JP2912113B2 - 圧延機におけるロールのスラストリング装置及びその着脱装置を具備したチョック着脱装置 - Google Patents

圧延機におけるロールのスラストリング装置及びその着脱装置を具備したチョック着脱装置

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JP2912113B2
JP2912113B2 JP8363493A JP8363493A JP2912113B2 JP 2912113 B2 JP2912113 B2 JP 2912113B2 JP 8363493 A JP8363493 A JP 8363493A JP 8363493 A JP8363493 A JP 8363493A JP 2912113 B2 JP2912113 B2 JP 2912113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機におけるロール
の軸受の軸線方向の負荷を受けるスラストリング装置及
びこのスラストリング装置とチョックとを着脱するため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機のロールの回転支持構造は、たと
えば、実公昭60−25284号公報に記載されている
ように、ベアリングと環状のキャリアリングとを内蔵し
たロール軸箱によってロールを支持し、キャリアリング
4の軸方向を拘束してロール軸箱をロールに一体化する
ためのスラストリングを設けるというものが一般的であ
る。
【0003】スラストリングは、高速回転する圧延ロー
ルのミルへの組込みに不可欠であるが、圧延ロールの表
面の切削修正等のためにロールの交換頻度が高い。この
ため、先の公報にも記載されているように、スラストリ
ングに沿って複数のスラストブロックをロールの半径方
向に移動可能に備え、これらのスラストブロックをレバ
ー操作によってロールの周面に凹ませたネック溝に落と
し込ませてロールとの一体化を図るようにし、スラスト
リングの着脱を簡単にしたものが利用されている。
【0004】また、このようなレバー操作によるスラス
トリングの着脱の可能なことを利用して、スラストリン
グの着脱だけでなく、ロールチョックも含めて交換でき
るようにした設備も、特公平60−63523号公報に
記載されている。この設備は、スラストリングの着脱の
ためのレバーを外部から操作可能なスラストリング着脱
装置と、これに連動しながらチョックを搬入,搬出可能
なチョック着脱装置とを備えたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先の公報に
記載のスラストリングのいずれにおいても、スラストブ
ロックとロールのネック溝との間には軸線方向に隙間を
持たせている。これは、スラストリングの自動着脱に備
えて、スラストブロックとネック溝との間の干渉を無く
すことを目的としたものである。
【0006】このように軸線方向に隙間があると、ロー
ルのスラスト方向の移動を僅かではあるが許してしまう
ことになる。このため、駆動系及びベアリングのスラス
ト方向の負荷変動も大きくなり、駆動系及びベアリング
の寿命の低下が避けられない。そして、とくに高い負荷
を伴う熱延用のロールや形鋼用のロールの駆動側には、
このような軸線方向に遊びを持つスラストリングを適用
することは好ましくない。
【0007】また、ロールチョックもスラストリングと
同時に着脱する装置が用いられているものの、前記のよ
うにスラストリングの軸線方向の遊びを無くした組込み
は不可能である。このため、スラストリングの軸線方向
のガタが全くないか或いは訂正な隙間を必要とする圧延
ロールでは、このガタを無くすための作業が新たに必要
になる。たとえば、スラストリングの軸線方向の位置を
拘束するロックナットを備えておき、これを手作業で締
め上げる等の作業が行われることになる。
【0008】このように、スラストブロックを適用する
ことでスラストリングの着脱を容易化できるものの、ロ
ールに対してスラストブロックが軸線方向に隙間を持つ
ことから、駆動系に悪い影響を及ぼしたり、完全な自動
化が達成できないという問題がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、スラス
トリングの軸線方向への遊びを持つことなく保持して寿
命の向上を図りしかもロールチョックも含めて全て自動
