JP2911853B2 - 吸着取り出し装置 - Google Patents

吸着取り出し装置

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JP2911853B2 JP16055497A JP16055497A JP2911853B2 JP 2911853 B2 JP2911853 B2 JP 2911853B2 JP 16055497 A JP16055497 A JP 16055497A JP 16055497 A JP16055497 A JP 16055497A JP 2911853 B2 JP2911853 B2 JP 2911853B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向に積層さ
れたプリント基板等の薄板材を吸着手段により上側から
吸着して取り出すようにした薄板材取り出し装置等に利
用する吸着取り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上下方向に積層された薄板材、例えばプ
リント基板を順次上側から1枚づつ取り出すプリント基
板取り出し装置には、取り出し枠側に、吸着パットを有
する真空吸着式の吸着手段を薄板材に対応するように所
定数備えた吸着取り出し装置を使用し、プリント基板の
積層体の上側で取り出し枠を下降させて、その各吸着手
段の吸着パットによりプリント基板を上側から吸着し
て、積層状態のプリント基板を順次上側から1枚づつ取
り出すようにしている。この種の吸着取り出し装置で
は、従来、小孔の有無によって吸着パットによる吸着位
置が異なるプリント基板にも容易に対応できるように、
取り出し枠に摺動機構、リンク機構等を介して各吸着手
段を位置調整可能に設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日のプリント基板
は、少ない面積で多数の部品を装着できるように集積化
が一段と進んおり、多数の小孔がプリント基板の全面に
亘って無数に分散しており、小孔のない部分が非常に少
なくなっている。このためプリント基板を取り扱う吸着
取り出し装置では、小孔のない部分に合わせて吸着手段
の位置を微妙に調整する必要があり、位置調整機能の重
要性が非常に大である。
【0004】しかし、従来の吸着取り出し装置では、取
り出し枠に摺動機構、リンク機構等を介して吸着手段を
位置調整可能に設けているので、装置全体の構造が複雑
で大型化すると共に、調整時の取り扱いが非常に煩雑で
あり、しかも吸着手段を任意の位置に自在に調整できな
い欠点がある。即ち、従来は摺動機構、リンク機構等を
利用して吸着手段を位置調整可能に支持しているため、
各吸着手段毎の支持構造が複雑であり、多数の吸着手段
を備えたものでは、装置全体が大型化する欠点がある。
【0005】また摺動機構、リンク機構等を操作して吸
着手段の位置を調整するため、吸着手段の位置を調整す
る際にネジ操作を必要とする等、その取り扱いが非常に
煩雑になる欠点がある。更に従来は吸着手段を摺動機
構、リンク機構等を介して調整するようにしているた
め、吸着手段を任意の位置に自在に調整できない欠点が
ある。例えば、吸着手段をリンク機構により位置調整可
能に支持する形式の場合には、吸着手段の調整範囲がそ
のリンクの揺動範囲に制限されると共に、吸着手段が接
近した位置にあれば、その各吸着手段のリンク同士が干
渉することがある。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑み、
吸着手段の支持構造が簡単で全体を小型化できると共
に、吸着手段を容易に任意の位置に調整できる吸着取り
出し装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸着手段7 を
支持部材37に位置調整可能に備え、この吸着手段7 によ
り被吸着物3 を吸着して取り出すようにした吸着取り出
し装置において、支持部材37に吸着手段7 の位置調整方
向に広がる板状の磁性体38を設けると共に、この磁性体
38に上下に貫通する導出孔43を設け、吸着手段7 に、磁
性体38の下面側に位置調整可能に吸着する永久磁石39を
設け、吸着手段7 を真空吸着式とし、この吸着手段7 に
接続された吸引チューブ46を導出孔43から磁性体38の上
側に導出したものである。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1乃至図4はプリント基板
(薄板材)を上側から取り出して後段の洗浄、その他の
処理又は加工工程に供給する多列供給装置を例示する。
