JP3093186B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP3093186B2
JP3093186B2 JP10317900A JP31790098A JP3093186B2 JP 3093186 B2 JP3093186 B2 JP 3093186B2 JP 10317900 A JP10317900 A JP 10317900A JP 31790098 A JP31790098 A JP 31790098A JP 3093186 B2 JP3093186 B2 JP 3093186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の各種画像記録装置
には色々の方式のものが使用されている。例えば作像方
式としては粉体現像方式、熱転写印字方式、インクジェ
ット印字方式等があり、夫々の方式において白黒画像用
とカラー画像用とが使いわけられている。
【0003】従来の画像記録装置では夫々の方式の装置
が個別に製作されており、インクジェット印字方式と熱
転写印字方式を使いたい場合は少なくとも2台のプリン
タを用意しなければならない。更に白黒用のプリンタが
ある上にカラー印字を求めるときはカラー印字用のプリ
ンタを追加的に準備するか、黒白とカラーに兼用できる
装置に交換しなければならない。従ってユーザーにとっ
ては多くの出費を要求されることになり、メーカーも多
くの装置を製造しなければならないという問題があっ
た。
【0004】この問題を解消するものとして、従来の画
像記録装置においても装置の内部にある一部の装置、例
えば現像装置、感光体と現像装置を含む作像部等を1つ
のユニットとして交換可能に装置することが、例えば特
公昭64−20832号、特開昭59−99861号、
特開平1−273057号等により知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来の装置では消耗品の交換を容易化すること、アナロ
グ作像方式とデジタル方式との交換を可能にするという
効果が得られたが、外観的には変化がなく、内部的な部
分変更に過ぎず、機能的な拡張は限られたものになる。
又内部が変わっても外部からは確認ができず、ミスプリ
ントが回避できないという問題があった。
【0006】本発明は、上記の従来の問題点を解消し、
部品の共通化を図ることにより、各種の方式の画像記録
装置を少ない費用と少ないスペースで構成することを可
能にし、機能拡張が容易な画像記録装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、記録紙を給紙する給紙ユニットが脱着可
能に設けられた基体ユニットと、該基体ユニットに対し
て脱着可能に並べて結合され、画像信号に基づいて画像
を形成する少なくとも1つの構成部材をケースに格納し
た作像ユニットと、原稿を読取る読取ユニットとを有
し、該読取ユニットは、各ユニットとは別体の支持枠に
支持されることを特徴としている。
【0008】なお、本発明は、前記基体ユニット及び前
記作像ユニットを積層すると、効果的である。 さらに、
本発明は、前記記録紙が前記作像ユニットの像転写位置
を結ぶ一直線上を搬送されると、効果的である。 さらに
また、本発明は、前記基体ユニット及び前記作像ユニッ
トが、プリンタ機能を有するとともに、プリンタ機能を
有する前記基体ユニット及び前記作像ユニットに前記読
取ユニットが接続されていると、効果的である。 さらに
また、本発明は、前記作像ユニットに記録紙を排紙する
排紙部を有する前記作像ユニットに記録紙を排紙する排
紙部を有すると、効果的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。各種の画像記録装置は基本的に
は記録紙を収納し供給する給紙部分と、給紙された記録
紙に画像を記録する作像部分と、給紙部分及び作像部分
を制御する電気的制御部分とを有している。
【0010】第1図において、電気的制御部分と必要な
場合には機械的駆動装置とを1つのケースに格納し基体
ユニット1を構成し、作像部分を1つのケースに格納
し、作像ユニット3を構成し、給紙部分2を基体ユニッ
ト1の中に構成すると、基体ユニット1と作像ユニット
とを脱着可能に連結することにより画像記録装置を構成
することができる。第2図に示すように基体ユニット1
と作像ユニット3とを単独ユニットとして上下に重ねる
か、または横に並べるかによって画像記録装置が簡単に
構成できる。作像ユニット3を各種の作像方式、例えば
電子写真方式、熱磁気書込み方式等のような感光体等の
潜像形成体に静電潜像を形成し、トナー等の粉体状顕像
体(粉体現像剤)により顕像化し、顕像を記録紙に転写
する方式やインクジェット方式、サーマル転写方式、ワ
イヤドット方式等について夫々形成しておけば共通の基
体ユニットlに対し作像ユニット3を取替えて別の画像
記録装置を簡単に構成することができる。
【0011】給紙部分2は給紙トレイ、給紙カセット等
を基体ユニット1のケース内に設ける例に対し、給紙部
分を1つのケースに格納し、基体ユニット1に対して脱
着可能な1つのユニットとして構成し、給紙制御を基体
ユニット1により行うようにすることもできる。
【0012】基体ユニットlと作像ユニット3は後に説
明するジョイントにより互いに脱着可能に連結する。作
像ユニット3に含まれる構成部材を検討すると、他の装
置等から送られる画像信号に基づいて画像を書込む書込
み部分と、書込まれた画像を記録紙に記録可能に処理す
る画像処理部分と、記録紙を作像ユニット3内において
搬送する搬送部分と、回転部材等の運動部材を機械的に
駆動するために伝動する機械的伝動部材と、作像方式に
よっては粉体現像剤を定着するための定着部分とがあ
る。作像ユニット3に含まれる構成部分を更に夫々脱着
可能なケースに格納されたユニットに分割しようとする
と、第3図に示すように定着部を格納した定着ユニット
4、書込み部分を格納した書込みユニット5、搬送部分
を格納した搬送ユニット6、機械的伝動部分を格納した
伝動ユニット7のうちのいずれか1つ又は2つ以上のユ
ニット又は全部のユニットを画像記録装置処理部分を格
納する作像本体ユニット8に対し分割可能にすることが
できる。書込みユニット5には一例として内部にHe−
Neレーザ又は半導体レーザを走査させる回転ポリゴン
ミラーやAO変調によりレーザ光をON、OFF制御す
る部材やfθレンズ、反射ミラー等が組込まれ、書込み
ユニット5のケースの出口開口5aを出射するレーザ光
が矢印で示すように作像本体ユニット8に導入されるよ
うに構成することができる。
【0013】ユニットの分割の態様によって夫々のユニ
ットは第4図に示すように形成されることができる。尚
図の形状は理解し易く簡単な形として示したもので、実
際のユニットの形状と必ずしも一致するものではなく、
どのようなユニットの組合わせが得られるかの理解の一
助とするものである。
【0014】第4図Aは基本的作像ユニット3を示し、
記録紙の通紙口3aが設けられる。第4図Bは定着装置
による定着を必要とする作像方式の場合に該当し、定着
装置は作像ユニット3から除去して定着装置のない変形
作像ユニット3’を形成し、定着ユニット4は別に設け
る。作像ユニットを複数個並べ、カラープリントのよう
に何種類かの画像を重ね転写する場合に、全ての画像の
転写後に定着するように構成でき、有利である。
【0015】第4図Cは書込ユニット5を分割可能に第
1作像本体ユニット8aとの組合わせで構成する。第4
図Dは搬送ユニット6を分割可能にし、第2作像本体ユ
ニット8bとの組合わせで構成する。以下同様にEは伝
動ユニット7と第3作像本体ユニット8cに分割可能に
し、F、G、HはC、D、Eに示す例に対し、付加的に
定着ユニットを分割可能にしたものを示し、第1作像本
体ユニット8a、第2作像本体ユニット8b、第3作像
本体ユニット8c、に対し定着装置を除くという変形を
した第1’作像本体ユニット8’a、第2’作像本体ユ
ニット8’b、第3’作像本体ユニット8’cを使用す
る。
【0016】第4図Iは書込みユニット5と搬送ユニッ
ト6と第4作像本体ユニット8dに分割可能にしたもの
を示し、Jは搬送ユニット6と伝動ユニット7と第5作
像本体ユニット8eに分割可能にしたのを示し、Kは書
込みユニット5と伝動ユニット7と第6作像本体ユニッ
ト8fに分割可能にした例を示す。L、M、Nは夫々
I、J、Kに示した例に対し付加的に定着ユニット4を
分割可能にし、第4作像本体ユニット8d、第5作像本
体ユニット8e、第6作像本体ユニット8fに対し、定
着装置を除くという変形をした第4’作像本体ユニット
8’d、第5’作像本体ユニット8’e、第6’作像本
体ユニット8’fを使用する。
【0017】第4図に示すように分割できる部分を夫々
