤーを作ることがあるからである。他方中間層
を作るための組成物の被覆重量は0.5g/m2 より大
であってはならない、何故なら層の増大した厚さのた
め、移行する銀錯体の拡散通路が、これらの移行する銀
錯体の横方向拡散の機械が増大するように伸びるからで
ある。勿論横方向拡散はアルミニウム箔上に形成される
銀像の不充分な鮮鋭度をもたらしうる。好ましくは中間
層を作る組成物は従って約0.1〜約5g/m2 の比で
被覆する。
【0066】中間層はハレイション防止目的のため少な
くとも1種の染料又は顔料を混入できる。有用な染料及
び顔料は、ハロゲン化銀乳剤層のスペクトル感度に対す
る形成される層の所望される吸収スペクトルによって選
択できる。
【0067】中間層の疎水性重合体ビーズは、例えばD
E−A2541274及びDE−A2541230に記
載されている如く疎水性物質を用いるいわゆる配合ラテ
ックスの技術によりハレイション防止目的のため疎水性
染料を配合できる。
【0068】本発明の好ましい実施態様によれば、中間
層の疎水性重合体ビーズは、本願と同日出願の発明の名
称が「水性配合ラテックス組成物の製造法」のヨーロッ
パ特許出願に記載されている方法によりハレイション防
止目的のための染料を配合できる。
【0069】中間層は、染料又は顔料及び艶消剤又はス
ペーシング剤に加えて、更に例えば現像主薬、他の現像
成分、塩基プリカーサー、ハロゲン化銀溶媒、及び腐蝕
防止剤の如き成分を含有できる。
【0070】本発明の感光性モノシート層集成体のアル
ミニウム箔は純粋アルミニウム又はアルミニウム含有率
が少なくとも95%であるアルミニウム合金から作るこ
とができる。有用な合金には例えば99.55重量%の
Al、0.29重量%のFe、0.10重量%のSi、0.0
04重量%のCu、0.002重量%のMn、0.02重量
%のTi、及び0.03重量%のZnを含有するものがあ
る。箔の厚さは通常約0.13〜約0.50mmの範囲
である。
【0071】平版オフセット印刷のためのアルミニウム
又はアルミニウム合金箔の製造は下記の工程:箔のグレ
イン化、陽極酸化及び所望により封止を含む。
【0072】箔のグレイン化及び陽極酸化は、本発明に
より高品質プリントを作ることを可能にする平版印刷版
を得るのに必要である。封止は必ずしも必要ではない
が、更に印刷結果を改良できる。
【0073】アルミニウム面のグレイン化は既知の方法
で機械的に又は電気分解的に実施できる。グレイン化に
よって作られる粗さはμmで表される中心線平均値とし
て測定し、好ましくは約0.2〜約1.5μmで変化す
る。
【0074】アルミニウム箔の陽極酸化は、例えばクロ
ム酸、修酸、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、及び
それらの混合物の如き電解質中で行うことができる。好
ましくはアルミニウムの陽極酸化は、陽極酸化層の所望
の厚さに達するまで稀薄水性硫酸媒体中で行う。アルミ
ニウム箔は両側を陽極酸化することができる。陽極酸化
層の厚さは顕微鏡写真カットを作ることによって最も正
確に測定される、しかし陽極酸化された層を溶解し、そ
してその版を溶解処理前とその後で秤量することによっ
て同様に測定できる。良好な結果は約0.4〜約2.0
0μmの陽極酸化層の厚さで得られる。像鮮鋭性を促進
するため、そしてその結果として最終印刷コピーの鮮鋭
性を促進するため、陽極酸化層は例えばJA−A58−
14797に記載されている如くハレイション防止染料
又は顔料で全体を着色してもよい。かかる着色のため使
用される染料又は顔料又は染料もしくは顔料の混合物
は、それらが300〜900nmの所望の光感度範囲を
有するハロゲン化銀乳剤におけるハレイションを防止又
は減ずるよう選択する。
【0075】陽極酸化工程後、陽極酸化面は封止でき
る。陽極酸化によって形成された酸化アルミニウム層の
孔の封止はアルミニウム陽極酸化技術で当業者に知られ
ている方法である。この方法は例えば、Sealing - kwal
iteit en sealing - controlevan geanodiseerd Alumin
iumの表題でBelgisch - Nederlands tijdschrift voorO
ppervlaktetechnieken van materialen 1980年jaar
gang/januari 24日号に記載されている。異なる種類
の多孔質陽極酸化アルミニウム面の封止もある。有利な
封止法は水和封止法であり、この方法によれば孔は水受
容を介して閉じられるか、又は部分的に閉じられ、かく
して水和された針状酸化アルミニウム結晶(ベーマイ
ト)が形成される。従ってアルミニウム箔の陽極酸化面
は70〜100℃の水で又は水蒸気で洗うことができ
る。熱封止水は封止効果を改良するためニッケル塩の如
き添加剤を加えることができる。封止は又陽極酸化面を
リン酸イオン又はシリケートを含有する水性溶液で処理
することにより行うこともできる。封止処理により、陽
極酸化層は実質的に非多孔性にされ、従って長い印刷生
産が得られた印刷版にすることができる。封止の結果と
して印刷版の非印刷部域でのかぶりの発生が実質的に避
けられる。
【0076】アルミニウム箔のグレイン化、陽極酸化及
び封止は例えばUS−A3861917及びその中で引
用されている文献に記載されている如く行うことができ
る。
【0077】像鮮鋭度及びその結果としての完成印刷コ
ピーの鮮鋭度を促進するため、グレイン化し、陽極酸化
し、そして所望によって封止したアルミニウム箔には染
料又は顔料の非常に薄いハレイション防止被覆を設ける
ことができる。前述した如く、300〜900nmの所
望の光感度を有し、使用するハロゲン化銀乳剤中でハレ
イションを防止又は減少するような通常の染料及び顔料
を選択できる。
【0078】一つの実施態様によれば、アルミニウム自
体が転写された銀錯塩を電気化学的に還元することによ
る銀像の形成における活性な部分をなすことで、アルミ
ニウム箔が銀像に対する唯一の受容体材料を構成する。
唯一の受容体材料としてのかかるアルミニウム箔の使用
は例えばEP−A0059008に記載されている。
【0079】しばしば使用される別の実施態様によれ
ば、グレイン化し、陽極酸化し、所望により封止したア
ルミニウム箔は、その中に銀像を形成するため、転写さ
れた銀錯塩の物理現像を開始する現像核を含有する銀受
容層を設けることができる。好適な現像核には重金属の
硫化物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウム、コ
バルト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀及び亜鉛
の硫化物がある。特に好適な現像核はUS−A4563
410に記載されている如きNiS・Ag2S核である。他の好
適な現像核には、例えばセレン化物、多セレン化物、多
硫化物、メルカプタン及びハロゲン化錫(II)の如き塩が
ある。重金属又はその塩及びかぶらせたハロゲン化銀も
同様に好適である。鉛及び亜鉛硫化物の錯塩は共に単独
で活性であり、チオアセトアミド、ジチオビウレット及
びジチオオキサミドと混合したとき活性である。重金属
好ましくは銀、金、白金、パラジウム及び水銀はコロイ
ドの形で使用できる。
【0080】銀受容層は像鮮鋭度を促進するため少なく
とも1種のハレイション防止染料又は顔料を混入でき
る。再び使用するハロゲン化銀乳剤層のスペクトル感度
に関して銀受容層の所望の吸収スペクトルによって通常
の染料及び顔料を選択できる。
【0081】ハロゲン化銀乳剤層は親水性コロイド結合
剤を含有する任意の感光性ハロゲン化銀乳剤であること
ができる。本発明で使用する感光性ハロゲン化銀には塩
化銀、臭化銀、臭沃化銀、塩臭沃化銀等、又はそれらの
混合物を含有できる。ハロゲン化銀の溶解の充分に高い
速度及びグラフィック目的に必要な満足できる階調を得
るため、主として塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤を
しばしば使用する。この塩化銀乳剤は少量の臭化銀及び
/又は沃化銀を含有できる。
【0082】ハロゲン化銀乳剤は粗粒子又は微粒であっ
