JP2907985B2 - 建築用パネルの連結構造 - Google Patents

建築用パネルの連結構造

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築、構築物の外壁、内壁を構成するのに有
用な建築用パネル(以下、単にパネルという)の連結構
造に関するものである。さらに詳しくは、パネルの固定
部となる雄型連結部側を取付具により躯体に固定するこ
とにより、雄型連結部への固定具による貫通孔の穿設を
排除し、貫通孔による躯体側への洩水を排除したパネル
の連結構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種連結構造を形成するパネルとしては、表
面材−芯材−裏面材の積層構造のパネル、セメント等の
窯業系のパネル等が数多く上市されており、これらパネ
ルは大別して突合わせ構造、実矧ぎ構造、相决り構造、
引っ掛け構造の連結部を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種パネルの連結構造は、躯体に固
定するのにスクリュービス、ボルト等を用いて行われる
ために、パネルに貫通孔を穿設しなければならず、この
ため、この貫通孔により雨水等が浸入し、躯体側まで洩
水してしまい躯体を腐食する等の欠点があった。また、
地震等による躯体の変形に追従することができず、固定
部を破壊してしまうことがあった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような欠点を除去するために、躯体側に
おける連結構造を本実構造としたパネルを使用し、この
本実構造に対応した取付具によりパネルの表面材までも
躯体に固定することにより、防水性、耐震性等を向上し
たパネルの連結構造を提供するものである。
〔実施例〕
以下に図面を用いて本発明に係るパネルの連結構造に
ついて詳細に説明する。第1図は上記パネルの連結構造
(以下、単に連結構造という)の代表例であり、Aは取
付具、Bはパネル、Cは連結部である。さらに詳説する
と、取付具Aは第2図に示すように、短尺状板材、ある
いは長尺状板材よりなる例えばステンレス板を、プレス
成形、ロール成形等により成形したものであり、水平面
状の固定部1と、固定部1の一端縁を上方に、後記するパ
ネルBの本実構造と略対応して形成した支持部4とから
なり、固定部1は水平面状の固定片2と、固定片2上に
図では2つ形成した固定孔3とからなり、支持部4は、
固定片2の一端縁を上方に屈曲した側面5と、側面5の
先端を外方に屈曲した下面6と、下面6の先端を上方に
屈曲した当接面7と、当接面7の先端を外方に屈曲した
係止片8とからなるものである。固定部1は取付具Aを
躯体αにスクリュービス等の固定具βにより固定する部
分であり、支持部4はパネルBの固定部側となる雌実部
を支持すると共に、躯体αに固定するための部分であ
り、係止片8は後記するパネルBの雄型連結部14の係止
溝19に嵌挿され、表面材9の一端部を躯体αに固定する
ためのものである。第3図は上記パネルBの代表例であ
り、表面材9、裏面材26、芯材29からなるサンドイッチ
構造のパネルBである。表面材9、および裏面材26は金
属薄板材、あるいは合成樹脂材等よりなり、例えばAl、
Fe、Cu、ステンレス板、チタン板、アルミ・亜鉛合金メ
ッキ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装
鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一種をロー
ル成形、プレス成形、押出成形等によって形成したもの
である。さらに詳説すると、表面材9は第4図に示すよ
うに、横長の化粧面部10と、雄型連結部14、雌型連結部
21とから樋状部9aを形成したものであり、化粧面部10
化粧面10aの長手方向の端縁を内方に任意角度で屈曲し
た側壁11、12と、側壁11の下端縁を外方に突出した目地
下地13とから形成したものである。雄型連結部14は目地
下地13の先端をさらに外方に突出した上縁16と、上縁16
の先端を内方に略逆コ字状に屈曲した下縁17よりなる差
込縁15と、差込縁15の上縁16に形成した凹状の凹溝18
と、下縁17の先端を外方に略コ字状に屈曲した係止溝19
と、係止溝19の下縁先端を内方にL字状に屈曲した補強
片20よりなるものである。差込縁15は第1図に示すよう
に、後記する雌型連結部21の嵌合溝24に挿入され躯体α
に固定される部分である。また凹溝18は、連結部C内に
空隙γを形成して毛細管現象を防止し、防水性を強化す
