JP2907941B2 - 医療容器の混注口 - Google Patents

医療容器の混注口

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プラスチック製医療容器の混注口に関する
ものであり、さらに詳しく述べると、注射針等により、
該医療容器に液状物を注入、または、該医療容器から液
状物をサンプリングするために該医療容器に取り付けら
れた混注口に関するものである。
[従来の技術] 一般に、輸液を行う場合には、その前にビタミン類、
抗生物質等の薬液を輸液剤に注入し、混合してから、す
なわち、混注してから点滴する場合が多い。
このような混注は、従来より、次のような方法で行わ
れている。
すなわち、混注するための混注口が、該医療容器に付
属して形成されている場合には、該混注口に注射針等を
刺通して該薬液を注入することが行われ、また、該医療
容器に付属して形成された混注口がなく、該医療容器の
内容液を排出する排出口と混注口を共用するように設計
されている場合には、該排出口に注射針等を刺通して該
薬液を注入することが行われている。
前者の場合、すなわち、混注口が該医療容器に付属し
て形成される場合、該注射針等を刺通して混注する時に
該注射針等の先端が該医療容器の容器壁等に傷をつけた
り、ピンホール等の穴を開けてしまうことがないよう
に、すなわち、該注射針等を該混注口の筺対内部に包括
して該注射針等が容器壁に届かないように、該筺体、す
なわち、該混注口を大きくしなければならなかった。
ところが、該混注口が大きいと、ユーザーが該医療容
器を取り扱う時に、また、該医療容器の製造工程におい
て邪魔なる場合が多い。
通常の生活環境下であれば、ちょっとした邪魔は我慢
すれば良いことであるが、こと医療業務に関しては我慢
すれば良いだけではすまない場合が多い。すなわち、通
常の生活環境では、ちょっとした繁雑とそれに共なって
発生したちょっとしたミスが、医療業務中に発生した場
合には大きな事故であったりするからである。
また、医療容器の製造工程に関しても、同じように我
慢すれば良いだけではすまない場合がある。すなわち、
繁雑さは不良品の発生を誘い易いものであり、該不良品
が一検査で発見できずに使用された場合、それが一見小
さな不良であっても、大きな事故につながる可能性は充
分にあるからである。例えば、前記の不漁が小さなピン
ホールであった場合などである。
また、該医療容器は内側が無菌に維持された包装材料
によって包装されているのが一般的であるが、該混注口
が大きいと、すなわち、該混注口が該医療容器から大き
く突き出していると該包装材料に該混注口がぶつかり、
該包装材料を傷付けまたは破損して穴を開け、その結
果、該医療容器の無菌性が維持できなくなってしまう確
率が大きくなるものであった。
また、以上のような問題点を避ける方法も提案されて
いるが、それらは、生産性が悪く、すなわち、イニシャ
ルコストが高かったり、生産スピードが上がらなかった
り、生産の安定性が悪かったりすることによって、製品
コストが上がってしまうものであるから、該医療容器の
品質の低下、例えば、該医療容器内への異物のコンタミ
等が避けられない方法で製造せざるを得ないものであっ
た。
また、後者の場合、すなわち、排出口と混注口を共用
するように設定されている場合にも問題がある。
一般に、輸液容器の排出口に付いている排出口密封開
封手段、すなわち、排出口ゴム栓は、該ゴム栓表面が輸
液セットの瓶針を刺通する時に汚染されていると、該ゴ
ム栓表面に付着した汚染物質を該輸液容器内に持ち込む
可能性があるので、輸液セットの瓶針を刺通する直前ま
で無菌状態に保つことが好ましいと考えられている。
そのため、瓶針を刺通する直前に該ゴム栓表面をアル
コールで洗浄することが行われているが、当然のことな
がら、アルコールで洗浄しただけでは細菌を完全に除去
することはできないので、最近では、該ゴム栓表面を無
菌に維持するための保護膜または保護するための構造が
採用されている場合が多い状況である。
また、一般に、混注は予め病院の薬剤室等で行われ、
その後、病棟等で輸液セットの刺通その他の処理を行い
人体に投与することが多い。
上記のような状況下にあるのに、排出口と混注口を共
用するように設定されている場合には、混注後病棟に運
んで瓶針を刺通するまでの間に、該ゴム栓が汚染されて