てよく、任意の良く知られている方法例えばリップマン
乳剤、アンモニア性乳剤、チオシアネートもしくはチオ
エーテル熟成乳剤例えばUS−A2222264、US
−A3320069及びUS−A3271157に記載
されている乳剤の如き単一ジェット乳剤、二重ジェット
乳剤で作ることができる。US−A2592250、U
S−A3206313及びUS−A3447927に記
載されている如く、表面像乳剤を使用できる、或いは内
部乳剤を使用できる。所望ならばUS−A299638
2に記載されている如く表面及び内部像乳剤の混合物を
使用できる。写真乳剤のハロゲン化銀粒子は立方晶又は
八面体形の如き規則的結晶形を有してもよく、或いはそ
れらは転移形を有していてもよい。規則的粒子は例えば
J. Photogr. Sci.12巻、5号、1964年9月/10
月号、242〜251頁に記載されている。ハロゲン化
銀粒子はまた殆ど球形を有してもよく、或いはそれらは
平板形(いわゆるT粒子)を有してもよく、或いは規則
及び不規則結晶形の混合物を含む複合結晶形を有してい
てもよい。ハロゲン化銀粒子は異なるハロゲン化銀組成
物の芯及び殻を有する多層構造を有していてもよい。別
々に構成された芯及び殻を有すること以外に、ハロゲン
化銀粒子は異なるハロゲン化銀組成及びその中の金属ド
ープ剤も含有できる。
【0083】本発明による処理液で処理した写真材料で
使用する写真乳剤を形成するため、別々に作った2種以
上のハロゲン化銀乳剤を混合できる。
【0084】ハロゲン化銀粒子の平均粒度は0.2〜
1.2μmの範囲であることができ、粒度分布は均質又
は不均質であることができる。均質粒度分布は、粒子の
95%が平均粒度から30%より大きく偏差しない粒度
を有するとき得られる。
【0085】ハロゲン化銀に加えて乳剤は又例えば銀ベ
ンゾトリアゾレート及びベヘン酸銀の如き有機銀塩も含
有できる。
【0086】ハロゲン化銀結晶はRh3+、Ir4+、Cd2+、Zn
2+、Pb2+でドープできる。
【0087】写真乳剤は、例えばパリーのPaul Montel
1967年発行、P. Glafkides著、Chimie et Physique
Photographique ;ロンドンのThe Focal Press 196
6年発行、G. F. Duffin著、Photographic Emulsion Ch
emistry ;及びロンドンのFocal Press 1966年発
行、V. L. Zelikman等著、Making and Coating Photogr
aphic Emulsion に記載されている如く異なる方法によ
り可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物から製造できる。
【0088】乳剤は通常の方法、例えば透析、凝集及び
再分散、又は超濾過により脱塩できる。
【0089】ハロゲン化銀以外に感光性乳剤層の別の必
須成分に結合剤がある。結合剤は親水性コロイド、通常
蛋白質、好ましくはゼラチンである。しかしながらゼラ
チンは一部又は全部を合成、半合成、又は天然重合体で
置換できる。ゼラチンに対する合成代替物には例えばポ
リビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、及びそれらの誘導体、
特にそれらの共重合体がある。ゼラチンに対する天然代
替物には例えば他の蛋白質例えばゼイン、アルブミン及
びカゼイン、セルロース、サッカライド、澱粉及びアル
ギネートがある。一般にゼラチンに対する半合成代替物
には変性天然生成物例えばアルキル化もしくはアシル化
剤でゼラチンを変性して、ゼラチン上に重合性単量体を
グラフト化して得られるゼラチン誘導体、及びセルロー
ス誘導体例えばヒドロキシアルキルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、フタロイルセルロース及びセル
ロースサルフェートがある。
【0090】高感度のため好ましいネガ作用ハロゲン化
銀乳剤とは別に、乳剤層中にポジ銀像をそしてアルミニ
ウム箔上にネガ像を作る直接ポジハロゲン化銀乳剤も使
用できる。
【0091】例えばUS−A3062651に記載され
ている種類の直接ポジ乳剤を使用できる。直接ポジ乳剤
においては、非硬化性かぶり形成剤例えば塩化第一錫及
びホルムアミジンスルフィン酸を使用できる。
【0092】乳剤は化学熟成段階中に硫黄含有化合物例
えばアリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素、及び
チオ硫酸ナトリウムを加えて化学的に増感できる。又化
学増感剤として還元剤例えばBE−A493464及び
BE−A568687に記載されている錫化合物、及び
ポリアミン例えばジエチレントリアミン又はアミノエタ
ンスルホン酸の誘導体も使用できる。他の好適な化学増
感剤には貴金属及び貴金属化合物例えば金、白金、パラ
ジウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウムがある。
この化学増感法はZ. Wiss. Photogr. Photophys. Photo
chem. 46巻、65〜72頁(1951年)のR. Koslo
wskyの論文に記載されている。
【0093】乳剤は又ポリアルキレンオキサイド誘導体
で、例えば分子量1000〜20000を有するポリエ
チレンオキイサイドで、又はアルキレンオキサイドと脂
肪族アルコール、グリコール、ヘキシトールの環式脱水
生成物、アルキル置換フエノール、脂肪族カルボン酸、
脂肪族アミン、脂肪族ジアミン及びアミドの縮合生成物
で増感することもできる。縮合生成物は少なくとも70
0、好ましくは1250以上の分子量を有する。BE−
A537278及びGB−A727982に記載されて
いる如くこれらの増感剤は相互に組合せることができ
る。
【0094】ハロゲン化銀のスペクトル光感度は、通常
モノ又はポリメチン染料例えば酸性もしくは塩基性シア
ニン、ヘミシアニン、オキソノール、ヘミオキソノー
ル、スチル染料その他により又三もしくは多核メチン染
料例えばローダシアニンもしくはネオシアニンにより、
300〜900nmの所望のスペクトル範囲に適当に増
感して調整できる。かかるスペクトル増感剤は例えばニ
ューヨークのJohn Wileyand Sons ,1964年発行、
F. M. Hamer 著、The Cyanine Dyes and RelatedCompou
ndsに記載されている。ハロゲン化銀のスペクトル光感
度はレーザー光例えばヘリウム−ネオンレーザー光、ア
ルゴンレーザー光、及び固体レーザー光により露光する
ため調整することもできる。レーザー光に対する光感度
を調整するため使用できる染料は、例えばJA−A62
284344、JA−A62284345、JA−A6
2141561、JA−A62103649、JA−A
62139555、JA−A62105147、JA−
A621505148、JA−A62075638、J
A−A62062353、JA−A62062354、
JA−A62062355、JA−A6215702
7、JA−A62157028、JA−A621131
48、JA−A61203446、JA−A62003
250、JA−A60061752、JA−A5507
0834、JA−A51115821、JA−A511
15822、JA−A51106422、JA−A51
106423、JA−A51106425;DE−A3
826700;US−A4501811、US−A47
25532、US−A4784933;GB−A146
7638;及びEP−A100654及びそれらの中に
引用されている文献に記載されている。
【0095】ハロゲン化銀は、400〜500nmの範
囲で主としてスペクトル感度を与え、実質的に500n
mを越えて感度を拡大しない染料又は染料の混合物で増
感することもできる、かくすると530nmでの感度は
500nmでの感度より少なくとも102 小さく、形成
される感光性モノシート層集成体は露光前に黄色安全光
条件で取り扱うことができる、前記条件は500nmで
少なくとも2.5の濃度、530nmで2.0以下の濃
度、540nmで1.0以下の濃度、550nmで0.
