JP2908970B2 - 熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の製造方法

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  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂を材料として、均一微細によく発泡した樹脂発
泡体を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル系樹脂は、芳香族
ジカルボン酸と二価アルコールとが、縮合反応を行った
結果得られた高分子量の線状ポリエステルである。その
代表的なものはポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリナフタレンテレフタレートで
ある。
【0003】熱可塑性ポリエステル系樹脂は他の樹脂で
は見られないような優れた特性を持っている。例えば、
熱可塑性ポリエステル系樹脂は機械的強度が大きくて、
形状安定性が良く、200℃に耐えるほどの優れた耐熱
性を持っている。また、熱可塑性ポリエステル系樹脂
は、結晶性樹脂であって、成形方法の如何によって結晶
化度の異なる成形体を生じ、結晶化度が大きくなるほ
ど、耐熱性と剛性とが向上するが、反面、印刷し易さ、
接着し易さ、二次加工性の容易さ等が低下するので、目
的に応じて成形体の性質をある程度変えることができ
る。
【0004】熱可塑性ポリエステル系樹脂は、このよう
に機械的強度が大きく耐熱性に優れているので、これを
発泡体にして軽量で強靱な熱絶縁材を作ろうと企てられ
た。ところが、熱可塑性ポリエステル系樹脂は発泡させ
にくい特性を持っている。
【0005】その理由は、熱可塑性ポリエステル系樹脂
が上述のように結晶性の樹脂であるため、これを加熱し
て行くと、熱可塑性ポリエステル系樹脂が急激に溶融し
て粘度の低い液体となるからである。従って、熱可塑性
ポリエステル系樹脂は発泡に適した粘度となる温度領域
が極めて狭いからである。
【0006】しかし、発泡の困難性は、その後の改良に
よって徐々に解消された。その改良とは、主として熱可
塑性ポリエステル系樹脂に色々の助剤を加えて、熱可塑
性ポリエステル系樹脂の溶融粘度を上昇させ、熱可塑性
ポリエステル系樹脂に発泡に適した粘度を与えようとす
るものであった。例えば、熱可塑性ポリエステル系樹脂
にジエポキシ化合物を加えたり、周期律表の第Ia族又
は第IIa族に属する金属の化合物を加えたり、酸二無水
物を加えたりするのは、そのような考え方に即したもの
であった。
【000 7】熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体を得る
方法としては、押出発泡法が知られている。押出発泡法
とは、熱可塑性ポリエステル系樹脂を押出機に入れて溶
融し、溶融した樹脂に発泡剤を混合し、押出機の先端に
取り付けた口金から、樹脂を低圧領域へ押し出して発泡
体を作る方法である。
【0008】発泡剤としては色々なものが使用出来ると
されて来た。大きく分けると、化学発泡剤と物理発泡剤
とがあった。化学発泡剤とは、加熱されると分解してガ
スを発生し、発生したガスが樹脂に気泡を生成させる形
式の発泡剤である。これに対し、物理発泡剤とは、樹脂
中でそのまま気化するだけで、樹脂に気泡を生成させる
形式の発泡剤である。このうちでは、物理発泡剤が多く
使用された。
【0009】物理発泡剤にも色々なものがあった。物理
発泡剤は大別すると、有機化合物と無機化合物とに分け
られた。有機化合物は、ブタン、プロパンのような脂肪
族炭化水素とメチルクロライドのようなハロゲン化脂肪
族炭化水素と、シクロヘキサンのような脂環族炭化水素
と、エチルエーテルのようなエーテル類と、アセトンの
ようなケトン類等を含んでいる。無機化合物は空気、炭
酸ガス、窒素等を含んでいる。
【0010】これらの物理発泡剤の中では、有機化合物
が多く使用された。その理由は、有機化合物が樹脂に対
して適当な親和力を持っているので、比較的低い圧力の
下で樹脂に一様に含ませることができ、従って樹脂をよ
く発泡させることができるからである。ところが、有機
化合物は、これを空気中に揮散させると環境を破壊する
に至るので、この使用は好ましくないとされた。とく
に、ハロゲン化脂肪族炭化水素、とりわけ弗化脂肪族炭
化水素は地球の周りにあるオゾン層を破壊することが問
題となって、最近ではその使用が全面的に禁止されよう
としている。その結果、無機化合物を発泡剤として使用
することが必要となった。
【0011】他方、熱可塑性樹脂を発泡させる場合に
は、発泡剤のほかに、発泡核剤が広く使用されている。