化できる装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、チョックの中
の軸受に一端面を突き当ててロール周りに配置するキャ
リアリングと、該キャリアリングの他端面に突き当てて
配置するスラストリング装置とを備え、前記スラストリ
ング装置を、前記ロール周りに設けるリングと、該リン
グの中で前記ロールに対して半径方向に移動可能とし前
記ロールに設けたロールネック溝に落とし込み可能な複
数のスラストブロックとから構成し、更に前記キャリア
リングとリングとの対向面どうしの間に、楔係合によっ
て前記リングを前記キャリアリングから離れる向きに押
すウエッジを前記ロールの半径方向に向けて移動可能に
設け、前記ウエッジを外部から操作可能な操作機構に連
接すると共に前記リングを押圧したとき前記スラストブ
ロックの軸線方向の端面を前記ロールネック溝の半径方
向の側壁に突き当て可能としてなることを特徴とする。
【0011】また、このようなスラストリング装置を備
える圧延機のロールに対し、チョックの着脱装置は、ロ
ールの胴部を支持するロール受け台と、チョックを前記
ロールに対して着脱するチョック着脱台車と、スラスト
リング装置を前記ロールに対して着脱するスラストリン
グ着脱装置とを備え、前記スラストリング着脱装置は、
前記ロールの端部からその軸線方向に移動可能な走行台
車と、該走行台車に設けられ前記スラストブロックとウ
エッジとを同時に前記ロールに対して互いに反対向きに
移動させる着脱ヘッドを備えたものとすることができ
る。
【0012】
【作用】ウエッジを外部からの操作によって動かすと、
楔係合によってリングが軸線方向に押される。このた
め、リングの中に含まれているスラストブロックをロー
ルネック溝の軸線方向の端面の壁に突き当てることがで
き、スラストリングとロールとの間に適正な隙間を設け
た組立てが可能となる。
【0013】また、ウエッジとスラストブロックとをロ
ールに対して互いに逆向きに移動させるようにすれば、
ウエッジに対するスラストブロックの押圧の解除とロー
ルネック溝からの引出しとを連動させることができ、着
脱装置による自動化が可能となる。
【0014】
【実施例】図1は本発明のスラストリング装置の要部を
示す要部の縦断面図、図2はスラストブロックの配置を
示すための軸線方向に見た図である。
【0015】図において、ロール1を支持してミルの圧
下系に連接されるチョック2には、従来と同様に軸受3
が組み込まれ、ロール1の端部を含めて包み込むチョッ
クカバー2aを一体化している。
【0016】ロール1の周りには、軸受3の外側の端面
に突き当たるキャリアリング4を配置すると共に、この
キャリアリング4の軸線方向の位置を拘束して軸受3を
保持するスラストリング5がそれぞれ組み込まれる。
【0017】スラストリング装置5は、従来技術の項で
説明したものと同様に、ロール1の両端部の外径よりも
少し大きな内径を持つ環状のリング5aと、このリング
5aに連接されてロール1の半径方向に移動可能な複数
のスラストブロック5bとを備えたものである。
【0018】スラストブロック5bはリング5aの中を
半径方向に摺動自在であり、リング5aに枢着した操作
用のレバー5cの先端に連接されたものである。また、
リング5aにはスラストブロック5bをロール1の周面
側に向けて付勢するスプリング5dを備えている。レバ
ー5cを図1のようにスプリング5dによって付勢さ
れ、これによりスラストブロック5bはロール1の端部
に設けたロールネック溝1aの中に落ち込み、スラスト
ブロック5bはスプリング5dの付勢力によって安定保
持される。
【0019】キャリアリング4はその両端面をそれぞれ
軸受3及びリング5aに突き当てて配置されている。そ
して、従来例では、ロールネック溝1aとこの中に落と
し込んだスラストブロック5bとの間に軸線方向の遊び
があるのに対し、この隙間を適正にするためのウエッジ
6をキャリアリング4に組み込む。
【0020】ウエッジ6は、キャリアリング4を半径方
向に貫通するロッド6aを一体に備え、このロッド6a
の先端に上下揺動式のハンドル6bを連接している。そ
して、ロッド6aはキャリアリング4の中に組み込んだ
スプリング6cによってロール1の周面から離れる方向
に付勢されている。このような構成によって、ミル運転
中もその遠心力に打ち勝ち安定ロックすることが可能で
ある。
