JP2909534B2 - 電子走査レーダのビーム制御装置 - Google Patents

電子走査レーダのビーム制御装置

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JP2909534B2
JP2909534B2 JP9122866A JP12286697A JP2909534B2 JP 2909534 B2 JP2909534 B2 JP 2909534B2 JP 9122866 A JP9122866 A JP 9122866A JP 12286697 A JP12286697 A JP 12286697A JP 2909534 B2 JP2909534 B2 JP 2909534B2
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篤 今井
芳夫 村田
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BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
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BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地上固定物体あるい
は低速地上移動物体あるいは船舶に搭載され捜索と複数
目標追尾を可能とする電子走査レーダのビーム制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は電子走査型レーダ装置の一例を
示す図であり、1は電子走査型のアンテナ装置、2は送
受信機、3は上記送受信機2から送られるデータから目
標検出等を行う信号処理装置、4は追尾目標の管理を行
う追尾計算機、5は上記追尾計算機4より求められる予
測追尾目標諸元や、信号処理装置3より送出される検定
(捜索の結果のうち受信電力が一定のスレッシュホール
ド値をこえたものに対して探知確率をあげて再度ビーム
照射すること)要求等から追尾目標や検定目標及び捜索
に対するPRF、パルス幅、ヒット数等のビームパラメ
ータを算出するビーム制御装置、6はアンテナ装置1に
対してビームパラメータ及び位相情報を送出するアンテ
ナI/F(インタフェース)装置である。
【0003】図14は、従来のビーム制御装置5を示す
図であり、7は捜索覆域をカバーする複数ビームスポッ
ト配列を持ち、決められたフレームタイム(捜索時間間
隔)を満足するために必要な捜索ビームスポットのビー
ムパラメータを求め、送出する捜索ビームパラメータ算
出器、8は捜索ビームの受信電力が一定のスレッシュホ
ールドを越えた検出結果つまり検定要求に対し、真の目
標かどうかを確認するために、捜索ビームより探知確率
を上げた検定ビームパラメータを求め、送出する検定ビ
ームパラメータ算出器、9は予測追尾目標諸元と追尾要
求精度から、所要の追尾精度を得ることのできる追尾ビ
ームパラメータを求め、送出する追尾ビームパラメータ
算出器、10は捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビ
ームパラメータ算出器8と追尾パラメータ算出器9から
の捜索・検定・追尾ビームパラメータを単位時間毎に、
決められた優先順位でならべ、アンテナI/F(インタ
フェース)装置6にビームパラメータを送出するスケジ
ューリング処理器である。ここで簡単に捜索ビームスポ
ット及び単位時間における各種ビームの占有イメージを
図15に示す。動作としては捜索領域に対して捜索ビー
ムを照射し、目標の有無により検定、追尾ビームを時分
割で行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のビーム制御装置
は以上のように構成されているため、捜索ビームの検出
結果が一定のスレッシュホールドを越える場合、つまり
検定要求に対して全て検定ビームを照射することにな
る。このことは、図16に示すように、既に追尾してい
る目標や、1つの新目標に対する複数検出結果に対して
必ず検定ビームを照射することを意味しており、単位時
間内に無駄な検定時間が発生する。一般に捜索は検定よ
り優先順位が低く、このような無駄な検定時間が発生す
るということは、単位時間内に捜索に割り当てられる時
間が減少し、捜索覆域内を規定のフレームタイムで照射
することが不可能となり、捜索性能が劣化する等の問題
点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、無駄な検定ビーム照射時間
を最小限に抑え、規定のフレームタイムの維持を最大限
可能とし、捜索性能の劣化を防ぐことを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる第1の
発明のビーム制御装置は、1つの電子走査型のアンテナ
で構成されるレーダシステムにおいて、目標方位角、目
標高角、目標距離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格
納する既追尾目標諸元格納装置と、信号処理装置から入
力される検定要求の距離情報による誤差要因と追尾目標
諸元が更新されるまでに移動する距離を元に距離系の目
標存在ゲート幅を求め検定要求に設定する距離ゲート幅
設定装置と、同様に角度情報に対する誤差要因から角度
系の目標存在ゲート幅を検定要求に設定する角度系ゲー
ト幅設定装置と、信号処理装置より入力される検定要求
位置を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存在
するかどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみを
送出する新目標判定器を設けたものである。
【0007】この発明に係わる第2の発明のビーム制御
装置は、1つの電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目
標諸元格納装置と、信号処理装置から入力される検定要
求の距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新され
るまでに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅
を求め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検
定要求位置を水平面北基準座標からアンテナ面直交座標
に変換するアンテナ面座標変換器と、上記アンテナ直交
座標値からビームステアリング角を求めるビームステア
リング角算出器と、ビームステアリング角から角度系の
目標存在ゲートを求める角度ゲート幅算出器と、信号処
理装置より入力される水平面北基準極座標系検定要求位
置を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存在す
るかどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみを送
出する新目標判定器を設けたものである。
【0008】この発明に係わる第3の発明のビーム制御
装置は、1つの電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目
標諸元格納装置と、既追尾目標位置を水平面北基準極座
標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変
換器と、信号処理装置から入力される検定要求の距離情
報による誤差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移
動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定
要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検定要求位置
を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換す
るアンテナ面座標変換器と、検定要求の角度情報に対す
る誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をアンテナ面
直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角度ゲート
幅設定装置と、信号処理装置より入力される水平面北基
準極座標系の検定要求位置を中心とする距離系目標存在
ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度系目標存在
ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判定し、新
目標に対する検定要求のみを送出する新目標判定器を設
けたものである。
【0009】この発明に係わる第4の発明のビーム制御
装置は、1つの電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目
標諸元格納装置と、格納した既追尾目標諸元が更新され
る時刻における予測位置を求める追尾目標予測位置算出
器と、予測位置から追尾サンプリング内の距離系の目標
存在ゲート幅を求める追尾サンプリング距離ゲート幅算
出器と、追尾目標予測位置算出器にて求めた予測位置を
アンテナ面直交座標値に変換し既追尾目標諸元との差を
求め、これを追尾サンプリング角度ゲート幅として求め
る追尾サンプリング角度ゲート幅算出器と、既追尾目標
位置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変
換するアンテナ面座標変換器と、信号処理装置から入力
される検定要求の距離情報による誤差要因と追尾目標諸
元が更新されるまでに移動する距離を元に距離系の目標
存在ゲート幅を求め検定要求に設定する距離ゲート幅設
定装置と、検定要求位置を水平面北基準極座標からアン
テナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、検
定要求の角度情報に対する誤差要因から角度系の目標存
在ゲート幅をアンテナ面直交座標系にて求め設定するア
ンテナ面座標角度ゲート幅設定装置と、検定要求に対す
る目標存在ゲート幅と追尾目標に対する追尾サンプリン
グゲート幅を加算するゲート幅算出器と、信号処理装置
より入力される水平面北基準極座標系の検定要求位置を
中心とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座
標系による角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在
するかどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみを
送出する新目標判定器を設けたものである。
【0010】この発明に係わる第5の発明のビーム制御
装置は、1つの電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目
標諸元格納装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サン
プリング時間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位
置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換
するアンテナ面座標変換器と、信号処理装置から入力さ
れる検定要求の距離情報による誤差要因と追尾目標諸元
が更新されるまでに移動する距離を元に距離系の目標存
在ゲート幅を求め検定要求に設定する距離ゲート幅設定
装置と、検定要求位置を水平面北基準極座標からアンテ
ナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、検定
要求の角度情報に対する誤差要因から角度系の目標存在
ゲート幅をアンテナ面直交座標系にて求め設定するアン
テナ面座標角度ゲート幅設定装置と、信号処理装置より
入力される水平面北基準極座標系の検定要求位置を中心
とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標系
による角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在する
かどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみを送出