単独のユニットとして分割可能に構成するのに対し、第
5図に示すように、分割可能な構成部分も要求に応じて
幾つかを1つのユニットに合体した状態として使用する
こともできる。その代表例を示すと第5図Aは搬送ユニ
ット6と定着ユニット4とを合体して搬送定着ユニット
6’を構成し、Bは搬送ユニット6と伝動ユニット7を
合体して搬送伝動ユニット6”を構成し、Cは書込みユ
ニット5と伝動ユニット7とを合体して書込み伝動ユニ
ット5’を構成する。図は一例を示すものでこの例に組
合わせが限られるものではない。A、B、Cが2つのユ
ニットを合体したのに対しDは定着ユニット4と搬送ユ
ニット6と伝動ユニット7とを合体して搬送定着伝動ユ
ニット6”’を構成する。
【0018】上記の各作像ユニット3毎に分割可能なユ
ニットを組合せた例に対し、基体ユニット1に対し複数
の作像ユニット3を組付けて画像形成装置を構成する場
合には、複数の作像ユニットにおける分割したユニット
を互いに1つのユニットに合体して作像ユニット3に又
は基体ユニットlに又は作像ユニット3と基体ユニット
1とに同時に取付けるようにすることができる。一例と
しては第6図Aに示すように、複数の搬送ユニットを1
つのユニットに合体した多段搬送ユニット6””を構成
することができる。多段搬送ユニット6””は記録紙を
排出するための上排紙トレイ6a及び横排紙トレイ6b
の一方又は両方を一体に形成するか取外し可能に有し、
記録紙の排紙を上排紙トレイ6aの場合と横排紙トレイ
6bの場合とに切換えることができる。
【0019】第6図BはAに示す多段搬送ユニット
6””の上端に定着ユニットを一体に構成したもので多
段搬送定着ユニット6””’を構成する。排紙トレイ6
a、6bは同様に形成することができる。
【0020】第6図Cは複数の書込みユニット5を1つ
のユニットに構成した多段書込みユニット5’を示し、
複数の作像ユニットに対して共通して使用できる。書込
みユニット5’においては、各作像ユニットに対応する
位置においてレーザ光を出射できるように複数の開口5
aを設けることができる。組付時に作像ユニットに対向
する位置に投射口5aが形成され、各投射口から各作像
ユニットに該当する画像光が該当作像ユニット内に投射
される。
【0021】画像記録装置を構成するユニットについて
は、代表的には、第7図に示すような組合わせが得られ
ることが判明した。図示の関係で、定着ユニット4、書
込みユニット5、搬送ユニット6、作像本体ユニット8
の各種の組合せを示すが、この他に伝動ユニットに関す
る組合せが存在するが、前記の各ユニットの説明と、第
7図より容易に類推できるものと思うので、詳細な説明
は省略する。しかし当然本発明の技術範囲に含まれるも
のである。
【0022】第7図Aは最も基本的なもので、電気的制
御装置及び必要に応じて駆動装置を含む基体ユニット1
と、給紙カセットを含む給紙ユニット2と、画像を形成
する構成部材を含む基本作像ユニット3の各ユニットを
着脱可能に組付けた型式である。この場合、給紙カセッ
ト2は基体ユニットlの中に組込むこともできるが、給
紙装置を1つのユニットとし、給紙ユニットを基体ユニ
ット1に対して脱着可能にすることができる。
【0023】第7図Aの型式をA−1型と称する。作像
ユニットでは、感光体等の潜像形成体に静電潜像を形成
し、トナー等の粉体状顕像体(粉体現像剤)により顕像
化し、顕像を記録紙に転写する電子写真方式等の作像方
式では、転写後の記録紙の顕像を定着する必要がある。
この定着装置を基本作像ユニット3内に設けることもで
きるが、作像ユニットとは別個に第7図Bに示すように
1つのユニットとして定着ユニット4を形成し、作像ユ
ニットに脱着可能に組付ける構造とすることができる。
定着ユニット4を別個に構成することは後に述べる複数
の作像ユニットを利用しその作像ユニットの夫々を通し
て記録紙を搬送する場合に有利である。定着ユニット4
を別個に設ける場合は、作像ユニットには定着装置を含
む必要がないので定着装置を除いた構成に変形すること
ができる。この変形された状態の変形作像ユニット3’
と定着ユニット4の組合わせが第7図Bに示す型式であ
り、この型式をA−2型と称す。
【0024】作像ユニット3又は3’における潜像形成
体が光感光体である場合は、画像書込み装置としてはレ
ーザ走査光学装置等の光学装置が用いられることができ
る。この書込み装置として、LEDアレイや液晶シャッ
タの書込み光学系を利用する場合は、簡単に作像ユニッ
ト内に組込むことができるので、A−1型、A−2型と
して適用することができるが、He−Neレーザ又は半
導体レーザを走査させる構成では1つのユニットとして
書込みユニットを構成し、作像ユニットに別個に脱着可
能に構成するのが好都合である。この場合、作像ユニッ
トには書込み装置は設ける必要がない。書込みユニット
5と書込み装置を設けないように変形した第1作像本体
ユニット8aとの組合わせが第7図Cに示された型式と
なる。この型式をA−1a型と称する。同様にして、第
1作像本体ユニット8aの変形として書込み装置を省い
た第1’作像ユニット8’aと書込みユニット5との組
合わせにより第5図Dに示す構成が得られる。これは第
7図Bに示すA−2型の変形であり、A−2a型と称す
る。
【0025】第7図A〜Dに示す型式ではいずれも作像
ユニット3、3’もしくは作像本体ユニット8a、8’
aが1個設けられており、通常の単色の画像記録装置に
基づいた構成であるが、2色以上のカラー単色画像又は
多色画像の形成又は異なる方式の画像形成方式を利用し
たい場合等に対応するためには2個以上の作像ユニット
を用いることが必要になる。このためには第7図Aに示
すA−1型の変形として第7図Eに示すように複数個の
第1作像ユニット3を重ねた型式が考えられる。図では
2個の第1作像ユニット3を重ねた例を代表としてすが
特に2個に限定する意味ではない。他の例についても同
様である。第7図Eに示す型式をA−1’型と称す。
【0026】第7図B〜第7図Dに示すA−2、A−1
a、A−2aの各型式についても全く同様に複数の作像
ユニット3’もしくは作像本体ユニット8a、8’aを
用いる形式に変形することができる。第7図Bに対する
変形は第1図Fに示す如くであり、この型式をA−2’
型と称する。同様に第7図Cに対する変形は第7図G、
第7図Dに対する変形は第7図Hに示す如くであり、夫
々A−1’a型、A−2’a型と称する。
【0027】第1作像本体ユニット8a又は第1’作像
本体ユニット8’aを複数個設ける場合には、第7図H
に示すように各第1’作像本体ユニット8’aに対して
書込みユニット5を個別に組付ける例に対して、複数の
第1’作像ユニット8’aに対して1個の共通の書込み
ユニット5’を第7図Iに示すように組込むことも可能
である。この型式をA−2’b型と称す。図示していな
いが第7図Gの例も同様に共通の1個の書込みユニット
5を組付ける構成に変えることができる。この型式をA
−1’b型と称す。
【0028】給紙カセット2より給紙される記録紙は第
7図A〜Iに示す型式の画像記録装置においては各作像
ユニット3、3’又は作像本体ユニット8a、8’a内
に設けた給送路を通して図の上方へ又は側方へと案内さ
れるが、複数の作像ユニット3、3’又は作像本体ユニ
ット8a、8’aを用いる場合には記録紙の搬送手段を
1つのユニットとしてまとめて搬送ユニット6””を構
成し、基体ユニット1及び作像ユニット3、3’又は作
像本体ユニット8a、8’aに対し取付取外し可能に構
成することができる。
【0029】第7図J〜Nは夫々単独に構成した搬送ユ
ニット6””を用いる例を示し、第7図Jは第7図Eに
示すA1’型に対する変形であり、第7図Kは第7図F
に示すA−2’型に対する変形であり、第7図Lは第7
図Gに示すA−1’a型に対する変形であり、第7図M
は第7図Hに示すA2’a型に対する変形であり、第7
図Nは第7図Iに示すA−2’a型に対する変形であ
る。第7図K、M、Nに示す型式では搬送ユニット6と
定着ユニット4とを1つのユニットとして構成した搬送
定着ユニット6””’を使用した例を示すが、別個のま
までも勿論可能である。 第7図J〜Nの例では搬送ユ
ニット6””、6””’、が別個に構成されるので、作
像ユニット3、3’又は作像本体ユニット8a、8’a
は夫々記録紙搬送部分を省略した構造に変形することが
できる。第7図Jでは、第7図Eに示す基本作像ユニッ
ト3に対する変形例として、搬送部分を省略した第2作
像本体ユニット8bが用いられ、同様にして第7図Kで
は第7図Fの変形作像ユニット3’の変形として第2’
作像本体ユニット8’bが、第7図Lにおいては、第7
図Gの第1作像本体ユニット8aの変形としての第4作
像本体ユニット8dが設けられ、第7図M、Nにおいて
は、夫々第7図H、Iの第1’作像本体ユニット8’a
