JP2909620B2 - N,n−ジアルキルアミノフェニル基を有する新規アミノ酸誘導体 - Google Patents

N,n−ジアルキルアミノフェニル基を有する新規アミノ酸誘導体

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JP2909620B2
JP2909620B2 JP8047031A JP4703196A JP2909620B2 JP 2909620 B2 JP2909620 B2 JP 2909620B2 JP 8047031 A JP8047031 A JP 8047031A JP 4703196 A JP4703196 A JP 4703196A JP 2909620 B2 JP2909620 B2 JP 2909620B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロイコトリエンA
ヒドロラーゼに対して阻害作用を有し、リウマチ、乾
癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患
の治療剤などの医薬として有用な、側鎖にN,N−ジア
ルキルアミノフェニル基が導入された、新規含硫黄およ
び含酸素アミノ酸誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシドヒドロラーゼの一つであるロ
イコトリエンA(以下、LTAと略記する)ヒドロ
ラーゼは、活性中心に亜鉛を必要とする金属含有酵素で
ある。
【0003】LTAヒドロラーゼは、LTAから強
力な前起炎物質であるロイコトリエンB(以下、LT
と略記する)への生化学的変換の触媒的役割を果た
す。
【0004】LTBは5−リポキシゲナーゼ経路中に
おいて生成するアラキドン酸代謝物で、肥満細胞、好中
球、単球、マクロファージ等を含む種々の細胞で生合成
され、炎症の重要なメディエーターとしての役割を担っ
ている。LTBは白血球の走化性、凝集、脱顆粒およ
び多形核白血球の蓄積を誘導し、血管透過性および浮腫
形成を亢進させる。そのため、炎症性疾患、例えば、リ
ウマチ(J. Clin. Invest., 66, 116-117 (1980))、乾
癬(Br. J. Pharmacol., 83, 313-317 (1984))、炎症
性腸疾患(Gastroenterology, 86, 453-460 (1984))、
痛風(Lancet,2, 1122-1124 (1982) )の病変部および
嚢胞性線維症の喀痰中(Lancet, 342, 465-469 (1993)
)には、特に高レベルのLTBが検出されているこ
とが報告されている。
【0005】したがって、LTAヒドロラーゼを阻害
する化合物は、LTBの生成を防止し、炎症性疾患に
対して治療効果を発現すると期待される。
【0006】3−オキシラニル安息香酸およびその誘導
体が、LTAヒドロラーゼ阻害作用を有し、乾癬、炎
症性腸疾患、関節炎、痛風等の炎症性疾患の治療剤とし
て有用であることが報告されている(特開平2−134
375号公報)。
【0007】また、(+)−1−(3S,4R)−[3
−(4−フェニルベンジル)−4−ヒドロキシクロマン
−7−イル]シクロペンタンカルボン酸が、LTA
ドロラーゼ阻害作用を有し、コラーゲン誘発関節炎モデ
ルにおいて関節炎発症を抑制したことが報告されている
(J. Med. Chem., 37, 3197-3199 (1994) )。
【0008】一方、本発明の構造的特徴は、硫黄または
酸素原子を有するアミノ酸において、その硫黄または酸
素原子が(N,N−ジアルキルアミノフェニル)アルキ
ルと結合し、アミノ基が含硫黄アシル基と結合している
ところにあるが、化学構造の観点から従来の技術を以下
に説明する。
【0009】含硫黄アミノ酸誘導体の側鎖にフェニル基
が導入された化合物が、リウマチ様因子の不活性化作用
ならびにアンジオテンシン変換酵素阻害作用を有するこ
とからリウマチ様疾患治療剤ならびに降圧剤として有用
であること(特開昭61−165362号公報)、およ
びエンドペプチダーゼ24.11阻害作用を有すること
(J. Med. Chem., 37, 2461-2476 (1994) )が報告され
ている。しかしながら、これらの報告に記載されている
化合物におけるアミノ酸側鎖のフェニル環は無置換であ
り、フェニル環に置換基が導入された化合物についての
記載はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、側鎖に
無置換のフェニル環を有する含硫黄アミノ酸誘導体につ
いては種々の研究がなされているが、そのフェニル環に
N,N−ジアルキルアミノ基を導入した含硫黄および含
酸素アミノ酸誘導体については未だ研究されておらず、
この化合物の合成研究およびその薬理作用、特にLTA
ヒドロラーゼに対する作用についての研究は非常に興
味ある課題であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等はアミノ酸誘
導体側鎖のフェニル環に着目し、そのフェニル環にN,
N−ジアルキルアミノ基を導入した新規アミノ酸誘導体
である、下記一般式[I]で示される化合物およびその
塩類(以下、本発明化合物とする)の合成を行い、その
薬理作用を検討した。LTAヒドロラーゼの基質であ
るLTAを用いて、酵素反応で生じるLTB量を指
標として検討した結果、本発明化合物がLTAヒドロ
ラーゼに対し強い阻害活性を有することが見いだされ
た。本発明化合物は、医薬、特にリウマチ、乾癬、炎症
性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患の治療剤
として有用であることが期待される。
【0012】
【化6】
【0013】[式中、Rは水素原子、低級アルキル
基、フェニル低級アルキル基、低級アルカノイル基また
はベンゾイル基を示し、該フェニル低級アルキル基およ
び該ベンゾイル基のフェニル環はハロゲン原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基で置換されていてもよ
い。
【0014】Rはエステル、アミドまたはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
【0015】Rは低級アルキル基を示す。
【0016】Rは低級アルキル基を示す。
【0017】Aはフェニル基で置換されていてもよい
低級アルキレン基を示し、該フェニル基はハロゲン原
子、低級アルキル基または低級アルコキシ基で置換され
ていてもよい。
【0018】Aは低級アルキレン基を示す。
【0019】Aは低級アルキレン基を示す。
【0020】Zは硫黄原子または酸素原子を示す。以下
同じ。]
【0021】上記で規定する基を詳しく説明する。ハロ
ゲン原子とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。低級
アルキルとはメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イ
ソプロピル、tert.-ブチル等の1〜6個の炭素原子を有
する直鎖または分枝のアルキルを示す。低級アルカノイ
ルとはアセチル、プロピオニル、ブチリル、ヘキサノイ
ル、イソブチリル、ピバロイル等の2〜6個の炭素原子
を有する直鎖または分枝のアルカノイルを示す。低級ア
ルコキシとはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、tert.-ブトキシ
等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアル
コキシを示す。低級アルキレンとはメチレン、エチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
ヘキサメチレン、メチルメチレン、プロピレン、エチル
エチレン、ジメチルエチレン、プロピルエチレン、イソ
プロピルエチレン、メチルトリメチレン等の1〜6個の
炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレンを示す。
【0022】エステルとは、メチルエステル、エチルエ
ステル、ヘキシルエステル、イソプロピルエステル、te
rt.-ブチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンジ
ルエステル等のフェニル低級アルキルエステルなどのよ
うにカルボン酸のエステルとして汎用されるものを示
す。アミドとは、アンモニアとのアミド、メチルアミ
ン、ジメチルアミンやエチルアミン等の低級アルキルア
ミンとのアミド、ベンジルアミン等のフェニル低級アル
キルアミンとのアミドなどのようにカルボン酸のアミド
として汎用されるものを示す。
【0023】本発明化合物における塩類とは医薬として
許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫
酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との
塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノール
アミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられる。ま
た、本発明化合物は水和物の形態をとっていてもよい。
【0024】ところで、医薬品として用いられる化合物
においては、生体内における吸収促進および持続性向
上、製剤化する上での安定化などを目的として、カルボ
ン酸のエステル化等のプロドラッグ化や、製造手段とし
て、すなわち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる
技術も汎用されている。従って、本発明においてもカル
ボキシル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルや
アミドの形に変換されていてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明化合物のうち、好ましい例
としては、下記のものが挙げられる。
【0026】・上記一般式[I]において、Rが水素
原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級
アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、該フェニル
低級アルキル基および該ベンゾイル基のフェニル環はハ
ロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基で
置換されていてもよく、Rが低級アルキルエステルも
しくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていて
もよいカルボキシル基;アンモニア、低級アルキルアミ
ンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変
換されていてもよいカルボキシル基;またはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示し、該
フェニル低級アルキルエステルおよび該フェニル低級ア
ルキルアミンのフェニル環はハロゲン原子、低級アルキ
ル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミ
ノ基または低級アルカノイルアミノ基で置換されていて
もよく、RおよびRが低級アルキル基を示し、A
がフェニル基で置換されていてもよい低級アルキレン基
を示し、該フェニル基はハロゲン原子、低級アルキル基
または低級アルコキシ基で置換されていてもよく、A
およびAが低級アルキレン基を示し、Zが硫黄原子ま
たは酸素原子を示す、化合物(a)およびその塩類。
【0027】化合物(a)およびその塩類に属するもの
のうち、特に、次の化合物が例示される。
【0028】・化合物(a)において、Rが水素原
子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはベ
ンゾイル基を示す、化合物およびその塩類。
【0029】・化合物(a)において、Rが水素原
子、メチル基、ベンジル基またはベンゾイル基を示す、
化合物およびその塩類。
【0030】・化合物(a)において、Rが水素原子
を示す、化合物およびその塩類。
【0031】・化合物(a)において、Rが低級アル
キルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに
変換されていてもよいカルボキシル基;または低級アル
キルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのア
ミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す、化
合物およびその塩類。
【0032】・化合物(a)において、Rが低級アル
キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;
または低級アルキルアミンとのアミドに変換されていて
もよいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩類。
【0033】・化合物(a)において、Rがエチルエ
ステルに変換されていてもよいカルボキシル基;または
メチルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボ
キシル基を示す、化合物およびその塩類。
【0034】・化合物(a)において、Rが低級アル
キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を
示す、化合物およびその塩類。
【0035】・化合物(a)において、Rがエチルエ
ステルに変換されていてもよいカルボキシル基を示す、
化合物およびその塩類。
【0036】・化合物(a)において、RおよびR
が同一もしくは異なってメチル基またはエチル基を示
す、化合物およびその塩類。
【0037】・化合物(a)において、Aがフェニル
基で置換されていてもよい低級アルキレン基を示す、化
合物およびその塩類。
【0038】・化合物(a)において、Aがメチレン
基、メチルメチレン基、エチレン基、プロピレン基、エ
チルエチレン基、プロピルエチレン基、イソプロピルエ
チレン基、ベンジルエチレン基、フェネチルエチレン
基、トリメチレン基またはメチルトリメチレン基を示
す、化合物およびその塩類。
【0039】・化合物(a)において、Aがメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、エチルエチレン基、プ
ロピルエチレン基、イソプロピルエチレン基またはフェ
ネチルエチレン基を示す、化合物およびその塩類。
【0040】・化合物(a)において、Zが硫黄原子を
示す、化合物およびその塩類。
【0041】・化合物(a)において、Rが水素原
子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはベ
ンゾイル基を、Rが低級アルキルエステルもしくはフ
ェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカ
ルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくはフェ
ニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていても
よいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩類。
【0042】・化合物(a)において、Rが水素原
子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはベ
ンゾイル基を、Rが低級アルキルエステルに変換され
ていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルアミ
ンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を
示す、化合物およびその塩類。
【0043】・化合物(a)において、Rが水素原
子、メチル基、ベンジル基またはベンゾイル基を、R
がエチルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
基;またはメチルアミンとのアミドに変換されていても
よいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩類。
【0044】・化合物(a)において、Rが水素原子
を、Rが低級アルキルエステルに変換されていてもよ
いカルボキシル基を、Zが硫黄原子を示す、化合物およ
びその塩類。
【0045】・化合物(a)において、Rが水素原子
を、Rがエチルエステルに変換されていてもよいカル
ボキシル基を、Zが硫黄原子を示す、化合物およびその
塩類。
【0046】本発明化合物の好ましい例として、さらに
下記のものが挙げられる。
【0047】・上記一般式[I]において、Rが水素
原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基または
ベンゾイル基を示し、Rが低級アルキルエステルもし
くはフェニル低級アルキルエステルに変換されていても
よいカルボキシル基;または低級アルキルアミンもしく
はフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されて
いてもよいカルボキシル基を示し、RおよびRが低
級アルキル基を示し、Aがフェニル基で置換されてい
てもよい低級アルキレン基を、AおよびAが低級ア
ルキレン基を示し、Zが硫黄原子または酸素原子を示
す、化合物(b)およびその塩類。
【0048】・上記一般式[I]において、Rが水素
原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基または
ベンゾイル基を、Rが低級アルキルエステルに変換さ
れていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルア
ミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基
を、RおよびRが低級アルキル基を示し、Aがフ
ェニル基で置換されていてもよい低級アルキレン基を、
およびAが低級アルキレン基を示し、Zが硫黄原
子または酸素原子を示す、化合物(c)およびその塩
類。
【0049】・化合物(c)において、Rが水素原
子、メチル基、ベンジル基またはベンゾイル基を、R
がエチルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
基;またはメチルアミンとのアミドに変換されていても
よいカルボキシル基を、RおよびRが同一もしくは
異なってメチル基またはエチル基を示し、Aがメチレ
ン基、メチルメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
エチルエチレン基、プロピルエチレン基、イソプロピル
エチレン基、ベンジルエチレン基、フェネチルエチレン
基、トリメチレン基またはメチルトリメチレン基を、A
がメチレン基またはエチレン基を、Aがメチレン基
を示す、化合物およびその塩類。
【0050】・上記一般式[I]において、Rが水素
原子を、Rが低級アルキルエステルに変換されていて
もよいカルボキシル基を、RおよびRが低級アルキ
ル基を示し、Aがフェニル基で置換されていてもよい
低級アルキレン基を、AおよびAが低級アルキレン
基を示し、Zが硫黄原子を示す、化合物(d)およびそ
の塩類。
【0051】・化合物(d)において、Rがエチルエ
ステルに変換されていてもよいカルボキシル基を、R
がメチル基またはエチル基を、Rがメチル基またはエ
チル基を示し、Aがメチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、エチルエチレン基、プロピルエチレン基、イソ
プロピルエチレン基またはフェネチルエチレン基を、A
およびAがともにメチレン基を示す、化合物および
その塩類。
【0052】本発明の好ましい化合物の具体例として、
下記式[II]で表される3−[4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルチオ]−2−(3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ)プロピオン酸およびその塩
類、およびその塩類、ならびに単一の光学異性体、単一
のジアステレオ異性体、例えば下記式[XIII]で表される
(2R)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、さらには下記
式 [XIV]で表される(2R)−3−[4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−
メルカプト−2−プロピルプロピオニルアミノ]プロピ
オン酸およびその塩類が挙げられる。
【0053】
【化7】
【0054】
【化8】
【0055】
【化9】
【0056】本発明化合物の代表的な合成法を下記に示
す。
【0057】
【化10】
【0058】[式中、Rは低級アルカノイル基または
ベンゾイル基を示し、該ベンゾイル基のフェニル環はハ
ロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基で
置換されていてもよい。
【0059】Rはアミノ酸のアミノ保護基を示す。
【0060】Rはカルボン酸の活性エステルを示す。
【0061】Xはハロゲン原子を示す。]
【0062】上記で新たに規定した基をさらに詳しく説
明すると、アミノ酸のアミノ保護基とは、tert.-ブトキ
シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等のウレ
タン型保護基;ホルミル基等のアシル型保護基;または
トリチル基等のアルキル型保護基などのようにアミノ酸
のアミノ保護基として汎用されるものを示す。活性エス
テルとは、4−ニトロフェニルエステルまたはN−ヒド
ロキシスクシンイミドエステル等のようにアミノ酸の活
性エステルとして汎用されるものを示す。
【0063】上記式 [III]で表される化合物を、式[IV]
で表される化合物から導かれる式[V]で表される化合
物と塩基存在下で反応させて、式[VI]で表される化合物
に導き、続いて化合物[VI]からアミノ保護基Rを除去
して式[VII] で表される化合物を得る。次いで、式[VII
I]で表される化合物を式[IX]で表される酸ハロゲン化物
または式[X]で表される活性エステル体に導き、化合
物[IX]または[X]を上記化合物 [VII]と塩基存在下で
反応させることにより、Rが低級アルカノイル基また
はベンゾイル基(そのフェニル環はハロゲン原子、低級
アルキル基または低級アルコキシ基で置換されていても
よい)である本発明化合物(式[XI])を得る。次いで塩
基存在下で低級アルカノイル基、またはフェニル環がハ
ロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基で
置換されていてもよいベンゾイル基を化合物[XI]から除
去して、Rが水素原子である本発明化合物(式[XII]
)を得る。
【0064】また、本発明化合物のカルボキシル基は、
必要に応じて汎用される方法を用いてエステルに変換す
ることができる。逆に、エステルは、汎用される方法を
用いて加水分解させ、カルボン酸とすることができる。
【0065】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0066】一般式[I]で表される化合物にはジアス
テレオ異性体および光学異性体が存在するが、それらは
すべて本発明に含まれる。光学活性な原料を用いると単
一のジアステレオ異性体および光学異性体が得られる
が、ラセミ体を原料として用いた場合には、汎用される
方法、例えば光学分割剤等を用いる方法により各異性体
を分離することができる。
【0067】本発明化合物の有用性を調べるべく、本発
明化合物のLTAヒドロラーゼに対する作用を検討し
た。詳細については後述の薬理試験の項で示すが、基質
としてLTAを用いて酵素反応で生じるLTB量を
指標として検討した結果、本発明化合物はLTAヒド
ロラーゼに対し強い阻害活性を示した。このことから、
本発明化合物は酵素反応によって生じるLTBが関与
する幅広い疾患に有用である。
【0068】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳糖、
結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ステア
リン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、
