JP2909986B2 - ディスクレコードプレーヤ及びこのプレーヤ用の心決め装置 - Google Patents

ディスクレコードプレーヤ及びこのプレーヤ用の心決め装置

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JP2909986B2 JP2411978A JP41197890A JP2909986B2 JP 2909986 B2 JP2909986 B2 JP 2909986B2 JP 2411978 A JP2411978 A JP 2411978A JP 41197890 A JP41197890 A JP 41197890A JP 2909986 B2 JP2909986 B2 JP 2909986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転する情報担体を走
査する走査装置を有するディスクレコードプレーヤに関
し、特に、フレームと、動作中回転軸の周りに回転可能
であり、周端縁を有する情報担体を支持する支持面を有
するターンテーブルと、前記情報担体を心決め軸に対し
て心決め位置に搬送する心決め装置とを有し、前記心決
め装置は、前記心決め軸に平行に延びる回動軸の周りに
それぞれ移動することのできる１対の弾性的相対移動可
能な回動アームを有し、前記回動アームの各々は前記情
報担体の周端縁に掛合して連係動作する構成の心決め素
子を有するディスクレコードプレーヤに関するものであ
る。本発明はまた、ディスクレコードプレーヤに用いら
れる心決め装置にも関する。
【０００２】
【従来の技術】心決め装置を有するディスクレコードプ
レーヤは、米国特許明細書第２，５０８，７１５号に記
載されている。この既知のディスクレコードプレーヤは
異なる直径の２個のタイプの蓄音レコードを再生するの
に適している。この目的のために、プレーヤは、ターン
テーブルと、ピックアップアーム、および蓄音レコード
をターンテーブルに心決めするための心決め装置とを有
する。この心決め装置は、２個の回動アームを有し、こ
れら回動アームを互いにまた固定止め部および回動自在
の止め部に連結する。各回動アームは、関連のレコード
がプレーヤに出入りするとき、双方のタイプのレコード
の周端縁に掛合し連係動作する円筒形心決め素子を有す
る。固定の止め部および回動自在の止め部は、それぞれ
大径レコードおよび小径レコードのローディング移動を
制限する作用を担い、回動自在の止め部は機構を介して
回動アームに連結する。この既知の心決め装置において
は、固定止め部および回動自在の止め部に関連する２個
の円筒形心決め素子は、ターンテーブルに対する蓄音レ
コードのおおよその心決めをなす。ターンテーブルに対
する正確なレコードの心決めは、軸方向に移動可能な心
決めスピンドルにより行い、ターンテーブルに配したレ
コードの動作位置が心決め素子及び止め部から離れるよ
う寸法決めする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】例えばＣＤのような光
ディスクに対して書き込み及び／又は読み取りを行う最
近のディスクレコードプレーヤに、かかる従来技術の装
置を使用すると、いくつかの問題を生ずる。例えば、止
め部の存在により、従来技術の心決め装置は、プレーヤ
にローディングしているディスクが、傷付きやすい光デ
ィスクに損傷を与える恐れのあるいずれかの止め部に対
する衝突を確実に回避するよう極めて正確に動作するデ
ィスク位置検出装置を必要とする。従来技術の心決め装
置の他の欠点は、回動自在の止め部を非動作位置に送る
ため比較的大きい空間を必要とし、このことは全体の高
さを低くしてディスクレコードプレーヤを構成すること
が困難になる点である。更に他の欠点としては、光ディ
スクレコードプレーヤ内で光走査ユニットが占める位置
に止め部を配置する点である。更に、既知のディスクレ
コードプレーヤにおいては、ターンテーブルに載置した
ディスクレコードを心決め素子及び止め部から離脱させ
る手段が、光ディスクと心決め手段との間における所望
のそして一般に必要とされるクリアランスを得るのに適