の変形として第4’作像本体ユニット8’dが設けられ
る。
【0030】基体ユニット1と作像ユニット3は、上記
の各図では基体ユニット1の上に作像ユニット3を重ね
る例を示したが、必要によって第8図に示すように重ね
る方向を選択することができる。第8図Aは記録紙を基
体ユニット1から上方へ流す例を示し、上記の各例と同
様である。BはAに示す例を90°横転した状態に横に
並べて連結し、記録紙を図の右から左に流す例を示す。
CはAに示す例を上下逆転し、記録紙を上から下に流す
例を示し、DはBに示す例と左右反転し、記録紙を左か
ら右に流す例を示す。
【0031】作像ユニット4の作像方式によっては方向
が限定され、例えば第8図Aの態様しか得られない場合
もあるが、サーマル転写方式、サイカラー方式のように
方向性に限定がない場合には第8図の何れの例を選択す
ることもできる。設置スペースに応じて適宜記録紙の流
れ方向を選択することができる。
【0032】個々のユニットについての更に詳細な構造
の一例を説明する。基体ユニット1は第9図に示すよう
に給紙口12を設けたケース11を有し、該ケース11
には電気的制御装置、例えばCPU、インターフェー
ス、信号メモリ等を含む画像処理系及び作像ユニット内
のシステムを動かすための駆動系の回路を構成した基板
13及び駆動モータ14並びに駆動モータ14の駆動力
を作像ユニット3へ伝達するための機械的駆動装置15
が格納される。
【0033】機械的駆動装置15には、例えば第1傘歯
車16aが設けられ、該第1傘歯車16aは基体ユニッ
ト1の上に載せられた作像ユニット3等の中に設けられ
た例えば傘歯車17にかみあう。第2傘歯車l6bは上
の作像ユニット3中に設けられた傘歯車にかみあう。
【0034】作像ユニット内では傘歯車17が伝達軸1
8に支持され、該伝達軸18からウオーム19a、ウオ
ーム歯車19bの組合せその他の機構及びクラッチ又は
ソレノイド等の伝達ON、OFF機構19cを含む加減
速機構19等を介してローラ等の各回転体に伝達され
る。
【0035】各作像ユニット3、3’作像本体ユニット
8a、8’a、8b、8’b、8c、8’c、8d、
8’d、8e、8’e、8f、8’f等の内においても
基体ユニット1と同様、上に載置される作像ユニットに
駆動伝達するために伝動軸15aに連結可能な伝達軸l
5b を設け、該伝達軸に傘歯車16b等を設ける。
【0036】上記の例は一例を示したもので、1つのユ
ニットから他のユニットに駆動伝達ができる構造であれ
ば任意の構造を利用することができる。作像ユニット3
は、粉体現像方式の一例として第10図に示す第1作像
ユニット3Aが用いられる。第1作像ユニット3Aは1
つのケース21を有し、該ケース21には給紙口22及
び排紙口23が形成される。
【0037】熱磁気書込み方式の場合は給紙口22から
入り排紙口23を出るほぼ直線状の通紙路の途中に加熱
ローラ24と、該加熱ローラに圧接される加圧ローラ2
5とによる印字位置が配設される。
【0038】加熱ローラ24とテンションローラ26と
に潜像ベルト27が巻掛けられる。潜像ベルトとしては
例えば磁性体ベルト(例えばCoO2を含む磁性材料よ
りなる)が用いられる。潜像ベルト27は矢印方向に駆
動され、潜像ベルト27の走行路に沿って配置された書
込みヘッド28、現像装置29、クリーナ30、イレー
サ31により画像形成処理が行われる。すなわち基体ユ
ニット1からの書込み信号により書込みヘッド28か潜
像ベルト27に画像潜像を記録し、その潜像を現像装置
29の現像ローラ29aにより現像して顕像化し、該顕
像は加熱ローラ24と加圧ローラ25との間を通る記録
紙32に転写及び同時に定着が行われる。転写後の潜像
ベルト27はクリーナーにより残留現像剤を除去され、
イレーサ31により潜像が消去される。加熱ローラ24
よりの熱による潜像ベルト27及び他の部品が不必要に
加熱されることを防ぐために、加熱ローラ24の横に断
熱部材33が設けられ、更に潜像ベルト27の冷却のた
めの放熱部材34が配置される。
【0039】第10図の例では加熱ローラ24と加圧ロ
ーラ25とテンションローラ26と現像ローラ29aは
夫々の中心軸線がほぼ同一平面内に配置されることによ
り偏平なユニットを構成することがきる。この場合現像
装置29の容器も各ローラを配置した平面にそって延び
る薄い容器として構成するのが好都合である。
【0040】前記の基体ユニット1と第1作像ユニット
3Aとにより第7図Aに示す画像記録装置が形成される
ことができる。ケース21の上面には排紙トレイとして
使用される凹部21aが形成される。
【0041】黒画像と単色カラー画像とを適宜切換えて
利用したいときは、第7図Eに示すように、同じ第1作
像装置3Aを複数個並べ、1つには黒現像剤を、他には
夫々の色現像剤を収容することにより要求に応じること
ができる。
【0042】第10図において、作像の際に、第1作像
ユニット3Aの下方に配置される基体ユニット1の中の
給紙カセット2から給紙ローラ2aにより送られる記録
紙32が、第1作像ユニット3Aの給紙入口22から給
送され、加熱ローラ24により転写定着され、排紙口2
3より排紙される。1つの第1作像ユニット3Aの場合
は排紙される記録紙は直ちに凹部21aに収容され、2
つ以上の第1作像ユニット3Aが重ねられているときは
最も上の作像ユニットまで通紙され排紙される。複数の
第1作像ユニット3Aを重ねて利用するときは希望する
1つの第1作像ユニット3Aを作動して画像形成するた
めに他の第1作像ユニット3Aにおいては画像形成しな
いようにする必要がある。このために加圧ローラ25又
は加熱ローラ24のいずれか又は両方が移動して圧接状
態を解除し、転写を行わないようにするのが好ましい。
【0043】画像形成方式がサーマル転写方式の場合に
は作像ユニット3として、例えば第11図に示す第2作
像ユニット3Bを用いることができる。第2作像ユニッ
ト3Bは給紙口42と排紙口43とを設けたケース41
を有する。
【0044】給紙口42から排紙□43に至るほぼ直線
状の通紙路に1ライン印字できるサーマルヘッド44
と、該サーマルヘッド44に対向する背面ローラ45と
による印字位置が設けられる。通紙される記録紙とサー
マルヘッド44との間を記録紙と同一方向に移動できる
ようにインクリボン54が配置される。インクリボン5
4は供給ロール46より送り出され、第1変向コロ47
と第2変向コロ48により印字位置を案内され、第3変
向コロ49により巻取ロール50に案内される。
【0045】サーマルヘッド44と背面ローラ45と供
給ロール46と巻取ロール50とは夫々の軸線がほぼ同
一平面内に位置するように配置され、ケース41を偏平
に形成可能にする。
【0046】ケース41内には必要に応じて通紙路に搬
送ローラ対51、52が配置される。排紙口43から排
紙する記録紙をケース41に設けられた排紙トレイ用凹
部41aに向ける場合と、図の左に排紙する場合との切
換えのために切換爪53を設けることができる。切換爪
53を右へ、又は左へ傾動することにより排紙方向を切
換えることができる。記録紙を上に配置された作像ユニ
ットの給紙口へ向ける場合のために、切換爪53の回動
中心を移動する構成を設けることが可能である。切換爪
53は第10図のケース21においても全く同様に設け
ることができる。
【0047】サーマルヘッド44は矢印に示すように記
録紙を背面ローラ45に圧接して印字する印字位置と、
背面ローラ45から離れる待機位置との間を移動可能に
形成される。カラー作像のためにインクリボン54とし
て希望する色のインクリボンを配置した第2作像ユニッ
ト3Bを複数個配置し、カラーの切換印字が可能にな
る。
【0048】インクジェット作像方式の場合には、作像
ユニット3として例えば第12図に示す第3作像ユニッ
ト3Cを用いることができる。第3作像ユニット3Cは
給紙口62と排紙口63とを設けたケース61を有す
る。
【0049】給紙口62から排紙口63に至るほぼ直線
状の通紙路に記録ヘッド64による印字位置が設けられ
る。記録ヘッド64に対向してプラテン65並びにイン
ク吸収体66が設けられる。
【0050】記録ヘッド64にはインクタンク67が脱
着可能に装着され、基体ユニットlよりの画像情報信号
により記録ヘッド64はインクを噴射して記録紙に印字
する。記録へッド64と、プラテン65と、インク吸収
体66と、インクタンク67とが一線に並んで配置さ
れ、ケース61が偏平に形成可能にしてある。
【0051】ケース61内には必要に応じて搬送ローラ
対68、69が配置される。ケース61には排紙口63
より排紙される記録紙を受入れる排紙トレイを形成する
凹部61aが形成される。排紙口63には第11図の例
と同様に切換爪を設けることもできる。
【0052】インクタンク67に収容するインクの色を
選ぶことにより複数の第3作像ユニット3cを童ねて、