この多列供給装置は、図1乃至図4に示すように、基台
1 と、この基台1 上に配置された供給コンベア2 と、供
給コンベア2 の上手側近傍で基台1 に装着され且つプリ
ント基板3 を上下に積層した基板積層体4 を横方向に複
数個載置する昇降台5 と、基板積層体4 の上面が略一定
レベルとなるように昇降台5 を昇降駆動する昇降駆動手
段6 と、昇降台5 上の基板積層体4 の最上位のプリント
基板3 を上側から吸着する吸着手段7 を含む吸着機構8
と、吸着手段7 が昇降台5 と供給コンベア2 との上側で
両者に跨がって取り出し方向に往復移動し且つ昇降台5
の上側で昇降するように吸着機構8 を移動可能に支持す
る取り出し移動手段9 とを備えている。
【0010】供給コンベア2 は、左右一対の側板10間に
回転自在に支架され且つ送り方向に近接して配置された
多数の送りローラー11と、一方の側板10に固定された駆
動モーター12と、この駆動モーター12のスプロケット13
と各送りローラー11とを連動させるチェーン伝動機構14
とを備えている。各側板10は基台1 上に固定されてい
る。供給コンベア2 の下手側には、供給コンベア2 上で
のプリント基板3 の重なりを検出する二枚検出手段15が
設けられている。この二枚検出手段15は、基台1 上の一
対の側板10a 間に回動自在に挿支された支軸16と、この
支軸16に所定間隔をおいて固定された5個の支持リンク
17と、この各支持リンク17の先端に回動自在に軸支され
た5個の検出ローラー18と、支軸16の外端に固定された
揺動アーム19と、検出ローラー18の何れかが重なり状態
のプリント基板3 に乗り上げた時の揺動アーム19の揺動
を感知して作動する近接スイッチ20とを備えている。
【0011】各支持リンク17は、支軸16に対して送り方
向の下手側において、支軸16に同一角度となるように固
定されている。各支持リンク17の先端側には、供給コン
ベア2 の送りローラー11に当接して転動するように各検
出ローラー18が設けられている。揺動アーム19は、検出
ローラー18が送りローラー11上に当接した状態の時に支
軸16から下方に垂下するように固定され、また近接スイ
ッチ20と接触しないように側板10側のストッパー21によ
り規制されている。近接スイッチ20は、一方の側板10a
に取り付けられている。
【0012】昇降台5 は、供給コンベア2 の上手側で基
台1 の凹部22内に配置され、基台1側に固定された一対
の上下方向のガイド部材23により昇降自在に支持されて
いる。各ガイド部材23には上下方向のラック24が固定さ
れ、この各ラック24に噛合するピニオン25が昇降台5 の
駆動軸26の両端に固定されている。駆動軸26は、昇降台
5 の下部側に左右一対の軸受27を介して左右方向の軸心
回りに回転自在に架設され、ギヤー28、ギヤー29を介し
てブレーキ付き昇降モーター30に連動されている。昇降
モーター30にはギヤードモーターが使用され、昇降台5
の下側に固定されている。
【0013】昇降台5 上には、各プリント基板3 の幅に
応じて左右方向に最大5列の基板積層体4 を載置できる
ようになっている。基台1 には昇降台5 と供給コンベア
2 との間に位置し且つ昇降台5 に対応するように当て板
31と間隔規制板32とが設けられている。当て板31は、昇
降台5 上に基板積層体4 を載置する時にその前端側を当
接させて規制するためのもので、昇降台5 と略同じ左右
幅と、昇降台5 の昇降ストローク分に相当する上下幅と
を有する。間隔規制板32は、各プリント基板3 の幅に応
じて当て板31に対して左右方向に調整可能に取り付けら
れている。なお、間隔規制板32は6個あり、必要に応じ
て着脱自在になっている。
【0014】昇降台5 側の基台1 には、昇降台5 上に載
置される基板積層体4 の最上位のプリント基板3 を検出
する上面検出手段33が設けられている。上面検出手段33
は、基板積層体4 のプリント基板3 の上面を検出して一
定レベルとなるように昇降モーター30を制御するための
もので、左右方向に相対向して配置された投光器34と受
光器35とにより構成されている。なお、昇降モーター3
0、ギヤー28,29 、ガイド部材23、ラック24及び上面検
出手段33等により昇降駆動手段6 が構成されている。
【0015】吸着機構8 は、昇降台5 上の各基板積層体
4 に跨がるように水平方向に配置された取り出し枠36
と、この取り出し枠36に支持された支持部材37と、この
支持部材37の下面に装着された鉄板等の磁性体38と、各
基板積層体4 に対応して4個づつ配置された吸着手段7
と、磁力による吸着力によって吸着手段7 を支持部材37
