JP2909036B2 - 植物栽培における温床法 - Google Patents

植物栽培における温床法

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JP2909036B2 JP8357662A JP35766296A JP2909036B2 JP 2909036 B2 JP2909036 B2 JP 2909036B2 JP 8357662 A JP8357662 A JP 8357662A JP 35766296 A JP35766296 A JP 35766296A JP 2909036 B2 JP2909036 B2 JP 2909036B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数の苗株の下の土
壌を暖める植物栽培における温床方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来水田の苗床は水につかっており、そ
のため苗床の土は水の温度に左右されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの水田
は太陽が出ているときは太陽熱により温められるが、水
面から水分が気化し、その際気化熱により熱を奪われ、
また水の流れがあったりしてさほどあたたくはならな
い。しかも夜は水温が下がる。従って苗床の土の温度は
当該水温に影響されて変化し、それ故苗の根の発育は外
気温に左右されることとなり、天候が悪く、冷夏の場合
は稲の発育が悪い。
【0004】この発明はこれらの点に鑑みてなされたも
のであり、極めて簡単に水田又はその他の畑の苗等の植
物の根の発育を促進させるため、水田等の苗床を温める
方法を提供し上記課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1項の発明
は、水田内の多数の苗株等の植物の各列の脇に、太陽光
線を吸収しやすい着色を施した一定長のチューブを布設
し、これらの各チューブ内には水及び適宜の肥料又は農
薬を入れて当該チューブの両端を脱着自在に閉じ、かつ
これらの各チューブの外周に間隔を開けて適宜の小孔を
穿ち、この状態で各チューブを水田の水の中で太陽光線
にあて、上記各小孔から上記肥料又は農薬の溶けた水を
徐々に注出させて上記植物を育成する植物栽培における
温床法とした。
【0006】また請求項2項の発明は、太陽光線を吸収
しやすい着色を施した一定長の各チューブの中央部に長
手方向に沿って間隔を開けて適宜の透孔を設け、これら
の各透孔の内周縁の上下片を接着し、畑の各畝上の多数
の苗株等の植物の各列の上に上記各チューブを夫々敷
き、これらの各チューブの各透孔に各苗株等の植物を通
し、また各チューブの両側を畑の各畝の両側斜面に垂ら
し、これらの各チューブ内の両側垂下部に水及び適宜の
肥料又は農薬を入れ、各チューブ内の上部に中空部を設
け、この中空部の下面に適宜数の小孔を設け、この状態
で各チューブを太陽光線にあて、上記各チューブ内の水
及び適宜の肥料又は農薬を上記中空部内で気化させ、こ
の気化した水及び適宜の肥料又は農薬を上記各小孔から
畝に徐々に放出させて上記植物を育成することを特徴と
する、植物栽培における温床法とした。
【0007】また請求項3項の発明は、太陽光線を吸収
しやすい着色を施した一定長の各チューブの中央部に長
手方向に沿って間隔を開けて適宜の透孔を設け、これら
の各透孔の上下片の内周縁に間歇的に熱融着部を設け、
これらの各チューブ内には水及び適宜の肥料又は農薬を
入れて当該チューブの両端を脱着自在に閉じ、これらの
各チューブの下面に植物の種を撒いた帯状の不織布を重
ねて畑等に敷き、この状態で各チューブを太陽光線にあ
て、上記チューブ内の水を間歇的に設けた熱融着部の間
から各透孔内に徐々に注出させて、上記不織布に滲みわ
たらせて、上記各透孔を通して上記植物を育成すること
を特徴とする、植物栽培における温床法とした。
【0008】また請求項4項の発明は、太陽光線を吸収
しやすい着色を施した一定長の各チューブの中央部に長
手方向に沿って間隔を開けて多数の間歇環状融着部を設
け、これらの各チューブを畑の畝の上に夫々載せ、上記
各間歇環状融着部の中央部を丸棒で押しつけて下方に伸
ばして小孔を穿ち、上記小孔に植物の種を挿入し、上記
各チューブ内には水及び適宜の肥料又は農薬を入れ、こ
の状態で各チューブを太陽光線にあて、上記水及び適宜
