JP2911199B2 - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JP2911199B2
JP2911199B2 JP2244233A JP24423390A JP2911199B2 JP 2911199 B2 JP2911199 B2 JP 2911199B2 JP 2244233 A JP2244233 A JP 2244233A JP 24423390 A JP24423390 A JP 24423390A JP 2911199 B2 JP2911199 B2 JP 2911199B2
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kefiran
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紘明 三谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物により生産される天然の水溶性高分
子中性多糖であるケフィランを有効成分とする保湿性や
フィーリングが改善された皮膚,頭皮及び頭髪に使用す
る化粧料、医薬品、医薬部外品等の外用剤用添加剤に関
する。
〔従来の技術〕
外用剤においては、従来より皮膚の保湿性、使用時の
フィーリングが重視され、その改善に多大の努力がなさ
れてきた。たとえば、天然多糖類としては、ヒアルロン
酸,コンドロイチン硫酸,プロラン,アロエ,海藻から
のエキス等があり、合成高分子ではカルボキシメチルポ
リマー,PCAソーダ,ポリビニールピロリドン,ポリビニ
ールアルコール等、また、多価アルコールであるグリセ
リン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル等があり、それぞれ目的に応じて使い分けられている
が、各々一長一短があって使い難い面があり、汎用性の
あるものが要望されているものの未だに不十分なもので
あった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記の欠点がなく、汎用性のある新しい添加
剤を発見し、当該添加剤を保湿性、フィーリングの良好
な外用剤用として提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
我々は、外用剤の特性である皮膚や頭髪適用という面
から、肌及び毛髪へのなじみ易さを重視し、天然多糖に
的をしぼり、鋭意研究を行って、微生物生産中性多糖で
あるケフィランが他の天然多糖の共通欠点であるpH、熱
による粘土変化がなく、保湿性、フィーリング性におい
て非常に優れていることを発見し、これを外用剤用の添
加剤として用いることにより、外用剤の保湿性ならびに
使用時のフィーリング性を高め得ることを見いだした。
ここでいう外用剤とは、皮膚,頭皮及び頭髪に使用する
化粧料,医薬部外品,医薬品等の形態をいう。
ケフィランは、獣乳を醗酵させた飲料ケフィール及び
それを構成しているケフィールグレインより発見された
グルコースとガラクトースよりなる中性多糖で、以下の
構成を示すものである。
ケフィランは次のような性質を示す。
1. グルコース:ガラクトース=1:1 2. 鎖状、途中に短分子の側鎖を有する。
3. 分子量:数十〜数百万 4. 水に易溶で使い易い。
ケフィールは古来、アルコール性乳酸飲料として知ら
れてきたものであるが、外用剤への利用については、米
国特許第4,268,500号明細書,フランス特許第77.20805
号明細書、特開平1−193208号公報等に開示されたもの
があるが、何れも醗酵乳をそのまま、または全体を乾燥
したものを化粧料に配合しており、製剤の長期安定性、
感作を含む皮膚への安全性に問題があり、非常に特殊な
剤型にのみ配合されるもので、汎用性に乏しいものであ
った。
本発明は、ケフィール中の一成分であるケフィランそ
のものを純粋な形で抽出、精製し、標記の目的を達成し
たものであり、製剤安定性、保湿性、フィーリングの改
善が顕著に見られ、かつ、全ての剤型に配合できる汎用
性の高い発明である。
ケィランは、ケフィールまたはグレインより抽出精製
しても良いが、ケフィラン生産菌(Lactobacillus kefi
ranofaciens)を液体培養し、それより抽出、精製する
方がより効率的で、たとえば、10%殺菌脱脂粉乳溶液に
上記のL.kefiranofaciensを接種し、30℃、96時間、液
体培養したものを常法に従い、10,000rpm遠心分離して
菌体を除去し、等量のエタノールでケフィランを析出分
離させ、再度水に溶解し、混在する蛋白質等の不純物を
アニオン交換樹脂で除去し、または、プロテアーゼで蛋
白質を分解して、再度有機溶媒でケフィランを析出して
精製することができる。感作性を除去すること、熱安定
性の面から蛋白質系物質を除いたものが好ましい。
精製されたケフィランは粉末として添加,配合しても
良いが、予め水に溶解した状態で外用剤に添加する方が
使い易い。
本発明による外用剤は、ローション,乳液,クリー
ム,パック等の基礎化粧品のほか、頭皮用トリートメン
ト,ヘアトリートメント,シャンプー,リンス等頭皮及
び頭髪用品等に好適に使用され、同様に日焼防止,色白
等医薬部外品のほか、ローション剤,液剤,軟膏剤,パ
ップ剤等の医薬外用剤へのフィーリング改良、患部の保
湿の目的のために配合できる。
各剤型の製法は、通常用いられる方法で良いが、ケフ
ィランは水層に加え溶解して使用される。その添加量は
目的の剤型によって多少異なるが、通常ケフィラン乾燥
物として0.001〜10.0重量%、好適には0.01〜5.0重量%
が添加される。
ケフィランは水溶性中性多糖なので、高濃度のエタノ
ール以外には特に配合禁忌はなく、通常用いられる基
剤,乳化剤,添加剤、たとえば防腐剤,酸化防止剤,紫
外線呼吸剤,色素等を自由に併用できる。
製造方法 A. 1〜6を加温,溶解する。
B. 7〜12を加温,溶解する。
C. AにBを加え、乳化,撹拌し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
製造方法 A. 1〜7を加温,溶解する。
B. 8〜13を加温,溶解する。