発泡核剤とは、発泡の際に気泡を発生させるための核と
なるべきものであって、微粉末タルクのような無機物粉
末が多く使用された。しかし、発泡核剤としては有機物
粉末を使用することも知られている。例えば、特公昭4
6−19191号公報は、発泡剤として揮発性発泡剤、
すなわち有機化合物からなる物理発泡剤を用い、発泡核
剤として表面が固体又は液体状態のフルオロカーボン、
例えばポリテトラフルオロカーボンを用いて熱可塑性樹
脂発泡体を作ることを提案している。また、特開平2−
279739号公報も、矢張り発泡剤として有機化合物
からなる物理発泡剤を用い、発泡核剤としてフルオロカ
ーボンを用いて樹脂発泡体を作ることを提案している。
しかし、ここで用いられる発泡剤は有機化合物に限られ
ていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、熱可塑性
ポリエステル系樹脂を材料とし、発泡剤として無機化合
物からなる物理発泡剤を用いて、均一微細に発泡した良
質の発泡体を得る方法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明者は、熱可塑性
ポリエステル系樹脂(以下、これをPATという)に色
々な発泡剤を加えて押し出し発泡させることを試みた。
その結果、PATに対しては発泡剤として窒素を用いる
のがよいと考えた。また、PATに対し発泡剤として窒
素を用いた場合には、発泡核剤としてタルク微粉末のよ
うな無機化合物を用いたのでは、発泡体内に生成する気
泡の径が大きくなって、均一微細に発泡させることがで
きないが、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の微粉末を
発泡核剤として用いると、気泡の径が小さくなって、均
一微細に発泡させることができることを見出した。
【0014】また、この場合、一般に成形体製造用とし
て市販されているポリテトラフルオロエチレン樹脂を発
泡核剤として用いると、タルクを用いた場合よりも気泡
は微細となるが、しかしまだ充分に微細とはならないこ
とを見出した。さらに、潤滑剤すなわちルブリカントと
して市販されている特殊のポリテトラフルオロエチレン
樹脂を発泡核剤として用いると、得られたPAT発泡体
は気泡が一層微細となって良好なものとなることを見出
した。
【0015】一般に成形体製造用に市販されているポリ
テトラフルオロエチレン樹脂(以下、成形用樹脂とい
う)と、ルブリカントとして市販されているポリテトラ
フルオロエチレン樹脂(以下、潤滑用樹脂という)と
は、その溶融粘度又はその感触によって明らかに区別で
きる。溶融粘度を測定しようとすると、前者すなわち成
形用樹脂は溶融粘度が測定できない程に高いが、後者す
なわち潤滑用樹脂は測定可能な範囲内にある。
【0016】さらに具体的に説明すると、内径が2.1
mmで長さが8.0mmの孔から、340℃の温度に加
熱した樹脂を20kg/cm2 の圧力の下で10分間押
し出しても、成形用樹脂は全く流出せず、従ってメルト
インデックスは零であるが、潤滑用樹脂は流出して1.
0g以上の流出量を示し、メルトインデックスは1.0
以上となる。そのほか、樹脂粉末を親指と人差指との間
で摘んで擦り合わせると、成形用樹脂の粉末は塊となっ
て糸状になり、恰も湿った粉末のような感じを与える
が、潤滑用樹脂の粉末は粉末のままにとどまり、集合し
て糸状になることはなく、丁度乾いた粉末のような感じ
を与える。
【0017】この発明は、内径が2.1mmで長さが
8.0mmの孔から、340℃の温度で20kg/cm
2 の圧力の下で10分間に1.0g以上流出するような
粘度を持ったポリ四弗化エチレン樹脂の微粉末0.02
〜0.5重量部と、熱可塑性ポリエステル系樹脂100
重量部との混合物を押出機に入れ、押出機内で溶融して
のちこれに窒素を圧入して発泡性組成物とし、この組成
物を押出機の先端に付設した口金から押し出し、発泡さ
せることを特徴とする、熱可塑性ポリエステル系樹脂発
泡体の製造方法を提供するものである。
【0018】成形用樹脂と潤滑用樹脂との上述の差異
は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の分子量の差に起
因している。しかし、その2つを区別する場合の基準と
なる分子量が、どのような値であるかはよく判らない。
潤滑用樹脂は、テトラフルオロエチレン(以下、これを
TFEという)を重合させる段階から分子量を制御する
ことによって作ることができると云われている。しか
し、その分子量の制御は相当に困難であるため、通常は
一旦高分量の成形用樹脂を作ったのちに、これに放射線
を照射したり、これを加熱して分解させたりして、分子
