JPH10130225A - 新規含硫黄アミノ酸誘導体 - Google Patents

新規含硫黄アミノ酸誘導体

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JPH10130225A
JPH10130225A JP9240109A JP24010997A JPH10130225A JP H10130225 A JPH10130225 A JP H10130225A JP 9240109 A JP9240109 A JP 9240109A JP 24010997 A JP24010997 A JP 24010997A JP H10130225 A JPH10130225 A JP H10130225A
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methylpropionylamino
propionic acid
lower alkyl
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Masato Horiuchi
正人 堀内
Kenichi Fujimura
健一 藤村
Hiroshi Suhara
寛 須原
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Santen Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LTAヒドロラーゼ阻害活性の高い新規含
硫黄アミノ酸誘導体を提供する。 【解決手段】 一般式[I]で示される含硫黄アミノ酸
誘導体。 【化1】 1 はH、アルキル、(置換)フェニルアルキル、アル
カノイルまたは(置換)ベンゾイルを、R2 はエステ
ル、アミドまたはカルボキシルを、R3 はヒドロキシ、
アルキル、ハロゲノアルキル、アルコキシ、ハロゲノア
ルコキシ、アルキルチオ、(置換)フェニル、(置換)
フェノキシ、(置換)フェニルチオ、ハロゲン原子、ア
ルキルスルホニル、ハロゲノアルキルスルホニル、ニト
ロまたはシアノを、R4 はアルキルを、A1 はアルキレ
ンを、A2 はアルキレンを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロイコトリエンA
ヒドロラーゼに対して阻害作用を有し、リウマチ、乾
癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患
の治療剤などの医薬として有用な新規含硫黄アミノ酸誘
導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシドヒドロラーゼの一つであるロ
イコトリエンA(以下、LTAとする)ヒドロラー
ゼは、活性中心に亜鉛を必要とする金属含有酵素であ
る。
【0003】LTAヒドロラーゼは、LTAから強
力な前起炎物質であるロイコトリエンB(以下、LT
とする)への生化学的変換の触媒的役割を果たす。
【0004】LTBは5−リポキシゲナーゼ経路中に
おいて生成するアラキドン酸代謝物で、肥満細胞、好中
球、単球、マクロファージ等を含む種々の細胞で生合成
され、炎症の重要なメディエーターとしての役割を担っ
ている。LTBは白血球の走化性、凝集、脱顆粒およ
び多形核白血球の蓄積を誘導し、血管透過性および浮腫
形成を亢進させる。そのため、炎症性疾患、例えば、リ
ウマチ(J. Clin. Invest., 66, 116-117 (1980))、乾
癬(Br. J. Pharmacol., 83, 313-317 (1984))、炎症
性腸疾患(Gastroenterology, 86, 453-460 (1984))、
痛風(Lancet,2, 1122-1124 (1982) )の病変部および
嚢胞性線維症の喀痰中(Lancet, 342, 465-469 (1993)
)には、特に高レベルのLTBが検出されているこ
とが報告されている。
【0005】したがって、LTAヒドロラーゼを阻害
する化合物は、LTBの生成を防止し、炎症性疾患に
対して治療効果を発現すると期待される。
【0006】3−オキシラニル安息香酸およびその誘導
体が、LTAヒドロラーゼ阻害作用を有し、乾癬、炎
症性腸疾患、関節炎、痛風等の炎症性疾患の治療剤とし
て有用であることが報告されている(特開平2−134
375号公報)。
【0007】また、(+)−1−(3S,4R)−[3
−(4−フェニルベンジル)−4−ヒドロキシクロマン
−7−イル]シクロペンタンカルボン酸が、LTA
ドロラーゼ阻害作用を有し、コラーゲン誘発関節炎モデ
ルにおいて関節炎発症を抑制したことが報告されている
(J. Med. Chem., 37, 3197-3199 (1994) )。
【0008】一方、一般式[I]で表される本発明化合
物の構造的特徴は、システイン等の含硫黄アミノ酸の硫
黄原子が置換フェニルアルキル基と結合し、かつ、N−
末端が分枝の含硫低級アルカノイル基と結合していると
ころにある。以下、化学構造の観点から従来の技術につ
いて説明する。
【0009】
【化5】
【0010】本発明化合物と近い化学構造を有する公知
化合物として次の2種の化合物がある。即ち、一般式
[I]においてR3 が水素原子である化合物とR4 がベ
ンジル基である化合物である。前者についてはジアステ
レオマーがACE阻害作用を有していること(Chem. Pha
rm. Bull.,35, 2382-2387(1987))、また、光学活性体が
ACE阻害作用およびエンドペプチダーゼ24. 11阻
害作用を有していること(J. Med. Chem.,37, 2461-2476
(1994))が報告されている。また、後者については、A
CE阻害作用およびリウマチ様因子不活性化作用を有す
ることからリウマチ様疾患治療剤ならびに抗圧剤として
有用であること(特開昭61−165362号公報)、
エンドペプチダーゼ24. 11阻害作用を有し高血圧治
療に有用であること(特開昭63−39855号公
報)、および内因性ANFのナトリウム排泄増加作用を
有し、高血圧およびうっ血性心不全の治療に有用である
こと(特開平2−503799号公報)が報告されてい
る。しかしながら、これら報告にはLTAヒドロラー
ゼ阻害作用については何等記載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、含硫黄
アミノ酸誘導体のACE阻害作用、エンドペプチダーゼ
24. 11阻害作用、リウマチ様因子不活性化作用、内
因性ANFのナトリウム排泄増加作用に着目した研究は
種々行われている。しかしながら、含硫黄アミノ酸誘導
体についてLTAヒドロラーゼ阻害作用に着目した研
究は全くなされておらず、どの様な化合物がLTA
ドロラーゼ阻害作用を有するか、また、その化合物にお
いて種々の置換基を導入することが効果にどの様な影響
を及ぼすのかを研究することは非常に興味ある課題であ
った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、システイ
ン等の含硫黄アミノ酸に着目し種々の誘導体の合成研究
を行い、得られた化合物についてLTAヒドロラーゼ
阻害活性を測定した。その結果、少なくとも式[II]で
表される基本構造を有するとLTAヒドロラーゼ阻害
活性を示すことを見いだした。
【0013】
【化6】
【0014】しかしながら、優れた活性を有する化合物
についてさらに鋭意研究した結果、上記式[II]におい
て"Phenyl"が置換基を有したフェニル基であり、か
つ、"Alkylene"が低級アルキル基を導入したエチレン基
であることが優れた活性を示すのに必須であることを見
いだした。これらの知見を総合し一般式[I]で示され
る本発明化合物が非常に高いLTAヒドロラーゼ阻害
活性を有することを見いだすに至った。本発明化合物に
おける上記要件が必須であることは、後述する[比較試
験]の結果が明確に示している。また、本発明化合物は
安全性の面でも優れており、医薬として好適な化合物で
ある。
【0015】
【化7】
【0016】[式中、R1 は水素原子、低級アルキル
基、フェニル低級アルキル基、低級アルカノイル基また
はベンゾイル基を示し、該フェニル低級アルキル基およ
びベンゾイル基のフェニル環は低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基またはハロゲン原子で置換されていてもよ
い。
【0017】R2 はエステル、アミドまたはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
【0018】R3 はヒドロキシ基、低級アルキル基、低
級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキル
チオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、
ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低
級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示
し、該フェニル基、フェノキシ基およびフェニルチオ基
のフェニル環は、低級アルキル基または低級アルコキシ
基で置換されていてもよい。
【0019】R4 は低級アルキル基を示す。
【0020】A1 は低級アルキレン基を示す。
【0021】A2 は低級アルキレン基を示す。以下に同
じ。]
【0022】上記で規定する基を詳しく説明する。ハロ
ゲンとはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。低級アル
キルとはメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソプ
ロピル、tert−ブチル等の1〜6個の炭素原子を有する
直鎖または分枝のアルキル基を示す。低級アルカノイル
とはアセチル、プロピオニル、ブチリル、ヘキサノイ
ル、イソブチリル、ピバロイル等の2〜6個の炭素原子
を有する直鎖または分枝のアルカノイルを示す。低級シ
クロアルキルとは、シクロプロパン、シクロブタン、シ
クロペンタン、シクロヘキサン等の3〜8の炭素数を有
する環状アルキルを示す。低級アルコキシとはメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキ
シ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ等の1〜6個の炭
素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシを示す。低
級アルキルチオとはメチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、ブチルチオ、ヘキシルチオ、イソプロピルチオ、
tert−ブチルチオ等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖
または分枝のアルキルチオを示す。低級アルキレンとは
メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、
ペンタメチレン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、プ
ロピレン、エチルエチレン、ジメチルエチレン、プロピ
ルエチレン、イソプロピルエチレン、メチルトリメチレ
ン、ジメチルメチレン、エチルメチレン、プロピルメチ
レン、イソプロピルメチレン、ブチルメチレン等の1〜
6の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレンを示
す。低級アルキルスルホニルとは、メチルスルホニル、
エチルスルホニル、ヘキシルスルホニル、イソプロピル
スルホニル、tert−ブチルスルホニル等の1〜6の炭素
数を有する直鎖または分枝のアルキルスルホニルを示
す。
【0023】エステルとはメチルエステル、エチルエス
テル、ヘキシルエステル、イソプロピルエステル、tert
−ブチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンジル
エステル等のフェニル低級アルキルエステル等のように
カルボン酸のエステルとして汎用されるものを示す。ア
ミドとはアンモニアとのアミド、メチルアミン、ジメチ
ルアミンやエチルアミン等の低級アルキルアミンとのア
ミド、ベンジルアミン等のフェニル低級アルキルアミン
とのアミド等のようにカルボン酸のアミドとして汎用さ
れるものを示す。
【0024】本発明化合物における塩類とは医薬として
許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫
酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との
塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノール
アミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられる。ま
た、本発明化合物は水和物の形態をとっていてもよい。
【0025】ところで、医薬品として用いられる化合物
においては、生体内における吸収促進および持続性向
上、製剤化する上での安定化などを目的として、カルボ
ン酸のエステル化等のプロドラッグ化や、製造手段とし
て、すなわち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる
技術も汎用されている。従って、本発明においてもカル
ボキシル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルや
アミドの形に変換されてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明化合物のうち、好ましい例
としては、下記のものが挙げられる。
【0027】・上記一般式[I]において、R1 が水素
原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級
アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、該フェニル
低級アルキル基およびベンゾイル基のフェニル環は低級
アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置
換されていてもよく、R2 が低級アルキルエステルもし
くはフェニル低級アルキルエステルに変換されていても
よいカルボキシル基;アンモニア、低級アルキルアミン
もしくはフェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換
されてもよいカルボキシル基;またはヒドロキサム酸に
変換されてもよいカルボキシル基を示し該フェニル低級
アルキルエステルおよび該フェニル低級アルキルアミン
のフェニル環はヒドロキシ基、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基または
