JP2908037B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2908037B2
JP2908037B2 JP2406689A JP40668990A JP2908037B2 JP 2908037 B2 JP2908037 B2 JP 2908037B2 JP 2406689 A JP2406689 A JP 2406689A JP 40668990 A JP40668990 A JP 40668990A JP 2908037 B2 JP2908037 B2 JP 2908037B2
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image
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浩一 野口
稔 鈴木
真 小夫
隆志 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等の画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の各種画像記録装置
には色々の方式のものが使用されている。例えば作像方
式としては粉体現像方式、熱転写印字方式、インクジェ
ット印字方式等があり、夫々の方式において白黒画像用
とカラー画像用とが使いわけられている。
【0003】従来の画像記録装置では夫々の方式の装置
が個別に製作されており、インクジェット印字方式と熱
転写印字方式を使いたい場合は少なくとも2台のプリン
タを用意しなければならない。更に白黒用のプリンタが
ある上にカラー印字を求めるときはカラー印字用のプリ
ンタを追加的に準備するか、黒白とカラーに兼用できる
装置に交換しなければならない。従ってユーザーにとっ
ては多くの出費を要求されることになり、メーカーも多
くの装置を製造しなければならないという問題があっ
た。
【0004】上記の従来の問題点を解消するために、本
出願人は、未だ公知ではないが、少なくとも電気的制御
装置を1つのケースに格納し、給紙カセットが脱着可能
な基体ユニットと、画像信号に基づいて画像を形成する
各構成部材を1つのケースに格納した作像ユニットとを
有し、前記基体ユニットに前記作像ユニットが脱着可能
に並べられ、電気的制御装置及び機械的駆動装置により
前記作像ユニットが作動される画像記録装置を提案し
た。
【0005】上記の本出願人の提案に係る画像記録装置
では基体ユニットに設けた制御装置により多数の積み重
ねた作像ユニットを一括制御するように構成された。
【0006】作像ユニット及び各種ユニットの機能が多
岐に渉るので、その機能に対応してユニット間のインタ
ーフェースを作ると、何種類ものインターフェースが必
要になり、コネクタの極数が多くなる。然も、当初全て
を満足するインターフェースを作っても、当初の計画に
ない新しいユニットを作ろうとすると、機能によっては
実施できず、新しく全てのユニットを作り直さなければ
ならない、という問題がある。従ってあらゆる機能をも
つユニットに対して常に対応できるためには、制御装置
は複雑になり、高価になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解消し、どのように機能が変わったユニットでも制御
できる簡単な構造で安価な画像記録装置を提供すること
を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、少なくとも電気的制御装置を1つのケースに格納し
た基体ユニットと、画像信号に基づいて画像を形成する
ための構成部材の少なくとも一部を1つのケースに格納
した作像ユニットとを含み、必要な機能を実施するため
に複数のユニットを順次並べて構成される画像記録装置
において、上記複数のユニットの各ユニットが、通信機
能を持つとともに制御信号に基づいて当該ユニットの構
成部材を制御するユニット制御装置を備え、各ユニット
制御装置がそれぞれのユニットの機能を示すコード情報
と該ユニットの位置を示す位置情報とを有し、上記複数
のユニットのいずれかに主制御装置が設けられ、該主制
御装置を設けたユニットと他のユニットとが制御用通信
路により接続され、主制御装置が各ユニット制御装置か
ら上記コード情報と位置情報とを受けて、それら情報に
基づく制御信号を各ユニット制御装置に送出することを
特徴とする画像記録装置により解決した。
【0009】
【作用】本発明により、各ユニット間のインターフェイ
スは共通の構造とし、主制御装置と各ユニット間を制御
用通信路の接続関係とし、夫々の機能を制御する制御装
置は夫々のユニット内に設けられ、主制御装置よりの制
御信号により各ユニットの制御装置が管理制御される。
したがって主制御装置は夫々のユニット内に設けられる
ユニット制御装置を作動するに必要な制御信号を発信す
る構造とするだけで済み、各ユニットの機能を夫々制御
するための制御装置の構成を必要としないため、簡単な
構造で十分になる。各ユニットに夫々固有の機能に関係
する制御装置が設けられるため、主制御装置には必要最
低減の制御機構が求められるだけになり、構造が簡単に
なり不必要な制御機能を含ませる必要がなくなった。
【0010】
【実施例】本発明の詳細を図に示す実施例に基づいて説
明する。
【0011】各種の画像記録装置は基本的には、記録紙
を収納し供給する給紙部分と、給紙された記録紙に画像
を記録する作像部分と、給紙部分及び作像部分を制御す
る電気的制御部分とを有しており、更に作像部分は画像
信号に基づいて画像を書き込む書込み部分と、書き込ま
れた画像を記録紙に記録可能に処理する画像処理部分と
を有するものである。画像記録装置を幾つかの構成部分
に分解すると、図1に示すような組み合わせが得られ
る。
【0012】図1Aは最も基本的なもので、電気的制御
装置及び必要に応じて駆動装置を含む基体ユニット1
と、給紙カセットを含む給紙ユニット2と、画像を形成
する構成部材を含む第1作像ユニット3の各ユニットを
着脱可能に組付けた型式である。この場合、給紙ユニッ
ト2は基体ユニット1の中に組込んで1つのユニットと
し、給紙カセットのみを基体ユニット1に対して脱着可
能に形成することができる。図1Aの型式をA−1型と
称する。
【0013】作像ユニットでは、感光体等の潜像形成体
に静電潜像を形成し、トナー等の粉体状顕像体(粉体現
像剤)により顕像化し、顕像を記録紙に転写する電子写
真方式等の作像方式では、転写後の記録紙の顕像を定着
する必要がある。この定着装置を第1作像ユニット3内
に設けることもできるが、作像ユニットとは別個に第1
図Bに示すように1つのユニットとして定着ユニット4
を形成し、作像ユニットに脱着可能に組み付ける構造と
することができる。定着ユニット4を別個に構成するこ
とは後に述べる複数の作像ユニットを利用し、その作像
ユニットの夫々を通して記録紙を搬送する場合に有利で
ある。定着ユニット4を別個に設ける場合は、作像ユニ
ットには定着装置を含む必要がないので、定着装置を除
いた構成に作像ユニットを変形することができる。この
変形された第2作像ユニット3aと定着ユニット4の組
み合わせが図1Bに示す型式であり、この型式をA−2
型と称する。
【0014】作像ユニット3又は3aにおける潜像形成
体が感光体である場合は、画像書込み装置としてはレー
ザ走査光学装置等の光学装置が用いられる。この書込み
装置として、LEDアレイや液晶シャッタの書込み光学
系を利用する場合は、簡単に作像ユニット内に組み込む
ことができるので、A−1型、A−2型として適用する
ことができるが、He−Neレーザ又は半導体レーザを
走査させる構成では1つのユニットとして書込みユニッ
トを構成し、作像ユニットに別個に脱着可能に構成する
のが好都合である。この場合、作像ユニットには書込み
装置を設ける必要がない。書込みユニット5と書込み装
置を設けないように変形した第3作像ユニット3bとの
組み合わせが図1Cに示された型式となる。この型式を
A−1a型と称する。同様にして、第2作像ユニット3
