JP3608021B2 - 新規含硫黄アミノ酸誘導体 - Google Patents

新規含硫黄アミノ酸誘導体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロイコトリエンAヒドロラーゼに対して阻害作用を有し、リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患の治療剤などの医薬として有用な新規含硫黄アミノ酸誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エポキシドヒドロラーゼの一つであるロイコトリエンA(以下、LTAとする)ヒドロラーゼは、活性中心に亜鉛を必要とする金属含有酵素である。
【0003】
LTAヒドロラーゼは、LTAから強力な前起炎物質であるロイコトリエンB(以下、LTBとする)への生化学的変換の触媒的役割を果たす。
【0004】
LTBは5−リポキシゲナーゼ経路中において生成するアラキドン酸代謝物で、肥満細胞、好中球、単球、マクロファージ等を含む種々の細胞で生合成され、炎症の重要なメディエーターとしての役割を担っている。LTBは白血球の走化性、凝集、脱顆粒および多形核白血球の蓄積を誘導し、血管透過性および浮腫形成を亢進させる。そのため、炎症性疾患、例えば、リウマチ(J. Clin. Invest., 66, 116−117 (1980))、乾癬(Br. J. Pharmacol., 83, 313−317 (1984) )、炎症性腸疾患(Gastroenterology, 86, 453−460 (1984))、痛風(Lancet, , 1122−1124 (1982) )の病変部および嚢胞性線維症の喀痰中(Lancet, 342, 465−469 (1993) )には、特に高レベルのLTBが検出されていることが報告されている。
【0005】
したがって、LTAヒドロラーゼを阻害する化合物は、LTBの生成を防止し、炎症性疾患に対して治療効果を発現すると期待される。
【0006】
3−オキシラニル安息香酸およびその誘導体が、LTAヒドロラーゼ阻害作用を有し、乾癬、炎症性腸疾患、関節炎、痛風等の炎症性疾患の治療剤として有用であることが報告されている(特開平2−134375号公報)。
【0007】
また、(+)−1−(3S,4R)−[3−(4−フェニルベンジル)−4−ヒドロキシクロマン−7−イル]シクロペンタンカルボン酸が、LTAヒドロラーゼ阻害作用を有し、コラーゲン誘発関節炎モデルにおいて関節炎発症を抑制したことが報告されている(J. Med. Chem., 37, 3197−3199 (1994) )。
【0008】
一方、一般式[I]で表される本発明化合物の構造的特徴は、システイン等の含硫黄アミノ酸の硫黄原子が置換フェニルアルキル基と結合し、かつ、N−末端が分枝の含硫低級アルカノイル基と結合しているところにある。以下、化学構造の観点から従来の技術について説明する。
【0009】
【化5】
Figure 0003608021
【0010】
本発明化合物と近い化学構造を有する公知化合物として次の2種の化合物がある。即ち、一般式[I]においてRが水素原子である化合物とRがベンジル基である化合物である。前者についてはジアステレオマーがACE阻害作用を有していること(Chem. Pharm. Bull.,35, 2382−2387(1987))、また、光学活性体がACE阻害作用およびエンドペプチダーゼ24. 11阻害作用を有していること(J. Med. Chem.,37, 2461−2476(1994))が報告されている。また、後者について は、ACE阻害作用およびリウマチ様因子不活性化作用を有することからリウマチ様疾患治療剤ならびに抗圧剤として有用であること(特開昭61−165362号公報)、エンドペプチダーゼ24. 11阻害作用を有し高血圧治療に有用であること(特開昭63−39855号公報)、および内因性ANFのナトリウム排泄増加作用を有し、高血圧およびうっ血性心不全の治療に有用であること(特開平2−503799号公報)が報告されている。しかしながら、これら報告にはLTAヒドロラーゼ阻害作用については何等記載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、含硫黄アミノ酸誘導体のACE阻害作用、エンドペプチダーゼ24. 11阻害作用、リウマチ様因子不活性化作用、内因性ANFのナトリウム排泄増加作用に着目した研究は種々行われている。しかしながら、含硫黄アミノ酸誘導体についてLTAヒドロラーゼ阻害作用に着目した研究は全くなされておらず、どの様な化合物がLTAヒドロラーゼ阻害作用を有するか、また、その化合物において種々の置換基を導入することが効果にどの様な影響を及ぼすのかを研究することは非常に興味ある課題であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、システイン等の含硫黄アミノ酸に着目し種々の誘導体の合成研究を行い、得られた化合物についてLTAヒドロラーゼ阻害活性を測定した。その結果、少なくとも式[II]で表される基本構造を有するとLTAヒドロラーゼ阻害活性を示すことを見いだした。
【0013】
【化6】
Figure 0003608021
【0014】
しかしながら、優れた活性を有する化合物についてさらに鋭意研究した結果、上記式[II]において”Phenyl”が置換基を有したフェニル基であり、かつ、”Alkylene”が低級アルキル基を導入したエチレン基であることが優れた活性を示すのに必須であることを見いだした。これらの知見を総合し一般式[I]で示される本発明化合物が非常に高いLTAヒドロラーゼ阻害活性を有することを見いだすに至った。本発明化合物における上記要件が必須であることは、後述する[比較試験]の結果が明確に示している。また、本発明化合物は安全性の面でも優れており、医薬として好適な化合物である。
【0015】
【化7】
Figure 0003608021
【0016】
[式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、該フェニル低級アルキル基およびベンゾイル基のフェニル環は低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されていてもよい。
【0017】
低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基、または、アンモニア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
【0018】
はヒドロキシ基、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、該フェニル基、フェノキシ基およびフェニルチオ基のフェニル環は、低級アルキル基または低級アルコキシ基で置換されていてもよい。
【0019】
は低級アルキル基を示す。
【0020】
は低級アルキレン基を示す。
【0021】
は低級アルキレン基を示す。以下に同じ。]
【0022】
上記で規定する基を詳しく説明する。ハロゲンとはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。低級アルキルとはメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソプロピル、tert−ブチル等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を示す。低級アルカノイルとはアセチル、プロピオニル、ブチリル、ヘキサノイル、イソブチリル、ピバロイル等の2〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルカノイルを示す。低級シクロアルキルとは、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の3〜8の炭素数を有する環状アルキルを示す。低級アルコキシとはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシを示す。低級アルキルチオとはメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ヘキシルチオ、イソプロピルチオ、tert−ブチルチオ等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルチオを示す。低級アルキレンとはメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、プロピレン、エチルエチレン、ジメチルエチレン、プロピルエチレン、イソプロピルエチレン、メチルトリメチレン、ジメチルメチレン、エチルメチレン、プロピルメチレン、イソプロピルメチレン、ブチルメチレン等の1〜6の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレンを示す。低級アルキルスルホニルとは、メチルスルホニル、エチルスルホニル、ヘキシルスルホニル、イソプロピルスルホニル、tert−ブチルスルホニル等の1〜6の炭素数を有する直鎖または分枝のアルキルスルホニルを示す。
【0023】
エステルとはメチルエステル、エチルエステル、ヘキシルエステル、イソプロピルエステル、tert−ブチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンジルエステル等のフェニル低級アルキルエステル等のようにカルボン酸のエステルとして汎用されるものを示す。アミドとはアンモニアとのアミド、メチルアミン、ジメチルアミンやエチルアミン等の低級アルキルアミンとのアミド、ベンジルアミン等のフェニル低級アルキルアミンとのアミド等のようにカルボン酸のアミドとして汎用されるものを示す。
【0024】
本発明化合物における塩類とは医薬として許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノールアミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられる。また、本発明化合物は水和物の形態をとっていてもよい。
【0025】
ところで、医薬品として用いられる化合物においては、生体内における吸収促進および持続性向上、製剤化する上での安定化などを目的として、カルボン酸のエステル化等のプロドラッグ化や、製造手段として、すなわち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる技術も汎用されている。従って、本発明においてもカルボキシル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルやアミドの形に変換されてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明化合物のうち、好ましい例としては、下記のものが挙げられる。
【0027】
・上記一般式[I]において、Rが水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、該フェニル低級アルキル基およびベンゾイル基のフェニル環は低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されていてもよく、Rが低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモニア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されてもよいカルボキシル基;またはヒドロキサム酸に変換されてもよいカルボキシル基を示し該フェニル低級アルキルエステルおよび該フェニル低級アルキルアミンのフェニル環はヒドロキシ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されていてもよく、Rはヒドロキシ基、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、該フェニル基、フェノキシ基およびフェニルチオ基のフェニル環は低級アルキル基または低級アルコキシ基で置換されていてもよく、Rが低級アルキル基を示し、Aが低級アルキレン基を示し、Aが低級アルキレン基を示す化合物(a)およびその塩類。
