JP2910888B2 - 単票発行装置 - Google Patents

単票発行装置

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JP2910888B2
JP2910888B2 JP4203244A JP20324492A JP2910888B2 JP 2910888 B2 JP2910888 B2 JP 2910888B2 JP 4203244 A JP4203244 A JP 4203244A JP 20324492 A JP20324492 A JP 20324492A JP 2910888 B2 JP2910888 B2 JP 2910888B2
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智計 荒川
博明 片平
浩之 古山
公夫 中村
克宗 林
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子式キャッシ
ュレジスタやPOS(販売時点情報管理)装置の端末な
どの商品販売データ処理装置におけるレシートを発行す
るレシート発行装置など、長尺状の連続用紙に所定の印
字を行い、この連続用紙の印字済部分を連続用紙から切
断分離して単票として発行する単票発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の単票発行装置としては、
図3に示すレシート発行装置1が知られている。この装
置1では、例えばロール状に巻き取られた感熱紙などの
連続用紙2を用紙案内部材3a、3bによって搬送手段
であるプラテンローラ4とこのプラテンローラ4に対向
配置された印字手段であるサーマルヘッド5との間に導
かれている。そしてプラテンローラ4とサーマルヘッド
5との間に導かれた連続用紙2は、図示しない駆動源に
よりプラテンローラ4が回転駆動されることにより搬送
される。また連続用紙2に対しては、前記サーマルヘッ
ド5によって商品名や販売金額など所定の印字が行われ
る。このサーマルヘッド5で所定の印字がなされた前記
連続用紙2の印字済部分は、前記プラテンローラ4の回
動と用紙案内部材3c、3dの案内とによって用紙切断
手段であるロータリーカッター6を通過して、レシート
発行部7まで搬送される。
【0003】前記ロータリーカッター6は、上刃体取付
部材6aに固定的に取り付けられた上刃体8と、下刃体
取付部材(図示せず)に軸9を支点として可動自在に取
り付けられた下刃体10とから構成されている。この上
刃体8と下刃体10は前記サーマルヘッド5で印字され
た後搬送される前記連続用紙2の搬送経路を挟んで配置
され、それぞれの刃部8a、10aが対向し、両者の間
に隙間が形成されている。そして、前記連続用紙2の印
字済部分は、この刃部8aと刃10aとの間の隙間を通
過して搬送され、所定の印字が終了すると、前記下刃体
10が、図示しない駆動源に駆動されて前記軸9を支点
として回動し、軸9とは反対側の刃部10aが前記上刃
体8に向かって上方に動き、前記刃部8aとで連続用紙
2を剪断する。
【0004】この剪断により、連続用紙2の印字済部分
は連続用紙2から分離されてレシートとして発行され
る。この発行されたレシートは前記レシート発行部7に
保持される。このレシートを保持するレシート発行部7
は、前記下刃体10の上面・およびこの下刃体10の搬
送方向下流側に配設され、搬送方向下流側を上方に向け
て傾斜したレシート保持部材7aとで構成されるもので
ある。
【0005】なお、レシート発行装置1で発行したレシ
ートをレシート発行部7で先端を上方に向けて傾斜状に
保持するのは、オペレータがレシートを取りやすくする
ためと、下方に向けて発行し装置外部に放出したりする
とレシートが散逸したりするのでこれを防止するためで
ある。
【0006】このように発行されたレシートは、通常は
オぺレータと顧客との金銭の授受の時オペレータがレシ
ート発行部7から取り出して顧客に手渡すものである。
そして、その後オペレータが次の顧客に対しての登録操
作を開始すると、再び連続用紙に印字、搬送が加えられ
て連続用紙2の先端が前記ロータリーカッター6を通過
してレシート発行部7へ搬送されるものである。
【0007】しかしながら、コンビニエンスストア等で
は、レシートを不要としてレシートを受け取らない単
品、小額購入顧客が多く、オペレータはそのようなレシ
ートを受け取らないと思われる顧客の場合、特に繁忙時
には、発行されたレシートを顧客に渡すことを省略する
ので、その場合オペレータはレシートをレシート発行部