aの変形として書込み装置を省いた第4作像ユニット3
cと書込みユニット5との組み合わせにより図1Dに示
す構成が得られる。これは図1Bに示すA−2型の変形
であり、A−2a型と称する。
【0015】図1A〜図1Dに示す型式ではいずれも作
像ユニット3、3a、3b、3cが1個設けられてお
り、通常の単色の画像記録装置に基づいた構成である
が、2色以上のカラー単色画像又は多色画像の形成又は
異なる方式の画像形成方式を利用したい場合等に対応す
るためには2個以上の作像ユニットを用いることが必要
になる。このためには図1Aに示すA−1型の変形とし
て図1Eに示すように複数個の第1作像ユニット3を重
ねた型式が考えられる。図では2個の第1作像ユニット
3を重ねた例を代表として示すが、特に2個に限定する
意味ではない。他の例についても同様である。図2Aに
示す型式をA−1′型と称す。
【0016】図1B〜図1Dに示すA−2、A−1a、
A−2aの各型式についても全く同様に複数の作像ユニ
ット3a、3b、3cを用いる形式に変形することがで
きる。図1Bに対する変形は図1Fに示す如くであり、
この型式をA−2′型と称する。同様に図1Cに対する
変形は図1G、図1Dに対する変形は図1Hに示す如く
であり、夫々A−1′a型、A−2′a型と称する。
【0017】第4作像ユニット3cを複数個設ける場合
には、図1Hに示すように各第4作像ユニット3cに対
して書込みユニット5を個別に組付ける例に対して、複
数の第4作像ユニット3cに対して1個の書込みユニッ
ト5′を図1Iに示すように組込むことも可能である。
この型式をA−2′b型と称す。図1Gの例も同様に書
込みユニット5を個別に組付ける構成にすることができ
る。この型式をA−1′b型と称す。
【0018】給紙カセット2より給紙される記録紙は図
1A〜図1Iに示す型式の画像記録装置においては各作
像ユニット3、3a、3b、3c内に設けた給送路を通
して図の上方へと案内されるが、複数の作像ユニット
3、3a、3b、3cを用いる場合には記録紙の搬送手
段を1つのユニットとしてまとめて搬送ユニット6を構
成し、基体ユニット1及び作像ユニット3、3a、3
b、3cに対し取付取外し可能に構成することができ
る。
【0019】図1J〜図1Nは、図1E〜図1Iに示す
型式の画像記録装置に対して、夫々単独に構成した搬送
ユニット6を用いる例を示し、その際、図1Jは図1E
に示すA−1′型に対する変形であり、図1Kは図1F
に示すA−2′型に対する変形であり、図1Lは図1G
に示すA−1′a型に対する変形であり、図1Mは図1
Hに示すA−2′a型に対する変形であり、図1Nは図
1Iに示すA−2′b型に対する変形である。図1K、
図1M、図1Nに示す型式では搬送ユニット6と定着ユ
ニット4とを1つのユニットとして構成した搬送定着ユ
ニット6′を使用した例を示すが、別個のままでも勿論
可能である。
【0020】図1J〜図1Nの例では搬送ユニット6、
搬送定着ユニット6′が別個に構成されるので、作像ユ
ニット3、3a、3b、3cは夫々記録紙搬送部分を省
略した構造に変形することができる。図1Jでは、図1
Eに示す第1作像ユニット3に対する変形例として、搬
送部分を省略した第5作像ユニット3′が用いられ、同
様にして図1Kでは図1Fの第2作像ユニット3aの変
形として第6作像ユニット3a′が、図1Lにおいて
は、図1Gの第3作像ユニット3bの変形としての第7
作像ユニット3b′が設けられ、図1M、図1Nにおい
ては、夫々図1H、図1Iの第4作像ユニット3cの変
形としての第8作像ユニット3c′が設けられる。
【0021】上記の各構成ユニットの外観は図2に概略
的に示す如く構成することができる。
【0022】図2Aは搬送ユニット6を示し、記録紙を
排出するための上排紙トレー6a及び横排紙トレー6b
を有し、記録紙の排紙を上排紙トレー6aの場合と横排
紙トレー6bの場合とに切換えることができる。
【0023】図2Bは搬送定着ユニット6’を示し、図
2Aの搬送ユニット6と定着ユニット4を一体に構成し
たものである。上排紙トレー6aと横排紙トレー6bは
搬送ユニット6と同様に形成することができる。
【0024】図2Cは定着ユニット4を示し、図2Dは
第1作像ユニット3又は第2作像ユニット3aを示し、
図2Eは作像ユニット3,3aの変形として作像本体
3’と搬送部3”とを分割可能に構成した例を示す。各
作像ユニット3b,3cも同様に分割可能に構成するこ
とができる。
【0025】図2Fは基体ユニット1と給紙ユニット2
とを一体に構成した例を示す。
【0026】図2Gは書込みユニット5を示し、内部に
はHe−Neレーザ又は半導体レーザを走査させる回転
ポリゴンミラーやAO変調によりレーザー光をON、O
FF制御する部材やfθレンズ、反射ミラー等が組込ま
れ、書込みユニット5のケースの出口開口5aを出射す
るレーザ光が矢印で示すように第3作像ユニット3b、
第4作像ユニット3cに導入される。
【0027】図2Gは各作像ユニットに個別に組付ける
書込みユニットを示すのに対し、図1Iに示すように複
数の作像ユニットに対して共通して使用できる1つの書
込みユニット5′として構成したものを図2Hに示す。
書込みユニット5′においては、各作像ユニットに対応
する位置においてレーザ光を出射できるように複数の開
口5aを設けることができる。
【0028】個々のユニットについての更に詳細な構造
の一例を説明する。
【0029】基体ユニット1は図3に示すように給紙口
12を設けたケース11を有し、該ケース11には電気
的制御装置、例えばCPU、インターフェース、信号メ
モリ等を含む画像処理系及び作像ユニット内のシステム
を動かすための駆動系の回路を構成した基板13及び駆
動モータ14並びに該駆動モータ14の駆動力を作像ユ
ニット3へ伝達するための機械的駆動装置15が格納さ
れる。
【0030】機械的駆動装置15には、例えば第1傘歯
車16aが設けられ、該第1傘歯車16aは基体ユニッ
ト1の上に載せられた作像ユニット3等の中に設けられ
た例えば傘歯車17にかみあう。第2傘歯車16bは更
に上の作像ユニット3中に設けられた傘歯車にかみあ
う。
【0031】作像ユニット内では傘歯車17が伝達軸1
8に支持され、該伝達軸18からウオーム19a、ウオ
ーム歯車19bの組合わせその他の機構及びクラッチ又
はソレノイド等の伝達ON、OFF機構19cを含む加
減速機構19等を介してローラ等の各回転に伝達され
る。
【0032】各作像ユニット3、3a、3b、3c等の
内においても基体ユニット1と同様、上に載置される作
像ユニットに駆動伝達するために伝動軸15aに連結可
能な伝達軸15bを設け、該伝達軸に傘歯車16b等を
設ける。
【0033】上記の例は一例を示したもので、1つのユ
ニットから他のユニットに駆動伝達ができる構造であれ
ば任意の構造を利用することができる。
【0034】作像ユニット3は、粉体現像方式の一例と
して図4に示す第1a作像ユニット3Aが用いられる。
第1a作像ユニット3Aは1つのケース21を有し、該
ケース21には給紙口22及び排紙口23が形成され
る。
【0035】熱磁気書込み方式の場合は給紙口22から
入り排紙口23を出るほぼ直線状の通紙路の途中に加熱
ローラ24と、該加熱ローラに圧接される加圧ローラ2
5とによる印字位置が配設される。
【0036】加熱ローラ24とテンションローラ26と
に潜像ベルト27が巻掛けられる。潜像ベルトとしては
例えば磁性体ベルト(例えばCoO2 を含む磁性材料よ
りなる) が用いられる。潜像ベルト27は矢印方向に駆
動され、潜像ベルト27の走行路に沿って配置された書
込みヘッド28、現像装置29、クリーナ30、イレー
サ31により画像形成処理が行われる。すなわち基体ユ
ニット1からの書込み信号により書込みヘッド28が潜
像ベルト27に画像潜像を記録し、その潜像を現像装置
29の現像ローラ29aにより現像して顕像化し、該顕
像は加熱ローラ24に加圧ローラ25との間を通る記録
紙32に転写及び同時に定着が行われる。転写後の潜像
ベルト27はクリーナーにより残留現像剤を除去され、