配置し、記録の色に応じて作像を実際に行うユニットを
基体ユニット1からの指令により選択することができ
る。
【0053】インクジェット作像方式にはグールドタイ
プ、バルブジェットタイプ、スリットジェット等のオン
デマンドタイプ、加圧振動方式又は荷電量制御形のデマ
ンドタイプ等があるが夫々第12図を参考にして同様に
偏平なケースの中に収容し、1つのユニットを構成する
ことができる。作像ユニットを小型にまとめるためには
オンデマンドタイプが有利である。
【0054】作像方式としては別に電子写真方式、サー
マル方式、ワイヤドット方式等があるが、いずれの方式
についても上記の各例に似た形でケースに格納し、1つ
の作像ユニットを構成することができる。ここでは図面
による説明は省略する。
【0055】各作像ユニットには上記の各構成部材の他
に必要に応じて、冷却ファン、作像を良好に行うための
検知装置や回路、ソレノイド、小型モータ等を格納する
ことができる。画像記録装置を構成する場合には第7図
Aに示すように基体ユニット1の上に作像ユニット3が
重ねられる。必要に応じて更に第7図Eに示すようにそ
の作像ユニット3の上に別の作像ユニットが重ねられ
る。
【0056】積重ねる際には基体ユニット1と作像ユニ
ット3の間及び各作像ユニット3の間の位置合わせ及び
固定連結並びに機械系及び電気系の連結が必要となる。
この各種の連結をlつのユニットの上に他のユニットを
載せるだけで簡単に実施できるように、第13図及び第
14図に示すように、各ユニットのケース11、21、
41、61(第13図では基体ユニット11の例で示
す)の上面には上部に載せるユニットと連結するための
第1ジョイント81及び第2ジョイント82並びに機械
的駆動系の連結のための駆動系連結口83、電気系高圧
コネクタ84、電気系信号コネクタ85及び第3ジョイ
ント86並びに第4ジョイント87が各ユニットについ
て、同じ位置に同じ形態で設けられている。これらの各
部は作像ユニットの上面にも設けられる。
【0057】各作像ユニットのケース21、41、61
(以下代表して21のみで説明する)の底面には、第1
3図の各部に対向する位置に夫々ジョイント81’、8
2’、86’、87’及び図示しないが駆動系連結口8
3’、電気系高圧コネクタ84’、電気系信号コネクタ
85’が形成される。
【0058】第3ジョイント86及び第4ジョイント8
7の一具体例は第14図に示す如くである。基体ユニッ
ト1のケース11及び各作像ユニットのケース21の上
面にはジョイント86、87として支軸86a、87a
に回動可能に支持される平板状支持部材86b、87b
がばね等により、図に示すように、角度θだけ開いた状
態に保持される。第3ジョイント86、第4ジョイント
87の対向部材として作像ユニットのケース21には支
持部材86a、87aを夫々挿入する受口がジョイント
86’、87’として形成される。
【0059】基体ユニット1の上に作像ユニット3を載
せるときは受口であるジョイント86’、87’に斜め
の状態で支持部材86a、87aを差込み、基体ユニッ
ト1の上に傾動して載せる。基体ユニット1には第1ジ
ョイント81、第2ジョイント82としてピン81a、
82aにより夫々回動自在に支持されるフック81b、
82bが設けられ、作像ユニットのケース21にフック
81b、82bが係合する係合穴(又は係合ピン)とし
て形成されたジョイント81’、82’が夫々設けられ
る。フック8lb、82bはばね等により係合位置に保
持されているので、作像ユニットのケース(例えば2
1)を基体lの上に載せると、自動的にフック81b、
82bが係合穴81’、82’に係合する。係合を解除
するときはピン81c、82c等の適当する手段により
フック8lb、82bを動かして係合穴81’、82’
に対する係合を解除する。ジョイントはほんの一例を示
したもので作像ユニット同士又は作像ユニットと基体ユ
ニットを連結しロックできる構造であればどのようなも
のでも利用できる。
【0060】第3、第4ジョイント86、87は基体ユ
ニットのケース11のみではなく各作像ユニットのケー
ス21の上面にも設けることができる。基体ユニット1
内の基板13には第15図に示すような制御装置を構成
する回路が形成される。第15図においてAC電源入力
は電源コードからのAC入力を基体内部に供給する。低
電圧DC電源は各電気回路基板やモータにDCを供給す
る。コントロールユニットは装置全体の駆動や作像14
2ニットヘの画像信号等の制御を行う。
【0061】表示装置は基体及び作像ユニットの動作状
態をオペレータに表示する装置である。操作スイッチは
作像ユニットに合わせ、セットされるスイッチで手動操
作で又は自動的に作像ユニットの特徴検知(読取り)を
行う。
【0062】画像処理、メモリ制御は作像ユニット内の
サーマルヘッドかインクジェットの駆動回路に画像信号
を伝送する。モータ及びソレノイドは作像ユニットの動
作駆動を制御する。
【0063】a〜eは電気信号の入出力を示す。aは作
像ユニット内の電気回路にDC電圧を供給する。bは同
じユニット内のソレノイド類の動作信号を送る。cは作
像ユニット内からのセンサー類の信号を受ける。dは画
像信号を伝送する。eはファクシミリスキャナ、ワープ
ロに接続されるコネクタである。
【0064】a〜dはセントロニクスで構成される。e
はRS−232Cで構成される。Aはモータの回転駆動
を作像ユニットに伝動する回転軸を示す。各作像ユニッ
トには原則的には駆動源及び制御装置は設けられない
が、作像ユニット内には冷却用ファンや、作像を良好に
行うための検知装置並びに回路、ソレノイド、小型モー
タ等は組入れられることがある。
【0065】カラー作像のために、第7図Eに示すよう
に、基体ユニット1の上に複数の同種の作像方式の作像
ユニット3が積重ねられる。積重ねる数は作像する色の
数により決定される。基体ユニット1から給紙された記
録紙は、最初の作像ニット3により1つの色の画像が形
成され、次の作像ユニット3では別の色の画像を重ねて
作像することができる。
【0066】フルカラー画像形成の際には、3つ又は4
つの作像ユニットを重ねる必要がある。この場合、一番
上の作像ユニットの排紙切換により排紙方向を選定する
ことができ、途中の作像ユニットは垂直に通紙するよう
に切換爪の切換が選定される。
【0067】給紙は、カセットからだけでなく、外から
手差し給紙も可能である。基体ユニット1の上に複数の
作像ユニット3を重ね配置し、カラー画像を形成する場
合、上記に示すように記録紙を夫々の作像ユニット3内
に配置した搬送ローラ(例えば35、36、51、5
2、68、69等)の搬送手段により搬送する場合に記
録紙にたるみや曲がりを生じると、画像の色ずれを生じ
て画質が低下する場合がある。
【0068】この問題を解消するためには複数の作像ユ
ニットに共通の搬送手段により記録紙を搬送するのが好
都合である。このような共通の搬送手段による搬送を可
能にするために、第1作像ユニット3A、第2作像ユニ
ット3B及び第3作像ユニット3Cは夫々第10図、第
11図及び第12図の一点鎖線で示す位置において画像
形成手段を含む作像本体3A’、3B’又は3C’と搬
送手段、すなわち搬送ローラ35、36及び加圧ローラ
25を含む搬送部3A”、搬送ローラ51、52及び背
面ローラ45を含む搬送部3B”、又は搬送ローラ6
8、69とプラテン65及びインク収容体66を含む搬
送部3C”とに分割可能に形成する。例えば第16図〜
第18図に示すように第1作像ユニット3Aのケース2
1、第2作像ユニット3Bのケース41又は第3作像ユ
ニット3Cのケース61を本体ケース111と搬送ケー
ス112とに分割可能にする。本体ケース111は作像
本体3A’、3B’又は3C’のケースとして使用さ
れ、搬送ケース112は搬送部3A”、3B”、3C”
のケースとして使用される。
【0069】搬送ケース112には給紙口113と排紙
口114が形成され、本体ケース111に対向する面は
開口115として形成され、搬送ケース112内は図示
していないが搬送ローラ等上記の必要部材が配設され
る。給紙口113は第1作像ユニット3Aの場合は給紙
口22と該当し、第2作像ユニット3Bの場合は給紙口
42に該当する。排紙口114は第1作像ユニット3A
の場合は排紙口23に該当し、第2作像ユニット3Bの
場合は排紙口43に該当する。
【0070】搬送ケース112の上面には開口115の
側において2つの上部係合フック116が突出形成さ
れ、下面には2つの下部係合フック117が形成され
る。本体ケース111には搬送ケース112の開口11
5に対向する面に開口118が形成され、該開口118
は上方の一部は上部カバー板119によりカバーされ
る。上部カバー板119はピン120により回動可能に
本体ケース111の上板に支持され、第17図に示すよ