るものである。雌型連結部21は側壁12の下端縁を内方に
屈曲した上面22と、上面22の先端を外方に屈曲した下面
23と、上面22と下面23とから断面略逆コ字状に形成した
嵌合溝24と、下面23の先端を内方に突出した補強片25と
からなるものである。この嵌合溝24は、雄型連結部14
差込縁15に係合され躯体αにパネルBを固定する部分で
ある。裏面材26は第5図に示すように、長尺状板材の一
端縁を内方に板材と略平行で状に屈曲した内片27と、
他端縁を外方に板材と略平行で状に屈曲した外片28と
から形成されたものであり、図では内片27、外片28の先
端を上方に屈曲して安定片27a,28aを形成し、係合時の
ガイド面、生産時の型として機能させ、これらより樋状
部26aを形成したものである。この裏面材26は後記する
芯材29の裏面を覆ってパネルBをサンドイッチ構造体と
し、パネルB自体の機械強度を向上すると共に、不燃
材、防水材、遮熱材、防音材、パッキング材などの1つ
の機能として役立つものであり、その素材としては前記
表面材1と同質の素材、あるいはアスベスト紙、クラフ
ト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、C
u)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏
紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、また
は2種以上をラミネートしたもの、防水処理、難燃処理
されたシートなどからなるものである。その装着は、後
記する芯材29により一体に形成すると共に、下縁17、芯
材29、内片27により断面凹状の雌実部30を、下面23、芯
材29、外片28により断面凸状の雄実部31を形成し、第1
図に示すように差込縁15と嵌合溝24との係合と共に、雌
実部30に雄実部31を差し込むように係合し、躯体αにパ
ネルBを固定するためのものである。また、裏面材26
内片27、外片28は連結部Cにおいて耐火性、防水性、気
密性を大幅に向上するためのものであり、特に万が一の
火災に対して、裏面26bまで火炎が侵入するのを防止
し、耐火試験に合格し得るパネルBとするためのもので
ある。なお、図では耐火性をさらに向上するために、表
面材9と裏面材26が接触しないように形成している。芯
材29は主に合成樹脂発泡体を用い、断熱材、防水材、防
音材、緩衝材、防火材等として機能するものであり、例
えばポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォー
ム、ポリウレアフォーム、ポリイミドフォーム等の合成
樹脂発泡体、およびこれら合成樹脂発泡体に難燃剤(硼
酸塩、珪酸塩、リン酸塩等)、難燃助剤(石膏スラグ、
タルク、シラスバルーン等)、骨材(パーライト、ガラ
スビーズ等)、繊維状物(長、短繊維)等を混入したも
の、パーライトの周囲にフェノールフォーム粉末をコー
ティングし、これを加温、加圧して発泡させたもの、石
膏ボード、岩綿ボード、珪酸カルシウム板、グラスウー
ルボード、ALC、FRC、シージングインシュレーションボ
ード、木片チップボード、グラスウール等で、単一素
材、あるいは複数の素材を組み合わせて形成したもので
ある。また芯材29の形成は、図では表面材9と裏面材26
の樋状部9a、26aに充填すると共に、表面材9と裏面材26
とが連結部Cにおいても接触しないようにしており、表
面材9が火災等により加熱されても、その熱が裏面材26
へ伝わらないようにし、熱橋防止による耐火性、断熱性
の向上を図るものである。また、Dはパッキング材であ
り、パネルBの連結部Cに防水性、気密性、クッション
性、素材によっては耐火性を付与するものである。
次に施工例について簡単に説明する。
いま第2図に示すような取付具A、第3図に示すよう
なパネルBを用いて第1図に示すように横張りで施工す
ると仮定する。なお、取付具Aは、0.6mm厚のステンレ
ス板よりなり、パネルBとしては、表面材9、裏面材26
として0.5mm厚のカラー鋼板を用い、芯材29としてはフ
ェノールフォーム原料にパーライト粒を混入した原料を
吐出し、反応、発泡させ、次にキュアして一体化したも
のである。そこで、鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、防
水シート等からなる躯体αに第n段目のパネルB1の雄
型連結部14側を固定するために、取付具Aを複数個、取
付具Aの係止片8をパネルBの係上溝19に挿入するよう