4以下の濃度、560nmで0.2以下の濃度、そして
580nm以上で0.1以下の濃度を有するカツオフフ
イルターにより透過される光に相当する。その目的のた
め使用しうる好適な染料は例えばUS−A468617
0に記載されている。この方法で増感したハロゲン化銀
乳剤の像に従った露光は500nm以下で発光するレー
ザー例えば488nmで発光するアルゴンレーザーで行
うことができる。かかる染料で増感され、DTR法によ
り印刷版を作るため使用される直接ポジハロゲン化銀乳
剤の像に従った露光の場合における特別の利点は、一般
に、黄色安全光条件下でレーザーによる経済的かつ急速
な露光が可能なことにある、何故なら印刷版上に最後に
得られる印刷部域に相当する直接ポジハロゲン化銀乳剤
の部域のみを露光しなければならず背景部は露光する必
要がないからである。
【0096】ハロゲン化銀乳剤は通常の安定剤、例えば
芳香族もしくは複素環式環例えばメルカプトトリアゾー
ルと水銀の同極又は塩状化合物、簡単な水銀塩、スルホ
ニウム水銀複塩、及び他の水銀化合物を含有できる。他
の好適な安定剤にはアザインデン、好ましくはテトラ又
はペンタアザインデン、特にヒドロキシ基もしくはアミ
ノ基で置換されたものがある。この種の化合物はZ. Wis
s. Photogr. Photophys. Photochem. 47巻、2〜27
頁(1952年)にBirrによって発表されている。他の
好適な安定剤には例えば複素環式メルカプト化合物、例
えばフエニルメルカプトテトラゾール、四級ベンゾチア
ゾール誘導体及びベンゾトリアゾールがある。
【0097】ハロゲン化銀乳剤は他の成分例えばかぶり
防止剤、現像剤及び/又は現像促進剤、湿潤剤、及び硬
化剤を含有できる。所望により、ハロゲン化銀乳剤は艶
消剤又はスペーシング剤例えば微粒子化シリカ粒子及び
US−A4614708に記載されている如き重合体ビ
ーズを含有することができ、真空接触装置中での感光性
材料の有効真空吸引を促進させることができる。
【0098】当業者に知られている方法によれば、結合
剤が通常ゼラチンであるハロゲン化銀乳剤を実質的に硬
化して、ゼラチンのアルミニウム箔への望まれぬ転写を
防ぐことが事実上慣習であるが、本発明によれば硬化は
必要ない。アルミニウム箔へのゼラチンの転写は事実前
述した欠点を生ぜしめる。中間層がハロゲン化銀乳剤の
結合剤をアルミニウム箔への転写から実際的に防止す
る、或いはかかる転写を実質的に減少する。従ってハロ
ゲン化銀乳剤層の硬化度は望むまま調整できる。
【0099】ハロゲン化銀乳剤は散乱光を吸収する光ス
クリーニング染料を含有でき、かくすると像鮮鋭度、そ
の結果として最終印刷コピーの鮮鋭度を促進する。
【0100】光スクリーニング染料として使用しうる光
吸収性染料は例えばUS−A4092168、US−A
4311787、DE−A2453217及びGB−A
7907440に記載されている。或いは光吸収性染料
は、前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層と前記中
間層の間に設けた補助中間層中に混入できる。再び光ス
クリーニング染料又は光吸収性染料はそれらを含有する
層の所望される吸収スペクトルによって選択できる。
【0101】ハロゲン化銀乳剤の組成、製造及び被覆に
ついての更に詳細は、例えばProduct Licensing Index
、92巻、1971年12月、Publication 9232
の107〜109頁に見出すことができる。
【0102】重要な改変として、ハロゲン化銀乳剤は、
像に従って露光したとき正常な潜像が形成される第一感
光性直接ポジもしくはネガハロゲン化銀乳剤及び潜像が
中に形成されないか殆ど形成されない程速度が低い第二
低速ハロゲン化銀乳剤から構成できる。低速ハロゲン化
銀乳剤及び感光性ハロゲン化銀乳剤を被覆して別々の層
を形成するとき、形成される乳剤層は、低速乳剤がアル
ミニウム箔から最も離れるように配置する。前記感光性
ハロゲン化銀乳剤及び前記低速ハロゲン化銀乳剤の混合
物を含有する単一層を被覆することもできる。
【0103】感光性及び低速乳剤の組合せにより、大量
の銀が移行してアルミニウム箔上に銀像を形成できる。
結果として増強されたコントラスト及び機械的摩耗に対
する高抵抗が得られる。現像主役及びハロゲン化銀溶媒
の存在下に像に従って露光した感光性ハロゲン化銀乳剤
に水性アルカリ性溶液を付与したとき、その中に銀像が
形成されること、及び非還元ハロゲン化銀又はその形成
された錯体は非銀像部域から前記親水性のグレイン化し
陽極酸化したアルミニウム箔へ拡散すること、及び追加
的にハロゲン化銀又はその形成された錯体は低速乳剤か
ら感光性ハロゲン化銀乳剤の非銀像部域を通ってアルミ
ニウム箔へと拡散することが証明された、感光性乳剤の
銀像部域は、これもアルミニウム箔に向って移行する傾
向のある低速乳剤のハロゲン化銀又は錯体に対するバリ
ヤーを形成することが証明された。結果として感光性乳
剤及び低速乳剤の両方から拡散するハロゲン化銀又はそ
の錯体は一緒にアルミニウム箔上に前記の強化された高
コントラストハロゲン化銀を付着させる。
【0104】低速ハロゲン化銀乳剤は塩化銀含有乳剤で
あり、その速度は非常に遅く、感光性ハロゲン化銀乳剤
層の露光及び現像条件下でその中に可視像は形成されな
い。塩化銀含有乳剤の感度は低くなければならないか
ら、その第二熟成又は後熟成は必要ない。過剰の塩を無
くすため洗浄する低速塩化銀含有乳剤は、50〜500
nmの範囲の粒度を有する微粒子塩化銀含有乳剤である
のが好ましい。
【0105】低速ハロゲン化銀乳剤は純粋の塩化銀乳剤
であることができ、又は塩化銀を含有する混合ハロゲン
化銀の乳剤例えば塩臭化銀又は塩臭沃化銀であることが
できる。しかしながら低速乳剤は大部分塩化銀乳剤であ
るのが好ましい。
【0106】低速乳剤及び像形成乳剤の混合物を被覆し
て単一層を形成する場合、低速乳剤の量は広い範囲内で
変えることができる。有利な結果は、硝酸銀の重量部で
表して、低速塩化銀含有乳剤対像形成乳剤の比が10:
1〜1:1の範囲であるとき得ることができる。加える
べき低速乳剤の量は例えばそれ自体の性質、使用する像
形成乳剤の種類、及び所望される効果によって決まる。
それは幾つかの比較試験によって容易に当業者によって
決定できる。
【0107】低速乳剤と像形成乳剤の別々の層を使用す
るとき、前記別々の層の硝酸銀の重量部で表した比も1
0:1〜1:1の範囲である。
【0108】本発明による疎水性重合体ビーズを含有す
る前記中間層及び前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳
剤層の間に存在させることができる光学的補助中間層
は、例えばハレイション防止染料もしくは顔料、現像主
薬、ハロゲン化銀溶媒、塩基プリカーサー、及び腐蝕防
止物質の如き成分を1種以上混入できる。
【0109】本発明の前記実施態様についてみると、そ
れによれば仮基体を初めに少なくとも一つのハロゲン化
銀乳剤層そして次に疎水性重合体ビーズを含有する前記
中間層で被覆する、そしてそれによると前記中間層及び
前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層を含有する形
成された感光性層パケットをアルミニウム箔の湿潤した
親水性のグレイン化し陽極酸化した面に転写するが、こ
れには次の特色を与えることができる。
【0110】前記仮基体に対する少なくとも一つのハロ