の肥料又は農薬は上記各間歇環状融着部の間隙を通って
上記小孔の内周縁から種又は種に近い畝の土の中に徐々
に注出させて、上記植物を育成することを特徴とする、
植物栽培における温床法とした。
【0009】
【作用】上記請求項1項の発明では、水田内において各
チューブ内の水は太陽光線によって温められる。その際
各チューブは太陽光線を吸収し易い色に着色してあるた
め、内部の水はより一層温められる。それ故外気が冷え
ても内部の水温は下がらず、保温性がよい。従ってこれ
らの各チューブ下面が接する苗床の下の地面は、これら
の各チューブに常に温められ、当該苗床の植物の発育が
促進される。また上記各チューブ内には水に加え適宜の
肥料又は農薬を入れており、これらの水に溶けた肥料又
は農薬は各チューブの外周に間隔を開けて設けた根元に
近い小孔から徐々に水中に流出し、ひいては土に吸収さ
れて付近の植物がこれを吸収する。
【0010】上記請求項2項の発明では、各チューブ内
の水は太陽光線によって温められる。その際各チューブ
は太陽光線を吸収し易い色に着色してあるため、内部の
水はより一層温められる。それ故外気が冷えても内部の
水温は下がらず、保温性がよい。また各チューブの両側
を畑の畝の両側斜面に垂し、この両側垂下部に水及び適
宜の肥料又は農薬を入れて各チューブ内に中空部を設
け、さらにこの中空部の下面に小孔を設けているので、
太陽光線の熱により気化した上記水及び適宜の肥料又は
農薬は上記小孔から畝に徐々に流出し、透孔を通した植
物がこれを吸収する。
【0011】上記請求項3項の発明では、各チューブ内
の水は太陽光線によって温められる。その際各チューブ
は太陽光線を吸収し易い色に着色してあるため、内部の
水はより一層温められる。それ故外気が冷えても内部の
水温は下がらず、保温性がよい。また各チューブの中央
部に間隔を開けて透孔を設けており、これらの各チュー
ブの下面に植物の種を撒いた不織布を重ねて畑等に敷
き、これらの各チューブの透孔に面した不織布には、各
チューブ内の水に溶けた肥料又は農薬が、各チューブの
透孔の上下片の内周縁の熱融着部の間から徐々に流出
し、不織布に滲みわたり当該不織布に撒かれた植物の種
がこれを吸収する。
【0012】上記請求項4項の発明では、各チューブ内
の水は太陽光線によって温められる。その際各チューブ
は太陽光線を吸収し易い色に着色してあるため、内部の
水はより一層温められる。それ故外気が冷えても内部の
水温は下がらず、保温性がよい。また各チューブの中央
部の長手方向に沿って間隔を開けて多数の間歇環状融着
部を設けており、これらの各間歇環状融着部の中央部を
丸棒で押しつけて小孔を設けて、これらの各チューブを
畑の畝に載せ、上記小孔に植物の種を設け、さらに各チ
ューブ内には水に加え適宜の肥料又は農薬を入れてお
り、これらの水に溶けた肥料又は農薬は各チューブの上
記小孔から、種又は種に極近い畝に徐々に流出し、上記
植物の種がこれを吸収する。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例を図について説明す
る。図1及び図2はこの発明の第1実施例を示し、水田
内の多数の稲苗1の各列の間に、これらに平行して黒色
の合成樹脂性のチューブ2を敷き、これらの各チューブ
2は、一端開口部3をシールして遮蔽し、他端開口部4
から内部に水田の水を導入し、内部にいっぱいに水を入
れて各チューブ2を適宜膨らませ、当該他端開口部4を
折り込む等してその上から、門型の固定具5で押さえ、
各チューブ2の両端を密閉する。この様に各チューブ2
の一端開口部3を遮蔽し、他端開口部4から水を導入す
る際内部に水が入りにくいので各チューブ2の外周に間
隔を開けて適宜の小孔6を穿ってある。
【0014】また上記固定具5は門型の中央部でチュー
ブ2の折り込んだ他端開口部4の外周を押さえて両脚の
先端を土中に差して固定する。この様にして各チューブ
2は長手方向に間隔を開けて適宜数の固定具5を差し、
これらの固定具5で、水中で動かないように押さえる。
そして図2に示す様に、上記各チューブ2は水田の水7
の水面下に置かれている。なお各チューブ2の一端開口
部3箇所には鍵型の固定具5aを使用している。
【0015】この様にしてしばらく放置しておくと、各
チューブ2内の水は昼間は太陽光線で温められ、特に各
チューブ2は黒色に着色されているため、太陽熱を吸収
し易く、内部の水温が上昇する。そして夜間になると外
気の気温が下がり、水田の水7の温度も下がってくる