する新目標判定器を設けたものである。
【0011】この発明に係わる第6の発明のビーム制御
装置は、1つの電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目
標諸元格納装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サン
プリング時間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位
置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換
するアンテナ面座標変換器と、信号処理装置から入力さ
れる検定要求位置を水平面北基準極座標からアンテナ面
直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、単位時間
内に入力される検定要求の内、同一目標に対すると思わ
れる検定要求を見つける近接検定目標判定器、上記近接
検定目標判定器にて同一目標に対すると思われると判断
された複数の検定要求の内、1つを除き格納する近接検
定諸元格納装置と、同一目標に対する検定要求と判断さ
れた複数の検定要求の内、近接検定諸元格納装置に格納
しない検定要求が追尾に移行する時間を考慮し近接検定
諸元格納装置に格納した近接検定諸元を送出するデータ
送出タイミング制御器と、検定要求の距離情報による誤
差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動する距離
を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求に設定
する距離ゲート幅設定装置と、検定要求の角度情報に対
する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をアンテナ
面直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角度ゲー
ト幅設定装置と、信号処理装置より入力される水平面北
基準極座標系の検定要求位置を中心とする距離系目標存
在ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度系目標存
在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判定し、
新目標に対する検定要求のみを送出する新目標判定器を
設けたものである。
【0012】この発明に係わる第7の発明のビーム制御
装置は、複数の電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元をどのアンテナ面に
て処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、追尾目
標諸元をアンテナ面対応に格納する既追尾目標諸元格納
装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング時
間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平面
北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテ
ナ面座標変換器と、信号処理装置から入力される検定要
求をどのアンテナ面にて処理するかを決定するアンテナ
面配分装置と、検定要求をアンテナ面対応に水平面北基
準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面
座標変換器と、単位時間内に入力される検定要求の内、
同一目標に対すると思われる検定要求を見つける近接検
定目標判定器、上記近接検定目標判定器にて同一目標に
対すると思われると判断された複数の検定要求の内、1
つを除き格納する近接検定諸元格納装置と、同一目標に
対する検定要求と判断された複数の検定要求の内、近接
検定諸元格納装置に格納しない検定要求が追尾に移行す
る時間を考慮し近接検定諸元格納装置に格納した近接検
定諸元を送出するデータ送出タイミング制御器と、検定
要求の距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新さ
れるまでに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート
幅を求め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、
検定要求の角度情報に対する誤差要因から角度系の目標
存在ゲート幅をアンテナ面直交座標系にて求め設定する
アンテナ面座標角度ゲート幅設定装置と、信号処理装置
より入力される水平面北基準極座標系の検定要求位置を
中心とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座
標系による角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在
するかどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみを
送出する新目標判定器を設けたものである。
【0013】この発明に係わる第8の発明のビーム制御
装置は、複数の電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、目標方位角、目標高角、目標距
離、目標接近速度等の追尾目標諸元をどのアンテナ面に
て処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、追尾目
標諸元をアンテナ面対応に格納する既追尾目標諸元格納
装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング時
間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平面
北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテ
ナ面座標変換器と、アンテナの覆域境界付近に存在する
既追尾目標に対して隣接するアンテナ面におけるアンテ
ナ面直交座標値を算出する隣接アンテナ面座標変換器
と、信号処理装置から入力される検定要求をどのアンテ
ナ面にて処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、
検定要求をアンテナ面対応に水平面北基準極座標からア
ンテナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、
単位時間内に入力される検定要求の内、同一目標に対す
ると思われる検定要求を見つける近接検定目標判定器、
上記近接検定目標判定器にて同一目標に対すると思われ
ると判断された複数の検定要求の内、1つを除き格納す
る近接検定諸元格納装置と、同一目標に対する検定要求
と判断された複数の検定要求の内、近接検定諸元格納装
置に格納しない検定要求が追尾に移行する時間を考慮し
近接検定諸元格納装置に格納した近接検定諸元を送出す
るデータ送出タイミング制御器と、検定要求の距離情報
による誤差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動
する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要
求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検定要求の角度
情報に対する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅を
アンテナ面直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標
角度ゲート幅設定装置と、信号処理装置より入力される
水平面北基準極座標系の検定要求位置を中心とする距離
系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度
系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを
各アンテナ面対応に判定し、新目標に対する検定要求の
みを送出する新目標判定器を設けたものである。
【0014】この発明に係わる第9の発明のビーム制御
装置は、複数の電子走査型のアンテナで構成されるレー
ダシステムにおいて、追尾計算機より入力される目標方
位角、目標高角、目標距離、目標接近速度等の追尾目標
諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置と、格納した既
追尾目標諸元を最小サンプリング時間毎に補正する位置
補正器と、信号処理装置から入力される検定要求をどの
アンテナ面にて処理するかを決定するアンテナ面配分装
置と、検定要求をアンテナ面対応に水平面北基準極座標
からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変換
器と、単位時間内に入力される検定要求の内、同一目標
に対すると思われる検定要求を見つける近接検定目標判
定器、上記近接検定目標判定器にて同一目標に対すると
思われると判断された複数の検定要求の内、1つを除き
格納する近接検定諸元格納装置と、同一目標に対する検
定要求と判断された複数の検定要求の内、近接検定諸元
格納装置に格納しない検定要求が追尾に移行する時間を
考慮し近接検定諸元格納装置に格納した近接検定諸元を
送出するデータ送出タイミング制御器と、検定要求の距
離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新されるまで
に移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め
検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、アンテナ
直交座標値からビームステアリング角を求めるビームス
テアリング角算出器と、ビームステアリング角から角度
系の目標存在ゲートを求める角度ゲート幅算出器と、信
号処理装置より入力される水平面北基準極座標系検定要
求位置を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存
在するかどうかを判定し、新目標に対する検定要求のみ
を送出する新目標判定器を設けたものである。
【0015】
【作用】この発明の第1から第5の発明に係わる電子走
査レーダ型のビーム制御装置は、1つのアンテナで構成
されるレーダシステムにおいて、検定要求と既に追尾し
ている目標諸元を比較し、新目標に対する検定要求のみ
検定ビームを照射するため、無駄な検定ビーム照射時間
を極力抑え、規定のフレームタイムを極力維持すること
が可能であり捜索性能の劣化を防ぐことができる。
【0016】この発明の第6の発明に係わる電子走査レ
ーダ型のビーム制御装置は、1つのアンテナで構成され
るレーダシステムにおいて、単位時間内の近接検定要求
をモニタし、そのうちの1つを先に追尾に移行させた
後、残りの近接検定要求と既追尾目標諸元を比較し、新
目標の判定を行うため、1つの新目標に対する複数検定
ビームの照射を防ぐ事が可能であり、更に無駄な検定ビ
ーム照射時間を抑えることができる。この結果、規定の
フレームタイムをできるだけ維持することが可能とな
り、捜索性能の劣化を防ぐことができる。
【0017】この発明の第7の発明に係わる電子走査レ
ーダ型のビーム制御装置は、複数のアンテナで構成され
るレーダシステムにおいて、単位時間内の近接検定要求
をモニタし、そのうちの1つを先に追尾に移行させた
後、残りの近接検定要求と既追尾目標諸元を比較し、新
目標の判定を行うため、1つの新目標に対する複数検定
ビームの照射を防ぐ事が可能であり、更に無駄な検定ビ
ーム照射時間を抑えることができる。この結果、規定の
フレームタイムをより維持することが可能となり、捜索
性能の劣化を防ぐことができる。
【0018】この発明の第8の発明に係わる電子走査レ
ーダ型のビーム制御装置は、複数のアンテナで構成され
るレーダシステムにおいて、単位時間内の近接検定要求
をモニタし、そのうちの1つを先に追尾に移行させた
後、残りの近接検定要求と既追尾目標諸元を比較し、新
目標の判定を行うため、1つの新目標に対する複数検定
ビームの照射を防ぐ事が可能である。またアンテナ面間
における既追尾目標に対する検定ビーム照射も防ぐこと