低級アルキルアミノ基で置換されていてもよく、R3
ヒドロキシ基、低級アルキル基、低級シクロアルキル
基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ
ゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニル
基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、低
級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスルホ
ニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、該フェニル
基、フェノキシ基およびフェニルチオ基のフェニル環は
低級アルキル基または低級アルコキシ基で置換されてい
てもよく、R4 が低級アルキル基を示し、A1 が低級ア
ルキレン基を示し、A2 が低級アルキレン基を示す化合
物(a)およびその塩類。
【0028】化合物(a)およびその塩類に属するもの
のうち、特に、次の化合物が例示される。
【0029】・化合物(a)においてR1 が水素原子、
低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示す化合物お
よびその塩類。
【0030】・化合物(a)においてR1 が水素原子ま
たはベンゾイル基を示す化合物およびその塩類。
【0031】・化合物(a)において、R2 が低級アル
キルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステルに
変換されていてもよいカルボキシル基;または低級アル
キルアミンもしくはフェニル低級アミンとのアミドに変
換されていてもよいカルボキシル基を示す化合物および
その塩類。
【0032】・化合物(a)において、R2 がカルボキ
シル基を示す化合物およびその塩類。
【0033】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低
級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニ
ルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、
ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシ
アノ基を示す化合物およびその塩類。
【0034】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低
級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲ
ン原子、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシ
アノ基を示す化合物およびその塩類。
【0035】・化合物(a)において、R3 がメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブ
チル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メ
トキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチ
ルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル基、
ニトロ基またはシアノ基を示す化合物およびその塩類。
【0036】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示す化合
物およびその塩類。
【0037】・化合物(a)において、R3 がイソプロ
ピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフル
オロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示す化
合物およびその塩類。
【0038】・化合物(a)において、R4 がメチル基
を示す化合物およびその塩類。
【0039】・化合物(a)において、A1 がメチレン
基またはジメチルメチレン基を示す化合物およびその塩
類。
【0040】・化合物(a)において、A1 がメチレン
基を示す化合物およびその塩類。
【0041】・化合物(a)において、A2 がメチレン
基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメ
チレン基、プロピルメチレン基、イソプロピルメチレン
基またはブチルメチレン基を示す化合物およびその塩
類。
【0042】・化合物(a)において、A2 がメチレン
基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基またはエチ
ルメチレン基を示す化合物およびその塩類。
【0043】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低
級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニ
ルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、
ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシ
アノ基を示し、R4 が低級アルキル基を示す化合物およ
びその塩類。
【0044】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低
級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲ
ン原子、低級アルカンスルホニル基、ニトロ基またはシ
アノ基を示し、R4 が低級アルキル基を示す化合物およ
びその塩類。
【0045】・化合物(a)において、R3 がメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブ
チル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メ
トキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチ
ルチオ基、、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル
基、ニトロ基またはシアノ基を示し、R4 がメチル基を
示す化合物およびその塩類。
【0046】・化合物(a)において、R3 が低級アル
キル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、低級アルキルチオ基またはハロゲン原子を示し、R
4 が低級アルキル基を示す化合物およびその塩類。
【0047】・化合物(a)において、R3 がイソプロ
ピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフル
オロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示し、
4 がメチル基を示す化合物およびその塩類。
【0048】本発明化合物の好ましい例として、さらに
下記のものが挙げられる。
【0049】・上記一般式[I]において、R1 が水素
原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、
2 が低級アルキルエステルもしくはフェニル低級アル
キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;
または低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキ
ルアミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシ
ル基を示し、R3 が低級アルキル基、低級シクロアルキ
ル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、フェニ
ル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ハロゲン原子、
低級アルキルスルホニル基、ハロゲノ低級アルキルスル
ホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、R4 が低級
アルキル基を示し、A1 が低級アルキレン基を示し、A
2 が低級アルキレン基を示す化合物(b)およびその塩
類。
【0050】・上記一般式[I]において、R1 が水素
原子、低級アルカノイル基またはベンゾイル基を示し、
2 が低級アルキルエステルに変換されていてもよいカ
ルボキシル基を示し、R3 が低級アルキル基、低級シク
ロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、フェニル基、フェノキシ基、ハロゲン原子、低級ア
ルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、
4 が低級アルキル基を示し、A1 が低級アルキレン基
を示し、A2 が低級アルキレン基を示す化合物(c)お
よびその塩類。
【0051】・化合物(c)において、R2 がカルボキ
シル基またはエトキシカルボニル基を示し、R3 がメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−
ブチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、
メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メ
チルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニル
基、ニトロ基またはシアノ基を示し、R4 がメチル基を
示し、A1 がメチレン基を、A2 がメチレン基、メチル
メチレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン
基を示す化合物およびその塩類。
【0052】・上記一般式[I]において、R1 が水素
原子、アセチル基またはベンゾイル基を示し、R2 がカ
ルボキシル基、メトキシカルボニル基またはエトキシカ
ルボニル基を示し、R3 がメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、トリフルオロ
メチル基、メトキシ基、エトキシ基、シクロヘキシル
基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、フェニル
基、フェノキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子、メチルスルホニル基、ニトロ基またはシア
ノ基を示し、R4 がメチル基を示し、A1 がメチレン
基、メチルメチレン基またはジメチルメチレン基を示
し、A2 がメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメ
チレン基、エチルメチレン基、プロピルメチレン基、イ
ソプロピルメチレン基またはブチルメチレン基を示す化
合物(d)およびその塩類。
【0053】・上記一般式[I]において、R1 が水素
原子またはベンゾイル基を示し、R2がカルボキシル基
を示し、R3 が低級アルキル基、低級シクロアルキル
基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチオ基また
はハロゲン原子を示し、R4 が低級アルキル基を示し、
1 が低級アルキレン基を示し、A2 が低級アルキレン
基を示す化合物(e)およびその塩類。
【0054】・化合物(e)において、R3 がイソプロ
ピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリフル
オロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示し、
4 がメチル基を示し、A1 がメチレン基を示し、A2
がメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基
またはエチルメチル基を示す化合物及びその塩類。
【0055】・上記一般式[I]において、R3 がイソ
プロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基、トリ
フルオロメチル基、メチルチオ基またはヨウ素原子を示
し、R4 がメチル基を示し、A1 がメチレン基またはジ
メチルメチレン基を示し、A2がメチレン基、メチルメ
チレン基、ジメチルメチレン基またはエチルメチレン基
を示す化合物(f)およびその塩類。
【0056】本発明の好ましい具体例として、下記式
[III]から[XI]および式[XIX]から[XXIV]で表さ
れる(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチ
オ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−イ
ソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸[III]、(2
R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−
メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチル
ベンジルチオ)プロピオン酸[IV]、(2R)−2−
[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロ
ピオニルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチ
オ)プロピオン酸[V]、(2R)−2−[(2S)−
3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミ
ノ]−3−(4−ヨードベンジルチオ)プロピオン酸
[VI]、(2R)−3−(4−イソプロピルベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸[VII]、(2R)−
3−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2
S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミ
ノ]プロピオン酸[VIII]、(2R)−3−(4−tert
−ブチルベンジルチオ)−2−[(2RS)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
[IX]、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−
2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルチ
オベンジルチオ)プロピオン酸[X]、(2R)−3−
(4−ヨードベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メ
ルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
酸[XI]、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト
−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−メチ
ル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸
[XIX]、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト
−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α,α−
ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸[XX]、(2R)−3−[(α−エチル−4−イソ
プロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
[XXI]、(2R)−3−[(4−tert−ブチル−α−
メチル)ベンジルチオ]−2−[(2R)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
[XXII]、(2R)−3−(4−シクロヘキシルベンジ
ルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXIII]、(2
R)−3−[(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチ
ル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メルカプト
−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸[XXI
V]、およびこれら化合物の塩類が挙げられる。なお、
下記式[III]から[XI]および式[XIX]から[XXIV]
中、“Bz”はベンゾイル基を、“ tBu”はtert−ブ
チル基を、“ iPr”はイソプロピル基をそれぞれ示
す。
【0057】
【化8】
【0058】
【化9】
【0059】
【化10】
【0060】
【化11】
【0061】
【化12】
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】
【化16】
【0066】
【化17】
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】
【化20】
【0070】
【化21】
【0071】
【化22】
【0072】本発明化合物の代表的な合成法を下記に示
す。
【0073】
【化23】
【0074】[式中、Ra はカルボン酸の活性エステル
を示す。
【0075】Xはハロゲン原子を示す。] 上記で新たに規定した基をさらに詳しく説明すると、活
性エステルとは、4−ニトロフェニルエステルまたはN
−ヒドロキシコハク酸イミドエステル等のようにアミノ
酸の活性エステルとして汎用されるものを示す。
【0076】上記式[XII] で表される化合物を、塩基存
在下で式[XIV] で表される化合物と反応させて、式[XII
I]で表される化合物を得る。次いで、式[XV]で表される
化合物を式[XVI] で表される活性エステル体に導き、そ
の活性エステル体を化合物[XIII]と塩基存在下で反応さ
せることにより、R1 が低級アルカノイルまたはベンゾ
イル基(該ベンゾイル基のフェニル環が低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されて
もよい。)である本発明化合物(式[XVII])を得る。次
いで、必要に応じて塩基存在下で保護基を除去すること
でR1 が水素原子である本発明化合物(式[XVIII] )を
得る。
【0077】また、本発明化合物のカルボキシル基は、
必要に応じて汎用される方法を用いてエステルに変換す
ることが出来る。また、そのエステル体は、常法に従い
ヒドロキサム酸誘導体に導くことが出来る。逆に、エス
テルは、汎用される方法を用いて加水分解または酸の添
加により、カルボン酸とすることができる。
【0078】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0079】一般式で表される化合物にはジアステレオ
異性体および光学異性体が存在するが、それらはすべて
本発明に含まれる。光学活性な原料を用いると単一のジ
アステレオ異性体および光学異性体が得られるが、ラセ
ミ体を原料として用いた場合には、汎用される方法、例
えば光学分割等を用いる方法により各異性体を分離する
ことができる。
【0080】本発明化合物の有用性を調べるべく、本発
明化合物のLTAヒドロラーゼに対する作用を検討し
た。詳細については後述の薬理試験の項で示すが、基質
としてLTAを用い酵素反応で生じるLTA量を指
標として検討した結果、本発明化合物はLTAヒドロ
ラーゼに対し強い阻害活性を示した。このことから、本
発明化合物は酵素反応によって生じるLTAが関与す
る幅広い疾患、特にリウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、痛
風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患の治療に有用であるこ
とが期待される。
【0081】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳糖、
結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ステア
リン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、
カルボキシメチルセルロース、カルシウム、低置換ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン
樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜剤などを必要に
応じて加えればよい。
【0082】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
あたり0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000
mgを1回または数回に分けて投与すればよい。
【0083】
【発明の実施の形態】以下に、本発明化合物の製造例、
製剤例および薬理試験の結果を示すが、これらの例は本
発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範
囲を限定するものではない。
【0084】
【実施例】
[製造例] 参考例1 (2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピ
オン酸 4−ニトロフェニルエステル(参考化合物1−
1)
【化24】
【0085】氷冷下、(2S)−3−(ベンゾイルチ
オ)−2−メチルプロピオン酸(15g)の塩化メチレ
ン(100ml)溶液に、4−ニトロフェノール(1
0.2g)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(1
5.2g)を順々に加え、混合液を氷冷下で30分、室
温で4時間30分撹拌する。生じる沈殿物を濾過により
除去し、濾液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物を2
6.01g(定量的)得る。
【0086】(参考化合物1−1) mp 42.0〜44.0℃ [α]D 20 −101.2°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3079,2988,175
9,1660,1592,1521,1351,132
3,1204
【0087】参考例1と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0088】・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル
(参考化合物1−2) mp 40.5〜42.0℃ IR(KBr,cm-1)3076,2979,175
8,1661,1593,1522,1346,120
【0089】・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−エチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル
(参考化合物1−3) IR(Film,cm-1)2967,2935,176
1,1664,1523,1347,1209
【0090】・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−プロピルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステ
ル(参考化合物1−4) IR(Film,cm-1)3084,1761,166
6,1616,1524,1347
【0091】・(2RS)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−イソプロピルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエ
ステル(参考化合物1−5) IR(Film,cm-1)3083,1758,166
5,1616,1524,1347,1315
【0092】・(2S)−3−(アセチルチオ)−2−
メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステル(参
考化合物1−6)
【0093】[α]D 20 −77.3°(c=0.9
9,メタノール) IR(Film,cm-1)1762,1694,152
6,1348,1206,1136
【0094】参考例2 S−(4−メチルベンジル)−L−システイン(参考化
合物2−1)
【化25】
【0095】L−システイン塩酸塩・一水和物(2.0
g)を2N水酸化ナトリウム水溶液(11.4ml)に
溶解する。これにα−ブロモ−p−キシレン(2.3
g)のエタノール(10ml)溶液を加える。この液を
室温で40分撹拌し析出する結晶を濾取する。得られた
結晶を再結晶することで精製し標記化合物を得る。
【0096】(参考化合物2−1) mp 210.0〜211.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2919,2115,161
8,1581,1495,1421,1298
【0097】参考例2と同様に操作し、下記化合物を得
る。また、参考化合物2−8,2−9,2−13,2−
15,2−19,2−20,2−21,2−25および
2−26において、反応基質として臭素体の代わりに塩
素体を用い同様に操作し、下記化合物を得る。尚、反応
基質のハロゲン体が市販品として手に入らない場合、市
販の置換基を有するトルエン体からのN−ブロモコハク
酸イミドによるWohl−Ziegler法(実験化学
講座第4版19巻428頁)あるいは、ベンジルアルコ
ール体から塩化チオニルによる塩素化法(実験化学講座
第4版19巻444頁)を用いて、目的化合物を合成す
る。
【0098】・S−(4−メチルベンジル)−D−シス
テイン(参考化合物2−2)
【0099】・S−(3−メチルベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−3)
【0100】・S−(4−エチルベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−4) mp 195.0〜197.0℃ IR(KBr,cm-1)2964,1617,158
0,1491,1395,1343
【0101】・S−(4−プロピルベンジル)−L−シ
ステイン(参考化合物2−5) mp 210.0〜213.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)3164,2956,261
4,1618,1562,1495,1395
【0102】・S−(4−イソプロピルベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−6) mp 200.0〜205.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2959,1585,149
1,1412,1342
【0103】・S−(4−tert−ブチルベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−7) mp 180.0〜181.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2960,1615,139
3,1268,839
【0104】・S−(4−トリフルオロメチルベンジ
ル)−L−システイン・塩酸塩(参考化合物2−8) mp 213.0〜214.0℃(分解) [α]D 20 −19.6°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)2898,1731,161
7,1583,1502,1324,1130,106
【0105】・S−(4−メトキシベンジル)−L−シ
ステイン(参考化合物2−9) mp 206.0〜215.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2959,1611,158
0,1514,1419,1254
【0106】・S−(4−エトキシベンジル)−L−シ
ステイン(参考化合物2−10) mp 210.0〜212.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2979,1613,157
9,1513,1420,1344,1246
【0107】・S−(4−メチルチオベンジル)−L−
システイン(参考化合物2−11) mp 210.0〜213.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2918,1617,157
9,1492,1419,1343
【0108】・S−(4−エチルチオベンジル)−L−
システイン(参考化合物2−12)
【0109】・S−(4−トリフルオロメトキシベンジ
ル)−L−システイン(参考化合物2−13) mp 206.0〜211.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)3164,2908,162
0,1588,1563,1494,1320
【0110】・S−(4−フェニルベンジル)−L−シ
ステイン(参考化合物2−14)