当でない点である。
【０００４】本発明の目的は、心決め装置を改良して、
光ディスクレコードプレーヤに適したものとするよう、
冒頭の段落で述べたタイプのディスクレコードプレーヤ
を改変することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明ディスクレコードプレーヤは、前記心決め装
置を、心決め軸に平行な他の回動軸線の周りに移動可能
な１対の他の回動アームを有するものとして構成し、前
記１対の他の回動アームの各々は、前記情報担体の周端
縁に掛合して連係動作する構成の他の心決め素子を有す
るものとして構成され、前記一方の心決め素子及び前記
他の心決め素子は、前記一方の回動アームと前記他の回
動アームとの相対的な配置の少なくとも１つで、少なく
ともほぼ前記心決め軸に同心状の円周上に位置し、前記
他方の回動アームを一方の回動アームに移動可能に連結
し、前記一方の回動アームの移動に従って前記他方の回
動アームを移動自在にしたことを特徴としている。
【０００６】このようにして得られるディスクレコード
プレーヤは、ＣＤ及びＣＤシングルのような情報担体の
情報トラックに対して書き込み及び／又は読み込みを行
うのに特に好適なものとなる。全体の高さを低くするこ
との可能な本発明によるディスクレコードプレーヤは、
少ない数の部品から組み立てることができ、しかも前記
情報担体を高い精度で損傷を与える危険性なく自動的に
心決めすることができる信頼性の高い心決め装置を有す
るものとしている。更に、本発明によるディスクレコー
ドプレーヤの他の利点は、走査すべき情報担体をターン
テーブルに配置した後、回動アーム及び他の回動アーム
は、単に拡開回動して走査すべく情報担体から適当な距
離に送られ、従って、このことは損失特に回動アーム及
び他の回動アームの回動運動中の摩擦損失を最小限に抑
える。回動アーム間及び一方の回動アームと他の回動ア
ームとの間の移動可能な連結は、互いに連係動作する案
内及び追従手段例えば、それ自体既知のピン−溝孔連結
を使用することにより得ることができる。原理的には、
回動アーム間の弾性連結を達成するのに１個の弾性素子
のみが必要である。更に、この心決め装置は、情報担体
を走査する装置を取付けるのに特別な方策を講ずること
なくディスクレコードプレーヤに位置付けすることがで
きる。
【０００７】本発明によるディスクレコードプレーヤの
好適な実施例においては、部品を付加することなく、異
なる直径の情報キャリヤを位置決めすることができるよ
うにするため、前記回動アームと前記他の回動アームと
の相対的な配置の少なくとも１つで、前記一方の心決め
素子及び前記他の心決め素子が共に、少なくともほぼ心
決め軸に同心状の他の円周上に位置付けられる構成とす
ることを特徴としている。
【０００８】本発明によるディスクレコードプレーヤの
実用的でコンパクトな実施例は、前記他の回動軸を前記
一方の回動軸から離して配置することを特徴としてい
る。他の回動軸及び一方の回動軸は一致しないため、異
なる直径の情報担体を心決めするのに、比較的短い一方
の回動アーム及び他の回動アームで済むこととなる。心
決め軸に対する一方の回動軸及び他の回動軸の最良ポジ
ションと、一方の回動軸及び他の回動軸の相互間の最適
ポジションは、経験により決定することができる。
【０００９】生産技術の点で好ましく、心決め軸がター
ンテーブルの回転軸に一致しかつ回動アームが上記フレ
ームに支持される形態の実施例は、他の回動アームがそ
のフレームに支持されることを特徴としている。
【００１０】情報担体を厳密に規定された平面において
ディスクレコードプレーヤに対して正確に出し入れ移動
することができる実施例は、前記心決め素子及び／又は
前記他の心決め素子を、それぞれ円錐形の周面を有する
ピン又はローラとして構成し、その中心軸を前記他の回
動軸に平行にすることを特徴としている。
【００１１】米国特許第４，５２３，３０６号は、螺旋
状に回転自在のディスク支持体と、４対の直径方向に配
置したレバーとを設け、各レバーは再生すべきディスク
に掛合して連係動作するアームを有するものとしたディ
スクレコードプレーヤを記載している。固定の回転軸の