【0021】ウエッジ6がリング5aに臨む面には、下
端から上端に向けて軸受3側に傾くテーパ面6eを持た
せる。そして、リング5aの端面は、このテーパ面6e
と同じ傾斜角度を持つ受圧面5eとし、これらのテーパ
面6eと受圧面5eとを互いにテーパ係合可能とする。
【0022】ここで、図1の状態では、ウエッジ6はロ
ール1の周面から最も離れた位置にあってキャリアリン
グ4の内壁に突き当たっている。このとき、テーパ面6
e及び受圧面5eとの間のテーパ係合によって、リング
5aは図において右側へ押されるようになる。したがっ
て、スラストブロック5bをロールネック溝1aの中で
あってロール1の端部側の側壁に突き当てることができ
る。
【0023】図3はスラストを解除したときの図であ
る。
【0024】この解除の操作は、まずハンドル6bを押
し下げてウエッジ6をロール1の周面側に移動させ、テ
ーパ面6eと受圧面5eとの係合を解く。これにより、
リング5aを右側へ押す作用力は緩められ、ロールネッ
ク溝1aからのスラストブロック5bの抜取りが可能と
なる。
【0025】次いで、レバー5cを図1において押し下
げると、スラストブロック5bはロール1から離れる向
きに移動する。そして、図3に示すように、スラストブ
ロック5bの端面がロール1の外周面から離れた位置に
なれば、スラストブロック5bとロール1との間の干渉
はなくなり、ロール1からスラストブロック5bと共に
リング5aを抜き取ることができる。
【0026】また、スラストリング装置5を装着する場
合では、以上の操作とは逆に、レバー5cの押付けを緩
めることでスプリング5dによってスラストブロック6
bをロールネック溝1aの中に落とし込み、その後ハン
ドル6bの押付けを緩めることでスプリング6cによっ
てウエッジ6を引き上げる。これにより、スラストブロ
ック5bがロールネック溝1a内の側壁に突き当たり、
軸線方向に遊びがない組立て構造が得られる。
【0027】図4は別の実施例を示す要部の縦断面図で
あり、これは単独のレバー操作によってスラストブロッ
ク5aの着脱操作を可能とした例である。なお、先の例
と同じ部材については共通の符号で指示し、その詳細な
説明は省略する。
【0028】図において、スラストブロック5bを操作
するためのレバー7がリング5aに上下方向に揺動可能
に枢着され、その先端をスラストブロック5bに連接し
ている。そして、レバー7にはスラストブロック5bの
上を跨いでキャリアリング4側に向けて伸びるロッド7
aの一端が連接され、このロッド7aの先端にはロール
1側を向く面をテーパ面とした押圧ブロック7bを設け
ている。
【0029】キャリアリング4に組み込むウエッジ8の
ロッド8aの先端にはテーパ面を持つ楔ブロック8bを
設け、この楔ブロック8bをスプリング8cによってロ
ール1から離れる方向に付勢している。そして、楔ブロ
ック8bとロッド7aの押圧ブロック7bのそれぞれの
テーパ面は互いに対向する位置にあり、ロッド7aの移
動によってウエッジ8をロール1側へ押しやることがで
きる。
【0030】図示の状態では、スラストブロック5bは
ロールネック溝1aの中に落ち込み、このときロッド7
aはキャリアリング4側に最大量移動している。このと
き、楔ブロック8bと押圧ブロック7bとの係合によっ
て、ウエッジ8はロール1側から離れる向きにスプリン
グ8cによって移動し、テーパ面8dがリング5aの受
圧面5eに突き当たってこのリング5aを図において右
側に押す。したがって、スラストブロック5bの端面が
ロールネック溝1aの側壁に突き当たり、軸線方向に遊
びがない組立て構造が得られる。
【0031】また、図示の状態からレバー7を押し下げ
るとロッド7aが右側に移動し、押圧ブロック7bと楔
ブロック8bとの間のテーパ面係合によってウエッジ8
がロール1側に押される。したがって、テーパ面9bが
受圧面5eから離れるようになり、スラストブロック5
bに対する負荷を解除する。そして、これと同時にスラ
ストブロック5bはレバー7の回動によってロールネッ
ク溝1aから抜け出るようになり、先の例と同様にスラ
ストブロック5bをロール1の周面の外側に移動させる
とができ、スラストリング装置5をロール1から抜き取
る態勢に設定できる。
【0032】このように、レバー7の単独操作によっ
て、スラストブロック5bのロールネック溝1aへの装
着と解離とが行え、先の例と比べると操作が簡単にな
る。