【0028】
化合物(a)およびその塩類に属するもののうち、特に、次の化合物が例示される。
【0029】
・化合物(a)においてRが水素原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示す化合物およびその塩類。
【0030】
・化合物(a)においてRが水素原子またはベンゾイル基を示す化合物およびその塩類。
【0031】
・化合物(a)において、Rが低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す化合物およびその塩類。
【0032】
・化合物(a)において、Rがカルボキシル基を示す化合物およびその塩類。
【0033】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示す化合物およびその塩類。
【0034】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示す化合物およびその塩類。
【0035】
・化合物(a)において、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示す化合物およびその塩類。
【0036】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示す化合物およびその塩類。
【0037】
・化合物(a)において、Rがイソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示す化合物およびその塩類。
【0038】
・化合物(a)において、Rがメチル基を示す化合物およびその塩類。
【0039】
・化合物(a)において、Aがメチレン基またはジメチルメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0040】
・化合物(a)において、Aがメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0041】
・化合物(a)において、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、プロピルメチレン基、イソプロピルメチレン基またはブチルメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0042】
・化合物(a)において、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0043】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rが低級アルキル基を示す化合物およびその塩類。
【0044】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲン原子、低級アルカンスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rが低級アルキル基を示す化合物およびその塩類。
【0045】
・化合物(a)において、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rがメチル基を示す化合物およびその塩類。
【0046】
・化合物(a)において、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示し、Rが低級アルキル基を示す化合物およびその塩類。
【0047】
・化合物(a)において、Rがイソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示し、Rがメチル基を示す化合物およびその塩類。
【0048】
本発明化合物の好ましい例として、さらに下記のものが挙げられる。
【0049】
・上記一般式[I]において、Rが水素原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、Rが低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示し、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rが低級アルキル基を示し、Aが低級アルキレン基を示し、Aが低級アルキレン基を示す化合物(b)およびその塩類。
【0050】
・上記一般式[I]において、Rが水素原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、Rが低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を示し、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rが低級アルキル基を示し、Aが低級アルキレン基を示し、Aが低級アルキレン基を示す化合物(c)およびその塩類。
【0051】
・化合物(c)において、Rがカルボキシル基またはエトキシカルボニル基を示し、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基を、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0052】
・上記一般式[I]において、Rが水素原子、アセチル基またはベンゾイル基を示し、Rがカルボキシル基、メトキシカルボニル基またはエトキシカルボニル基を示し、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロヘキシル基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基またはジメチルメチレン基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、プロピルメチレン基、イソプロピルメチレン基またはブチルメチレン基を示す化合物(d)およびその塩類。
【0053】
・上記一般式[I]において、Rが水素原子またはベンゾイル基を示し、Rがカルボキシル基を示し、Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示し、Rが低級アルキル基を示し、Aが低級アルキレン基を示し、Aが低級アルキレン基を示す化合物(e)およびその塩類。
【0054】
・化合物(e)において、Rがイソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示し、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチル基を示す化合物及びその塩類。
【0055】
・上記一般式[I]において、Rがイソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示し、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基またはジメチルメチレン基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン基を示す化合物(f)およびその塩類。
【0056】
本発明の好ましい具体例として、下記式[III]から[XI]および式[XIX]から[XXIV]で表される(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸[III]、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メ チルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸[IV]、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸[V] 、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ヨードベンジルチオ)プロピオン酸[VI]、(2R)−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[VII]、(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロ ピオニルアミノ]プロピオン酸[VIII]、(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[IX]、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸[X]、(2R)−3−(4−ヨードベンジルチオ)−2−[(2S)−3− メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XI]、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−メチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸[XIX]、(2R )−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸[XX]、(2R)−3−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXI]、(2R)−3−[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]−2 −[(2R)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXII]、(2R)−3−(4−シクロヘキシルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXIII] 、(2R)−3−[(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXIV]、およびこれら化合物の塩類が挙げられる。なお、下記式[III] から[XI]および式[XIX]から[XXIV]中、“Bz”はベンゾイル基を、“ Bu”はtert−ブチル基を、“Pr”はイソプロピル基をそれぞれ示す。
【0057】
【化8】
Figure 0003608021
【0058】
【化9】
Figure 0003608021
【0059】
【化10】
Figure 0003608021
【0060】
【化11】
Figure 0003608021
【0061】
【化12】
Figure 0003608021
【0062】
【化13】
Figure 0003608021
【0063】
【化14】
Figure 0003608021
【0064】
【化15】
Figure 0003608021
【0065】
【化16】
Figure 0003608021
【0066】
【化17】
Figure 0003608021
【0067】
【化18】
Figure 0003608021
【0068】
【化19】
Figure 0003608021
【0069】
【化20】
Figure 0003608021
【0070】
【化21】
Figure 0003608021
【0071】
【化22】
Figure 0003608021
【0072】
本発明化合物の代表的な合成法を下記に示す。
【0073】
【化23】
Figure 0003608021
【0074】
[式中、Rはカルボン酸の活性エステルを示す。
【0075】
Xはハロゲン原子を示す。]
上記で新たに規定した基をさらに詳しく説明すると、活性エステルとは、4−ニトロフェニルエステルまたはN−ヒドロキシコハク酸イミドエステル等のようにアミノ酸の活性エステルとして汎用されるものを示す。
【0076】
