JP2910708B2 - 仮撚機の自動運転装置 - Google Patents

仮撚機の自動運転装置

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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動玉揚げにより
連続巻取運転が可能な仮撚機の自動運転装置に係り、特
に、運転終了時に残留物がなく、かつ生産管理に適した
仮撚機の自動運転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】仮撚機等の多数の巻取錘からなる機械に
おいては、満玉まで巻取られたパッケージを玉揚げする
玉揚げ装置として、機台に沿って走行する台車により順
次玉揚げを行う走行型ドッファが従来より使用されてい
る。この玉揚げ装置は、巻取錘から満玉のパッケージを
取り出して払い出すだけでなく、玉揚げ時に切断された
糸端を吸引保持し、空紙管を補給し、糸端を紙管端部に
掛けることができる。従って、玉揚げ装置を持つ機械
は、玉揚げの後、引き続き新たなパッケージの巻き取り
を行うことができる。
【0003】単錘独立型の玉揚げ装置は、多数の巻取錘
の各々に玉揚げの機構が設けられており、各錘が単独に
玉揚げを行うことができる。
【0004】仮撚機にあっては、巻き取り中に糸切れが
起きた場合、そのパッケージは取り出し、新たな紙管で
巻き取りを行うようになっている。また、仮撚機は、給
糸系からの給糸を加熱・加撚等の加工処理系を経由させ
て巻取系で巻き取るため、満玉の玉揚げ時には玉揚げ装
置が巻取系にて切断し糸端を吸引保持するが、糸切れ時
には、給糸系からの給糸の取り入れ口で糸を切り、仮撚
機内での糸絡みの進行を阻止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記仮撚機等の機械
は、玉揚げ装置を設けることにより自動的に連続巻取運
転が可能であるが、パッケージの生産量が必要量まで達
した場合、もしくは定期的なメンテナンスなどのため
に、当然、運転を終了させなければならない。従来は、
運転の終了に関して特別な方法・手段は考えられておら
ず、糸を途中で切断したり、電源を切断するなどにより
機械全体を停止していた。従って、運転が終了した時点
で、巻取錘には巻取途中のパッケージが残り、また、玉
揚げ直後の巻取錘には空紙管が補給された状態で残り、
仮撚機内は給糸系からパッケージまで糸が繋がった状態
となる。これらの残留物は、機台を清掃したり糸種を変
更して運転したりする際に、除去する必要があり、その
作業が煩わしい。
【0006】また、予定した生産量のパッケージが玉揚
げされた時点で運転を終了すると、終了後の機械に半製
品のパッケージが残る分だけ余分に原料を消費し、余分
に運転を行ったことになり、生産性がよくない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、運転終了時に残留物がなく、かつ生産管理に適した
仮撚機の自動運転装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、給糸系からの給糸を加工処理系を経由させ
て巻き取り、パッケージを満玉まで巻取るごとに空紙管
を補給して連続巻取運転を行う仮撚機において、運転終
了直前の最終パッケージが満玉まで巻取られたら空紙管
を補給しないで運転を終了する終了制御手段を設けたも
のである。
【0009】前記終了制御手段は、運転終了直前の最終
パッケージが満玉まで巻取られたら、糸切れのときに作
動させるべく給糸の取り入れ口に配置されたカッタを作
動させて給糸の取り入れ口で糸を切り運転を終了しても
よい。
【0010】巻き取られるパッケージの量を管理し、そ
の量に基づいて連続巻取運転から上記最終パッケージの
巻取運転に切り換えてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0012】本発明の自動運転装置を装備した図1の仮
撚機は、多数の巻取錘を上下多段かつ水平一列に並べた
機台1を有し、その機台1の背面側に給糸系2を構成す
る給糸クリール21が設けられている。機台1には、給
糸Yの取り入れ口で糸を切るヤーンカッタ11、第1フ
ィードローラ12が設けられている。加工処理系3とし
て、第1フィードローラ12の上方に、糸を加熱する1
次ヒータ31、排煙ダクト32、糸を冷却するクーリン
