JPH11334998A - 繊維機械の異常検出システム - Google Patents

繊維機械の異常検出システム

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JPH11334998A
JPH11334998A JP14362298A JP14362298A JPH11334998A JP H11334998 A JPH11334998 A JP H11334998A JP 14362298 A JP14362298 A JP 14362298A JP 14362298 A JP14362298 A JP 14362298A JP H11334998 A JPH11334998 A JP H11334998A
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yarn
detecting
package
winding
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JP14362298A
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Takeki Saito
雄来 斎藤
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、定長手段や玉揚げ装置に作動異常
が生じた時に、これを検出してパッケージが満玉以上に
巻取られることを防止する。 【解決手段】 パッケージPの玉揚げにおいて、オート
ドッファ18が作動しなくなると、コントローラ31は
ドッフィングタイマ28のリセット状態で、マイクロス
イッチ29からの検出を入力しないことで異常と判別し
て、ヤーンカッタで糸Yを切るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸をパッケージに
巻取る繊維機械に係わり、特にドッフィングタイマや玉
揚げ装置に作動異常が生じた時に、これを検出してパッ
ケージが満玉以上に巻取られるのを防止できる繊維機械
の異常検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多数の巻取錘を備えた仮撚加工機等の繊
維機械において、クレードルアームからパッケージを取
り出して空ボビン(空パッケージ)を供給する玉揚げ装
置としては、各巻取錘に沿って走行して順次玉揚げを行
う走行型ドッファが使用されている他に、繊維機械への
設置が容易で汎用性に富み、且つ各巻取錘ごとの玉揚げ
が可能な単錘型オートドッファが使用されている。
【0003】単錘型オートドッファは、各巻取錘に設け
られたドッファ機構と、これらドッファ機構に駆動力を
供給する駆動軸と、パッケージを貯留するストッカを備
えている。ドッフィング機構は、駆動軸によって回転さ
れるカム・ギヤの回転角度に対応して、パッケージの玉
揚げから空ボビンの装着、ボビンの巻取錘の巻取ローラ
への摩擦接触、ボビンへの糸掛けという一連の作動を行
う。
【0004】また、各巻取錘でパッケージに巻取られる
糸の量は、定長手段によって長さ管理される。定長手段
としては、巻取り時間を管理するドッフィングタイマや
ボビンの回転数を積算して管理する方法が知られてい
る。ドッフィングタイマは、各巻取錘に巻取られる糸を
定速として、巻取り時間を満玉値までカウント(計時)
することによって長さ管理するものである。
【0005】繊維機械は、ドッフィングタイマのカウン
ト(計時)が満玉値になると、巻取錘のパッケージが満
玉ということになり、カムの回転によってドッファ機構
を作動して通常の玉揚げ作動を行い満玉パッケージをス
トッカに払い出す。そして空ボビンをドッファ機構に装
着し、巻取錘の巻取ローラにボビンを摩擦接触させ、糸
掛けレバーの旋回によりボビン端部に糸を掛ける。その
後は、巻取ローラの回転で糸をトラバースさせながら巻
取りを再開させる。このとき、ドッフィングタイマがセ
ットされて、再開された巻取りの長さを管理する。