鎖を切断して潤滑用樹脂を作っている。この場合、放射
線によるか、加熱によるかによって樹脂の表面状態に差
異を生じるが、そのうちでは放射線により切断した潤滑
用樹脂が発泡核剤とするに適している。
【0019】また、樹脂の構造から云えば、潤滑用樹脂
は多孔質になっているものが、発泡核剤として用いるの
に適している。多孔質の目安としては、比表面積が1m
2 /g以上のものである。
【0020】発泡核剤としての潤滑用樹脂の使用量は、
極少量でも効果があるが、好ましくはPAT100重量
部に対し0.02重量部以上である。また、潤滑用樹脂
は、PAT100重量部に対し、0.5重量部以上使用
しても、気泡微細化にはそれに見合うだけの効果が現れ
ないから、0.5重量部以下とすることが好ましい。ま
た、潤滑用樹脂の粒子は直径が20ミクロンを越えない
ような微細な粒子として用いることが好ましい。その中
では1ミクロン以下とすることがさらに好ましい。
【0021】この発明で発泡核剤として用いることので
きる潤滑用樹脂は、市販されている。その樹脂を市販品
のグレードとして示すと、旭硝子(株)製の製品では、
「フレオンルブリカント」の商品名で販売されているも
のが、大体発泡核剤として使用することができる。その
グレードを具体的に云えば、L169J、L169J−
1、XL169J−A、L150J、L180J、L1
81J、L140J、L155J、L170J、L17
1J、L172J、L173Jのグレードのものが、す
べてこの発明で使用するに適したものである。その比表
面積は1−9m2 /gであり、平均直径は3〜40ミク
ロン、融点は320〜332℃、嵩密度は0.34〜
0.56の範囲内にある。
【0022】この発明で用いられるPATは、前述のよ
うに、芳香族のジカルボン酸を二価のアルコールでエス
テル化して得られた高分子量の鎖状のポリエステルであ
る。ジカルボン酸としては、テレフタール酸のほかに、
イソフタール酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシジカルボ
ン酸を用いることもできる。また、二価のアルコールと
しては、エチレングリコールのほかに、ジエチレングリ
コール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、シクロヘキサンジメチロール、2、2−ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン用を
用いることができる。このようなPATは市販されてい
る。この発明では、このような市販のPATを用いるこ
とができる。
【0023】この発明では、発泡剤として窒素を用い
る。窒素は、押出機内で溶融された潤滑用樹脂含有のP
AT樹脂に圧入される。その圧入量は樹脂100重量部
に対し3重量部以下とするのが好ましく、その中では
0.02〜0.4重量部の範囲内とすることがとくに好
ましい。こうして、押出機内で発泡性樹脂組成物が作ら
れる。この発泡性組成物は、押出機の先端に取り付けら
れた口金から低圧領域(通常は大気圧の下)へ押し出さ
れる。押し出された発泡性組成物は低圧領域で発泡し
て、発泡体となる。この発泡体はその後冷却されて製品
とされる。これらの操作は、これまで押し出し発泡に用
いられて来た操作と変わりがない。
【0024】この発明方法を実施するにあたっては、上
記の材料以外に、これまで用いられて来た種々の助剤を
用いることができる。例えばPATの溶融特性を改善す
るために、無水ピロメリット酸のような酸二無水物、周
期律表のIa族又はIIa族の金属化合物、炭酸ナトリ
ウム等を単独で又は混合して加えることができる。その
量はPAT100重量部に対し0.1−5重量部の範囲
内である。また、発泡核剤として少量のタルク粉末を加
えたり、帯電防止剤、紫外線吸収剤等を加えたりするこ
とができる。
【0025】押出機としては、単軸押出機を用いること
が好ましい。その押出機は、ポリスチレン、ポリエチレ
ンを押し出し発泡させるのに、これまで用いられて来た
ものを用いることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、PATを押出機に入
れて溶融し、溶融した樹脂に窒素を圧入し、押出機の先
端に付設した口金からPATを押し出し発泡させるとい
う方法を採るので、連続した一様の発泡体を容易に製造
することができる。また、樹脂がPATであるために強
靱で耐熱性の良好な発泡体を得ることができる。また、
発泡剤という窒素を用いるので、発泡剤が空気中に逸散
しても環境汚染を生じることがない。その上に発泡核剤
としてポリ四沸化エチレン樹脂を用い、しかもそのポリ
四沸化エチレン樹脂は、内径が2.1mmで長さが8.