周りに回転可能に構成されたディスク支持体は、ディス
ク支持体の中心線に対して直径方向に互いに対向させて
配置した２個のスピンドルを有し、互いに独立的に回動
自在にした２個の前記レバーを当該スピンドルの各々の
周りに回動可能とされている。各アームは、ディスクの
平面に配置した直立ディスク掛合突出部又はスタッドを
有する。円弧状の案内は、ディスク支持体に配置され、
これらがディスク掛合する際に回動するアームの一方の
端部に掛合するようにする。アームは４個のばねにより
ディスク支持体の中心に向けて片寄せられ、各ばねはデ
ィスク支持体と各レバーとの間に配置される。スピンド
ルの直径方向に対向配置させる位置決め及び一方におけ
るディスクとレバーとの間の相互動作及び他方における
レバーと案内との間の相互動作は、支持体がそのローデ
ィング位置から再生位置に回転するとき支持体に対する
ディスクの心決めをなす。
【００１２】西ドイツ特許第３，５１３，０４０号は、
或る特定の直径を持つディスクをターンテーブルに移動
する移送装置を有するディスクレコードプレーヤについ
て記載している。移送装置は、１対の互いに連結した回
動部材と、この回動部材に連結した１対の直線移動自在
の摺動部材とを有する。各部材は、ディスク端縁に掛合
する把持素子を有する。釈放装置により、把持素子はタ
ーンテーブルの近傍に配置されたディスクを釈放するこ
とが確実となる。従来の光ディスクプレーヤの移送装置
は、多数の部品を必要とし、構造及び動作共に複雑であ
る。
【００１３】
【実施例】次に、図面につき本発明の好適な実施例を説
明する。
【００１４】図１に示す本発明によるディスクレコード
プレーヤは、ＣＤ及びＣＤシングルのような光学情報担
体に対して書き込み及び／又は読み取るのに適してい
る。このディスクレコードプレーヤは、金属ハウジング
２と、このハウジング２に取り付けられた平坦なプラス
チック製のフレーム４と、ハウジング２に取り付けられ
た光学走査装置６とを有する。ハウジング２はケーシン
グに配置し、このケーシングの前壁８のみを示す。前壁
８は、制御ノブ１０及びキー１２を担持し、また光ディ
スク１６としての例えば、ＣＤをプレーヤに対してロー
ディング方向Ａ１およびアンローディング方向Ａ２にそ
れぞれ出し入れ移動するための溝孔１４が形成されてい
る。
【００１５】ハウジング２は、主壁１８と、２個の側壁
２０、２２とを有する。主壁１８には、６個の孔２４が
形成されており、これら孔２４はフレーム４における６
個の孔２６に対応する。フレーム４は、ハウジング２の
主壁１８の内側に、ボルトを孔２４及び２６に挿通する
ことにより取り付けられる。
【００１６】図１に示すディスクレコードプレーヤは、
更に、心決め装置２８と、情報担体の位置を検出する検
出ユニット３０（以下「ディスク位置検出ユニット」と
称する）とを有する。心決め装置２８は、１対の回動ア
ーム３２及び３４（以下「第１回動アーム」と称する）
と、１対の他の回動アーム３６及び３８（以下「第２回
動アーム」と称する）とを有する。第１回動アーム３２
及び３４は、ジャーナル４０、４２によりフレーム４に
支持され、それぞれ回動軸４１及び４３（以下「第１回
動軸線」と称する）の回りに回動自在にする。第２回動
アーム３６及び３８は、ジャーナル４４及び４６により
それぞれフレーム４に支持され、回動軸線４５及び４７
（以下「第２回動軸線」と称する）の回りに回動自在に
する。引張ばね５０は、第１回動アーム３２及び３４の
間に配置され、機械的連結手段により例えば、ピン−溝
孔リンク機構４８により互いに移動自在に連結される。
第２回動アーム３６及び３８は、互いに連係動作する部
材により、特に２個のピン−溝孔リンク機構５２及び５
４によりそれぞれ第１回動アーム３２及び３４に移動自
在に連結する。金属により形成した第１回動アーム３２
及び３４は、それぞれ心決め素子５６及び５８（以下
「第１心決め素子」と称する）を有し、プラスチックに
より形成した第２回動アーム３６及び３８は、それぞれ
他の心決め素子６０及び６２（以下「第２心決め素子」
と称する）を有する。心決め素子５６、５８、６０及び