【0006】また、繊維機械は、巻取り中に糸が切れる
と、カム・ギヤの回転によってドッファ機構を作動して
玉揚げ動作を行い糸切れパッケージをストッカに払い出
して、ドッファ機構の作動を停止させる。これで、オペ
レータが糸切れした巻取錘に来て、糸を含む糸路に絡み
付いた糸屑の除去や糸掛けなどを行い、移行ボタンを入
れる。移行ボタンのON操作で、ドッフィングタイマを
セットし、ドッフィング機構を作動させる。そして、空
ボビンをドッファ機構に装着し、巻取錘の巻取ローラに
ボビンを摩擦接触させ、糸掛けレバーの旋回によりボビ
ン端部に糸を掛ける。その後は、巻取ローラの回転で糸
をトラバースさせながら巻取りを再開させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは、玉揚げの時にドッフィング機構を作動させる
カム・ギヤが故障などすると、満玉パッケージの玉揚げ
が不能となり、糸巻取りが続行されて満玉以上の大玉パ
ッケージを形成することになる。
【0008】また、巻取り中に糸切れが発生して、ドッ
フィング機構による玉揚げ後に、オペレータがカム・ギ
ヤを手動回転させることで、ドッファ機構を作動して糸
掛けの後に糸巻取を再開させることができる。従って、
オペレータが移行ボタンをON操作することなく、糸巻
取りを再開させると、ドッフィングタイマがセットされ
ない状態となり、ドッフィングタイマによる満玉検出が
行われないことから、無制限な巻取りが行われて満玉以
上の大玉パッケージを形成することになる。
【0009】本発明は、定長手段や玉揚げ装置に作動異
常が生じた時に、これを検出してパッケージが満玉以上
に巻取られるのを防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、糸の巻取り
長さでパッケージの満玉を検出する定長手段と、この検
出でパッケージを支持するクレードルアームから満玉パ
ッケージを排出し、空パッケージをクレードルアームに
供給して該空パッケージに糸を装着する作動を行なう玉
揚げ装置を含んでなる繊維機械であって、定長手段の作
動状態を検出する第1の検出手段と、玉揚げ装置の作動
状態を検出する第2の検出手段と、第1及び第2の検出
手段の検出結果に基づいて異常の有無を判別する判別手
段を備え、判別手段での異常判別で糸巻取り続行を中止
させるものである。判別手段は、第1の検出手段による
定長手段の作動状態の検出と、第2の検出手段による玉
揚げ装置の作動状態の検出とにより、異常の有無を判別
する。即ち、正常時においては、定長手段の特定の作動
状態と玉揚げ装置の特定の作動状態との組み合わせが生
じないときに、第1及び第2の検出手段によって上記組
み合わせが検出されたときに、異常有りと判別する。
【0011】また、玉揚げ装置は、クレードルアームを
玉揚げ位置まで移動させる手段を有し、前記第2の検出
手段はクレードルアームが玉揚げ位置に位置するか否か
を検出するものである。第2の検出手段として、クレー
ドルアームが玉揚げ位置に位置するか否かを検出するセ
ンサーを用いることができ、該センサーによって玉揚げ
装置の作動状態が容易に把握できる。
【0012】更に、糸切れを検出する糸切れ検出手段を
備え、この検出で前記玉揚げ装置がクレードルアームを
玉揚げ位置まで上昇させるよう構成され、且つ前記定長
手段が非作動状態とされ、判別手段は定長手段の非作動
状態の検出とクレードルアームが玉揚げ位置でないとの
検出により異常有りと判定するものである。定長手段が
作動状態でないのに、クレードルアームが玉揚げ位置か
ら移動させられると、判定手段で異常有りと判定され
る。したがって、糸切れ時、クレードルアームを手動で
操作しても、異常が検出されるために、満玉以上にパッ
ケージが巻かれることが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
繊維機械の異常検出システムについて図面を参照しつつ
説明する。
【0014】図1及び図2示す繊維機械は、異常検出シ