上記式[XII] で表される化合物を、塩基存在下で式[XIV] で表される化合物と反応させて、式[XIII]で表される化合物を得る。次いで、式[XV]で表される化合物を式[XVI] で表される活性エステル体に導き、その活性エステル体を化合物[XIII]と塩基存在下で反応させることにより、Rが低級アルカノイルまたはベンゾイル基(該ベンゾイル基のフェニル環が低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されてもよい。)である本発明化合物(式[XVII])を得る。次いで、必要に応じて塩基存在下で保護基を除去することでRが水素原子である本発明化合物(式[XVIII] )を得る。
【0077】
また、本発明化合物のカルボキシル基は、必要に応じて汎用される方法を用いてエステルに変換することが出来る。また、そのエステル体は、常法に従いヒドロキサム酸誘導体に導くことが出来る。逆に、エステルは、汎用される方法を用いて加水分解または酸の添加により、カルボン酸とすることができる。
【0078】
上記の方法によって得られた化合物は、常法により前述の様な塩類とすることができる。
【0079】
一般式で表される化合物にはジアステレオ異性体および光学異性体が存在するが、それらはすべて本発明に含まれる。光学活性な原料を用いると単一のジアステレオ異性体および光学異性体が得られるが、ラセミ体を原料として用いた場合には、汎用される方法、例えば光学分割等を用いる方法により各異性体を分離することができる。
【0080】
本発明化合物の有用性を調べるべく、本発明化合物のLTAヒドロラーゼに対する作用を検討した。詳細については後述の薬理試験の項で示すが、基質としてLTAを用い酵素反応で生じるLTA量を指標として検討した結果、本発明化合物はLTAヒドロラーゼに対し強い阻害活性を示した。このことから、本発明化合物は酵素反応によって生じるLTAが関与する幅広い疾患、特にリウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患の治療に有用であることが期待される。
【0081】
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されている技術を用いて製剤化することができる。例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳糖、結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース、カルシウム、低置換ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜剤などを必要に応じて加えればよい。
【0082】
本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日あたり0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000mgを1回または数回に分けて投与すればよい。
【0083】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明化合物の製造例、製剤例および薬理試験の結果を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0084】
【実施例】
[製造例]
参考例1
(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−1)
【化24】
Figure 0003608021
【0085】
氷冷下、(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオン酸(15g)の塩化メチレン(100ml)溶液に、4−ニトロフェノール(10.2g)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(15.2g)を順々に加え、混合液を氷冷下で30分、室温で4時間30分撹拌する。生じる沈殿物を濾過により除去し、濾液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物を26.01g(定量的)得る。
【0086】
(参考化合物1−1)
mp 42.0〜44.0℃
[α] 20 −101.2°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3079,2988,1759,1660,1592,1521,1351,1323,1204
【0087】
参考例1と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0088】
・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−2)
mp 40.5〜42.0℃
IR(KBr,cm−1)3076,2979,1758,1661,1593,1522,1346,1209
【0089】
・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−エチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−3)
IR(Film,cm−1)2967,2935,1761,1664,1523,1347,1209
【0090】
・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−プロピルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−4)
IR(Film,cm−1)3084,1761,1666,1616,1524,1347
【0091】
・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−イソプロピルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−5)
IR(Film,cm−1)3083,1758,1665,1616,1524,1347,1315
【0092】
・(2S)−3−(アセチルチオ)−2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−6)
【0093】
[α] 20 −77.3°(c=0.99,メタノール)
IR(Film,cm−1)1762,1694,1526,1348,1206,1136
【0094】
参考例2
S−(4−メチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−1)
【化25】
Figure 0003608021
【0095】
L−システイン塩酸塩・一水和物(2.0g)を2N水酸化ナトリウム水溶液(11.4ml)に溶解する。これにα−ブロモ−p−キシレン(2.3g)のエタノール(10ml)溶液を加える。この液を室温で40分撹拌し析出する結晶を濾取する。得られた結晶を再結晶することで精製し標記化合物を得る。
【0096】
(参考化合物2−1)
mp 210.0〜211.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2919,2115,1618,1581,1495,1421,1298
【0097】
参考例2と同様に操作し、下記化合物を得る。また、参考化合物2−8,2−9,2−13,2−15,2−19,2−20,2−21,2−25および2−26において、反応基質として臭素体の代わりに塩素体を用い同様に操作し、下記化合物を得る。尚、反応基質のハロゲン体が市販品として手に入らない場合、市販の置換基を有するトルエン体からのN−ブロモコハク酸イミドによるWohl−Ziegler法(実験化学講座第4版19巻428頁)あるいは、ベンジルアルコール体から塩化チオニルによる塩素化法(実験化学講座第4版19巻444頁)を用いて、目的化合物を合成する。
【0098】
・S−(4−メチルベンジル)−D−システイン(参考化合物2−2)
【0099】
・S−(3−メチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−3)
【0100】
・S−(4−エチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−4)
mp 195.0〜197.0℃
IR(KBr,cm−1)2964,1617,1580,1491,1395,1343
【0101】
・S−(4−プロピルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−5)
mp 210.0〜213.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)3164,2956,2614,1618,1562,1495,1395
【0102】
・S−(4−イソプロピルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−6)
mp 200.0〜205.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2959,1585,1491,1412,1342
【0103】
・S−(4−tert−ブチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−7)
mp 180.0〜181.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2960,1615,1393,1268,839
【0104】
・S−(4−トリフルオロメチルベンジル)−L−システイン・塩酸塩(参考化合物2−8)
mp 213.0〜214.0℃(分解)
[α] 20 −19.6°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)2898,1731,1617,1583,1502,1324,1130,1067
【0105】
・S−(4−メトキシベンジル)−L−システイン(参考化合物2−9)
mp 206.0〜215.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2959,1611,1580,1514,1419,1254
【0106】
・S−(4−エトキシベンジル)−L−システイン(参考化合物2−10)
mp 210.0〜212.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2979,1613,1579,1513,1420,1344,1246
【0107】
・S−(4−メチルチオベンジル)−L−システイン(参考化合物2−11)
mp 210.0〜213.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2918,1617,1579,1492,1419,1343
【0108】
・S−(4−エチルチオベンジル)−L−システイン(参考化合物2−12)
【0109】
・S−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−L−システイン(参考化合物2−13)
mp 206.0〜211.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)3164,2908,1620,1588,1563,1494,1320
【0110】
・S−(4−フェニルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−14)
【0111】
・S−(4−フェノキシベンジル)−L−システイン(参考化合物2−15)
mp 208.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2915,1579,1490,1420,1258,855,690
【0112】
・S−(4−フェニルチオベンジル)−L−システイン(参考化合物2−16)
【0113】
・S−(4−フルオロベンジル)−L−システイン(参考化合物2−17)
mp 210.0〜215.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2915,2617,1621,1583,1558,1491,1411,1394
【0114】
・S−(4−クロロメチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−18)