６２は、光ディスクの周縁６４に連係動作しうるように
構成されており、円筒形ローラ又はピンとして構成さ
れ、或いは円錐形状又は二重円錐形状のものが好まし
く、心決め素子５６、５８、６０及び６２の中心軸線を
回動軸線４１、４３、４５及び４７に平行に延びてい
る。フレーム４には、４個の溝孔６６、６７、６８及び
６９が形成され、これら溝孔に心決め素子５６、５８、
６０及び６２を貫通させ、心決め素子が光ディスクの周
端縁６４に連係動作することができるようにする。
【００１７】それ自体既知のタイプ例えば、米国特許第
４，４０３，３１６号明細書（特開昭５８−５３０３５
号公報参照）に記載の光走査装置６は、ハウジング２の
側壁２０及び２２の孔７０に挿通される４個のピンと、
４個の減衰素子７４及びばねを有する取付フルート７２
によりハウジング２に連結される。走査装置６は、回転
軸線７６の回りに回転自在にし、また心決めマンドレル
８０及び光ディスクのための支持面８２を有するターン
テーブル７８を有する。
【００１８】回転軸線７６は、互いに平行な第１及び第
２回動軸線４１、４３、４５及び４７に平行に延びてい
る。走査装置６は、更に、走査ユニット８４を有してお
り、この走査ユニットは、対物レンズを有し、図示の実
施例では回動アーム８６に取り付けられている。
【００１９】前壁８の開口１４に挿入された光ディスク
１６は、自動ローディング装置により走査装置６のター
ンテーブル７８の上方で心決め装置２８の心決め素子５
６、５８、６０及び６２間に位置決めされる。本例で
は、ローディング装置は、回動自在のローラホルダ９０
の回転自在に支承したディスク駆動ローラ８８を有す
る。ローラホルダ９０は、ハウジング２の側壁２０及び
２２の２個の孔９４に対応する２個の孔９２を有し、ロ
ーラホルダ９０を、孔９２及び９４を貫通する２個のト
ラニオンにより支持するようにしている。ローラ８８自
体はヨーロッパ特許出願第２９６，８２９号に記載され
ており、このローラ８８は、図示しないギヤホイール伝
達装置を介して電動モータ９７により駆動し、この電動
モータ９７は、ハウジング２の前壁２２の取付部分９６
に取り付けられる。光ディスク１６の導入中、ローラ８
８の２個の僅かに円錐形状の周面８９は光ディスクの側
面９１に掛合して連係動作し、光ディスクはローラ８８
とフレーム４との間に位置し、連続的に第１心決め素子
５６及び５８と第２心決め素子６０及び６２とに接触す
るようになる。光ディスクが所要の心決め位置をとる
と、ローディング移動は停止する。
【００２０】図２は、直径８ｃｍのＣＤシングル１６ｓ
が心決め装置２８により所望の心決め位置に送られた状
態を示す。本発明によるディスクレコードプレーヤにお
いては、この心決め位置はターンテーブル７８の位置で
決まり、従って、ターンテーブル７８の回転軸線７６は
心決め軸線である。このときディスク１６ｓは第１心決
め素子５６、５８と第２心決め素子６０、６２との間に
クランプされる。ディスク１６ｓの周端縁６４ｓに掛合
する心決め素子５６、５８、６０及び６２は、回転軸線
７６を中心とする円上に位置する。従って、かかる円は
ＣＤシングルの周端縁６４ｓに対応し、８ｃｍの直径を
有する。
【００２１】図３に示す状態は、ＣＤ１６が心決め位置
をとる状態であり、この状態ではディスクの中心軸線は
ターンテーブルの回転軸線７６の軸線に一致する。この
状態では、第１心決め素子５６、５８及び第２心決め素
子６０、６２はすべて、回転軸線７６の軸線を中心とす
る円周上に存在する。この円は、ＣＤの周端縁６４に対
応し、直径１２ｃｍの直径を有する。図３に示す状態で
は、第１回動アーム３２、３４及び第２回動アーム３
６、３８は、図面から明らかなように、図２に示す状態
に比べると、それぞれの回動軸線４１、４３、４５、４
７の周りに特定の角度にわたって余計に回動している。
【００２２】図１に示した本発明によるディスクレコー
ドプレーヤのディスク位置検出ユニット３０は、プレー
ヤにローディングされた光ディスクの位置、特に心決め
位置を検出するのを目的とし、ローディング方向Ａ１及
びこの方向とは反対方向のアンローディング方向Ａ２に
移動自在な摺動部材９８を有する。摺動部材９８は、２