しまう可能性があるものであり、院内汚染に対して最善
の対策がなされているとは言えないものである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、混注時に該医療容器を破損することなく、
すなわち、該密封開封手段に注射針を刺通する時に該注
射針が該医療容器の容器壁等に触れることによって該容
器壁にピンホール等の穴を開けてしまうようなミスをす
ることなく混注でき、ユーザーが該医療容器を取り扱う
時に、また、該医療容器の製造工程において邪魔になら
ないように、また、包装材料等を破損しにくいように形
成され、生産性が良く、コストが安く、品質が良い混注
口を提供することにある。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、上記諸目的を達成すべく、鋭意検討し
た結果、医療容器内に連通して接合された箇状筺体と、
該医療容器との接合部でない側に開口された該筺体の開
口部を密封するとともに、注射針等が刺通される密封刺
通手段と、該筺体内または該医療容器内に、該筺体と一
体または別体として配され、且つ注射針等の該医療容器
内への侵入を制限するために設けられた構造体とを具備
してなることを特徴とする医療容器の混注口であれば、
前記問題点を解消できることを見出し本発明に至った。
[構成の具体的な説明] 以下に、本発明を図面を参照にしながら具体的に説明
する。
第1図は、本発明の基本的な形態の混注口に注射針等
を刺通した状態を示す断面図であり、第2図は、そのA
ーA'断面図である。
本発明の混注口1は、少なくとも、医療容器2に連通
して接合された筺体3と、該医療容器2との接合部4で
ない側に開口された該筺体の開講部に該開口部を密封す
るとともに、注射針等5を刺通することによって実質的
に密封状態を維持したまま該筺体3内または該医療容器
2内に該注射針等5の少なくとも先端を導入することが
できる密封刺通手段6と、該筺体3内または該医療容器
2内に該筺体3の一体に形成された、または、該筺体3
に別部品として組み込まれた該注射針等5の該筺体3内
または該医療容器2内への侵入を制限するために設けら
れた構造体7とを具備してなる医療容器の混注口であ
る。
該医療容器2に該混注口1から混注口する場合、すな
わち、該医療容器2に充填された薬液等に他の薬液類を
注射器等により注入する場合、該注射器にセットされた
注射針等5を該密封刺通手段6に、少なくとも該注射針
等5の先端が該密封刺通手段6を貫通して該筺体3内に
侵入して該注射器に充填された薬液等を該筺体内に注入
することができる位置まで刺通すれば混注の目的は達成
される。ところが、該注射針等5は一般的に長いので、
該注射針等の先端はさらに深く侵入でき、該筺体が小さ
い場合には、該注射針等5の先端は該筺体を越えて該医
療容器内に侵入し、さらには、向かい側の容器壁にまで
達しこれを破損してしまう恐れが多分にあるのであった
が、本発明の混注口1は、該注射針等5の該筺体3内ま
たは該医療容器2内への浸入を制限するための構造体7
が設けられており、該注射等5の先端またはその周辺が
該構造体7に衝突してそれ以上奥に侵入することができ
ないので、該医療容器の容器壁を破損する恐れのないも
のである。
また、該筺体3内に注入された薬液等は、該構造体7
またはその周辺に開けられた、少なくとも通常の操作に
おいては、該密封刺通手段6を刺通して該筺胎3内に侵
入した該注射針等5は通りぬけることができないが、該
注射針等5から注入された薬液等は容易に該医療容器2
内に侵入することができるような該医療容器2内の該筺
体3内とを連通する連通口8を介して該医療容器2内に
充填された薬液等と混合される。
第3図は、本発明の混注口の基本形態を、さらに、発
展させた形態の混注口を示す断面図であり、第4図は、
該混注口に注射針等を刺通した状態を示す断面図であ
る。また、第5図は、該混注口の構成部品を離して示し
た分解立体図である。
本発明を発展させた形態の混注口1の基本形態は前記
の混注口と同じだが、該筺体3に別部品として組み込ま
れた該構造内7が、該筺体3乃に該構造体7の少なくと
も一部を残こす状態で該筺体3または該医療容器2内を
移動することが可能な構造、例えば、該混注口1が、該
筺体3の該医療容器2との接合部付近において狭窄部9
を有し、該構造体7が該密封刺通手段6側に該狭窄部9