C. AにBを加え、乳化,撹拌し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
製造方法 A. 1〜9を均一に撹拌,溶解する。
B. Aを容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
製造方法 A. 1〜6を加温,溶解する。
B. 7〜11を加温,溶解する。
C. AにBを加え、乳化,撹拌し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
製造方法 A. 1〜5を均一に撹拌,溶解する。
B. Aを容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
製造方法 A. 1〜4を均一に撹拌,溶解する。
B. 5〜9を加温,溶解する。
C. AにBを加え、乳化,撹拌し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を水で薄め、頭髪にリンスする。
製造方法 A. 1〜6を加温,溶解する。
B. 7,8を加温,溶解する。
C. AにBを加え、撹拌,乳化し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を頭髪及び頭皮に塗装する。
製造方法 A. 1〜8を均一に撹拌,溶解する。
D. Aを容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を頭髪及び頭皮に塗装する。
製造方法 A. 1〜3を加温,溶解する。
B. 4〜7を加温,溶解する。
C. AにBを加え、撹拌,混合し、冷却する。
D. Cを冷却後、容器に充填し、検査後製品とする。
用法及び用量 適量を顔面に塗擦する。
試験例 次に、有用性を示すため、他の常用剤との比較試験例
を表にまとめて示す。
(1) フィーリング試験 <化粧水> 処方例3で示した化粧水を基本にしてケフィランを各
種の多糖類に置き換え、化粧水を調製し、使用感及び使
用効果について調べた。
但し、使用感を見るためにケフィランと同程度の粘度
にするために各種対象多糖類は下記の濃度に調整した。
但し、粘度の測定は下記の(2)安定性試験で示す条件
で測定した。
健康な20〜40歳の女性20名のモニターに10日間上記化
粧水を使用してもらい、下記の評価項目を認めたものを
プラス1、認めないものをゼロとし20名の合計で化粧水
の評価を行った。
ケフィラン配合の化粧水は他の多糖類と比較すると、
使用感及び使用効果に優れていることが確認された。特
に滑らかさに優れ、モニター全員が効果を認めた。
<ヘアトリートメント> 処方例7で示したヘアトリートメントを調製し、使用
感について調べた。対象としてケフィランに置き換え、
下記で示すカルボキシビニルポリマー(0.1%配合)を
使用した。
試料 ケフィラン(0.2%):本発明のヘアトリートメント カルボキシビニルポリマー(0.1%):ヘアトリートメ
ント1 健康な20〜40歳の女性20名のモニターに10日間上記ヘ
アエッセンスを使用してもらい、下記の評価項目を認め
たものをプラス1、認めないものをゼロとし、20名の合
計でヘアエッセンスの評価を行った。
ケフィラン配合のヘアトリートメントはヘアトリート
メントで一般的に使用されるカルボキシビニルポリマー
と比較すると、使用感に優れていることが確認された。
ケフィランは、特に櫛通りやすさに優れていた。
(2) 安定性試験 ケフィランと一般的に化粧品に使用される多糖類(ロ
ーカストビンガム,グアーガム,キサンタンガム,アル
ギン酸ナトリウム,ヒアルロン酸ナトリウム)を5〜10
cpsの濃度に調整後、乳酸もしくは水酸化ナトリウム溶
液でpHを3〜10に調整した。さらに、これらの試料を煮
沸のウォーターバス(100℃)で10分間加熱した。
加熱前後での粘度を測定し、ケフィランの粘度安定性
を調べた。
粘度測定試験 各試料は、HAAKE社製の粘弾性試験機(RV20)にてコ
ーンプレートを用い、D=2000(1/S),30℃の条件で測
定した。実測値を次に示す。
この結果、ケフィランは、他の多糖類と比較すると、
pHによる粘度変化が一定で、また、加熱処理してもほと
んど粘度変化を受けなかった。
これは、天然の高分子多糖類としては非常に特殊なも
のとして、製剤上非常に汎用性の高い原料と言える。
(3) 保湿性 高周波インピーダンスメーター(IBS社製:MODEL IB−
355)を用い、精製水をコントロールとして0.5%のケフ
ィラン溶液の保湿性を調べた。
他の多糖類と比較するために比較的保湿性が高いヒア
ルロン酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムの0.5%
溶液を対象とし同様に調べた。
測定方法 ヒト前腕部内側に試料を塗布(2cm×2cm)し、30分後
すばやくガーゼで軽く拭き取り、30秒毎に皮膚の電導度
(コンダクタンス)を経時的に10分まで測定した(測定
条件:測定室内温度 20℃,湿度 60%,測定回数 n
=10)。
結果 結果を第1図に示す。
同図は電導度が高いほど保湿性が高いことを示してお
り、ケフィランはヒアルロン酸と同程度の保湿性を示
し、保湿剤として優れていることが確認された。
〔発明の効果〕
本発明によれば、微生物により生産される天然の水溶
性高分子中性多糖であるケフィランを外用剤に配合する
ことにより、pHや熱による粘度変化がなく、優れた保湿
性及びフィーリング性を有する外用剤が提供され、この
特性は他の天然多糖にはみられない外用剤としての適性
を示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は保湿性の試験結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08B 37/00 C08B 37/00 P

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケフィランからなる外用剤用の添加剤。
  2. 【請求項2】ケフィランの配合量が0.001〜10.0重量%
    である請求項1記載の外用剤用の添加剤。
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