【0111】・S−(4−フェノキシベンジル)−L−
システイン(参考化合物2−15) mp 208.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2915,1579,149
0,1420,1258,855,690
【0112】・S−(4−フェニルチオベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−16)
【0113】・S−(4−フルオロベンジル)−L−シ
ステイン(参考化合物2−17) mp 210.0〜215.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2915,2617,162
1,1583,1558,1491,1411,139
【0114】・S−(4−クロロメチルベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−18) mp 203.0〜206.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2880,1619,158
9,1560,1491,1395,840
【0115】・S−(4−ブロモベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−19) mp 205.0〜208.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2919,1616,158
6,1488,1397,1341,1072
【0116】・S−(4−ヨードベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−20) mp 207.0〜212.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)2919,1615,158
1,1502,1416,1342,1298,105
【0117】・S−(4−メチルスルホニルベンジル)
−L−システイン(参考化合物2−21)
【0118】・S−(4−トリフルオロメチルスルホニ
ルベンジル)−L−システイン(参考化合物2−22)
【0119】・S−(4−ニトロベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−23) mp 190.0〜192.0℃(分解) IR(KBr,cm-1)3300,3107,162
7,1539,1346
【0120】・S−(4−シアノベンジル)−L−シス
テイン(参考化合物2−24) mp 185.0〜188.5℃(分解) IR(KBr,cm-1)2987,2238,158
5,1609,1506
【0121】・S−(4−イソプロピルベンジル)−L
−ペニシラミン(参考化合物2−25) mp 216.5〜217.9℃ IR(KBr,cm-1)3128,2960,163
7,1509,1462,1378,1329
【0122】・S−(4−シクロヘキシルベンジル)−
L−システイン(参考化合物2−26) mp 195.6〜197.1℃
【0123】参考例3 (2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(参考化
合物3−1)
【化26】
【0124】氷冷下、S−(4−メチルベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−1)に水(50ml)お
よびトリエチルアミン(1.9ml)を加え、次いで、
二炭酸ジ−tert−ブチル(1.9ml)のテトラヒドロ
フラン(30ml)溶液を加えた後、室温で一晩撹拌す
る。反応系に10%クエン酸水溶液を加え酢酸エチルで
抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残
留物をシリカゲルクロマトグラフィで精製し標記化合物
を得る。
【0125】参考例4 (2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルア
ミド(参考化合物4−1)
【化27】
【0126】窒素雰囲気および寒剤(氷−食塩)冷却
下、(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸
(参考化合物3−1、700mg)のテトラヒドロフラ
ン(15ml)溶液に、N−メチルモルホリン(0.2
17ml)およびクロロぎ酸イソブチル(0.256m
l)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を加え、15
分間撹拌する。次いで、寒剤(氷−食塩)冷却下、40
%N−メチルアミン水溶液(0.756ml)を加え、
さらに2時間撹拌する。反応系に5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、標記化合物を得る。
【0127】参考例4と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0128】・(2R)−2−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピ
オン酸ベンジルアミド(参考化合物4−2)
【0129】参考例5 N−tert−ブトキシカルボニル−L−システイン エチ
ルエステル(参考化合物5−1)
【化28】
【0130】窒素雰囲気下、L−システイン エチルエ
ステル塩酸塩の塩化メチレン(30ml)溶液を氷冷
し、トリエチルアミン(4.8ml)、二炭酸−tert−
ジブチル(1.9ml)の塩化メチレン(20ml)溶
液を順次加える。室温で2.5時間撹拌し、溶媒を減圧
留去する。残留物に5%クエン酸水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去する。得られ
る残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製
し、標記化合物5.41g(93.3%)を得る。
【0131】 [α]D 20 −24.8°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3369,2979,174
0,1716,1502,1249
【0132】参考例5と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0133】・N−tert−ブトキシカルボニル−L−シ
ステイン メチルエステル(参考化合物5−2)
【0134】参考例6 S−[(α−メチル−4−イソプロピル)ベンジル]−
L−システイン エチルエステル(参考化合物6−1)
【化29】
【0135】窒素雰囲気下、60%NaH(264m
g)のジメチルホルムアミド(10ml)中の懸濁液を
氷冷し、これにN−tert−ブトキシカルボニル−L−シ
ステイン エチルエステル(1.6g)のジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液を加え、次いで、(±)−1
−ブロモ−1−(4−イソプロピルフェニル)エタン
(1.5g)のジメチルホルムアミド溶液(10ml)
を加え、50〜65℃で1時間撹拌する。放冷後、反応
系に10%クエン酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、
有機層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧留去する。この残留物に氷冷下、
4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.7ml)を加え室温で
30分撹拌する。反応系にジエチルエーテルを加え水で
抽出する。水層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基
性とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和
食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留
去し、標記化合物127mg(6.5%)を得る。
【0136】IR(Film,cm-1)3378,29
61,1736,1508,1182,834
【0137】参考例6と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0138】・S−(4−イソプロピルベンジル]−L
−システイン メチルエステル(参考化合物6−2)
【0139】参考例7 S−[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジ
ル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−1)
【化30】
【0140】窒素雰囲気下、L−システイン塩酸塩・一
水和物(3.0g)とα,α−ジメチル−4−イソプロ
ピルベンジルアルコール(3.04g)を混合し、得ら
れた混合物を2N塩酸(80ml)とジオキサン(15
ml)の混液に溶解し、55℃で一晩撹拌する。放冷
後、トリエチルアミンを加えて液を塩基性とし、二炭酸
−tert−ジブチル(3.74g)のテトラヒドロフラン
(35ml)溶液を加える。室温で2.5時間撹拌し、
溶媒を減圧留去する。残留物に5%−クエン酸水溶液を
加え、全体を酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
留去する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィで精製し、得られる化合物を酢酸エチル(13
ml)に溶解する。氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル(1
3ml)を加え、室温で2時間撹拌する。溶媒を減圧濃
縮し、析出する結晶をジエチエルエーテルで洗浄し標記
化合物を5.41g(93.3%)を得る。
【0141】mp 197.3〜197.9゜ [α]D 20 −68.0°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3308,2963,173
2,1662,1518,1208,1176,914
【0142】参考例7と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0143】・S−[(α−エチル−4−イソプロピ
ル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物
7−2) mp 140゜ [α]D 20 +10.4°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3405,2961,192
5,1574,1508,1220,826
【0144】・S−[(4−tert−ブチル−α−メチ
ル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物
7−3) mp 200〜205゜ [α]D 20 +5.4°(c=0.51,メタノール) IR(Film,cm-1)2963,1744,148
3,1224,1192
【0145】・S−[(4−イソプロピル−α−n−プ
ロピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化
合物7−4) IR(Film,cm-1)2959,1758,157
3,1508,1418,1249,1198
【0146】・S−[(4,α−ジイソプロピル)ベン
ジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合物7−5)
【0147】・S−[(α−n−ブチル−4−イソプロ
ピル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考化合
物7−6) mp 187〜189゜ IR(Film,cm-1)2960,1761,151
1,1418,1198,742
【0148】・S−[(4−シクロヘキシル−α,α−
ジメチル)ベンジル]−L−システイン・塩酸塩(参考
化合物7−7) mp 205.0〜206.0゜ [α]D 20 +23.9°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)2923,1745,148
7,1218,1188,844,824
【0149】実施例1 (2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベ
ンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−1)
【化31】
【0150】氷冷下、S−(4−メチルベンジル)−L
−システイン(参考化合物2−1、500mg)の塩化
メチレン(20ml)/ジメチルホルムアミド(5m
l)混合溶液にトリエチルアミン(0.464ml)を
加え撹拌する。反応系に(2S)−3−ベンゾイルチオ
−2−メチルプロピオン酸 4−ニトロフェニルエステ
ル(参考化合物1−1、919mg)を加え一晩撹拌す
る。さらに、反応系を40〜50℃で一晩撹拌する。反
応終了後、減圧濃縮し残留物に10%クエン酸水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を水ついで飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧留去
する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィで精製し標記化合物660mg(68.9%)を得
る。
【0151】(化合物1−1) mp 115.0〜126.0℃ [α]D 20 −123.8°(c=1.00,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3309,2980,172
8,1708,1665,1534
【0152】実施例1と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0153】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベ
ンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3
−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−2)
【0154】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベ
ンゾイルチオ)−2−エチルプロピオニルアミノ]−3
−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−3)
【0155】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベ
ンゾイルチオ)−2−プロピルプロピオニルアミノ]−
3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物
1−4)
【0156】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベ
ンゾイルチオ)−2−イソプロピルプロピオニルアミ
ノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸
(化合物1−5)
【0157】・(2S)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
6)
【0158】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(3−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
7)
【0159】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−エチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
8) [α]D 20 −125.2°(c=0.98,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3341,2967,293
1,1734,1662,1515,1208
【0160】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−プロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−9) mp 119.0〜121.0℃ [α]D 20 −120.6°(c=0.51,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3290,2952,172
5,1709,1669,1661,1648,154
4,1209
【0161】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合
物1−10) mp 92.0〜99.7℃ [α]D 20 −123.5°(c=0.98,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3296,2962,172
5,1708,1660,1541,1208
【0162】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合
物1−11) [α]D 20 −89.4°(c=0.49,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3307,2964,173
2,1661,1414,1207,913
【0163】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ベ
ンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3
−(4−tert−ブチルベンジルチオ)プロピオン酸(化
合物1−12) IR(KBr,cm-1)3338,2963、173
2,1662,1304,1208,913
【0164】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸
(化合物1−13) mp 180.0〜180.7℃ [α]D 20 −104.7°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3295,2976,293
8,1711,1660,1581,1542,133
4,1114
【0165】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−14) mp 133.0〜138.0℃ [α]D 20 −124.5°(c=0.97,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3300,2931,172
6,1708,1666,1535,1514,125
5,1242
【0166】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−エトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−15) mp 117.5〜121.0℃ [α]D 20 −123.1°(c=0.99,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3289,3072,297
4,2926,1725,1707,1670,166
0,1545,1511,1238,1208
【0167】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物
1−16) mp 140.8〜146.0℃ [α]D 20 −129.1°(c=0.97,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3292、2975、292
0,1724,1707,1668,1660,165
0,1542,1208
【0168】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−エチルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物
1−17)
【0169】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−トリフルオロメトキシベンジルチオ)プロピオン
酸(化合物1−18) mp 167.0〜168.2℃(分解) [α]D 20 −65.6°(c=0.97,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm-1)3291、2976、171
4、1661、1650、1544、1314、121
2、1149
【0170】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−フェニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−19)
【0171】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−フェノキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物
1−20) [α]D 20 −84.5°(c=0.99,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3285,2933,165
9,1591,1240,1207
【0172】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−フェニルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合
物1−21)
【0173】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−フルオロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1
−22) mp 146.0〜150.0℃ [α]D 20 −71.6°(c=0.99,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm-1)3292,3072,297
5,1711,1660,1544,1233,120
【0174】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−クロロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
23) mp 162.5〜165.0℃ [α]D 20 −120.4°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3291,2974,170
6,1667,1659,1651,1544,690
【0175】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−ブロモベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
24) mp 166.0〜168.3℃ [α]D 20 −116.9°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3292,2976,170
8,1659,1542,1285,1242
【0176】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−ヨードベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
25) mp 171.0〜173.0℃ [α]D 20 −76.5°(c=1.0,ジメチルスル
ホキシド) IR(KBr,cm-1)3292,2976,171
4,1659,1542,1242,1207,106
【0177】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸
(化合物1−26) [α]D 20 −102.2°(c=0.12,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3294,2932,165
7,1535,1404,1300,1208,114
【0178】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−トリフルオロメチルスルホニルベンジルチオ)プ
ロピオン酸(化合物1−27)
【0179】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−ニトロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
28) mp 169.0〜171.0℃ [α]D 20 −77.8°(c=0.97,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm-1)3289,3077,297
6,2937,1710,1658,1545,151
6,1354
【0180】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−シアノベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−
29) mp 155.1〜156.5℃ [α]D 20 −127.7°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3291,2974,222
9,1710,1658,1543,1207
【0181】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
[(1RS)−1−(4−イソプロピルフェニル)エチ
ルチオ]プロピオン酸エチルエステル(化合物1−3
0) IR(Film,cm-1)3310,2963,174
0,1664,1514、1207
【0182】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−イソプロピルベンジルチオ)−3−メチル酪酸
(化合物1−31) [α]D 20 −82.7°(c=0.48,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3367,2965,173
2,1661,1515,1208
【0183】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸メチル
エステル(化合物1−32) mp 93.6〜96.5℃ [α]D 20 −121.1°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3338,2962,175
0,1660,1522,1448,1432,125
2,1206,1175,915,774,688,6
48
【0184】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−
[(α,α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物1−33) [α]D 20 −68.0°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3308,2963,173
2,1662,1518,1208,1176,914
【0185】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−
[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸(化合物1−34) [α]D 20 −90.8°(c=0.50,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)2962,2931,173
4,1663,1420,1207,1176,914
【0186】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
[(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]プ
ロピオン酸(化合物1−35) [α]D 20 −89.5°(c=0.99,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3323,2964,173
1,1662,1515,1208,913
【0187】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−シクロヘキシルベンジルチオ)プロピオン酸(化
合物1−36) [α]D 20 −108.9°(c=0.52,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3324,2924,173
7,1732,1666,1514,1208,91
4,757,689
【0188】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
[(4−イソプロピル−α−n−プロピル)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物1−37) IR(Film,cm-1)2959,1735,166
3,1518,1208
【0189】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