側の磁性体38に位置調整可能に装着する永久磁石39とを
備えている。取り出し枠36は昇降台5 の左右幅と略同程
度であって、図5に示すように左右両端部に、支持部材
37の左右両端部を挿入するための受け具40と、この受け
具40に挿入された支持部材37を固定するためのネジ式の
固定具41とが設けられている。固定具41はハンドル42を
有し、このハンドル42により上側から操作できるように
なっている。
【0016】支持部材37は、適度な強度を有する軽量の
アルミ系の厚板材等からなり、昇降台5 上の各基板積層
体4 の左右及び前後方向の全体に跨がるように、昇降台
5 と略同じ大きさの矩形状に構成されている。磁性体38
は、比較的薄い鉄板等を支持部材37と略同じ大きさに切
断した薄板状のもので、図5及び図6に示すように、支
持部材37の下面に接合されている。そして、支持部材37
と磁性体38には、図5及び図7に示すように、送り方向
の導出孔43が左右方向及び送り方向に所定の間隔をおい
て複数個づつ形成されている。なお、導出孔43は、左右
方向に4個、送り方向に3個設けられている。支持部材
37は、左右両端部側が取り出し枠36の左右の受け具40に
送り方向に出退自在に挿入され、取り出し枠36から適当
量突出した状態で固定具41により固定されている。
【0017】吸着手段7 は真空吸着式であって、上下方
向に長く構成されたホルダー44と、このホルダー44の下
端側に、弾性機構を介して上下動自在に装着された吸着
パット45と、ホルダー44の上端部に埋設された永久磁石
39と、吸着パット45を真空源に接続する吸引チューブ46
とを有する。ホルダー44は合成樹脂等の非磁性材料によ
り構成され、上端側が大径となっている。永久磁石39は
図5及び図7に示す如く、上面側が露出するようにホル
ダー44の大径部分に埋設され、この永久磁石39の磁力に
よって吸着手段7 を支持部材37側の磁性体38に下面側か
ら着脱自在に吸着させるようになっている。
【0018】各吸引チューブ46は、その吸着手段7 の近
傍の導出孔43を経て磁性体38の下側から支持部材37の上
側へと導出され、取り出し枠36に固定された分配接続具
47の接続口47a に接続されている。分配接続具47は取り
出し枠36上に左右方向に4個装着されており、この4個
の分配接続具47に設けられた接続口47a に何れかの吸着
手段7 の吸引チューブ46が接続されている。4個の分配
接続具47は、纏めて図外の真空源に接続されている。な
お、吸着手段7 は、各プリント基板3 の長手方向(取り
出し方向)の両端部に対応するように夫々2個づつ配置
されている。
【0019】取り出し移動手段9 は、昇降台5 と供給コ
ンベア2 とに跨がってその上方に平行に配置された上下
一対のガイドレール48と、この一対のガイドレール48に
より送り方向に摺動自在に支持された可動枠49と、一対
のガイドレール48間に配置され且つ可動枠49をガイドレ
ール48に沿って送り方向に駆動する送りシリンダ50と、
可動枠49にガイド機構51を介して上下摺動自在に支持さ
れ且つ下端部に取り出し枠36の左右中央が固定された昇
降枠52と、この昇降枠52をガイド機構51に沿って上下に
駆動する昇降シリンダ53とを備えている。
【0020】ガイドレール48は逆L字状の支持枠54を介
して基台1 に固定されている。可動枠49は、縦部材55と
上下の横部材56とを有し、その上下の横部材56が一対の
ガイドレール48に支持案内され、縦部材55にガイド機構
51を介して昇降枠52が支持されている。そして、この可
動枠49は、送りシリンダ50の駆動により、昇降台5 と供
給コンベア2 との上方でガイドレール48に沿って往復移
動自在である。
【0021】送りシリンダ50はロッドレス型であって、
本体側が支持枠54に、可動部が可動枠49の縦部材55に夫
々取り付けられている。昇降シリンダ53は、本体側が上
側の横部材56に固定され、ロッド側がフローティングジ
ョイント57を介して昇降枠52に連結されている。なお、
支持枠54には、ガイドレール48の両端側で可動枠49の移
動を規制するストッパー58,59 が設けられている。スト
ッパー59は、支持枠54に取り出し方向に位置調整自在に
設けられており、プリント基板3 の長さに応じてその位
置を適宜調整するようになっている。
【0022】この多列供給装置を利用してプリント基板
3 を洗浄工程に供給する場合には、次のように行う。先
ず最初にプリント基板3 の幅に応じて間隔規制板32を調
節すると共に、取り出し枠36に対する支持部材37の突出
量と、支持部材37の下側の各吸着手段7 の位置を調整す
