JP2911422B2 - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JP2911422B2
JP2911422B2 JP3602897A JP3602897A JP2911422B2 JP 2911422 B2 JP2911422 B2 JP 2911422B2 JP 3602897 A JP3602897 A JP 3602897A JP 3602897 A JP3602897 A JP 3602897A JP 2911422 B2 JP2911422 B2 JP 2911422B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫分析やDNA
分析等の各種分析において、検体が収容されている容器
に一定量の試薬を自動的に注入するための分注装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば免疫分析においては、容器内の検
体に対して、先ず生理食塩水等の液体を注入した後、更
に試薬を注入して、免疫反応を調べることが行なわれ、
この様な液体や試薬(以下、試薬と総称する)の注入作業
に、従来より図9に示す如き分注装置が用いられてい
る。該分注装置は、反応容器(7)を設置するための分注
テーブル(90)を具え、該分注テーブル(90)上には、ヘッ
ド駆動装置(9)が設置されると共に、ヘッド駆動装置
(9)の出力端には、分注ヘッド(91)が取り付けられてい
る。分注ヘッド(91)には、プランジャー機構(図示省略)
が連繋している。又、分注ヘッド(91)の先端部には、試
薬を吸入、吐出すべきピペットチップ(92)が下向きに嵌
められている。
【0003】該分注装置によって、反応容器(7)の各穴
(71)へ試薬を分注する際には、制御装置(93)によりヘッ
ド駆動装置(9)を制御して、分注ヘッド(91)を反応容器
(7)の穴(71)へ接近させ、ピペットチップ(92)内の試薬
を穴(71)へ吐出する。試薬の希釈や混合を行なう場合に
は、穴(71)内に他の試薬(72)が既に注入されており、ピ
ペットチップ(92)から滴下する試薬を穴(71)内の試薬(7
2)の液面に接触させて、表面張力を開放することによっ
て、試薬の吐出を行なう。
【0004】ところで、分注装置においては、0.5μ
l〜200μlの試薬を分注するために、容量の異なる
複数種類のピペットチップが用いられている。そして、
0.5μl〜10μlの小容量のピペットチップを取り
付けるための小口径の分注ヘッドと、5μl〜200μ
lの大容量のピペットチップを取り付けるための大口径
の分注ヘッドとが用意され、分注量に応じて、これらの
分注ヘッドが交換使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分注装置においては、分注ヘッドがねじ等の締結手段を
用いて装置本体に固定されているため、分注ヘッドを交
換する作業が煩雑であるばかりでなく、分注ヘッドは外
径が20mm程度と小形であるため、交換作業が極めて
困難である問題があった。本発明の目的は、分注ヘッド
の交換を自動的に且つ迅速に行なうことが出来る分注装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る分注装置は、
試薬吸入、吐出の対象となる1或いは複数の容器を設置
するための容器設置部と、試薬を吸入、吐出すべき1或
いは複数の分注ヘッドが収容されたヘッド収容装置と、
容器設置部とヘッド収容装置の間で出力端を往復移動さ
せる往復駆動装置と、往復駆動装置の出力端に取り付け
られて1つの分注ヘッドのチャック及びその解除が可能
なチャック機構と、ヘッド収容装置の各ヘッド収容部の
近傍に設置されてチャック機構のチャック動作及びチャ
ック解除動作を制御するチャック制御機構とから構成さ
れる。ここで、チャック機構(2)は、往復駆動装置の出
力端に取り付けられた軸部材(21)と、軸部材(21)の先端
部に枢支されて分注ヘッド(3)を挟持することが可能な
複数のチャック爪(23)(23)と、軸部材(21)の外周面に摺
動可能に嵌まって、該摺動に伴って前記複数のチャック