が可能であるため、更に無駄な検定ビーム照射時間を抑
えることができる。この結果、規定のフレームタイムを
最大限維持することが可能となり、捜索性能の劣化を防
ぐことができる。
【0019】この発明の第9の発明に係わる電子走査レ
ーダ型のビーム制御装置は、複数のアンテナで構成され
るレーダシステムにおいて、単位時間内の近接検定要求
をモニタし、そのうちの1つを先に追尾に移行させた
後、残りの近接検定要求と既追尾目標諸元を比較し、新
目標の判定を行うため、1つの新目標に対する複数検定
ビームの照射を防ぐ事が可能である。また統一した座標
系で新目標の判定を行うことで、複雑なアンテナ面間に
おける処理を行うことなく無駄な検定ビーム照射を防ぐ
ことが可能である。この結果、規定のフレームタイムを
最大限維持することが可能となり、捜索性能の劣化を防
ぐことができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、12は距離ゲート幅設定装置、13は角度ゲー
ト幅設定装置、14は新目標判定器である。
【0021】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図1を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納
装置11に格納する。距離ゲート幅設定装置12では信
号処理装置から入力される検定要求の距離情報に対する
誤差要因と、既追尾目標諸元が更新されるまでの既追尾
目標最大移動距離から距離系目標存在ゲート幅を式
(1)で求め設定する。角度ゲート幅設定装置13では
同様に角度情報に対する誤差要因から角度系目標存在ゲ
ート幅を式(2)で求め設定する。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、新目標判定器14ではその検定要求が新目
標に対するものかどうかを判定するために検定要求位置
を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存在する
かどうかを式(3)にて比較し、その結果新目標と判断
されたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出
する。
【0024】
【数2】
【0025】検定ビームパラメータ算出器8では、検定
要求位置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパ
ラメータを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7で
は、捜索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、
決められたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足する
ために必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを
求め送出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾
計算機から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度
から、所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメ
ータを求め送出する。ビームスケジューリング処理器1
0では捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラ
メータ算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入
力されるビームパラメータを単位時間毎に、決められた
優先順位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装
置にビームパラメータを送出する。
【0026】実施例2 図2はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、12は距離ゲート幅設定装置、15はアンテナ
面座標変換器、16はビームステアリング角算出器、1
7は角度ゲート幅算出器、14は新目標判定器である。
【0027】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図2を用いて説明する。また図10は
説明上使用する座標系を示すものであり、図10(a)
は水平面北基準極座標系、(b)は水平面艦首基準座標
系、(c)はアンテナ面直交座標系、(d)は水平面甲
板面基準座標系である。まず追尾計算機から送出される
目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速度等の予
測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納装置11に格納す
る。距離ゲート幅設定装置12では信号処理装置から入
力される検定要求の距離情報に対する誤差要因と、既追
尾目標諸元が更新されるまでの既追尾目標最大移動距離
から距離系目標存在ゲート幅を式(1)で求め設定す
る。アンテナ面座標変換器15では検定要求位置を式
(4)にて水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標
に変換し、ビームステアリング角算出器16では、この
アンテナ面座標値からビームステアリング角を式(5)
で算出する。角度ゲート幅算出器17ではビームステア
リング角によりブローディングするビーム幅から角度系
目標存在ゲート幅を求め新目標判定器14へ送出する。
角度系目標存在ゲート幅は式(6)で求められる。
【0028】
【数3】
【0029】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、新目標判定器14ではその検定要求が新目
標に対するものかどうかを判定するために検定要求位置
を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存在する
かどうかを式(3)にて比較し、その結果新目標と判断
されたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出
する。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位
置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメー
タを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜
索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決めら
れたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために
必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送
出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機
から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、
所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを
求め送出する。ビームスケジューリング処理器10では
捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ
算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力され
るビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順
位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビ
ームパラメータを送出する。
【0030】実施例3 図3はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、12は距離ゲート幅設定装置、15はアンテナ
面座標変換器、18はアンテナ面座標角度ゲート幅設定
装置、19はアンテナ面座標新目標判定器である。
【0031】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図3を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納
装置11に格納し、アンテナ面座標変換器15で既追尾
目標位置を水平面北基準座標からアンテナ面極座標に変
換する。この座標変換は式(4)にて行われる。距離ゲ
ート幅設定装置12では信号処理装置から入力される検
定要求の距離情報に対する誤差要因と、既追尾目標諸元
が更新されるまでの既追尾目標最大移動距離から距離系
目標存在ゲート幅を式(1)で求め設定する。アンテナ
面座標変換器15では検定要求位置を式(4)にて水平
面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換する。ア
ンテナ面座標角度ゲート幅設定装置18では角度情報に
対する誤差要因からアンテナ面直交座標角度系目標存在
ゲート幅を式(7)にて求めアンテナ面座標新目標判定
器19に送出する。
【0032】
【数4】
【0033】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、アンテナ面座標新目標判定器19ではその
検定要求が新目標に対するものかどうかを判定するため
に、水平面北基準極座標における検定要求位置を中心と
する距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標にお
ける角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するか
どうかを式(8)にて比較し、その結果新目標と判断さ
れたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出す
る。
【0034】
【数5】
【0035】検定ビームパラメータ算出器8では、検定
要求位置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパ
ラメータを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7で
は、捜索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、
決められたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足する
ために必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを
求め送出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾
計算機から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度
から、所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメ
ータを求め送出する。ビームスケジューリング処理器1
0では捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラ
メータ算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入
力されるビームパラメータを単位時間毎に、決められた
優先順位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装
置にビームパラメータを送出する。
【0036】実施例4 図4はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、20は追尾目標予測位置算出器、21は追尾サ
ンプリング距離ゲート幅算出器、15はアンテナ面座標
変換器、22は追尾サンプリング角度ゲート幅算出器、
12は距離ゲート幅設定装置、18はアンテナ面座標角
度ゲート幅設定装置、23はゲート幅算出器、19はア
ンテナ面座標新目標判定器である。