る。支持部材37を調整する場合には、固定具41による支
持部材37の固定を解除した後、支持部材37の後端がプリ
ント基板3 の後端側と略一致するように、プリント基板
3 の大きさに合わせて支持部材37を取り出し枠36の受け
具40に対して摺動させる。そして、支持部材37の後端側
がプリント基板3 の後端と略一致すれば、ハンドル42を
操作して固定具41を締め付けて、この固定具41により支
持部材37を取り出し枠36に固定する。従って、プリント
基板3 の大小に応じて支持部材37の突出量を適宜調整で
きるので、昇降台5 上に基板積層体4 を載置するに際し
て、取り出し枠36から突出する支持部材37が邪魔になる
こともなく、載置作業を容易に行うことができる。
【0023】次に、各吸着手段7 の装着位置をプリント
基板3 の小孔の分布状況を考慮しながら、小孔の最も少
ない部分に吸着パット45が対応するように、各吸着手段
7 の位置を調整する。この場合、各吸着手段7 には、ホ
ルダー44の上端側に永久磁石39があり、その永久磁石39
の磁力によって吸着手段7 を支持部材37の下面の磁性体
38に吸着させて固定しているので、吸着パット45の位置
をプリント基板3 の小孔のない部分に合わせて容易に調
整でき、簡単な構造で容易且つ自在に調整できる。
【0024】特に磁性体38が昇降台5 の大きさと略同じ
程度であって、その磁性体38に吸着手段7 の永久磁石39
を吸着させる構造であるため、吸着手段7 の位置をプリ
ント基板3 の小孔の分布に応じて自在に選択できる。ま
た永久磁石39はホルダー44の上端部に埋設しているの
で、吸着手段7 に永久磁石39を容易且つ確実に固定でき
る。しかも、永久磁石39の上面が露出しているため、永
久磁石39の露出側に磁極を設けることにより、吸着手段
7 を磁性体38を介して支持部材37の下面側に確実に固定
できる。
【0025】各吸着手段7 の吸着パット45に接続された
吸引チューブ46は、各吸着手段7 の近傍で導出孔43から
支持部材37及び磁性体38の上側に導出して分配接続具47
に接続しているため、吸引チューブ46の垂れ下がりを容
易に防止できる。また取り出し枠36側に分配接続具47が
あり、この分配接続具47に各吸着手段7の吸引チューブ4
6を接続しているので、支持部材37側に分配接続具47を
設ける場合に比較して、支持部材37の調整に関係なく分
配接続具47の位置を一定に維持でき、その安定性が向上
する。
【0026】支持部材37にはその下側に鉄板等の磁性体
38を装着しているので、磁性体38の板厚を薄くして支持
部材37を含む全体を軽量化することが可能である。従っ
て、支持部材37及び磁性体38の大きさを昇降台5 と略同
じ程度とし、吸着手段7 の調整範囲を十分に確保してい
るにも拘わらず、取り出し枠36を支持する昇降枠52等の
構造を簡素化できる。プリント基板3 に応じて間隔規制
板32、支持部材37及び吸着手段7 等の各部の調整が完了
すると、次に間隔規制板32に合わせて昇降台5 上に5列
の基板積層体4 を載置し、その前端を当て板31に当接さ
せた後、供給動作に移行する。
【0027】この場合、昇降モーター30が起動して昇降
台5 が上昇し、5列の基板積層体4の内、最も枚数の多
い基板積層体4 の上面側が上面検出手段33の検出レベル
に到達すると、この上面検出手段33がその基板積層体4
を検出して昇降モーター30及び昇降台5 を停止させる。
【0028】以下、各基板積層体4 上のプリント基板3
を一枚取り出す毎に昇降台5 が順次上昇して、基板積層
体4 の上面を常に略一定に制御する。従って、吸着手段
7 の吸着パット45により基板積層体4 の上側のプリント
基板3 を吸着して取り出す時の取り出し高さが常に略一
定し、そのプリント基板3 を吸着パット45により確実に
吸着できる。
【0029】昇降台5 が停止すると、支持部材37が昇降
台5 の上方に位置した状態において、昇降シリンダ53の
伸長動作により昇降枠52が下降し、この昇降枠52と共に
取り出し枠36、支持部材37及び吸着手段7 等が一体に下
降する。即ち、昇降枠52が下降すると、その下端の取り
出し枠36、支持部材37、磁性体38が下降して、磁性体38
の下面に永久磁石39を介して装着された各吸着手段7 が
徐々に下降する。そして、各吸着手段7 の吸着パット45
が各基板積層体4 の最上位のプリント基板3 の上面側に
当接すると、吸着パット45が各基板積層体4 の最上位の
プリント基板3 を真空吸着によって吸着する。なお、吸
着手段7 は支持部材37の下側に多数あるが、1枚のプリ
ント基板3 を4個の吸着手段7 で吸着する。