ゲン化銀乳剤層の接着は、前記親水性のグレイン化し陽
極酸化したアルミニウム箔に対し前記感光性層パケット
を押圧した後、仮基体から容易に剥離ができるようにす
べきである。従って比較的疎水性の仮基体を使用する、
これは好ましくは可撓性であり、例えばセルローストリ
アセテート、ポリスチレン、ポリエステル例えばポリエ
チレンテレフタレート、及びコポリ(ビニルアセテート
/ビニルクロライド)から作る。好ましくは仮基体は下
塗りしてないセルローストリアセテート又はポリエチレ
ンテレフタレートフイルム基体である。セルローストリ
アセテート又はポリエチレンテレフタレートフイルム基
体の厚さは広い範囲で変えることができるが、約100
μmであるのが好ましい。
【0111】前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
は、湿潤状態での仮基体に対するその接着が乾燥状態で
の接着より小さいように構成できる。所望によって、吸
湿性物質例えばグリセロールの如き水溶性有機吸湿性化
合物、又は湿潤剤及び/又は可塑剤を前記少なくとも一
つのハロゲン化銀乳剤層に加えてその接着を調整するこ
とができる。
【0112】湿潤ゼラチン被覆に対する剥離力を有する
他の仮基体には例えばポリエチレン層で被覆した紙基
体、ワックスで含浸した紙基体、硝酸セルロースの層で
被覆した紙基体、アルカリ土類金属塩で不溶性にしたア
ルギン酸の層又は不溶性にしたポリビニルアルコールの
層で被覆した紙基体がある。紙支持体を含む仮基体は露
光前に除去すべきである、一方透明フイルム基体は露光
中残しておき、その場合には後で除去する。
【0113】アルミニウム箔上への転写性層の転写は、
アルミニウム箔を湿潤し、湿潤したアルミニウム箔及び
感光性層パケットをローラー間で共に押圧する装置で行
うことができる。仮基体から湿潤アルミニウム箔への転
写性層の転写に使用するのに特に好適な装置はUS−A
4701401に記載されている。そのために好適な装
置にはAGFAPROOF TR 装置及びAGFAPROOF TR S装置
(共にベルギー国のアグフア・ゲヴエルトより市販され
ている)がある。
【0114】感光性ハロゲン化銀乳剤を露光するカメラ
の広い選択は市場にある。水平、垂直及び暗室型カメラ
及び密着露光装置を電子写真作業の夫々の群に利用でき
る。本発明による層集成体に使用する感光性ハロゲン化
銀乳剤は例えばレーザーレコーダー及び陰極線管の助け
で露光することもできる。
【0115】現像及び拡散転写は、少なくとも1種の現
像主薬及び少なくとも1種のハロゲン化銀溶媒の存在下
水性アルカリ性溶液の助けで行う。現像主薬及び/又は
ハロゲン化銀溶媒は、水性アルカリ性溶液中及び/又は
少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層中及び/又は前記
中間層中及び/又は前記少なくとも一つのハロゲン化銀
乳剤層と水透過性関係にある補助親水性コロイド層中に
加えることができる。後者の補助親水性コロイド層は、
前記アルミニウム箔から最も離れた前記少なくとも一つ
のハロゲン化銀乳剤層の上に被覆できる、例えばそれは
前記仮基体と前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
の間に設けることができる。
【0116】ハロゲン化銀溶媒もアルミニウム箔上に被
覆した銀受容層に少なくとも一部を混入できる。水性ア
ルカリ性溶液が現像主役を含有しないとき、それは層の
一つ中に含有された現像主役を溶解しうる単なる活性化
液である。
【0117】DTR法のために従来の現像主薬は、1−
フエニル−3−ピラゾリジノン化合物及びp−N−メチ
ルアミノフエノールの群の二次現像主薬と組合せたハイ
ドロキノン系化合物である。特に有用な1−フエニル−
3−ピラゾリジノン現像主薬には1−フエニル−3−ピ
ラゾリジノン、1−フエニル−4−メチル−3−ピラゾ
リジノン、1−フエニル−4−エチル−5−メチル−3
−ピラゾリジノン及び1−フエニル−4,4−ジメチル
−3−ピラゾリジニンがある。
【0118】ハイドロキノン系化合物には例えばハイド
ノキノン、メチルハイドロキノン又はクロロハイドロキ
ノンがある。
【0119】ハロゲン化銀に対する錯化剤として作用す
るハロゲン化銀溶媒は水溶性チオサルフエート又はチオ
シアネート、例えばチオ硫酸ナトリウム、カリウムもし
くはアンモニウム、及びチオシアン酸ナトリウム、カリ
ウムもしくはアンモニウムがある。
【0120】他の好適なハロゲン化銀溶媒には例えば亜
硫酸塩、アミン及びかかるアルカノールアミン例えばエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、ジイソプロパノールアミン、2−メチル−アミ
ノエタノール、2−エチル−アミノエタノール、2−ジ
メチル−アミノエタノール、2−ジエチル−アミノエタ
ノール、2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール、
1−ジエチルアミノ−2−プロパノール、3−ジエチル
アミノ−1−プロパノール、イソプピルアミノエタノー
ル、3−アミノ−1−プロパノール、2−メチル−2−
アミノ−1,3−プロパンジオール、ベンジルジエタノ
ールアミン、及び2−(ヒドロキシメチル)−2−アミ
ノ−1,3−プロパンジオールがある。
【0121】更に好適なハロゲン化銀溶媒は、T. H. Ja
mes 編、The Theory of the Photographic Process 4
版、474〜475頁に記載されている。更に興味ある
ハロゲン化銀溶媒は例えばUS−A2857276及び
US−A4297430に記載されている。これらの中
には環式イミド化合物例えばウラシル及び5,5−ジア
ルキルヒダントインがある。他の好適なハロゲン化銀溶
媒にはアルキルスルホンがある。
【0122】異なるハロゲン化銀溶媒の組合せを使用で
きる、そして少なくとも1種のハロゲン化銀溶媒を適当
な層中に混入することさえでき、少なくとも1種の他の
ハロゲン化銀溶媒を現像溶液に加えることもできる。
【0123】現像主薬、ハロゲン化銀溶媒、及び亜硫酸
塩に対して与えた下記量的範囲は、DTR処理中水性ア
ルカリ性溶液中の溶質として存在するこれらの化合物の
量に適用する、これらの化合物は水性アルカリ性溶液の
一部をなす(その特別の場合においては実際上水性アル
カリ性現像溶液である)か又は水性アルカリ性溶液の付
与時にそれらを含有する層から溶解される(その場合そ
れは活性化溶液である)かの何れかである。
【0124】1−フエニル−3−ピラゾリジノン及びp
−N−メチル−アミノフエノールの群の二次現像主薬の
少なくとも1種及びハイドロキノンの好適な量的組合せ
は、水性アルカリ性溶液1lについて0.078モル以
上の量でのハイドロキノン、及び1lについて0.00
80モル以上の量での二次現像主薬を含有し、ハイドロ
キノン対前記二次現像主薬のモル比は9.7以上であ
る。ハイドロキノンの好ましい量は1lについて0.0
5〜0.25モルの範囲であり、二次現像主薬の好まし
い量は1lについて1.8×10-3〜2.0×10-2
ルの範囲である。
【0125】水性アルカリ性溶液は、亜硫酸塩例えば亜
硫酸ナトリウムを1lについて40〜180gの範囲の
量で、そしてチオ硫酸塩及び/又はチオシアネートは1
lについて5〜20gの範囲で含有できる。
【0126】水性アルカリ性溶液のpHは好ましくは少
なくとも12である、しかし現像されるハロゲン化銀乳