個のトラニオン１０２によりハウジング２に対して摺動
自在に支持されており、このトラニオン１０２はハウジ
ングの溝孔１００に掛合する。螺旋ばね１０１は、サー
ボ素子１０４が設けられた摺動部材９８とハウジング２
との間に配置される。検出ユニット３０には、更に、回
転部材１０６を設け、この回転部材１０６は回転軸線１
０８の周りに回転自在にし、回動アーム３４に支持され
る。回転軸線１０８を心決め素子５８の中心軸線に一致
させ、回動アーム３４の回動軸線４３に平行にする。回
転部材１０６は、摺動部材９８の案内端縁１１２に掛合
して連係動作する突出部又はピンの形式の案内素子１１
０を有する。案内端縁１１２は、少なくとも２個の部分
１１２ａ、１１２ｂ（それぞれ図２及び図３を参照）を
有し、これら部分は、回動軸線４３を中心とするか又は
ほぼ中心とする円周上に配置される。回転部材１０６
は、ピン形状の検出素子１１４を担持し、この検出素子
１１４は、ディスクレコードプレーヤにローディングし
たＣＤ１６または１６ｓの周端縁６４または６４ｓに掛
合して連係動作するようにする。回転部材は、回転軸線
１０８と検出素子１１４とを結ぶ直線ａが、回転軸線１
０８と案内素子１１０とを結ぶ直線ｂに対してほぼ９０
°の角度をなす形状にする（図２参照）。
【００２３】検出ユニット３０の動作を、図２及び図３
につき以下に説明する。上述したように、図２は、ＣＤ
シングル１６ｓがターンテーブル７８の位置に関係のあ
る心決め位置におかれ、ディスクの中心軸線がターンテ
ーブル７８の回転軸線７６に一致する状態を示す。検出
ユニット３０の回転部材１０６は、検出素子１１４がデ
ィスクの周端縁６４ｓに掛合するような位置をとる。デ
ィスク１６ｓが心決め位置に移動したとき、摺動部材
は、案内素子１１０と案内端縁１１２特にこの端縁の部
分１１２ａとの連係動作の結果、ばね１０１の作用に抗
してローディング方向Ａ１に平行な方向に移動する。検
出ユニット３０の上述の構造によって、サーボ素子１０
４は、挿入した光ディスクが心決め位置に達する瞬間
に、確実にフレーム４上の予め規定されたマーク付けラ
イン１１６を通過するようになる。ディスクレコードプ
レーヤにディスクが存在しない場合、サーボ素子１０４
は破線１１７の位置をとる。
【００２４】上述したように、図３は、コンパクトディ
スク１６が所望の心決め位置にある状態を示す。ディス
ク１６の直径はディスク１６ｓの直径よりも大きいた
め、第１回動アーム３２及び３４と第２回動アーム３６
及び３８とは、図２に示す状態よりも一層拡開する。回
動アーム３４の移動の結果、回転部材１０６の回転軸線
１０８は側方に移動し、大きい直径のディスクにより、
検出素子１１４はも側方に移動する。これらの移動の結
果、案内素子１１０は案内端縁１１２の領域１１２ｂに
移動し、摺動部材９８はＡ１の方向に移動する。ディス
ク１６が正確に心決め位置にある図示の状態では、サー
ボ素子１０４は再びマーク付けライン１１６上に位置す
る。
【００２５】図１に示すディスクレコードプレーヤは、
コマンド素子１１８を有し、このコマンド素子１１８
は、方向Ａ１、Ａ２の方向に移動自在なようにハウジン
グ２に支持される。この目的のため、コマンド素子１１
８は、ハウジング２の主壁１８及び側壁２２の案内ピン
が掛合する４個の案内溝孔１２０，１２１，１２２及び
１２３を備えている。コマンド素子１１８は、電動モー
タ９７によりギヤホイール伝達装置を介して駆動され
る。ギヤホイール伝達装置は、ギヤホイール１２４を有
する。ギヤホイール１２４は、傾動アーム１２８に配置
され、この傾動アーム１２８は回動軸線１２６の周りを
移動可能でかつハウジング２の側壁２２に支持される。
傾動アーム１２８は検出ユニット３０のサーボ素子１０
４に掛合して連係動作する表面１３０を有する。光ディ
スクのローディング中、傾動アーム１２８は、摩擦又は
ばね力の下に表面１３０の位置でサーボ素子１０４に押
し付けられる。しかし、光ディスクが心決め位置に達し
たとき、摺動部材９８の方向Ａ１への移動の結果、サー
ボ素子は表面１３０から離れ、ギヤホイール１２４がコ
マンド素子１１８のギヤラック１３２に噛合するまで傾