mp 203.0〜206.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2880,1619,1589,1560,1491,1395,840
【0115】
・S−(4−ブロモベンジル)−L−システイン(参考化合物2−19)
mp 205.0〜208.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2919,1616,1586,1488,1397,1341,1072
【0116】
・S−(4−ヨードベンジル)−L−システイン(参考化合物2−20)
mp 207.0〜212.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2919,1615,1581,1502,1416,1342,1298,1059
【0117】
・S−(4−メチルスルホニルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−21)
【0118】
・S−(4−トリフルオロメチルスルホニルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−22)
【0119】
・S−(4−ニトロベンジル)−L−システイン(参考化合物2−23)
mp 190.0〜192.0℃(分解)
IR(KBr,cm−1)3300,3107,1627,1539,1346
【0120】
・S−(4−シアノベンジル)−L−システイン(参考化合物2−24)
mp 185.0〜188.5℃(分解)
IR(KBr,cm−1)2987,2238,1585,1609,1506
【0121】
・S−(4−イソプロピルベンジル)−L−ペニシラミン(参考化合物2−25)
mp 216.5〜217.9℃
IR(KBr,cm−1)3128,2960,1637,1509,1462,1378,1329
【0122】
・S−(4−シクロヘキシルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−26)
mp 195.6〜197.1℃
【0123】
参考例3
(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(参考化合物3−1)
【化26】
Figure 0003608021
【0124】
氷冷下、S−(4−メチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−1)に水(50ml)およびトリエチルアミン(1.9ml)を加え、次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.9ml)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を加えた後、室温で一晩撹拌する。反応系に10%クエン酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルクロマトグラフィで精製し標記化合物を得る。
【0125】
参考例4
(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(参考化合物4−1)
【化27】
Figure 0003608021
【0126】
窒素雰囲気および寒剤(氷−食塩)冷却下、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(参考化合物3−1、700mg)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、N−メチルモルホリン(0.217ml)およびクロロぎ酸イソブチル(0.256ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を加え、15分間撹拌する。次いで、寒剤(氷−食塩)冷却下、40%N−メチルアミン水溶液(0.756ml)を加え、さらに2時間撹拌する。反応系に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物を得る。
【0127】
参考例4と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0128】
・(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルアミド(参考化合物4−2)
【0129】
参考例5
N−tert−ブトキシカルボニル−L−システイン エチルエステル(参考化合物5−1)
【化28】
Figure 0003608021
【0130】
窒素雰囲気下、L−システイン エチルエステル塩酸塩の塩化メチレン(30ml)溶液を氷冷し、トリエチルアミン(4.8ml)、二炭酸−tert−ジブチル(1.9ml)の塩化メチレン(20ml)溶液を順次加える。室温で2.5時間撹拌し、溶媒を減圧留去する。残留物に5%クエン酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物5.41g(93.3%)を得る。
【0131】
[α] 20 −24.8°(c=1.0,メタノール)
IR(Film,cm−1)3369,2979,1740,1716,1502,1249
【0132】
参考例5と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0133】
・N−tert−ブトキシカルボニル−L−システイン メチルエステル(参考化合物5−2)
【0134】
参考例6
S−[(α−メチル−4−イソプロピル)ベンジル]−L−システイン エチルエステル(参考化合物6−1)
【化29】
Figure 0003608021
【0135】
窒素雰囲気下、60%NaH(264mg)のジメチルホルムアミド(10ml)中の懸濁液を氷冷し、これにN−tert−ブトキシカルボニル−L−システイン エチルエステル(1.6g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液を加え、次いで、(±)−1−ブロモ−1−(4−イソプロピルフェニル)エタン(1.5g)のジメチルホルムアミド溶液(10ml)を加え、50〜65℃で1時間撹拌する。放冷後、反応系に10%クエン酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。この残留物に氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.7ml)を加え室温で30分撹拌する。反応系にジエチルエーテルを加え水で抽出する。水層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去し、標記化合物127mg(6.5%)を得る。
【0136】
IR(Film,cm−1)3378,2961,1736,1508,1182,834
【0137】
参考例6と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0138】
・S−(4−イソプロピルベンジル]−L−システイン メチルエステル(参考化合物6−2)
【0139】
参考例7
S−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−1)
【化30】
Figure 0003608021
【0140】
窒素雰囲気下、L−システイン塩酸塩・一水和物(3.0g)とα,α−ジメチル−4−イソプロピルベンジルアルコール(3.04g)を混合し、得られた混合物を2N塩酸(80ml)とジオキサン(15ml)の混液に溶解し、55℃で一晩撹拌する。放冷後、トリエチルアミンを加えて液を塩基性とし、二炭酸−tert−ジブチル(3.74g)のテトラヒドロフラン(35ml)溶液を加える。室温で2.5時間撹拌し、溶媒を減圧留去する。残留物に5%−クエン酸水溶液を加え、全体を酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、得られる化合物を酢酸エチル(13ml)に溶解する。氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル(13ml)を加え、室温で2時間撹拌する。溶媒を減圧濃縮し、析出する結晶をジエチエルエーテルで洗浄し標記化合物を5.41g(93.3%)を得る。
【0141】
mp 197.3〜197.9゜
[α] 20 −68.0°(c=1.0,メタノール)
IR(Film,cm−1)3308,2963,1732,1662,151
8,1208,1176,914
【0142】
参考例7と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0143】
・S−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−2)
mp 140゜
[α] 20 +10.4°(c=0.51,メタノール)
IR(Film,cm−1)3405,2961,1925,1574,1508,1220,826
【0144】
・S−[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−3)
mp 200〜205゜
[α] 20 +5.4°(c=0.51,メタノール)
IR(Film,cm−1)2963,1744,1483,1224,1192
【0145】
・S−[(4−イソプロピル−α−n−プロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−4)
IR(Film,cm−1)2959,1758,1573,1508,1418,1249,1198
【0146】
・S−[(4,α−ジイソプロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−5)
【0147】
・S−[(α−n−ブチル−4−イソプロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−6)
mp 187〜189゜
IR(Film,cm−1)2960,1761,1511,1418,1198,742
【0148】
・S−[(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−7)
mp 205.0〜206.0゜
[α] 20 +23.9°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)2923,1745,1487,1218,1188,844,824
【0149】
実施例1
(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−1)
【化31】
Figure 0003608021
【0150】
氷冷下、S−(4−メチルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−1、500mg)の塩化メチレン(20ml)/ジメチルホルムアミド(5ml)混合溶液にトリエチルアミン(0.464ml)を加え撹拌する。反応系に(2S)−3−ベンゾイルチオ−2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−1、919mg)を加え一晩撹拌する。さらに、反応系を40〜50℃で一晩撹拌する。反応終了後、減圧濃縮し残留物に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し標記化合物660mg(68.9%)を得る。
【0151】
(化合物1−1)
mp 115.0〜126.0℃
[α] 20 −123.8°(c=1.00,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3309,2980,1728,1708,1665,1534
【0152】
実施例1と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0153】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−2)