剤材料の種類、意図する現像時間、及び処理温度によっ
て決まる。
【0127】温度及び時間の如き処理条件は、処理され
る材料の機械的強度が悪影響を受けず、分離が生じない
ならば広い範囲で変えることができる。
【0128】水性アルカリ性溶液は、ナトリウム及びカ
リウムの水酸化物、リン酸及び/又はケイ酸のアルカリ
金属塩例えばリン酸三ナトリウム、ナトリウムもしくは
カリウムのオルトケイ酸塩、メタケイ酸塩、ヒドロケイ
酸塩、及び炭酸ナトリウムの如きアルカリ供与性物質を
含有できる。アルカリ供与性物質は一部又は全部をアル
カノールアミンで置換できる。
【0129】水性アルカリ性溶液はDTR法に対する性
能及び耐用寿命を改良するため少なくとも1種のアルカ
ノールアミンを含有できる。好適なアルカノールアミン
には例えばN,N,N−トリエタノールアミン、2−ア
ミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオ
ール、N−メチル−ジエタノールアミン、N−エチル−
ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N,
N−ジエタノールアミン、3,3′−アミノ−ジプロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−プロパン−1,3−
ジオール、N−プロピル−ジエタノールアミン、N−ブ
チル−ジエタノールアンミン、N,N−ジメチル−エタ
ノールアミン、N,N−ジエチル−エタノールアミン、
N,N−ジエチル−イソプロパノールアミン、1−アミ
ノ−プロパン−2−オール、N−エタノールアミン、N
−メチル−エタノールアミン、N−エチル−エタノール
アミン、3−アミノプロパノール、4−アミノ−ブタノ
ール、及び5−アミノ−ペンタン−1−オールがある。
【0130】Research Disclosure 27939(198
7年7月)、450〜451頁に記載された好ましい実
施態様によれば、水性アルカリ性溶液は、8.5より大
なるpKa値を有する少なくとも1種の三級アルカノー
ルアミンを含有する。更に好ましくは溶液は9.0より
大きいpKa値を有する2種以上の三級アルカノールア
ミンを含有する。
【0131】水性アルカリ性溶液は更に銀像疎水性化化
合物例えば複素環式メルカプト化合物を含有するとよ
い。アルミニウム箔上にDTR法により形成した銀像の
疎水性化の目的のため現像液への複素環式メルカプト化
合物特にメルカプト−1,3,4−チアジアゾールの添
加は、既にDE−A1228927に記載されている。
水性アルカリ性溶液に加えうる他の好適なメルカプトチ
アジアゾールはUS−A4563410に記載されてい
る。別の好適な疎水性化化合物には2−メルカプト−5
−ヘプチル−オキサ−3,4−ジアゾールがある。
【0132】これらの疎水性化化合物は水性アルカリ性
溶液に好ましくは0.1〜3g/lの量で、そして好ま
しくは1−フエニル−5−メルカプトテトラゾールと混
合して加えることができる、後者の化合物は例えば溶液
1lについて50mg〜1.2gの量で使用する、又溶
液は前記化合物の溶解を改良するため少量のエタノール
を含有してもよい。
【0133】水性アルカリ性溶液は他の成分例えば酸化
保恒剤、臭素イオンを放出する化合物、カルシウムイオ
ン封鎖剤、スラッジ防止剤及び潜在硬化剤を包含する硬
化剤を含有できる。
【0134】溶液が現像主薬及び/又はハロゲン化銀溶
媒を混入していてもしていなくても、既知の方法で水性
アルカリ性溶液を再生することができることは勿論であ
る。
【0135】これはしばしば必要ないのであるが、現像
はいわゆる安定化液で停止させることができる、これは
実際には好ましくは5〜6のpHを有する酸性停止浴で
ある。
【0136】オルトリン酸二水素ナトリウム及びオルト
リン酸水素二ナトリウムの混合物を含有し、前記範囲の
pHを有する緩衝した停止浴組成物が好ましい。
【0137】現像及び拡散転写は異なる方法で、例えば
ローラーで擦ることによとにより、吸収手段例えば木綿
プラグ又はスポンジで払拭することにより、又は処理す
べき材料を液体組成物中に浸漬することにより開始する
ことができる。好ましくはそれらはベルギー国のアグフ
ア・ゲヴエルトから市販されているCR430、CR7
40又はCR1100処理機の如き自動操作装置で行
う。それらは通常18〜30℃の温度で行われる。
【0138】アルミニウム箔上に銀像を形成した後、な
お箔上に存在する過剰のアルカリ性溶液は、好ましくは
一対の絞りローラー中に箔を案内して除去する。
【0139】像形成したアルミニウム箔を露出する好ま
しい実施態様によれば、アルカリ性溶液で湿潤した又は
前記アルカリ性溶液からの取り出しに続いて付与した非
加熱水又は非加熱水性媒体で給湿した中間層及び乳剤層
は、前記モノシート層集成体の縁に向けた空気流によっ
て像形成したアルミニウム箔から分離する。
【0140】像形成したアルミニウム箔を露出させる別
の実施態様によれば、現像したモノシート層集成体を非
加熱水又は非加熱水性媒体で洗い、かくして中間層及び
乳剤層を像形成したアルミニウム箔から除去する。
【0141】像形成したアルミニウム箔を露出させる別
の実施態様によれば、中間層及び乳剤層は、非加熱水又
は非加熱水性媒体中に浸漬している間に現像したモノシ
ート層集成体を僅かに撹拌することにより、又は前記現
像したモノシート層集成体が浸漬されている非加熱水又
は非加熱水性媒体を含有するトレーを僅かに撹拌するこ
とによっても除去できる。前記層を洗い落す好都合な方
法によれば、現像したモノシート層集成体を非加熱水又
は非加熱水性媒体のスプレー又はジェットの下で保持す
る。これらの層上に向けられた水ジェット又はスプレー
の機械的圧力はそれらをアルミニウム箔から引き離すの
に充分である。すすぐことにより中間層及び乳剤層を引
き離すため使用する非加熱水性媒体は例えば弱酸性化
剤、湿潤剤、及び潜在硬化剤も包含する硬化剤の如き成
分を含有してもよい。
【0142】像形成したアルミニウム箔を露出する更に
別の実施態様によれば、モノシート層集成体を、非加熱
水又は非加熱水性媒体で湿潤している間にその乳剤層
表われている側を受容シート例えば艶消剤を含有する硬
化したゼラチン層で被覆したフイルム又は紙基体に対
し、又はResearch Disclosure 23017(1983年
6月)223頁〜224頁に記載されている如き多孔性
ウエブに対して押圧し、前記像形成したアルミニウム箔
を、受容シートによって支持されそれに強く接着してい
る乳剤層及び中間層から剥離する。別の実施態様によれ
ば乳剤層及び中間層は例えばスポンジでこすり落とすか
払拭することで除去できる。
【0143】像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化
した面から少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層及び前
記中間層を分離する別の方法によれば、モノシート層集
成体を、前記水性アルカリ性溶液の付与で開始し、前記
親水性のグレイン化し陽極酸化した面上での銀像の前記
形成で終了する時間の間、前記少なくとも一つのハロゲ
ン化銀乳剤層が表われている側で受容手段と接触状態に
置く、前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層及び前
記中間層は、前記水性アルカリ性溶液でなお湿潤されて
いる間に銀像の前記形成後、像形成された親水姓のグレ