カルボキシメチルセルロース カルシウム、低置換ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン
樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜等の皮膜剤など
を必要に応じて加えればよい。
【0069】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
当り0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000m
gを1回または数回に分けて投与すればよい。
【0070】
【発明の実施の形態】以下に、本発明化合物の製造例、
製剤例および薬理試験の結果を示すが、これらの例は本
発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範
囲を限定するものではない。
【0071】
【実施例】
[製造例] 参考例1 (2R)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノ−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(参考化合物1−1)
【化11】
【0072】4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル
アルコール(2.0g)を47%臭化水素酸(13.5
ml)に溶解させ、封管中、120〜130℃で2時間
30分撹拌する。反応液を減圧濃縮し油状物を得る。次
いで、N−tert.-ブトキシカルボニル−L-システインジ
シクロヘキシルアミン塩(2.42g)に、5%クエン
酸水溶液(30ml)を加え、塩化メチレン(30m
l)で抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥することによってN−tert.-ブトキ
シカルボニル−L-システインの塩化メチレン溶液を得
る。この溶液に、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(4.7ml)を加え、混合物を先に得られて
いる油状物に撹拌しながら加え、攪拌を室温で2時間3
0分続ける。反応液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去
し、5%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を5%クエン酸水溶液、次いで飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。
得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、
標記化合物1.32g(62.0%)を得る。
【0073】参考化合物1−9の光学異性体 [α] 20 −29.8°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3415,2978,171
1,1613,1520,1246,1166,105
【0074】参考例1と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0075】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N−エチル−N−メチルアミ
ノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−2)
【0076】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N−イソプロピル−N−メチル
アミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−
3)
【0077】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N−tert.-ブチル−N−メチル
アミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−
4)
【0078】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N,N−ジエチルアミノ)ベン
ジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−5) [α] 20 −26.6°(c=0.47,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3428,2976,171
0,1612,1519,1368,1167,105
6,755
【0079】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−4−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]酪酸(参考化合物1−6) [α] 20 −9.5°(c=0.34,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3325,2976,293
0,1709,1520,1227,1165,105
【0080】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−6−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]ヘキサン酸(参考化合物1−7)
【0081】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[3−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−8) [α] 20 −38.5°(c=0.48,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3332,1709,158
0,1392,1337,1246
【0082】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−9) 参考化合物1−1の光学異性体 [α] 20 +34.1°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3322,2977,293
0,1713,1613,1520,1392,124
6,1165,1056
【0083】参考例2 (2S)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノ−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プ
ロピオン酸(参考化合物2−1)
【化12】
【0084】4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル
アルコール(1.62g)を47%臭化水素酸(11.
1ml)に溶解し、封管中、120〜130℃で1時間
30分撹拌する。反応液を減圧濃縮し、油状物を得る。
次いで、氷冷下、60%水素化ナトリウム(1.25
g)のジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液に、N
−tert.-ブトキシカルボニル−L-セリン(2g)のジメ
チルホルムアミド(10ml)溶液を滴下し、さらに4
0分間撹拌する。混合液を先に得られている油状物に撹
拌しながら加えた後、室温で1時間30分撹拌する。反
応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.68
ml)を加え、さらに室温で2日間撹拌する。反応液を
減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジ
エチルエーテルで洗浄する。水層を10%クエン酸水溶
液添加によって酸性とし、ジエチルエーテルで抽出す
る。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトで精製し、標記化合物240mg
(7.3%)を得る。
【0085】参考化合物2−7の光学異性体 IR(Film,cm-1)3648,3433,170
8,1520,1165,1059
【0086】参考例2と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0087】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N−エチル−N−メチルアミ
ノ)ベンジルオキシ]プロピオン酸(参考化合物2−
2)
【0088】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N,N−ジエチルアミノ)ベン
ジルオキシ]プロピオン酸(参考化合物2−3)
【0089】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−4−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルオキシ]酪酸(参考化合物2−4)
【0090】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−6−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルオキシ]ヘキサン酸(参考化合物2−5)
【0091】・(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[3−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルオキシ]プロピオン酸(参考化合物2−6)
【0092】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルオキシ]プロピオン酸(参考化合物2−7)参考化
合物2−1の光学異性体
【0093】参考例3 (2R)−2−アミノ−3−[4−(N,N−ジメチル
アミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸二塩酸塩(参考化
合物3−1)
【化13】
【0094】氷冷下、(2R)−2−tert.-ブトキシカ
ルボニルアミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(参考化合物1−1、
1.0g)にアニソール(613μl)および4N塩酸
/ジオキサン(10ml)を加え、室温で1時間撹拌す
る。反応液を減圧濃縮した後、得られる油状物をジエチ
ルエーテルで洗浄し、標記化合物0.84g(91.0
%)を得る。
【0095】参考化合物3−14の光学異性体 [α] 20 −19.6°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3397,2906,196
6,1741,1606
【0096】参考例3と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0097】・(2R)−2−アミノ−3−[4−(N
−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸二塩酸塩(参考化合物3−2)
【0098】・(2R)−2−アミノ−3−[4−(N
−イソプロピル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸二塩酸塩(参考化合物3−3)
【0099】・(2R)−2−アミノ−3−[4−(N
−tert.-ブチル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸二塩酸塩(参考化合物3−4)
【0100】・(2R)−2−アミノ−3−[4−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸二塩酸塩(参考化合物3−5)
【0101】・(2S)−2−アミノ−4−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]酪酸二塩酸