【0154】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−エチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−3)
【0155】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−プロピルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−4)
【0156】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−イソプロピルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−5)
【0157】
・(2S)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−6)
【0158】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(3−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−7)
【0159】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−エチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−8)
[α] 20 −125.2°(c=0.98,メタノール)
IR(Film,cm−1)3341,2967,2931,1734,1662,1515,1208
【0160】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−プロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−9)
mp 119.0〜121.0℃
[α] 20 −120.6°(c=0.51,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3290,2952,1725,1709,1669,1661,1648,1544,1209
【0161】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−10)
mp 92.0〜99.7℃
[α] 20 −123.5°(c=0.98,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3296,2962,1725,1708,1660,1541,1208
【0162】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−11)
[α] 20 −89.4°(c=0.49,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3307,2964,1732,1661,1414,1207,913
【0163】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−12)
IR(KBr,cm−1)3338,2963、1732,1662,1304,1208,913
【0164】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−13)
mp 180.0〜180.7℃
[α] 20 −104.7°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3295,2976,2938,1711,1660,1581,1542,1334,1114
【0165】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−14)
mp 133.0〜138.0℃
[α] 20 −124.5°(c=0.97,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3300,2931,1726,1708,1666,1535,1514,1255,1242
【0166】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−エトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−15)
mp 117.5〜121.0℃
[α] 20 −123.1°(c=0.99,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3289,3072,2974,2926,1725,1707,1670,1660,1545,1511,1238,1208
【0167】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−16)
mp 140.8〜146.0℃
[α] 20 −129.1°(c=0.97,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3292、2975、2920,1724,1707,1668,1660,1650,1542,1208
【0168】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−エチルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−17)
【0169】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−18)
mp 167.0〜168.2℃(分解)
[α] 20 −65.6°(c=0.97,ジメチルスルホキシド)
IR(KBr,cm−1)3291、2976、1714、1661、1650、1544、1314、1212、1149
【0170】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−19)
【0171】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェノキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−20)
[α] 20 −84.5°(c=0.99,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3285,2933,1659,1591,1240,1207
【0172】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェニルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−21)
【0173】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フルオロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−2
2)
mp 146.0〜150.0℃
[α] 20 −71.6°(c=0.99,ジメチルスルホキシド)
IR(KBr,cm−1)3292,3072,2975,1711,1660,1544,1233,1208
【0174】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−クロロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−23)
mp 162.5〜165.0℃
[α] 20 −120.4°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3291,2974,1706,1667,1659,1651,1544,690
【0175】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ブロモベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−24)
mp 166.0〜168.3℃
[α] 20 −116.9°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3292,2976,1708,1659,1542,1285,1242
【0176】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ヨードベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−25)
mp 171.0〜173.0℃
[α] 20 −76.5°(c=1.0,ジメチルスルホキシド)
IR(KBr,cm−1)3292,2976,1714,1659,1542,1242,1207,1060
【0177】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−26)
[α] 20 −102.2°(c=0.12,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3294,2932,1657,1535,1404,1300,1208,1146
【0178】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−27)
【0179】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ニトロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−28)
mp 169.0〜171.0℃
[α] 20 −77.8°(c=0.97,ジメチルスルホキシド)
IR(KBr,cm−1)3289,3077,2976,2937,1710,1658,1545,1516,1354
【0180】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−シアノベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−29)
mp 155.1〜156.5℃
[α] 20 −127.7°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3291,2974,2229,1710,1658,1543,1207
【0181】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(1RS)−1−(4−イソプロピルフェニル)エチルチオ]プロピオン酸エチルエステル(化合物1−30)
IR(Film,cm−1)3310,2963,1740,1664,1514、1207
【0182】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)−3−メチル酪酸(化合物1−31)
[α] 20 −82.7°(c=0.48,メタノール)
IR(Film,cm−1)3367,2965,1732,1661,1515,1208
【0183】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸メチルエステル(化合物1−32)
mp 93.6〜96.5℃
[α] 20 −121.1°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3338,2962,1750,1660,1522,1448,1432,1252,1206,1175,915,774,688,648
【0184】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−33)
[α] 20 −68.0°(c=1.0,メタノール)
IR(Film,cm−1)3308,2963,1732,1662,1518,1208,1176,914