イレーサ31により潜像が消去される。加熱ローラ24
よりの熱による潜像ベルト27及び他の部品が不必要に
加熱されることを防ぐために、加熱ローラ24の横に断
熱部材33が設けられ、更に潜像ベルト27の冷却のた
めの放熱部材34が配置される。
【0037】図4の例では加熱ローラ24と加圧ローラ
25とテンションローラ26と現像ローラ29aは夫々
の中心軸線がほぼ同一平面内に配置されることにより偏
平なユニットを構成することができる。この場合現像装
置29の容器も各ローラを配置した平面にそって延びる
薄い容器として構成するのが好都合である。
【0038】前記の基体ユニット1と第1a作像ユニッ
ト3Aとにより図1Aに示す画像記録装置が形成される
ことができる。第1a作像ユニット3Aのケース21の
上面には、排紙トレイとして使用される凹部21aが形
成される。
【0039】黒画像と単色カラー画像とを適宜切換えて
利用したいときは、図1Eに示すように、同じ第1a作
像装置3Aを複数個種み重ね、1つには黒現像剤を、他
には夫々の色の現像剤を収容することにより要求に応じ
ることができる。
【0040】図4において、作像の際に、第1a作像ユ
ニット3Aの下方に配置される基体ユニット1の中の給
紙カセット2から給紙ローラ2aにより送られる記録紙
32が、第1a作像ユニット3Aの給紙口22から給送
され、加熱ローラ24により転写定着され、排紙口23
より排紙される。1つの第1a作像ユニット3Aの場合
は排紙される記録紙は直ちに凹部21aに収容され、2
つ以上の第1a作像ユニット3Aが重ねられているとき
は最も上の作像ユニットまで通紙されて排紙される。複
数の第1a作像ユニット3Aを重ねて利用するときは希
望する1つの第1a作像ユニット3Aを作動して画像形
成するために他の第1a作像ユニット3Aにおいては画
像形成しないようにする必要がある。このために加圧ロ
ーラ25又は加熱ローラ24のいずれか又は両方が移動
して圧接状態を解除し、転写を行わないようにするのが
好ましい。
【0041】画像形成方式がサーマル転写方式の場合に
は作像ユニット3として、例えば図5に示す第1b作像
ユニット3Bを用いることができる。第1b作像ユニッ
ト3Bは給紙口42と排紙口43とを設けたケース41
を有する。
【0042】給紙口42から排紙口43に至るほぼ直線
状の通紙路に1ライン印字できるサーマルヘッド44
と、該サーマルヘッド44に対向する背面ローラ45と
による印字位置が設けられる。通紙される記録紙とサー
マルヘッド44との間を記録紙と同一方向に移動できる
ようにインクリボン46が配置される。インクリボン4
6は供給ロール47より送り出され、第1変向コロ48
と第2変向コロ49により印字位置を案内され、第3変
向コロ50により巻取ロール51に案内され巻き取られ
る。
【0043】サーマルヘッド44と背面ローラ45と供
給ロール47と巻取ロール51とは夫々の軸線がほぼ同
一平面内に位置するように配置され、ケース41を偏平
に形成可能にする。ケース41内には、必要に応じて、
通紙路に2組の搬送ローラ対52、53が配置される。
【0044】排紙口43から排紙する記録紙をケース4
1に設けられた排紙トレイ用凹部41aに向ける場合
と、図の左に排紙する場合との切換えのために切換爪5
4を設けることができる。切換爪54を右へ、又は左へ
傾動することにより排紙方向を切換えることができる。
記録紙を上に配置された作像ユニットの給紙口へ向ける
場合のために、切換爪54の回動中心を移動する構成を
設けることが可能である。切換爪54は図4のケース2
1においても全く同様に設けることができる。
【0045】サーマルヘッド44は矢印に示すように記
録紙を背面ローラ45に圧接して印字する印字位置と、
背面ローラ45から離れる待機位置との間を移動可能に
形成される。カラー作像のためにインクリボン46とし
て希望する色のインクリボンを配置した第1b作像ユニ
ット3Bを複数個配置し、カラー切換印字が可能にな
る。
【0046】インクジェット作像方式の場合には、作像
ユニット3として例えば図6に示す第1c作像ユニット
3Cを用いることができる。
【0047】第1c作像ユニット3Cは給紙口62と排
紙口63とを設けたケース61を有する。給紙口62か
ら排紙口63に至るほぼ直線状の通紙路に記録ヘッド6
4による印字位置が設けられる。記録ヘッド64に対向
してプラテン65並びにインク吸収体66が設けられ
る。
【0048】記録ヘッド64にはインクタンク67が脱
着可能に装着され、基体ユニット1よりの画像情報信号
により記録ヘッド64はインクを噴射して記録紙に印字
する。記録ヘッド64と、プラテン65と、インク吸収
体66と、インクタンク67とが一線に並んで配置さ
れ、ケース61が偏平に形成可能にしてある。ケース6
1内には必要に応じて搬送ローラ対68、69が配置さ
れる。
【0049】ケース61には排紙口63より排紙される
記録紙を受入れる排紙トレイを形成する凹部61aが形
成される。排紙口63には図5の例と同様に切換爪を設
けることもできる。
【0050】インクタンク67に収容するインクの色を
選ぶことにより複数の第1c作像ユニット3Cを重ねて
配置し、記録の色に応じて作像を実際に行う作像ユニッ
トを基体ユニット1からの指令により選択することがで
きる。
【0051】インクジェット作像方式にはグールドタイ
プ、バルブジェットタイプ、スリットジェット等のオン
デマンドタイプ、加圧振動方式又は荷電量制御形のデマ
ンドタイプ等があるが、図6を参考にして同様に偏平な
ケースの中に収容し、1つのユニットを構成することが
できる。作像ユニットを小型にまとめるためにはオンデ
マンドタイプが有利である。
【0052】作像方式としては別に電子写真方式、サー
マル方式、ワイヤドット方式等があるが、いずれの方式
についても上記の各例に似た形でケースに格納し、1つ
の作像ユニットを構成することができる。ここでは図面
による説明は省略する。
【0053】各作像ユニットには上記の各構成部材の他
に必要に応じて、冷却ファン、作像を良好に行うための
検知装置や回路、ソレノイド、小型モータ等を格納する
ことができる。
【0054】画像記録装置を構成する場合には図1Aに
示すように基体ユニット1の上に作像ユニット3が重ね
られる。必要に応じて更に図1Eに示すようにその作像
ユニット3の上に別の作像ユニットが重ねられる。
【0055】積重ねる際には基体ユニット1と作像ユニ
ット3の間及び各作像ユニット3の間の位置合わせ及び
固定連結並びに機械系及び電気系の連結が必要となる。
この各種の連結を1つのユニットの上に他のユニットを
載せるだけで簡単に実施できるように、図7及び図8に
示すように、各ユニットケース11、21、41、61
(図7では基体ユニット11の例で示す)の上面には上
部に載せるユニットと連結するための第1ジョイント8
1及び第2ジョイント82並びに機械的駆動系の連結の
ための駆動系連結口83、電気系高圧コネクタ84、電
気系信号コネクタ85及び第3ジョイント86並びに第
4ジョイント87が各ユニットについて、同じ位置に同
じ形態で設けられている。これらの各部は作像ユニット
の上面にも設けられる。
【0056】各作像ユニットのケース21、41、61
(以下代表して21のみで説明する)の底面には、図8
に示すように、各ジョイント81、82、86、87及
び83並びに各部に対向する位置に夫々ジョイント8
1′、82′、86′、87′及び図示しないが駆動系
連結口83′、電気系高圧コネクタ84′、電気系信号
コネクタ85′が形成される。
【0057】第3ジョイント86及び第4ジョイント8
7の一具体例は図8に示す如くである。基体ユニット1
のケース11及び各作像ユニットのケース21の上面に
はジョイント86、87として支軸86a、87aに回
動可能に支持される平板状支持部材86b、87bがば
ね等により図に示すように角度θだけ開いた状態に保持
される。第3ジョイント86、第4ジョイント87の対
向部材として作像ユニットのケース21には支持部材8