ステムを装備した仮撚加工機2を示している。仮撚加工
機2は多数の巻取錘を上下多段で水平に複数列に並べた
機台3を有し(図2参照)、機台3の背面側に合成繊維
糸Yを巻いた給糸パッケージを支持する給糸クリールス
タンド4が設けられている。機台3には、給糸クリール
スタンド4の給糸パッケージから解舒される合成繊維糸
Yを切るヤーンカッタ5、糸Yを送り出す第1フィード
ローラ6が設けられている。第1フィードローラ6上に
は、合成繊維糸Yを加熱する1次ヒータ7、糸Yを冷却
するクーリングプレート8とが連続して設けられ、機台
3の前面側にプレツイスターガイド9、糸Yに撚りを加
えるニップツイスタ10、糸Yの張力を測定するテンシ
ョンセンサ11、第2フィードローラ12、2次ヒータ
13、第3フィードローラ14、糸切れを検出するヤー
ンフィーラ15が連設されている。更に、機台3には、
オイリングローラ17、パッケージPに糸Yを巻取る巻
取機構16(テイクアップワインダ)、単錘型オートド
ッファ18(玉揚げ装置)が連続して設けられている。
尚、ヤーンカッタ5、1次ヒータ7、ニップツイスタ1
0、テンションセンサー11、2次ヒータ13、ヤーン
フィーラ15及びオートドファ18は、各錘毎に作動す
るようになっている。
【0015】この仮撚加工機2は、給糸クリールスタン
ド4から解舒される合成繊維糸Yを第1フィードローラ
6に導き、1次ヒータ7、クーリングプレート8及びニ
ップツイスタ10などを経て、第2フィードローラ12
に至る過程で合成繊維糸Yを延伸しながら仮撚および加
熱固定して、糸Yにテクスチュアード加工を施す。加工
された合繊繊維糸Yは、テンションセンサ11、2次ヒ
ータ13、第3フィードローラ14、ヤーンフィーラ1
5などを経て各巻取錘の巻取機構16におけるパッケー
ジPに巻取られる。また各巻取機構16で満玉に巻取ら
れたパッケージPは、各巻取錘の単錘型オートドッファ
18で玉揚げされてストッカ24に払い出される。
【0016】各巻取錘の巻取機構16は、パッケージP
を回転可能に支持するクレードルアーム35と、パッケ
ージPを摩擦接触により回転させる巻取ローラ19と、
巻取られる糸Yをトラバースさせるトラバース装置20
を備えている。各巻取錘のオートドッファ18は、ドッ
フィング機構21と、これらドッフィング機構21に駆
動力を供給する各巻取錘の列ごとに共通な駆動軸22
と、各駆動軸22に各ドッフィング機構21を連結させ
る電磁クラッチ23とを備えている。各駆動軸22は駆
動部25を含むドライブエンド26に連結されている
(図2参照)。
【0017】各巻取機構16、各オートドッファ18の
作動は、図2に示すように、異常検出・判定を含むコン
トロールエンド27によって制御される。コントロール
エンド27には、ヤーンカッタ5、ヤーンフィーラ1
5、各巻取錘ごとのドッフィングタイマ28(定長手
段)、各巻取錘ごとのマイクロスイッチ29(第2検出
手段)、各巻取錘ごとにドッフィングタイマ28と無関
係にドッフィング機構21を動作させるための移行ボタ
ン30(移行手段)とが接続されている。ドッフィング
タイマ28は、各巻取錘ごとに巻取られるパッケージP
の糸量を定長管理するもので、定速走行する糸の巻取り
長さを時間で満玉値までカウント(計時)して満玉を検
出し、ドッフィング機構21を作動すべくコントロール
エンド27に向けて信号を出力する。尚、定長管理する
ものとして、パッケージP又は巻取ローラ19の回転数
を積算して管理する方法を用いても良い。また、各ドッ
フィングタイマ28の満玉の検出はコントロールエンド
27に出力される。各マイクロスイッチ29は、ドッフ
ィング機構21の特定の作動の状態(クレードルアーム
35が玉揚げ位置に位置する状態)を検出してコントロ
ールエンド27に検出結果を出力する。各移行ボタン3
0はオペレータによる操作(ON操作)によって信号を
コントロールエンド27に出力する。
【0018】コントロールエンド27には、各ドッフィ
ング機構21に指令信号を与えるドッフィング機構制御