グプレート33が設けられ、機台1の正面側に、プレツ
イスターガイド34、糸に撚りを加えるニップツイスタ
35、糸の張力を調整するTCS36、第2フィードロ
ーラ37、2次ヒータ38、第3フィードローラ39、
糸の有無を検出するヤーンフィーラ40が設けられてい
る。さらに、機台1には、オイリングローラ13、巻取
系を構成するテイクアップワインダ41、単錘独立型の
玉揚げ装置51が設けられている。また、仮撚機には、
定速走行する糸の巻取長さを時間で計測して満玉を検出
するドッフィングタイマや、紙管の回転数を積算して管
理する回転積算計などの定長装置(図示せず)が設けら
れている。
【0013】テイクアップワインダ41は、巻取中の紙
管又はパッケージPaを保持するクレードル、その紙管
又はパッケージPaに摩擦接触してこれを回転させる巻
取ローラ、綾振りを行うトラバース機構などからなる。
【0014】玉揚げ装置は、パッケージを巻取ローラか
ら離脱させると共に払い出すためにクレードルを開閉及
び展開させるクレードル作動機構、払い出されるパッケ
ージに繋がっている糸を切断する糸切断機構、切断され
た糸端を吸引保持するエアサッカ、払い出されたパッケ
ージPbを一時貯留するストッカ、空紙管Bを蓄積する
紙管ホルダ、空紙管Bをクレードルに供給する紙管供給
機構、クレードルに把持された空紙管に糸を掛ける糸掛
機構などからなる。
【0015】この仮撚機は、各錘毎に連続運転モードか
最終玉揚げモードかを設定することができる。図2は連
続運転モードにおける処理手順の概略を示している。連
続運転モードは、ドッフィングタイマ(定長装置)で満
玉を検出するごとに玉揚げを行い、空紙管を補給して引
き続き新たなパッケージを巻き取る通常玉揚げ動作のモ
ードである。この連続運転モードにおいて、ドッフィン
グタイマが定長を検出する前に糸切れが発生すると、ヤ
ーンフィーラ40が糸切れを検出して給糸Yの取り入れ
口に配置されたヤーンカッタ11で糸を切断し、パッケ
ージPaを自動的に玉揚げして半玉パッケージを後方の
ストッカに排出すると同時に、図外の糸切れ表示ランプ
を点灯させる。糸切れ表示ランプの点灯で糸切れ発生を
知った作業員は、加工処理系3を含む糸路に絡み付いた
糸屑の除去や糸渡し等を行い、玉揚げ装置を構成するエ
アサッカに糸端を吸引保持させた後にリセットスイッチ
PBを入れる。リセットスイッチPBのON操作で、パ
ッケージPaを排出した位置で停止していたクレードル
が始動し、クレードルへの空紙管の補給や紙管への糸掛
けが自動的に行われて巻き取りが再開する。この再開に
連動してドッフィングタイマはリセットされる。
【0016】図3は最終玉揚げモードにおける処理手順
の概略を示している。最終玉揚げモードは、運転終了直
前の最終パッケージを巻き取る際に適用され、ドッフィ
ングタイマで満玉を検出すると、糸切れの場合と同様に
ヤーンカッタ11で糸を切断し、パッケージPaを払い
出した後に、空紙管を補給しないで運転を終了するモー
ドである。具体的には、糸切れ発生の場合の処理手順R
を利用し、疑似的に糸切れが発生したように処理してヤ
ーンカッタ11を作動させ、パッケージPaの排出まで
を自動で行うモードである。前述したように、糸切れの
場合には作業員による復旧作業後のリセットスイッチP
BのON操作で巻き取りが再開するが、疑似信号による
ヤーンカッタ11の作動の場合には前記糸切れ表示ラン
プを点灯させないことで糸切れと区別する。ドッフィン
グタイマが定長を検出する前に糸切れが発生した場合の
処理は連続運転モードと同じである。
【0017】図4は別の実施形態である生産管理モード
における処理手順の概略を示している。この生産管理モ
ードは、生産量に基づいて、前述の連続運転モードと最
終玉揚げモードとの切り換えを自動的に行うモードであ
る。
【0018】この仮撚機には、巻き取られるパッケージ
の量を管理する管理装置が設けられている。管理装置
は、機台の一端に設けられたコントローラ又は管理室に
設けられた上位コンピュータからなる。管理装置は、各
錘で玉揚げされたパッケージの個数を計数することによ
り生産量(実績)を認識しており、かつ予定の生産量を
認識している。管理装置は、個々の錘を連続運転モード
か最終玉揚げモードかに設定することができ、玉揚げさ
れたパッケージの個数に基づき、生産量が予定の生産量
に達する以前に、どの錘の運転を終了させるかを判定し