7から取り出すのを忘れ、次の顧客の登録操作を開始す
ることがある。
【0008】ここで、前記連続用紙2から切断分離され
て発行されたレシートは、切断時の位置のまま、レシー
ト発行部7で傾斜状に、即ち前記下刃体10の上面及び
レシート保持部材7a上に載置され、その後端は前記ロ
ータリーカッター6の刃部8a、10aの箇所に位置し
ている。従って、前記ロータリーカッター6の切断動作
が終了して前記下刃体10が待期位置に復帰して、前記
上刃体8と下刃体10のそれぞれの刃部8a、10aの
間に次の連続用紙2が搬送された場合に連続用紙が通過
するための隙間ができると、レシートが前記レシート発
行部7で自重で後退し、レシートの後端部が前記刃部8
a、10a間の隙間に入り込むことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、オペレータが
前記のようにレシートを取り忘れたりすると、レシート
の後端部は次に発行されるレシートの連続用紙2と共に
ロータリーカッター6によって切断され、切断されたレ
シートの後端部が紙片として前記ロータリーカッター6
の刃部8a、10aに付着して溜まることになる。この
ような紙片は、前記切断によって新たに形成された連続
用紙2の先端部分が前記刃部8a、10aとの隙間に進
出するのを妨げるので紙ジャムの発生原因となる。ま
た、発行済のレシート後端部を再度切ることになるの
で、上刃体8及び下刃体10の切れ味は設計のときに想
定した寿命よりも早く悪くなり、ロータリーカッター6
のライフサイクルを縮めてしまう。
【0010】そこで、本発明は、連続用紙から切断分離
されて発行された単票を、単票発行部から取り出すのを
忘れて次の単票発行発行動作が開始されて、用紙切断手
段が切断動作しても、発行済の単票を用紙切断手段が再
度切断するのを防止して、紙ジャム発生の原因となる紙
片の発生を防止して、紙ジャムが起こり難く、寿命の永
い単票発行装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ロール
状に巻かれていた連続用紙を引出してその用紙を搬送す
る搬送手段と、前記連続用紙上に所定の印字を行う印字
手段と、この印字手段よりも用紙搬送方向下流側に設け
られ、前記印字手段によって印字されかつ前記搬送手段
によって搬送された前記連続用紙の印字済部分を前記連
続用紙から切断分離する用紙切断手段と、この用紙切断
手段よりも用紙搬送方向下流側に配置され、前記切断分
離された印字済用紙を用紙搬送方向先端を上方に向けて
保持する印字済部分保持手段とを備えた単票発行装置
あって、前記用紙切断手段は、前記印字手段によって印
字された前記連続用紙の印字済用紙の搬送経路に対向す
る刃部を一端部に有する固定刃体と、この固定刃体の刃
部と前記連続用紙の搬送経路を介して対向する刃部及び
この刃部から前記連続用紙の搬送方向に沿って下流側に
延び前記印字済用紙を上方に向けて案内する案内面とを
有し前記刃部を前記固定刃体の刃部に向けて回動可能な
回動刃体とを含み、前記印字済部分保持手段は、前記回
動刃体の案内面と、前記回動刃体の刃部近傍で前記回動
刃体の案内面に接触して設けられたブラシとからなる
とを特徴とする単票発行装置としたものである。
【0012】
【作用】本発明における単票発行装置では、ロール状に
巻かれていた連続用紙から用紙切断手段によって切断分
離された印字済用紙は、用紙切断手段の回動刃体の刃部
近傍で回動刃体の案内面とこれに接触するブラシとによ
って挟持されることで保持されるので、その後退及びロ
ール状に巻き取られていた時の巻き癖による丸まりが防
止される。
【0013】
【実施例】以下、図1ないし図2を参照し、本発明の一
実施例であるレシート発行装置11について説明する。
まず、このレシート発行装置11では、図1に例示する
ように、長尺状の連続用紙である感熱用紙12が挿入さ
れる用紙挿入口13が、所定の間隙を以て対向配置され
た一対の用紙案内部材14a、14bによって形成され
ている。また、前記用紙案内部材14a、14bは、前
記感熱用紙12を搬送する搬送手段であるプラテンロー
ラ15の外周面まで連設されており、前記用紙挿入口1
3から挿入された前記感熱紙11を前記プラテンローラ
15の外周面まで案内する用紙搬送路16を形成してい
る。
【0014】前記プラテンローラ15は、ゴムなどの弾
性部材からなり、図示しない紙送りモータにより駆動さ
れる軸17を有している。また、前記プラテンローラ1
5の外周面上には、前記感熱用紙12に所定の印字を行
う印字手段であるサーマルラインヘッド18が、前記感