爪(23)(23)を開閉動作させるスライド筒(22)と、スライ
ド筒(22)の摺動に連動して、チャック爪(23)(23)を開い
た第1摺動端とチャック爪(23)(23)を閉じた第2摺動端
の夫々にて、スライド筒(22)を保持する保持機構とを具
えている。
【0007】上記分注装置において、分注ヘッドを交換
する際は、先ず、往復駆動装置の駆動によって、チャッ
ク機構に保持された分注ヘッドをヘッド収容装置の空の
ヘッド収容部まで移動させる。分注ヘッドがヘッド収容
部に収容される過程で、チャック制御機構が動作し、チ
ャック機構にチャック解除動作を行なわしめる。即ち、
チャック機構を構成するスライド筒(22)が、チャック制
御機構の動作によって一方向に摺動し、これに伴って、
複数のチャック爪(23)(23)が開き動作を行なう。そし
て、スライド筒(22)が第1摺動端まで移動することによ
って、分注ヘッドがチャック機構から切り離される。
又、スライド筒(22)の摺動に連動して保持機構が動作
し、スライド筒(22)を第1摺動端に保持する。その後、
往復駆動装置の駆動によって、チャック機構をヘッド収
容部から離間させる。
【0008】次に、往復駆動装置の駆動によって、チャ
ック機構を分注ヘッドの収容されたヘッド収容部に移動
させる。チャック機構がヘッド収容部の分注ヘッドと接
合される過程で、チャック制御機構が動作し、チャック
機構にチャック動作を行なわしめる。即ち、チャック機
構を構成するスライド筒(22)が、チャック制御機構の動
作によって前記一方向とは逆方向に摺動し、これに伴っ
て、複数のチャック爪(23)(23)が閉じ動作を行なう。そ
して、スライド筒(22)が第2摺動端まで移動することに
よって、分注ヘッドがチャック機構にチャックされる。
又、スライド筒(22)の摺動に連動して保持機構が動作
し、スライド筒(22)を第2摺動端に保持する。その後、
往復駆動装置の駆動によって、チャック機構を分注ヘッ
ドと共にヘッド収容部から離間させ、所定の分注動作に
移行する。
【0009】上述の如く、チャック機構を構成するスラ
イド筒(22)は、チャック爪(23)(23)の開き状態と閉じ状
態にて保持機構によって各摺動端に保持されるから、チ
ャック機構の移動中にスライド筒(22)の位置がずれる虞
れはなく、確実なチャック動作及びチャック解除動作が
実現される。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る分注装置によれば、往復駆
動装置によってチャック機構を往復駆動して、分注ヘッ
ドがチャックされているチャック機構をヘッド収容装置
のヘッド収容部へ移動させる動作に連動して、チャック
解除動作が実行され、分注ヘッドがチャックされていな
いチャック機構をヘッド収容装置のヘッド収容部まで移
動させる動作に連動して、チャック動作が実行されるの
で、分注ヘッドの交換を自動的に且つ迅速に行なうこと
が出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。全体構成 本発明に係る分注装置においては、図1に示す如く、分
注テーブル(10)上に、X軸駆動機構(11)、Y軸駆動機構
(12)及びZ軸駆動機構(13)からなる往復駆動装置(1)が
設置され、Z軸駆動機構(13)の出力端にチャック機構
(2)が取り付けられている。チャック機構(2)には後述
の如く分注ヘッド(3)がチャックされる。これによっ
て、分注ヘッド(3)には、試薬を吸引、吐出するための
プランジャー機構(図示省略)が連繋することになる。
又、分注ヘッド(3)の下端部には、ディスポーザブルピ
ペットチップ(6)が着脱可能に嵌められる。尚、往復駆
動装置(1)及びプランジャー機構の動作は制御回路(14)
によって制御される。
【0012】又、分注台(10)上には、複数のディスポー
ザブルピペットチップ(6)が収容されたチップホルダー
(61)、複数の分注ヘッド(3)が収容されたヘッド収容装
置(4)、及び複数の反応容器(7)が夫々所定位置に設置
されている。各反応容器(7)の表面には、複数の穴(71)
が凹設されている。ヘッド収容装置(4)は、収容すべき
分注ヘッドの数に応じて複数のヘッド支持部材(41)を具