【0185】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−34)
[α] 20 −90.8°(c=0.50,メタノール)
IR(Film,cm−1)2962,2931,1734,1663,1420,1207,1176,914
【0186】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−35)
[α] 20 −89.5°(c=0.99,メタノール)
IR(Film,cm−1)3323,2964,1731,1662,1515,1208,913
【0187】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−シクロヘキシルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−36)
[α] 20 −108.9°(c=0.52,メタノール)
IR(Film,cm−1)3324,2924,1737,1732,1666,1514,1208,914,757,689
【0188】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4−イソプロピル−α−n−プロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−37)
IR(Film,cm−1)2959,1735,1663,1518,1208
【0189】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4,α−ジイソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−38)
【0190】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−n−ブチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物1−39)
IR(Film,cm−1)3324,2959,2931,1738,1732,1666,1520,1208,914,758,689
【0191】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−40)
[α] 20 −6.8°(c=1.1,メタノール)
IR(Film,cm−1)3309,2972,2925,2851,1738,1663,1519,1448,1208,914,756,689
【0192】
・(2R)−2−[(2S)−3−(アセチルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−シクロヘキシルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−41)
mp 49.0〜56.0℃(粗結晶)
[α] 20 −98.7°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3310,2924,1690,1652,1534,1244,1106
【0193】
・(2R)−2−[(2RS)−3−(アセチルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−42)
【0194】
実施例2
(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−1)
【化32】
Figure 0003608021
【0195】
窒素雰囲気下、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−1、200mg)に28%アンモニア水溶液(6ml)を加え室温で1時間撹拌する。反応系に酢酸エチルを加え水で抽出する。氷冷下、水層に6N塩酸水溶液を加えpH2とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し標記化合物94mg(62.3%)を得る。
【0196】
mp 86.0〜88.5℃
[α] 20 −71.6°(c=0.51,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3458,3292,2975,2935,1744,1723,1643,1542
【0197】
実施例2と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0198】
・(2R)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−2)
【0199】
・(2R)−2−[(2RS)−2−エチル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−3)
【0200】
・(2R)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−プロピルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−4)
【0201】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−イソプロピルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−5)
【0202】
・(2S)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−6)
【0203】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(3−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−7)
【0204】
・(2R)−3−(4−エチルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−8)
mp 49.5〜52.5℃
[α] 20 −67.5°(c=0.99,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3321,2964,2517,1714,1643,1540,1418,1198
【0205】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−プロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−9)
mp 87.0〜89.5℃
[α] 20 −70.1°(c=0.51,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3332,2958,2930,1744,1723,1644,1603,1542,1416,1220,1196
【0206】
・(2R)−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−10)
[α] 20 −61.1°(c=0.52,メタノール)
IR(Film,cm−1)3324,2961,2567,1729,1648,1515,1213
【0207】
・(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−11)
[α] 20 −52.0°(c=0.49,メタノール)
IR(Film,cm−1)3376,2965,1725,1643,1515,1216
【0208】
・(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−12)IR(Film,cm−1)3308,2567,1731,1517,1203
【0209】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−13)
mp 82.0〜84.2℃
[α] 20 −66.2°(c=0.48,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3314,2567,1734,1654,1524,1322,1170,1123
【0210】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−14)
mp 87.0〜93.0℃
[α] 20 −73.5°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3294,2971,2935,1722,1708,1648,1540,1513,1248
【0211】
・(2R)−3−(4−エトキシベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−15)
mp 85.0〜87.0℃
[α] 20 −68.3°(c=0.51,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3330,2979,2934,2511,1718,1697,1645,1607,1542,1512,1250
【0212】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−16)
mp 87.0〜92.0℃
[α] 20 −75.2°(c=0.55,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3285,2967,2928,2544,1723,1706,1650,1537,1420,1281,1255
【0213】
・(2R)−3−(4−エチルチオベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−17)
【0214】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−18)
mp 55.0〜62.0℃
[α] 20 −58.6°(c=0.97,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3331,2974,2937,1725,1647,1605,1542,1509,1288
【0215】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェニルベンジルメチルチオ)プロピオン酸(化合物2−19)
mp 92.0〜101.0℃
[α] 20 −66.2°(c=0.11,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3304,2931,1703,1647,1530,1408,1276,1250
【0216】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェノキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−20)
[α] 20 −58.4°(c=0.5,メタノール)
IR(Film,cm−1)2932,2568,1733,1589,1236
【0217】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フェニルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−21)
【0218】
・(2R)−3−(4−フルオロベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−22)
mp 66.5〜73.0℃
[α] 20 −72.5°(c=1.0,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3334,3282,2972,2360,1742,1716,1643,1599,1544,1509,1219
【0219】
・(2R)−3−(4−クロロベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−23)
mp 79.0〜92.0℃