うに所定角度で斜めに外部下方に延びるカバー位置(実
線位置)と本体ケース111内に折り畳まれた開放位置
(破線位置)との間を回動する。上部カバー板119
は、外力が作用しないときは、所定角度の斜め位置にば
ね等により保持される。
【0071】前記開口118は下方の一部が下部カバー
板121によってカバーされる。下部カバー板121は
ピン122により回動可能に本体ケース111の底板に
支持され、第17図に示すように所定角度で斜めに外部
上方に延びるカバー位置(実線位置)と本体ケース11
1内に折り畳まれた開放位置(破線位置)との間を回動
する。下部カバー板121は、外力が作用しないとき
は、所定角度の斜め位置にばね等により保持される。
【0072】搬送ケース112が本体ケース111に差
込まれると、上部係合フック116により押されて上部
カバー板119が、そして下部係合フック117により
押されて下部カバー板121が押し回されて夫々開放位
置へと回動し、搬送ケース112が所定位置に達する
と、第18図に示すように上部係合フック116は上部
カバー板119に形成した切欠124を通して本体ケー
ス111の上板に形成された上穴123に係合する。同
様に下部係合フック117は下部カバー板121に形成
した切欠126を通して本体ケース111の底板に形成
した止穴125に係合する。上部係合フック116と下
部係合フック117の突出している部分を手で押さえる
と係合は解除され、搬送ケース112は本体ケース11
1から簡単に分離できる。このように搬送ケース112
を本体ケース111から分離可能にすることにより搬送
途中でジャムを生じた記録紙の取り出し作業等が容易に
なる。
【0073】第7図Eに示すように、複数の第1作像ユ
ニット3を重ねた画像記録装置において、搬送ケース1
12をフック116、117の解除により本体ケース1
11から取外すと、各作像ユニット3においては本体ケ
ース111の開口118が外部に露出する。
【0074】この状態において、第19図に示すよう
に、搬送ユニット6””を本体ケース111(又は2
1)の開口118を閉鎖する形で配置する。すなわち基
体ユニット1及び作像本体ユニット8b、8’b、8
d、8’d、8e 8’e 等を並べ、基体ユニット1と
作像本体ユニット8の間及び各作像本体ユニット8の間
を架橋するように搬送ユニット6””を取付ける。例え
ば第1作像ユニット3Aの作像本体1A’に搬送ユニッ
ト6””を取付ける。
【0075】第10図に示す第1作像ユニット3Aの変
形例としての電子写真方式の第4作像ユニット3Dの場
合には第19図に示すようにケース21’には第16図
の本体ケース111のみが配置され、搬送ケース112
は使用されない。搬送ケース112の代わりに搬送ユニ
ット6”が配置される。
【0076】第19図に示す第4作像ユニット3Dでは
第1ローラ24’とテンションローラ26’とに潜像ベ
ルト27が巻掛けられる。潜像ベルトとして感光ベルト
が用いられる。潜像ベルト27は矢印方向に駆動され、
潜像ベルト27の走行路に沿って配置された一次帯電ロ
ーラ34’、書込み光学系28、現像装置29、クリー
ナ30、イレーサ31により画像形成処理が行われる。
すなわち一次帯電ローラ34’により一様に帯電され、
基体ユニット1からの書込み信号により書込み光学系2
8、例えばLEDアレイが駆動され、潜像ベルト27に
画像潜像を記録し、その潜像を現像装置29の現像ロー
ラ(又はスリーブ)29aにより現像して顕像化し、該
顕像は第1ローラ24、と対向配置された転写ローラ2
5’との間を通る記録紙32に転写が行われる。記録紙
32は基体ユニットlの給紙カセット2より給紙コロ2
aにより送り出され、搬送ユニット6””により搬送さ
れる。転写後の潜像ベルト27はクリーナー30により
残留現像剤を除去され、イレーサ31により残留電荷が
消去される。潜像ベルト27はスタイラスやサーマルヘ
ッドで潜像形成可能な誘電体ベルトや、強誘電体材料に
することもできる。
【0077】転写ローラ25’は夫々顕像粒子を転写す
るに必要な電界を発生する独立の電源が接続されること
ができる。必要によっては共通の電源でもよい。第19
図の例では第1ローラ24’とテンションローラ26’
と現像ローラ29aは夫々の中心軸線がほぼ同一平面内
に配置されることにより偏平なユニットを構成すること
がきる。この場合現像装置29の容器も各ローラを配置
した平面にそって延びる薄い容器として構成するのが好
都合である。
【0078】黒画像と単色カラー画像とを適宜切換えて
利用したいとき又は多色画像を形成したいときは、1つ
の作像ユニットには黒現像剤を、他には夫々の色現像剤
を多色のときは分解色に応じた色の現像剤を、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアンの3色又は必要に応じて黒色
を合む4色の現像剤を収容することにより要求に応じる
ことができる。
【0079】搬送ユニット6””は第20図に示すよう
にケース91と該ケース91内に配置された駆動ローラ
92と従動ローラ93とを有する。駆動ローラ92と従
動ローラ93とには搬送ベルト94が巻掛けられる。駆
動ローラ92を駆動する駆動モータは図示しないがケー
ス91内に配置されることができる。
【0080】搬送ベルト94を間にして従動ローラ93
に対向して電位形成ローラ95が回動自在に支持されて
いる。電位形成ローラ95は電位形成電源96に接続さ
れる。従動ローラ93は接地される。
【0081】搬送ベルト94は誘電体シートとして形成
され、電位形成ローラ95により電圧が印加され記録紙
を吸着して搬送するのに都合のよいパターン、例えば縞
状や市松模様状に正電位、負電位が形成される。
【0082】搬送ベルト94は駆動ローラ92と従動ロ
ーラ93との間では、ガイドローラ97により案内され
る。各カイドローラ97は第2作像ユニット3Bにおけ
る背面ローラ45と兼用する構造とすることができる。
第3作像ユニット3Cにおけるプラテン65及びインク
吸収体66を搬送ユニット6のケース91内に配置し、
各作像ユニット3B、3Cの記録ヘッド44、64に対
向配置されるようにすることもできる。
【0083】第19図及び第20図において、給紙カセ
ット2が給紙ローラ2aにより送り出される記録紙32
は電位形成ローラ95により電位形成された搬送ベルト
94に吸着されて搬送され、各作像ユニット3A、3
B、3C、3Dの記録位置において記録紙32に画像が
順次形成される。ガイドローラ97が背面ローラ45と
兼用されるときは、各ガイドローラ97に記録紙32を
押圧した状熊で記録ヘッド44により画像形成される。
【0084】記録紙は搬送ベルト内に吸着搬送され複数
の作像ユニットを通過して順次画像形成されるので記録
紙の位置ずれが防止され色ずれが防止される。全ての作
像ユニットによる画像形成が終わった記録紙は分離爪9
8により搬送ベルト94より分離され、切換爪99の切
換により上排紙トレイ6aに排出されるか、横排紙トレ
イ6bに排紙される。上排紙トレイ6a及び横排紙トレ
イ6bはケース91に固定可能又は一体形成されること
ができる。ケース91の上端はカバー100によりカバ
ーされている。
【0085】作像ユニット3が第10図又は第19図に
示すような粉体現像剤を使用する方式のときは、定着を
必要とする。定着装置は各作像ユニットに設けることも
できるが、全ての作像ユニット3の転写が終わって定着
する場合が多い。この場合は、第21図に示すように、
搬送ユニット6””と定着ユニット4とを一体とした搬
送定着ユニット6””’を使用することができる。
【0086】搬送定着ユニット6””’は第20図に示
す搬送ユニット6の上に定着装置105が一体に設けら
れたものである。搬送ユニットは第14図に示すユニッ
トと同一部分又は対応する部分には同一符号を付して説
明は省略する。
【0087】搬送ベルト94は駆動ローラ92と従動ロ
ーラ93との間ではガイドローラ97により案内され
る。各ガイドローラ97は第4作像ユニット3Dにおけ
る転写ローラ25’と兼用する構造とすることができ
る。
【0088】転写ローラに電圧を印加する電源もケース
91に内蔵されることができる。駆動モータや各種電源
は基体ユニット1内のCPUにより制御される。第19
図及び第21図において給紙カセット2から給紙ローラ
2aにより送り出される記録紙32は電位形成ローラ9
5により電位形成された搬送ベルト94に吸着されて搬
送され、第4作像ユニット3Dの転写位置において記録
紙に潜像ベルト27より画像が順次転写される。ガイド
ローラ97が転写ローラ25’と兼用されるときは各ガ
イドローラ97が夫々の第4作像ユニット3Dにおける
第1ローラ24’に搬送ベルト27及び記録紙32を潜
像ベルト27に対して圧接するように配置される。
【0089】全ての第4作像ユニット3Dによる転写を