が、各チューブ2内の水は密閉されているため、外側の
水田の水7に比べると水温がなかなか下がらず、これを
毎日繰り返していくと、各チューブ2内の水は蓄熱さ
れ、各チューブ2の外側の水田の水7の温度より常に高
く、保温される。そこでこれらの各チューブ2の熱が各
チューブ2の下方の土に伝わり当該箇所の周囲の土は常
に温められていることとなる。そして隣接して植えられ
た稲苗1の根の周囲の土が温められることにより根の発
育を促進させる。
【0016】また上記実施例において予め各チューブ2
内に農薬を入れておくと、各チューブ2内でこの農薬が
水に溶け、各チューブ2の外周に穿った各小孔6からチ
ューブ2の外部の水田の水7内に徐々に出る。この際各
チューブ2の内部と外部とでは水圧が一定であり、内部
の水が外部に出にくいと考えられるが、この農薬の溶け
た水は外部の水より濃度が高く、それ故拡散現象乃至は
浸透圧により容易に各小孔6からチューブ2の外部に注
出する。これにより稲苗1の周囲の水や土に農薬が浸透
し、これらの各稲苗1を病害から防ぐことができる。従
って従来のごとく水田全体の水に農薬を入れるのと比べ
ると各チューブ2の中にのみ入れ、これらが徐々に周囲
の水に流出し、植物に作用するため効率が良く、無駄が
ないとともに水田の他の生物系の影響が少なくなる。
【0017】また上記農薬と同様に予め各チューブ2内
に肥料を入れておくと、各チューブ2内でこの肥料が水
に溶け、各チューブ2の外周に穿った各小孔6から各チ
ューブ2の外部の水田の水7内に徐々に出る。これによ
り稲苗1の周囲の土に肥料が浸透し、これらの各稲苗1
の根から栄養を吸収し、発育を促進させる。従って従来
のごとく水田全体の水に農薬を入れるのと比べると各チ
ューブ2の中にのみ入れ、これらが徐々に周囲の水に流
出し、植物に作用するため効率が良く、無駄がない。
【0018】また図3乃至図5は第1実施例において上
記チューブ2の小孔6の位置を必要に応じて変えた例を
示すものである。図3のものは各チューブ2の外周両側
下部に小孔6を夫々穿ったもので、稲苗1の根元近くに
肥料等が溶けた水が各チューブ2から注出される。図4
のものは各チューブ2の外周の中央頂部に小孔6を設け
たもので、これらの小孔6から肥料等が溶けた水が周囲
に注出される。また図5のものは各チューブ2の外周中
央下部に小孔6を穿ったもので、これらの小孔6からは
上記水がでにくく、従って僅かずつ長期に渡って注出し
ていく。
【0019】また上記第1実施例では各チューブ2に夫
々水を入れているが、図6に示すこの発明の第2実施例
の如く、各チューブ2の他端開口部4を予めバルブで開
閉自在に閉じ、これらの各チューブ2を連結した導入管
8を設け、水源等からこの導入管8を通じてポンプ等に
より各チューブ2内に水を入れたり、出したりできる。
従って各チューブ2内に圧力センサー等のセンサーを設
け、各チューブ2内の水が減ってくると当該センサーが
これを感知し、コンピュータ制御により該当するチュー
ブ2のバルブを開けてポンプを作動させ、水を該当する
チューブ2内に供給したり、また各チューブ2内の農薬
や肥料の濃度を検出して適宜農薬や肥料を溶かした水を
供給したり、季節や、月、週、日等の単位周期で水を各
チューブに張ったり、抜いたり制御することもできる。
【0020】さらに図7に示すこの発明の第3実施例を
示す。この第3実施例は各チューブ11の両側を各畝1
0の両側斜面に垂し、これらの各チューブ11の両側の
垂下部11aにのみ肥料等を溶かした水を入れ、各チュ
ーブ11内の上部に中空部11bを設け、上記水等を当
該中空部11b内で気化させ、これを当該各チューブ1
1の中空部11b下面に設けた小孔14から畝10に徐
々に放出する様に構成したものである。
【0021】また図8はこの発明の第4実施例を示し、
チューブ15の中央部に、長手方向に間隔を開けて多数
の透孔16を設け、各透孔16の上下片の内周縁に間歇
的に熱融着部17を設け、このチューブ15の下面に、
種18を撒いた帯状の不織布19を重ねてこれらを適宜
の畑等に敷き、当該チューブ15内に満杯に水を入れた
もので、これによりチューブ15内の水は間歇的に設け
た熱融着部17の間から透孔16内に徐々に注出し、透
孔16内の不織布19にしみわたり、この不織布19に
撒いた種18が水分を吸って成長し、さらに周囲のチュ
ーブ15内の水が、上記実施例と同様に太陽熱によって
温められて、これらの下面の土が温められ、種18又は
種18の成長後の苗の根の成長を促進させる。