動アームは傾動し、機械的連結がモータ９７とコマンド
素子１１８との間に生ずる。傾動アーム１２８の傾動の
後、ディスク駆動ローラ８８の駆動は、図面に一部のみ
を示す機構を介して停止する。
【００２６】コマンド素子１１８は傾斜溝孔１３４を有
し、ローラホルダ９０に連結した機構の図示しないスピ
ンドルがこの傾斜溝孔１３４に掛合する。コマンド素子
１１８は、更に、案内素子１１０に掛合して連係動作す
る２個の周縁部分１３６及び１３８を有し、案内素子１
１０は、ＣＤシングルの心決め位置では周縁部分１３６
の位置をとり、またＣＤの心決め位置では周縁部分１３
８の位置をとる。コマンド素子１１８は更に、回転部材
１０６の突出部１４４に掛合して連係動作する２個の傾
斜端縁１４０及び１４２を有し、突出部１４４は、ＣＤ
シングルの心決め位置では傾斜端縁１４０の位置をと
り、ＣＤの心決め位置では傾斜端縁１４２の位置をと
る。コマンド素子１１８の側方端縁は、ディスク圧力部
材１４８に掛合して連係動作する作用突出部１４６を担
持する。光ディスク１６又は１６ｓの心決め後に、傾動
アーム１２８が傾動することによりコマンド素子１１８
が駆動モータ９７に結合する場合、第１心決め素子５６
及び５８と、第２心決め素子６０及び６２と、検出素子
１１４と、ローラ８８とは、コマンド素子の方向Ａ１へ
の移動中ディスクから所定距離移動し、ディスク圧力部
材１４８はディスクをターンテーブル７８の支持面８２
に押し付ける。
【００２７】ターンテーブルから光ディスクを取り出し
て外方に移動させるためには、コマンド素子をモータ９
７により矢印Ａ２で示す方向に移動させ、第１回動アー
ム３２と３４との間に配置したばね５０、及び摺動部材
９８とハウジング２の端縁部分１５０との間に配置した
ばね１０１により、すべての心決め素子５６、５８、６
０、６２及び検出素子１１４をディスクの周縁の方向に
移動する。
【００２８】ばね５０は、このときターンテーブル７８
上にあるディスクを、ダブル円錐形状心決め素子５６、
５８、６０、６２によりターンテーブル７８の回転軸線
７６に沿って移動し、これによりローラが適切な方向に
駆動されるとき、ディスクは心決めコーン８０にわたり
外方に移動することができる。所要に応じ、心決め素子
の最後に述べた機能をローラ８８により行うようにする
こともできる。
【００２９】上述したところは、本発明の好適な実施例
を説明したに過ぎず、請求の範囲において種々の変更を
加えることができることは勿論である。例えば、ディス
クレコードプレーヤは、異なる直径の２個のディスクよ
りも多い数のディスクを走査することができる構成とす
ることもでき、また上記の例において述べたものとは異
なる直径の２枚のディスクに対し書き込み及び／又は読
み取りを行うよう構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】心決め装置を有する本発明によるディスクレコ
ードプレーヤの分解斜視図である。
【図２】ＣＤシングルを心決めした状態の心決め装置の
平面図である。
【図３】ＣＤを心決めした状態の心決め装置の平面図で
ある。
【符号の説明】
２ ハウジング ４ フレーム ６ 光学走査装置 ８ 前壁 １４ 溝孔 １６，１６５ 光ディスク ２８ 心決め装置 ３０ 検出ユニット ３２，３４ 第１回動アーム ３６，３８ 第２回動アーム ４０，４２，４４，４６ ジャーナル ４１，４３ 第１回動軸線 ４５，４７ 第２回動軸線 ４８，５２，５４ ピン−溝孔リンク機構 ５０ 引張ばね ５６，５８ 第１心決め素子 ６０，６２ 第２心決め素子 ６４ 光ディスク周縁 ６６，６７，６８，６９ 溝孔 ７０ 孔 ７２ 取付プレート ７４ 減衰素子 ７６ 回転軸線 ７８ ターンテーブル ８０ 心決めマンドレル ８２ 支持面 ８４ 走査ユニット ８６ 回動アーム ８８ ディスク駆動ローラ ９０ ローラホルダ ９６ 取付部分 ９７ 電動モータ ９８ 摺動部材 １０１ 螺旋ばね １０２ トラニオン １０４ サーボ素子 １０６ 回転部材 １０８ 回転軸線 １１０ 案内素子 １１２ 案内端縁 １１４ 検出素子 １１８ コマンド素子 １２０，１２１，１２２，１２３ 案内溝孔 １２４ ギヤホイール １２８ 傾動アーム １３２ ギヤラック １３４ 傾斜溝孔 １３６，１３８ 周縁部分 １４０，１４２ 傾斜縁端 １４４ 突出部 １４８ ディスク圧力部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １, 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔ ｈｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ (72)発明者 リベルト ヘンリカス アウグスティヌ ス マリアカンプス ベルギー国 ハッゼルト ケンピッシェ ステーンヴェーク 293 (72)発明者 ペトルス レファニウス アントニウス ロウワス オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェンフルーネバウツウェッハ１ (72)発明者 オマル プロスペル レオ ピーテル ファン ヘウスデン ベルギー国 ハッゼルト ケンピッシェ ステーンヴェーク 293 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G11B 17/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 回転するディスク状情報担体を走査する
    走査装置を有するディスクレコードプレーヤであって、 フレームと、 動作時に回転軸の周りに回転可能で、周端縁を有する情
    報担体のための支持面を有するターンテーブルと、 前記情報担体を心決め軸に対して心決め位置に搬送する
    心決め装置と、を備え、 前記心決め装置は、前記心決め軸に平行に延びる一方の
    回動軸の周りにそれぞれ移動可能な１対の弾性的相対移
    動可能な一方の回動アームを有し、前記一方の回動アー
    ムの各々は、前記情報担体の周端縁に掛合して連係動作
    する構成の一方の心決め素子を有する、ディスクレコー
    ドプレーヤにおいて、 前記心決め装置は、前記心決め軸に平行に延びる他方の
    回動軸の周りに移動可能な１対の他方の回動アームを有
    し、 前記他方の回動アームの各々は、前記情報担体の周端縁
    に掛合して連係動作する構成の他方の心決め素子を有
    し、 前記一方の心決め素子及び前記他方の心決め素子は、前
    記一方の回動アームと前記他方の回動アームとの相対的
    な配置の少なくとも１つにおいて、少なくともほぼ前記
    心決め軸につき同心状の円周上に位置し、 前記他方の回動アームは、一方の回動アームに対し移動
    可能に連結され、 前記他方の回動アームは、前記一方の回動アームの移動
    に従って移動可能となっている、 ことを特徴とするディスクレコードプレーヤ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のディスクレコードプレ
    ーヤにおいて、 前記心決め装置は、互いに異なる直径の情報担体を心決
    めする構成とされ、 前記一方の心決め素子及び前記他方の心決め素子は共
    に、前記一方の回動アームと前記他方の回動アームとの
    相対的な配置の少なくとも他の１つで、少なくともほぼ
    前記心決め軸に同心状の他の円周上に位置する構成とさ
    れる、 ことを特徴とするディスクレコードプレーヤ。
  3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載のディスクレコー
    ドプレーヤにおいて、 前記他方の回動軸は、前記一方の回動軸から離れて配さ
    れている、 ことを特徴とするディスクレコードプレーヤ。
  4. 【請求項４】 請求項１，２又は３に記載のディスクレ
    コードプレーヤにおいて、 前記心決め軸は、前記ターンテーブルの回転軸に一致
    し、前記一方の回動アームは、前記フレームにより支持
    され、 前記他方の回動アームも、前記フレームにより支持され