イン化し陽極酸化した面への接着よりも強力である前記
受容手段への接着を有する。次に前記受容手段によって
支持され、接着している前記少なくとも一つのハロゲン
化銀乳剤層及び前記中間層を像形成した親水性のグレイ
ン化し陽極酸化した面から剥離する。この方法によれ
ば、乳剤層及び中間層は、銀像がその上に形成された後
そしてそれらが未だ前記水性アルカリ性溶液で湿潤され
ている間に、像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化
された面から分離される。この方法を実施するため、露
光されたモノシート層集成体及び受容手段例えば艶消剤
を含有する硬化したゼラチン層で被覆した紙又はフイル
ム基体を、異なる入口開口を通して処理装置中に導入で
き、現像及び像転写の完了後二つのローラーのニップ中
で一緒に押圧する。接触するモノシート層集成体及び受
容手段が二つのローラー間のニップを出るとき、好適で
かつ適切に装着された分離ブレードが受容手段から像形
成したアルミニウム箔を分離できる、前記受容手段には
前記中間層及び前記乳剤層が接着したまま残る。結果と
してかくして得られた転写された銀像を担持する裸にさ
れたアルミニウム箔は何らそれ以上の洗浄を必要としな
い、しかし所望ならば水洗することもできることは勿論
である。
【0144】アルミニウム箔の像形成した面に、非銀像
部分の親水性度を増大させ、銀像の親油性度を増大させ
る化学処理を受けさせることが慣行である。
【0145】この化学後処理は、銀像のインク受容性及
び/又はラッカー受容性を増強する少なくとも1種の化
合物を含有し、又アルミニウムの撥インク特性を改良す
る少なくとも1種の化合物も含有する定着剤と称される
平版用組成物で行うのが好ましい。US−A45634
10に銀像を疎水性化するための重要な方法が記載され
ている。
【0146】定着剤のために好適な成分には例えばメル
カプト基を含有する有機化合物、例えばドデシルメルカ
プタン、ベンゾチアゾール−2−チオール、1,3,4
−チアジアゾール−2−チオール、1−フエニル−1−
H−テトラゾール−5−チオール、トリアジンチオー
ル、例えば1−オクチル−1,2,4,5−テトラヒド
ロ−s−トリアジン−5−チオール、及びチオ酸又はチ
オアミド基を含有する化合物がある。裸の陽極されたア
ルミニウム箔部域の親油性インクはじき性を改良する添
加剤には例えば酸性ポリサッカライドの如き炭水化物例
えばアランビヤゴム、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレングリコー
ルエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポ
リスチレンスルホン酸、及びポリビニルアルコールがあ
る。所望によって、吸湿性物質例えばソルビトール、グ
リセロール、グリセロールのトリ(ヒドロキシエチル)
エステル、及び硫酸化油を加えることができる。更に定
着剤にリン酸及びカチオン界面活性化合物例えばヘキサ
デシルトリメチルアンモニウムブロマイドも加えること
ができる。好適な定着剤には例えばアセトン中の1−オ
クチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−s−トリアジ
ン−5−チオールの溶液又はアラビアゴムの溶液中のそ
の懸濁液を含む組成物がある。他の好適な定着剤は例え
ばUS−A4062682及びUS−A4563410
に記載されている。
【0147】定着剤での処理を開始するとき、銀パター
ンを担持する面は乾燥状態か又は湿潤状態であることが
できる。一般に定着剤での処理は長くかからず、通常は
約30秒より長くない、そしてそれは処理及び露出工程
後直ちに行うことができる。
【0148】定着剤は、ローラーで擦ることにより、吸
収手段例えば木綿のプラグ又はスポンジで払拭すること
により、又は定着剤中に処理すべき材料を浸漬すること
による如き異なる方法で付与できる。印刷版の像疎水性
化工程も、印刷版を定着剤で充満した狭いチャンネルを
有する装置中を通して導き、チャンネルの終わりのとこ
ろで過剰の液体を除去する二つの絞りローラー間に印刷
版を運ぶことによって自動的に行うこともできる。定着
剤での自動処理に好適な装置にはベルギー国のアグフア
・ゲヴエルトにより市販されているCRF 45及びC
RF85定着装置がある。
【0149】銀像を担持するアルミニウム箔を定着剤で
処理したら直ちに、それはインク付けに供し、印刷版と
して使用できる、従って印刷部域を強化するためのラッ
カー組成物でのその処理は必要ない。印刷版はグリース
状インクを付与する工程で湿潤していなければならな
い、これは一般に当業者に知られている事実であり、印
刷インクを付与する前に水性液体を付与することが普通
である。これは印刷機の給湿装置により又は湿潤スポン
ジによって行うことができる。
【0150】100000枚より多くのプリントを要求
する長時間運転印刷版の製造のためには、銀像部域上に
ラッカーを付与することからなる第二後処理を推奨でき
る。このために、フエノール−もしくはクレゾール−ホ
ルムアルデヒドアルキッド樹脂及び/又はエポキシ樹脂
が普通に使用される。
【0151】かかるラッカーのために有用な別の樹脂に
は、スチレン、オルソ−、メタ−もしくはパラ−ビニル
トルエン及びインデン単位の共重合体及びホモポリマー
の混合物がある。シクロヘキサンを溶媒として使用で
き、アマニ油を可塑剤として使用できる。好適なラッカ
ー組成物の例は例えばGB−A968706及びGB−
A1071163及びCA−A686284に記載され
ている。
【0152】定着剤及びラッカーを一つの組成物に組合
せた平版印刷組成物は例えばGB−A969072に記
載されている。
【0153】下記実施例は本発明を示す。
【0154】実施例 1 次の如くして三つの同じ感光性モノシート層集成体を作
った。
【0155】0.20mmの厚さを有するアルミニウム
箔を、US−A3861917の実施例1に記載された
方法によりグレイン化し、陽極酸化し、封止した。グレ
イン化によって得られた中心線平均値は0.5μmであ
った。2.7g/m2 の重量を有する陽極酸化層を、カ
レイ・リー法により作った結合剤を含有しない水中の銀
ゾルから銀受容層で被覆した、形成された層は乾燥状態
で銀4mg/m2 の重量を有していた。
【0156】銀受容層は実質的に硬化されてない感光性
ネガ作用カドミウム不含ゼラチン塩臭沃化銀乳剤層(9
7.98/2/0.02モル%)で被覆した、ハロゲン
化銀は1m2 について硝酸銀2.40gに相当する量で
被覆し、形成された感光性乳剤層のゼラチン含有量は
1.58g/m2 であった。
【0157】形成された三つの同じ感光性モノシート層
集成体をそれぞれ以後「比較A」、「比較B」、及び
「比較C」と称する。
【0158】「本発明」と称する感光性モノシート層集
成体は、銀受容層と感光性乳剤層の間に疎水性重合体ビ
ーズを含有する中間層を設けたことのみを変えて比較
A,BおよびCに記載したのと同じ方法で作った。中間
層は、水及びエタノールの同容量の混合物中ポリメチル
メタクリレートビーズの20%分散液50mlを含む組
成物から、乾燥銀受容層上に被覆した、ビーズは前述し
た製造例1に記載した如くして作り、1.0μmの平均
直径を有していた、上記組成物は2.5gのヘリオエヒ
トパピールロートBL(ドイツ国のBAYER AG により市
販されている染料の商標)、2.5gのサポニン、1.