【0022】また図9乃至図12はこの発明の第5実施
例を示し、チューブ20の中央部に長手方向に間隔を開
けて多数の間歇環状融着部21を設け、これらの各間歇
環状融着部21の中央部を図10に示す様な丸棒22で
押しつけて下方に伸ばし、小さな孔23を設け、これを
図11に示すように畝24の上に載せ、この小さな孔2
3の上に設けられた窪部25に種26を設け、この状態
でこれらの各チューブ20内に水を入れておく。これに
より各チューブ20内の水は太陽熱によって温められ、
これが各間歇環状融着部21の間歇部を通って小さな孔
23の内周縁から畝24の土の中に徐々に出て行く。そ
して上記種26はこれらの水分を吸って成長するが、こ
の畝24に載ったチューブ20の水が昼間の太陽熱で温
められ、畝24の下の土が温められ、当該種26乃至は
種26の成長後の苗26aの根の成長を促進させる。
【0023】また上記各チューブ2、11、15、20
は合成樹脂製としたが、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニール等適宜の合成樹脂でも良く、その
他発泡性の材料、不織布等材質を問わない。また上記各
チューブを田んぼや畑に敷くとき各チューブ内に活性炭
やセラミックス、土等を入れてガス等の有害物を吸着さ
せたり、耐病原菌対策として有効に活用することができ
る。
【0024】
【発明の効果】通常水田内では水の流れがあり、新しい
水と入れ替わっている。その結果水温が中々上がりにく
いものであるが、請求項1項の発明によれば、水田内の
水の中にこの水が入ったチューブを多数入れて、植物の
苗の脇に敷くだけで、自然と太陽熱によりチューブ内の
水が蓄熱され、これによりチューブ内の水が水田の水を
温める。また各チューブの下の土を温め、根の成長を助
長し、植物の発育を極めて簡単に促進させることができ
る。しかもこの方法は熟練を要せず、誰にでも容易にで
きる。また各チューブの外周の苗等の植物に近接して適
宜の小孔を設けているので、これらの小孔からチューブ
内の肥料又は農薬が徐々に注出して植物の周囲の水を介
して土に浸透し、植物はこれらの肥料又は農薬を効率良
く吸収することができる。
【0025】請求項2項の発明によれば、水及び適宜の
肥料又は農薬の入ったチューブの透孔に植物の苗を通ら
せて敷くだけで、自然と太陽熱によりチューブ内の水等
が蓄熱され、これによりチューブ内の水等がその下の土
を温め、根の成長を助長し、植物の発育を極めて簡単に
促進させることができる。しかもこの方法は熟練を要せ
ず、誰にでも容易にできる。また各チューブに設けた透
孔に植物を通して、各チューブ内の中空部に設けた適宜
数の小孔から、チューブ内の水等が気化した状態で徐々
に注出し、植物の周囲の土に浸透するので、液体を直接
流すのと異なり、微量となり植物にとって刺激を与える
こと無く、効率良く農薬や肥料が使用することができ、
過剰な供給とはならない。
【0026】請求項3項の発明によれば、水及び適宜の
肥料又は農薬の入った各チューブの下面に植物の種を撒
いた不織布を重ねて畑等に敷くだけで、自然と太陽熱に
よりチューブ内の水等が蓄熱され、これによりチューブ
内の水等がその下の不織布及び土を温め、植物の成長を
助長し、植物の発育を極めて簡単に促進させることがで
きる。しかもこの方法は熟練を要せず、誰にでも容易に
できる。また各チューブの透孔の上下片の内周縁に間歇
的に熱融着部を設けているので、これらの熱融着部の隙
間から水等が徐々に透孔内から不織布に滲みわたり、植
物には十分に蓄えられる。それ故植物の成育には適した
ものである。
【0027】請求項4項の発明によれば、自然と太陽熱
により各チューブ内の水及び適宜の肥料又は農薬が蓄熱
され、これによりチューブ内の水等がその下の土を温
め、根の成長を助長し、植物の発育を極めて簡単に促進
させることができる。しかもこの方法は熟練を要せず、
誰にでも容易にできる。また各チューブに間隔を開けて
間歇環状融着部を設けこれらの各間歇環状融着部の中央
部に丸棒を押しつけて小孔を設け、当該小孔に植物の種
を挿入し、上記小孔からチューブ内の水等が直接植物の
種や周囲の極近くの土に注出されるので、効率良く農薬
や肥料が使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の平面図である。
【図2】この発明の第1実施例の縦断面図である。
【図3】この発明の第1実施例における小孔の位置を変
えたチューブの断面図である。