塩(参考化合物3−6) [α] 20 +13.6°(c=0.53,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)2920,2023,173
5,1604,1510,1204,1131
【0102】・(2S)−2−アミノ−6−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]ヘキサン酸
二塩酸塩(参考化合物3−7)
【0103】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸二塩酸塩(参考化合物3−8) 参考化合物3−16の光学異性体
【0104】・(2S)−2−アミノ−3−[4−(N
−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピ
オン酸二塩酸塩(参考化合物3−9)
【0105】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸二塩酸塩(参考化合物3−10)
【0106】・(2S)−2−アミノ−4−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]酪酸二塩
酸塩(参考化合物3−11)
【0107】・(2S)−2−アミノ−6−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]ヘキサン
酸二塩酸塩(参考化合物3−12)
【0108】・(2R)−2−アミノ−3−[3−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸二塩酸塩(参考化合物3−13) [α] 20 −32.1°(c=0.52,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3408,2858,174
3,1595,1502
【0109】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸(参考化合物3−14) [α] 20 +18.3°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3410,2917,200
3,1739,1616,1324 参考化合物3−1の光学異性体
【0110】・(2R)−2−アミノ−3−[3−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(参考化合物3−15)
【0111】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(参考化合物3−16) 参考化合物3−8の光学異性体
【0112】参考例4 (2S)−3−ベンゾイルチオ−2−メチルプロピオニ
ルクロライド(参考化合物4−1)
【化14】
【0113】氷冷下、(2S)−3−ベンゾイルチオ−
2−メチルプロピオン酸(13.5g)に、塩化チオニ
ル(5.69ml)を加え、室温で一夜撹拌する。反応
液を減圧濃縮し、標記化合物15g(定量的)を得る。
【0114】IR(Film,cm-1)1786,16
68,1448,1209,1177
【0115】参考例5 (2S)−3−ベンゾイルチオ−2−メチルプロピオン
酸(4−ニトロフェニル)エステル(参考化合物5−
1)
【化15】
【0116】氷冷下、(2S)−3−ベンゾイルチオ−
2−メチルプロピオン酸(15g)の塩化メチレン(1
00ml)溶液に、4−ニトロフェノール(10.2
g)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(15.2
g)を順々に加え、混合液を氷冷下で30分、室温で4
時間30分撹拌する。生じる沈殿物を濾過により除去
し、濾液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲル
カラムクロマトで精製し、標記化合物26.01g(定
量的)を得る。
【0117】参考化合物5−8の単一の光学異性体 mp 42.0〜44.0℃ [α] 20 −101.2°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3079,2988,175
9,1660,1592,1521,1351,132
3,1204
【0118】参考例5と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0119】・ベンゾイルチオ酢酸(4−ニトロフェニ
ル)エステル(参考化合物5−2) mp 87.0〜88.2℃ IR(KBr,cm-1)3082,2929,176
9,1659,1523,1346,1210,112
9,918,687
【0120】・3−ベンゾイルチオプロピオン酸(4−
ニトロフェニル)エステル(参考化合物5−3) mp 79.2〜80.5℃ IR(KBr,cm-1)3114,3089,176
5,1665,1523,1347,1204,112
4,908,689
【0121】・6−ベンゾイルチオヘキサン酸(4−ニ
トロフェニル)エステル(参考化合物5−4)
【0122】・3−ベンゾイルチオ−2,2−ジメチル
プロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステル(参考化
合物5−5)
【0123】・(2S)−2−ベンゾイルチオプロピオ
ン酸(4−ニトロフェニル)エステル(参考化合物5−
6) 参考化合物5−7の光学異性体 [α] 20 −78.3°(c=1.1,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3084,2858,176
7,1523,1348
【0124】・(2R)−2−ベンゾイルチオプロピオ
ン酸(4−ニトロフェニル)エステル(参考化合物5−
7) 参考化合物5−6の光学異性体 [α] 20 +43.9°(c=1.1,クロロホル
ム) IR(Film,cm-1)3084,2857,176
5,1711,1524,1347
【0125】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
メチルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステル
(参考化合物5−8) mp 40.5〜42.0℃ IR(KBr,cm-1)3076,2979,175
8,1661,1593,1522,1346,120
【0126】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
エチルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステル
(参考化合物5−9) IR(Film,cm-1)2967,2935,211
6,1761,1664,1523,1347,120
9,1103,913,688
【0127】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
プロピルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステル
(参考化合物5−10) IR(Film,cm-1)3084,1761,166
6,1616,1524,1347
【0128】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
イソプロピルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エス
テル(参考化合物5−11) IR(Film,cm-1)3083,1758,166
5,1616,1524,1347,1315
【0129】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
ベンジルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステル
(参考化合物5−12) IR(Film,cm-1)2930,2117,176
1,1666,1593,1524,1490,134
7,1207,1124,911,689
【0130】・(2RS)−3−ベンゾイルチオ−2−
フェネチルプロピオン酸(4−ニトロフェニル)エステ
ル(参考化合物5−13) mp 93.8〜96.0℃ IR(KBr,cm-1)3023,2932,175
5,1661,1522,1490,1347,120
5,1188,914,687
【0131】・(3RS)−3−ベンゾイルチオ酪酸
(4−ニトロフェニル)エステル(参考化合物5−1
4) mp 90.5〜93.2℃ IR(KBr,cm-1)3077,1763,165
8,1520,1461,1382
【0132】・4−ベンゾイルチオ酪酸(4−ニトロフ
ェニル)エステル(参考化合物5−15) mp 104.0〜106.5℃ IR(KBr,cm-1)3327,2934,176
6,1645,1521,1358,1219,112
2,928,694
【0133】・(2RS)−4−ベンゾイルチオ−2−
メチル酪酸(4−ニトロフェニル)エステル(参考化合
物5−16) IR(Film,cm-1)2936,1760,166
1,1524,1347,1208,1129,91
2,689
【0134】参考例6 (2R)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノ−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸メチルアミド(参考化合物6−1)
【化16】
【0135】窒素雰囲気および寒剤(氷−食塩)冷却
下、(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノ−
3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]
プロピオン酸(参考化合物1−1、700mg)のテト
ラヒドロフラン(15ml)溶液に、N−メチルモルホ
リン(0.217ml)およびクロロぎ酸イソブチル
(0.256ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶
液を加え、15分間撹拌する。次いで、寒剤(氷−食
塩)冷却下、40%N−メチルアミン水溶液(0.75
6ml)を加え、さらに2時間撹拌する。反応液に5%
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトで精製し、標記化合物213mg(2
9.4%)を得る。
【0136】mp 96.0〜104.0℃ [α] 20 −10.3°(c=0.47,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3340,3078,168
5,1552,1391,1365,1242
【0137】参考例6と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0138】・(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]プロピオン酸ベンジルアミド(参考化合物6
−2)
【0139】実施例1 (2R)−2−[(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−
メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1
−1)および(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸(化合物1−2)
【化17】
【0140】氷冷下、(2R)−2−アミノ−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸二塩酸塩(参考化合物3−1、800mg)の1N
水酸化ナトリウム(9.76ml)−水(16ml)混
合溶液に、(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−メチル
プロピオニルクロライド(参考化合物4−1、888m
g)を加え、氷冷下で1時間、さらに室温で2時間30
分撹拌する。反応液を酢酸の添加によって酸性とし、酢
酸エチルで抽出する。有機層を5%クエン酸水溶液、次
いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラム
クロマトで精製し、標記の2化合物をそれぞれ147.