0mmの孔から、340℃の温度で20kg/cm2
圧力の下で10分間に1.0g以上流出するものを選ん
で用いたので、PAT内で窒素の気化による気泡が均一
微細となり、外観が良好で良質の発泡体を得ることがで
きる。この点で、この発明の効果は大きい。
【0027】以下に、実施例と比較例を挙げて、この発
明方法のすぐれている所以を具体的に明らかにする。な
お、以下で単に部というのは、重量部の意味である。ま
た、以下の実施例と比較例とにおいては、得られた発泡
体の平均気泡径を測定したが、その測定方法はASTM
D 2842−69に規定される方法である。また、
以下でメルトインデックスと云うのは、この発明で規定
したように、内径が2.1mmで長さが8.0mmの孔
から、ポリ四沸化エチレン樹脂を340℃の温度で20
kg/cm2 の圧力下で10分間に流出させたときの流
出量をgで表したときの値である。
【0028】
【実施例1】この実施例では、PATとしてポリエチレ
ンテレフタレート(帝人社製、商品名 TR8580)
を用い、またポリ四沸化エチレン樹脂として旭硝子社製
のフルオンL169J(メルトインデックス6.5g/
10分、平均粒径13ミクロン、比表面積2.0m2
g)を用い、下記の混合物を作った。 PAT 100部 フルオンL169J 0.05部 無水ピロメリット酸 0.35部 炭酸ソーダ 0.05部 上記の混合物を口径が65mmの単軸押出機に入れ、押
出機供給部の温度を280℃とし、圧縮部の温度を28
5℃として、溶融部とヘッド部の温度を何れも275℃
とし、口金の温度を270℃とした。押出機におけるバ
レルの途中から、発泡剤として窒素を0.17重量%の
割合で圧入して、口金から大気中へ押し出した。
【0029】口金には円環状の押出孔を設け、押出孔の
直径を70mm、間隙を0.5mmとした。
【0030】また、口金の先には直径が205mmで、
長さが740mmのプラグを設け、プラグ内に冷水を循
環させてプラグを冷却し、プラグ上をポリエチレンテレ
フタレートの発泡体が摺動するようにして、発泡体の内
面を急冷した。こうして得た環状シートを切り開いて、
平坦な熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを得た。
【0031】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度が0.47g/cc、平均気泡径は0.06
3mmで均一微細に発泡した良質の発泡体と認められ
た。
【0032】
【実施例2】実施例1において、窒素の量を0.11重
量%とした以外は、実施例1と全く同様に実施した。
【0033】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度が0.72g/cc、平均気泡径は0.12
9mmで均一微細に発泡した良質の発泡体と認められ
た。
【0034】
【実施例3】実施例1において、フルオンL169Jの
代わりに、旭硝子社製、商品名フルオンL169J−A
(メルトインデックス6.5g/10min、平均粒径
40μm、比表面積2.1m2 /g)を用いることとし
た以外は、実施例1と全く同様に実施した。
【0035】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度が0.72g/cc、平均気泡径は0.83
mmで均一微細に発泡した良質の発泡体と認められた。
【0036】
【比較例1】実施例1において、発泡核剤としてポリ四
沸化エチレン樹脂粉末を使用せず、タルクを0.05重
量%用いた以外は、実施例1と全く同様に実施した。
【0037】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度が0.47g/cc、平均気泡径は0.20
mmで気泡が粗大のため良質の発泡体とは認められなか
った。
【0038】
【比較例2】実施例1において、発泡剤として窒素の代
わりにブタンを0.4重量%使用した以外は、実施例1
と全く同様に実施した。
【0039】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度が0.47g/cc、平均気泡径は0.21
mmで気泡が粗大のために良質の発泡体とは認められな
かった。
【0040】
【比較例3】実施例1において、フルオンL169Jの
代わりに、旭硝子社製、商品名フルオンG163、(メ
ルトインデックス0g/10min、平均粒径25μ
m)を用いることとした以外は、実施例1と全く同様に
実施した。
【0041】得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂シー
トは、密度は0.47g/cc、平均気泡径は0.13
5mmだったが、表面がネット状に裂けた外観の悪いシ
ートだった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96 C08J 9/12 CFD

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が2.1mmで長さが8.0mmの
    孔から、340℃の温度で20kg/cm2 の圧力の下
    で10分間に1.0g以上流出するような粘度を持った
    ポリ四弗化エチレン樹脂の微粉末0.02〜0.5重量
    部と、熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部との混
    合物を押出機に入れ、押出機内で溶融してのちこれに窒
    素を圧入して発泡性組成物とし、この組成物を押出機の
    先端に付設した口金から押し出し、発泡させることを特
    徴とする、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡体の製造方
    法。
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