部25aと、ドッフィング機構制御部25aからの信号
に基づいて各ドッフィングタイマ28をセット状態とリ
セット状態とに切換えるドッフィングタイマ切換部18
aと、ドッフィングタイマ切換部18aからの信号に基
づいて各ドッフィングタイマ28がセット状態かリセッ
ト状態かを検出するドッフィングタイマ作動検出部28
b(第1の検出手段)と、ドッフィングタイマ作動検出
部28b及び各マイクロスイッチ29の検出結果に基づ
いて異常を判別するコントローラ31(判別手段)を有
している。ドッフィング機構制御部25aはヤーンフィ
ーラ15からの糸切れ有無の信号に基づいてドッフィン
グ機構21に異なる動作を行なわせるようになってい
る。
【0019】コントローラ31は各部28b,29の信
号に基づいて、ドッフィング機構21の異常の有無と、
ドッフィングタイマ28の異常の有無を検出して、異常
有りの場合に対応するヤーンカッタ5を作動させて巻取
機構16での巻取り続行を中止させるものである。
【0020】ドッフィングタイマ28は、セット状態に
なると、カウント(計時)が可能となる。このドッフィ
ングタイマ28は、各移行ボタン30のON操作やドッ
フィングタイマ28の満玉検出により、ドッフィング機
構制御部25aから玉揚げ開始指令信号が出力されるこ
とによって、リセット状態にされる。また、ドッフィン
グ機構21の一連の玉揚げ動作終了を確認する信号がド
ッフィング機構制御部25aから出力されることによっ
て、セット状態にされる。
【0021】各オートドッファ18、各マイクロスイッ
チ29の具体的構成の一例について、図3及び図4に基
づいて説明する。尚、具体的な構成は図3及び図4に示
すものに限定されない。
【0022】図3及び図4に示すオートドッファ18
は、紙製の管からなるボビン(空パッケージ)B又はパ
ッケージPを把持する左右一対のクレードルアーム35
と、各クレードル35に把持されたボビンBに糸掛けを
する糸掛けレバー36と、切れた糸Yを吸引するサクシ
ョンノズル37と、各クレードル35間にボビンBを供
給するボビン供給機構38とで構成されている。これら
の各部材35〜38の一連の作動は、駆動軸22に連動
する複数のカム・ギヤ39によって行われる。駆動軸2
2は電磁クラッチ23に接続されて固定フレーム43に
回動自在として軸支されている。尚、固定フレーム43
は機台3に固定支持されている。
【0023】各クレードルアーム35は、ボビンBの両
端部を把持するボビンホルダ40が回転自在に設けられ
ており、一方のアーム35がバネなどによって開閉自在
にされている。また各クレードルアーム35はその基部
41に軸支されたロッド42で固定フレーム43に回動
自在に支持されている(図4参照)。基部41にはその
中央から駆動軸22側に向けて突出する突起部44が形
成されており、突起部44と駆動軸22を連結するカム
・ギヤ39によって各クレードルアーム35を旋回、開
閉させる。各クレードルアーム35の背面には連続して
パッケージPを払い出すストッカ24が連設されてい
る。
【0024】そして、巻取機構16の巻取ローラ19側
には、図5にも示すように、突起部44との当接で作動
されるマイクロスイッチ29が配置されている。マイク
ロスイッチ29は、クレードルアーム35が巻取ローラ
19から離間して直立された玉揚げ位置Tで突起部44
に当接されてコントローラ31(図2参照)に信号を出
力する。また、クレードルアーム35は玉揚げ位置T以
外の位置では、マイクロスイッチ29に当接しない。
【0025】サクションノズル37は巻取ローラ19の
糸Y上流側に配置され、糸掛けレバー36はサクション
ノズル37と巻取ローラ19間に設けられている。これ
らも駆動軸22の駆動に連動するカム・ギヤ39によっ
て作動される。ボビン供給機構38は複数のボビンBを
保管するストッカーを備えたもので、各クレードルアー
ム35上に配置されている。ボビン供給機構38の作動
もカム・ギヤ39に連動して行われるもので、パッケー
ジPがクレードルアーム35から排出されるとボビンB