25gのナトリウムオレイルメチルタウライド、及び3
00mlの脱イオン水を含有する、これを形成された乾
燥層が1m2 について0.5gのポリメチルメタクリレ
ートビーズを含有するように被覆した。
【0159】四つの感光性モノシート層集成体を製版用
カメラで接触スクリーンを介して同じく露光し、ベルギ
ー国のアグフア・ゲヴエルトによって市販されているC
R430処理機中で下記成分を有する新しく作った現像
溶液中に25℃で8秒間浸漬した。
【0160】 カルボキシメチルセルロース 18g 水酸化ナトリウム 22.5g 無水亜硫酸ナトリウム 120g ハイドロキノン 20g 1−フエニル−3−ピラゾリジノン 3g 臭化カリウム 0.75g 無水チオ硫酸ナトリウム 7.5g エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩 2g 脱イオン水で 1000mlとした。 pH(25℃)=13
【0161】開始した拡散転写を30秒間継続させてア
ルミニウム箔上に銀像を形成した。
【0162】像形成したアルミニウム箔から現像したハ
ロゲン化銀乳剤層及び中間層(本発明)を除去するた
め、四つの現像したモノシート層集成体の各々を水ジエ
ットで30秒間洗った。乳剤層が非加熱水で離れなかっ
た場合には、新しい同じ層集成体を用いて試験を繰返し
た、そして洗浄水の温度を上げた。四つのモノシート層
集成体の各々について使用した温度を後掲の表1に示
す。
【0163】次にアルミニウム箔の像形成した面を後継
の表1に特記した如き定着剤AまたはBの一つで擦り、
非像部域の水受容性を増強し、像部域を親油性インク受
容性にした。定着剤Aは下記組成を有していた:
【0164】 10%水性n−ヘキサデシルトリメチル アンモニウムクロタイド 25ml ポリスチレンスルホン酸の20%水溶液 100ml 硝酸カリウム 12.5g クエン酸 20.0g 1−フエニル−5−メルカプトテトラゾール 2.0g 水酸化ナトリウム 5.5g 水で 1000mlにした。 pH(20℃)=4
【0165】定着剤Bの組成は、更に20g/lのトリ
プシンを含有させたことのみを変えて、定着剤Aの組成
と同じにした。
【0166】得られた印刷版の各々を、ドイツ国のHEID
ELBERGERDRUCKMASCHINEN AGより市販されているハイデ
ルベルグ・オフセット印刷機タイプGTO上に置いた。
【0167】各印刷版を市場で入手しうるKAST+EHINGE
R 123Wインクでインク付けし、紙の印刷コピーシー
トに対して使用した。
【0168】その平版印刷品質についてそれぞれ25回
の印刷の平版印刷品質を評価した。この評価の結果を下
表1に示す。平版印刷品の四段階の評価をつけた。「完
全」は、紙上に印刷された像が印刷版上の銀像の正確な
再現であり、完全な濃度を有し、かつピンホールの如き
欠陥を示めさなかったとき使用した。「良好」は、像が
印刷版上の銀像の殆ど正確な再現であり、許容し得る濃
度を有し、僅かの欠陥のみを示したとき使用した。「悪
い」は、印刷像が認めうる再現であったが、不快な弱い
濃度を有し、多くの欠陥を示したとき使用した。「非常
に悪し」は、印刷像が認められず、役立たぬとき使用し
た。
【0169】 表 1 洗浄水温度 定着剤 平版印刷品質 比較A 20℃ A 非常に悪し 比較B 50℃ A 悪し 比較C 50℃ B(トリプシン) 完全 本発明 20℃ A 完全
【0170】「本発明」の印刷版を用いて10000
0枚のプリントの運転を行った。最後のプリントの品質
はなお完全であった。異常な摩耗又は像鮮鋭度の劣化は
見られなかった。
【0171】実施例 2 前記製造例1に記載した如くして作り、実施例1に記載
した如くして作った1.0μmの平均直径を有する疎水
性ポリメチルメタクリレートビーズを含有する一連の感
光性モノシート層集成体を、各感光性層集成体間で、乾
燥した中間層1m2 についてのポリメチルメタクリレー
トビーズの重量を表2に示す如く変えたことのみ変えて
作った。
【0172】中間層は実施例1に記載した如く感光性塩
臭沃化銀乳剤層で被覆した。
【0173】各層集成体に対して、実施例1に記載した
露光、DTR現像、定着剤Aでの処理、及び印刷の手順
を繰返した。
【0174】各25回の印刷の平版印刷品質を実施例1
に記載した如く評価した。中間層の被覆重量及びこの評
価の結果を表2に示す。像形成したアルミニウム箔上の
銀像の鮮鋭度及びそれから得られた25回のプリントの
各々の鮮鋭度を、ドイツ国のDeutsche Forschungsgese
llschaft fuer Druck− und Reproducktionstechni
kによって発行されたFogra Praxis Report No.34
に記載された如く、FOGRA Precision Measuring Str
ip PMS の助けにより測定した。
【0175】表2には銀の収率(硝酸銀で表示した)も
含む。銀の収率によって、乳剤層中に存在する転写しう
る銀錯体の銀に対するアルミニウム箔上に存在する転写
された銀の重量%比を意味する。頭書「洗い落し」の欄
において、非加熱水のジエットでの中間層及びハロゲン
化銀乳剤層の除去性に対する評価を示す。
【0176】 表 2 ビーズ被覆 印刷版 銀の収率 洗い落し 平版印刷 重量(g/m2) 鮮鋭度 品質 0.0 6μm 55% 非常に悪し 非常に悪し 0.2 6〜8μm 59% 良好 良好 0.5 8μm 51% 良好 完全 1.0 8μm 50% 完全 完全
【0177】次の如く感光性モノシート層集成体を作っ
た。共に実施例1に記載した如く銀受容層で被覆したア
ルミニウム箔を、次の順序で、実施例1に記載した如く
前記層の側を中間層及び乳剤層で被覆した。
【0178】中間層は、同容量の水及びエタノールの混
合物中のポリメチルメタクリレートビーズの20%分散
液50ml(このビーズは前記製造例1に記載した如く
作り、平均直径1.0μmを有する)、ポリビニアルコ
ール(これはビニルアルコール単位95モル%及びビニ
ルアセテート単位5モル%を含有し、分子量10000
を有する)の5%水溶液50ml、2.5gのヘリオエ
ヒトパピールロートBL(ドイツ国BAYER AG で市販さ
れている染料の商標)、2.5gのサポニン、1.25
gのナトリウムオレイルメチルタウライド、及び300
mlの脱イオン水を含有する組成物から、乾燥銀受容層
上に被覆した。形成された乾燥した層は1m2 について
0.5gのポリメチルメタクリレートビーズ及び0.1
25gのポリビニルアルコールを含有するようにした。
【0179】実施例1に記載した露光及びDTR現像の
手順を繰返した。未だ水性アルカリ性現像溶液で湿潤し
ている間に現像したハロゲン化銀乳剤層及び中間層を、
実施例1に記載した如く空気流で像形成したアルミニウ
ム箔から除去した。次にアルミニウム箔の像形成面を水
で洗い、実施例1に記載した定着剤Aで擦った。得られ
た印刷版での印刷を実施例1に記載した如く行い、25
回のプリントの平版印刷品質を実施例1に記載した如く
評価した。結果を表3に示す。
【0180】 表 3 ビーズの 銀の収率 洗い落し 平版印刷 平均直径 品質 1.0 51% 非常に良好 完全
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リュク・エルヴィグ・レーンデル ベルギー国ベ 2200 エランタル、リシ ュタールトスヴェグ 182 (72)発明者 リュドヴィキュ・アンドリク・ヴェルヴ ロエ ベルギー国ベ 2508 ケセル、アンブラ ンスステーンヴェグ 44 (72)発明者 エリク・マルタン・オエ ベルギー国ベ 2200 エランタル、リエ ルスヴェグ 112 (72)発明者 エディ・ローザ・デームス ベルギー国ベ 2200 エランタル、エジ ャンアール 30 (56)参考文献 特開 平1−271745(JP,A) 特開 昭64−46760(JP,A) 特開 昭63−259666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/07,7/11

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) (i) 親水性のグレイン化し、陽極酸
    化したアルミニウム箔、(ii)0.2μm以上の平均直径
    を有し、少なくとも1種のエチレン系不飽和単量体の重
    合によって作られた疎水性重合体ビーズを含有する中間
    層、及び(iii) 少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層を
    含有する感光性モノシート層集成体を露光し、 (b) 少なくとも1種の現像主薬及び少なくとも1種のハ
    ロゲン化銀溶媒の存在下に露光したハロゲン化銀乳剤層
    に水性アルカリ性溶液を付与して銀像を形成し、非還元
    ハロゲン化銀又はその形成された錯体を、現像されたハ
    ロゲン化銀乳剤層から前記親水性のグレイン化し陽極酸
    化したアルミニウム箔へ像に従って拡散させてその上に
    銀像を生成させ、そして (c) 像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化したアル
    ミニウム箔から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中
    間層を分離する工程を特徴とするDTR法による平版印
    刷アルミニウムオフセット印刷版の製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(c) において前記分離を、 (i) 前記水性アルカリ性溶液の付与で開始し、前記親水