6a、87aを夫々挿入する受口がジョイント86′、
87′として形成される。
【0058】基体ユニット1の上に作像ユニット3を載
せるときは受口であるジョイント86’、87’に斜め
の状態で支持部材86a,87aを差し込み、基体ユニ
ット1の上に傾動して載せる。基体ユニット1には第1
ジョイント81、第2ジョイント82としてピン81
a,82b(図示せず)により夫々回動自在に支持され
るフック81b,82b(図示せず)が係合する係合穴
(又は係合ピン)として形成されたジョイント81’、
82’が夫々設けられる。フック81b,82bはばね
等により係合位置に保持されているので、作像ユニット
のケース(例えば21)を基体1の上に載せると、自動
的にフック81b,82bが係合穴81’、82’に係
合する。係合を解除するときはピン81c,82c(図
示せず)等の適当な手段によりフック81b,82bを
動かして係合穴81’、82’に対する係合を解除す
る。ジョイントはほんの一例を示したにすぎないもので
あり、作像ユニット同士又は作像ユニットと基体ユニッ
トを連結しロックできる構造であれば、どのようなもの
でも利用できる。
【0059】第3、第4ジョイント86、87は基体ユ
ニット1のケース11のみではなく各作像ユニットのケ
ース21の上面にも設けることができる。
【0060】基体ユニット1内の基板13(図3)には
図9に示すような制御装置を構成する回路が形成され
る。図9においてAC電源入力は電源コードからのAC
入力を基体内部に供給する。低電圧DC電源は各電気回
路基板やモータにDC電力を供給する。コントロールユ
ニットは装置全体の駆動や作像ユニットへの画像信号等
の制御を行う。
【0061】表示装置は基体及び作像ユニットの動作状
態をオペレータに表示する装置である。
【0062】操作スイッチは作像ユニットに合わせ、セ
ットされるスイッチで手動操作又は作像ユニットの特徴
検知(読取り)を行う。
【0063】画像処理、メモリ制御は作像ユニット内の
サーマルヘッドかインクジェットの駆動回路に画像信号
を伝送する。
【0064】モータ及びソレノイドは作像ユニットの動
作駆動を制御する。
【0065】a〜eは電気信号の入出力を示す。aは作
像ユニット内の電気回路にDC電圧を供給する。bは同
じユニット内のソレノイド類へ動作信号を送る。cは作
像ユニット内からのセンサー類の信号を受ける。dは画
像信号を伝送する。eはファクシミリ、スキャナ、ワー
プロに接続されるコネクターである。
【0066】a〜dはセントロニクスで構成される。e
はRS−232Cで構成される。Aはモータの回転駆動
を作像ユニットに伝動する回転軸を示す。
【0067】各作像ユニットには原則的には駆動源及び
制御装置は設けられないが、作像ユニット内には冷却用
ファンや、作像を良好に行うための検知装置並びに回
路、ソレノイド、小型モータ等は組入れられることがあ
る。
【0068】カラー作像のために、図1Eに示すよう
に、基体ユニット1の上に複数の同種の作像方式の作像
ユニット3が積重ねられる。積重ねる数は作像する色の
数により決定される。基体ユニット1から給紙された記
録紙は、最初の作像ユニット3により1つの色の画像が
形成され、次の作像ユニット3では別の色の画像を重ね
て作像することができる。
【0069】フルカラー画像形成の際には、3つ又は4
つの作像ユニットを重ねる必要がある。この場合、一番
上の作像ユニットの排紙切換えにより排紙方向を選定す
ることができ、途中の作像ユニットは垂直に通紙するよ
うに切換爪の切換が選定される。
【0070】給紙は、カセットからだけでなく、外から
手差し給紙も可能である。
【0071】基体ユニット1の上に複数の作像ユニット
3を重ね配置し、カラー画像を形成する場合、上記に示
すように記録紙を夫々の作像ユニット3内に配置した搬
送ローラ(例えば35、36、52、53、68、69
等)の搬送手段により搬送する場合に記録紙にたるみや
曲がりを生じると、画像の色ずれを生じて画質が低下す
る場合がある。
【0072】この問題を解消するためには複数の作像ユ
ニットに共通の搬送手段により記録紙を搬送するのが好
都合である。
【0073】このような共通の搬送手段による搬送を可
能にするために、第1a作像ユニット3A、第1b作像
ユニット3B及び第1c作像ユニット3Cは夫々図4、
図5及び図6の一点鎖線で示す位置において画像形成手
段を含む作像本体と搬送手段、すなわち搬送ローラ3
5、36及び加圧ローラ25又は搬送ローラ52、53
及び背面ローラ45又は搬送ローラ68、69とプラテ
ン65及びインク収容体66を含む搬送部とに分割可能
に形成する。
【0074】図1Eに示すように、複数の第1作像ユニ
ット3を重ねた画像記録装置において、図10に示すよ
うに、搬送ユニット6を本体ケース21′の開口37を
閉鎖する形で配置する。すなわち基体ユニット1及び作
像ユニット3a′、3b′又は3c′等に並べ、基体ユ
ニットと作像ユニット間及び各作像ユニット間を架橋す
るように搬送ユニット6を取付ける。例えば第1作像ユ
ニット3の作像本体21′に搬送ユニット6を取付け
る。
【0075】図10に示す第1d作像ユニット3Dでは
第1ローラ24′とテンションローラ26′とに潜像ベ
ルト27が巻掛けられる。潜像ベルトとして感光ベルト
が用いられる。潜像ベルト27は矢印方向に駆動され、
潜像ベルト27の走行路に沿って配置された一次帯電ロ
ーラ34′、書込み光学系28、現像装置29、クリー
ナ30、イレーサ31により画像形成処理が行われる。
すなわち一次帯電ローラ34′により一様に帯電され、
基体ユニット1からの書込み信号により書込み光学系2
8、例えばLEDアレイが駆動され、潜像ベルト27に
画像潜像を記録し、その潜像を現像装置29の現像ロー
ラ(又はスリーブ)29aにより現像して顕像化し、該
顕像は第1ローラ24′と対向配置された転写ローラ2
5′との間を通る記録紙32に転写が行われる。記録紙
32は基体ユニット1の給紙カセット2により給紙コロ
2aにより送り出され、搬送ユニット6により搬送され
る。転写後の潜像ベルト27はクリーナー30により残
留現像剤を除去され、イレーサ31により残留電荷が消
去される。潜像ベルト27はスタイラスやサーマルヘッ
ドで潜像形成可能な誘電体ベルトや、強誘電体材料にす
ることもできる。
【0076】転写ローラ25’は夫々顕像粒子を転写す
るに必要な電界を発生する独立の電源を接続することが
できる。必要によっては共通の電源であってもよい。
【0077】図10の例では第1ローラ24′とテンシ
ョンローラ26′と現像ローラ29aは夫々の中心軸線
がほぼ同一平面内に配置されることにより偏平なユニッ
トを構成することができる。この場合現像装置29の容
器も各ローラを配置した平面にそって延びる薄い容器と
して構成するのが好都合である。
【0078】黒画像と単色カラー画像とを適宜切換えて
利用したいとき又は多色画像を形成したいときは、1つ
の作像ユニットには黒現像剤を、他には夫々の色現像剤
を多色のときは分解色に応じた色の現像剤を、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアンの3色又は必要に応じて黒色
を含む4色の現像剤を収容することにより要求に応じる
ことができる。
【0079】搬送ユニット6は図11に示すようにケー
ス91と該ケース91内に配置された駆動ローラ92と
従動ローラ93とを有する。駆動ローラ92と従動ロー
ラ93とには搬送ベルト94が巻掛けられる。駆動ロー
ラ92を駆動する駆動モータは図示しないがケース91
内に配置されることができる。
【0080】搬送ベルト94を間にして従動ローラ93
に対向して電位形成ローラ95が回動自在に支持されて
いる。電位形成ローラ95は電位形成電源96に接続さ
れる。従動ローラ93は接地される。
【0081】搬送ベルト94は誘電体シートとして形成
され、電位形成ローラ95により電圧が印加され記録紙
を吸着して搬送するのに都合のよいパターン、例えば縞
状や市松模様状に正電位、負電位が形成される。