【0033】図5は更に別の実施例を示す要部の縦断面
図であり、これはウエッジの動作を油圧シリンダによっ
て作動させるようにした例である。
【0034】スラストブロック5bは、先の例と同様に
レバー9に連接され、このレバー9の上下方向の動きに
よってロールネック溝1aへの装着,解離の操作が可能
である。
【0035】一方、キャリアリング4とリング5aとの
間には補助ブロック10を組み込み、この補助ブロック
10にウエッジ11を設ける。このウエッジ11は、先
の例と同様に、そのテーパ面11aをリング5aの受圧
面5eに突き当て可能としたものである。
【0036】補助ブロック10にはシリンダボア10a
を設け、作動油の給排によって動作するピストンロッド
10bにウエッジ11を連結する。そして、作動油の供
給方向に応じて、ピストンロッド10bをロール1に向
かう側及び離れる側に動かすことによって、ウエッジ1
1のテーパ面11aとリング5aの受圧面5eとの位置
関係を変えることができる。したがって、レバー9の操
作に連動するように適切に作動油の給排を制御すれば、
スラストリング装置5の着脱作業を軽い操作で行うこと
ができる。
【0037】図6はスラストリング5の着脱装置を備え
た例の正面図、図7は図6の右側面図である。
【0038】図において、圧延機から取り外したロール
1のアセンブリに対してこれを受けるロール受け台12
を備え、その左右にはチョック2を搭載可能なチョック
着脱台車13を配置している。
【0039】ロール受け台12は、ロール1の胴部を載
せて支持する2本の受けローラ12aをシリンダ12b
によって昇降可能に設けたものである。
【0040】チョック着脱台車13は、ロール1の軸線
と平行な姿勢で走行可能であり、その上面にはチョック
受け13a及びチョックカバー受け13bをそれぞれシ
リンダ装置によって昇降可能に備えたものである。そし
て、チョックカバー受け13bにはスラストリング装置
5を支持するためのスラストリング受け13cが同様に
昇降可能に設けられている。
【0041】更に、スラストリング装置5をロール1に
対して着脱するためのスラストリング着脱装置14を設
ける。このスラストリング着脱装置14は、図6に示す
ように門型のフレーム14aを走行台車14bに載せた
もので、チョック着脱台車13とは独立して走行可能で
ある。なお、スラストリンク着脱装置14は、チョック
着脱台車13の上に載せた構成としたり、ワークサイド
及びドライブサイドにそれぞれ独立して設置してもよ
い。
【0042】フレーム14aには、電動機14c及びチ
ェイン14dによって昇降動作する可動フレーム14e
を設ける。そして、この可動フレーム14eには図示し
ない駆動装置によって回転可能な環状のベース14fを
備え、このベース14にスラストリング装置5の着脱の
ための着脱ヘッド15を設ける。
【0043】着脱ヘッド15は、たとえば図1で説明し
たタイプのスラストリング装置5の構造に対して、レバ
ー5c及びハンドル6bを同時にローラ1側に押す機能
を持つものである。
【0044】図8は着脱ヘッド15とスラストリング装
置5との関係を示す要部の概略図である。
【0045】着脱ヘッド15には、ロール1の軸心方向
にストロークを持つシリンダ15aを備えてそのロッド
15bの先端に押しブロック15cを設けたものであ
る。この押しブロック15cは、スラストブロック5b
のレバー5cを押し下げると同時に、一端にスプリング
15dを介装して備えたプッシャ15eによってウエッ
ジ6のハンドル6bを圧下可能とし、これらを把持可能
としたものである。
【0046】更に図9はチョック着脱台車13とスラス
トリング着脱装置14の動作を示すための概略図であ
る。
【0047】チョック受け13aはシリンダ13−1に
よって昇降可能であり、チョック着脱台車13を所定の
位置に停止させた後にチョック受け13aを上昇させ、
チョック2の底部を受けてこれを支持可能である。
【0048】また、スラストリング着脱装置14は、環
状のベース14fを搭載した走行台車14bがロール1
の軸線方向に移動可能であり、着脱ヘッド15がスラス
トリング装置5の周りに位置するように設定可能であ
る。
【0049】図10は、チョックカバー受け13bの動
作を示すための概略図である。
【0050】チョックカバー受け13bは、ロール1の
軸線方向に移動させるためのシフトシリンダ13b−1
に連接されると共に、昇降動作させるためのリフタシリ