よりも大きいストッパー部分10と、該医療容器2側に該
狭窄部9よりも小さい侵入部11とを有し、該構造体7を
該容器2側に一杯に移動した時、該ストッパー部分10
が、該狭窄部9に引っ掛かって該侵入部11が該医療容器
2内に侵入する位置を制限するような構造を有するとと
もに、反対に、該構造体7を該筺体3側に一杯に移動し
た時に、該構造体7の全部が該筺体3の該医療容器2と
の接合部4より該筺体3側に納めることができる構造を
有するものである。
該医療容器2に該混注口1から混注する場合、該注射
針等5の該筺体3内または該医療容器2内への侵入を制
限するための構造体7が、該注射針等5の先端またはそ
の周辺に押されることによって、該侵入部11が該注射針
の先端と共に該医療容器2内に侵入し、該ストッパー部
分10が、該狭窄部9に引っ掛かって該侵入部11および該
注射針等5の先端が該医療容器2内に侵入する位置が制
限される。該侵入部11またはその周辺に、少なくとも通
常の操作においては、該密封刺通手段6を刺通して該筺
体2内または該侵入部11内に侵入した該注射針等5は通
りぬけることができないが、該注射針5等から注入され
た薬液等は容易に該医療容器2内に侵入することができ
るような該医療容器2内と該筺体3内または該侵入部11
内とを連通する連通口8が形成されていて、注入された
薬液は該医療容器2内に充填された薬液等と容易に混合
される。該連通口8は、該医療容器内に侵入した侵入部
11に開口することができるので前述の混注口に比べて、
該医療容器2内の薬液等との混合がスムースに行われる
ものである。
なお、上記では、該ストッパー部分10が該構造体7の
有するフランジ状の部分であったが、該ストッパー部分
10の構造は、何もその形態に限ったものではなく、例え
ば、該構造体7が錐体状構造を有し、該錐体状構造の外
周の大きい側に該ストッパー部分10の機能を持たせるこ
ともできる。
また、ここでいう注射針等とは、該密封刺通手段を刺
通して外部から該筺体内に薬液等を注入することができ
るものであれば良く、通常は、注射針、金属製またはプ
ラスチック製の瓶針等が使用される。
なお、第6図は、本発明の混注口を接合した医療容器
の正面図であり、第7図は、その側面図である。
該医療容器は、容器本体21と該医療容器に充填された
薬液等を排出するための排出口22と該医療容器をガート
ル台等に吊るすための懸垂口23を有する懸垂部24と本発
明の混注口1から構成されている。また、該排出口22
は、さらに、排出口本体27と該排出口の開口部を密封す
るとともに輸液セット等に付属した瓶針等でこれを刺通
することによって該医療容器に充填された薬液を排出す
ることができる排出口密封刺通手段25、例えばゴム栓と
該排出口密封刺通手段25の表面を使用直前まで無菊的に
維持するための保護膜26とから構成されている。
なお、本発明の混注口に使用される材料は、該混注口
を構成する部品により異なる。
該筺体は該医療容器に接合するので、該筺体を形成す
る材料は、該医療容器の接合部との接着性が良いほうが
好ましく、すなわち、該医療容器の接合体を形成する材
料と同種の材料で形成することが好ましいが、接着剤の
選定または接着面の前処理等により、該医療容器の接合
体を形成する材料と同種の材料に限定されるよのではな
く、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、または、樹脂以外の
材料で形成することができるが、通常は、成形性が良い
熱可塑性樹脂が採用される。例えば、直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、エ
チレン酢酸ビニル共重合樹脂、ナイロン11、ABS樹脂、
ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂から選定され
る。
また、該密封刺通手段は、注射針等を刺通することが
でき、刺通時および該注射針等を抜いた時に刺通部から
の漏れがないような材料で形成される。このような材料
として、一般に、ゴム系の材料、すなわち、天然のまた
は合成のゴム、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ス
チレンブタジエンゴム、アクリロニトルブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソブチレン・イソプレンゴム