    る、 ことを特徴とするディスクレコードプレーヤ。
  5. 【請求項５】 請求項１，２，３又は４に記載のディス
    クレコードプレーヤにおいて、 前記一方の心決め素子及び／又は前記他方の心決め素子
    は、それぞれ円錐形の周面を有するピン又はローラとし
    て構成され、その中心軸は、前記他方の回動軸に平行に
    延びる、 ことを特徴とするディスクレコードプレーヤ。
  6. 【請求項６】 回転するディスク状情報担体を走査する
    走査装置を有するディスクレコードプレーヤに用いられ
    る心決め装置であって、前記プレーヤは、フレームと、
    動作時に回転軸の周りに回転可能で、周端縁を有する情
    報担体のための支持面を有するターンテーブルと、を有
    し、 前記心決め装置は、前記情報担体を心決め軸に対して心
    決め位置に搬送するべく、前記心決め軸に平行に延びる
    一方の回動軸の周りにそれぞれ移動可能な１対の弾性的
    相対移動可能な一方の回動アームを有し、前記一方の回
    動アームの各々は、前記情報担体の周端縁に掛合して連
    係動作する構成の一方の心決め素子を有する、心決め装
    置において、 前記心決め装置は、前記心決め軸に平行に延びる他方の
    回動軸の周りに移動可能な１対の他方の回動アームを有
    し、 前記他方の回動アームの各々は、前記情報担体の周端縁
    に掛合して連係動作する構成の他方の心決め素子を有
    し、 前記一方の心決め素子及び前記他方の心決め素子は、前
    記一方の回動アームと前記他方の回動アームとの相対的
    な配置の少なくとも１つにおいて、少なくともほぼ前記
    心決め軸につき同心状の円周上に位置し、 前記他方の回動アームは、一方の回動アームに対し移動
    可能に連結され、 前記他方の回動アームは、前記一方の回動アームの移動
    に従って移動可能となっている、 ことを特徴とする心決め装置。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載の心決め装置において、 前記心決め装置は、互いに異なる直径の情報担体を心決
    めする構成とされ、 前記一方の心決め素子及び前記他方の心決め素子は共
    に、前記一方の回動アームと前記他方の回動アームとの
    相対的な配置の少なくとも他の１つで、少なくともほぼ
    前記心決め軸に同心状の他の円周上に位置する構成とさ
    れる、 ことを特徴とする心決め装置。
  8. 【請求項８】 請求項６又は７に記載の心決め装置にお
    いて、 前記他方の回動軸は、前記一方の回動軸から離れて配さ
    れている、 ことを特徴とする心決め装置。
  9. 【請求項９】 請求項６，７又は８に記載の心決め装置
    において、 前記心決め軸は、前記ターンテーブルの回転軸に一致
    し、前記一方の回動アームは、前記フレームにより支持
    され、 前記他方の回動アームも、前記フレームにより支持され
    る、 ことを特徴とする心決め装置。
  10. 【請求項１０】 請求項６，７，８又は９に記載の心決
    め装置において、 前記一方の心決め素子及び／又は前記他方の心決め素子
    は、それぞれ円錐形の周面を有するピン又はローラとし
    て構成され、その中心軸は、前記他方の回動軸に平行に
    延びる、 ことを特徴とする心決め装置。
JP2411978A 1989-12-20 1990-12-20 ディスクレコードプレーヤ及びこのプレーヤ用の心決め装置 Expired - Fee Related JP2909986B2 (ja)

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DE69025874D1 (de) 1996-04-18
EP0434136A1 (en) 1991-06-26
EP0434136B1 (en) 1996-03-13
DE69025874T2 (de) 1996-09-26
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