[α] 20 −69.7°(c=0.48,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3283,2542,1716,1643,1542,1418
【0220】
・(2R)−3−(4−ブロモベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−24)
mp 85.0〜94.0℃
[α] 20 −63.1°(c=0.53,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3286,2972,2934,1741,1723,1703,1644,1603,1542,1069
【0221】
・(2R)−3−(4−ヨードベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−25)
mp 109.5〜111.5℃
[α] 20 −60.6°(c=0.52,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3331,3288,2972,2934,1722,1644,1604,1541,1414,1393,1182,1058
【0222】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−26)
mp 121.5〜126.5℃
[α] 20 −61.8°(c=0.099,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3319,2970,2575,1708,1643,1537,1293,1233,1131
【0223】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−トリフルオロメチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−27)
【0224】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ニトロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−28)
[α] 20 −53.0°(c=0.49,ジメチルスルホキシド)
IR(KBr,cm−1)3306,2932,2569,1731,1632,1519,1422,1346
【0225】
・(2R)−3−(4−シアノベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−29)
[α] 20 −66.3°(c=0.59,メタノール)
IR(Film,cm−1)3340,2972,2932,2568,2229,1733,1650,1533,1214
【0226】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−メチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−30)
IR(Film,cm−1)3310,2963,1740,1664,1514,1207
【0227】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−メチル−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)酪酸(化合物2−31)
[α] 20 −23.1°(c=0.20,メタノール)
IR(Film,cm−1)3361,2964,2568,1727,1648,1515,1217
【0228】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−32)
[α] 20 −24.7°(c=0.51,メタノール)
IR(Film,cm−1)3318,2962,2568,1731,1646,1518,1383,1195
【0229】
・(2R)−3−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−33)
[α] 20 −43.5°(c=0.48,メタノール)
IR(Film,cm−1)3310,2962,2564,1731,1646,1522,1420,1208
【0230】
・(2R)−3−[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]−2−[(2R)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−34)
IR(KBr,cm−1)2965,2565,1732,1650,1519,1218
【0231】
・(2R)−3−(4−シクロヘキシルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−35)
mp106.6〜109.0℃
[α] 20 −65.2°(c=0.36,メタノール)
IR(KBr,cm−1)3318,2923,1716,1655,1525,1426,1266
【0232】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4−イソプロピル−α−n−プロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−36)
IR(Film,cm−1)2959,2570,1732,1644,1522,1216
【0233】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4,α−ジイソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化合物2−37)
IR(Film,cm−1)3318,2960,2571,1732,1644,1524,1215
【0234】
・(2R)−3−[(α−n−ブチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−38)
IR(Film,cm−1)3314,2959,1732,1642,1521,1194,840,761,572
【0235】
・(2R)−3−[(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−39)
[α] 20 −56.2°(c=1.0,メタノール)
IR(Film,cm−1)2924,1740,1641,1610,1444,1197
【0236】
実施例3
(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(化合物3−1)
【化33】
Figure 0003608021
【0237】
(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(参考化合物4−1、200mg)に4N塩酸/ジオキサン(1.5ml)を加え、室温で1時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残留物を塩化メチレン(5ml)に溶解する。氷冷下、この溶液にN−メチルモルホリン(0.119ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(109mg)、(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオン酸(182mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(135mg)、N−メチルモルホリン(0.077ml)を順に加え、室温で一晩撹拌する。反応系に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物を得る。
【0238】
実施例3と同様の方法を用いて以下の化合物が得られる。
【0239】
・(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルアミド(化合物3−2)
【0240】
実施例4
(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(化合物4−1)
【化34】
Figure 0003608021
【0241】
(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(化合物3−1、50mg)のメタノール(2ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.13ml)を加え、室温で15分間撹拌する。反応系に5%クエン酸水溶液を加えpH7とした後、減圧濃縮する。得られる残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を得る。
【0242】
実施例4と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0243】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルアミド(化合物4−2)
【0244】
実施例5
(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルエステル(化合物5−1)
【化35】
Figure 0003608021
【0245】
(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−1、300mg)および p− トルエンスルホン酸一水和物(240mg)のメタノール(10ml)溶液に、無水硫酸ナトリウム(3g)を加え、3時間30分間加熱還流する。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、濾液を減圧濃縮する。得られる残留物に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧留去し、標記化合物を得る。
【0246】
実施例5と同様に操作し、下記化合物を得る。
【0247】
・(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物5−2)
【0248】
実施例6
(2R)−3−[(1RS)−1−(4−イソプロピルフェニル)エチルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物6−1)
【化36】
Figure 0003608021
【0249】
窒素雰囲気下、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(1RS)−1−(4−イソプロピルフェニル)エチルチオ]プロピオン酸エチルエステル(190mg)のメタノール(2ml)/テトラヒドロフラン(0.5ml)混合溶液を氷冷し、これに2N水酸化リチウム水溶液(420ml)を加えた後、室温に昇温し45分間撹拌する。反応系にに酢酸エチルを加え水で抽出する。水層に10%クエン酸水溶液を加えpH3とし、酢酸エチルで抽出し、有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄する。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物57mg(40.7%)を得る。
【0250】
IR(Film,cm−1)3307,2962,2567,1732,1637,1522,1217
【0251】
[製剤例]
本発明化合物の経口剤および注射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0252】
1)錠剤
Figure 0003608021
【0253】
上記処方の錠剤に、コーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を得る(以下の処方の錠剤も同じ)。
【0254】
Figure 0003608021
【0255】
Figure 0003608021
【0256】
Figure 0003608021
【0257】
Figure 0003608021
【0258】
2)カプセル剤
Figure 0003608021
【0259】