を各クレードルアーム35間に搬送するものである。
【0026】次に、仮撚加工機2の異常検出の手順を、
図6及び図7のフローチャートに基づいて説明する。
尚、説明の便宜上、通常の玉揚げ動作と糸切れ動作とに
分けて説明する。
【0027】A.通常の玉揚げ動作 ドッフィング機構制御部25aは仮撚加工機2を連続運
転モードにすることで、各ドッフィングタイマ28をセ
ットし、各巻取錘でテクスチュアード加工された糸Yを
パッケージPに巻取る〔図6の♯1〕。
【0028】各巻取錘での糸Yの巻取りが開始され、糸
切れがないと〔図6の♯2,NO.〕、各ドッフィング
タイマ28が満玉値までのカウント(計時)を行い、こ
の満玉値になるとコントロールエンド27に満玉検出を
出力する〔図6の♯3,YES〕。これで、ドッフィン
グタイマ28がリセット状態にされるとともに〔図6の
♯4〕、図3に示すように、駆動部25によって対応す
るドッフィング機構21が作動されて、駆動軸22の駆
動によって各クレードルアーム35を玉揚げ位置Tまで
上昇旋回させ、クレードルアーム35を開くことで満玉
パッケージPをストッカ24に払い出す〔図6の♯
5〕。
【0029】玉揚げ動作が行われると、マイクロスイッ
チ29がクレードルアーム35の突起部44との当接で
ON操作されて〔図6の♯6,YES〕、検出信号をコ
ントローラ31に出力する(図3,図2参照)。コント
ローラ31は、ドッフィングタイマ作動検出部28bと
マイクロスイッチ29からの各信号を入力すると、玉揚
げなどの動作が正常であると判別して、ヤーンカッタ5
に作動指令を出力しない。駆動部25は作動を続行し、
駆動軸22を駆動し続けることで、ドッフィング機構2
1の作動を続行する(図2参照)。ドッフィング機構2
1は、玉揚げ位置Tにある各クレードルアーム35間に
ボビン供給機構38からボビンBを搬送し、クレードル
アーム35を閉じることでボビンB両端で把持させる
(図3参照)。続いて、各クレードルアーム35を下降
旋回させて把持したボビンBを巻取ローラ19に摩擦接
触させ、糸掛けレバー36の旋回によってサクションノ
ズル37から糸Yをボビン端部に掛ける〔図6の♯
7〕。その後は、巻取機構16の巻取ローラ19の回転
及びトラバース装置20のトラバースにより糸Yの巻取
りを再開する。
【0030】糸掛けレバー36によるボビンBへの糸掛
けが行われると、ドッフィング機構制御部25aは対応
するドッフィングタイマ28をセットする〔図6の♯
1〕。これにより、糸Yの巻取りが再開されても、連続
して満玉のパッケージPを形成することができる。上述
工程〔図6の♯1〜♯7〕を繰り返すことで連続して満
玉のパッケージPの巻取り、玉揚げを実行する。
【0031】また、ドッフィングタイマ28が満玉を検
出して、リセット状態にされた後に〔図6の♯3,YE
S、♯4〕、ドッフィング機構21が駆動軸22、カム
・ギヤ39などの故障によって作動されないと、満玉の
パッケージPの玉揚げが行われない。したがって、クレ
ードルアーム35が玉揚げ位置Tに上昇されず、パッケ
ージPは巻取ローラ19に摩擦接触されている状態など
になる。マイクロスイッチ29はクレードルアーム35
の突起部44と当接されず、コントロールエンド27に
検出を出力しない。ドッフィングタイマ28がリセット
状態でマイクロスイッチ29のON信号が出力されない
ことから〔図6の♯6,NO〕、コントローラ31は異
常であると判別してヤーンカッタ5を作動させて、糸Y
を切って糸Yの供給を止め巻取り続行を中止させる〔図
6の♯8〕。これによって、ドッフィング機構21が玉
揚げ動作をしなくても、満玉以上の大玉となることを防
止できる。
【0032】そして、コントローラ31が異常表示ラン
プなどを点灯させることで、オペレータに異常を知ら
せ、異常発生を知ったオペレータはドッフィング機構2
1のメンテナンスを行い再巻取り可能な状態に復帰させ
【0033】B.糸切れ動作 ドッフィング機構制御部25aは仮撚加工機2を連続運
転モードにすることで、各ドッフィングタイマ28をセ