[(4,α−ジイソプロピル)ベンジルチオ]プロピオ
ン酸(化合物1−38)
【0190】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
[(α−n−ブチル−4−イソプロピル)ベンジルチ
オ]プロピオン酸(化合物1−39) IR(Film,cm-1)3324,2959,293
1,1738,1732,1666,1520,120
8,914,758,689
【0191】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−シクロヘキシル−α,α−ジメチルベンジルチ
オ)プロピオン酸(化合物1−40) [α]D 20 −6.8°(c=1.1,メタノール) IR(Film,cm-1)3309,2972,292
5,2851,1738,1663,1519,144
8,1208,914,756,689
【0192】・(2R)−2−[(2S)−3−(アセ
チルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−シクロヘキシルベンジルチオ)プロピオン酸(化
合物1−41) mp 49.0〜56.0℃(粗結晶) [α]D 20 −98.7°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3310,2924,169
0,1652,1534,1244,1106
【0193】・(2R)−2−[(2RS)−3−(ア
セチルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸
(化合物1−42)
【0194】実施例2 (2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチ
オ)プロピオン酸(化合物2−1)
【化32】
【0195】窒素雰囲気下、(2R)−2−[(2S)
−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルア
ミノ]−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸
(化合物1−1、200mg)に28%アンモニア水溶
液(6ml)を加え室温で1時間撹拌する。反応系に酢
酸エチルを加え水で抽出する。氷冷下、水層に6N塩酸
水溶液を加えpH2とし、酢酸エチルで抽出する。有機
層を水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィで精製し標記化合物94mg
(62.3%)を得る。
【0196】mp 86.0〜88.5℃ [α]D 20 −71.6°(c=0.51,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3458,3292,297
5,2935,1744,1723,1643,154
【0197】実施例2と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0198】・(2R)−2−[(2RS)−3−メル
カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−
メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−2)
【0199】・(2R)−2−[(2RS)−2−エチ
ル−3−メルカプトプロピオニルアミノ]−3−(4−
メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−3)
【0200】・(2R)−2−[(2RS)−3−メル
カプト−2−プロピルプロピオニルアミノ]−3−(4
−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−4)
【0201】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−イソプロピルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−
5)
【0202】・(2S)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
チルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−6)
【0203】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(3−メ
チルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−7)
【0204】・(2R)−3−(4−エチルベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−8) mp 49.5〜52.5℃ [α]D 20 −67.5°(c=0.99,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3321,2964,251
7,1714,1643,1540,1418,119
【0205】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−プ
ロピルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−9) mp 87.0〜89.5℃ [α]D 20 −70.1°(c=0.51,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3332,2958,293
0,1744,1723,1644,1603,154
2,1416,1220,1196
【0206】・(2R)−3−(4−イソプロピルベン
ジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−1
0) [α]D 20 −61.1°(c=0.52,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3324,2961,256
7,1729,1648,1515,1213
【0207】・(2R)−3−(4−tert−ブチルベン
ジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メ
チルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−1
1) [α]D 20 −52.0°(c=0.49,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3376,2965,172
5,1643,1515,1216
【0208】・(2R)−3−(4−tert−ブチルベン
ジルチオ)−2−[(2RS)−3−メルカプト−2−
メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−
12)IR(Film,cm-1)3308,2567,
1731,1517,1203
【0209】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ト
リフルオロメチルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物
2−13) mp 82.0〜84.2℃ [α]D 20 −66.2°(c=0.48,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3314,2567,173
4,1654,1524,1322,1170,112
【0210】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
トキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−14) mp 87.0〜93.0℃ [α]D 20 −73.5°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3294,2971,293
5,1722,1708,1648,1540,151
3,1248
【0211】・(2R)−3−(4−エトキシベンジル
チオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチル
プロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−15) mp 85.0〜87.0℃ [α]D 20 −68.3°(c=0.51,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3330,2979,293
4,2511,1718,1697,1645,160
7,1542,1512,1250
【0212】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
チルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−1
6) mp 87.0〜92.0℃ [α]D 20 −75.2°(c=0.55,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3285,2967,292
8,2544,1723,1706,1650,153
7,1420,1281,1255
【0213】・(2R)−3−(4−エチルチオベンジ
ルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−1
7)
【0214】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ト
リフルオロメトキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合
物2−18) mp 55.0〜62.0℃ [α]D 20 −58.6°(c=0.97,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3331,2974,293
7,1725,1647,1605,1542,150
9,1288
【0215】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フ
ェニルベンジルメチルチオ)プロピオン酸(化合物2−
19) mp 92.0〜101.0℃ [α]D 20 −66.2°(c=0.11,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3304,2931,170
3,1647,1530,1408,1276,125
【0216】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フ
ェノキシベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−2
0) [α]D 20 −58.4°(c=0.5,メタノール) IR(Film,cm-1)2932,2568,173
3,1589,1236
【0217】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−フ
ェニルチオベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−2
1)
【0218】・(2R)−3−(4−フルオロベンジル
チオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチル
プロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−22) mp 66.5〜73.0℃ [α]D 20 −72.5°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3334,3282,297
2,2360,1742,1716,1643,159
9,1544,1509,1219
【0219】・(2R)−3−(4−クロロベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−23) mp 79.0〜92.0℃ [α]D 20 −69.7°(c=0.48,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3283,2542,171
6,1643,1542,1418
【0220】・(2R)−3−(4−ブロモベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−24) mp 85.0〜94.0℃ [α]D 20 −63.1°(c=0.53,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3286,2972,293
4,1741,1723,1703,1644,160
3,1542,1069
【0221】・(2R)−3−(4−ヨードベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−25) mp 109.5〜111.5℃ [α]D 20 −60.6°(c=0.52,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3331,3288,297
2,2934,1722,1644,1604,154
1,1414,1393,1182,1058
【0222】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
チルスルホニルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2
−26) mp 121.5〜126.5℃ [α]D 20 −61.8°(c=0.099,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3319,2970,257
5,1708,1643,1537,1293,123
3,1131
【0223】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ト
リフルオロメチルスルホニルベンジルチオ)プロピオン
酸(化合物2−27)
【0224】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−ニ
トロベンジルチオ)プロピオン酸(化合物2−28) [α]D 20 −53.0°(c=0.49,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm-1)3306,2932,256
9,1731,1632,1519,1422,134
【0225】・(2R)−3−(4−シアノベンジルチ
オ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−29) [α]D 20 −66.3°(c=0.59,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3340,2972,293