【0082】搬送ベルト94は駆動ローラ92と従動ロ
ーラ93との間では、ガイドローラ97により案内され
る。各ガイドローラ97は第1b作像ユニット3Bにお
ける背面ローラ45と兼用する構造とすることができ
る。第1c作像ユニット3Cにおけるプラテン65及び
インク吸収体66を搬送ユニット6のケース91内に配
置し、各作像ユニット3B、3Cの記録ヘッド44、6
4に対向配置されるようにすることもできる。
【0083】図10図及び図11において、給紙カセッ
ト2が給紙ローラ2aにより送り出される記録紙32は
給紙ローラ95により電位形成された搬送ベルト94に
吸着されて搬送され、各作像ユニット3A、3B、3
C、3Dの記録位置において記録紙32に画像が順次形
成される。ガイドローラ97が転写ローラ25′と兼用
されるときは、各ガイドローラ97に記録紙32を押圧
した状態で潜像ベルト27より画像が転写される。
【0084】記録紙32は搬送ベルト94に吸着搬送さ
れ複数の作像ユニットを通過して順次画像形成されるの
で記録紙の位置ずれが防止され色ずれが防止される。
【0085】全ての作像ユニットによる画像形成が終わ
った記録紙は分離爪98により搬送ベルト94より分離
され、切換爪99の切換えにより上排紙トレイ6aに排
出されるか、横排紙トレイ6bに排紙される。上排紙ト
レイ6a及び横排紙トレイ6bはケース91に固定可能
又は一体形成されることができる。ケース91の上端は
カバー100によりカバーされている。
【0086】作像ユニット3が図4又は図10に示すよ
うな粉体現像剤を使用する方式のときは、定着を必要と
する。定着装置は各作像ユニットに設けることもできる
が、全ての作像ユニット3の転写が終わって定着する場
合が多い。この場合は、図12に示すように、搬送ユニ
ット6と定着ユニット4とを一体とした搬送定着ユニッ
ト6′を使用することができる。
【0087】搬送定着ユニット6′は図12に示す搬送
ユニット6の上に定着装置105(図1、図2の定着ユ
ニット4に対応する)が一体に設けられたものである。
搬送ユニット部分は図11に示す搬送ユニットと同一部
分又は対応する部分には同一符号を付して説明は省略す
る。
【0088】搬送ベルト94は駆動ローラ92と従動ロ
ーラ93との間ではガイドローラ97により案内され
る。各ガイドローラ97は第1d作像ユニット3Dにお
ける転写ローラ25′と兼用する構造とすることができ
る。
【0089】転写ローラに電圧を印加する電源もケース
91に内蔵されることができる。駆動モータや各種電源
は基体ユニット1内のCPUにより制御される。
【0090】図10及び図12において給紙カセット2
から給紙ローラ2aにより送り出される記録紙32は電
位形成ローラ95により電位形成された搬送ベルト94
に吸着されて搬送され、第1d作像ユニット3Dの転写
位置において記録紙に潜像ベルト27により画像が順次
転写される。ガイドローラ97が転写ローラ25′と兼
用されるときは各ガイドローラ97が夫々の第1d作像
ユニット3Dにおける第1ローラ24′に搬送ベルト2
7及び記録紙32を潜像ベルト27に対して圧接するよ
うに配置される。
【0091】 全ての第1d作像ユニット3Dによる転
写を終わった記録紙32は駆動ローラ92の曲率と分離
爪98により搬送ベルト94より分離され、ケース91
内に設けられた定着装置105により定着され、排出口
108より排出される。図12に示す例は搬送ユニット
6に定着装置105を一体に組み込んだ搬送定着ユニッ
トを構成しているが定着装置は別のユニットとして搬送
ユニット6に組み付ける構成にすることもできる。
【0092】記録紙の分離後の搬送ベルト94はクリー
ニングブレード102を有するクリーナ101によりク
リーニングされ、除電ローラ103又は除電ブラシによ
り除電され、静電位的に均一化が図られ、再び電位形成
ローラ95による電位形成の工程を繰り返す。
【0093】クリーナ101にはクリーニングブレード
102により除去したトナーや紙粉等を収納する容器1
04を設けることができる。
【0094】定着装置105の排出口108には切換爪
109を設け、図1Kに示すように、又は図11に示す
と同様にケース91に上排紙トレイ6a、横排紙トレイ
6bを一体に又は取外し可能に形成した場合に、記録紙
32を上排紙トレイ6aに排出するか横排紙トレイ6b
に排出するかの切換を行う。
【0095】定着装置105には一例として図に示すよ
うに加熱定着ローラ106と加圧ローラ107とが設け
られる。
【0096】搬送ベルト94は3段又は4段等多数の作
像ユニットが重ねられる場合にも適用することができる
ように適切な長さに予め設定し、1個の作像ユニットだ
けの場合は搬送ベルトの一部は作像ユニットに対向しな
いで記録紙の搬送のみに使用することもできる。記録紙
を必要以上に無駄に搬送することを避けるため、作像ユ
ニット3の個数に応じて搬送ユニット6の基体ユニット
1に対する取付け状態を変更可能にする。このため図1
3に示すように、基体ユニット1のケース11にはガイ
ド棒11aを取付け、搬送ユニット6と定着搬送ユニッ
ト6′のケース91に設けた案内部材、例えばスライド
ボールベアリング91cをガイド棒11aに係合して搬
送ユニット6、定着搬送ユニット6′を上下摺動案内す
る。作像ユニットが複数個例えば2個又は3個積重ねら
れたときは搬送ユニット6、定着搬送ユニット6′のケ
ース91に固定された又は一体形成さた上排紙トレイ6
aが一番上の作像ユニット3の上に載置されることによ
り位置決めされ、1個しか作像ユニットが積重ねられな
いきは基体ユニット1のケース11に設けたストッパ
(図示せず)により位置決めされ、搬送ユニット6、定
着搬送ユニット6′のケース91が基体ユニット1のケ
ース11より下方に突出しない状態で保持するように考
慮する。
【0097】搬送ユニット6、定着搬送ユニット6′は
図13図に示すようにケース91が基体1のケース11
に設けたガイド棒11aに摺動可能に装着される案内部
材91c、例えばスライドボールベアリングが固定され
た静置ケース91aに下部が回動可能に支持される可動
ケース91bを有する構造に変形することができる。こ
の例では可動ケース91bは従動ローラ93の軸線のま
わりに回動可能に支持され駆動ローラ92、該駆動ロー
ラ92を駆動するモータ、搬送ベルト94、ガイドロー
ラ97、クリーニングブレード102、クリーナ10
1、徐電ローラ103、容器104は可動ケース91b
に支持され、可動ケース91bと共に傾動する。
【0098】定着装置105及び切換爪98は静置ケー
ス91aに設けられる。
【0099】可動ケース91bを破線で示すように作動
位置にセットすると、ガイドローラ97は各作像ユニッ
ト3の夫々の転写ローラとして使用される第1ローラ2
4′に潜像ベルト27を介して当接する。
【0100】搬送途中の記録紙にジャムを生じたり点検
したりするときは実線で示す状態に可動ケース91bが
傾動され、開かれる。
【0101】可動ケース91bの開閉動を容易に行うた
め把手が設けられると好都合である。
【0102】図の例とは逆に駆動ローラ92の軸線のま
わりに回動可能に可動ケース92bを形成し、搬送ユニ
ット6の下方が開くように構成することも可能である。
【0103】搬送ユニット6の可動ケース92bを開閉
動可能に構成することにより、搬送ベルト94の搬送途
中(矢印1)、給紙カセット2の出口、(矢印2)、定
着ローラ106に先端のみはさまった状態(矢印3)等
のジャム紙の除去作業が容易になる。
【0104】図2に示すユニットにより図1に示すよう
な組付型式を構成した場合は搬送される記録紙上に画像
が記録されるが、この方式の画像記録に対して別の方式
として記録紙を用いず、画像をディスプレイに表示する
方式が考えられる。この場合に基本的には図1及び図2
に示す組立型式を発展することができる。
【0105】図2に示す基体ユニット1、給紙ユニット
2、作像ユニット3等に対し図14Aに示すディスプレ
イユニット7が付加される。ディスプレイユニットは図
1J〜図1Nに示す組立形式の搬送ユニット6の代わり
に配置されることができる。搬送ユニット6では記録紙
を搬送するのが目的であるのに対し、ディスプレイユニ
ット7は画像を表示することが目的であるので、作像ユ
ニット3′、3b′は1個だけの場合も効果がある。従
ってディスプレイユニット7を用いる組立形式は図14
B〜Fの如く構成することができる。図14Bは図1A
に示すA−1型に対する変形であり、図14Cは図1C
に示すA−1a型に対する変形である。作像ユニット3
を2個又はそれ以上使用する場合には図1Eに示すA−
1′型の変形として図14D如く構成することができ、
同様に図1Gに示すA−1a′型の変形として図14E
に示す如く構成することが出来る。又、図1G及び図1
Iに示す例を基にした変形として図14Fに示す如く構
成することができる。
【0106】ディスプレイユニット7は図15、図16
に示すようにケース131と、該ケース131内に配置
された駆動ローラ132と従動ローラ133とを有す
る。駆動ローラ132と従動ローラ133とには誘電体
よりなる白色転写ベルト134が巻掛けられる。駆動ロ
ーラ132を駆動する駆動モータは図示しないケース1
31内に配置されることができる。転写ベルト134は
駆動ローラ132と従動ローラ133との間ではガイド
ローラ135により案内され、該ガイドローラ135は
各作像ユニット3により画像を直接転写ベルト134に
印字する場合の転写ローラとして兼用することができ
る。
【0107】ケース131は基体ユニット1又は作像ユ
ニット3に固定可能に形成され、ケス131の各作像ユ
ニット3に対向する部分には開口が形成され、転写ベル
ト134が作像ユニット3に対して露出することができ
るように構成される。使用する作像ユニット3の数によ
っては使用しない開口部分は蓋をすることができるよう
に構成する。
【0108】ケース131内にはクリーナ136が配置
され、クリーナ136のブレード137が転写ベルト1
34に当接して転写ベルト134の表面をクリーニング
することが可能に形成される。
【0109】ケース131の作像ユニット3に対向する
面とは反対側の面にはウインドー138が形成され、転
写ベルト134に印字された画像が外部より観察できる
ように構成されている。外部から観察しやすいようにケ
ース131の内部には照明装置139、例えばランプが
配置され、転写ベルト134の作像ユニット3に対向す
る部分を照らすことを防ぐために遮光板140が設けら
れる。
【0110】ウインドウ138には表示ディスプレイを
配置し、転写ベルト134の画像を直接見るのではなく
投影した物を見るようにその他適当する状態で画像をデ
ィスプレイに表示するように構成することができる。必
要によってはディスプレイを液晶等による表示部材とし
て電気的信号により画像を表示することを可能にするこ
ともできる。
【0111】転写ベルト134の画像をウインドウ13
8を通して観察する場合は、オペレータの操作又は制御
装置のプログラムにより、転写ベルト134を自動的に
所定の時間間隔で所定長さ宛移動するように構成するこ
とができる。ウインドウ138における表示後の転写ベ
ルト134の画像はクリーナ136により消去され、再
び新しい画像情報が印字される。ディスプレイユニット
7は基体ユニット1に対して相対位置固定的に配置する
ことも可能である。
【0112】ディスプレイユニット7として使用する場
合には、記録紙を搬送する必要がないので、転写ベルト
134においては記録紙を静電吸着するための処理は不
必要になる。
【0113】ディスプレイユニット7と搬送ユニット6
は全く別個に構成する図14〜図16の例に対し、搬送
ユニット6とディスプレイユニット7を兼用する構造と
することもできる。この場合、ウインドウ138はカバ
ーにより閉鎖可能とし、搬送ユニットとして使用すると
きはウインドウ138は閉鎖し、ディスプレイユニット
7として使用するときはカバーを開いてウインドウ13
8を開放すると好都合である。兼用可能なディスプレイ
ユニット7の場合は、搬送ユニットとして使用する場合
は搬送ベルトに静電位を形成する電位形成手段を作動
し、ディスプレイユニットとして使用するときはクリー
ナを作動させ、電位形成手段の作動を止める。
【0114】基体ユニット1と作像ユニット3を中心と
する上記の構成により外部から与えられる画像信号に基
づいて画像を記録する一種のプリンタが構成される。
【0115】通常の複写機として機能させるためには原
稿の画像を読みとる読取りユニットを付加する必要があ
る。
【0116】読取ユニット8は図17において、ケース
161を有し、該ケース161に原稿を載置するコンタ
クトガラス162と、原稿を押さえる厚板163と、原
稿を照明する光源164と、原稿からの反射光を撮像素
子(CCD等)165に結像するためのミラー166、
レンズ167等を含む光学系168と、撮像素子165
に関する回路板169が格納される。
【0117】読取ユニット8ではブック物等の厚みのあ
る原稿をコンタクトガラス162の上に載せて厚板16
3で押圧して読取ることができる。
【0118】読取ユニット8からの信号は原稿の、色分
解され、画像処理された信号として各作像ユニットに送
られ、給紙カセット2からの給紙タイミングに合わせて
書込みが行われる。
【0119】厚板163に代わって公知の自動原稿給紙
装置(ADF)を置けば、自動的に送られる原稿の読取
りも可能である。
【0120】読取ユニット8は作像ユニット3の上に載
せることもできるが、別の支持枠により支持する構造と
し、読取ユニット8に対しプリンタ機能を有する基体ユ
ニット1と作像ユニット3を連結した装置を1つの装置
として取付け取外し可能に構成することもできる。
【0121】読取ユニット8は図17の例に対し、図1
8の例の如く変形することもできる。図18において、
給紙ユニット2の上に(又は90°転倒した状態で横
に)1つ又は複数の作像ユニット3(図では2個の作像
ユニット)が互いに連結され、その上(又はその横)に
給紙装置のユニットとして用紙カセット2が連結され、
その上(又はその横)に読取ユニット8が連結される。
各作像ユニット3、読取ユニット8に設けた搬送コロに
より記録紙及び原稿を搬送することも可能であるが、搬
送手段を別に1つの搬送ユニット6として構成し、作像
ユニット3、読取ユニット8に対向配置し連結する構造
とすることもできる。搬送ユニット6を構成することに
より記録紙の搬送を円滑且つ正確に行うことを可能にす
る。
【0122】読取ユニット8はケース171を有し、該
ケース171には原稿が接触するガラス板179が取付
けられる。ガラス板179は図18に示すように横側に
設けられ、作像ユニット3から又は用紙ユニット2から
送られる原稿が移動する間に読取るように構成すること
ができる。
【0123】ガラス板179を通して原稿を照明する照
明ランプ172及び原稿からの反射光を撮像素子(CC
D等)173に結像する光学系174及び撮像素子17
3に関連する回路基板175等がケース171内に格納
される。
【0124】図19に、基体ユニット1に、作像ユニッ
ト3が2個、その上に読取ユニットユニット8が載せら
れ、ディスプレイユニット7と、書込みユニット5が設
けられる画像記録装置の主制御装置201と、その他の
ユニットに組込まれたユニット制御装置202と、読取
装置の画像データを扱う読取部分203と、書込み装置
の画像データを扱う書込み部分204との関係を、実際
には機械的には相互に固定されているものを、制御装置
の接続関係を分かりやすくするため離した状態で図示す
る。
【0125】夫々のユニット3,4,5,6,7,8に
は、ユニット自身の動きを制御するユニット制御装置2
02が設けられ、夫々が通信機能を持ち、共通の制御通
信路203a,203bを介して、基体ユニット1の主
制御装置201と接続されている。ユニットの設置状態
により、各ユニットの制御用通信路203a,203b
としては貫通型とターミネイト型の2種類の通信路が形
成される。主制御装置201を設けた基体ユニット1と