終わった記録紙32は駆動ローラ92の曲率と分離爪9
8により搬送ベルト94より分離され、ケース91内に
設けられた定着装置105により定着され、排出口10
8より排出される。第21図に示す例は搬送ユニット
6””に定着装置105を一体に組込んだ搬送定着ユニ
ット””’を構成しているが定着装置は別のユニットと
して搬送ユニット6””に組付ける構成にすることもで
きる。
【0090】記録紙の分離後の搬送ベルト94はクリー
ニングブレード102を有するクリーナ101によりク
リーニングされ徐電ローラ103又は徐電ブラシにより
徐電され、静電位的に均一化がはかられ、再び電位形成
ローラ95による電位形成よりの工程をくり返す。
【0091】クリーナ101にはクリーニングブレード
102により除去したトナーや紙粉等を収納する容器1
04を設けることができる。定着装置105の排出口1
08には切換爪109を設け、第7図Kと第20図に示
すようにケース91に上排紙トレイ6a、横排紙トレイ
6bを一体に又は取外し可能に形成した場合に、記録紙
32を上排紙トレイ6aに排出するか横排紙トレイ6b
に排出するかの切換を行う。
【0092】定着装置109には一例として図に示すよ
うに加熱定着ローラ106と加圧ローラ107とか設け
られる。搬送ベルト94は3段又は4段等多数の作像ユ
ニットが重ねられる場合にも適用することができるよう
に適切な長さに予め設定し、1個の作像ユニットだけの
場合は搬送ベルトの一部は作像ユニットに対向しないで
記録紙の搬送のみに使用することもできる。記録紙を必
要以上に無駄に搬送することを避けるため、作像ユニッ
ト3の個数に応じて搬送ユニット6””の基体ユニット
1に対する取付け状態を変更可能にする。このため第2
2図に示すように、基体ユニット1のケース11にはガ
イド棒11aを取付け、搬送ユニット6””、搬送定着
ユニット6””’のケース91に設けた案内部材例えば
スライドボールベアリング91cをガイド棒llaに係
合して搬送ユニット6””、搬送定着ユニット6””’
を上下摺動案内する。作像ユニットが複数個例えば2個
又は3個積重ねられたときは搬送ユニット6””、搬送
定着ユニット6””’のケース91に固定された又は一
体形成された上排紙トレイ6aが一番上の作像ユニット
3の上に載置されることにより位置決めされ、1個しか
作像ユニットが積重ねられないときは基体ユニット1の
ケース11に設けたストッパ(図示せず)により位置決
めされ、搬送ユニット6””、搬送定着ユニット
6””’のケース91が基体ユニット1のケース11よ
り下方に突出しない状態で保持するように考慮する。
【0093】搬送ユニット6””、搬送定着ユニット
6””’は第22図に示すようにケース91か基体1の
ケース11に設けたガイド棒l1aに摺動可能に装着さ
れる案内部材91c、例えばスライドボールベアリング
が固定された静置ケース91aに下部が回動可能に支持
される可動ケース9lbとを有する構造に変形すること
ができる。この例では可動ケース91bは従動ローラ9
3の軸線のまわりに回動可能に支持され駆動ローラ9
2、該駆動ローラ92を駆動するモータ、搬送ベルト9
4、ガイドローラ97、クリーニングブレード102、
クリーナ101、除電ローラ103、容器104は可動
ケース91bに支持され、可動ケース91bと共に傾動
する。
【0094】定着装置105及び切換爪98は静置ケー
ス91aに設けられる。可動ケース9lbを破線で示す
ように作動位置にセットすると、ガイドローラ97は各
作像ユニット3の夫々の転写ローラとして使用される第
1ローラ24’に潜像ベルト27を介して当接する。
【0095】搬送途中の記録紙にジャムを生じたり点検
したりするときは実線で示す状態に可動ケース9lbが
傾動され、開かれる。可動ケース91b の開閉動を容
易に行うため把手が設けられると好都合である。
【0096】図の例とは逆に駆動ローラ92の軸線のま
わりに回動可能に可動ケース92bを形成し、搬送ユニ
ット6の下方が開くように構成することも可能である。
搬送定着ユニット6””’の可動ケース92bを開閉動
可能に構成することにより、搬送ベルト94の搬送途中
(矢印1)、給紙カセット2の出口(矢印2)、定着ロ
ーラ106に先端のみはさまった状態(矢印3)等のジ
ャム紙の除去作業が容易になる。
【0097】伝動ユニット7は例えば第23図に示すよ
うにケース151にモータ152と該モータ152の軸
153に連結される減速機154とを有し、該減速機の
出力軸には歯車155が取付けられる。歯車155は作
像本体ユニットに取付けられるとき、作像本体ユニット
8内に設けた歯車にかみあう。ケース151内には伝動
手段を作動する電気回路を含む駆動制御装置156が設
けられ、この中には必要に応じてソレノイド類等の構成
部材が収納される。
【0098】ケース151には第24図に一例を示すよ
うに作像本体ユニット8に組込むときに位置決めをし確
実に組付けできるようにスライド溝157を設ける。ス
ライド溝157に作像本体ユニット8に形成した係合突
起等が摺動する。
【0099】伝動ユニット7の高さは作像ユニット3の
高さとほぼ一致した高さに選定され、個別に任意の作像
ユニット3に対し組付け可能である。従って、駆動ユニ
ットの共通化が可能になる。
【0100】基体ユニットlにモータを装備すると、構
造が簡単になる利点があるが、作像ユニット3の連結す
る数が変わることにより、負荷が変わることになる。従
って基体ユニットlに全ての作像ユニット3を駆動する
モータを組付けると、大きな容量を必要とする。この基
体ユニット1に対し、1つの作像ユニット3だけを連結
する場合には、必要以上に大きなモータを使用すること
になり、作像ユニットの必要容量とモータの容量とかマ
ッチせず、無駄に大きな装置を使用することになり、価
格、大きさ、重さの面で無駄を生じることになる。逆に
連結数が予定以上に多くてモータの容量が不足する場合
も生じる。
【0101】この問題を解消するためには、伝動ユニッ
ト7を夫々作像本体ユニット毎に1つ宛組付け、夫々の
伝動ユニット7に1つの作像本体ユニット8を駆動する
に充分なモータを装備するようにすると有利である。
【0102】2個又はそれ以上の伝動ユニットを1つの
ユニットに合体し、ケースの中には各作像ユニット毎に
1台のモータを設けることと、1台のモータで関連する
作像ユニットを動かすように構成することもできる。モ
ータの出力は当然駆動する作像ユニットの個数に応じて
選択されるこができる。
【0103】伝動ユニット7の歯車155と作像本体ユ
ニット8の歯車との噛み合い等を考慮して第23図、第
24図に示すように、ケースに段状部分を形成すると、
伝動ユニット7と作像本体ユニット8との間の位置決め
や、組立作業が容易になる。
【0104】連結する作像本体ユニット8の数は任意に
選択できるが、使用頻度の多い連結数に対しては、その
数だけの伝動ユニット7を予め1つのユニットに構成し
ておくこともできる。例えば3個の作像本体ユニット8
を連結する場合が多い場合には、3個の伝動ユニット7
を並べて1つのユニットに一体化することもできる。
【0105】基体ユニット1にモータ等を組込むのに対
し、伝動ユニット7を分割可能に構成し、モータ等を伝
動ユニット内に装備するように変形すると、第15図に
示す基体ユニットの構成要素の関連は、第25図に示す
ように変形することが必要になる。第25図で破線で示
す枠内は第15図と同様であり、モータ及びモータを駆
動する駆動制御装置及びソレノイド類駆動制御装置が基
体ユニット1から伝動ユニット7内に移されることを示
す。電気回路としてはモータの駆動制御とソレノイド類
駆動制御関係の他センサ類の制御回路等も含まれる。
【0106】伝動ユニット7は作像本体ユニット8とは
分割されるが、一度組付けられると、作像本体ユニット
8とはあたかも一体の如く、運搬、組付け作業点検作
業、ジャム処理作業等において、扱われることができ
る。
【0107】伝動ユニット7は作像ユニット3内の搬送
手段又は搬送ユニット6として分割可能にした搬送手段
であるローラ等を駆動可能に構成することができる。搬
送ユニット6の搬送手段を伝動ユニット7により駆動す
る構成とした場合、第26図、第27図に示すように、
搬送ユニット6と伝動ユニット7を予め一体に構成した
搬送伝動ユニット6”を設け、単に作像本体ユニット8
eに組付けるだけとすることができる。この場合、作像
ユニット3としてはサーマル転写、インクジェット、電
子写真法等の印字方式を利用することができる。
【0108】搬送伝動ユニット6”に第27図に示すよ
うな平板158を固定し、作像本体ユニット8eを平板
158に載せ、平板158に設けてあるクランプ部材1
59によりクランプする構造とすることができる。
【0109】搬送伝動ユニット6”と作像本体ユニット