    性のグレイン化し陽極酸化した面上での銀像の前記形成
    で終了する時間の間前記少なくとも一つの乳剤層が表わ
    れている側で前記モノシート層集成体を受容手段と接触
    状態にもたらし、前記少なくとも一つの乳剤層及び前記
    中間層を、像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化し
    たアルミニウム箔に対する接着性よりも強力である前記
    受容手段への接着性を有する前記水性アルカリ性溶液で
    湿潤し、 (ii)前記受容手段に接着する前記少なくとも一つの乳剤
    層及び前記中間層を像形成した親水性のグレイン化し陽
    極酸化したアルミニウム箔から剥離する工程で達成する
    ことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 工程(c) において前記分離を、 (i) 前記親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウ
    ム箔上での前記銀像の形成の完了後、アルカリ性溶液付
    与手段から前記モノシート層集成体を除去し、 (ii)像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化したアル
    ミニウム箔から前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中
    間層を非加熱水又は非加熱水性媒体の助けで引き離す工
    程で達成することを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 工程(c) において前記分離を、 (i) 前記親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミニウ
    ム箔上での前記銀像の形成の完了後、アルカリ性溶液付
    与手段から前記モノシート層集成体を取り出し、 (ii)前記アルカリ性溶液からの前記モノシート層集成体
    の取り出しに続いて、なおアルカリ性溶液で湿潤してい
    る間又は付与した非加熱水又は非加熱水性媒体で湿潤し
    ている間に前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層
    を、前記モノシート層集成体の縁に向けた空気流の助け
    で像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化したアルミ
    ニウム箔から引き離す工程で達成することを特徴とする
    請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中
    間層を、前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層上
    に向けた非加熱水又は非加熱水性媒体のスプレー又はジ
    ェットで水洗することによって像形成した親水性のグレ
    イン化し陽極酸化したアルミニウム箔から分離すること
    を特徴とする請求項3の方法。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも一つの乳剤層が表われて
    いる側で前記モノシート層集成体を、非加熱水又は非加
    熱水性媒体で湿潤している間に、受容シートに対して押
    圧し、前記受容シートに強力に接着したままである前記
    少なくとも一つの乳剤層及び前記中間層と共に前記受容
    シートを前記像形成したアルミニウム箔から剥離するこ
    とによって、前記少なくとも一つの乳剤層及び前記中間
    層を像形成した親水性のグレイン化し陽極酸化したアル
    ミニウム箔から分離することを特徴とする請求項3の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記疎水性重合体ビーズに加えて前記中
    間層が、アルカリ可溶性疎水性重合体粒子の水性分散液
    も含有し、全粒子が0.2μm以上の平均粒度を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項の方法。
  8. 【請求項8】 前記疎水性重合体ビーズがハレイション
    防止目的のため染料を配合できることを特徴とする請求
    項1〜7の何れか1項の方法。
  9. 【請求項9】 前記銀像を、拡散性水溶性銀錯体からの
    銀の沈澱のため現像核の触媒的影響の下前記親水性のグ
    レイン化し陽極酸化した面上に形成することを特徴とす
    る請求項1〜8の何れか1項の方法。
  10. 【請求項10】 DTR法により平版印刷アルミニウム
    印刷版を製造するための感光性モノシート層集成体であ
    って、前記集成体が、下記順序で、親水性のグレイン化
    し陽極酸化したアルミニウム箔及び少なくとも一つのハ
    ロゲン化銀乳剤層を含有するものにおいて、0.2μm
    以上の平均直径を有し、少なくとも1種のエチレン系不
    飽和単量体の重合によって作った疎水性重合体ビーズを
    含有する中間層を、前記親水性のグレイン化し陽極酸化
    したアルミニウム箔及び前記少なくとも一つのハロゲン
    化銀乳剤層の間に設けたことを特徴とする感光性モノシ
    ート層集成体。
  11. 【請求項11】 乾燥状態で前記中間層が、その全重量
    の80%以下の量で前記疎水性重合体ビーズを含有する
    ことを特徴とする請求項10の感光性モノシート層集成
    体。
  12. 【請求項12】 前記中間層が約0.1〜約5g/m
    の比で被覆されていることを特徴とする請求項10又
    は11の感光性モノシート層集成体。
  13. 【請求項13】 前記中間層が、任意の非蛋白質親水性
    フイルム形成性重合体を20重量%以下含有することを
    特徴とする請求項10〜12の何れか1項の感光性モノ
    シート層集成体。
  14. 【請求項14】 前記アルミニウム箔の前記陽極酸化面
    が封止されていることを特徴とする請求項10〜13の
    何れか1項の感光性モノシート層集成体。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つのハロゲン化銀乳
    剤層の上に仮基体があることを特徴とする請求項10〜
    14の何れか1項の感光性モノシート層集成体。
  16. 【請求項16】 前記仮基体がセルローストリアセテー
    ト又はポリエチレンテレフタレートフイルム基体である
    ことを特徴とする請求項15の感光性モノシート層集成
    体。
  17. 【請求項17】 前記アルミニウム箔の陽極酸化層がハ
    レイション防止染料又は顔料で内部中で着色されている
    ことを特徴とする請求項10〜16の何れか1項の感光
    性モノシート層集成体。
  18. 【請求項18】 前記親水性のグレイン化し陽極酸化し
    たアルミニウム箔に、染料又は顔料の非常に薄いハレイ
    ション防止被覆を設けてあることを特徴とする請求項1
    0〜17の何れか1項の感光性モノシート層集成体。
  19. 【請求項19】 拡散性水溶性銀錯体から銀を沈澱させ
    るための現像核を含有する銀受容性層が、前記親水性の
    グレイン化し陽極酸化したアルミニウム箔上に被覆され
    ていることを特徴とする請求項10〜18の何れか1項
    の感光性モノシート層集成体。
  20. 【請求項20】 前記銀受容層が少なくとも1種のハレ
    イション防止染料又は顔料を混入していることを特徴と
    する請求項19の感光性モノシート層集成体。
  21. 【請求項21】 前記中間層が少なくとも1種のハレイ
    ション防止染料又は顔料を含有することを特徴とする請
    求項10〜20の何れか1項の感光性モノシート層集成
    体。
  22. 【請求項22】 DTR法により平版印刷アルミニウム
    印刷版を作るための感光性層パケット(packet)であっ
    て、仮基体上に、下記順序で少なくとも一つのハロゲン
    化銀乳剤層及び0.2μm以上の平均直径を有し、少な
    くとも1種のエチレン系不飽和単量体の重合によって作
    った疎水性重合体ビーズを含有する中間層を含有する分
    離しうる層サンドイッチを担持するものにおいて前記層
    サンドイッチが、湿潤した別の親水性のグレイン化し陽
    極酸化したアルミニウム箔上に、その上に押圧したとき
    転写できることを特徴とする感光性層パケット。
  23. 【請求項23】 前記仮基体が下塗してないセルロース
    トリアセテート又はポリエチレンテレフタレートフイル
    ム基体であることを特徴とする請求項22の感光性層パ
    ケット。
  24. 【請求項24】 乾燥状態で前記中間層が、その全重量
    の80%以下の量で前記疎水性重合体ビーズを含有する
    ことを特徴とする請求項22又は23の感光性層パケッ
    ト。
  25. 【請求項25】 前記中間層が約0.1〜約5g/m
    の比で被覆されていることを特徴とする請求項22〜
    24の何れか1項の感光性層パケット。
  26. 【請求項26】 前記中間層が任意の非蛋白質親水性フ
    イルム形成性重合体を20重量%以下含有することを特
    徴とする請求項22〜25の何れか1項の感光性層パケ
    ット。
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