直接隣接するユニットのユニット制御装置202は電気
的コネクタにより主制御装置201と接続することがで
きる。この場合、基体ユニット1と隣接するユニットの
制御通信路203a,203bはターミネイト型通信路
として形成することができる。多数の作像ユニット3を
重ねて配置する場合には、基体ユニット1から離れた作
像ユニット3は基体ユニット1内の主制御装置201と
直接接続するためには長い連結通信線等を必要とする。
このような連結通信線等を必要とせずに主制御装置20
1と各ユニットのユニット制御装置202とを接続可能
にするために、主制御装置201を内蔵するユニット
と、接続しようとするユニット制御装置202を内蔵す
るユニットとの間に位置する中間のユニットに貫通型通
信路を形成する。
【0126】図19では、ユニット3,4,8には貫通
型制御用通信路203aが形成され、基体ユニット1と
作像ユニット3の間、作像ユニット3の間、作像ユニッ
ト3と定着ユニット4の間及び定着ユニット4と読取ユ
ニット8の間は貫通型制御用通信路203aにより接続
される。基体ユニット1とディスプレイユニット7及び
書込みユニット5の間及び書込みユニット5と読取ユニ
ット8の間はターミネイト型制御用通信路203bによ
り接続される。主制御装置201からは、図1A〜図1
Nに例示されている全ての構成、およびその他の画像記
録装置として可能な構成に対して対応ができるように、
制御用通信路203a,203bは3方向に出ている。
【0127】これらの制御用通信路は全て共通に形成さ
れ、同じコネクタにより接続が可能であり、ユニット間
を機械的に接続したときに、同時にコネクタによる制御
用通信路の接続により電気的にも接続が完了する。
【0128】画像記録装置を構成する各ユニットには、
夫々固有のコードが付けられると共に、コードに対応し
て機能が定義されている。全く同じ種類のユニットを複
数使って画像記録装置を構成する場合、例えば作像ユニ
ット3Aを複数使って画像記録装置を構成する場合で
も、夫々に違ったコードを与え、その違ったコードの両
方に対して同じ機能が定義される。
【0129】主制御装置201のリクエストに応えて、
ユニット制御装置202は、ユニットコード、ユニット
の位置情報、ユニット内部の異常の有無などの、機能を
果たせるか否かのデータ、および、主制御装置201の
命令を受けた結果の動作状況など、主制御装置201
が、画像記録装置全体を統合して制御するのに必要なデ
ータを送信する。
【0130】画像記録装置の電源が投入されたとき、主
制御装置201は、該画像記録装置を構成する可能性の
ある、全てのユニットのコードに対して、順次リクエス
トを発し、制御用通信路203a,203bに接続され
ている全てのユニットの種類と、接続されている位置を
確認し、そして確認された装置の構成に適合する制御プ
ログラムを選択する。もし適合する制御プログラムが存
在しない場合には、異常制御を行う。主っ制御装置20
1に表示部がなく、かつ表示ユニットもない場合には、
主制御装置201自身が持つブザーで異常であることを
示す。
【0131】図19の実施例は、基体ユニット1に主制
御装置201が収容されているものを示すが、制御通信
路203a,203bに関してはどのユニットもハード
的には対等であるから、設計上の選択により、任意のユ
ニットの制御装置でもそれなりの機能のものにすれば主
制御装置とすることができる。
【0132】さらに、画像記録装置を構成するユニット
内部にではなく、制御用の通信路203a,203bを
コンピュータなどの外部機器に開放すれば、コンピュー
タを主制御装置とすることもできる。
【0133】ユニットの内部の制御は、制御すべき動作
モード、処理モード毎にすべてコマンドが定義されてい
る。主制御装置201は、装置の構成に基づいて選択し
たプログラムを実行して、制御通信路203a,203
bに所定のタイミングで、ユニットコードと共にコマン
ドを送る。ユニット制御装置202は送信されたデータ
を受け、コードで指定されたユニットのユニット制御装
置202は、コマンドを解読して制御を行う。主制御装
置201はコマンドを送れば、そのコマンドによって定
義されている動作の細かい点は、各ユニット制御装置2
02が自分自身の制御機能により実行するので、主制御
装置201の制御の負担は軽くなる。主制御装置201
の機能として、沢山のユニットの種類のさまざまな組み
合わせについてプログラムをあらかじめ用意すること
は、ユニットの種類が多くなると困難になってくる。し
たがって、ある構成に対して、少しの変更を加えたよう
な構成のものに対しては、用意したサブルーチンを所定
の手続きで、主制御装置201自身が構成するようにし
ている。例えば作像ユニットの機能は全く同じで、色だ
けが違うものを重ねたときの順序が違う場合などは、簡
単な手続きで、その構成に適合した処理プログラムを構
成できるようになっている。
【0134】装置の運転中または待機中には、所定のタ
イミングで、主制御装置201がユニットの異常の有無
の調査を行う。ユニット制御装置202から帰ってくる
応答により、異常を検出すれば、異常の内容に対応した
処理を行う。
【0135】主制御装置201が異常を調査する代わり
に、異常の起きたユニットのユニット制御装置202
が、主制御装置201に対して、制御通信路203a,
203bを介して割り込みをかけるようにしても良い。
【0136】コンピュータにいろいろなデバイスを接続
して、コンピュータがマスターとして、コマンド、デー
タのやりとりをすることができる。通信ネットワークで
結ばれたシステムでは、接続されているデバイスの有無
を情報として持っていれば、あらかじめ決められた手順
で通信をする事が出来る。しかし本発明の画像記録装置
の制御システムは、接続されているユニットの有無とそ
の機能に関するデータに加えて、ユニットを積み重ね
て、順次紙を送りながら、画像を記録するので、ユニッ
トの相互の位置関係に関するデータがないと制御できな
い。
【0137】例えば、赤の画像を形成するユニットと青
の画像を形成するユニットが接続されているという情報
だけで、その相互の位置関係が判断できなければ、どの
タイミングでそれぞれのユニットにコマンドおよびデー
タを送るべきかを決定できない。位置関係が変われば、
コマンドを送るタイミング、データを送るタイミングが
変わるからである。
【0138】図20は、主制御装置201が接続されて
いるユニットの位置を判定する方法を示す実施例であ
る。主制御装置201に貫通型の制御通信路を有するユ
ニットA及びユニットBとターミネイト型の制御通信路
を有するユニットCがこの順序で接続され、図19で説
明した制御通信路網が形成される。各ユニットには同形
の電気コネクタが設けられ、どのユニットとも互いに直
接電気的に接続可能に形成される。
【0139】貫通型の制御通信路を有するユニットAと
Bの入力コネクタと出力のコネクタ間を結ぶ通信路に抵
抗Rが設けられ、その抵抗の出力側にスイッチ等の接点
204が接続され、その接点204の片方の端子は接地
される。この接点204は出力側のコネクタに別のユニ
ットの入力側コネクタが接続されたとき、即ち隣接する
ユニットが機械的に連結されたときに開となるように構
成される。各ユニット制御装置202は、通信を行う送
受信部205と、制御部206から構成され、制御部2
06は上で述べた抵抗の出力側の電圧をA/Dコンバー
タを介して、デジタルのデータとして得て、主制御装置
201からの指令に従って、読み取った電圧値を主制御
装置に送信する。送受信部205は別の通信路により主
制御装置201と接続される。
【0140】ターミネイト型の制御通信路を有するユニ
ットCのコネクタの前記ユニットA、Bの抵抗Rを設け
た通信路と接続されるコネクタの極に対応する極には抵
抗Rが接続され、他端は接地されているが、接点は設け
ない。制御装置202の送受信部205と、制御部20
6とからなる構成はユニットA、Bと同様である。
【0141】図20に示すように、ユニットA、B、C
が接続されると、ユニットA、Bの抵抗Rの出力側に設