2,2568,2229,1733,1650,153
3,1214
【0226】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−
メチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン
酸(化合物2−30) IR(Film,cm-1)3310,2963,174
0,1664,1514,1207
【0227】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−メチル−
3−(4−イソプロピルベンジルチオ)酪酸(化合物2
−31) [α]D 20 −23.1°(c=0.20,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3361,2964,256
8,1727,1648,1515,1217
【0228】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α,
α−ジメチル−4−イソプロピル)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−32) [α]D 20 −24.7°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3318,2962,256
8,1731,1646,1518,1383,119
【0229】・(2R)−3−[(α−エチル−4−イ
ソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メ
ルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
酸(化合物2−33) [α]D 20 −43.5°(c=0.48,メタノー
ル) IR(Film,cm-1)3310,2962,256
4,1731,1646,1522,1420,120
【0230】・(2R)−3−[(4−tert−ブチル−
α−メチル)ベンジルチオ]−2−[(2R)−3−メ
ルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
酸(化合物2−34) IR(KBr,cm-1)2965,2565,173
2,1650,1519,1218
【0231】・(2R)−3−(4−シクロヘキシルベ
ンジルチオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−
メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸(化合物2−
35)mp106.6〜109.0℃ [α]D 20 −65.2°(c=0.36,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3318,2923,171
6,1655,1525,1426,1266
【0232】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4−
イソプロピル−α−n−プロピル)ベンジルチオ]プロ
ピオン酸(化合物2−36) IR(Film,cm-1)2959,2570,173
2,1644,1522,1216
【0233】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−[(4,
α−ジイソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸(化
合物2−37) IR(Film,cm-1)3318,2960,257
1,1732,1644,1524,1215
【0234】・(2R)−3−[(α−n−ブチル−4
−イソプロピル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3
−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピ
オン酸(化合物2−38) IR(Film,cm-1)3314,2959,173
2,1642,1521,1194,840,761,
572
【0235】・(2R)−3−[(4−シクロヘキシル
−α,α−ジメチル)ベンジルチオ]−2−[(2S)
−3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プ
ロピオン酸(化合物2−39) [α]D 20 −56.2°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)2924,1740,164
1,1610,1444,1197
【0236】実施例3 (2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−
2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベ
ンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド(化合物3−
1)
【化33】
【0237】(2R)−2−(tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ)−3−(4−メチルベンジルチオ)プロピオ
ン酸メチルアミド(参考化合物4−1、200mg)に
4N塩酸/ジオキサン(1.5ml)を加え、室温で1
時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残留物を
塩化メチレン(5ml)に溶解する。氷冷下、この溶液
にN−メチルモルホリン(0.119ml)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(109mg)、(2S)−
3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオン酸(1
82mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩(135mg)、N−メ
チルモルホリン(0.077ml)を順に加え、室温で
一晩撹拌する。反応系に5%炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧留去する。得られる残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィで精製し、標記化合物を
得る。
【0238】実施例3と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0239】・(2R)−2−[(2S)−3−(ベン
ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルアミ
ド(化合物3−2)
【0240】実施例4 (2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチ
オ)プロピオン酸メチルアミド(化合物4−1)
【化34】
【0241】(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾ
イルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
(4−メチルベンジルチオ)プロピオン酸メチルアミド
(化合物3−1、50mg)のメタノール(2ml)溶
液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.13ml)を
加え、室温で15分間撹拌する。反応系に5%クエン酸
水溶液を加えpH7とした後、減圧濃縮する。得られる
残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮し、標記化合物を得る。
【0242】実施例4と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0243】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
チルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルアミド(化合
物4−2)
【0244】実施例5 (2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチ
ルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチルベンジルチ
オ)プロピオン酸メチルエステル(化合物5−1)
【化35】
【0245】(2R)−2−[(2S)−3−メルカプ
ト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチ
ルベンジルチオ)プロピオン酸(化合物1−1、300
mg)および p- トルエンスルホン酸一水和物(240
mg)のメタノール(10ml)溶液に、無水硫酸ナト
リウム(3g)を加え、3時間30分間加熱還流する。
硫酸ナトリウムを濾過により除去し、濾液を減圧濃縮す
る。得られる残留物に5%炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、5%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧留去し、標記
化合物を得る。
【0246】実施例5と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0247】・(2R)−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メ
チルベンジルチオ)プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物5−2)
【0248】実施例6 (2R)−3−[(1RS)−1−(4−イソプロピル
フェニル)エチルチオ]−2−[(2S)−3−メルカ
プト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン酸
(化合物6−1)
【化36】
【0249】窒素雰囲気下、(2R)−2−[(2S)
−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルア
ミノ]−3−[(1RS)−1−(4−イソプロピルフ
ェニル)エチルチオ]プロピオン酸エチルエステル(1
90mg)のメタノール(2ml)/テトラヒドロフラ
ン(0.5ml)混合溶液を氷冷し、これに2N水酸化
リチウム水溶液(420ml)を加えた後、室温に昇温
し45分間撹拌する。反応系にに酢酸エチルを加え水で
抽出する。水層に10%クエン酸水溶液を加えpH3と
し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水ついで飽和食塩水
で洗浄する。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去
する。得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィで精製し、標記化合物57mg(40.7%)を得
る。
【0250】IR(Film,cm-1)3307,29
62,2567,1732,1637,1522,12
17
【0251】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0252】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0253】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を
得る(以下の処方の錠剤も同じ)。
【0254】 処方2 100mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg コーティング剤 2mg
【0255】 処方3 100mg中 本発明化合物 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【0256】 処方4 100mg中 本発明化合物 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【0257】 処方5 220mg中 本発明化合物 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0258】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 145mg
【0259】本発明化合物と乳糖の混合比を変えること
により、本発明化合物の成分量が10mg/カプセル、
30mg/カプセル、50mg/カプセル、100mg
/カプセルであるカプセル剤を調製する。
【0260】 3)顆粒剤 処方1 100mg中 本発明化合物 30mg マンニトール 46.5mg ポリビニルピロリドンK−30 7mg オイドラギットRL 15mg トリアセチン 1.5mg
【0261】 処方2 130mg中 本発明化合物 50mg 乳糖 55mg バレイショデンプン 20mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg タルク 微量
【0262】 4)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90mg 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0263】[薬理試験]LTAヒドロラーゼ活性の
測定法として、基質としてLTAを用い、酵素反応で
生じるLTB量を測定することで酵素活性を測定する
Izumiらの方法が知られている(Biochem. Biophys. Re
s. Commun., 135, 139-145 (1986) )。そこで、この文
献に記載された方法に準じて、本発明化合物のLTA
ヒドロラーゼへの作用を検討した。
【0264】(実験方法)酵素標品としては、Izumi ら
の方法(Biochem. Biophys. Res. Commun., 135,139-14
5 (1986) )および Evansらの方法(Biochem. Biophys.
Acta, 840, 43-50 (1985) )に準じて、以下の方法に
よりモルモット肺から粗抽出したものを用いた。
【0265】Hartley系モルモット(体重330
g)から肺を摘出し、氷冷下、肺重量の3倍量のリン酸
緩衝液(50mM、pH7.4、1mMのエチレンジア
ミン四酢酸(EDTA)および1mMのジチオトレイト
ール(DTT)を含む)中でホモジナイズした後、20
分間低速遠心(800×g)、20分間高速遠心(10
000×g)さらに60分間超遠心(100000×
g、60分)して上清を得た。氷冷下、この上清を、こ
れに飽和硫酸アンモニウム水溶液(pH7.0〜7.