【0030】吸着手段7 がプリント基板3 を吸着する
と、昇降シリンダ53の収縮動作により昇降枠52が上昇
し、吸着手段7 により吸着されたプリント基板3 を基板
積層体4から分離して上側に持ち上げて行く。そして、
プリント基板3 が供給コンベア2よりも上側まで上昇す
ると、送りシリンダ50の送り動作により可動枠49がガイ
ドレール48に沿って供給コンベア2 側へと移動して、吸
着手段7 で吸着状態のプリント基板3 を昇降台5 の上方
側から供給コンベア2 の上方側へと取り出して行く。プ
リント基板3 が供給コンベア2 の上方に到達すると、吸
着手段7 によるプリント基板3 の吸着を解除する。する
と各プリント基板3 が供給コンベア2 上に移載されるの
で、この供給コンベア2 により下手側へと搬送しながら
5列分のプリント基板3 を次の洗浄工程へと供給して行
く。
【0031】なお、プリント基板3 が二枚重なっていた
場合には、供給コンベア2 の終端部を通過する時に検出
ローラー18が上昇し、揺動アーム19が支軸16廻りに反時
計方向に揺動するので、近接スイッチ20が作動して供給
コンベア2 による供給動作を停止する。
【0032】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明はこの実施形態に限定されるものではな
い。例えば、実施形態では、アルミ系等の厚板材により
支持部材37を構成し、この支持部材37の下側に薄板材か
らなる磁性体38を装着しているが、支持部材37自体を磁
性材料により構成しても良い。また支持部材37に磁性体
38を装着する場合にも、支持部材37を平面視矩形状の枠
組み構造にし、それに板状の磁性体38を装着しても良
い。
【0033】更に、支持部材37を着磁して永久磁石に
し、その永久磁石と吸着手段7 側の永久磁石39との磁極
を逆に構成するか、支持部材37を着磁して永久磁石に
し、吸着手段7 側に磁性体を設けても良い。吸着手段7
を縦横に位置調整可能に構成する場合には、磁性体38を
少なくとも調整範囲の大きさ分の板状に構成する必要が
あるが、吸着手段7 を直線方向に調整するだけで良い場
合には、支持部材37等を帯板状に構成しても良いし、ま
た支持部材37を棒状に構成し、その支持部材37に磁性体
38又は永久磁石を設けても良い。
【0034】吸着手段7 は、吸着パット45を備えた真空
吸着式の他、電磁石を利用したものであっても良い。吸
着手段7 のホルダー44に永久磁石39を設ける場合、その
ホルダー44内に永久磁石39を完全に埋め込んでも良い。
また永久磁石39に代替して電磁石を設けるようにしても
良い。被吸着物はプリント基板3 、その他の薄板材に限
定されるものではなく、吸着手段7 により吸着可能なも
のであれば、何であっても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、吸着手段7 を支持部材
37に位置調整可能に備え、この吸着手段7 により被吸着
物3 を吸着して取り出すようにした吸着取り出し装置に
おいて、支持部材37に吸着手段7 の位置調整方向に広が
る板状の磁性体38を設けると共に、この磁性体38に上下
に貫通する導出孔43を設け、吸着手段7 に、磁性体38の
下面側に位置調整可能に吸着する永久磁石39を設け、吸
着手段7 を真空吸着式とし、この吸着手段7 に接続され
た吸引チューブ46を導出孔43から磁性体38の上側に導出
しているので、吸着手段7 の支持構造が簡単で全体を小
型化できると共に、吸着手段7 を容易に任意の位置に調
整できる利点がある。また吸着手段7 を永久磁石39の吸
着力により磁性体38の下面側に吸着させているので、吸
着手段7 を複数個設ける場合にも、吸着手段7 の干渉を
極力少なくでき、しかも位置の微調整も容易にできる。
【0036】また支持部材37に、吸着手段7 の位置調整
方向に広がる板状の磁性体38を設け、この磁性体38の下
面側に吸着手段7 の永久磁石39を位置調整可能に吸着さ
せているので、吸着手段7 の調整範囲を容易に大にでき
ると共に、支持部材37で磁性体38を補強でき、しかも磁
性体38の広がりの範囲内で吸着手段7 を任意の位置に容
易に調整できる。更に磁性体38に上下に貫通する導出孔
43を設け、永久磁石39を介して磁性体38の下面側に吸着
する吸着手段7 を真空吸着式とし、この吸着手段7 に接
続された吸引チューブ46を導出孔43から磁性体38の上側
に導出しているので、吸引チューブ46の下側への垂れ下
がり等を防止でき、また吸引チューブ46を固定する必要
がないため、吸着手段7 の位置調整が容易である。また