8eの組付けの際の位置合わせのために位置決めピンと
穴の嵌合を利用することと、伝動装置の歯車と作像本体
ユニット8eの歯車の噛み合いを考慮して形成したケー
スの段部のはめあい等を利用することとが可能である。
【0110】作像本体ユニット8eと搬送伝動ユニット
6”との間には記録紙の通紙口3aがケースされるが、
平板158にも記録紙の通過を妨げないように通紙口が
形成される。第6図に示す搬送ユニットにより第7図に
示すような組付型式を構成した場合は搬送される記録紙
上に画像が記録されるが、この方式の画像記録に対して
別の方式として記録紙を用いず、画像をディスプレイに
表示する方式が考えられる。この場合にも基本的には第
7図に示す組立型式を発展することができる。
【0111】第7図に示す基体ユニット1、給紙ユニッ
ト2、作像ユニット3等に対し第28図Aに示すデイス
プレイユニット9が付加される。ディスプレイユニット
9は第7図J〜Nに示す組立形式の搬送ユニット6””
の代わりに配置されることができる。搬送ユニット
6””では記録紙を搬送するのが目的であるのに対し、
ディスプレイユニット9は画像を表示することが目的で
あるので、作像本体ユニット8b、8d、8eは1個だ
けの場合も効果がある。したがってディスプレイユニッ
ト9を用いる組立形式は第28図B〜Fの如く構成する
ことができる。第28図Bは第7図Aに示すA−1型に
対する変形であり、第7図Cは第1図Cに示すA−la
型に対する変形である。作像ユニット3を2個又はそれ
以上使用する場合には第7図Eに示すA−1’型の変形
として第28図Dの如く構成することができ、同様に第
7図Gに示すA−la’型の変形として第28図Eに示
す如く構成することが出来る。又、第7図G及び第7図
Iに示す例を基にした変形として第28図Fに示す如く
構成することができる。
【0112】ディスプレイユニット9は第29図、第3
0図に示すようにケース131と、該ケース131内に
配置された駆動ローラ132と従動ローラ133とを有
する。駆動ローラ132と従動ローラ133とには誘電
体よりなる白色転写ベルト134が巻掛けられる。駆動
ローラ132を駆動する駆動モータは図示しないがケー
ス131内に配置されることがてきる。転写ベルト13
4は駆動ローラ132と従動ローラ133との間ではガ
イドローラ135により案内され、該ガイドローラ13
5は各作像本体ユニット8により画像を直接転写ベルト
134に印字する場合の転写ローラとして兼用すること
ができる。
【0113】ケース131は基体ユニット1又は作像本
体ユニット8に固定可能に形成され、ケース131の各
作像本体ユニット8に対向する部分には開口が形成さ
れ、転写ベルト134が作像本体ユニット8に対して露
出することができるように構成される。使用する作像本
体ユニット8の数によっては使用しない開口部分は蓋す
ることができるように構成する。
【0114】ケース131内にはクリーナ136が配置
され、クリーナ136のブレード137が転写ベルト1
34に当接して転写ベルト134の表面をクリーニング
することが可能に形成される。
【0115】ケース131の作像本体ユニット8に対向
する面とは反対側の面にはウインドー138が形成さ
れ、転写ベルト134に印字された画像が外部より観察
できるように構成されている。外部から観察しやすいよ
うにケース131の内部には照明装置139、例えばラ
ンプが配置され、転写ベルト134の作像本体ユニット
8に対向する部分を照らすことを防ぐために遮光板14
0が設けられる。
【0116】ウインドー138には表示ディスプレイを
配置し、転写ベルト134の画像を直接見るのではなく
投影したものを見るようにその他適当する状態で画像を
ディスプレに表示するように構成することができる。必
要によってはディスプレイを液晶等による表示部材とし
て電気的信号により画像を表示することを可能にするこ
ともできる。
【0117】転写ベルト134の画像をウインドー13
8を通して観察する場合は、オペレータの操作又は制御
装置のプログラムにより、転写ベルト134を自動的に
所定の時間間隔で所定長さ宛移動するにように構成する
ことができる。ウインドー138における表示後の転写
ベルト134の画像はクリ−ナ136により消去され、
再び新しい画像情報が印字される。ディスプレイユニッ
ト9は基体ユニットlに対して相対位置固定的に配置す
ることも可能である。
【0118】ディスプレイユニット9として使用する場
合には、記録紙を搬送する必要がないので、転写ベルト
においては記録紙を静電吸着するための処置は不必要に
なる。ディスプレイユニット9を搬送ユニット6””と
は全く別個に構成して交換して利用する第28〜第30
図の例に対し、搬送ユニット6””とディスプレイユニ
ット9を兼用する構造とすることもできる。この場合、
ウインドー138はカバーにより閉鎖可能とし、搬送ユ
ニットとして使用するときはウインドー138は閉鎖
し、ディスプレイユニット9として使用するときはカバ
ーを開いてウインドー138を開放すると好都合であ
る。兼用可能なディスプレイユニット9の場合は、搬送
ユニットとして使用する場合は搬送ベルトに静電位を形
成する電位形成手段を作動し、ディスプレイユニットと
して使用するときはクリーナを作動させ電位形成手段の
作動を止める。
【0119】読取ユニット10は第31図において、ケ
ース161を有し、該ケース161に原稿を載置するコ
ンタクトガラス162と、原稿を押さえる厚板163
と、原稿を照明する光源164と、原稿からの反射光を
撮像素子(CCD等)165に結像するためのミラー1
66、レンズ167等を含む光学系168と、撮像素子
165に関する回路板169が格納さる。
【0120】読取ユニット10ではブック物等の厚みの
ある原稿をコンタクトガラス162の上に載せて厚板1
63で押圧して読取ることができる。読取ユニット10
からの信号は原稿の色分解され、処理された信号で各作
像ユニットに送られ、給紙カセット2からの給紙タイミ
ングに合わせて書込みが行われる。
【0121】厚板163に代わって公知の自動原稿給紙
装置(ADF)を置けば、自動的に送られる原稿の読取
りも可能である。読取ユニット10は作像ユニット3の
上に載せることもできるが、別に支持枠により支持する
構造とし、読取ユニット10に対しプリンタ機能を有す
る基体ユニット1と作像ユニット3を連結した装置を1
つの装置として取付け取外し可能に構成することもでき
る。
【0122】読取ユニット10は第31図の例に対し第
32図の例の如く変形することもできる。第31図にお
いて、給紙ユニット2の上に(又は90°転倒した状態
で横に)1つ又は複数の作像ユニット3(図では2個の
作像ユニット)が連結さ、その上(又はその横)に給紙
装置のユニットとして用紙カセット2が連結され、その
上(又はその横)に読取ユニット10が連結される。各
作像ユニット3、読取ユニット10に設けた搬送コロに
より記録紙及び原稿を搬送することも可能であるが、搬
送手段を別に1つの搬送ユニット6として構成し、作像
ユニット3、読取ユニット10に対向配置し連結する構
造とすることもできる。搬送ユニットを構成することに
より記録紙の搬送を円滑且つ精確に行うことを可能にす
る。
【0123】読取ユニット10はケース171を有し、
該ケース171には原稿が接触するガラス板179が取
付けられる。ガラス板179は第32図に示すように横
側に設けられ、作像ユニット3、用紙ユニット2から送
られる原稿が移動する間に読取るように構成することが
できる。
【0124】ガラス179を通して原稿を照明する照明
ランプ172及び原稿からの反射光を撮像素子(CCD
等)173に結像する光学系174及び撮像素子173
に関連する回路基板175等がケース171内に格納さ
れる。
【0125】
【発明の効果】本発明により、1つの作像ユニットと1
つの基体ユニットとの組合せを基本として作像ユニット
を増設することにより適宜の画像記録装置を形成するこ
とができ、異なる作像方式の作像ユニットを任意に組合
せた装置を形成することができ、又カラー記録装置を随
意に形成することができ、しかも装置を随時増設する形
で任意のカラー記録装置を構成することができる。
【0126】任意の作像ユニットを共通の基体ユニット
と組合せ、1つの画像記録装置を構成することができ、
ユニットの共通化により生産コストを低減することが可
能になった。本発明により1つの基体ユニットに同じ種
類の複数の作像ユニットを重ねて組付けることができ、
しかも複数の作像ユニットを1つの基体ユニットにより
切換作像することができ、異なる複数の画像記録装置を
少ない費用で使用することが可能になった。例えばラン
ニングコストの安いサーマル方式の作像ユニットに対し
て印字速度の早い電子写真方式の作像ユニットだけを追