けられた接点204は開になり、設けられた抵抗Rの直
列接続回路が形成される。主制御装置201が、接続さ
れているユニットの位置データを得るときには、抵抗回
路の接続されている端子に電圧を出力し、ユニットの制
御装置202に抵抗に結ばれた位置の電圧を読取り、保
持するコマンドを送る。次に保持した電圧データの送信
を求め、その値を得て、ユニットの接続関係を認識す
る。
【0142】図20は、ユニットA、B、Cの3つが重
なるものであるが、それぞれのユニットの制御装置20
2の抵抗Rの電圧を読むときのA/D変換器は8ビット
のものを使用しており、その分解能から、原理的には2
55段の重なりに対してもその位置を判定できるので、
実用的なユニットの重ねの段数に対しては全てその位置
を検出することが可能である。
【0143】図21は、制御通信路203a,203b
を外部の機器に対して拡張する場合の実施例である。こ
の場合、画像記録装置の端部のユニットとしてターミネ
イト型の制御通信路203bを有するユニットCの代わ
りに貫通型の制御通信路203aを有するユニットC’
を配置し、出力側のコネクタの、抵抗Rを接続した極は
外部機器(外部インターフェイス)Dに接続されないよ
うにし、他の極は、ターミネータを介して外部機器Dを
接続できるようにする。外部機器については、すでに説
明をしてあるのでここでは説明を省略する。
【0144】
【効果】本発明により、どのような機能を有するユニッ
トも共通のコネクタにより互いに接続され、主制御装置
に夫々のユニットのユニット制御装置が接続され、各ユ
ニット制御装置を主制御装置からのコマンドにより制御
し、各ユニットの機能を作動する制御はユニット制御装
置により行うことができる。従ってどのような機能を有
するユニットができても主制御装置に接続して制御する
たとが可能になった。
【0145】本発明により、ユニットの機能に関係な
く、共通のインターフェースにより、接続でき、ユニッ
ト特有の機能はそのユニットのもつユニット制御装置が
主制御装置の管理下で制御を行うので、インターフェイ
スの汎用性が高められた。
【0146】本発明により、主制御装置は、通信路を介
して各ユニットの機能を示すユニット固有のユニットコ
ードとその接続されている位置を認識できるように構成
されるので、接続状態に応じた制御を自動的に実行する
ことが可能になった。
【0147】本発明により、インターフェースを標準化
することにより、必ずしも機械的に接続しなくても使用
できるコンピュータ、デジタイザー等も容易に接続でき
るようになった。
【0148】本発明により、主制御装置が必ずしも基体
ユニットになくてもよい。即ち、基体ユニットは機械的
な構成上は他のユニットが取りつけられるものである
が、制御上は主制御装置は基体ユニットに存在する必要
がなく、どのユニットに設けることも可能になり、主制
御装置を設けるユニットの制御装置の機能を高くすれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す説
明図でA〜Nは各構成ユニットの組合わせの変化を示す
図である。
【図2】本発明に係る画像記録装置の分解できるユニッ
トを示す概略図でA〜Hは夫々のユニットを示す図であ
る。
【図3】基体ユニットの概略図である。
【図4】作像ユニットの一実施例の概略図である。
【図5】作像ユニットの別の実施例の概略図である。
【図6】別の作像ユニットの実施例の概略図である。
【図7】基体ユニット又は作像ユニットの上面を示す図
である。
【図8】基体ユニットと作像ユニット相互間の連結状態
を示す分解斜視図である。
【図9】基体ユニット内の構成要素を示すブロック図で
ある。
【図10】作像ユニットの作像本体と搬送部の分解を示
す斜視図である。
【図11】搬送ユニットの断面概略図である。
【図12】搬送定着ユニットの断面概略図である。
【図13】搬送定着ユニットの変形例の断面概略図であ
る。
【図14】Aがディスプレイユニットの外観略図、B〜
Fがディスプレイユニットを含んだ各構成ユニットの組
み合わせの変化を示す図である。
【図15】ディスプレイユニットを有する構成の一例の
斜視図である。
【図16】ディスプレイユニットの断面図である。
【図17】読取りユニットの断面概略図である。
【図18】読取りユニットを組み込んだ一例の全体概略
図である。
【図19】画像記録装置の各ユニット間の電気的接続上
端を示すブロック図である。
【図20】各ユニットのユニット制御装置間の電気的接
続を示す概略図である。
【図21】各ユニットのユニット制御装置と外部機器と
の電気的接続状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基体ユニット 2 給紙カセット 3 作像ユニット 4 定着ユニット 5 書込みユニット 6 搬送ユニット 6′定着搬送ユニット 8 読み取りユニット 201 主制御装置 202 ユニット制御装置 203 制御信号路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 隆志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭60−230155(JP,A) 特開 昭60−230154(JP,A) 特開 平2−135375(JP,A) 特開 平3−265865(JP,A) 実開 平3−84842(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 29/00 G03G 15/01 H04N 1/00 107

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電気的制御装置を1つのケー
    スに格納した基体ユニットと、画像信号に基づいて画像
    を形成するための構成部材の少なくとも一部を1つのケ
    ースに格納した作像ユニットとを含み、必要な機能を実
    施するために複数のユニットを順次並べて構成される画
    像記録装置において、 上記複数のユニットの各ユニットが、通信機能を持つと
    ともに制御信号に基づいて当該ユニットの構成部材を制
    御するユニット制御装置を備え、 各ユニット制御装置はそれぞれのユニットの機能を示す
    コード情報と該ユニットの位置を示す位置情報とを有
    し、 上記複数のユニットのいずれかに主制御装置が設けら
    れ、該主制御装置を設けたユニットと他のユニットとが
    制御用通信路により接続され、 主制御装置は各ユニット制御装置から上記コード情報と
    位置情報とを受けて、それら情報に基づく制御信号を各
    ユニット制御装置に送出することを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のユニットが夫々隣接するユニ
    ットと電気的コネクタにより直接接続され、該電気的コ
    ネクタに制御信号通信路が形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のユニットのうち少なくとも1
    つのユニットに貫通型通信路が形成され、該ユニットに
    隣接する2つのユニットの電気的コネクタ間を直接接続
    する通信路が形成されることを特徴とする請求項2に記
    載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 貫通型通信路が形成されたユニットに
    は、入力側電気的コネクタと出力側電気的コネクタとの
    間に、抵抗器と、当該抵抗器の出力側に設けられるユニ
    ット制御装置を制御するための制御通信路、及び当該ユ
    ニットに隣接する2つのユニットの電気的コネクタ間を
    直接接続する通信路が形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の画像記録装置。
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