JP2908726B2 - エキスパンションジョイント - Google Patents

エキスパンションジョイント

Info

Publication number
JP2908726B2
JP2908726B2 JP15646395A JP15646395A JP2908726B2 JP 2908726 B2 JP2908726 B2 JP 2908726B2 JP 15646395 A JP15646395 A JP 15646395A JP 15646395 A JP15646395 A JP 15646395A JP 2908726 B2 JP2908726 B2 JP 2908726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
bolt
fixing member
fixed
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15646395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH094068A (ja
Inventor
久嗣 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ee Bii Shii Shokai Kk
Original Assignee
Ee Bii Shii Shokai Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ee Bii Shii Shokai Kk filed Critical Ee Bii Shii Shokai Kk
Priority to JP15646395A priority Critical patent/JP2908726B2/ja
Publication of JPH094068A publication Critical patent/JPH094068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2908726B2 publication Critical patent/JP2908726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の隣接する躯体
間隙を閉塞し、両躯体変動に対応してこれを吸収できる
ようにしたエキスパンションジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の躯体間隙、例えば、壁と壁、屋
根と屋根、その他の隣接平行状面間、或いは隣接交叉状
面間の間隙を、剛体を直接固定することによって被閉す
るようにした場合、建造物の膨張や収縮、地盤変化など
による躯体の変動(ずれ)に対応できなくなってしま
う。このような点を考慮して、例えば、断面略W字状の
ばね部材の両端部を対向する躯体端部にそれぞれ固定す
る一方、ばね部材のW形中間部にカバー部材の裏面側を
嵌合止着し、ばね圧を利用してカバ−部材が躯体側に圧
接させるようにすると共に、躯体間の変動をばね部材で
吸収しようとするエキスパンションジョイントが公知で
ある。また、このようなW形のばねとは異なって、両躯
体端部にそれぞれボルトを立設し、このボルトにばねを
介してホルダーを連結し、このホルダーにカバー体を被
着させるようにした構成も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
如きエキスパンションジョイントは、W形の両端を固定
してあるため、その弾性応力を受けて中央部がW形上方
に付勢されやすく、この中央部にカバー体が止着してあ
るので、若干の外圧を受けてカバー体の端縁部が躯体面
から離反しやすかった。この場合、風がカバー体側縁か
ら内部に吹き込み、風圧によってカバー体があおられる
おそれがあり、止着部がカバー体の裏面中央部であるた
め、止着部が風圧を受けて離脱してしまっても確認し得
ない不都合もあった。また、W形の弾性変形の許容範囲
が小さいため変形巾が限定され、しかもW形上下方向へ
の変動に対してはばねが損傷しやすく、躯体間隙の長手
方向への摺動はほとんど吸収できないなどの問題点があ
った。後者の如きエキスパンションジョイントは、1本
のホルダーの両側を2本のボルトで支持しているもので
あるため、変動巾が2本相互の規制を受けると共に、各
ボルトとボルト支持部との噛み合いを受けて損傷する場
合があり、しかも躯体間隙の長手方向への摺動は吸収で
きないなどの問題点があった。
【0004】本発明は、上記欠点を解消すると共に、施