7mg(化合物1−1、13.2%)、184.2mg
(化合物1−2、16.4%)得る。
【0141】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物1−1) 化合物1−2および化合物2−33のジアステレオ異性
体 mp 118.0〜119.4℃ [α] 20 −134.8°(c=0.53,メタノ
ール)IR(KBr,cm-1)3343,2957,2
936,2466,1725 ,1675,1642,1515,1310,121
3,1199,1000
【0142】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物1−2) 化合物1−1のジアステレオ異性体ならびに化合物2−
33の鏡像体 mp 93.5〜97.5℃ [α] 20 −12.5°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3351,2977,293
3,1712,1658,1515,1203
【0143】実施例2 (2R)−2−[(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−
メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2
−1 → 化合物1−1と同一)
【化18】
【0144】氷冷下、(2R)−2−アミノ−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸二塩酸塩(参考化合物3−1、18g)の塩化メチ
レン(500ml)−N,N−ジメチルホルムアミド
(100ml)混合溶媒中の溶液に、トリエチルアミン
(15.3ml)を加え撹拌する。反応液に(2S)−
3−ベンゾイルチオ−2−メチルプロピオン酸(4−ニ
トロフェニル)エステル(参考化合物5−1、18.2
g)の塩化メチレン(100ml)溶液を加え撹拌す
る。反応液のpHが9になるようにトリエチルアミンを
加えつつ、さらに攪拌を室温で5日間続ける。反応液を
酢酸の添加によってpH3とし、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を5%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得
られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標
記化合物9.28g(36.7%)を得る。得られた化
合物の物性は実施例1で得られた化合物1−1のそれと
同じであった。
【0145】実施例2と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0146】・(2R)−2−ベンゾイルチオアセチル
アミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジ
ルチオ]プロピオン酸(化合物2−2) [α] 20 −37.8°(c=0.53,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)2919,1730,166
6,1521,1209,914,754,689
【0147】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオプ
ロピオニルアミノ)−3−[4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−3) mp 98.0〜103.0℃ [α] 20 −66.1°(c=0.49,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3344,1662,151
7,1403,1204,914,686
【0148】・(2R)−2−(6−ベンゾイルチオヘ
キサノイルアミノ)−3−[4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−4)
【0149】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸(化合物2−5)
【0150】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物2−6)
【0151】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N−tert.-ブチル−N−メチルアミノ)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物2−7)
【0152】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物2−8) [α] 20 −122.0°(c=0.45,メタノ
ール) IR(Film,cm-1)3306,2973,166
1,1612,1519,1208,914,755,
690
【0153】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−4−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]酪酸(化
合物2−9) [α] 20 −81.6°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2931,173
3,1662,1521,1447,1350,120
【0154】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−6−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]ヘキサン
酸(化合物2−10)
【0155】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸(化合物2−11)
【0156】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−12)
【0157】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物2−13)
【0158】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N−tert.-ブチル−N−メチルアミノ)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物2−14)
【0159】・(2R)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸(化合物2−15)
【0160】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−4−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]酪酸(化合
物2−16)
【0161】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]ヘキサン酸
(化合物2−17)
【0162】・(2S)−2−ベンゾイルチオアセチル
アミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジ
ルオキシ]プロピオン酸(化合物2−18)
【0163】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオプ
ロピオニルアミノ)−3−[4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルオキシ]プロピオン酸(化合物2−1
9)
【0164】・(2S)−2−(6−ベンゾイルチオヘ
キサノイルアミノ)−3−[4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルオキシ]プロピオン酸(化合物2−2
0)
【0165】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピ
オン酸(化合物2−21) 化合物2−46のジアステレオ異性体 [α] 20 −34.4°(c=0.39,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3305,2339,173
2,1661,1208,1100
【0166】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルオキシ]
プロピオン酸(化合物2−22)
【0167】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピ
オン酸(化合物2−23)
【0168】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−4−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]酪酸
(化合物2−24)
【0169】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−6−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]ヘキサ
ン酸(化合物2−25)
【0170】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(化合物2−26)
【0171】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N−エチル−N−メチルアミノ)ベンジルオキシ]プ
ロピオン酸(化合物2−27)
【0172】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(化合物2−28)
【0173】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−4−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]酪酸(化
合物2−29)
【0174】・(2S)−2−(3−ベンゾイルチオ−
2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]ヘキサン
酸(化合物2−30)
【0175】・(2R)−2−[(2S)−2−ベンゾ
イルチオプロピオニルアミノ]−3−[4−(N,N−
ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物
2−31) 化合物2−32のジアステレオ異性体 [α] 20 −97.9°(c=0.19,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3367,2930,173
0,1662,1581,1447
【0176】・(2R)−2−[(2R)−2−ベンゾ
イルチオプロピオニルアミノ]−3−[4−(N,N−
ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物
2−32) 化合物2−31のジアステレオ異性体 [α] 20 +6.5°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3338,2929,173
1,1661,1581,1447
【0177】・(2R)−2−[(2R)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物2−33) 化合物1−1のジアステレオ異性体ならびに化合物1−
2の鏡像体 mp 93.5〜95.5℃ [α] 20 +8.7°(c=0.49,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3351,2978,293
3,1710,1658,1515,1203
【0178】・(2R)−2−[(2RS)−3−ベン
ゾイルチオ−2−エチルプロピオニルアミノ]−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−34) IR(Film,cm-1)3307,2964,293
2,1732,1661,1612,1581,120
8,914,755,690
【0179】・(2R)−2−[(2RS)−3−ベン
ゾイルチオ−2−プロピルプロピオニルアミノ]−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−35) IR(Film,cm-1)3327,2957,293
0,1731,1662,1613,1581,152
1,1350
【0180】・(2R)−2−[(2RS)−3−ベン
ゾイルチオ−2−イソプロピルプロピオニルアミノ]−
3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]
プロピオン酸(化合物2−36) IR(Film,cm-1)3307,1731,166
0,1521,1350,1208
【0181】・(2R)−2−[(2RS)−3−ベン
ゾイルチオ−2−ベンジルプロピオニルアミノ]−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−37) IR(Film,cm-1)3306,2921,173
2,1661,1521,1207,912,752,
687
【0182】・(2R)−2−[(2RS)−3−ベン
ゾイルチオ−2−フェネチルプロピオニルアミノ]−3
−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸(化合物2−38) IR(Film,cm-1)3306,2924,173
3,1661,1612,1521,1448,120
7,913,752,689
【0183】・(2R)−2−[(3RS)−3−ベン
ゾイルチオブチリルアミノ]−3−[4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2
−39) IR(Film,cm-1)3305,2924,172
8,1660,1614,1521,1447,121
【0184】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[3
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物2−40) [α] 20 −10.5°(c=0.49,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2971,173
2,1661,1580,1448
【0185】・(2R)−2−(4−ベンゾイルチオブ
チリルアミノ)−3−[4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−41) [α] 20 −44.0°(c=0.57,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3326,2924,173
0,1660,1612,1521,1208,91
4,755,690
【0186】・(2R)−2−[(2S or 2R)−4
−ベンゾイルチオ−2−メチルブチリルアミノ]−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−42) 化合物2−43のジアステレオ異性体 [α] 20 −15.0°(c=0.25,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3308,2930,173
2,1660,1521,1209,913,755,
690
【0187】・(2R)−2−[(2R or 2S)−4
−ベンゾイルチオ−2−メチルブチリルアミノ]−3−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−43) 化合物2−42のジアステレオ異性体 [α] 20 −66.5°(c=0.25,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2931,173