本発明化合物と乳糖の混合比を変えることにより、本発明化合物の成分量が10mg/カプセル、30mg/カプセル、50mg/カプセル、100mg/カプセルであるカプセル剤を調製する。
【0260】
3)顆粒剤
Figure 0003608021
【0261】
Figure 0003608021
【0262】
4)注射剤
Figure 0003608021
【0263】
[薬理試験]
LTAヒドロラーゼ活性の測定法として、基質としてLTAを用い、酵素反応で生じるLTB量を測定することで酵素活性を測定する Izumiらの方法が知られている(Biochem. Biophys. Res. Commun., 135, 139−145 (1986) )。そこで、この文献に記載された方法に準じて、本発明化合物のLTAヒドロラーゼへの作用を検討した。
【0264】
(実験方法)
酵素標品としては、Izumi らの方法(Biochem. Biophys. Res. Commun., 135, 139−145 (1986) )および Evansらの方法(Biochem. Biophys. Acta, 840, 43−50 (1985) )に準じて、以下の方法によりモルモット肺から粗抽出したものを用いた。
【0265】
Hartley系モルモット(体重330g)から肺を摘出し、氷冷下、肺重量の3倍量のリン酸緩衝液(50mM、pH7.4、1mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)および1mMのジチオトレイトール(DTT)を含む)中でホモジナイズした後、20分間低速遠心(800×g)、20分間高速遠心(10000×g)さらに60分間超遠心(100000×g、60分)して上清を得た。氷冷下、この上清を、これに飽和硫酸アンモニウム水溶液(pH7.0〜7.2、1mMのDTTを含む)を滴下することによって、40%飽和とした後、20分間高速遠心(10000×g)した。さらにその上清を、これに飽和硫酸アンモニウム水溶液(pH7.0〜7.2、1mMのDTTを含む)を滴下することによって、70%飽和とした後、20分間高速遠心(10000×g)した。得られたペレットをトリス−酢酸緩衝液(20mM、pH7.8、1mMのDTTを含む)2mlに溶解し、2リットルの同溶液中で透析することにより酵素標品を得た。
【0266】
基質であるLTAは、LTAメチルエステルを加水分解することにより調製し、エタノールに溶解したものを用いた。
【0267】
次に、本発明化合物の酵素標品への作用を検討するため、表1の組成の混合溶液を用いて下記の反応条件で反応させた。
【0268】
【表1】
Figure 0003608021
【0269】
上記溶液50μlを37℃で1分間インキュベーションした。氷冷下、反応液にアセトニトリル−エタノール−酢酸混合液(150:50:3,容積比)100μlを加え、−20℃で30分間放置した後、5分間高速遠心(10000×g)して上清を得た。その上清中のLTB生成量を高速液体クロマトグラフィーにて測定した。
【0270】
被験化合物のLTAヒドロラーゼに対する阻害作用の程度は、下記の式より求めた阻害率で示す。
【0271】
【式1】
Figure 0003608021
A:被験化合物非存在下でのLTB生成量
B:被験化合物存在下でのLTB生成量
【0272】
(結果)
表2に実験結果の一例として、化合物1−8、化合物1−9、化合物1−10、化合物1−11、化合物1−13、化合物1−16、化合物1−18、化合物1−23、化合物1−24、化合物1−25、化合物1−26、化合物1−28、化合物2−8、化合物2−9、化合物2−10、化合物2−11、化合物2−12、化合物2−13、化合物2−16、化合物2−25、化合物2−26、化合物2−30、化合物2−32、化合物2−33、化合物2−34、化合物2−35および化合物2−39において、LTAヒドロラーゼを50%阻害するのに要した濃度(IC50)を示す。
【0273】
【表2】
Figure 0003608021
【0274】
表2に示されるように、本発明化合物はLTAヒドロラーゼ活性を低濃度で顕著に阻害することが認められた。
【0275】
[比較試験]
[課題を解決するための手段]の項に記載したように、先に示した式[II]において”Phenyl”が置換基を有したフェニル基であり、かつ、”Alkylene”が低級アルキル基を導入したエチレン基であることが優れた活性を示すための重要な要件であることを示すため、下記の比較試験を行った。
【0276】
”Phenyl”が置換基を持たない化合物として、Chem. Pharm. Bull., 35, 2382−2387 (1987)記載の下記公知化合物[I]を用い、”Alkylene”が低級アルキル基以外の置換基を有する化合物として、特開昭63−39855号公報記載の下記公知化合物[II]を用いた。
【0277】
【化37】
Figure 0003608021
【0278】
【化38】
Figure 0003608021
【0279】
実験は前記[薬理試験]と同じ条件にて行った。
【0280】
その結果、公知化合物[I]は10−5Mの濃度でもLTAヒドロラーゼに対する阻害効果をほとんど示さなかった。
【0281】
また、公知化合物[II]のIC50は4.5×10−6Mであり、本発明の化合物群より一桁またはそれ以下のLTAヒドロラーゼ阻害効果しか示さず、特に公知化合物[II]のベンジル基がメチル基に置き換わっただけの本発明化合物(2−12)と比べると約1/100のLTAヒドロラーゼ阻害効果しか示さなかった。
【0282】
上記結果は、式[II]において”Phenyl”が置換基を有したフェニル基であり、かつ、”Alkylene”が低級アルキル基を導入したエチレン基であることが、優れた活性を示すための重要な要件であることを明らかに示すものである。
【0283】
【発明の効果】
上記の薬理試験から、本発明化合物は優れたLTAヒドロラーゼ阻害作用を有しており、医薬、特にLTBが関与する疾患であるリウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患の治療剤として優れたものであることが期待される。

Claims (11)

  1. 下記一般式[I]で表される化合物およびその塩類。
    Figure 0003608021
    [式中、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、該フェニル低級アルキル基およびベンゾイル基のフェニル環は低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されていてもよい。
    低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基、または、アンモニア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
    はヒドロキシ基、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、該フェニル基、フェノキシ基およびフェニルチオ基のフェニル環は、低級アルキル基または低級アルコキシ基で置換されていてもよい。
    は低級アルキル基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。]
  2. 下記一般式[I]で表される化合物およびその塩類。
    Figure 0003608021
    [式中、Rは水素原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示す。
    は低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
    は低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示す。
    は低級アルキル基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。]
  3. 下記一般式[I]で表される化合物およびその塩類。
    Figure 0003608021
    [式中、Rは水素原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示す。
    は低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を示す。Rは低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示す。
    は低級アルキル基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。]
  4. が水素原子、アセチル基またはベンゾイル基を示し、Rがカルボキシル基、メトキシカルボニル基またはエトキシカルボニル基を示し、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロヘキシル基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基またはジメチルメチレン基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、プロピルメチレン基、イソプロピルメチレン基またはブチルメチレン基を示す請求項1記載の化合物およびその塩類。
  5. 下記一般式[I]で表される化合物およびその塩類。
    Figure 0003608021
    は水素原子またはベンゾイル基を示す。
    はカルボキシル基を示す。
    は低級アルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示す。
    は低級アルキル基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。
    は低級アルキレン基を示す。
  6. がイソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を、Rがメチル基を示し、Aがメチレン基またはジメチルメチレン基を示し、Aがメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン基を示す請求項1記載の化合物およびその塩類。
  7. (2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ヨードベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−3−(4−イソプロピルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−3−(4−ヨードベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−メチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸、(2R)−3−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]−2−[(2R)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−(4−シクロヘキシルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−[(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸、およびそれらの塩類よりなる群から選ばれる化合物。
  8. 請求項1から請求項7記載の化合物またはその塩類を有効成分とする医薬組成物。
  9. 請求項1から請求項7記載の化合物またはその塩類を有効成分とするロイコトリエンA阻害剤。
  10. 請求項1から請求項7記載の化合物またはその塩類を有効成分とする炎症性疾患治療剤。
  11. 請求項1から請求項7記載の化合物またはその塩類を有効成分とする抗リウマチ剤。
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