等が採用される。
なお、該密封刺通手段は、必ずしも1種類の材料で構
成されている必要はない。例えば、前記ゴム系の材料で
形成された成形品と他の樹脂により形成された成形品と
の組み合わせであっても構わない。
また、該構造体を形成する材料は、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、または、樹脂以外の材料で形成することが
できるが、通常は、成形性の良い熱可性樹脂が使用され
る。
なお、本発明の混注口の形態は、第1図または第4図
の形態に限られたものでなく、第8図ないし第11図の形
態を含め色々な形態のものが考えられる。
第8図ないし第11図は、本発明の他の形態の混注口に
注射針を刺通した状態を示す断面図である。
第8図ないし第10図は、該注射針等5の刺通方向と該
構造体7または該筺体3に開いた連通口8の開口する方
向が異なるために該注射針等5は容易には通り抜けるこ
とはできないが、該筺体3内に注入された薬液は、該連
通口8を通って該医療容器2内に侵入することができる
ものである。
また、第11図は、該筺体3と一体に形成された該構造
体7の少なくとも一部が、該医療容器2内、すなわち、
該医療容器内2と該筺体3の接合面4よりも該医療容器
2側に入り込んでいるものである。
第11図のような形態の混注口は、本発明の混注口に含
まれるが、該医療容器と該筺体の接合面よりも該医療容
器側に入り込んでいる部分があまり大きいと、該混注口
は該医療容器と接合する時に邪魔になるので、該構造体
は該筺体の該医療容器との接合部より該筺体側にある方
が好ましく、また、該構造体が移動する場合には、該構
造体を該筺体側に一杯に移動した時に、該構造体の全部
が該筺体の該医療容器との接合部より該筺体側に納める
ことができる構造であるほうが好ましい。
また、該構造体を移動することができる形態にする場
合においても、該構造体が別部品である必要はなく、た
とえば、該筺体との連結部に蛇腹状の構造を付与するこ
とによって該構造体の少なくとも一部が移動できるよう
にすることもできる。
さらに、該混注口を該医療容器と接合する時に邪魔に
ならない構造であら場合は、該筺体を形成する樹脂が該
医療容器の外層を形成する樹脂と同種の樹脂であって、
該医療容器の内層同士が熱接着される温度よりも、該筺
体が該医療容器と熱接着される温度よりも高いほいが好
ましい。すなわち、該医療容器の該筺体を接合する部分
の容器壁が、該医療容器の内面を形成する樹脂の熱接着
開始温度の方が外面の樹脂を形成する樹脂の熱接着開始
温度よりも高い多層シートにより形成されているほうが
好ましい。
例えば、該医療容器を形成するシートの内面を形成す
る樹脂が直鎖状ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂
の樹脂混合物であって、外面を形成する樹脂が直鎖状ポ
リエチレン樹脂であるような多層シートであって、該筺
体を形成する樹脂が直鎖状ポリエチレン樹脂であるよう
な構成が好ましい。
[実施例] 次に、実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例 多層インフレーション成形機により、直鎖状低密度ポ
リエチレン(商品名:ニポロン−L、東ソー株式会社
製、密度:0.925g/cm2、MI:0.8)とポリプロピレン(商
品名:チッソポリプロ、チッソ株式会社製、密度:0.90g
/cm2、MI:0.7)の樹脂混合物からなる層30μmを内層に
有し、直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:ニポロン−
L、東ソー株式会社製、密度:0.925g/cm2、MI:0.8)か
らなる層220μmを外層に有する折径250mmの多層インフ
レーションシートを成形した。また、直鎖状ポリエチレ
ン(商品名:ニポロン−L、東ソー株式会社製、密度:
0.920g/cm2、MI:20)にて内径17mm、外径21mm、の箇状
の成形物の一方の端には厚さ1mm外径23mmのフランジを
有するポート、および、第1図に示した形態の筺体、す
なわち、内径5mm,肉厚1mm、長さ10mmの箇状成形物の一
端に、厚さ0.5mm、外径12mmのフランジ状部分を有し、
該箇状成形物のフランジ状部分のある側の内側に厚さ1.