1,1660,1521,1208,913,754,
690
【0188】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物2−44 → 化合物1−2と同一)
【0189】・(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[3
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピ
オン酸(化合物2−45)
【0190】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピ
オン酸(化合物2−46) 化合物2−21のジアステレオ異性体
【0191】実施例3 (2R)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物3−
1)
【化19】
【0192】(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸(化合物1−1、9.1g)に28%アンモニア水溶
液(91ml)を加え、室温で1時間撹拌する。反応液
を減圧濃縮してアンモニアを留去し、得られる水溶液を
酢酸エチルで洗浄する。次いで、反応液を酢酸の添加に
よってpH4とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、標記化合物5.75g(81.4%)を得
る。
【0193】化合物3−2および化合物3−35のジア
ステレオ異性体 mp 104.4〜105.8℃ [α] 20 −73.7°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3362,2966,292
9,2900,2542,1707,1644,152
3,1217
【0194】実施例3と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0195】・(2S)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物3−2) 化合物3−1のジアステレオ異性体ならびに化合物3−
35の鏡像体 mp 89.5〜91.5℃ [α] 20 +42.2°(c=0.47,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3369,2976,293
0,2552,1709,1651,1515,145
5,1347
【0196】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−メルカプトアセチルア
ミノプロピオン酸(化合物3−3) [α] 20 −35.3°(c=0.55,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3305,2919,172
8,1651,1612,1521,1349,121
8,754
【0197】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−(3−メルカプトプロ
ピオニルアミノ)プロピオン酸(化合物3−4) [α] 20 −56.5°(c=0.50,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3305,2918,172
8,1650,1612,1521,1350,121
7,753
【0198】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−(6−メルカプトヘキ
サノイルアミノ)プロピオン酸(化合物3−5)
【0199】・(2R)−3−[4−(N−エチル−N
−メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3
−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピ
オン酸(化合物3−6)
【0200】・(2R)−3−[4−(N−イソプロピ
ル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2
S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミ
ノ]プロピオン酸(化合物3−7)
【0201】・(2R)−3−[4−(N−tert.-ブチ
ル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2
S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミ
ノ]プロピオン酸(化合物3−8)
【0202】・(2R)−3−[4−(N,N−ジエチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物3−9) [α] 20 −54.0°(c=0.54,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3307,2972,165
4,1612,1519,1399,1267,119
6,1154,816,666
【0203】・(2S)−4−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]酪酸(化合物
3−10) mp 111.5〜115.0℃ [α] 20 −36.2°(c=0.49,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3302,2973,292
6,2556,1728,1709,1647,152
5,1242
【0204】・(2S)−6−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]ヘキサン酸
(化合物3−11)
【0205】・(2R)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−3−[4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸(化
合物3−12)
【0206】・(2R)−3−[4−(N−エチル−N
−メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−(2,2−ジメ
チル−3−メルカプトプロピオニルアミノ)プロピオン
酸(化合物3−13)
【0207】・(2R)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−3−[4−(N−
イソプロピル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物3−14)
【0208】・(2R)−3−[4−(N−tert.-ブチ
ル−N−メチルアミノ)ベンジルチオ]−2−(2,2
−ジメチル−3−メルカプトプロピオニルアミノ)プロ
ピオン酸(化合物3−15)
【0209】・(2R)−3−[4−(N,N−ジエチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−(2,2−ジメチル−
3−メルカプトプロピオニルアミノ)プロピオン酸(化
合物3−16)
【0210】・(2S)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−4−[4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]酪酸(化合物3−
17)
【0211】・(2S)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−6−[4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]ヘキサン酸(化合
物3−18)
【0212】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−2−メル
カプトプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物3−
19) 化合物3−20のジアステレオ異性体 [α] 20 −53.9°(c=0.16,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2926,255
0,1728,1659,1612,1521
【0213】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2R)−2−メル
カプトプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物3−
20) 化合物3−19のジアステレオ異性体 [α] 20 −36.5°(c=0.26,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2926,255
2,1729,1659,1612,1521
【0214】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2R)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物3−21) 化合物3−1のジアステレオ異性体ならびに化合物3−
2の鏡像体 mp 91.5〜92.5℃ [α] 20 −43.2°(c=0.31,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3368,2976,293
0,2557,1708,1651,1515,145
5,1346
【0215】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2RS)−2−エ
チル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]プロピオン
酸(化合物3−22) IR(Film,cm-1)3305,2963,293
0,1731,1656,1612,1522,135
0,1216,755
【0216】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2RS)−3−メ
ルカプト−2−プロピルプロピオニルアミノ]プロピオ
ン酸(化合物3−23) IR(Film,cm-1)3305,2957,293
0,2557,1729,1651,1612,152
【0217】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2RS)−2−イ
ソプロピル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]プロ
ピオン酸(化合物3−24) IR(Film,cm-1)3306,2555,173
0,1653,1521,1350,1217
【0218】・(2R)−2−[(2RS)−2−ベン
ジル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物3−25) IR(Film,cm-1)3305,2922,172
9,1651,1612,1521,1350,121
8,821,753,701
【0219】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S or 2R)−
2−フェネチル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]
プロピオン酸(化合物3−26) 化合物3−27のジアステレオ異性体 [α] 20 −34.2°(c=0.87,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2926,173
1,1652,1612,1521,1454,135
0,1217,753,700
【0220】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2R or 2S)−
2−フェネチル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]
プロピオン酸(化合物3−27) 化合物3−26のジアステレオ異性体 [α] 20 −53.4°(c=0.74,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2925,173
0,1651,1612,1521,1454,135
0,1218,753,700
【0221】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(3RS)−3−メ
ルカプトブチリルアミノ]プロピオン酸(化合物3−2
8) IR(Film,cm-1)3306,2922,255
4,1651,1522,1446,1351
【0222】・(2R)−3−[3−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物3−29) [α] 20 −70.8°(c=0.46,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2972,255
7,1729,1658,1603,1439,851
【0223】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−(4−メルカプトブチ
リルアミノ)プロピオン酸(化合物3−30) [α] 20 −45.4°(c=0.48,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2923,172
3,1612,1522,1414,1350,122
4,946,822
【0224】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S or 2R)−
4−メルカプト−2−メチルブチリルアミノ]プロピオ
ン酸(化合物3−31) 化合物3−32のジアステレオ異性体 [α] 20 −33.9°(c=0.32,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3305,2931,173
1,1650,1612,1521,1349,121
5,946,821,754
【0225】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2R or 2S)−
4−メルカプト−2−メチルブチリルアミノ]プロピオ
ン酸(化合物3−32) 化合物3−31のジアステレオ異性体 [α] 20 −68.1°(c=0.93,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3306,2932,173
0,1612,1521,1217,947,821,
755
【0226】実施例4 (2RS)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベ
ンジルオキシ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2
−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物4
−1)
【化20】
【0227】(2S)−2−[(2S)−3−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(化合物2−33、85mg)に28%アンモニア
水溶液(2ml)を加え、室温で20分間撹拌する。反
応液を減圧濃縮してアンモニアを留去し、得られる水溶
液をジエチルエーテルで洗浄する。次いで、反応液を酢
酸の添加によって酸性とし、酢酸エチルで抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトで精製し、標記化合物11mg(16.9
%)を得る。
【0228】IR(Film,cm-1)3317,29
30,2360,1730,1523,1102,81