【0037】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図4を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納
装置11に格納する。追尾目標予測位置算出器20では
図11の目標予測位置の算出方法補足図に示す通り、格
納した既追尾目標諸元と同一目標の前回の目標諸元の2
点とその経過時間から、目標速度を式(9)から(1
1)により求める。追尾サンプリング距離ゲート幅算出
器21では格納した既追尾目標位置と追尾目標予測位置
算出器20により求めた予測位置をもとに式(12)に
より追尾サンプリング距離ゲート幅を算出する。アンテ
ナ面座標変換器15では、既追尾目標位置を水平面北基
準座標からアンテナ面極座標に変換する。この座標変換
は式(4)にて行われる。追尾サンプリング角度ゲート
幅算出器22では、アンテナ面座標変換器15にて求め
た既追尾目標諸元のアンテナ面極座標値と追尾目標予測
位置算出器20で求めた予測位置をアンテナ面直交座標
に変換した値の2点間の距離を追尾サンプリング角度ゲ
ート幅として式(13)により求める。なおアンテナ面
直交座標系の予測位置の算出は式(4)にて行う。
【0038】
【数6】
【0039】距離ゲート幅設定装置12では信号処理装
置から入力される検定要求の距離情報に対する誤差要因
と、既追尾目標諸元が更新されるまでの既追尾目標最大
移動距離から距離系目標存在ゲート幅を式(1)で求め
設定する。アンテナ面座標変換器15では検定要求位置
を式(4)にて水平面北基準極座標からアンテナ面直交
座標に変換する。アンテナ面座標角度ゲート幅設定装置
18では角度情報に対する誤差要因からアンテナ面直交
座標角度系目標存在ゲート幅を式(7)にて求める。
【0040】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、ゲート幅算出器23にて検定要求に対する
目標存在ゲート幅と既追尾目標に対する目標存在ゲート
を距離系、角度系各々加算し、アンテナ面座標新目標判
定器19に送出する。アンテナ面座標新目標判定器19
ではその検定要求が新目標に対するものかどうかを判定
するために、水平面北基準極座標における検定要求位置
を中心とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交
座標における角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存
在するかどうかを式(8)にて比較し、その結果新目標
と判断されたもののみを検定ビームパラメータ算出器8
に送出する。検定ビームパラメータ算出器8では、検定
要求位置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパ
ラメータを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7で
は、捜索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、
決められたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足する
ために必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを
求め送出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾
計算機から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度
から、所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメ
ータを求め送出する。ビームスケジューリング処理器1
0では捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラ
メータ算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入
力されるビームパラメータを単位時間毎に、決められた
優先順位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装
置にビームパラメータを送出する。
【0041】実施例5 図5はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、24は位置補正器、12は距離ゲート幅設定装
置、15はアンテナ面座標変換器、18はアンテナ面座
標角度ゲート幅設定装置、19はアンテナ面座標新目標
判定器である。
【0042】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図5を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納
装置11に格納する。位置補正器24では図11の目標
予測位置の算出方法補足図に示す通り格納した既追尾目
標諸元と同一目標の前回の目標諸元の2点とその経過時
間から、目標速度を求め最小サンプリング時間毎に予測
位置を算出し補正する。この補正は式(9)から(1
1)により行われ、追尾の要求のレートに拘らず既追尾
目標位置の誤差を最小に押えることができる。この補正
アンテナ面座標変換器15で既追尾目標位置を水平面北
基準座標からアンテナ面極座標に変換する。この座標変
換は式(4)にて行われる。距離ゲート幅設定装置12
では信号処理装置から入力される検定要求の距離情報に
対する誤差要因と、既追尾目標諸元が更新されるまでの
既追尾目標最大移動距離から距離系目標存在ゲート幅を
式(1)で求め設定する。アンテナ面座標変換器15で
は検定要求位置を式(4)にて水平面北基準極座標から
アンテナ面直交座標に変換する。アンテナ面座標角度ゲ
ート幅設定装置18では角度情報に対する誤差要因から
アンテナ面直交座標角度系目標存在ゲート幅を式(7)
にて求めアンテナ面座標新目標判定器に送出する。
【0043】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、アンテナ面座標新目標判定器19ではその
検定要求が新目標に対するものかどうかを判定するため
に、水平面北基準極座標における検定要求位置を中心と
する距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標にお
ける角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するか
どうかを式(8)にて比較し、その結果新目標と判断さ
れたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出す
る。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位置
に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメータ
を算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜索
覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決められ
たフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために必
要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送出
する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機か
ら入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、所
要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを求
め送出する。ビームスケジューリング処理器10では捜
索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ算
出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力される
ビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順位
で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビー
ムパラメータを送出する。
【0044】実施例6 図6はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、24は位置補正器、25は近接検定目標判定
器、26は近接検定目標諸元格納装置、27はデータ送
出タイミング制御器、12は距離ゲート幅設定装置、1
5はアンテナ面座標変換器、18はアンテナ面座標角度
ゲート幅設定装置、19はアンテナ面座標新目標判定器
である。
【0045】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図6を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元を既追尾目標諸元格納
装置11に格納する。位置補正器24では図11の目標
予測位置の算出方法補足図に示す通り格納した既追尾目
標諸元と同一目標の前回の目標諸元の2点とその経過時
間から、目標速度を求め最小サンプリング時間毎に予測
位置を算出し補正する。この補正は式(9)から(1
1)により行われ、追尾の要求のレートに拘らず既追尾
目標位置の誤差を最小に押えることができる。アンテナ
面座標変換器15で既追尾目標位置を水平面北基準座標
からアンテナ面極座標に変換する。この座標変換は式
(4)にて行われる。信号処理装置に接続するアンテナ
面座標変換器15では信号処理装置から入力される検定
要求位置を式(4)にて水平面北基準極座標からアンテ
ナ面直交座標に変換し近接検定要求判定器25は単位時
間に入力する検定要求の内近接要求が存在するかどうか
を水平面北基準座標系及びアンテナ面直交座標系にて判
定し、存在する場合は近接検定要求の内1つを距離ゲー
ト幅設定装置12へ、その他は近接目標諸元格納装置2
6へ送出する。また上記判定は式(14)(15)にて
行う。データタイミング制御器27では近接検定目標判
定器25から直接距離ゲート幅設定装置12に送出した
検定要求が追尾に移行するまでの時間を考慮し近接検定
諸元を送出する。距離ゲート幅設定装置12では距離情
報に対する誤差要因と、既追尾目標諸元が更新されるま
での既追尾目標最大移動距離から距離系目標存在ゲート
幅を式(1)で求め設定する。アンテナ面座標角度ゲー
ト幅設定装置18では角度情報に対する誤差要因からア
ンテナ面直交座標角度系目標存在ゲート幅を式(7)に
て求めアンテナ面座標新目標判定器19に送出する。
【0046】
【数7】
【0047】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、アンテナ面座標新目標判定器19ではその
検定要求が新目標に対するものかどうかを判定するため
に、水平面北基準極座標における検定要求位置を中心と
する距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標にお
ける角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するか
どうかを式(8)にて比較し、その結果新目標と判断さ
れたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出す
る。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位置
に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメータ
を算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜索
覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決められ
たフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために必
要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送出