ットし、各巻取錘でテクスチュアード加工された糸Yを
パッケージPに巻取る〔図6の♯1〕。
【0034】各巻取錘での糸Yの巻取りが開始されて、
ドッフィングタイマ28のカウント(計時)が満玉値に
なる前に、糸切れが発生すると〔図6の♯2,YE
S〕、ヤーンフィーラ15が糸切れを検出し、ヤーンカ
ッタ5を作動するとともに、ヤーンフィーラ15からの
糸切れ信号を出力する〔図6の♯9〕。ドッフィング機
構制御部25aは、玉揚げ開始信号を出力し、ドッフィ
ングタイマ28はリセット状態にされる〔図6の♯1
0〕。また、ドライブエンド26に玉揚げ開始信号を出
力することで、図3に示すように、駆動部25によって
対応するドッフィング機構21が作動されて、駆動軸2
2の駆動によって各クレードルアーム35を玉揚げ位置
Tまで上昇旋回させ、この状態で停止させる〔図6の♯
11〕。
【0035】この状態では、マイクロスイッチ29がク
レードルアーム35の突起部44との当接でON操作さ
れている〔図6の♯12,YES〕。ドッフィングタイ
マ28がリセット状態でマイクロスイッチ29がONで
あるため、コントローラ31は、正常であると判別す
る。ヤーンフィーラ15から糸切れ信号が出力されるこ
とで糸切れ表示ランプが点灯し、オペレータに糸切れを
知らせ、糸切れを知ったオペレータは糸切れ原因を調べ
て保全し、次いで糸掛けを行い、糸条Y端をサクション
ノズル37に吸引保持させた後に、移行ボタン30をO
N操作する〔図6の♯13,YES〕。
【0036】移行ボタン30がON操作されると、対応
するドッフィングタイマ28がセットされ、ドッフィン
グ機構制御部25aからドライブエンド26に玉揚げ再
開信号が出力される〔図6の♯14〕。
【0037】ドライブエンド26は駆動部25を作動し
て、駆動軸22を駆動することで、ドッフィング機構2
1の作動を再開させる(図2参照)。ドッフィング機構
21は、玉揚げ位置Tにある各クレードルアーム35間
にボビン供給機構38からボビンBを搬送し、クレード
ルアーム35を閉じることでボビンB両端を把持する
(図3参照)。続いて、各クレードルアーム35を下降
旋回させて把持したボビンBを巻取ローラ19に摩擦接
触させ、糸掛けレバー36の旋回によってサクションノ
ズル37から糸Yをボビン端部に掛ける〔図6の♯
7〕。その後は、巻取機構16の巻取ローラ19の回転
及びトラバース装置20のトラバースにより糸Yの巻取
りを再開する。
【0038】一方、クレードルアーム35が玉揚げ位置
Tで停止した後、オペレータが、移行ボタン30を操作
することなく〔図6の♯13,NO〕、手動レバーなど
で駆動軸22、カム・ギヤ39を駆動させて、クレード
ルアーム35を下降旋回させると、マイクロスイッチ2
9がクレードルアーム35から離間されてコントローラ
31への出力を消滅させる〔図6の♯12,NO〕。こ
れで、ドッフィングタイマ28がリセット状態で、且つ
マイクロスイッチ29がOFF状態になるので〔図6の
♯12,NO〕、コントローラ31は異常であると判別
して、ヤーンカッタ5を作動させて糸掛けされた糸Yを
切る〔図6の♯8〕。これによって、ドッフィングタイ
マ28がセットされずに、満玉値をカウント(計時)し
ないことにより無制限に糸Yがパッケージに巻取られる
ことがなく、満玉以上の大玉パッケージPに巻取られる
ことを防止できる。
【0039】
【発明の効果】本発明では、パッケージの玉揚げ動作に
おいて、定長手段の特定の作動状態と玉揚げ装置の特定
の作動状態との組み合わせが第1及び第2の検出手段に
よって検出されたときに、判別手段が異常であると判別
して、糸の巻取り続行を中止させる。これによって、通
常の玉揚げ時に、玉揚げ装置が玉揚げ作動をしないとき
など、糸の巻取りが中止されるので、満玉異常の大玉パ
ッケージの形成を防止できる。大玉パッケージへの巻取
に起因する玉揚げ装置などの故障も低減できる。
【0040】また、本発明では、糸切れを検出する糸切
れ検出手段を備え、この検出で玉揚げ装置がクレードル