工のより一層の簡便性、固着の確実性、固着状態の安定
性を追求し、かつ風圧等によって離脱するおそれがな
く、さらに躯体間の狭広いずれにおいても躯体間の変動
を十分に吸収でき、特に躯体間隙奥行方向と躯体間隙長
手方向の変動も十分に吸収できるようなエキスパンショ
ンジョイントを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエキスパンションジョイントは、隣接躯体
部に固着した固定部材の内、一の固定部材の躯体間隙側
部分にボルト支持用の突片を突設し、上記一の固定部材
と他の固定部材に跨がる形のホルダーを配設し、上記ホ
ルダーはその中間部と上記突片とにばねを介装してボル
トを挿通することにより装着し、両躯体に跨がるカバー
体を上記ホルダーの外側に被せ、カバー体をホルダーに
止着してなる構成を有し、前記突片は、別部材として形
成され、この突片基端部を固定部材の突片形成個所に予
め形成してある嵌着溝に嵌着することができる構成を有
したことを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のエキスパンションジョイン
トは、隣接躯体部に固着した固定部材の内、一の固定部
材の躯体間隙側部分にボルト支持用の突片を突設し、上
記一の固定部材と他の固定部材に跨がる形のホルダーを
配設し、上記ホルダーはその中間部と上記突片とにばね
を介装してボルトを挿通することにより装着し、両躯体
に跨がるカバー体を上記ホルダーの外側に被せ、カバー
体をホルダーに止着してなる構成を有し、前記ボルト
は、一端にボルト頭を有し、先端部においてボルト軸と
の直交軸に軸止してボルト軸方向と直交方向に回転自在
としてなる止め羽根を有したボルトとし、このボルト軸
にコイル状のばねを装着の上、先端側を固定部材及びホ
ルダーに挿通の上、止め羽根を直交状に回転させてホル
ダーに係止してなる構成を有したものとしたことを特徴
とするものである。 なお、前記ボルトは、一端にボルト
頭を有し、上記同様にばねを装着し、先端部にナット乃
至袋ナットを固着したボルトとすることもできる。
【0007】上記ホルダーは、両端部を折曲し、この折
曲片の端部を固定部材の外面に当接可能に形成してなる
のが好ましく、上記一の固定部材側のホルダー端部は固
定部材面に摺動可能に当接しているか、または固定部材
面に形成した係止部に係合状態となるようにすることが
でき、少なくとも他の固定部材側のホルダー端部は、先
端を折返し状に形成した折返し端部とするのが一層好ま
しい。また、ホルダーのボルト挿通面は適度な巾をもっ
た凹面として形成するのが好ましい。
【0008】上記一の固定部材には、突片の躯体間隙奥
側内方の固定部材部分に防水シートの一端を止着するシ
ート止着部を設け、他の固定部材の躯体間隙側端部に防
水シートの他端部を止着するシート止着部を設けること
ができる。
【0009】
【作用】両躯体間に跨がるホルダーは、一方の躯体側に
固定した一の固定部材にのみ、ばねを介してボルト連結
してあり、カバー体はこのホルダーに被着してあるの
で、両躯体にはホルダーとカバー体の両端部が共に圧接
し、カバー体と躯体面との間に間隙を生じさせない。か
つ、躯体が躯体間隙巾方向、躯体間隙奥行方向のいずれ
にずれても、ボルト連結していないホルダー端部が他方
の躯体側に圧接状態のまま摺動できるので、躯体の変動
を十分に吸収でき、躯体間隙長手方向へにずれても、ホ
ルダーの他方がボルト連結していないので、ホルダーが
自由回転でき、しかもカバー体はホルダーに嵌着してい
ないので、カバー体を変形させるおそれなく保持でき
る。
【0010】ボルトを支持する突片が別部材の場合は、
突片をスライド移動することも可能であるので、取付け
位置の調整、取付け作業の際の移動が行え、作業が簡便
化できる。ホルダーの端部が折返し端部となっている場
合には、該端部が固定部材を乗り越えてずれることがで
き、また固定部材上に復帰することもできるので、変動
巾を大きく許容することができる。ホルダー端部を固定
部材面の係止部に係止させる構成は、隣接躯体面が直交
面など交叉状となっている場合に特に有利である。止め
羽根付ボルトを用いた構成の場合は、取付け作業性と固
定の安定性の両面においてより効果的である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって説明
する。本発明の第一実施例としてのエキスパンションジ
ョイントは、図1〜4に示した如く、隣接躯体A,Bの
外側面の躯体間隙縁部にそれぞれ固着する固定部材1,