する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機か
ら入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、所
要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを求
め送出する。ビームスケジューリング処理器10では捜
索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ算
出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力される
ビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順位
で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビー
ムパラメータを送出する。
【0048】実施例7 図7はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。28はアンテナ面配分装
置、11は既追尾目標諸元格納装置、24は位置補正
器、25は近接検定目標判定器、26は近接検定目標諸
元格納装置、27はデータ送出タイミング制御器、12
は距離ゲート幅設定装置、15はアンテナ面座標変換
器、18はアンテナ面座標角度ゲート幅設定装置、19
はアンテナ面座標新目標判定器である。
【0049】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図7を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元をアンテナ面配分装置
28にて最小ステアリング角となるアンテナ面を求めア
ンテナ面対応の既追尾目標諸元格納装置11に格納す
る。位置補正器24では図11の目標予測位置の算出方
法補足図に示す通り格納した既追尾目標諸元と同一目標
の前回の目標諸元の2点とその経過時間から、目標速度
を求め最小サンプリング時間毎に予測位置を算出し補正
する。この補正は式(9)から(11)により行われ、
追尾の要求のレートに拘らず既追尾目標位置の誤差を最
小に押えることができる。アンテナ面座標変換器15で
既追尾目標位置を水平面北基準座標からアンテナ面極座
標に変換する。この座標変換は式(4)にて行われる。
アンテナ面配分装置28は検定要求に対するビームステ
アリング角が最小となるアンテナ面を求めアンテナ面対
応のアンテナ面座標変換器15に送出する。ここでビー
ムステアリング角とは図10(a)のアンテナ面直交座
標系のアレイノーマルと目標位置とのなす角である。信
号処理装置に接続するアンテナ面座標変換器15では信
号処理装置から入力される検定要求位置を式(4)にて
水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換し近
接検定要求判定器25は単位時間に入力する検定要求の
内近接要求が存在するかどうかを水平面北基準座標系及
びアンテナ面直交座標系にて判定し、存在する場合は近
接検定要求の内1つを距離ゲート幅設定装置12へ、そ
の他は近接目標諸元格納装置へ送出する。また上記判定
は式(14)(15)にて行う。データタイミング制御
器27では近接検定目標判定器25から直接距離ゲート
幅設定装置12に送出した検定要求が追尾に移行するま
での時間を考慮し近接検定諸元を送出する。距離ゲート
幅設定装置12では距離情報に対する誤差要因と、既追
尾目標諸元が更新されるまでの既追尾目標最大移動距離
から距離系目標存在ゲート幅を式(1)で求め設定す
る。アンテナ面座標角度ゲート幅設定装置18では角度
情報に対する誤差要因からアンテナ面直交座標角度系目
標存在ゲート幅を式(7)にて求めアンテナ面座標新目
標判定器19に送出する。
【0050】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、アンテナ面座標新目標判定器19ではその
検定要求が新目標に対するものかどうかを判定するため
に、水平面北基準極座標における検定要求位置を中心と
する距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標にお
ける角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するか
どうかを式(8)にて比較し、その結果新目標と判断さ
れたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出す
る。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位置
に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメータ
を算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜索
覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決められ
たフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために必
要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送出
する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機か
ら入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、所
要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを求
め送出する。ビームスケジューリング処理器10では捜
索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ算
出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力される
ビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順位
で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビー
ムパラメータを送出する。
【0051】実施例8 図8はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。28はアンテナ面配分装
置、11は既追尾目標諸元格納装置、29は隣接アンテ
ナ面座標変換器、24は位置補正器、25は近接検定目
標判定器、26は近接検定目標諸元格納装置、27はデ
ータ送出タイミング制御器、12は距離ゲート幅設定装
置、15はアンテナ面座標変換器、18はアンテナ面座
標角度ゲート幅設定装置、30は複数アンテナ面座標新
目標判定器である。
【0052】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図8を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元をアンテナ面配分装置
28にて最小ステアリング角となるアンテナ面を求めア
ンテナ面対応の既追尾目標諸元格納装置11に格納す
る。位置補正器24では図11の目標予測位置の算出方
法補足図に示す通り格納した既追尾目標諸元と同一目標
の前回の目標諸元の2点とその経過時間から、目標速度
を求め最小サンプリング時間毎に予測位置を算出し補正
する。この補正は式(9)から(11)により行われ、
追尾の要求のレートに拘らず既追尾目標位置の誤差を最
小に押えることができる。アンテナ面座標変換器15で
既追尾目標位置を水平面北基準座標からアンテナ面極座
標に変換する。この座標変換は式(4)にて行われる。
隣接アンテナ面座標変換器29では図12に示すように
各アンテナの担当する既追尾目標の内、捜索覆域境界付
近のものは隣接するアンテナ面の捜索ビームにて検出さ
れる可能性があるため、隣接するアンテナのアンテナ面
直交座標値を式(4)で求めたあと、複数アンテナ面座
標判定器30へ送出する。信号処理装置に接続するアン
テナ面配分装置28は検定要求に対するビームステアリ
ング角が最小となるアンテナ面を求めアンテナ面対応の
アンテナ面座標変換器15へ送出する。ここでビームス
テアリング角は図10(a)のアンテナ面直交座標系の
アレイノーマルと目標位置とのなす角である。アンテナ
面座標変換器15では信号処理装置から入力される検定
要求位置を式(4)にて水平面北基準極座標からアンテ
ナ面直交座標に変換し近接検定要求判定器25は単位時
間に入力する検定要求の内近接要求が存在するかどうか
を水平面北基準座標系及びアンテナ面直交座標系にて判
定し、存在する場合は近接検定要求の内1つを距離ゲー
ト幅設定装置12へ、その他は近接目標諸元格納装置2
6へ送出する。また上記判定は式(14)(15)にて
行う。データ送出タイミング制御器27では近接検定目
標判定器25から直接距離ゲート幅設定装置12に送出
した検定要求が追尾に移行するまでの時間を考慮し近接
検定諸元を送出する。距離ゲート幅設定装置12では距
離情報に対する誤差要因と、既追尾目標諸元が更新され
るまでの既追尾目標最大移動距離から距離系目標存在ゲ
ート幅を式(1)で求め設定する。アンテナ面座標角度
ゲート幅設定装置18では角度情報に対する誤差要因か
らアンテナ面直交座標角度系目標存在ゲート幅を式
(7)にて求め複数アンテナ面座標新目標判定器30に
送出する。
【0053】
【数8】
【0054】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、複数アンテナ面座標新目標判定器30では
その検定要求が新目標に対するものかどうかを判定する
ために、水平面北基準極座標における検定要求位置を中
心とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標
における角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在す
るかどうかを同一アンテナ面と認識されたもの同士で式
(8)及び(16)にて比較し、その結果新目標と判断
されたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出
する。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位
置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメー
タを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜
索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決めら
れたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために
必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送
出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機
から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、
所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを
求め送出する。ビームスケジューリング処理器10では
捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ
算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力され
るビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順
位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビ
ームパラメータを送出する。
【0055】実施例9 図9はこの発明による電子走査型レーダのビーム制御装
置の一実施例である。7から10については従来のビー
ム制御装置と同じものである。11は既追尾目標諸元格
納装置、24は位置補正器、28はアンテナ面配分装
置、15はアンテナ面座標変換器、25は近接検定目標
判定器、26は近接検定目標諸元格納装置、27はデー