【図4】この発明の第1実施例における小孔の位置を変
えた他のチューブの断面図である。
【図5】この発明の第1実施例における小孔の位置を変
えたさらに他のチューブの断面図である。
【図6】この発明の第2実施例の平面図である。
【図7】この発明の第3実施例の断面図である。
【図8】この発明の第4実施例の平面図である。
【図9】この発明の第5実施例のチューブの平面図であ
る。
【図10】この発明の第5実施例のチューブの製造過程
の側面図である。
【図11】この発明の第5実施例の畝に種を植えた状態
を示す断面図である。
【図12】この発明の第5実施例の畝に苗が成長してい
る状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 稲苗 2 チューブ 3 一端開口部 4 他端開口部 5 固定具 6 小孔 7 水 8 導入管 9 苗 10 畝 11 チューブ 11b 中空部 12 透孔 14 小孔 15 チューブ 16 透孔 17 熱融着部 18 種 19 不織布 20 チューブ 21 間歇環状融着部 22 丸棒 23 小孔 24 畝 26 種

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田内の多数の苗株等の植物の各列の脇
    に、太陽光線を吸収しやすい着色を施した一定長のチュ
    ーブを布設し、これらの各チューブ内には水及び適宜の
    肥料又は農薬を入れて当該チューブの両端を脱着自在に
    閉じ、かつこれらの各チューブの外周に間隔を開けて適
    宜の小孔を穿ち、この状態で各チューブを水田の水の中
    で太陽光線にあて、上記各小孔から上記肥料又は農薬の
    溶けた水を徐々に注出させて上記植物を育成することを
    特徴とする、植物栽培における温床法。
  2. 【請求項2】 太陽光線を吸収しやすい着色を施した一
    定長の各チューブの中央部に長手方向に沿って間隔を開
    けて適宜の透孔を設け、これらの各透孔の内周縁の上下
    片を接着し、畑の各畝上の多数の苗株等の植物の各列の
    上に上記各チューブを夫々敷き、これらの各チューブの
    各透孔に各苗株等の植物を通し、また各チューブの両側
    を畑の各畝の両側斜面に垂らし、これらの各チューブ内
    の両側垂下部に水及び適宜の肥料又は農薬を入れ、各チ
    ューブ内の上部に中空部を設け、この中空部の下面に適
    宜数の小孔を設け、この状態で各チューブを太陽光線に
    あて、上記各チューブ内の水及び適宜の肥料又は農薬を
    上記中空部内で気化させ、この気化した水及び適宜の肥
    料又は農薬を上記各小孔から畝に徐々に放出させて上記
    植物を育成することを特徴とする、植物栽培における温
    床法。
  3. 【請求項3】 太陽光線を吸収しやすい着色を施した一
    定長の各チューブの中央部に長手方向に沿って間隔を開
    けて適宜の透孔を設け、これらの各透孔の上下片の内周
    縁に間歇的に熱融着部を設け、これらの各チューブ内に
    は水及び適宜の肥料又は農薬を入れて当該チューブの両
    端を脱着自在に閉じ、これらの各チューブの下面に植物
    の種を撒いた帯状の不織布を重ねて畑等に敷き、この状
    態で各チューブを太陽光線にあて、上記チューブ内の水
    を間歇的に設けた熱融着部の間から各透孔内に徐々に注
    出させて、上記不織布に滲みわたらせて、上記各透孔を
    通して上記植物を育成することを特徴とする、植物栽培
    における温床法。
  4. 【請求項4】 太陽光線を吸収しやすい着色を施した一
    定長の各チューブの中央部に長手方向に沿って間隔を開
    けて多数の間歇環状融着部を設け、これらの各チューブ
    を畑の畝の上に夫々載せ、上記各間歇環状融着部の中央
    部を丸棒で押しつけて下方に伸ばして小孔を穿ち、上記
    小孔に植物の種を挿入し、上記各チューブ内には水及び
    適宜の肥料又は農薬を入れ、この状態で各チューブを太
    陽光線にあて、上記水及び適宜の肥料又は農薬は上記各
    間歇環状融着部の間隙を通って上記小孔の内周縁から種
    又は種に近い畝の土の中に徐々に注出させて、上記植物
    を育成することを特徴とする、植物栽培における温床
    法。
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