吸着手段7 の位置調整方向に広がる厚板状のアルミ系等
の支持部材37と、この支持部材37の下面に装着された薄
板状の磁性体38とを備え、これら支持部材37と磁性体38
とに上下に貫通する導出孔43を設け、吸着手段7 の吸引
チューブ46を導出孔43から磁性体38、支持部材37の上側
に導出しているので、支持部材37と磁性体38とを積層状
に装着できると共に、その導出孔43から吸着手段7 の吸
引チューブ46を上側に容易に導出でき、吸引チューブ46
の下側への垂れ下がり等を防止できる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体の正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示す全体の平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示す全体の左側面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示す全体の右側面図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態を示す要部の正面断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態を示す要部の左側面図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態を示す要部の平面図であ
る。
【符号の説明】
2 供給コンベア 3 プリント基板(被吸着物) 4 基板積層体 5 昇降台 6 昇降駆動手段 7 吸着手段 37 支持部材 36 取り出し枠 38 磁性体 39 永久磁石 41 固定具 43 導出孔 47 分配接続具 46 吸引チューブ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着手段(7) を支持部材(37)に位置調整
    可能に備え、この吸着手段(7) により被吸着物(3) を吸
    着して取り出すようにした吸着取り出し装置において、
    支持部材(37)に吸着手段(7) の位置調整方向に広がる板
    状の磁性体(38)を設けると共に、この磁性体(38)に上下
    に貫通する導出孔(43)を設け、吸着手段(7) に、磁性体
    (38)の下面側に位置調整可能に吸着する永久磁石(39)を
    設け、吸着手段(7) を真空吸着式とし、この吸着手段
    (7) に接続された吸引チューブ(46)を導出孔(43)から磁
    性体(38)の上側に導出したことを特徴とする吸着取り出
    し装置。
  2. 【請求項2】 支持部材(37)を枠組み構造にし、この支
    持部材(37)に磁性体(38)を装着したことを特徴とする請
    求項1に記載の吸着取り出し装置。
  3. 【請求項3】 吸着手段(7) の位置調整方向に広がる厚
    板状のアルミ系等の支持部材(37)と、この支持部材(37)
    の下面に装着された薄板状の磁性体(38)とを備え、これ
    ら支持部材(37)と磁性体(38)とに上下に貫通する導出孔
    (43)を設け、吸着手段(7) の吸引チューブ(46)を導出孔
    (43)から磁性体(38)、支持部材(37)の上側に導出したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の吸着取り出し装
    置。
  4. 【請求項4】 被吸着物(3) の取り出し方向に移動可能
    な取り出し枠(36)に、前記取り出し方向に摺動自在な支
    持部材(37)と、真空源に接続された接続具(47)とを設
    け、支持部材(37)を摺動位置で取り出し枠(36)に固定す
    る固定具(41)を設け、支持部材(37)側に装着された真空
    式の吸着手段(7) からの吸引チューブ(46)を接続具(47)
    に接続したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載の吸着取り出し装置。
  5. 【請求項5】 吸着手段(7) は、上下方向のホルダー(4
    4)と、このホルダー(44)の下端側に装着された吸着パッ
    ト(45)と、ホルダー(44)の上端部に埋設された永久磁石
    (39)とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載の吸着取り出し装置。
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