タ送出タイミング制御器、12は距離ゲート幅設定装
置、16はビームステアリング角算出器、17は角度ゲ
ート幅算出器、14は新目標判定器である。
【0056】上記のように構成された電子走査型レーダ
ビーム制御装置を図9を用いて説明する。まず追尾計算
機から送出される目標方位角、目標高角、目標距離、目
標接近速度等の予測追尾目標諸元をアンテナ面配分装置
28にて最小ステアリング角となるアンテナ面を求めア
ンテナ面対応の既追尾目標諸元格納装置11に格納す
る。ここでビームステアリング角とは図10(a)のア
ンテナ面直交座標系のアレイノーマルと目標位置とのな
す角である。位置補正器24では図11の目標予測位置
の算出方法補足図に示す通り格納した既追尾目標諸元同
一目標の前回の目標諸元の2点とその経過時間から、目
標速度を求め最小サンプリング時間毎に予測位置を算出
し補正する。この補正は式(9)から(11)により行
われ、追尾の要求のレートに拘らず既追尾目標位置の誤
差を最小に押えることができる。信号処理装置に接続す
るアンテナ面配分装置28は検定要求に対するビームス
テアリング角が最小となるアンテナ面を求めアンテナ面
対応のアンテナ面座標変換器15へ送出する。アンテナ
面座標変換器15では信号処理装置から入力される検定
要求位置を式(4)にて水平面北基準極座標からアンテ
ナ面直交座標に変換し近接検定要求判定器25は単位時
間に入力する検定要求の内近接要求が存在するかどうか
を水平面北基準座標系及びアンテナ面直交座標系にて判
定し、存在する場合は近接検定要求の内1つを距離ゲー
ト幅設定装置12へ、その他は近接目標諸元格納装置へ
送出する。また上記判定は式(14)(15)にて行
う。データ送出タイミング制御器27では近接検定目標
判定器25から直接距離ゲート幅設定装置12に送出し
た検定要求が追尾に移行するまでの時間を考慮し近接検
定諸元を送出する。距離ゲート幅設定装置12では距離
情報に対する誤差要因と、既追尾目標諸元が更新される
までの既追尾目標最大移動距離から距離系目標存在ゲー
ト幅を式(1)で求め設定する。ビームステアリング角
算出器16では、このアンテナ面座標値からビームステ
アリング角を式(5)で算出する。角度ゲート幅算出器
17ではビームステアリング角によりブローディングす
るビーム幅から角度系目標存在ゲート幅を求め新目標判
定器14へ送出する。角度系目標存在ゲート幅は式
(6)で求められる。
【0057】ここで、信号処理装置から検定要求が入力
された場合、新目標判定器14ではその検定要求が新目
標に対するものかどうかを判定するために検定要求位置
を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が存在する
かどうかを式(3)にて比較し、その結果新目標と判断
されたもののみを検定ビームパラメータ算出器8に送出
する。検定ビームパラメータ算出器8では、検定要求位
置に対し、所要の探知確率を得るためのビームパラメー
タを算出する。捜索ビームパラメータ算出器7では、捜
索覆域をカバーするビームスポット配列を持ち、決めら
れたフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するために
必要な捜索ビームスポットのビームパラメータを求め送
出する。追尾ビームパラメータ算出器9は、追尾計算機
から入力される予測追尾目標諸元と追尾要求精度から、
所要の追尾精度を得ることのできるビームパラメータを
求め送出する。ビームスケジューリング処理器10では
捜索ビームパラメータ算出器7と検定ビームパラメータ
算出器8と追尾ビームパラメータ算出器9から入力され
るビームパラメータを単位時間毎に、決められた優先順
位で並べ、アンテナI/F(インタフェース)装置にビ
ームパラメータを送出する。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明の電子走査レーダ
のビーム制御装置によれば、1つのアンテナで構成され
るレーダシステムにおいて、検定要求と既に追尾してい
る目標諸元を比較し、新目標に対する検定要求のみ検定
ビームを照射するため、無駄な検定ビーム照射時間を極
力抑え、規定のフレームタイムを極力維持することが可
能であり捜索性能の劣化を防ぐという効果がある。
【0059】この発明の電子走査レーダのビーム制御装
置によれば、1つのアンテナで構成されるレーダシステ
ムにおいて、単位時間内の近接検定要求をモニタし、そ
のうちの1つを先に追尾に移行させた後、残りの近接検
定要求と既追尾目標諸元を比較し、新目標の判定を行う
ため、1つの新目標に対する複数検定ビームの照射を防
ぐ事が可能であり、更に無駄な検定ビーム照射時間を抑
えることができる。この結果、規定のフレームタイムを
できるだけ維持することが可能となり、捜索性能の劣化
を防ぐという効果がある。
【0060】この発明の電子走査レーダのビーム制御装
置によれば、複数のアンテナで構成されるレーダシステ
ムにおいて、単位時間内の近接検定要求をモニタし、そ
のうちの1つを先に追尾に移行させた後、残りの近接検
定要求と既追尾目標諸元を比較し、新目標の判定を行う
ため、1つの新目標に対する複数検定ビームの照射を防
ぐ事が可能であり、更に無駄な検定ビーム照射時間を抑
えることができる。この結果、規定のフレームタイムを
より維持することが可能となり、捜索性能の劣化を防ぐ
という効果がある。
【0061】この発明の電子走査レーダのビーム制御装
置によれば、複数のアンテナで構成されるレーダシステ
ムにおいて、単位時間内の近接検定要求をモニタし、そ
のうちの1つを先に追尾に移行させた後、残りの近接検
定要求と既追尾目標諸元を比較し、新目標の判定を行う
ため、1つの新目標に対する複数検定ビームの照射を防
ぐ事が可能である。またアンテナ面間における既追尾目
標に対する検定ビーム照射も防ぐことが可能であるた
め、更に無駄な検定ビーム照射時間を抑えることができ
る。この結果、規定のフレームタイムを最大限維持する
ことが可能となり、捜索性能の劣化を防ぐという効果が
ある。
【0062】この発明の電子走査レーダのビーム制御装
置によれば、複数のアンテナで構成されるレーダシステ
ムにおいて、単位時間内の近接検定要求をモニタし、そ
のうちの1つを先に追尾に移行させた後、残りの近接検
定要求と既追尾目標諸元を比較し、新目標の判定を行う
ため、1つの新目標に対する複数検定ビームの照射を防
ぐ事が可能である。また統一した座標系で新目標の判定
を行うことで、複雑なアンテナ面間における処理を行う
ことなく無駄な検定ビーム照射を防ぐことが可能であ
る。この結果、規定のフレームタイムを最大限維持する
ことが可能となり、捜索性能の劣化を防ぐという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図2】この発明の第2の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図3】この発明の第3の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図4】この発明の第4の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図5】この発明の第5の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図6】この発明の第6の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例の構成を示す図である。
【図7】この発明の第7の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例におけるアンテナ2面の場合の構成
を示す図である。
【図8】この発明の第8の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例におけるアンテナ2面の場合の構成
を示す図である。
【図9】この発明の第9の発明の電子走査レーダのビー
ム制御装置の実施例におけるアンテナ2面の場合の構成
を示す図である。
【図10】ビーム制御装置内で使用する座標系を示す図
である。
【図11】目標予測位置の算出方法を示す補足図であ
る。
【図12】既追尾目標に対する面間オーバーラップ管理
を示す図である。
【図13】従来の電子走査レーダの実施例の構成を示す
図である。
【図14】従来の電子走査レーダビーム制御装置の実施
例の構成を示す図である。
【図15】捜索ビームスポット及び単位時間における各
種ビームの占有イメージを示す図である。
【図16】無駄な検定ビーム照射時間発生例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 アンテナ装置 2 送受信機 3 信号処理装置 4 追尾計算機 5 ビーム制御装置 6 アンテナI/F装置 7 捜索ビームパラメータ算出器 8 検定ビームパラメータ算出器 9 追尾ビームパラメータ算出器 10 スケジューリング処理器 11 既追尾目標諸元格納装置 12 距離ゲート幅設定装置 13 角度ゲート幅設定装置 14 新目標判定器 15 アンテナ面座標変換器 16 ビームステアリング角算出器 17 角度ゲート幅算出器 18 アンテナ面座標角度ゲート幅設定装置 19 アンテナ面座標新目標判定器 20 追尾目標予測位置算出器 21 追尾サンプリング距離ゲート幅算出器 22 追尾サンプリング角度ゲート幅算出器 23 ゲート幅算出器 24 位置補正器 25 近接検定目標判定器 26 近接検定目標諸元格納装置 27 データ送出タイミング制御器 28 アンテナ面配分装置 29 隣接アンテナ面座標変換器 30 複数アンテナ面座標新目標判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−263583(JP,A) 特開 平10−170644(JP,A) 特開 平8−114669(JP,A) 特開 平7−113862(JP,A) 特開 平4−113292(JP,A) 特開 平4−113291(JP,A) 特開 平3−225287(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/00 - 7/64 G01S 13/00 - 13/95

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、信号処理装置から入力される検定要求の距離情報に
    よる誤差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動す
    る距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求
    に設定する距離ゲート幅設定装置と、同様に角度情報に
    対する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅を検定要
    求に設定する角度系ゲート幅設定装置と、信号処理装置
    より入力される検定要求位置を中心とする目標存在ゲー
    ト内に既追尾目標が存在するかどうかを判定し、新目標
    に対する検定要求のみを送出する新目標判定器と、上記
    新目標判定器から送出された検定要求に対して、検定ビ
    ームパラメータを算出する検定ビームパラメータ算出器
    と、追尾計算機より入力される追尾目標諸元及び追尾要
    求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビームパラメータ
    を算出する追尾ビームパラメータ算出器と、捜索覆域を
    一定の探知確率で目標検出可能とし、かつ規定のフレー
    ムタイム(捜索時間間隔)を満足するためのビームパラ
    メータを算出する捜索ビームパラメータ算出器と、上記
    検定ビームパラメータ算出器と追尾ビームパラメータ算
    出器と捜索ビームパラメータ算出器からのビームパラメ
    ータに優先順位をつけ、単位時間内に照射可能であるビ
    ームを決定し、アンテナインタフェース装置へ送出する
    ビームスケジューリング処理器とを備えたことを特徴と
    する電子走査レーダのビーム制御装置。
  2. 【請求項2】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、信号処理装置から入力される検定要求の距離情報に
    よる誤差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動す