2、1mMのDTTを含む)を滴下することによって、
40%飽和とした後、20分間高速遠心(10000×
g)した。さらにその上清を、これに飽和硫酸アンモニ
ウム水溶液(pH7.0〜7.2、1mMのDTTを含
む)を滴下することによって、70%飽和とした後、2
0分間高速遠心(10000×g)した。得られたペレ
ットをトリス−酢酸緩衝液(20mM、pH7.8、1
mMのDTTを含む)2mlに溶解し、2リットルの同
溶液中で透析することにより酵素標品を得た。
【0266】基質であるLTAは、LTAメチルエ
ステルを加水分解することにより調製し、エタノールに
溶解したものを用いた。
【0267】次に、本発明化合物の酵素標品への作用を
検討するため、表1の組成の混合溶液を用いて下記の反
応条件で反応させた。
【0268】
【表1】
【0269】上記溶液50μlを37℃で1分間インキ
ュベーションした。氷冷下、反応液にアセトニトリル−
エタノール−酢酸混合液(150:50:3,容積比)
100μlを加え、−20℃で30分間放置した後、5
分間高速遠心(10000×g)して上清を得た。その
上清中のLTB生成量を高速液体クロマトグラフィー
にて測定した。
【0270】被験化合物のLTAヒドロラーゼに対す
る阻害作用の程度は、下記の式より求めた阻害率で示
す。
【0271】
【式1】 A:被験化合物非存在下でのLTB生成量 B:被験化合物存在下でのLTB生成量
【0272】(結果)表2に実験結果の一例として、化
合物1−8、化合物1−9、化合物1−10、化合物1
−11、化合物1−13、化合物1−16、化合物1−
18、化合物1−23、化合物1−24、化合物1−2
5、化合物1−26、化合物1−28、化合物2−8、
化合物2−9、化合物2−10、化合物2−11、化合
物2−12、化合物2−13、化合物2−16、化合物
2−25、化合物2−26、化合物2−30、化合物2
−32、化合物2−33、化合物2−34、化合物2−
35および化合物2−39において、LTAヒドロラ
ーゼを50%阻害するのに要した濃度(IC50)を示
す。
【0273】
【表2】
【0274】表2に示されるように、本発明化合物はL
TAヒドロラーゼ活性を低濃度で顕著に阻害すること
が認められた。
【0275】[比較試験][課題を解決するための手
段]の項に記載したように、先に示した式[II]におい
て"Phenyl"が置換基を有したフェニル基であり、か
つ、"Alkylene"が低級アルキル基を導入したエチレン基
であることが優れた活性を示すための重要な要件である
ことを示すため、下記の比較試験を行った。
【0276】"Phenyl"が置換基を持たない化合物とし
て、Chem. Pharm. Bull., 35, 2382-2387 (1987)記載の
下記公知化合物[I]を用い、"Alkylene"が低級アルキ
ル基以外の置換基を有する化合物として、特開昭63−
39855号公報記載の下記公知化合物[II]を用い
た。
【0277】
【化37】
【0278】
【化38】
【0279】実験は前記[薬理試験]と同じ条件にて行
った。
【0280】その結果、公知化合物[I]は10-5Mの
濃度でもLTAヒドロラーゼに対する阻害効果をほと
んど示さなかった。
【0281】また、公知化合物[II]のIC50は4.5
×10-6Mであり、本発明の化合物群より一桁またはそ
れ以下のLTAヒドロラーゼ阻害効果しか示さず、特
に公知化合物[II]のベンジル基がメチル基に置き換わ
っただけの本発明化合物(2−12)と比べると約1/
100のLTAヒドロラーゼ阻害効果しか示さなかっ
た。
【0282】上記結果は、式[II]において"Phenyl"が
置換基を有したフェニル基であり、かつ、"Alkylene"が
低級アルキル基を導入したエチレン基であることが、優
れた活性を示すための重要な要件であることを明らかに
示すものである。
【0283】
【発明の効果】上記の薬理試験から、本発明化合物は優
れたLTAヒドロラーゼ阻害作用を有しており、医
薬、特にLTBが関与する疾患であるリウマチ、乾
癬、炎症性腸疾患、痛風、嚢胞性線維症等の炎症性疾患
の治療剤として優れたものであることが期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 323/65 C07C 323/65

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化1】 [式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、フェニル低
    級アルキル基、低級アルカノイル基またはベンゾイル基
    を示し、該フェニル低級アルキル基およびベンゾイル基
    のフェニル環は低級アルキル基、低級アルコキシ基また
    はハロゲン原子で置換されていてもよい。R2 はエステ
    ル、アミドまたはヒドロキサム酸に変換されていてもよ
    いカルボキシル基を示す。R3 はヒドロキシ基、低級ア
    ルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、
    低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェ
    ニルチオ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル
    基、ハロゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基また
    はシアノ基を示し、該フェニル基、フェノキシ基および
    フェニルチオ基のフェニル環は、低級アルキル基または
    低級アルコキシ基で置換されていてもよい。R4 は低級
    アルキル基を示す。A1 は低級アルキレン基を示す。A
    2 は低級アルキレン基を示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化2】 [式中、R1 は水素原子、低級アルカノイル基またはベ
    ンゾイル基を示す。R2 は低級アルキルエステルもしく
    はフェニル低級アルキルエステルに変換されていてもよ
    いカルボキシル基;または低級アルキルアミンもしくは
    フェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されてい
    てもよいカルボキシル基を示す。R3 は低級アルキル
    基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級ア
    ルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチ
    オ基、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ハロ
    ゲノ低級アルキルスルホニル基、ニトロ基またはシアノ
    基を示す。R4 は低級アルキル基を示す。A1 は低級ア
    ルキレン基を示す。A2 は低級アルキレン基を示す。]
  3. 【請求項3】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化3】 [式中、R1 は水素原子、低級アルカノイル基またはベ
    ンゾイル基を示す。R2 は低級アルキルエステルに変換
    されていてもよいカルボキシル基を示す。R3 は低級ア
    ルキル基、低級シクロアルキル基、ハロゲノ低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、
    低級アルキルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、ハロ
    ゲン原子、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基または
    シアノ基を示す。R4 は低級アルキル基を示す。A1
    低級アルキレン基を示す。A2 は低級アルキレン基を示
    す。]
  4. 【請求項4】 R1 が水素原子、アセチル基またはベン
    ゾイル基を示し、R2 がカルボキシル基、メトキシカル
    ボニル基またはエトキシカルボニル基を示し、R3 がメ
    チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert
    −ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エト
    キシ基、シクロヘキシル基、トリフルオロメトキシ基、
    メチルチオ基、フェニル基、フェノキシ基、フッ素原
    子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルスルホニ
    ル基、ニトロ基またはシアノ基を示し、R4 がメチル基
    を示し、A1 がメチレン基、メチルメチレン基またはジ
    メチルメチレン基を示し、A2 がメチレン基、メチルメ
    チレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、プ
    ロピルメチレン基、イソプロピルメチレン基またはブチ
    ルメチレン基を示す請求項1記載の化合物およびその塩
    類。
  5. 【請求項5】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化4】 1 は水素原子またはベンゾイル基を示す。R2 はカル
    ボキシル基を示す。R3 は低級アルキル基、低級シクロ
    アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルキルチ
    オ基またはハロゲン原子を示す。R4 は低級アルキル基
    を示す。A1 は低級アルキレン基を示す。A2 は低級ア
    ルキレン基を示す。
  6. 【請求項6】 R3 がイソプロピル基、tert−ブチル
    基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、メチル
    チオ基またはヨウ素原子を、R4 がメチル基を示し、A
    1 がメチレン基またはジメチルメチレン基を示し、A2
    がメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基
    またはエチルメチレン基を示す請求項1記載の化合物お
    よびその塩類。
  7. 【請求項7】 (2R)−2−[(2S)−3−(ベン
    ゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−
    (4−イソプロピルベンジルチオ)プロピオン酸、(2
    R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−
    メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−tert−ブチル
    ベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−2−[(2
    S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニ
    ルアミノ]−3−(4−メチルチオベンジルチオ)プロ
    ピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−(ベンゾイ
    ルチオ)−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4
    −ヨードベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−3−
    (4−イソプロピルベンジルチオ)−2−[(2S)−
    3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロ
    ピオン酸、(2R)−3−(4−tert−ブチルベンジル
    チオ)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチル
    プロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−
    (4−tert−ブチルベンジルチオ)−2−[(2RS)
    −3−メルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プ
    ロピオン酸、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプ
    ト−2−メチルプロピオニルアミノ]−3−(4−メチ
    ルチオベンジルチオ)プロピオン酸、(2R)−3−
    (4−ヨードベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メ
    ルカプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
    酸、(2R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−
    メチルプロピオニルアミノ]−3−[(α−メチル−4
    −イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸、(2
    R)−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
    ロピオニルアミノ]−3−[(α,α−ジメチル−4−
    イソプロピル)ベンジルチオ]プロピオン酸、(2R)
    −3−[(α−エチル−4−イソプロピル)ベンジルチ
    オ]−2−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
    ロピオニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−
    [(4−tert−ブチル−α−メチル)ベンジルチオ]−
    2−[(2R)−3−メルカプト−2−メチルプロピオ
    ニルアミノ]プロピオン酸、(2R)−3−(4−シク
    ロヘキシルベンジルチオ)−2−[(2S)−3−メル
    カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
    酸、(2R)−3−[(4−シクロヘキシル−α,α−
    ジメチル)ベンジルチオ]−2−[(2S)−3−メル
    カプト−2−メチルプロピオニルアミノ]プロピオン
    酸、およびそれらの塩類よりなる群から選ばれる化合
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7記載の化合物また
    はその塩類を有効成分とする医薬組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項7記載の化合物また
    はその塩類を有効成分とするロイコトリエンA阻害
    剤。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項7記載の化合物ま
    たはその塩類を有効成分とする炎症性疾患治療剤。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項7記載の化合物ま
    たはその塩類を有効成分とする抗リウマチ剤。
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