5mmの構造体を有し、該構造体と該箇状部分との接合部
に幅0.5mm、長さmmの連通口を4箇所設けた筺体を成形
した。
また、イソプレンゴムで該筺体の開口部に栓をするた
めの密封刺通手段、いわゆる、ゴム栓を整形した。な
お、該密封刺通手段の刺通部の厚さは4mmとした。
次に、該多層シートおよび該排出口により、医療用輸
液バッグを形成した。また、該筺体の開口部を該密封刺
通手段で栓をして組み立てた。
次に、医療用輸液バッグに5mmの穴をポンチで開け平
盤上に置いて、該穴に該筺体の連通口部分が一致するよ
うに該混注口をおいて、該混注口のフランジ上部分に上
からニトフロンシートを介して145℃に加熱した熱板を1
5秒間押し付けて該混注口を該医療用輸液バッグの表面
に溶着したところ、該混注口と該医療用輸液バッグとは
十分に溶着しているのに対し、該医療用輸液バッグの内
面相互は溶着せずに容易に該混注口の接合ができた。
なお、該混注口の反対側に開いた5mmの穴は、該容器
本体と同材質のシートを、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂側が該医療容器の穴の開いた部分の周辺の表面に密着
するように重ね、該筺体を該医療用輸液バッグに接合す
るのと同じ方法で接合して塞いだ。
このようにしてできた本発明の混注口付きの医療容器
に蒸留水を充填し減菌後、該混注口から10mlのシリンジ
に18Gでカヌラの長さが40mmの注射針をセットし、赤イ
ンクで色を着けた蒸溜水を入れてから、該混注口の密封
刺通手段に刺通した。この時、該注射針が該構造体にぶ
つかるのが容易に分かったので、その位置で赤インクで
色を着けた蒸留水を注入したところ、該医療容器内の蒸
留水が赤く染まっていくのが確認された。なお、上記操
作によって、該医療容器の該混注口以外の部分に傷つく
ことはなかった。
[本発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、混注時に該医療
容器を破損することなく混注でき、ユーザーが該医療容
器を取り扱う時に、また、該医療容器の製造工程におい
て邪魔ならず、また、包装材料等を破損しにくいように
小さく形成することができ、生産性が良く、コストが安
く、品質が良い混注口を医療容器に取り付けることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の基本的な形態の混注口に注射針等を
刺通した状態を示す断面図であり、第2図は、そのA−
A'断面図である。 第3図は、本発明の混注口の基本形態を、さらに、発展
させた形態の混注口を示す断面図であり、第4図は、該
混注口に注射針等を刺通した状態を示す断面図である。
また、第5図は、該混注口の構成部品を離して示した分
解立体図である。 第6図は、本発明の混注口を接合した医療容器の正面図
であり、第7図は、その側面図である。 第8図ないし第11図は、本発明の他の形態の混注口に注
射針を刺通した状態を示す断面図である。 1……混注口、10……ストッパー部分 2……該医療容器、11……該侵入部 3……筺体、21……容器本体 4……接合部、22……排出口 5……注射針等、23……懸垂口 6……密封刺通手段、24……懸垂部 7……構造体、25……排出口密封刺通手段 8……連通口、26……保護膜 9……該狭窄部、27……排出口本体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医療容器内に連通して接合された箇状筺体
    と、該医療容器との接合部でない側に開口された該筺体
    の開口部を密封するとともに、注射針等が刺通される密
    封刺通手段と、該筺体内または該医療容器内に、該筺体
    と一体または別体として配され、且つ注射針等の該医療
    容器内への侵入を制限するために設けられた構造体とを
    具備してなることを特徴とする医療容器の混注口。
  2. 【請求項2】該構造体は注射針等の先端が刺通できない
    ものであり、且つ該筺体と医療容器内とを連通する連通
    孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の医
    療容器の混注口。
  3. 【請求項3】該構造体は該筺体内または該医療容器内に
    固定された仕切りであることを特徴とする請求項2記載
    の医療容器の混注口。
  4. 【請求項4】該構造体は一部において該筺体と繋がった
    ままの状態で、または一部が該筺体内に残る状態で、該
    筺体内または該医療容器内に移動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の医療容器の混注口。
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