【0229】実施例4と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0230】・(2RS)−3−[4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−メルカプトアセチ
ルアミノプロピオン酸(化合物4−2)
【0231】・(2RS)−3−[4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−(3−メルカプト
プロピオニルアミノ)プロピオン酸(化合物4−3)
【0232】・(2RS)−3−[4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−(6−メルカプト
ヘキサノイルアミノ)プロピオン酸(化合物4−4)
【0233】・(2RS)−3−[4−(N−エチル−
N−メチルアミノ)ベンジルオキシ]−2−[(2S)
−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プ
ロピオン酸(化合物4−5)
【0234】・(2RS)−3−[4−(N,N−ジエ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−[(2S)−3−
メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオ
ン酸(化合物4−6)
【0235】・(2RS)−4−[4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−[(2S)−3−
メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]酪酸(化
合物4−7)
【0236】・(2RS)−6−[4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−[(2S)−3−
メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]ヘキサン
酸(化合物4−8)
【0237】・(2RS)−2−(2,2−ジメチル−
3−メルカプトプロピオニルアミノ)−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]プロピオ
ン酸(化合物4−9)
【0238】・(2RS)−3−[4−(N−エチル−
N−メチルアミノ)ベンジルオキシ]−2−(2,2−
ジメチル−3−メルカプトプロピオニルアミノ)プロピ
オン酸(化合物4−10)
【0239】・(2RS)−3−[4−(N,N−ジエ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−(2,2−ジメチ
ル−3−メルカプトプロピオニルアミノ)プロピオン酸
(化合物4−11)
【0240】・(2RS)−2−(2,2−ジメチル−
3−メルカプトプロピオニルアミノ)−4−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]酪酸(化
合物4−12)
【0241】・(2RS)−2−(2,2−ジメチル−
3−メルカプトプロピオニルアミノ)−6−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルオキシ]ヘキサン
酸(化合物4−13)
【0242】・(2RS)−3−[3−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルオキシ]−2−[(2S)−3−
メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオ
ン酸(化合物4−14)
【0243】実施例5 (2R)−2−[(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−
メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸メチルアミ
ド(化合物5−1)
【化21】
【0244】(2R)−2−tert.-ブトキシカルボニル
アミノ−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジ
ルチオ]プロピオン酸メチルアミド(参考化合物6−
1、200mg)に4N塩酸/ジオキサン(1.5m
l)を加え、室温で1時間撹拌する。反応液を減圧濃縮
し、得られる油状物を塩化メチレン(5ml)に溶解す
る。氷冷化、この溶液にN−メチルモルホリン(0.1
19ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(10
9mg)、(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−メチル
プロピオン酸(182mg)、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(13
5mg)、N−メチルモルホリン(0.077ml)を
順に加え、室温で一晩撹拌する。反応液に5%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出する。
有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮す
る。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製
し、標記化合物170mg(66.4%)を得る。
【0245】mp 137.0〜155.0℃ [α] 20 −99.7°(c=0.49,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3281,3066,164
0,1521,1410
【0246】実施例5と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0247】・(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾ
イルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4
−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸ベンジルアミド(化合物5−2)
【0248】実施例6 (2R)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸メチルアミド
(化合物6−1)
【化22】
【0249】(2R)−2−[(2S)−3−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[4−
(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン
酸メチルアミド(化合物5−1、50mg)のメタノー
ル(2ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム(0.13
ml)を加え、室温で15分間撹拌する。反応液を5%
クエン酸水溶液の添加によってpH7とした後、減圧濃
縮する。得られる油状物に水を加え、酢酸エチルで抽出
する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物18mg(4
6.2%)を得る。
【0250】mp 133.0〜137.0℃ [α] 20 −43.8°(c=0.20,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm-1)3292,2556,163
9,1524,1355
【0251】実施例6と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0252】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
ベンジルアミド(化合物6−2)
【0253】実施例7 (2R)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]−2−[(2S)−2−メチル−3−メチル
チオプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物7−
1)
【化23】
【0254】氷冷下、(2R)−3−[4−(N,N−
ジメチルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3
−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピ
オン酸(化合物3−1、300mg)のエタノール
(6.4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム(0.8
4ml)を加え、さらにヨウ化メチル(0.052m
l)のエタノール(2ml)溶液を滴下した後、25分
間撹拌する。反応液を5%クエン酸水溶液の添加によっ
てpH4とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を5%ク
エン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物143mg
(50.3%)を得る。
【0255】[α] 20 −76.1°(c=0.3
1,メタノール) IR(Film,cm-1)3306,2970,189
0,1731,1650,1522,1424,113
0,668
【0256】実施例7と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0257】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−ベン
ジルチオ−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
酸(化合物7−2) [α] 20 −49.1°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3307,2917,173
0,1657,1612,1521,1453,135
1,1217,755,703
【0258】実施例8 (2R)−3−[4−(N,N−ジメチルアミノ)ベン
ジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル
(化合物8−1)
【化24】
【0259】(2R)−3−[4−(N,N−ジメチル
アミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物3−1、300mg)および p- トルエンスル
ホン酸一水和物(240mg)のエタノール(10m
l)溶液に、無水硫酸ナトリウム(3g)を加え、3時
間30分間加熱還流する。硫酸ナトリウムを濾過により
除去し、濾液を減圧濃縮する。得られる油状物に5%炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエ
ン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物211mg(65.
3%)を得る。
【0260】mp 60.5〜64.0℃ [α] 20 −84.5°(c=0.48,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3295,2974,257
4,1722,1648,1524,1446,105
8,811
【0261】実施例8と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0262】・(2R)−3−[4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物8−2)
【0263】・(2R)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−3−[4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸エチ
ルエステル(化合物8−3)
【0264】・(2R)−2−(2,2−ジメチル−3
−メルカプトプロピオニルアミノ)−3−[4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ]プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物8−4)
【0265】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0266】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0267】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を
得る(以下の処方の錠剤も同じ)。
【0268】 処方2 100mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg コーティング剤 2mg
【0269】 処方3 100mg中 本発明化合物 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【0270】 処方4 100mg中 本発明化合物 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【0271】 処方5 220mg中 本発明化合物 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0272】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 145mg
【0273】本発明化合物と乳糖の混合比を変えること
により、本発明化合物の成分量が10mg/カプセル、
30mg/カプセル、50mg/カプセル、100mg
/カプセルであるカプセル剤を調製する。
【0274】 3)顆粒剤 処方1 100mg中 本発明化合物 30mg マンニトール 46.5mg ポリビニルピロリドンK−30 7mg オイドラギットRL 15mg トリアセチン 1.5mg
【0275】 処方2 130mg中 本発明化合物 50mg 乳糖 55mg バレイショデンプン 20mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg タルク 微量
【0276】 4)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90mg 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0277】[薬理試験]LTAヒドロラーゼ活性の
測定法として、基質としてLTAを用い、酵素反応で
生じるLTB量を測定することで酵素活性を測定する
Izumiらの方法が知られている(Biochem. Biophys. Re
s. Commun., 135, 139-145 (1986) )。
【0278】そこで、この文献に記載された方法に準じ
て、本発明化合物のLTAヒドロラーゼへの作用を検
討した。
【0279】(実験方法)酵素標品としては、Izumi ら
の方法(Biochem. Biophys. Res. Commun., 135,139-14
5 (1986) )および Evansらの方法(BIochem. Biophys.
Acta, 840, 43-50 (1985) )に準じて、以下の方法に
よりモルモット肺から粗抽出したものを用いた。
【0280】Hartley系モルモット(体重330
g)から肺を摘出し、氷冷下、肺重量の3倍量のリン酸
緩衝液(50mM、pH7.4、1mMのエチレンジア
ミン四酢酸(EDTA)および1mMのジチオトレイト
ール(DTT)を含む)中でホモジナイズした後、20
分間低速遠心(800×g)、20分間高速遠心(10
000×g)さらに60分間超遠心(100000×
g、60分)して上清を得た。氷冷下、この上清を、こ
れに飽和硫酸アンモニウム水溶液(pH7.0〜7.