2、両固定部材1,2に跨がって一方の固定部材1に連
結される適宜巾のホルダー3、固定部材1とホルダー3
とをばね5を介して連結するボルト4、ホルダー3の外
側に被ってホルダーに止着し、躯体間隙を被閉する長尺
状のカバー体6を主たる構成部材としてなっている。
【0012】固定部材1は、アルミニウム、ステンレ
ス、その他の適宜金属材からなり、躯体Aの端部外側面
に接合可能で、躯体間隙巾方向に適宜な巾と躯体間隙長
手方向に適宜長尺状の長さを有した固定面1aを形成
し、この固定面1a内に適宜間隔をおいてアンカーボル
ト挿通用の長孔(巾方向に長い)を形成し、固定面1a
の躯体間隙側の端縁部から躯体間隙内に延長状に適宜長
さで突出した突片1bを形成し、この突片1bは、固定
面1aの端縁沿いに適宜間隔をおいて断片的に突設し、
突片1b内にはボルト挿通孔1cを形成し、この裏側
(躯体間隙の奥側)内方において躯体間隙側面に沿うよ
うに形成した防水シート端を係止する係合部1dを一体
形成してなっている。突片1bは、躯体間隙に沿ってホ
ルダー3を設置しやすいように適宜間隔をおいて形成す
るが、すべての突片1bにホルダー3を連結するか、適
数置きに連結するかは任意である。他方の固定部材2
は、同様材質であって、躯体Bの縁部外側面にアンカー
ボルト等で固着する固定面2aと、この固定面2aの一
端縁部から躯体間隙内に延長状に突出し、防水シート端
を係止する係合部2bとを一体形成してなっている。
【0013】ホルダー3は、上記同様の金属材質であっ
て、両躯体A,Bに跨がって両固定部材1,2の固定面
1a,2a上に両端部が当接可能な巾を有しかつ躯体間
隙長手方向に適宜短寸を有した天板部3aの両端を折曲
して側片部3b,3cを形成し、一方の側片部3bは略
々直交状とし、先端部を固定面1aに当接して摺動容易
な膨頭状端部3dとし、他方の側片部3cは外方拡開状
の傾斜片とし、先端を折返すと共に固定面2aに当接し
て摺動容易な折返し端部3eとし、天板部3aの中間よ
りも一方の側片部3b寄り部位を断面コの字状に折曲さ
せて凹陥部3fを形成し、この凹陥部3fの底面内にボ
ルト4の挿通孔3gを形成し、天板部3aの中間部と両
端部に若干の凸部3hを設けて、各凸部3hにカバー体
6の裏面が当接するよう形成してある。
【0014】ボルト4は、図4に例示の如く、両躯体
A,Bのずれを吸収するのに十分な長さとして設定した
適宜長さのボルト軸4aを有し、元端部にばね5の一端
を係止可能なボルト頭4bを形成し、先端部を二股部4
cとすると共に、この二股部に亘って交叉状に軸止部を
設け、この軸止部に棒状乃至細長板状の止め羽根4dを
回転自在に軸止させ、止め羽根4dがボルトと同軸方向
の場合には適度な長さで突出し、交叉方向の場合にはボ
ルト軸4aに対してT字乃至十字状に両端部が突出して
ばね5の他端を係止できる長さとなるように形成し、さ
らに操作がしやすいように、一端寄り部位が軸止され、
長く突出する他端部の先端付近に孔4eを穿孔して形成
してある。孔4eはここに細棒状治具を引っ掛けて止め
羽根を回転させたりするのに利用することができる。上
記ボルトは雄ねじを切っていない単なる棒体が好ましい
が、雄ねじを切ったものとしてもよく、本発明における
ボルトはこの点で限定されない。
【0015】なお、上記ボルト4は、少なくとも先端部
付近に雄ねじを形成し、この先端部にナット乃至袋ナッ
トを螺着する構成とすることもできる。ただし、ナット
の締付け作業の負担の有無、ナットの経時的緩みの有
無、ボルト先端側の不要な突出部分の有無等を勘案する
と上記の止め羽根付ボルト4の方が一層優れている。
【0016】ばね5は、ボルト4のボルト軸4aに被着
できる大きさと躯体A,B間のずれを吸収可能な十分な
長さを有したコイル状の圧縮ばねとしてあり、ボルト4
を突片1bとホルダー3の凹陥部3fに挿通させて止着
させた状態において、ボルト頭4aと突片1bとの間に
適度に圧縮されて介装され、装着状態からさらに圧縮及
び伸長が十分な弾性を以て行えるように設定してある。
なお、ばね5は上記コイルばねが最も好ましいが、連続
くの字折返し片の各中央部にボルト挿通孔を形成しかつ
上下両端に係止片を形成した帯板ばね、或いはくの字状
の両端に係止片を対向状に形成し、この係止片内にボル
ト挿通孔を形成した帯板ばね、或いはW形状の如き帯板
ばね等の適宜構成とすることができる。
【0017】カバー体6は、アルミニウム、ステンレ
ス、その他の適宜金属材とし、躯体間隙と共に両躯体に
固着した固定部材1,2の外側までを被覆するに十分な
巾と長尺状の長さを有する表面板6aと、その巾両端部