え、各ヘッド支持部材(41)の側部には、チャック機構
(2)のチャック及びその解除を制御するためのチャック
制御機構(5)が配置されている。
【0013】チャック機構(2)の構成 図2に示す如く、往復駆動装置(1)の出力端(15)に、中
央孔(20)を有する軸部材(21)が固定され、該軸部材(21)
の外周面には、スライド筒(22)が取り付けられている。
スライド筒(22)は、軸部材(21)に摺動可能に嵌まった上
半部(27)と、上半部(27)よりも大径の下半部(28)と、上
半部(27)と下半部(28)の間に外向きに突設された鍔部(2
6)とから構成される。軸部材(21)の上部には、スライド
筒(22)を軸部材(21)側へ押圧する押さえバネ(25)が取り
付けられている。又、軸部材(21)の下部には、分注ヘッ
ド(3)の頭部を挟持する複数のチャック爪(23)(23)が開
閉可能に枢支されており、各チャック爪(23)は、引張り
バネ(24)によって開き方向に付勢されている。
【0014】従って、図示の如くスライド筒(22)が上昇
端に保持された状態では、複数のチャック爪(23)(23)
は、引張りバネ(24)(24)の付勢によって開き、スライド
筒(22)の下端部に当接した位置で保持される。この状態
から、スライド筒(22)が下降すると、スライド筒(22)の
下端部によってチャック爪(23)(23)が下方に押圧され、
引張りバネ(24)に抗して閉じられることになる。
【0015】尚、図2に示すチャック機構(2)において
は、押さえバネ(25)が、スライド筒(22)を上昇端にて保
持すると共に、下降端のスライド筒(22)の上昇移動を阻
止するが、この動作をより確実にするためには、図7及
び図8に示す構成が有効である。チャック機構(2)の軸
部材(21)には、第1及び第2の係合子(101)(102)を有す
る係合駒(100)が揺動自由に枢支され、該係合駒(100)と
軸部材(21)との間には、前記枢支点の両側に跨って、引
っ張りバネ(103)が張設されている。これによって、係
合駒(100)は揺動の中立姿勢を中心として、両回転方向
へバネ付勢されることになる。一方、スライド筒(22)に
は、上半部(27)の下方端部に、前記第1係合子(101)が
係合可能な窓(22a)が開設されている。
【0016】図7の如く、スライド筒(22)が上昇端に位
置するときは、係合駒(100)は引っ張りバネ(103)によっ
て時計方向に回転付勢されると共に、第2係合子(102)
がスライド筒(22)の上半部(27)の下端に当接し、前記バ
ネ付勢力によってスライド筒(22)が下から受け止められ
ている。この状態から、スライド筒(22)が下降端へ移動
する過程で、係合駒(100)はスライド筒(22)の鍔部(26)
に押し下げられて、前半は引っ張りバネ(103)に抗し
て、後半は引っ張りバネ(103)の付勢力を受けて、反時
計方向に回転する。そして、スライド筒(22)が下降端に
達し、図8の如く、チャック爪(23)(23)が分注ヘッド
(3)をチャックした時点で、係合駒(100)の第1係合子
(101)がスライド筒(22)の窓(22a)に係合することにな
る。この状態で、係合駒(100)は引っ張りバネ(103)によ
って反時計方向に付勢され、該バネ付勢力によってスラ
イド筒(22)が下降端に保持される。
【0017】分注ヘッド(3)の構成 図2に示す様に、分注ヘッド(3)のヘッド本体(30)の頭
部には、被チャック部(32)及び鍔部(33)を有する連結部
材(34)が固定されており、被チャック部(32)が前記複数
のチャック爪(23)(23)によって挟持されることになる。
又、ヘッド本体(30)の下端部には、ノズル(31)が下向き
に突設されており、該ノズル(31)に、前述のピペットチ
ップ(6)が着脱可能に嵌められる。チャック機構(2)に
よって分注ヘッド(3)がチャックされると、チャック機
構(2)の軸部材(21)と分注ヘッド(3)の連結部材(34)と
が互いに係合密着し、相互に正確な芯合せが行なわれる
ことになる。
【0018】ヘッド収容装置(4)の構成 ヘッド設置台(40)に、分注ヘッド(3)の収容、支持が可
能なヘッド支持部材(41)が上下動可能に係合すると共