ンダ13b−2によって支持されたものである。このチ
ョックカバー受け13bは、スラストリング着脱装置1
4とは独立して動作し、チョック2aの着脱作業を行う
ことができる。
【0051】以上の構成において、ロール1からスラス
トリング装置5及びチョック2の取外しは次の工程によ
る。
【0052】まず、ロール受け台12に対して、チョッ
ク着脱台車13及びスラストリング着脱装置14をロー
ル1に干渉しない位置に待機させておき、図6のように
ロール1の胴部をロール受け台12の上に載せる。そし
て、図示のようにチョック着脱台車13を所定の位置に
停止させる。
【0053】この後、チョック受け13a及びチョック
カバー受け13bを上昇させて、チョックカバー2aの
みをチョックカバー受け13bに搭載する。チョック2
とチョックカバー2aとは、従来と同様にクランプ装置
によって一体化されているので、このクランプ装置を解
除して両者の連結を解く。
【0054】次いで、チョックカバー受け13bを外側
へ引き出して、チョックカバー2aをロール1から抜い
て引き離す。そして、待機位置のスラストリング着脱装
置14をその走行台車14bによって移動させると共
に、ベース14fを下降させてロール1の芯に合わせ
る。この芯合わせの後にベース14fをロール1の端部
が入り込む位置まで進ませ、着脱ヘッド15とレバー7
の位置を合わせる。なお、この位置合わせはベース14
fの回転と走行台車14bの移動量を調整して行うもの
とする。
【0055】スラストリング着脱装置14の位置合わせ
の後、着脱ヘッド15によって各レバー7を同時にロー
ル1側に倒すスラストリング装置5を保持することによ
って、図4で説明したようにスラストブロック5bをロ
ールネック溝1aから抜き取ることができる。
【0056】スラストブロック5bの抜取りの後は、ス
ラストリング着脱装置14を外側の待機位置へ戻し、チ
ョック受け13aによって支持されているチョック2を
チョック着脱台車13によって搬出する。なお、このチ
ョック2の搬出の過程では、スラストリング着脱装置1
4は可動フレーム14eの作動によって上昇しチョック
2との干渉を避け、走行台車14bの走行によってチョ
ック2と併行してロール1から引き抜かれる。
【0057】また、チョック2とスラストリング装置5
をロール1に装着する作業は、以上の取外しと逆の要領
で実行すればよい。
【0058】このように、チョック2及びスラストリン
グ装置5を全て機械的にロール1から抜き取ることがで
き、作業の効率化と安全性の向上が図られる。
【0059】なお、チョックカバー2aをチョック2か
ら分離しないまま、このチョック2及びスラストリング
装置5の着脱も可能であり、その例を図11に示す。
【0060】この例では、図6及び図7に示したものと
同様に、チョック着脱台車13の上にチョック受け13
aとチョックカバー受け13bを備え、チョックカバー
受け13bの端面に1個の着脱ヘッド16を設けたもの
である。なお、この着脱ヘッド16は先の例と同様に、
レバー7を上下にシフトさせる機能を持つ。
【0061】一方、チョックカバー2aの周面には開口
2bを開けておき、この開口2bを通して着脱ヘッド1
6がレバー7に係合可能とする。
【0062】この例での作業は、図6の場合と同様に、
ロール受け台12によってロール1を支持し、チョック
着脱台車13をロール1の下にセットし、チョック受け
13a及びチョックカバー受け13bによってそれぞれ
チョック2とチョックカバー2aを支持する。
【0063】次いで、ロール受け台12を利用してロー
ル1を回転させ、着脱ヘッド16に各スラストブロック
5bのレバー7が対応する位置になるように設定する。
そして、一つのスラストブロックのレバー7を押し下げ
る作業が済むと、着脱ヘッド16を開口2bから一旦外
に待機させ、ロール1を回転させて次のレバー7に対応
させて解除する作業を進める。
【0064】6個のスラストブロック5bの解除が全て
終わると、スラストリング装置5を収納したままチョッ
ク2及びチョックカバー2aの一体物をチョック着脱台
車13の走行によって、ロール1から抜き取ることがで
きる。
【0065】また、チョック2,チョックカバー2a及
びスラストリング装置5のロール1への装着は、以上の
取外しの逆の順で作業を実行すればよい。
【0066】
【発明の効果】本発明では、スラストブロックとロール
との間に軸線方向の隙間を適正に設定したて組立て構造
とすることができるので、駆動系及び軸受に対する軸線
方向の負荷変動がなくなると共に、軸受の寿命が向上す
る。このため、高い負荷を伴う熱延用のロールや形鋼用
のロールも含めて各種のロールに最適に組み込むことが
できる。
【0067】また、ウエッジによってスラストブロック
との隙間を調整できるので、着脱作業の際にはこの隙間
を緩めるようにすればスラストブロックの引抜きが簡単
にでき、着脱装置による自動作業が図れ、作業効率も向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スラストリング装置の着脱構造の要部を示す縦
断面図である。
【図2】スラストブロックの配置を示す部分図であって
図1を右側から見た外観図である。
【図3】図1のスラストブロックをロールの外に出した
ときの要部を示す縦断面図である。
【図4】1本のレバーでスラストブロックの着脱を可能
とした例を示す要部の縦断面図である。
【図5】油圧によってウエッジを作動可能とした例を示
す要部の縦断面図である。
【図6】チョック着脱及びスラストリング装置の着脱の
ための設備を示す正面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】スラストリング着脱装置の着脱ヘッドとスラス
トブロック及びウエッジの要部を示す図である。
【図9】チョック着脱台車とスラストリング着脱装置の
動作を示すための概略図である。
【図10】チョック着脱台車に備えるチョックカバー受
けの動作を含めて示す概略図である。
【図11】チョックカバーを付けたままスラストリング
の着脱を行う着脱装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ロール 6 ウエッジ 1a ロールネック溝 6e テーパ面 2 チョック 7 レバー 2a チョックカバー 8 ウエッジ 3 軸受 8d テーパ面 4 キャリアリング 9 レバー 5 スラストリング装置 10 補助ブロ
ック 5a リング 11 ウエッジ 5b スラストブロック 12 ロール受
け台 5c レバー 13 チョック
着脱台車 5d スプリング 14 スラスト
リング着脱装置 5e 受圧面 15 着脱ヘッ
ド 16 着脱ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 31/07 B21B 31/02 B21B 31/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョックの中の軸受に一端面を突き当て
    てロール周りに配置するキャリアリングと、該キャリア
    リングの他端面に突き当てて配置するスラストリング装
    置とを備え、前記スラストリング装置を、前記ロール周
    りに設けるリングと、該リングの中で前記ロールに対し
    て半径方向に移動可能とし前記ロールに設けたロールネ
    ック溝に落とし込み可能な複数のスラストブロックとか
    ら構成し、更に前記キャリアリングとリングとの対向面
    どうしの間に、楔係合によって前記リングを前記キャリ
    アリングから離れる向きに押すウエッジを前記ロールの
    半径方向に向けて移動可能に設け、前記ウエッジを外部
    から操作可能な操作機構に連接すると共に前記リングを
    押圧したとき前記スラストブロックの軸線方向の端面を
    前記ロールネック溝の半径方向の側壁に突き当て可能と
    してなる圧延機におけるスラストリング装置。
  2. 【請求項2】 ロールの胴部を支持するロール受け台
    と、チョックを前記ロールに対して着脱するチョック着
    脱台車と、スラストリング装置を前記ロールに対して着
    脱するスラストリング着脱装置とを備え、更に請求項1
    に記載のスラストリング装置をロールに備える設備にお
    いて、前記スラストリング着脱装置は、前記ロールの端
    部からその軸線方向に移動可能な走行台車と、該走行台
    車に設けられ前記スラストブロックとウエッジとを同時
    に前記ロールに対して互いに反対向きに移動させる着脱
    ヘッドを備えてなるスラストリング装置の着脱設備を具
    備したチョック着脱装置。
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