を折曲形成した側部6b,6bと、該側部6b,6bの
先端方向に躯体面に当接して変形追従可能なシール部材
6c,6cの基部を止着して形成してある。シール部材
6cは、ゴム材或いは発泡材、板ばね材等を弾性変形乃
至伸縮可能な適宜形状に形成したものとすればよい。ま
た、シール部材6cの内側又は外側部分に張出舌片6d
を突設し、この張出舌片6dも躯体面に圧接し隙間塞ぎ
の補助機能を奏するようにすることができる。
【0018】上記構成のエキスパンションジョイント
は、先ず固定部材1,2をアンカーボルト等により躯体
A,Bの端部に固定する。次いで、一方の固定部材1か
ら躯体間隙内に突出した適宜位置の突片1b部分におい
て、ホルダー3を両固定部材1,2間に跨がせ、突片1
bの躯体間隙奥側からばね5を装着したボルト4先端部
を突片1bとホルダー3の凹陥部3fの各孔1c,3g
に挿通し、その上で止め羽根4dをボルト軸に対して直
交状に回転させれば、ばね5の弾性を受けて止め羽根4
dは凹陥部3fの底面に係止し、ボルト4は外れること
がなく、ホルダー3は固定部材1に対してばね5の作用
により、伸縮可能な状態で外れるおそれなく確実に連結
することができる。このようにして適宜間隔を置いてホ
ルダー3を複数個設置し、これらホルダー3を被覆する
ようにカバー体6を被着させ、適宜間隔を置いて、カバ
ー体6の表面板6aの中間部からホルダー3の中間の凸
部3hにビス7を止着し、防水処理することにより、取
り付けが完了する。
【0019】上記において、ボルト4の装着は、突出し
た隣接の突片1b,1b間の固定部材縁辺が躯体間隙内
にほとんど突出しておらず、躯体間隙巾をほぼ一杯に利
用して手乃至治具を差し込むことができるので、作業を
簡便に行うことができる。防水シート用の係合部1d,
2bには予め防水シート8を配設止着しておけばよい。
ビス7の止着位置は予め位置決めしておけばよい。
【0020】上記エキスパンションジョイントによれ
ば、躯体A,Bが図において上下方向(躯体間隙内外方
向)に変動した時には、ホルダー3がボルト4による一
点支持であるので、ホルダー3の両端が自由に上下変動
でき、それに追従してばね5が伸縮し、ホルダー3がボ
ルト4で支持されたまま変動を吸収することができる。
躯体A,Bが図において左右方向(躯体間隙巾方向)に
変動した時にも、ホルダー3がボルト4により固定部材
1の突片1bに一点支持され、固定部材2には折返し端
部3eの先端が当接しているだけなので、ホルダー3は
躯体A即ち固定部材1と共に変動するが、躯体B即ち固
定部材2の変動には自由に相対摺動することができる。
また、折返し端部3eが固定部材2を乗り越えていずれ
か側に相対移動しても、折返し構造により、引っ掛かる
ことなく元の位置に復帰することができるから、変動吸
収に支障が生じない。
【0021】さらに、躯体A,Bが図において前後方向
(躯体間隙長手方向)に変動した時にも、上記同様に折
返し端部3eが固定部材2に当接しているだけで、自由
に相対摺動することができ、また、躯体面に対するホル
ダー3の回転運動も突片1bの一点支持なので、阻害さ
れることがなく、変動吸収に支障が生じない。カバー体
6は、ばね5により常時躯体面に押圧されており、端部
と躯体面との間に隙間が生じることはなく、万一隙間が
生じても、ばね5の作用により、躯体面への付勢が働い
ているので、あおられるおそれがない。
【0022】なお、上記突片1bに代えて、突片1ba
を固定部材1とは別部材として形成し、そのために、図
5に示す如く、固定部材1の躯体間隙側部分に蟻形状の
係合溝1eを長手方向に沿って形成し、この係合溝1e
に嵌合可能な蟻形状の元部を有した突片をスライド嵌合
し、固定することができる。このようにすれば、施工作
業や、取付け位置の融通性もより一層高くなる。防水シ
ート8の内側に耐火帯を形成するのは任意に可能であ
り、この場合には、固定部材1,2の下側に耐火帯の端
部を支持するための部材を装着するのが好ましい。シー
ル部材6cは、前記の如く側部6bの端部に挿入する形
で止着してもよく、図6に示す如く側部6bの端部に被
嵌する形で止着してもよく、その構成は任意であり、シ
ール部分の形は図示の形に限らず、変形して隙間を閉塞
可能であれば任意構成とすることができる。
【0023】図7は、躯体面が交叉状に位置している場
合のエキスパンションジョイントの構成を示したもので
ある。この場合、一方の躯体の外側面に対して直交状に
配設され、躯体間隙に沿って延長した躯体面を有する躯
体Cに、固定部材11をアンカーボルト等で固定できる
ように形成し、固定部材11は、固定面11aの一端部