に、複数のバネ(42)によって垂直方向に弾性支持されて
いる。ヘッド支持部材(41)の上端部には、磁石保持片(4
3)が連結固定され、該磁石保持片(43)の上部及び下部
に、第1原動磁石片(81)及び第2原動磁石片(82)が取り
付けられている。尚、ヘッド収容装置(4)のヘッド支持
部材(41)に分注ヘッド(3)が収容された状態では、分注
ヘッド(3)の連結部材(34)の鍔部(33)が、図示の如く磁
石保持片(43)の端部に当接して、分注ヘッド(3)が受け
止められている。
【0019】チャック制御機構(5)の構成 鉛直に立設された支柱(50)の側面に沿って、揺動レバー
(51)が枢軸(52)により揺動自由に支持されている。揺動
レバー(51)の上端部には、チャック機構(2)のスライド
筒(22)と係合すべき制御片(54)が突設されている。又、
揺動レバー(51)の枢軸(52)よりも上方位置には、従動磁
石片(8)が取り付けられている。支柱(50)には、揺動レ
バー(51)の反時計方向の回動端を規制するためのストッ
パー(53)が突設されており、図示の如く揺動レバー(51)
の上端部がストッパー(53)に当接した状態で、揺動レバ
ー(51)は垂直姿勢に保持される。
【0020】磁石保持片(43)の第1原動磁石片(81)及び
第2原動磁石片(82)と、揺動レバー(51)の従動磁石片
(8)とは、図3に示す如き極性関係となる様、向きが規
定されている。即ち、第1原動磁石片(81)及び第2原動
磁石片(82)は、揺動レバー(51)側へN極を向けて取り付
けられ、従動磁石片(8)は、磁石保持片(43)側へS極を
向けて取り付けられている。尚、これらの磁石片(8)(8
1)(82)の形状及び相対位置関係は、図中に示す距離a、
b、c、d、eが夫々、3mm、2mm、1.2mm、
1.7mm、5.6mmとなる様に規定されている。又、
これらの磁石片(8)(81)(82)の表面磁束密度は夫々12
00Gaussである。
【0021】第1原動磁石片(81)、第2原動磁石片(82)
及び従動磁石片(8)を上記の位置関係に配置することに
よって、図3に示す如く第2原動磁石片(82)が従動磁石
片(8)に非常に接近して、両磁石片が高さの異なる食い
違い位置に配置された状態では、両磁石の異極どうしが
引き合う吸引状態よりも、同極どうしが反発し合う反発
状態が支配的となって、結果として両磁石間に反発力が
発生する。これに対し、第2原動磁石片(82)が従動磁石
片(8)と同一高さにて正面で対向した状態では、両磁石
の対向する異極どうしが強く引き合って、両磁石間に吸
引力が発生することになる。この現象は、第1原動磁石
片(81)と従動磁石片(8)の関係においても同様に発生す
る。
【0022】分注ヘッドのチャック動作 図4のに示す如く、往復駆動装置(1)の駆動によっ
て、分注ヘッドがチャックされていないチャック機構
(2)を、ヘッド支持部材(41)に収容された目的の分注ヘ
ッド(3)に向けて降下させる。このとき、チャック機構
(2)のスライド筒(22)は上昇端までスライドして押えバ
ネ(25)によって保持されており、これに伴ってチャック
爪(23)(23)は前記引張りバネの付勢によって開き状態に
保持されている。又、ヘッド支持部材(41)は前記バネの
付勢によって上昇端に支持されており、これに伴って、
第2原動磁石片(82)は、従動磁石片(8)よりも僅かに高
い位置に設定されている。これによって、従動磁石片
(8)と第2原動磁石片(82)の間に前述の如く反発力が生
じ、該反発力によって揺動レバー(51)は反時計方向に回
転付勢され、ストッパー(53)に当たっている。
【0023】同図に示す如く、チャック機構(2)が更
に降下すると、第2原動磁石片(82)が従動磁石片(8)と
対向して、両磁石片間に吸引力が発生し、該吸引力によ
って揺動レバー(51)は時計方向に僅かに回動する。そし
て、同図の如く、チャック機構(2)が更に降下する
と、第1原動磁石片(81)と第2原動磁石片(82)の中間位
置が従動磁石片(8)と対向して、両原動磁石片(81)(82)
と従動磁石片(8)との間に反発力が生じ、該反発力によ
って揺動レバー(51)は時計方向の回動端に復帰すること
になる。その後、更にチャック機構(2)が降下すると、
同図の如く、第1原動磁石片(81)が従動磁石片(8)と
対向して、両磁石片間に吸引力が発生し、該吸引力によ
って揺動レバー(51)は再び時計方向に回動する。上述の
揺動レバー(51)の揺動とチャック機構(2)の下降動作の
同時進行によって、揺動レバー(51)の制御片(54)は、ス
ライド筒(22)の鍔部(26)を乗り越えるのである。
【0024】次に、図5のに示す様に、往復駆動装置
(1)の駆動によって、チャック機構(2)を上昇させる。
これに伴って、スライド筒(22)の鍔部(26)が揺動レバー
(51)の制御片(54)に当接し、その後は、スライド筒(22)
の上昇が阻止されて、スライド筒(22)が軸部材(21)に対
し相対的に下降することになる。これによって、スライ
ド筒(22)がチャック爪(23)(23)を下方に押圧し、チャッ
ク爪(23)(23)は前記引張りバネに抗して閉じられる。こ
の結果、チャック爪(23)(23)は分注ヘッド(3)の被チャ
ック部(32)を挟持し、チャック機構(2)に分注ヘッド
(3)がチャックされる。その後、同図の様に、チャッ
ク機構(2)を僅かに下降させ、スライド筒(22)の鍔部(2
6)を揺動レバー(51)の制御片(54)から離間させる。この
とき、第1原動磁石片(81)と第2原動磁石片(82)の中間
位置が従動磁石片(8)と対向し、両磁石片の反発力を受
けて、揺動レバー(51)は反時計方向に回動する。
【0025】続いて同図に示す様に、チャック機構
(2)を上昇させる。チャック機構(2)を上昇させる過程
で、第2原動磁石片(82)が従動磁石片(8)と対向して、
揺動レバー(51)は一旦、時計方向に回動するが、そのと
き、制御片(54)はスライド筒(22)の鍔部(26)を通過して
おり、下半部(28)と当接或いは対向する。その後、更に
チャック機構(2)を上昇させると、第2原動磁石片(82)
と従動磁石片(8)の間に反発力が発生する位置関係とな
り、図示の如く揺動レバー(51)は反時計方向の回動端に
復帰することになる。
【0026】そして、同図の如く、チャック機構(2)
を更に上昇させることによって、チャック機構(2)にチ
ャックされた分注ヘッド(3)がヘッド支持部材(41)から
抜き出されるのである。
【0027】分注ヘッドのチャック解除動作 図6のに示す如く、往復駆動装置(1)の駆動によっ
て、分注ヘッド(3)がチャックされたチャック機構(2)
を、空のヘッド支持部材(41)に向けて降下させ、分注ヘ
ッド(3)をヘッド支持部材(41)内に挿入する。そして、
同図の如く、更に分注ヘッド(3)を降下させることに
よって、第2原動磁石片(82)が従動磁石片(8)と対向
し、両磁石片間に生じる吸引力によって、揺動レバー(5
1)は時計方向に回動し、制御片(54)がスライド筒(22)の
下端部(28)に当接する。
【0028】この状態から、同図に示す様に、更にチ
ャック機構(2)を降下させると、制御片(54)がスライド
筒(22)の鍔部(26)に当接して、スライド筒(22)の降下を
阻止する。これによって、スライド筒(22)が軸部材(21)
に対し相対的に上昇することとなって、チャック爪(23)
(23)の押圧を解除する。この結果、チャック爪(23)(23)
は前記引張りバネに付勢されて開き、分注ヘッド(3)の
被チャック部(32)に対するチャックを解除する。
【0029】その後、同図に示す如く、チャック機構
(2)を上昇させることによって、チャック機構(2)が分
注ヘッド(3)から離脱し、分注ヘッド(3)は、ヘッド支
持部材(41)内に留まる。又、図示の如く、第2原動磁石
片(82)と従動磁石片(8)の間に反発力が発生する位置関
係となって、揺動レバー(51)は、反時計方向に回動して
ストッパー(53)に当接し、元の姿勢に復帰することにな
る。
【0030】分注ヘッドの交換動作 分注ヘッド(3)を交換する場合は、分注ヘッド(3)がチ
ャックされたチャック機構(2)を空のヘッド支持部材(4
1)の上方位置まで移動させ、図6の〜に示すチャッ
ク解除動作を実行する。その後、チャック機構(2)を目
的とする分注ヘッド(3)が収容されているヘッド支持部
材(41)の上方位置まで移動させ、図4〜、図5〜
のチャック動作を実行する。
【0031】分注動作 チャック機構(2)に分注ヘッド(3)をチャックした後、
往復駆動装置(1)の駆動によって、分注ヘッド(3)を図
1に示すチップホルダー(61)上に移動させ、その後、分
注ヘッド(3)を1つのピペットチップ(6)へ向けて降下
させることによって、分注ヘッド(3)にピペットチップ
(6)を装着する。そして、ピペットチップ(6)の装着さ
れた分注ヘッド(3)を図示省略する試薬容器上へ移動さ
せて、ピペットチップ(6)内に試薬を吸入した後、該分
注ヘッド(3)を目的とする反応容器(7)上へ移動させ、
ピペットチップ(6)から反応容器(7)の所定の穴(71)へ
試薬を吐出するのである。
【0032】上述の如く、本発明に係る分注装置によれ
ば、チャック機構(2)をヘッド収容装置(4)に対して接
近離間させる動作に伴って、分注ヘッド(3)のチャック
動作及びチャック解除動作が自動的に行なわれるので、
従来の如き人手による分注ヘッドの交換作業は不要であ
り、迅速なヘッド交換が実現される。又、分注ヘッド
(3)のチャック状態では、チャック機構(2)の軸部材(2
1)と分注ヘッド(3)の連結部材(34)とが互いに係合密着
して、チャック機構(2)と分注ヘッド(3)の正確な芯合
せが行なわれるので、精度の高い分注動作が可能であ
る。
【0033】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分注装置の外観を表わす斜視図で
ある。
【図2】該分注装置の要部を拡大して表わす一部破断正
面図である。
【図3】第1原動磁石片、第2原動磁石片及び従動磁石
片の極性及び位置関係を表わす図である。
【図4】チャック動作の前半を表わす工程図である。
【図5】チャック動作の後半を表わす工程図である。
【図6】チャック解除動作を表わす工程図である。
【図7】スライド筒が上昇端にて保持されている状態を
表わす一部破断正面図である。
【図8】スライド筒が下降端にて保持されている状態を
表わす一部破断正面図である。
【図9】従来の分注装置の概略構成を表わす一部破断側
面図である。
【符号の説明】
(1) 往復駆動装置 (2) チャック機構 (3) 分注ヘッド (4) ヘッド収容装置 (5) チャック制御機構 (6) ピペットチップ (7) 反応容器 (8) 従動磁石片 (81) 第1原動磁石片 (82) 第2原動磁石片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G01N 1/00 101 B01L 3/02 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試薬吸入、吐出の対象となる1或いは複
    数の容器を設置するための容器設置部と、試薬を吸入、
    吐出すべき1或いは複数の分注ヘッドが収容されたヘッ
    ド収容装置と、容器設置部とヘッド収容装置の間で出力
    端を往復移動させる往復駆動装置と、往復駆動装置の出
    力端に取り付けられて1つの分注ヘッドのチャック及び
    その解除が可能なチャック機構と、ヘッド収容装置の各
    ヘッド収容部の近傍に設置されてチャック機構のチャッ
    ク動作及びチャック解除動作を制御するチャック制御機
    構とから構成され、チャック機構(2)は、 往復駆動装置の出力端に取り付けられた軸部材(21)と、 軸部材(21)の先端部に枢支されて分注ヘッド(3)を挟持
    することが可能な複数のチャック爪(23)(23)と、 軸部材(21)の外周面に摺動可能に嵌まって、該摺動に伴
    って前記複数のチャック爪(23)(23)を開閉動作させるス
    ライド筒(22)と、 スライド筒(22)の摺動に連動して、チャック爪(23)(23)
    を開いた第1摺動端とチャック爪(23)(23)を閉じた第2
    摺動端の夫々にて、スライド筒(22)を保持する保持機構
    とを具えていることを特徴とする分注装置。
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