加することにより、基体ユニットは変えることなく高速
の画像記録装置を利用することが可能になった。更にカ
ラー画像も費用をあまりかけずに適宜切換形成すること
が可能になり、高画質化への対応が使用者の選択により
自由にできる。
【0127】本発明により、複数の作像ユニットのうち
1個宛交換することが可能であるので、色不具合のユニ
ットだけを交換又は保守修理すればよく、保守が容易に
なった。本発明により、画像記録装置が各ユニットに分
割されるため、作業者1人で搬送しセットすることが可
能になった。
【0128】本発明により、作像ユニットの存在が外部
から容易に目視することができ、どの種類の画像形成が
可能か容易に確認することが可能になった。本発明によ
り、ディスプレイユニットを組み込むことにより、画像
を記録紙に記録する方式の他 に画像を直接表示する装
置を構成することが可能になった。
【0129】本発明により、複数のユニットを外部的に
連結することにより、各種のユニットの組合せを構成す
ことができ、ユニットの選択に応じて、任意の多ユニッ
ト、多態様化が可能になった。
【0130】消耗品類を交換可能に収納するときには、
歯車類や電気配線等がむき出しになると、安全性に問題
があるためケース内に収納した形で交換可能に形成する
ことが提案されているが、二重包装になり、材料節約の
上で問題がある。それに対し本発明は各ユニットはケー
スが二重になることがなく、互いに連結されるため、材
料の経済性が高められている。また、内部に別のケース
を収納することがなく、各ユニットのケースは互いに外
部的に連結されるため、必要な部材の装着を忘れて作動
するような誤操作を防止することが可能になった。
【0131】本発明によりカラー化、モノカラー化、フ
ルカラー化を随時切換え利用するように機能を拡張する
ことが可能になった。その場合作像ユニットに作像態様
を表示するようにすれば外部からみて得られる機能が明
らかになり、ミスプリントを少なくすることができる。
【0132】本発明により印字方式を切換え利用するよ
うに機能を拡張することが可能になった。本発明により
基本的構成ユニットにディスプレイユニットを加えるこ
とによりプリント機能に加えてディスプレイ機能を達成
でき、機能が一層拡張された。
【0133】搬送ユニットの選択と光学系を有する作像
ユニットの選択により画質を向上させることが可能にな
った。基本的構成ユニットに読取ユニットを加えること
によりプリンタ機能の外にデジタル複写機の機能を更に
はファクシミリの機能を加えることができ適応性の拡張
が得られた。
【0134】本発明により作像方式に応じた最大速度で
フルに利用できプリントスピードに対応性を拡張でき
た。適当の複写機のようにソーダを加えたり自動給紙装
置を備えることにより複写機のフルシステムを装着可能
になった。
【0135】作像ユニッートが脱着できる事によりユニ
ット交換又はトラブルに対応する作業の対応が容易にな
り、搬送ローラの清掃が必要な部材に対しても作業がし
やすい。本発明によりユニットの並べる方向が自由に選
択でき、小面積のスペースに設置可能になり、事務机等
の上のスペースを有効に使用する事が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の基本構造の分解斜
視図である。
【図2】その組立状態の正面図である。
【図3】作像ユニットの分解可能なユニットの例を示す
斜視図である。
【図4】作像ユニットのユニット組合せの態様を示す一
例の斜視図である。
【図5】複数のユニットを1つのユニットに変形する一
例の斜視図である。
【図6】複数の同種ユニットを1つのユニットに構成す
る変形の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る画像記録装置の全体構成を示し、
A〜Nは各構成ユニットの組合せの変化の一例を示す説
明図である。
【図8】画像記録装置のユニット連結状態を示し、A〜
Dは連結方向の変化を示す斜視図である。
【図9】基体ユニットの概略図である。
【図10】作像ユニットの異なる実施形態を示す概略図
である。
【図11】作像ユニットの異なる実施形態を示す概略図
である。
【図12】作像ユニットの異なる実施形態を示す概略図
である。
【図13】基体ユニット又は作像ユニットの上面を示す
図である。
【図14】基体ユニットと作像ユニット相互間の連結状
態を示す分解斜視図である。
【図15】基体ユニット内の構成要素を示すブロック図
である。
【図16】作像ユニットの作像本体と搬送部の分解を示
す斜視図である。
【図17】作像ユニットの作像本体のケーシングの断面
部分図である。
【図18】作像本体と搬送部のケーシングの連結状態を
示す部分断面図である。
【図19】作像ユニットと搬送ユニットを連結した場合
の部分図である。
【図20】搬送ユニットの断面概略図である。
【図21】搬送定着ユニットの断面概略図である。
【図22】搬送定着ユニットの変形例の断面概略図であ
る。
【図23】伝動ユニットの平面断面図である。
【図24】伝動ユニットを2段状に基体ユニットに組付
けた状態の斜視図である。
【図25】伝動ユニットを分割する場合の基体ユニット
と伝動ユニットの構成要素を示すブロック図である。
【図26】搬送伝動ユニットと作像本体ユニットの関係
を示す斜視図である。
【図27】搬送伝動ユニットと作像本体ユニットを組付
けた状態の斜視図である。
【図28】Aがディスプレイユニットの外観略図、B〜
Fがディスプレイユニットを含んだ各構成ユニットの組
合せの変化を示す図である。
【図29】ディスプレイユニットを有する構成の一例の
斜視図である。
【図30】ディスプレイユニットの断面図である。
【図31】読取ユニットの一例の概略図である。
【図32】読取ユニットの別の例を含む画像記録装置の
組合わせ状態を示す図である。
【符号の説明】
1 基体ユニット 2 給紙ユニット 3、3’ 作像ユニット 4 定着ユニット 5、5’ 書込みユニット 6、6’ 搬送ユニット 7 伝動ユニット 8、8a、8’a、8b、8’b、8c、8’c、8
d、8’d、8e、8’e、8f、8’f 作像本体ユ
ニット 9 ディスプレイユニット 10 読取ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 隆志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 石田 章 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 陣内 孝一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭54−102130(JP,A) 特開 昭60−201362(JP,A) 特開 昭60−230154(JP,A) 特開 昭63−121061(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/00 G03G 15/00 550

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を給紙する給紙ユニットが脱着可
    能に設けられた基体ユニットと、該基体ユニットに対し
    て脱着可能に並べて結合され、画像信号に基づいて画像
    を形成する少なくとも1つの構成部材をケースに格納し
    た作像ユニットと、原稿を読取る読取ユニットとを有
    し、該読取ユニットは、各ユニットとは別体の支持枠に支持
    される ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記基体ユニット及び前記作像ユニット
    を積層することを特徴とする請求項1に記載の画像記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記記録紙が前記作像ユニットの像転写
    位置を結ぶ一直線上を搬送されることを特徴とする請求
    項2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記基体ユニット及び前記作像ユニット
    が、プリンタ機能を有するとともに、プリンタ機能を有
    する前記基体ユニット及び前記作像ユニットに前記読取
    ユニットが接続されていることを特徴とする請求項2に
    記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記作像ユニットに記録紙を排紙する排
    紙部を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れ
    か一項に記載の画像記録装置。
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