てモードを設定するようになっている。
【0019】本発明の自動運転装置を装備した仮撚機に
あっては、まず、各巻取錘が連続運転モードで運転され
る。糸Yは、給糸系2を構成する給糸クリール21から
機台1のヤーンカッタ11、第1フィードローラ12を
経由し、加工処理系3を構成する1次ヒータ31、クー
リングプレート33、プレツイスターガイド34、ニッ
プツイスタ35、TCS36、第2フィードローラ3
7、2次ヒータ38、第3フィードローラ39、ヤーン
フィーラ40を経由し、さらに、機台1のオイリングロ
ーラ13を経由して、巻取系を構成するテイクアップワ
インダ41により巻き取られる。そして、定長装置で満
玉を検出するごとに玉揚げを行い、空紙管を補給して引
き続き新たなパッケージを巻き取る。
【0020】管理装置は、玉揚げされたパッケージの個
数に基づき、生産量が予定の生産量に達することを見込
んで、どの錘の運転を終了させるかを判定し、個別に連
続運転モードから最終玉揚げモードに切り換える。最終
玉揚げモードに設定された錘では、定長装置で満玉を検
出すると、最終玉揚げに該当するか否かの判断を通じて
ヤーンカッタ11を作動させ、前述の最終玉揚げモード
と同様に、最終パッケージを払い出した後、空紙管を補
給しないで運転を終了する。このようにして錘が次々と
最終玉揚げモードに入り、次々と最終パッケージを払い
出して運転を終了するが、最終玉揚げモード中に糸切れ
が発生した場合には、再度、最終玉揚げモードを実行す
るので、必ず予定量に見合う個数のパッケージが玉揚げ
される。
【0021】全ての錘の運転が終了した時点で、クレー
ドルには巻取途中のパッケージも空紙管も存在せず、機
台の加工処理系3を含む糸路に糸が残留しない。従っ
て、直ちに機台を清掃したり糸種を変更して運転したり
することができる。また、全ての錘の運転が終了した時
点で、予定した生産量のパッケージが生産されており、
かつ機台には半製品のパッケージが残らないので、生産
性がよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0023】(1)最終パッケージが満玉まで巻取られ
たら空紙管を補給しないで運転を終了するので、巻取途
中のパッケージも空紙管も残留しない。
【0024】(2)最終パッケージが満玉まで巻取られ
たら給糸の取り入れ口で糸を切り運転を終了するので、
巻取途中のパッケージも糸も残留しない。
【0025】(3)巻き取られるパッケージの量に基づ
いて連続巻取運転から最終パッケージの巻取運転に切り
換えるので、終了後には予定した生産量のパッケージが
生産されており、かつ機台には半製品のパッケージが残
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す仮撚機の構成図であ
る。
【図2】連続運転モードにおける処理手順の概略を示す
流れ図である。
【図3】最終玉揚げモードにおける処理手順の概略を示
す流れ図である。
【図4】生産管理モードにおける処理手順の概略を示す
流れ図である。
【符号の説明】
1 機台 2 給糸系 3 加工処理系 11 ヤーンカッタ B 空紙管 Pa 巻取中の紙管又はパッケージ Pb 払い出されたパッケージ Y 糸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸系からの給糸を加工処理系を経由さ
    せて巻き取り、パッケージを満玉まで巻取るごとに空紙
    管を補給して連続巻取運転を行う仮撚機において、運転
    終了直前の最終パッケージが満玉まで巻取られたら空紙
    管を補給しないで運転を終了する終了制御手段を設けた
    ことを特徴とする仮撚機の自動運転装置。
  2. 【請求項2】 前記終了制御手段は、運転終了直前の最
    終パッケージが満玉まで巻取られたら、糸切れのときに
    作動させるべく給糸の取り入れ口に配置されたカッタを
    作動させて給糸の取り入れ口で糸を切り運転を終了する
    ことを特徴とする請求項1記載の仮撚機の自動運転装
    置。
  3. 【請求項3】 巻き取られるパッケージの量を管理し、
    その量に基づいて連続巻取運転から上記最終パッケージ
    の巻取運転に切り換えることを特徴とする請求項1又は
    2記載の仮撚機の自動運転装置。
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