2、1mMのDTTを含む)を滴下することによって、
40%飽和とした後、20分間高速遠心(10000×
g)した。さらにその上清を、これに飽和硫酸アンモニ
ウム水溶液(pH7.0〜7.2、1mMのDTTを含
む)を滴下することによって、70%飽和とした後、2
0分間高速遠心(10000×g)した。得られたペレ
ットをトリス−酢酸緩衝液(20mM、pH7.8、1
mMのDTTを含む)2mlに溶解し、2リットルの同
溶液中で透析することにより酵素標品を得た。
【0281】基質であるLTAは、LTAメチルエ
ステルを加水分解することにより調製し、エタノールに
溶解したものを用いた。
【0282】次に、本発明化合物の酵素標品への作用を
検討するため、表1の組成の混合溶液を用いて下記の反
応条件で反応させた。
【0283】
【表1】
【0284】上記溶液50μlを37℃で1分間インキ
ュベーションした。氷冷下、反応液にアセトニトリル−
エタノール−酢酸混合液(150:50:3,容積比)
100μlを加え、−20℃で30分間放置した後、5
分間高速遠心(10000×g)して上清を得た。その
上清中のLTB生成量を高速液体クロマトグラフィー
にて測定した。
【0285】被験化合物のLTAヒドロラーゼに対す
る阻害作用の程度は、下記の式より求めた阻害率で示
す。
【0286】
【式1】 A:被験化合物非存在下でのLTB生成量 B:被験化合物存在下でのLTB生成量
【0287】(結果)表2に実験結果の一例として、化
合物3−1、化合物3−3、化合物3−9、化合物3−
19、化合物3−21、化合物3−22、化合物3−2
3、化合物3−24、化合物3−26、化合物3−2
7、化合物3−28および化合物8−1において、LT
ヒドロラーゼを50%阻害するのに要した濃度(I
50)を示す。
【0288】
【表2】
【0289】表2に示されるように、本発明化合物はL
TAヒドロラーゼ活性を低濃度で顕著に阻害すること
が認められた。
【0290】
【発明の効果】上記の薬理試験から、本発明化合物は優
れたLTAヒドロラーゼ阻害作用を有しており、医
薬、特にLTBが関与する疾患であるリウマチ、乾
癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患
の治療剤として優れたものであることが期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 323/60 C07C 323/60 327/32 327/32 C12N 9/99 C12N 9/99

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化1】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低
    級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基
    を示し、該フェニル低級アルキル基および該ベンゾイル
    基のフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル基または
    低級アルコキシ基で置換されていてもよい。Rはエス
    テル、アミドまたはヒドロキサム酸に変換されていても
    よいカルボキシル基を示す。Rは低級アルキル基を示
    す。Rは低級アルキル基を示す。Aはフェニル基で
    置換されていてもよい低級アルキレン基を示し、該フェ
    ニル基はハロゲン原子、低級アルキル基または低級アル
    コキシ基で置換されていてもよい。Aは低級アルキレ
    ン基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。Zは硫黄
    原子または酸素原子を示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化2】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低
    級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基
    を示し、該フェニル低級アルキル基および該ベンゾイル
    基のフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル基または
    低級アルコキシ基で置換されていてもよい。Rは低級
    アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステ
    ルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモニ
    ア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキル
    アミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル
    基;またはヒドロキサム酸に変換されていてもよいカル
    ボキシル基を示し、該フェニル低級アルキルエステルお
    よび該フェニル低級アルキルアミンのフェニル環はハロ
    ゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコ
    キシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ
    基、低級アルキルアミノ基または低級アルカノイルアミ
    ノ基で置換されていてもよい。Rは低級アルキル基を
    示す。Rは低級アルキル基を示す。Aはフェニル基
    で置換されていてもよい低級アルキレン基を示し、該フ
    ェニル基はハロゲン原子、低級アルキル基または低級ア
    ルコキシ基で置換されていてもよい。Aは低級アルキ
    レン基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。Zは硫
    黄原子または酸素原子を示す。]
  3. 【請求項3】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化3】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低
    級アルキル基またはベンゾイル基を示す。Rは低級ア
    ルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステル
    に変換されていてもよいカルボキシル基;または低級ア
    ルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとの
    アミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
    は低級アルキル基を示す。Rは低級アルキル基を
    示す。Aはフェニル基で置換されていてもよい低級ア
    ルキレン基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。A
    は低級アルキレン基を示す。Zは硫黄原子または酸素
    原子を示す。]
  4. 【請求項4】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化4】 [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低
    級アルキル基またはベンゾイル基を示す。Rは低級ア
    ルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
    基;または低級アルキルアミンとのアミドに変換されて
    いてもよいカルボキシル基を示す。Rは低級アルキル
    基を示す。Rは低級アルキル基を示す。Aはフェニ
    ル基で置換されていてもよい低級アルキレン基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。Aは低級アルキレン
    基を示す。Zは硫黄原子または酸素原子を示す。]
  5. 【請求項5】 Rが水素原子、メチル基、ベンジル基
    またはベンゾイル基を、Rがエチルエステルに変換さ
    れていてもよいカルボキシル基;またはメチルアミンと
    のアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を、R
    がメチル基またはエチル基を、Rがメチル基または
    エチル基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン
    基、エチレン基、プロピレン基、エチルエチレン基、プ
    ロピルエチレン基、イソプロピルエチレン基、ベンジル
    エチレン基、フェネチルエチレン基、トリメチレン基ま
    たはメチルトリメチレン基を、Aがメチレン基または
    エチレン基を、Aがメチレン基を示す請求項4記載の
    化合物およびその塩類。
  6. 【請求項6】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化5】 [式中、Rは水素原子を示す。Rは低級アルキルエ
    ステルに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
    は低級アルキル基を示す。Rは低級アルキル基を
    示す。Aはフェニル基で置換されていてもよい低級ア
    ルキレン基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。A
    は低級アルキレン基を示す。Zは硫黄原子を示す。]
  7. 【請求項7】 Rがエチルエステルに変換されていて
    もよいカルボキシル基を、Rがメチル基またはエチル
    基を、Rがメチル基またはエチル基を示し、Aがメ
    チレン基、エチレン基、プロピレン基、エチルエチレン
    基、プロピルエチレン基、イソプロピルエチレン基また
    はフェネチルエチレン基を、Aがメチレン基を、A
    がメチレン基を示す請求項6記載の化合物およびその塩
    類。
  8. 【請求項8】 Rが水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル低級アルキル基またはベンゾイル基を示す請求項2
    記載の化合物およびその塩類。
  9. 【請求項9】 Rが水素原子、メチル基、ベンジル基
    またはベンゾイル基を示す請求項2記載の化合物および
    その塩類。
  10. 【請求項10】 Rが水素原子を示す請求項2記載の
    化合物およびその塩類。
  11. 【請求項11】 Rが低級アルキルエステルもしくは
    フェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよい
    カルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくはフ
    ェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていて
    もよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化合物およ
    びその塩類。
  12. 【請求項12】 Rが低級アルキルエステルに変換さ
    れていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルア
    ミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基
    を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  13. 【請求項13】 Rがエチルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基;またはメチルアミンとのアミ
    ドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す請求項
    2記載の化合物およびその塩類。
  14. 【請求項14】 Rが低級アルキルエステルに変換さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。
  15. 【請求項15】 Rがエチルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化合物お
    よびその塩類。
  16. 【請求項16】 Rがメチル基またはエチル基を示す
    請求項2記載の化合物およびその塩類。
  17. 【請求項17】 Rがメチル基またはエチル基を示す
    請求項2記載の化合物およびその塩類。
  18. 【請求項18】 Aがフェニル基で置換されていても
    よい低級アルキレン基を示す請求項2記載の化合物およ
    びその塩類。
  19. 【請求項19】 Aがメチレン基、メチルメチレン
    基、エチレン基、プロピレン基、エチルエチレン基、プ
    ロピルエチレン基、イソプロピルエチレン基、ベンジル
    エチレン基、フェネチルエチレン基、トリメチレン基ま
    たはメチルトリメチレン基を示す請求項2記載の化合物
    およびその塩類。
  20. 【請求項20】 Aがメチレン基、エチレン基、プロ
    ピレン基、エチルエチレン基、プロピルエチレン基、イ
    ソプロピルエチレン基またはフェネチルエチレン基を示
    す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  21. 【請求項21】 Zが硫黄原子を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。
  22. 【請求項22】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基またはベンゾイル基を、Rが低
    級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエス
    テルに変換されていてもよいカルボキシル基;または低
    級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミン
    とのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示
    す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  23. 【請求項23】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基またはベンゾイル基を、Rが低
    級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシ
    ル基;または低級アルキルアミンとのアミドに変換され
    ていてもよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化合
    物およびその塩類。
  24. 【請求項24】 Rが水素原子、メチル基、ベンジル
    基またはベンゾイル基を、Rがエチルエステルに変換
    されていてもよいカルボキシル基;またはメチルアミン
    とのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示
    す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  25. 【請求項25】 Rが水素原子を、Rが低級アルキ
    ルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を、
    Zが硫黄原子を示す請求項2記載の化合物およびその塩
    類。
  26. 【請求項26】 Rが水素原子を、Rがエチルエス
    テルに変換されていてもよいカルボキシル基を、Zが硫
    黄原子を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  27. 【請求項27】 3−[4−(N,N−ジメチルアミ
    ノ)ベンジルチオ]−2−(3−メルカプト−2−メチ
    ルプロピオニルアミノ)プロピオン酸およびその塩類。
  28. 【請求項28】 (2R)−3−[4−(N,N−ジメ
    チルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メ
    ルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
    酸およびその塩類。
  29. 【請求項29】 (2R)−3−[4−(N,N−ジメ
    チルアミノ)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メ
    ルカプト−2−プロピルプロピオニルアミノ]プロピオ
    ン酸およびその塩類。
  30. 【請求項30】 請求項1から請求項29記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする医薬組成物。
  31. 【請求項31】 請求項1から請求項29記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とするロイコトリエンA
    害剤。
  32. 【請求項32】 請求項1から請求項29記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする炎症性疾患治療剤。
  33. 【請求項33】 請求項1から請求項29記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする抗リウマチ剤。
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