にして固定し、この取付具Aの固定片2をスクリュービ
スからなる固定具βを介して固定する。次にn+1段目
のパネルB2の雌型連結部21の嵌合溝24を、パネルB1
差込縁15に差し込むと共に、雄実部31を雌集部30に挿入
し、第1図のような目地部を形成するものである。また
壁体全体を形成するには、上記したような工程を順次行
えばよいものである。なお、土台部分には水切り(図示
せず)、出、入隅、縦目地等の部分(図示せず)にはコ
ーキング材、役物を用いる必要がある。
〔その他の実施例〕
以上説明したのは本発明に係る連結構造の一実施例に
すぎず、第6図(a)〜(e)に示すような取付具A、
第7図(a)〜(g)に示すようなパネルBを使用する
ことができる。すなわち、第6図(a)〜(e)におい
て(a)図は下面6を長く形成した取付具A、(b)図
は端部に舌片を形成した取付具A、(c)、(d)図は
固定部1の反対方向に安定片を形成した取付具A、
(e)図は第7図(g)に示すような、裏面材26にも係
止溝19を形成したパネルBに使用する取付具Aである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る連結構造によれば、
釘、ボルト等を外部へ露出させることなく、大型のパ
ネルを躯体に確実に固定できる。パネルの表面材の雄
型連結部に係止溝を形成し、これに取付具の係止片を挿
入して固定するため、表面材の両端が確実に躯体に固定
される。取付具を介しての躯体へのパネルの固定であ
るため、パネル自体に固定具による貫通孔を穿設する必
要がなく、防水性が強化される。直接パネルを躯体に
固定することがないため、地震等による振れに対してパ
ネルが追従することができ、連結部が破壊されることが
ない。パッキング材の介在により、連結部の防水性、
気密性、さらには耐火性が向上する。防水性、気密
性、耐震性、断熱性、耐火性、防音性、施工性を向上し
た連結構造となる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る建築用パネルの連結構造の一例を
示す説明図、第2図は取付具の一例を示す斜視図、第3
図、第4図、第5図は建築用パネルを説明するための一
部切り欠き斜視図と断面図、第6図(a)〜(e)は取
付具のその他の実施例を示す説明図、第7図(a)〜
(g)は建築用パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。 A……取付具、B……建築用パネル、C……連結部、D
……パッキング材、8……係止片、19……係止溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 井上 博之 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横長の化粧面部と、該化粧面部の長手方向
    の一側縁を内方に屈曲した側壁と、該側壁を外側方へ突
    出した上縁と、該上縁の先端を内方に略コ字状に屈曲し
    た下縁と、該下縁の先端を外方に屈曲した断面略コ字状
    に形成した係止溝と、前記上縁の途中を長手方向に沿っ
    て凹状に窪ませた凹溝とから形成した雄型連結部と、他
    側縁を内方に屈曲した側壁と、該側壁の下端縁を内方に
    屈曲すると共に、前記上縁の先端から凹溝の側壁側の端
    縁までの長さ以上に形成した上面と、該上面の先端を外
    方に屈曲した下面と、前記上面と下面よりなる断面略コ
    字状の嵌合溝を形成した雌型連結部とからなる表面材
    と、長尺状板材の一端縁を内方に、他端縁を外方に板材
    と略平行で状に屈曲して内片、外片を形成した裏面材
    と、前記表面材と裏面材を芯材により一体化すると共
    に、表面材の下縁と芯材の側端面と裏面材の内片により
    凹状の雌実部を、表面材の下面と芯材の側端面と裏面材
    の外片により凸状の雄実部を形成した建築用パネルと、
    水平面状の固定片と、該固定片の一端縁を上方に屈曲し
    た側面と、該側面の先端を外方に屈曲した下面と、該下
    面の先端を上方に屈曲した当接面と、該当接面の先端を
    外方に屈曲した係止片とから形成した取付具とからな
    り、前記建築用パネルの雌実部の係止溝に取付具の係止
    片を挿入し、取付具の固定片は固定具により躯体に固定
    され、建築用パネルの雄実部は雌実部に挿入されている
    ことを特徴とする建築用パネルの連結構造。
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