アームを玉揚げ位置まで上昇させるよう構成され、且つ
定長手段が非作動状態とされ、判別手段は定長手段の非
作動状態の検出とクレードルアームが玉揚げ位置でない
との検出により異常有りと判定するものである。これに
よって、オペレータがクレードルアームを下降して空パ
ッケージを装着し、且つ定長手段を作動状態にセットし
ない場合でも、定長手段が満玉を検出しないことにより
無制限に糸がパッケージに巻取られることをなくして、
満玉以上の大玉パッケージの形成を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮撚加工機を示す全体図である。
【図2】図1の仮撚加工機の前面図である。
【図3】図1の仮撚加工機におけるオートドッファの具
体的な構成と、マイクロスイッチの配置関係を示す拡大
図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図4のC−C拡大矢視図である。
【図6】仮撚加工機の異常検出システムの検出手順を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
2 仮撚加工機(繊維機械) 15 ヤーンフィーラ(糸切れ検出手段) 18 オートドッファ(玉揚げ装置) 28 ドッフィングタイマ(定長手段) 28a ドッフィングタイマ作動検出部(第1の検出手
段) 29 マイクロスイッチ(第2の検出手段) 31 コントローラ(判別手段) 35 クレードルアーム B 空ボビン P パッケージ T 玉揚げ位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸の巻取り長さでパッケージの満玉を検
    出する定長手段と、この検出でパッケージを支持するク
    レードルアームから満玉パッケージを排出し、空パッケ
    ージをクレードルアームに供給して該空パッケージに糸
    を装着する動作を行なう玉揚げ装置を含んでなる繊維機
    械であって、前記定長手段の作動状態を検出する第1の
    検出手段と、前記玉揚げ装置の作動状態を検出する第2
    の検出手段と、前記第1及び第2の検出手段の検出結果
    に基づいて異常の有無を判別する判別手段を備え、判別
    手段での異常判別で糸巻取り続行を中止させる繊維機械
    の異常検出システム。
  2. 【請求項2】 前記玉揚げ装置は、クレードルアームを
    玉揚げ位置まで移動させる手段を有し、前記第2の検出
    手段はクレードルアームが玉揚げ位置に位置するか否か
    を検出するものである請求項1に記載の繊維機械の異常
    検出システム。
  3. 【請求項3】 糸切れを検出する糸切れ検出手段を備
    え、この検出で前記玉揚げ装置がクレードルアームを玉
    揚げ位置まで上昇させるよう構成され、且つ前記定長手
    段が非作動状態とされ、前記判別手段は、前記定長手段
    の非作動状態の検出と前記クレードルアームが玉揚げ位
    置でないとの検出により異常有りと判定する請求項2に
    記載の繊維機械の異常検出システム。
JP14362298A 1998-05-26 1998-05-26 繊維機械の異常検出システム Pending JPH11334998A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180000A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Tmt Machinery Inc 繊維機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010180000A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Tmt Machinery Inc 繊維機械

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