    る距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求
    に設定する距離ゲート幅設定装置と、検定要求位置を水
    平面北基準座標からアンテナ面直交座標に変換するアン
    テナ面座標変換器と、上記アンテナ直交座標値からビー
    ムステアリング角を求めるビームステアリング角算出器
    と、ビームステアリング角から角度系の目標存在ゲート
    を求める角度ゲート幅算出器と、信号処理装置より入力
    される水平面北基準極座標系検定要求位置を中心とする
    目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判
    定し、新目標に対する検定要求のみを送出する新目標判
    定器と、上記新目標判定器から送出された検定要求に対
    して、検定ビームパラメータを算出する検定ビームパラ
    メータ算出器と、追尾計算機より入力される追尾目標諸
    元及び追尾要求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビー
    ムパラメータを算出する追尾ビームパラメータ算出器
    と、捜索覆域を一定の探知確率で目標検出可能とし、か
    つ規定のフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するた
    めのビームパラメータを算出する捜索ビームパラメータ
    算出器と、上記検定ビームパラメータ算出器と追尾ビー
    ムパラメータ算出器と捜索ビームパラメータ算出器から
    のビームパラメータに優先順位をつけ、単位時間内に照
    射可能であるビームを決定し、アンテナインタフェース
    装置へ送出するビームスケジューリング処理器とを備え
    たことを特徴とする電子走査レーダのビーム制御装置。
  3. 【請求項3】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、既追尾目標位置を水平面北基準極座標からアンテナ
    面直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、信号処
    理装置から入力される検定要求の距離情報による誤差要
    因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動する距離を元
    に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求に設定する
    距離ゲート幅設定装置と、検定要求位置を水平面北基準
    極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面座
    標変換器と、検定要求の角度情報に対する誤差要因から
    角度系の目標存在ゲート幅をアンテナ面直交座標系にて
    求め設定するアンテナ面座標角度ゲート幅設定装置と、
    信号処理装置より入力される水平面北基準極座標系の検
    定要求位置を中心とする距離系目標存在ゲート及びアン
    テナ面直交座標系による角度系目標存在ゲート内に既追
    尾目標が存在するかどうかを判定し、新目標に対する検
    定要求のみを送出する新目標判定器と、上記新目標判定
    器から送出された検定要求に対して、検定ビームパラメ
    ータを算出する検定ビームパラメータ算出器と、追尾計
    算機より入力される追尾目標諸元及び追尾要求精度から
    所要追尾精度を満たす追尾ビームパラメータを算出する
    追尾ビームパラメータ算出器と、捜索覆域を一定の探知
    確率で目標検出可能とし、かつ規定のフレームタイム
    (捜索時間間隔)を満足するためのビームパラメータを
    算出する捜索ビームパラメータ算出器と、上記検定ビー
    ムパラメータ算出器と追尾ビームパラメータ算出器と捜
    索ビームパラメータ算出器からのビームパラメータに優
    先順位をつけ、単位時間内に照射可能であるビームを決
    定し、アンテナインタフェース装置へ送出するビームス
    ケジューリング処理器とを備えたことを特徴とする電子
    走査レーダのビーム制御装置。
  4. 【請求項4】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、格納した既追尾目標諸元が更新される時刻における
    予測位置を求める追尾目標予測位置算出器と、予測位置
    から追尾サンプリング内の距離系の目標存在ゲート幅を
    求める追尾サンプリング距離ゲト幅算出器と、追尾目標
    予測位置算出器にて求めた予測位置をアンテナ面直交座
    標値に変換し既追尾目標諸元との差を求め、これを追尾
    サンプリング角度ゲート幅として求める、追尾サンプリ
    ング角度ゲート幅算出器と、既追尾目標位置を水平面北
    基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ
    面座標変換器と、信号処理装置から入力される検定要求
    の距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新される
    までに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を
    求め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検定
    要求位置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標
    に変換するアンテナ面座標変換器と、検定要求の角度情
    報に対する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をア
    ンテナ面直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角
    度ゲート幅設定装置と、検定要求に対する目標存在ゲー
    ト幅と追尾目標に対する追尾サンプリングゲート幅を加
    算するゲート幅算出器と、信号処理装置より入力される
    水平面北基準極座標系の検定要求位置を中心とする距離
    系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度
    系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを
    判定し、新目標に対する検定要求のみを送出する新目標
    判定器と、上記新目標判定器から送出された検定要求に
    対して、検定ビームパラメータを算出する検定ビームパ
    ラメータ算出器と、追尾計算機より入力される追尾目標
    諸元及び追尾要求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビ
    ームパラメータを算出する追尾ビームパラメータ算出器
    と、捜索覆域を一定の探知確率で目標検出可能とし、か
    つ規定のフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するた
    めのビームパラメータを算出する捜索ビームパラメータ
    算出器と、上記検定ビームパラメータ算出器と追尾ビー
    ムパラメータ算出器と捜索ビームパラメータ算出器から
    のビームパラメータに優先順位をつけ、単位時間内に照
    射可能であるビームを決定し、アンテナインタフェース
    装置へ送出するビームスケジューリング処理器とを備え
    たことを特徴とする電子走査レーダのビーム制御装置。
  5. 【請求項5】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング時間毎
    に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平面北基
    準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面
    座標変換器と、信号処理装置から入力される検定要求の
    距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新されるま
    でに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求
    め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検定要
    求位置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に
    変換するアンテナ面座標変換器と、検定要求の角度情報
    に対する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をアン
    テナ面直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角度
    ゲート幅設定装置と、信号処理装置より入力される水平
    面北基準極座標系の検定要求位置を中心とする距離系目
    標存在ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度系目
    標存在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判定
    し、新目標に対する検定要求のみを送出する新目標判定
    器と、上記新目標判定器から送出された検定要求に対し
    て、検定ビームパラメータを算出する検定ビームパラメ
    ータ算出器と、追尾計算機より入力される追尾目標諸元
    及び追尾要求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビーム
    パラメータを算出する追尾ビームパラメータ算出器と、
    捜索覆域を一定の探知確率で目標検出可能とし、かつ規
    定のフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するための
    ビームパラメータを算出する捜索ビームパラメータ算出
    器と、上記検定ビームパラメータ算出器と追尾ビームパ
    ラメータ算出器と捜索ビームパラメータ算出器からのビ
    ームパラメータに優先順位をつけ、単位時間内に照射可
    能であるビームを決定し、アンテナインタフェース装置
    へ送出するビームスケジューリング処理器とを備えたこ
    とを特徴とする電子走査レーダのビーム制御装置。
  6. 【請求項6】 1つの電子走査型アンテナで構成され、
    捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時に複数目標追尾を
    可能とするレーダシステムにおいて、追尾計算機より入
    力される目標方位角、目標高角、目標距離、目標接近速
    度等の追尾目標諸元を格納する既追尾目標諸元格納装置
    と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング時間毎
    に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平面北基
    準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ面
    座標変換器と、信号処理装置から入力される検定要求位
    置を水平面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換
    するアンテナ面座標変換器と、単位時間内に入力される
    検定要求の内、同一目標に対すると思われる検定要求を
    見つける近接検定目標判定器、上記近接検定目標判定器
    にて同一目標に対すると思われると判断された複数の検
    定要求の内、1つを除き格納する近接検定諸元格納装置
    と、上記同一目標に対する検定要求と判断された複数の
    検定要求の内、近接検定諸元格納装置に格納されない1
    つの検定要求が追尾に移行する時間を考慮し近接検定諸
    元格納装置に格納した近接検定諸元を送出するデータ送
    出タイミング制御器と、検定要求の距離情報による誤差
    要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動する距離を
    元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求に設定す
    る距離ゲート幅設定装置と、検定要求の角度情報に対す
    る誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をアンテナ面
    直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角度ゲート
    幅設定装置と、信号処理装置より入力される水平面北基
    準極座標系の検定要求位置を中心とする距離系目標存在
    ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度系目標存在
    ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判定し、新
    目標に対する検定要求のみを送出する新目標判定器と、
    上記新目標判定器から送出された検定要求に対して、検
    定ビームパラメータを算出する検定ビームパラメータ算
    出器と、追尾計算機より入力される追尾目標諸元及び追
    尾要求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビームパラメ
    ータを算出する追尾ビームパラメータ算出器と、捜索覆
    域を一定の探知確率で目標検出可能とし、かつ規定のフ
    レームタイム(捜索時間間隔)を満足するためのビーム
    パラメータを算出する捜索ビームパラメータ算出器と、
    上記検定ビームパラメータ算出器と追尾ビームパラメー
    タ算出器と捜索ビームパラメータ算出器からのビームパ
    ラメータに優先順位をつけ、単位時間内に照射可能であ
    るビームを決定し、アンテナインタフェース装置へ送出
    するビームスケジューリング処理器とを備えたことを特
    徴とする電子走査レーダのビーム制御装置。
  7. 【請求項7】 異なる覆域を持つ複数の電子走査型アン
    テナで構成され、捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時
    に複数目標追尾を可能とするレーダシステムにおいて、
    追尾計算機より入力される目標方位角、目標高角、目標
    距離、目標接近速度等の追尾目標諸元をどのアンテナ面
    にて処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、追尾
    目標諸元をアンテナ面対応に格納する既追尾目標諸元格
    納装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング
    時間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平
    面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアン
    テナ面座標変換器と、信号処理装置から入力される検定
    要求をどのアンテナ面にて処理するかを決定するアンテ
    ナ面配分装置と、検定要求をアンテナ面対応に水平面北
    基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアンテナ
    面座標変換器と、単位時間内に入力される検定要求の
    内、同一目標に対すると思われる検定要求を見つける近
    接検定目標判定器、上記近接検定目標判定器にて同一目
    標に対すると思われると判断された複数の検定要求の
    内、1つを除き格納する近接検定諸元格納装置と、残り
    1つの検定要求が追尾に移行する時間を考慮し近接検定
    諸元格納装置に格納した近接検定諸元を送出するデータ
    送出タイミング制御器と、検定要求の距離情報による誤
    差要因と追尾目標諸元が更新されるまでに移動する距離
    を元に距離系の目標存在ゲート幅を求め検定要求に設定
    する距離ゲート幅設定装置と、検定要求の角度情報に対
    する誤差要因から角度系の目標存在ゲート幅をアンテナ
    面直交座標系にて求め設定するアンテナ面座標角度ゲー
    ト幅設定装置と、信号処理装置より入力される水平面北
    基準極座標系の検定要求位置を中心とする距離系目標存
    在ゲート及びアンテナ面直交座標系による角度系目標存
    在ゲート内に既追尾目標が存在するかどうかを判定し、
    新目標に対する検定要求のみを送出する新目標判定器
    と、上記新目標判定器から送出された検定要求に対し
    て、検定ビームパラメータを算出する検定ビームパラメ
    ータ算出器と、追尾計算機より入力される追尾目標諸元
    及び追尾要求精度から所要追尾精度を満たす追尾ビーム
    パラメータを算出する追尾ビームパラメータ算出器と、
    捜索覆域を一定の探知確率で目標検出可能とし、かつ規
    定のフレームタイム(捜索時間間隔)を満足するための
    ビームパラメータを算出する捜索ビームパラメータ算出
    器と、上記検定ビームパラメータ算出器と追尾ビームパ
    ラメータ算出器と捜索ビームパラメータ算出器からのビ
    ームパラメータに優先順位をつけ、単位時間内に照射可
    能であるビームを決定し、アンテナインタフェース装置
    へ送出するビームスケジューリング処理器とを備えたこ
    とを特徴とする電子走査レーダのビーム制御装置。
  8. 【請求項8】 異なる覆域を持つ複数の電子走査型アン
    テナで構成され、捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時
    に複数目標追尾を可能とするレーダシステムにおいて、
    追尾計算機より入力される目標方位角、目標高角、目標
    距離、目標接近速度等の追尾目標諸元をどのアンテナ面
    にて処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、追尾
    目標諸元をアンテナ面対応に格納する既追尾目標諸元格
    納装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サンプリング
    時間毎に補正する位置補正器と、既追尾目標位置を水平
    面北基準極座標からアンテナ面直交座標に変換するアン
    テナ面座標変換器と、アンテナの覆域境界付近に存在す
    る既追尾目標に対して隣接するアンテナ面におけるアン
    テナ面直交座標値を算出する隣接アンテナ面座標変換器
    と、信号処理装置から入力される検定要求をどのアンテ
    ナ面にて処理するかを決定するアンテナ面配分装置と、
    検定要求をアンテナ面対応に水平面北基準極座標からア
    ンテナ面直交座標に変換するアンテナ面座標変換器と、
    単位時間内に入力される検定要求の内、同一目標に対す
    ると思われる検定要求を見つける近接検定目標判定器、
    上記近接検定目標判定器にて同一目標に対すると思われ
    ると判断された複数の検定要求の内、1つを除き格納す
    る近接検定諸元格納装置と、上記同一目標に対する検定
    要求と判断された複数の検定要求の内、近接検定諸元格
    納装置に格納されない1つの検定要求が追尾に移行する
    時間を考慮し近接検定諸元格納装置に格納した近接検定
    諸元を送出するデータ送出タイミング制御器と、検定要
    求の距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新され
    るまでに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅
    を求め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、検
    定要求の角度情報に対する誤差要因から角度系の目標存
    在ゲート幅をアンテナ面直交座標系にて求め設定するア
    ンテナ面座標角度ゲート幅設定装置と、信号処理装置よ
    り入力される水平面北基準極座標系の検定要求位置を中
    心とする距離系目標存在ゲート及びアンテナ面直交座標
    系による角度系目標存在ゲート内に既追尾目標が存在す
    るかどうかを各アンテナ面対応に判定し、新目標に対す
    る検定要求のみを送出する新目標判定器と、上記新目標
    判定器から送出された検定要求に対して、検定ビームパ
    ラメータを算出する検定ビームパラメータ算出器と、追
    尾計算機より入力される追尾目標諸元及び追尾要求精度
    から所要追尾精度を満たす追尾ビームパラメータを算出
    する追尾ビームパラメータ算出器と、捜索覆域を一定の
    探知確率で目標検出可能とし、かつ規定のフレームタイ
    ム(捜索時間間隔)を満足するためのビームパラメータ
    を算出する捜索ビームパラメータ算出器と、上記検定ビ
    ームパラメータ算出器と追尾ビームパラメータ算出器と
    捜索ビームパラメータ算出器からのビームパラメータに
    優先順位をつけ、単位時間内に照射可能であるビームを
    決定し、アンテナインタフェース装置へ送出するビーム
    スケジューリング処理器とを備えたことを特徴とする電
    子走査レーダのビーム制御装置。
  9. 【請求項9】 異なる覆域を持つ複数の電子走査型アン
    テナで構成され、捜索、検定、追尾を行い、捜索と同時
    に複数目標追尾を可能とするレーダシステムにおいて、
    追尾計算機より入力される目標方位角、目標高角、目標
    距離、目標接近速度等の追尾目標諸元を格納する既追尾
    目標諸元格納装置と、格納した既追尾目標諸元を最小サ
    ンプリング時間毎に補正する位置補正器と、信号処理装
    置から入力される検定要求をどのアンテナ面にて処理す
    るかを決定するアンテナ面配分装置と、検定要求をアン
    テナ面対応に水平面北基準極座標からアンテナ面直交座
    標に変換するアンテナ面座標変換器と、単位時間内に入
    力される検定要求の内、同一目標に対すると思われる検
    定要求を見つける近接検定目標判定器、上記近接検定目
    標判定器にて同一目標に対すると思われると判断された
    複数の検定要求の内、1つを除き格納する近接検定諸元
    格納装置と、残り1つの検定要求が追尾に移行する時間
    を考慮し近接検定諸元格納装置に格納した近接検定諸元
    を送出するデータ送出タイミング制御器と、検定要求の
    距離情報による誤差要因と追尾目標諸元が更新されるま
    でに移動する距離を元に距離系の目標存在ゲート幅を求
    め検定要求に設定する距離ゲート幅設定装置と、アンテ
    ナ直交座標値からビームステアリング角を求めるビーム
    ステアリング角算出器と、ビームステアリング角から角
    度系の目標存在ゲートを求める角度ゲート幅算出器と、
    信号処理装置より入力される水平面北基準極座標系検定
    要求位置を中心とする目標存在ゲート内に既追尾目標が
    存在するかどうかを判定し、新目標に対する検定要求の
    みを送出する新目標判定器と、上記新目標判定器から送
    出された検定要求に対して、検定ビームパラメータを算
    出する検定ビームパラメータ算出器と、追尾計算機より
    入力される追尾目標諸元及び追尾要求精度から所要追尾
    精度を満たす追尾ビームパラメータを算出する追尾ビー
    ムパラメータ算出器と、捜索覆域を一定の探知確率で目
    標検出可能とし、かつ規定のフレームタイム(捜索時間
    間隔)を満足するためのビームパラメータを算出する捜
    索ビームパラメータ算出器と、上記検定ビームパラメー
    タ算出器と追尾ビームパラメータ算出器と捜索ビームパ
    ラメータ算出器からのビームパラメータに優先順位をつ
    け、単位時間内に照射可能であるビームを決定し、アン
    テナインタフェース装置へ送出するビームスケジューリ
    ング処理器とを備えたことを特徴とする電子走査レーダ
    のビーム制御装置。
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