付近から突片11bを断片的かつ直交状に突出させ、突
片11b内にボルト挿通孔を形成し、固定面の中間部側
にホルダー端部を係止するための鈎状の係合突起11c
を突設し、突片11bの外側の固定面端部には防水シー
ト端部を係止する係合部11dを形成してなっている。
また、ホルダー31の一端部はボルト挿通孔を設けた凹
陥部の一側をホルダー内側方向に折曲して鈎状の係止部
31aを形成し、カバー体61は表面板61aの一端部
を外側に直交状に折曲し、その端部から側部61bを内
折形成し、シール部材61cを装着させ、その他の部分
は前記実施例に準じた構成としてなっている。
【0024】上記エキスパンションジョイントによれ
ば、固定部材11,2をそれぞれ躯体C,Bに固着し、
ばね5を装着したボルト4を突片11bのボルト挿通孔
とホルダー31の凹陥部のボルト挿通孔に通し、同時に
ホルダー31の係止部31aを固定部材11の係合突起
11cに係止させて、ホルダー31を固定部材11に連
結し、その上でカバー体61を被着させ、カバー体61
の両端部を躯体C,B両面に圧接させて構成することが
できる。
【0025】なお、図8は、さらに別の実施例を示して
おり、図1のホルダーを変形し、ホルダー32の両端部
をカバー体62の両端部内側に設けた係止突起62aに
係合可能な構成としたものである。
【0026】
【発明の効果】本発明のエキスパンションジョイント
は、両躯体間にホルダーを渡すが、このホルダーはばね
付ボルトによって、一方の躯体の固定部材に連結させ、
他方の躯体には連結することなく、端部が当接し、ばね
の作用により、常時躯体側に圧接しており、カバー体を
このホルダーに止着してなるので、躯体間隙が広狭いず
れでも設置することができ、しかも躯体の変動が、ばね
体の弾性変形とボルト挿通孔に対するボルトのずれ等に
よって吸収でき、しかもホルダーの支点が1つであるの
で、躯体のどのような変動に対しても自由に追従でき、
ホルダーと固定部材との連結を安定的に維持できる。
【0027】突片が固定部材に対して蟻形状等で係止し
てあり、スライド可能であれば、施工作業の効率化を図
り、任意位置に突片を設置できるので、設置構成に融通
性を与えることができる。ホルダーの端部を折返し端部
としてあれば、ホルダー端部の引っ掛かりが生じるおそ
れを無くすことができるので、ホルダー端部と躯体間の
摺動構成を維持して変動への対応を一層安定的に作用さ
せることができる。ボルトを止め羽根付の構成とすれ
ば、施工作業をより簡便化することができると同時に、
ボルトが外れるおそれを無くして連結の一層の安定性が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエキスパンションジョ
イントの取付け状態を示した断面図である。
【図2】図1のエキスパンションジョイントの一部を切
断して示した平面図である。
【図3】図1のエキスパンションジョイントの変動状態
を示した断面図である。
【図4】図1のボルトを示す拡大部分斜視図である。
【図5】突片の構成の別例を示す部分斜視図である。
【図6】シール部材装着部の変形例を示した部分断面図
である。
【図7】上記とは異なる別の実施例に係るエキスパンシ
ョンジョイントの取付け状態を示した断面図である。
【図8】上記実施例とはさらに異なる別の実施例に係る
エキスパンションジョイントの取付け状態を示した断面
図である。
【符号の説明】
1,2 固定部材 1a 固定面 1b 突片 1c ボルト挿通孔 1d 係合部 3 ホルダー 3a 天板部 3b,3c 側片部 3e 折返し端部 3f 凹陥部 3g 挿通孔 3h 凸部 4 ボルト 5 ばね 6 カバー体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙を有した隣接躯体部に固着した固定
    部材の内、一の固定部材の躯体間隙側部分にボルト支持
    用の突片を突設し、上記一の固定部材と他の固定部材に
    跨がる形のホルダーを配設し、上記ホルダーはその中間
    部と上記突片とにばねを介装してボルトを装着し、間隙
    を跨いで両躯体部に亘るカバー体を上記ホルダーの外側
    に被せ、カバー体をホルダーに止着してなる構成を有す
    るエキスパンションジョイントにおいて、突片を固定部
    材と別部材とし、この突片基端部を固定部材の突片形成
    個所に予め形成してある嵌着溝に嵌着してなるエキスパ
    ンションジョイント。
  2. 【請求項2】 間隙を有した隣接躯体部に固着した固定
    部材の内、一の固定部材の躯体間隙側部分にボルト支持