熱用紙12を介して対向配置されている。このサーマル
ラインヘッド18は、一端を軸19によって軸支された
印字ヘッド保持部材20の他端に取り付けられ、複数の
発熱素子(図示せず)が前記プラテンローラ15の外周
面上に位置する前記感熱用紙12と対向して接離自在と
なるように設けられており、印字手段を構成している。
【0015】さらに、前記プラテンローラ15の外周面
下流側には、前記サーマルラインヘッド18で所定の印
字がなされた感熱用紙12の印字済部分を、上方に案内
する用紙案内部材21が対向配置されている。この用紙
案内部材21は、前記印字済部を単票であるレシートと
して前記感熱用紙12から切断分離する用紙切断手段で
あるロータリーカッター22まで連設されている。
【0016】前記ロータリーカッター22は、上刃体取
付部材22aに固定的に取り付けられた上刃体23と、
下刃体取付部材(図示せず)に軸24を支点として可動
自在に取り付けられた下刃体25とで構成されている。
この上刃体23と下刃体25とは、前記感熱用紙12の
搬送経路を挟んで配置され、上刃体23と下刃体25の
それぞれの刃部23a、25aが、前記感熱用紙12の
先端が導入可能な程度の間隙を存して対向している。ま
た、ここで、前記下刃体25の上面部25bは、前記間
隙を通過して来た前記感熱用紙12の印字済部分を上方
に向けて保持する機能も果たしている。
【0017】また、前記下刃体25の上面部25bの上
には、前記感熱用紙12の印字済部分を挟んで、前記下
刃体25の上面部25bと対向配置された櫛状ブラシ2
6が設けられている。この櫛状ブラシ26は、図2に例
示するように、その柄の部分26aが前記上刃体取付部
材22aの一端部に両面テープ27やブラシ取付部材2
8を介して取り付けられており、そのブラシ部26bは
前記印字済部分に接触している。すなわち、この櫛状ブ
ラシ26は、前記下刃体25の上面部25b上に搬送さ
れた前記印字済部分を前記下刃体25の上面部25bと
共動して挟むレシート保持手段(単票保持手段)となっ
ている。
【0018】そして、前記下刃体25の上面部25b上
を通過した前記印字済部分は、前記ロータリーカッター
22より下流に設けられたレシート保持部材29aによ
って上方に案内され、搬送方向先端を上方に向けて保持
される。なお、本実施例では単票発行部であるレシート
発行部29は前記下刃体25の上面部25bと前記レシ
ート保持部材29aで構成されるものである。
【0019】以上のように構成されたレシート発行装置
11において、前記用紙挿入口13から挿入された前記
感熱用紙12は、前記用紙搬送路16によって前記プラ
テンローラ15まで案内された後、このプラテンローラ
15の回動に従って前記印字部、前記用紙切断部及びレ
シート発行部29のレシート保持部材29aまで搬送さ
れる。前記印字部では、前記プラテンローラ15の回動
と前記サーマルラインヘッド18の発熱素子の駆動によ
って所定の印字が行われ、前記感熱用紙12のレシート
発行部29に搬送される箇所には印字がなされていて、
前記印字済部分となるものである。
【0020】所定の印字、搬送が終了すると、駆動源に
駆動されて前記下刃体25が、前記軸24を支点として
回動して軸24と反対側の刃部25aが上方に向けて移
動し前記上刃体23の刃部23aと共動して前記感熱用
紙12を剪断し、前記印字済部分を前記感熱用紙12か
ら切断分離し、前記印字済部分をレシートとして発行す
る。なお、前記剪断の後、前記下刃体25が剪断動作と
は逆向きに回動して元の待機位置まで復帰して前記刃部
23aと刃部25aとに間隙ができても、本実施例で
は、前記感熱用紙12から切断分離されたレシートは、
前記下刃体25の上面部25bと前記櫛状ブラシ26の
ブラシ部26bとによって挟持されているので、後退す
ることがなく、レシートの後端部が前記刃部23aと刃
部25aとに間隙に入り込むことはない。
【0021】これによって、次に前記サーマルラインヘ
ッド18によって前記感熱用紙12に印字された印字済
部分が、前記用紙切断部で前記感熱用紙12から切断分
離されるときまでに、既に発行されているレシート(単
票)をオペレータが取り忘れていても、レシートの後端
部が次のレシート発行のためのロータリーカッター22
の切断動作で再び切断されることがなくなり、紙片の発
生がなく、紙片が前記刃部23aと刃部25aとに間隙
に付着して溜まることもない。従って、紙片によって起
きる紙ジャムも生じない。また、発行済のレシート後端
部を再度切ることがなくなるので、上刃体23及び下刃
体25の切れ味は設計のときに想定した寿命とほぼ同じ
程度となり、レシート印字装置11の寿命が長くなる。
【0022】なお、本実施例では、感熱用紙12上に所
定の印字を行う印字手段として、複数の発熱素子を連接
したサーマルラインヘッド18を示して説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。また、本実施例
では、感熱用紙の印字済部分を切断分離する用紙切断手
段として、下刃体25が軸24を支点として上刃体23
に向かって動くロータリーカッター22を示して説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。そし
、本実施例では、単票保持手段として、櫛状ブラシ2
6を示して説明したが、本発明に限定されるものではな
い。
【0023】
【発明の効果】本発明では、ロール状に巻かれていた連
続用紙から用紙切断手段によって切断分離された印字済
用紙は、用紙切断手段の回動刃体の刃部近傍で回動刃体
の案内面とこれに接触するブラシとによって挟持される
ことで保持されるので、安価で簡易な構成によってその
後退が防止されたうえにロール状に巻かれていた時の巻
き癖によって用紙切断手段の回転刃体の刃部近傍で丸ま
ってしまうことが防止されて、用紙切断手段で再度切断
されることがなく、再切断による紙片の発生がなくな
り、紙ジャムが起こり難く、寿命の長い単票発行装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレシート発行装置の内部構
成を示す構成図である。
【図2】図1に示すレシート発行装置の櫛状ブラシの分
解斜視図である。
【図3】従来のレシート発行装置の内部構成を示す構成
図である。
【符号の説明】
12 感熱用紙(連続用紙) 15 プラテンローラ(搬送手段) 18 サーマルラインヘッド(印字手段) 22 ロータリーカッター(用紙切断手段) 23 上刃体(固定刃体) 23a 刃部 25 下刃体(回動刃体) 25a 刃部 25b 上面部(案内面、印字済部分保持手段) 26b ブラシ部(ブラシ、印字済部分保持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 公夫 静岡県三島市南町6番78号 東京電気株 式会社 三島工場内 (72)発明者 林 克宗 静岡県三島市南町6番78号 東京電気株 式会社 三島工場内 (56)参考文献 特開 平1−238969(JP,A) 特開 平4−226776(JP,A) 特開 平5−116400(JP,A) 実開 平2−48342(JP,U) 実開 平2−46640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 11/70 B41J 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻かれていた連続用紙を引出
    してその用紙を搬送する搬送手段と、 前記 連続用紙上に所定の印字を行う印字手段と、この印字手段よりも用紙搬送方向下流側に設けられ、前
    印字手段によって印字されかつ前記搬送手段によって
    搬送された前記連続用紙の印字済部分を前記連続用紙か
    ら切断分離する用紙切断手段と、 この用紙切断手段よりも用紙搬送方向下流側に配置さ
    れ、前記切断分離された印字済用紙を用紙搬送方向先端
    を上方に向けて保持する印字済部分保持手段とを備えた
    単票発行装置であって、 前記用紙切断手段は、 前記印字手段によって印字された前記連続用紙の印字済
    用紙の搬送経路に対向する刃部を一端部に有する固定刃
    体と、 この固定刃体の刃部と前記連続用紙の搬送経路を介して
    対向する刃部及びこの刃部から前記連続用紙の搬送方向
    に沿って下流側に延び前記印字済用紙を上方に向けて案
    内する案内面とを有し前記刃部を前記固定刃体の刃部に
    向けて回動可能な回動刃体とを含み、 前記印字済部分保持手段は、前記回動刃体の案内面と、
    前記回動刃体の刃部近傍で前記回動刃体の案内面に接触
    して設けられたブラシとからなる ことを特徴とする単票
    発行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0815804B2 (ja) * 1988-03-18 1996-02-21 シャープ株式会社 印字装置における用紙搬送制御方法

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