    用の突片を突設し、上記一の固定部材と他の固定部材に
    跨がる形のホルダーを配設し、上記ホルダーはその中間
    部と上記突片とにばねを介装してボルトを装着し、間隙
    を跨いで両躯体部に亘るカバー体を上記ホルダーの外側
    に被せ、カバー体をホルダーに止着してなる構成を有す
    るエキスパンションジョイントにおいて、ボルトは、一
    端にボルト頭を有し、先端部においてボルト軸との直交
    軸に軸止してボルト軸方向及び直交方向に回転自在とし
    てなる止め羽根を有したボルトとし、このボルト軸にば
    ねを装着の上、先端側を固定部材及びホルダーに挿通
    し、止め羽根を直交状に回転させてホルダーに係止させ
    てなる構成を有するエキスパンションジョイント。
JP15646395A 1995-06-22 1995-06-22 エキスパンションジョイント Expired - Fee Related JP2908726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15646395A JP2908726B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 エキスパンションジョイント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15646395A JP2908726B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 エキスパンションジョイント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH094068A JPH094068A (ja) 1997-01-07
JP2908726B2 true JP2908726B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=15628306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15646395A Expired - Fee Related JP2908726B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 エキスパンションジョイント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2908726B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH094068A (ja) 1997-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6499259B1 (en) Non-deforming roof snow brake
JP2908726B2 (ja) エキスパンションジョイント
JP2908727B2 (ja) エキスパンションジョイント
JPH094069A (ja) エキスパンションジョイント
JPH045609Y2 (ja)
JP2848519B2 (ja) エキスパンションジョイント
JPH0417685Y2 (ja)
JP2932455B2 (ja) エキスパンションジョイント
JPS6113630Y2 (ja)
JP2761190B2 (ja) 建築材の連結方法
JP2594893Y2 (ja) 躯体の防水端部
JP2594894Y2 (ja) 躯体の防水端部
JP2541705Y2 (ja) 金属製屋根の接合構造
JPH0419127Y2 (ja)
JPH0439925Y2 (ja)
JPH0432402Y2 (ja)
JP3936917B2 (ja) 重ね葺き用固定具およびこの固定具を用いた改修構造
JP2912209B2 (ja) エキスパンションジョイント
JP2557153Y2 (ja) 軒樋の取付装置
JPH0152536B2 (ja)
JP2548316Y2 (ja) 軒裏天井構造とこれに用いられる野縁
JP2563030B2 (ja) 折版屋根板及び折版屋根板を利用した折版屋根並びに二重折版屋根
JP4432195B2 (ja) 吊ボルト用ナットの仮止め構造
JP2586254Y2 (ja) エキスパンションジョイント
JPH0628564Y2 (ja) エキスパンションジョイント

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees