JP2907142B2 - 振動監視装置及び振動監視条件決定装置 - Google Patents
振動監視装置及び振動監視条件決定装置Info
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- JP2907142B2 JP2907142B2 JP23125496A JP23125496A JP2907142B2 JP 2907142 B2 JP2907142 B2 JP 2907142B2 JP 23125496 A JP23125496 A JP 23125496A JP 23125496 A JP23125496 A JP 23125496A JP 2907142 B2 JP2907142 B2 JP 2907142B2
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Description
圧シリンダなどの各種の機器に付設して振動センサの出
力をコンピュータなどで分析処理することで、機器の振
動が正常か異常かを判別する振動監視装置及び振動監視
条件決定装置に関し、特に、さまざまな監視対象に適用
可能な汎用性の高い振動監視装置及び振動監視条件決定
装置に関する。
記載されているように、次のような振動監視装置が知ら
れている。この装置は、監視対象となる各種機械などの
振動を振動センサで検出し、そのセンサ出力をコンピュ
ータなどの情報処理装置で分析処理し、監視対象の振動
が正常か異常かを以下のように判別する。
態にて前記情報処理装置を学習モードで動作させる。こ
の学習モードでは、前記振動センサからの振動波形を適
宜期間にわたってサンプリングし、予め決められた複数
の分析項目に従って振動波形を分析し、各項目の分析デ
ータをそれぞれ統計処理し、その処理結果(つまり、正
常振動の波形の特徴)に基づいて振動の正常・異常を判
定するためのアルゴリズムを決定する。
波数,振幅,最大値,最小値,ピークtoピーク値,高
レベルしきい値を越えた回数,低レベルしきい値を越え
た回数,極小値の発生回数などであり、振動波形の特徴
を抽出するのに適した項目である。
からの振動波形を随時サンプリングし、学習モードと同
様に各分析項目に従って振動波形を分析し、各項目の分
析データを前記判定アルゴリズムに従って処理すること
で、監視対象機器の振動が正常なのか異常なのかを判定
する。
習モードにて入力された監視対象機器の正常な振動波形
に基づいて正常・異常の判定アルゴリズムが自動生成さ
れる。したがって、一般ユーザがこの振動監視装置を特
定の機器に適用するにあたり、その適用機器の正常振動
および異常振動の特性を分析したり、その分析結果に基
づいて適切な判定アルゴリズムを考える面倒な準備はい
っさい必要ない。つまりユーザは、振動センサを適用機
器に取り付けて装置を学習モードで動作させるだけでよ
く、その後の実動作モードでは正常振動・異常振動が適
切に判定される。この面では実に便利な優れた振動監視
装置である。
動作モードで振動センサからの振動波形を分析処理する
際の分析項目が装置設計段階で一意的に決まっているの
で、例えばモータなどの機器に適用した場合には適切な
判定が行えるものの、油圧シリンダなどの機器に適用し
た場合には判定の信頼性が低下するといったように、適
用対象によって相性の善し悪しがでるという問題があっ
た。したがって、検査対象に応じて予め適切な分析項目
を設定する必要があり、係る設定は実際には煩雑・困難
であり、設定を誤ると誤判定を起こすおそれがある。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、振動特性の異なる各種の機器や装置に適用した場合
でも、自動設定される適切な分析項目および判定アルゴ
リズムに従って正常・異常の判定が正しく行えるように
した振動監視装置及び振動監視条件決定装置を提供する
ことにある。
ため本発明では、学習開始の指示が与えられると学習モ
ードを開始し、この学習モードにおいて振動源が正常か
異常かを判定するための判定方法を振動センサから入力
した正常時の波形情報に基づいて決定する手段と、前記
学習モードが終了した後、前記決定した判定方法に基づ
いて振動センサから入力した波形情報を分析することに
より振動源が正常か異常かを判定する実動作モードを実
行する手段とを備え、前記学習モードにおける判定方法
の決定を、前記振動源の種類の変更の有無を問わず前記
正常時の波形情報及び予め当該振動監視装置が有するデ
ータまたはアルゴリズムのみに基づいて行うように構成
した(請求項1)。
る」とは、振動監視装置の製造、出荷時からすでに有し
ている場合のほか、振動監視装置の使用者が与えた結果
有している場合も含む。但し、特定の振動源の種類の変
更に対応するために使用者が与えた結果有している場合
は含まない。
は、例えば、ソフトウエアによって実現される条件分岐
を含むアルゴリズム、データテーブルの参照、ハードウ
エアによって実現されるアルゴリズム、特にファジィ技
術またはニューラルネットワーク技術を用いるもの等を
広く含むものである。
れたか否かにかかわらず、学習モードの実行により、正
常な振動に基づいて自立的に適正な判定方法を決定する
ので、以下の作用効果を発揮する。
に使用した場合に、使用者の熟練を要さず、かつ、検査
する製品が変更された場合にも簡単な段取り替えで使用
できる。
の変わったものに対して学習を行えば、それに適した判
定方法が決定される。よって、同じ仕様の振動監視装置
を種々の設備の監視のために使用できるので、製造者に
おいて振動監視装置の製造が容易になり、使用者におい
て設備への振動監視装置の据え付け、振動監視装置の補
充品の管理が容易になる。単一製品を検査する製品検査
ラインに使用した場合も同様である。
る種類の装置への変更でも適用できる(請求項2)。つ
まり、ここでいう振動源の種類の変更は、同じ装置の単
なるパラメータの変更ではない。
的に前記実動作モードとなるように構成したり(請求項
3)、或いは前記学習モードを終了した後、指示が与え
られることにより前記実動作モードとなるように構成す
ることができる(請求項4)。そして、上記「自動的に
実動作モード」に移行するとは、学習モード終了後、無
条件に実動作モードとなる場合はもちろんのこと、所定
の条件が満たされた場合に実動作モードとなる場合を含
む。一例をあげると、例えば、所定の振幅以上の振幅の
波形情報入力があることを条件として実動作モードとな
ることなどがある。
するための出力を行うように構成することもできる(請
求項5)。そして、「学習モード中であることの識別」
は、前記学習モード中に学習モード中である旨の出力を
行うこと(請求項6)、前記学習モードを終了した後
に、学習モードが終了した旨の出力を行うこと(請求項
7)、前記学習モードを終了した後、自動的に前記実動
作モードとなり、前記実動作モード中に実動作モードで
ある旨の出力を行うこと(請求項8)、などにより実現
できる。
より、振動監視装置の使用者は、現在行って良い処理
や、行ってはいけない処理を簡単に理解でき、誤作動に
よる学習エラーや判定エラーをしてしまうおそれがなく
なる。つまり、学習中であれば、正常振動のみを与える
必要があるので、振動源に触れたりして異常振動を発生
させないようにする。さらには、正常な振動を発生し続
ける必要があるか否かの判断もできる。また、実動作モ
ードに移行して良いか否かの判断もできる。係る出力に
基づく使用者の判断・処理は、上記のものに限られない
のはもちろんである。
する特徴量の種類を選択することを含むものである(請
求項9)。
る変更手段(実施の形態では、「判別設定部7a,知識
設定部7b,調整ボリューム30等に相当)をさらに備
えるとより好ましい(請求項10)。係る場合に、前記
変更手段としは、前記学習モードを複数回実行し、最後
の学習モードの実行によって前回学習モードで決定した
判定方法を変更するものとすることができる(請求項1
1)。さらに、前記最後の学習モードを開始した後に、
その最後の学習モードを開始する以前に有効としていた
判定方法を有効な判定方法として採用する手段(実施の
形態では、「図16〜図18に示すフローチャートを実
行する部分」に相当)を有するように構成するとなおよ
い(請求項12)。また、最後の学習モードの実行のた
めに入力した波形情報についての特徴量の値と、前回ま
での学習モードの実行によって取得した特徴量の値との
不一致の程度を示す情報を出力する(実施の形態では
「表示部28」に相当)ようにしてもよい(請求項1
3)。さらにまた、前記不一致の程度を所定の基準によ
り2値化して出力する(実施の形態では「異常LED2
9」に相当)ようにするとなお好ましい(請求項1
4)。
方法を修正するようにすると、熟練者等による判定結果
と、実動作モードを実行して得られた結果が異なる場合
に、判定方法を調整することにより、より正確な判定が
行えるようになる。その場合に、請求項12のように構
成すると、不要な学習結果(判定方法)を除去すること
により、過去に行った学習結果のうち、適正なものに基
づいて判定方法を決定することができる。また、請求項
13,14のようにすると、異常の有無や、不一致の程
度がわかるので、監視対象物に対する評価が簡単に行え
るばかりでなく、逆の観点から見ると、その判定結果が
正しいか否かを確認することができる。そして、判定結
果が例えば熟練者の判定結果と異なるような場合には不
一致の程度から、その調整量を予測でき、簡単に調整処
理が行える。
習モード」とは、最初の学習モードの実行を開始してか
ら現在までの間に実行した学習モードのうち最後に実行
した学習モードをいう。将来さらに学習モードが実行さ
れるか否かは問わない。ここで、最初の学習モードと
は、判定方法が当該振動監視装置に保存されていない状
態から最初に実行した学習モードをいう。また、請求項
13に規定する「実行のために入力した波形情報」と
は、学習モードの開始直前に入力して記憶されている波
形を用いる場合を含む。
に前記学習モードでは、判定に使用する特徴量の種類を
選択し、前記判定方法は、前記選択した特徴量について
しきい値を設定し、前記実動作モードの実行のために入
力した波形情報についての特徴量の値と前記しきい値と
の関係に基づいて判定するものであり、前記判定方法を
変更する変更手段は、与えられた指示に基づいて前記し
きい値を変更するものとすると好ましい(請求項1
5)。係る場合に、前記選択する特徴量の種類は複数で
あり、前記判定方法を変更する手段は、前記複数の特徴
量について設定した各しきい値のうち少なくとも2つの
しきい値を一括して変更するものとすることができる
(請求項16)。
形情報の入力を複数回に分けて行うようにしてもよい
(請求項17)。つまり、例えば予め学習回数が5回と
設定されており、製品検査ラインで5台の監視対象物か
ら波形情報の収集だけをまず行い、5台分の波形情報か
ら一気に判定方法の決定を行うような場合を含む。この
場合には、学習モードの実行は1回だけとなる。
モードの実行のために入力した波形情報についての特徴
量の値と前記学習モードの実行によって取得した特徴量
の値との不一致の程度を示す情報を出力する(実施の形
態では、「表示部28」に相当)ようにしてもよい(請
求項18)。
監視装置内に保持しているか否かを示す情報を出力する
(実施の形態では、「学習済みLED」に相当)ように
構成するとなお良い(請求項19)。このように、学習
済みか否かの情報を出力すると、使用者は、学習を行う
必要があるか否かを判断することができ、すでに学習済
みの場合には、いきなり実動作モードを実行することが
できるので、再度学習を行うことの労力及び時間の無駄
を省ける。逆に、学習データがないのに誤って実動作モ
ードを実行してしまうこともなくなる。
としては、以下の要件〜を備えるように構成するこ
とである(請求項21)。 監視対象となる振動系の振動を振動センサで検出し、
そのセンサ出力を情報処理装置で分析処理し、監視対象
振動系の振動が正常か異常かを判別する。 監視対象振動系が正常振動している状態にて前記情報
処理装置を学習モードで動作させ、その学習モードで
は、前記振動センサからの振動波形を適宜期間にわたっ
てサンプリングし、予め決められた多数の分析項目に従
って振動波形を分析し、各項目の分析データをそれぞれ
統計処理して変化の少ないいくつかの分析データを選出
し、選出した分析データに該当する分析項目を実動作モ
ードでの監視項目と決定するとともに、決定した複数の
監視項目の分析データに基づいて振動の正常・異常を判
定するためのアルゴリズムを決定する。 前記学習モードを終了後に前記情報処理装置を実動作
モードで動作させ、その実動作モードでは、前記振動セ
ンサからの振動波形を随時サンプリングし、前記学習モ
ードで決められた前記監視項目に従って振動波形を分析
するとともに、その分析データを前記学習モードで決め
られた前記判定アルゴリズムに従って処理して正常・異
常を判定する。
の分析項目の具体例を示すと、最大値,最小値,ピーク
toピーク値,高レベルしきい値を上回った回数,低レ
ベルしきい値を下回った回数,高レベルしきい値を上回
った時間,低レベルしきい値を下回った時間,極小値の
発生回数のうち所定のデータを含むものとすることがで
きる(請求項22)。
より複数の周波数帯域に弁別され、各帯域ごとに前記分
析項目の分析が行われるように構成することができる
(請求項23)。さらに、前記学習モードの開始時に前
記振動センサの出力レベルを所定範囲内に収める自動ゲ
イン調整処理を行うようにしてもよい(請求項24)。
さらにまた、外部からの指令入力に応動し、指定された
前記分析項目を前記監視項目として採用する手段を備え
るとなおよい(請求項25)。そして、外部からの指令
入力に応動し、指定された前記分析項目を前記監視項目
から除外する手段を備えるとなおよい(請求項26)。
外部からの指令入力に応動し、前記判定アルゴリズムに
おける指定されたパラメータを指定通りに変更する手段
を備えてもよい(請求項27)。
動の波形を多数の分析項目に従って分析するものの、そ
の分析結果で実動作モードで採用する分析項目を選択す
る。どのような機器を監視対象とするのかによって、ど
れとどの分析項目に正常・異常の差が出やすいかを学習
モードで解析し、実動作モードでは選択された少数の分
析項目(特徴量)についてのみ分析処理する。
では、学習開始の指示が与えられると、振動センサから
入力した正常時の波形情報に基づいて、予め用意した複
数の特徴量の中から振動源が正常か異常かを判定するた
めの特徴量の種類を決定し、決定した特徴量の種類を出
力するように構成した(請求項20)。
1に振動センサ2が付設され、そのセンサ出力が可変利
得アンプ3とフィルタ(LPF4a,BPF4b,HP
F4c)およびマルチプレクサ5を経てコンピュータ6
に入力される。コンピュータ6は、後述するように学習
モードのイニシャル処理として可変利得アンプ3のゲイ
ンを調整する。またコンピュータ6は、3つのフィルタ
(LPF4a,BPF4b,HPF4c)をそれぞれ通
過したセンサ出力をマルチプレクサ5を高速で切り替え
ながらサンプリングし、ディジタル変換して以下のよう
に分析処理する。
イコンやDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)
からなる。これにはキーボードなどの入力部7と液晶パ
ネルやCRTなどのディスプレイあるいはプリンタなど
の出力部8が付帯している。コンピュータ6は本発明の
振動監視装置としての主要な情報処理を行う。その情報
処理は前記学習モードと実動作モードとが中心になる。
両モードの処理内容の概要を図2,図3のフローチャー
トに示している。
の実行指令を与えると、図2の学習モードの処理が実行
される。このとき、監視対象機器1を正常な振動状態に
おき、振動センサ2により正常な振動波形を検出する。
そして、まずそれまでの学習情報をクリアする(ST1
01)。次に可変利得アンプ3のゲインを適切に調整す
る(ST102)。つまり、振動センサ2の出力をアン
プ3,フィルタ4,マルチプレクサ5を介して読み込
み、その入力レベル(アンプ3の出力レベル)が予め決
められた適切な範囲内に収まるようにアンプ3のゲイン
を調整する。
出力(監視対象機器1の正常な振動波形)をアンプ3,
フィルタ4,マルチプレクサ5を介して高速でサンプリ
ングし、そのデータを次のように解析する。
タ収集・解析処理では振動センサ2の出力を適宜期間に
わたってサンプリングし、サンプリングした振動波形に
ついて以下の各分析項目(1)〜(8)のデータ分析を
する。
cの各出力について前記の8項目のデータ分析を行うの
で、合計では8×3=24の分析項目がある。
返し、各回の分析データをそれぞれ統計処理し、24項
目の各100回の分析データの標準偏差をそれぞれ求め
る。つまり一例をあげると、フィルタ4aの出力につい
ての分析項目(1)の最大値を100回のサンプリング
時間の各回ごとに求め、求めた100個の最大値データ
の標準偏差を計算する。
の標準偏差をそれぞれ求め、24個の標準偏差データを
小さい順に並べ、小さい方から順に3個のデータをピッ
クアップする。ここで、一番小さい標準偏差をxとし
(その分析項目をKxとする)、二番目に小さい標準偏
差をyとし(その分析項目をKyとする)、三番目に小
さい標準偏差をzとする(その分析項目をKzとす
る)。なお、ここでは標準偏差の小さいものから順に3
個を選択したが、その選択する個数は3個に限ることは
なく任意の数に設定できる。また、そのように予め選択
する個数を決定するのではなく、例えばある基準値以下
におさまっている標準偏差を持つものをすべて分析項目
としてもよいなど、その選択基準は種々のものを取るこ
とができる。但し、いずれの方法を採るにしても、正常
状態であまり変動がない(異常状態では変動する)特徴
量を分析項目とするのがよい。
分析項目のうちの前記の3つの分析項目KxとKyとK
zを実動作モードでの監視項目として選定する。さらに
ステップ105では、この3つの監視項目KxとKyと
Kzの分析データに基づいて振動の正常・異常を判定す
るためのアルゴリズムを生成する。
よび下限を設定する。そして、実際の監視時(実動作モ
ード)では、抽出された特徴量がその設定した範囲内か
否かにより異常の有無を判断するようになる。そして、
具体的な正常範囲の決定手法としては、例えば、各特徴
量の分散度合いに基づいて行うことができる。すなわ
ち、偏差をσとして、分散度合いを3σとした場合に平
均値±3σを正常範囲とし、「平均値+3σ」が上限と
なり「平均値−3σ」が下限値となる。また、「最大値
+3σ」を上限とし「最小値−3σ」を下限値としても
よい。
を決定したならば、その決定内容を出力部8で表示し、
自動的または入力部7からの指令を待って図3に示す実
動作モードに移行する。つまり、振動センサ2の出力を
アンプ3,フィルタ4,マルチプレクサ5を介して高速
でサンプリングし、所定の分析単位時間ごとに3つの監
視項目KxとKyとKzの分析データを求める(ST2
01)。各監視項目の算出アルゴリズムは、学習モード
の時の特徴量抽出と同様で、所定のサンプリング時間に
したがって、所定数データを取得し、その取得したデー
タに基づいて監視項目の実データを得る。
すなわち上限及び下限値と大小判断を行い監視対象機器
1の振動が正常か異常かを判定する(ST202)。そ
して、その判定結果を出力部8に向けて出力する(ST
203)。この一連の動作を高速で繰り返し実行する。
ード以外にもいくつかの付帯モードがあり、その中に強
制セットモードがある。これは入力部7からその旨の指
令を与えることで実行され、前述のように学習モードで
自動設定された監視項目Kx,Ky,Kzを外部入力に
より変更したり(項目を削除したり、新たに別の項目を
設定する)、判定基準となる正常範囲を定める際の範囲
(±3σを±nσに設定する)を外部入力により変更す
ることができる。このようにすることで装置の融通性が
高くなる。
ュータ6の内部構造の一例を示している。同図に示すよ
うに、符号10は振動検出部であり、図1で示す振動セ
ンサ2,可変利得アンプ3,各フィルタ4並びにマルチ
プレクサ5からなる。
(アナログ)をデジタル変換部11に与え、そこにおい
て所定のサンプリング時間でデータを取り込みデジタル
信号に変換後、振動検出調整部12,特徴量選択部13
並びに判定部14に送るようにしている。振動検出調整
部12及び特徴量選択部13が学習モード時に動作し、
判定部14が実動作モード時に動作する。
時に得られるデータに基づいて可変利得アンプ3のゲイ
ンを調整したり、必要なフィルタを選択するためにマル
チプレクサ5に対し切替命令を送ったり(以上は振動検
出部10に制御信号を送る)、デジタル変換の際のサン
プリング時間を調整したり(デジタル変換部11に制御
信号を送る)するようになっている。
所定の処理を行い、必要な監視項目を決定し、その監視
項目及び正常範囲(必要な制御アルゴリズムも含む)を
学習部15に転送するようになっている。そして、実動
作時には、判定部14にてデジタル変換部11から与え
られる検出信号に基づいて、学習部15に格納された監
視項目についての特徴量を求め、それが正常範囲内か否
かを判定し、その判定結果を出力する。
ステップ103中の使用フィルタの切替・サンプリング
時間の決定が振動検出調整部12で行われ、ステップ1
03のデータの解析並びにステップ104,105が特
徴量選択部13で行われる。また、図3に示すステップ
201,202の処理が判定部14で行われる。そし
て、特徴量選択部13で行う特徴量抽出処理と、判定部
14で行う特徴量抽出処理は、処理対象の監視項目が異
なるだけで、具体的な抽出(演算)処理は同じにしてい
る。
な機能を示すと、図5〜図10に示すようになってい
る。すなわち、まず、図5,図6に示すような可変利得
アンプ3のゲインを調整するためのゲイン調整機能を有
しており、まず初期値として予め定められたゲインに設
定するとともにiを0にセットする(ST303)。
ンプリングしてN回データを取得し、その取得データ中
の最大値が予め設定された範囲に入っているか否かを判
断する(ST302〜305)。そして、範囲内にある
場合には現在のゲインに決定する(ST306)。
には、範囲内に入るようにゲインを調整(範囲よりも大
きい場合にはゲインを小さくし、範囲よりも小さい場合
にはゲインを大きくする)後(ST308〜311)、
ステップ302に戻り、再度データ取得並びに判定処理
を行う。そして、ステップ305の分岐判断でYes、
すなわち最大値が設定範囲内に入るまで上記処理を繰り
返し行う。
考慮して、一定回数以上調整を行っても最大値が設定範
囲内に入らない場合には、最も設定範囲に近くなるゲイ
ンに決定すべく、ステップ307を設け、設定範囲との
差が小さい時のゲインを記憶しておき、ステップ302
でインクリメントしていったiの値が設定回数以上にな
った場合にステップ311からステップ312に飛び、
ステップ307で記憶保持したゲインを設定する(ST
312)。これによりゲイン調整処理が終了する。
に示すようなフィルタの自動調整を行う機能を有してお
り、まず使用するフィルタの選択個数を設定する(ST
401)。本例の場合には、3種類のフィルタ4a〜4
cが用意されているので、ここで設定する個数は1〜3
となる(3個の場合はすべて使用のため、学習時に調整
は行わない)。そして、この値は入力部7を介して外部
から与えられる。
のフィルタを選択し(ST402)、振動検出部10か
ら入力信号をサンプリングしてN回データを取得し、そ
の取得データ中のしきい値越えしたデータ数を求め、そ
のデータ数が予め設定された範囲に入っているか否かを
判断する(ST403〜305)。そして、範囲内にあ
る場合にはそのフィルタを有効フィルタとして記憶する
とともに、設定範囲との差を記憶する(ST406,4
07)。また、範囲外の場合には設定範囲との差を記憶
する(ST407)。上記処理をすべてのフィルタに対
して行う(ST408,409)。
クが終了したならば、有効フィルタとして記憶された数
と、ステップ401で設定したフィルタ選択個数とを比
較し、有効フィルタ数の方が多い場合には、性能のよ
い、設定範囲との差の小さいものから順に有効フィルタ
として選択し(ST412)、実動作モードではその有
効フィルタを使用して判定する。
は、ステップ413に飛び、有効フィルタの有無がチェ
ックされ、ある場合にはステップ406で記憶した有効
フィルタすべてを選択し、無い場合には設定範囲との差
が最も小さいものを有効フィルタとして選択する(ST
414)。これによりフィルタ調整(選択)処理が終了
する。
10に示すようなサンプリング時間の自動調整を行う機
能も有している。この機能は、上記したゲイン調整と同
様に、初期値を設定し(ST501)、そのサンプリン
グ時間で実際にNのデータを取得するとともに、そのデ
ータのしきい値越え回数を求め、その回数が設定範囲内
に入っている場合には、そのときの時間をサンプリング
時間に決定する(ST302〜306)。
におさまるようにサンプリング時間を変更しながら調整
を行う(ST508〜511)。そして、一定回数以上
行っても範囲内に入らない場合には、それまでで最も近
い(設定範囲との差が小さい)サンプリング時間を、実
動作モードで処理する際のサンプリング時間に決定する
(ST507,512)。これによりサンプリング時間
の調整処理が終了する。
12により調整・決定されたゲイン,フィルタ,サンプ
リング時間を基にデジタル変換部11から出力される検
出データを予め設定されたデータ数(例えば256)だ
け取り込む。そして、フィルタが複数設定されている場
合には、各フィルタの出力をそれぞれ取り込む。する
と、時間順(取得順)にデータを並べると、例えば図1
1に示すような波形データが得られるので、その波形デ
ータから特徴量抽出を行い、上記した8個の監視項目の
データを算出する。
部10からの出力が0〜5Vの範囲としているので、振
動がない場合に中間の2.5Vになるようにオフセット
調整されている。そして、しきい値越えについての特徴
量算出は、本例では負側(2,5V以下)についてのみ
行うようにしたため、中間値(2.5V)に近い方のし
きい値(1.8Vに設定)が低レベルしきい値とし、遠
い方のしきい値(1.3Vに設定)が高レベルしきい値
となる。そして、各しきい値を上回るとは、数値的な大
小関係に着目すると、各しきい値よりも小さい値になっ
た時のことを意味する。
等を求め、ばらつきの少ない特徴量を実動作モードでの
判定に使用する監視項目に決定し、その決定した監視項
目についての正常範囲を求め学習部15に転送する。
7bは、それぞれ図1に示す入力部7の一部を構成す
る。そして、判別設定部7aから判別開始(実動作モー
ド稼働)命令が判別動作指令部17に与えられると、そ
の指令部17から振動検出調整部12に対しては動作停
止命令が送られ、調整処理を停止する。これと同時に指
令部17から判定部14に対して動作開始命令信号が送
られ、その開始命令に基づき判定部14は、学習部15
から監視項目およびその判別アルゴリズム(正常範囲を
特定する上限値および下限値)を取得する。そして、以
後、デジタル変換部11から出力される検出データを取
得し、監視項目に関する特徴量を算出し、それが正常範
囲内にあるか否かを判別し、その判別結果を出力部8を
構成する判別出力部8aに出力する。
動作開始命令に加えて、判別動作を有効にするか否かの
命令も判定部14に与えるようになっており、無効の場
合には判別処理を禁止し、前回の判別結果を保持するよ
うになる。そして、係る命令も判別設定部7aからの入
力等に基づいて行われる。
作する際に必要な各種命令を与えるもので、その操作パ
ネルの例を示すと、図12のようになっている。すなわ
ち、学習SW(押しボタン)をオンすることにより、学
習モードが稼働し、振動検出調整部12,特徴量選択部
13等に対して動作開始命令が送られる。また、調整モ
ードSWをONにすることにより、一度学習が終了し、
実動作モードで判別が行われている時に、判別条件(監
視項目や正常範囲など)を再調整するようになる。
出調整部12に与えられ、図7に示すステップ401の
処理を実行する際のフィルタ選択個数を入力する。上下
限値変更SWは、正常範囲を決定する際のマージン幅を
設定するためのもので、通常は本例では±3σとしたた
め、図示のようなディップスイッチの状態にしている
が、上記したように係るマージン幅の変更を行う場合に
は、ディップスイッチを変更することにより処理する。
いる際の判別結果並びに抽出した特徴量等をEEPRO
M,S−RAM等からなるデータ蓄積部18に格納でき
るようになっており、その内容を情報出力部(ディスプ
レイ)8bを介して出力可能としている。そして、誤判
別をした場合に、その誤判別した要因(異常と誤判別し
た場合には正常範囲外と認定した監視項目およびそのと
きの特徴量データ)を表示させ、不要特徴量削除SWの
押下により、当該監視項目を以後の判別に使用しないよ
うにする。これにより、より正確な判別を行う特徴量の
みを用いて判別処理をすることになるので、精度が向上
する。
動上下限値変更SWの押下により、正常範囲を変更する
ようにしてもよい。すなわち、このスイッチが押下され
ると、誤判別した監視項目の正常範囲を、誤判別したデ
ータが正しい範囲になるように正常範囲の上限値および
または下限値を変更する。一例を上げると、正常である
にも拘らず範囲外として異常と判別した場合には、その
誤判別したデータも含むように正常範囲を広げる(異常
を正常と判別した場合には逆に範囲を狭める)。
かの判断を上限値/下限値を用いたしきい値制御により
行うようにしたが、本発明ではこれに限ることはなく、
正常か否かの判定処理として、ファジィ推論を用いるこ
とによりより正確な判断を行うことができる。
ルと、図14に示すようなメンバシップ関数をファジィ
知識として備えておき(この例では選択する特徴量(監
視項目)は2個としている)、この基本知識を学習部1
5(データ蓄積部18)に格納しておく。そして、本発
明の要部である学習モードでの監視項目の抽出・決定並
びに判別アルゴリズムの生成は、以下の様にする。
た実施の形態と同様に行う。また、正常範囲(上下限
値)も上記と同様に求める。そして、監視項目を決定す
る際に用いた平均値を適合度が1とし、正常範囲を決定
する上限値および下限値をそれぞれ適合度が0になるよ
うな三角形をラベルMの関数とし、0〜下限値までの適
合度が1とし、平均値が適合度0になるような形状をラ
ベルSの関数とし、上限値〜MAXまでの適合度が1と
し、平均値が適合度0になるような形状をラベルBの関
数となるように設定する。
後、得られた特徴量を入力し上記したファジィ知識に基
づいて推論を行い、推論結果がある値以上か否かにより
正常/異常の判別を行うようにすることができる。
例では、使用する監視項目を決定する際に、各項目に軽
重付けすることなくばらつきの小さいものを選択するよ
うにしたが、本発明はこれに限ることはなく、各分析項
目に重み付けを行うようにしても良い。
るモータの場合に、しきい値越え時間がある一定の範囲
にある場合に異常がおこりやすいと言うような関係があ
る場合には多少正常時にばらつきがあったとしても、異
常の有無を判定するのには適した監視項目と言える。し
たがって、そのような場合には、しきい値越え時間が選
択されやすいようにある係数(1未満の正の数)を掛け
て、標準偏差が小さくなるようにする。また、必ずその
分析項目を監視項目に選択したい場合には、係数を0に
すればよい。
からのマニュアルで設定しても良く、或いは、判別に使
用しない監視項目も実動作モード中に特徴量抽出のみは
行うとともにその結果をデータ蓄積部19に格納してお
き、異常と判定されたときに変化が現れる監視項目をピ
ックアップし、再調整の時に自動的に係数を変更・設定
するようにしても良い。
習部15内に学習モードを実行して決定した監視項目と
正常範囲を格納するようにしたが、さらに監視項目等と
ともに、監視対象を対応付けて記憶するようにしても良
い。そして、複数の監視対象(設備,製品等)とそれに
対応する監視項目及び正常範囲を記憶させるとともに、
図示しない監視対象選択手段(例えば押しボタン)を設
けるようにしても良い。係る構成にすると、学習モード
で監視項目及び正常範囲を記憶させるときは、予めその
設備等の監視対象に対応する押しボタンを押すことによ
り行う。そして、実動作モードを実行する場合には、監
視対象の押しボタンをを押下することにより、判定に使
用する監視項目及び正常範囲を選択した後に行う。これ
により、直前に学習を行う必要がなく、予め各種の監視
対象に対する監視項目等を学習モードで取得しておくこ
とにより、異なる種類の監視対象に対し、その都度学習
することなく実動作モードで監視することができる。
明する。
製品検査工程に適用する場合には、まず、本発明の振動
監視装置を製品検査ラインの所定の位置に設置する。こ
の時、振動センサが振動監視装置に接続されており、そ
の振動センサは、ロボットアームに取り付けられ、3次
元空間で任意の位置に移動可能となっている。この状態
で、検査対象である製品が検査ラインを流れてきて所定
の位置に来ると、ロボットアームが動いて振動センサを
検査対象製品に接触させる。次いで、検査対象製品を作
動させると、振動センサが振動を検出し、その振動セン
サの出力に基づいて特徴量を抽出し、学習モードで決定
された監視項目,正常範囲(すなわち判定方法)にした
がって、検査する。
変更を行う場合は、正常品とわかっている製品を検査ラ
インに流し、これを振動源として学習モードを実行す
る。これだけで段取り替えは終了し、以後は、実動作モ
ードに切替えて、製品の検査を行う。
検査対象製品においてどのように組み込まれているのか
を考えて、熟練者が振動監視装置の判定方法を設定して
いた。これに比べて本発明品では、段取り替えが非常に
簡単になる。なお、検査対象製品が同一品種でも、ライ
ンへの製品の置き方を変更すると、それに伴い振動の状
況が変わってしまうことがある。このような場合でも、
その状態で学習モードを実行することによって、同様に
簡単に段取り替えができる。
の製品に対してのみ行って、決定した判定方法(監視項
目,正常範囲等)を記憶しておき、その後に、同じ種類
の製品を検査する必要がある場合に、その都度学習モー
ドを実行するのではなく記憶しておいた判定方法を採用
して実動作モードを実行することもできる。この様にす
ると、検査経験のある製品を検査するための段取り替え
が、判定方法の選択だけでよく、より簡単になる。
ついて説明する。まず、工場等の事業所においては、例
えばボイラー,空調装置,発電機,旋盤,プレス加工
機,搬送装置等の振動監視を行うべき多種多様な設備が
混在している。設備の種類の問わず、同じ仕様の振動監
視装置を各設備に設置する。そして、各設備において正
常運転時に学習モードを実行することにより、その設備
に対する振動監視装置の設定が完了する。
分かれており、1つの製品検査ラインでは1つの種類の
製品の検査しか行わない場合は、段取り替えの必要はな
いが、そのような場合にも本発明の振動監視装置を適用
すれば、同じ仕様の振動監視装置を各検査ラインに設置
し、各ラインにおいて少なくとも一度正常な製品につい
て学習モードを実行することにより、その検査ラインに
対する振動監視装置の設定が完了する。
備に対しても、同一の振動監視装置を用いることがで
き、汎用性が高まる。なお、監視対象の種類に応じて学
習モードによる監視項目等の判定方法の決定を行うた
め、実際に監視する際に使用される監視項目等は異なる
ことはあるが、装置構成としては同一仕様のものを使用
できる。
るとコストがかかるので、可搬型の振動監視装置を用い
て定期巡回をする場合がある。その場合には、振動監視
の対象とする各設備について正常運転時に学習モードを
実行し、その結果決定された判定方法を設備と対応させ
て振動監視装置に記憶させておく。そして、巡回時に
は、その設備に対応する判定方法を選択して実動作モー
ドを実行する。これにより、1個の振動監視装置を用い
て、複数の異なる設備に対する監視が行える。なお、こ
のハンディタイプを構成するためには、上記した学習部
15に対する変形例で示したように、学習部15内に複
数の監視対象物(設備)と、それに対応する監視項目,
正常範囲の判定方法を関連付けて記憶保持させておき、
実動作の際に、検査を行う監視項目を選択する機能を付
加しておく必要がある。
施の形態について説明する。本実施の形態では、上記し
た実施の形態を基本とし、振動監視装置が学習モードを
実行中であるか否かをを使用者が容易に理解することが
できるようにしている。図15は、本実施の形態の装置
の前面パネルを示している。
は、学習判定モード切替スイッチ20を学習モードに切
り替える。この状態ではまだ学習が開始されない。そし
て、学習スイッチ21を押下することにより行う。これ
により学習モードが動作し、装置に設けられている学習
LED22が点灯する。そして、この学習LED22
は、学習モードが終了すると消灯する。これにより、振
動監視装置の使用者は、学習LED22が点灯している
か否かにより、学習中か否かを容易に認識することがで
きる。
止させてよいかの判断が容易にできる。また学習中はノ
イズとなる振動を与えないように注意する必要がある
が、そのような注意状態をやめてよいかの判断もでき
る。さらに、実動作モードを開始する指示を与えてよい
かも判断できる。学習モードの実行に要する時間は、振
動波形の性質等によって異なる場合があるので予め正確
に知ることができないが、その意味でも係る学習LED
22を設けることは意義がある。そして、この学習LE
D22を点灯させることが、学習モード中である旨の出
力となる。
ード時はON、終了時はOFFとなるデジタル出力(信
号線による電気的出力)でもよい。また、装置に液晶な
どのディスプレイを設け、文字などで学習モードである
ことを表示してもよい。さらに、学習モードが終了した
ときに所定時間LEDを点灯したり、ブザーを鳴らすこ
とによって学習モードを終了した旨の出力を行っても同
様の効果が得られる。さらにまた、学習モードが終了し
た後、自動的に実動作モードを開始する場合は、実動作
モードであることを表示するようにしてもよい。
施の形態は、複数回の学習結果や、過去に行った学習結
果に基づいて判定方法を決定する機能等を備えている
が、基本的な機能構成は上記した各実施の形態と同様で
ある。つまり、装置の内部構成としては、図1,図4に
示す構造と同様で、学習部15等の処理機能の一部が異
なっている。また、前面のパネル構造は、図15に示し
たようになっている。
明する。本例では、学習モードと実動作モードは、いず
れも操作者からの入力を待って切り替わり、実行される
ようになっている。そのため、学習モードと判定モード
(この実施の形態では実動作モードのことを判定モード
とよぶ)を切替えるための学習判定モード切替スイッチ
20を備えている。さらに、その切替スイッチ20を操
作することにより、いずれかのモードが選択されるが、
そのまますぐに選択されたモードが実行されるのではな
く、学習スイッチ21或いは判定スイッチ23が押下さ
れることにより、選択されたモードが実行される。つま
り、学習モードを選択している場合に学習スイッチ21
が押下されると学習モードが実行され、判定モードを選
択している場合に判定スイッチ23が押下されると実動
作モードが実行される。そして、それ以外の組み合わせ
では動作しない。
スイッチ24を介して行う。つまり、このフィルタ選択
スイッチ24は、2個のON/OFFのディップスイッ
チを用いて構成され、4種類の状態を指示することがで
きる。具体的には、「すべてのフィルタを使用する」,
「LPFを使用する」,「BPFを使用する」,「HP
Fを使用する」の4種類のうちのいずれか1つを選択す
ることになる。そして、このフィルタ選択スイッチ24
に基づく信号が、最終的に図1に示すマルチプレクサ5
に与えられる。
る機能を有しており、その記憶したデータのうち、最新
の学習データすなわち、現在使用されている学習データ
を削除する学習クリアボタン(ONE)25と、すべて
の学習データを削除する学習初期化ボタン(ALL)2
6とを有し、不要な学習データを除去できるようなって
いる。
のレベルを表示するインジケータである。これにより、
振動センサで検出した振動の状態を視覚的に認識するこ
とができ、おおよその判断をすることが可能となる。
判定方法と、過去の学習により得られた判定方法との相
違の程度を判定する機能を有しており、その相違の程度
となる離れ度合いを表示する離れ度合い表示部28と、
その離れ度合いが一定の基準以上、つまり、大きく異な
っている場合に点灯する異常LED29を備えている。
また、この離れ度合い表示部28と異常LED29は、
実動作モードの際には、判定結果を示す表示手段とな
る。つまり、監視対象物の離れ度合いを表示部28に表
示するとともに、正常範囲を越えている場合には、異常
LED29が点灯するようになっている。
のうち特に正常範囲を調整するためのもので、つまみを
所定方向に回すことにより、正常範囲を広げたり狭くし
たりできるようになっている。これにより、例えば熟練
者などによる判定結果と、振動監視装置の判定結果が異
なるような場合に、強制的に判定方法を修正できるよう
になり、より精度の高い判定が行えるようになる。
電源投入にともない点灯する。さらには、各種のI/O
ポートを多数備えている。次に、実際の動作について説
明する。
する場合は検査対象製品に品質のばらつきがあるため、
複数の製品の振動波形に基づいて判定方法を決定するこ
とが望ましい。そこで、複数の製品を対象に学習する必
要がある。この場合には、再度学習スイッチを押すこと
で追加学習することができるようになっている。
ついてのデータが、前回までの学習で得たデータに対し
て相違が大きい場合、例えば、選択された特徴量項目が
異なる場合には、異常LED29が点滅し異常であるこ
とを通知するとともに前回までの学習で得たデータに対
する離れ度合いを設定者に通知し、不要な学習データを
除去することにより、より精度のよい判定方法を決定で
きるようになっている。
ッチ20を学習モードに切り替える。この状態ではまだ
学習が開始されない。監視対象が検査状態、例えば監視
対象がモータの場合、モータを通電し所定の回転数にな
るようにセットする。その後、振動センサを監視対象物
に設置し、学習スイッチ21を押すことで学習を開始す
る。
うに、まず各LEDを初期状態にする(ST601)。
つまり、学習LED22を点灯させ、設定者に学習中で
あることを通知する。なお、この学習LED22は、学
習終了時には消灯する。また、学習モードでは、異常L
ED29が点灯している場合があるので、異常LED2
9を消灯する。
フラグにより判定する。初期状態では追加学習フラグが
たっていないので、ステップ603に飛び、追加学習フ
ラグをセットする(ST602,603)。そして、記
憶していた判定データ(監視項目及び正常範囲)をクリ
アし(ST604)、次に可変利得アンプ3のゲインを
適切に調整する(ST605)。そして、振動センサ2
の出力(監視対象機器1の正常な振動波形)をアンプ
3,フィルタ4,マルチプレクサ5を介して高速でサン
プリングして取得したデータを解析し(ST606)、
所定の条件を満たすものを監視項目(判定データ)とし
て選定する(ST607)。さらに選択された監視項目
の分析データに基づいて振動の正常・異常を判定するた
めのアルゴリズム(正常範囲)を生成して処理を終了す
る(ST608)。なお、最初の学習の際に行うステッ
プ604〜608の処理は、図2に示すフローチャート
のST101〜ST105の各処理と同様であるためそ
の詳細な説明を省略する。
2でYESとなるので、ステップ609以降の追加学習
処理ルーチンに飛ぶ。つまり、ステップ606と同様の
処理を行って波形情報を収集解析した後(ST60
9)、求められた判定データと前回までの学習で求めた
判定データとを比較する(ST610)。そして、前回
までの学習した判定データとの相違が大きい場合には、
異常なデータであることを設定者に通知するため異常L
ED29を点灯するとともに前回までに学習した判定デ
ータに対する離れ度合いを設定者に通知する(ST61
1)。
特徴量の値の平均値が前回までの学習で決定した同じ特
徴量の値の平均値から、その特徴量の値の標準偏差以上
に外れている場合がある。なお、1回の学習で例えば1
00回の波形取り込みを行うので、前回までの学習が1
回だけの場合にも特徴量の標準偏差は存在するため、追
加学習であれば必ず上記のような判定処理が行える。
は、次のように求められる。前回までの学習で選択され
ている特徴量項目について、今回の学習による特徴量の
平均値が求められる。前回までの学習で、当該特徴量の
平均値と標準偏差が求められている。今回求めた特徴量
の平均値と前回までに求めたその特徴量の平均値との差
が、前回までに求めた標準偏差の何倍であるかという係
数を求める。各特徴量項目ごとにこの係数が求められ、
この係数のうち最大のものを離れ度合いとする。
タをメモリに待避し、今回のデータが異常であるか否か
にかかわらず、今回のデータに基づいて判定データを更
新する(ST612)。その後、学習のメインルーチン
に戻って学習モードを終了する。判定データの更新は、
前回までの学習回数がk回であるとすると、今回の判定
データが1/(k+1)の重み付けで影響するように判
定データを変更することにより行う。
は、下記のように求める。すなわち、k回目の学習モー
ドを終了した後のある特徴量の平均値がMk、2乗平均
値がNk、標準偏差がSkであるとする。k+1回目の
学習のためにp回とりこんだ波形についての、前記特徴
量の平均値m、2乗平均値n、標準偏差sは、
波形についての前記特徴量の値である。k+1回目の学
習後の前記特徴量の平均値Mk+1、2乗平均値N
k+1、標準偏差Sk+1は次のように更新する。
定方法の更新を無効にするかどうか判断する。設定者は
学習クリアボタン(ONE)25を押すことで今回の学
習による判定方法の更新を無効にすることができる。つ
まり、図17に示すフローチャートのように、メモリに
待避しておいた以前の判定データを有効な判定データと
して設定する。
合、学習初期化ボタン(ALL)26を押すことで決定
した判定方法はすべて削除される。つまり、図18に示
すフローチャートのように、すべての判定データを削除
する。そして、追加学習フラグをリセットし、異常LE
D29を消灯する。
何に関わらず、上記いずれかのボタン25,26を押下
することにより、今回の学習による判定データの更新を
無効にしたり、前回までに学習した判定データすべてを
削除することができる。
切替スイッチ20を判定モードにしパネル32を被せる
ことで判定モード時に不必要なスイッチ類は触れること
ができなくなる(図19参照)。
置した後、判定モードを実行する。つまり、判定スイッ
チ23を押すことにより開始される。図20に示すフロ
ーチャートのように、振動センサからのセンサ出力を取
得し、学習モードで決定した判定方法にしたがって、監
視項目を抽出し、正常範囲内か否かを判断するデータの
収集解析を行う。さらに離れ度合いも求める(ST70
1,702)。そして、判定結果が異常の場合には、異
常LED29を点灯する(ST703)。さらに、異常
か否かに関係なく求めた離れ度合いを表示部28に表示
する。さらにまた、外部端子に判定結果を出力する。
法を調整できるようになっている。つまり、判定結果が
おかしい場合には、調整ボリューム30を操作すること
により、判定で用いられたしきい値(正常範囲)に対
し、選択されている監視項目について一括して外部から
調整する(ST704,ST705)。なお、正常範囲
は、初期値としては学習時に標準偏差の3倍に設定され
ているため、調整ボリューム30を「ゆるめ」側に回す
ことにより、その正常範囲が広くなり(3倍以上)、逆
に調整ボリューム30を「きつめ」側に回すことによ
り、正常範囲は狭くなる(3倍以下)。
ードを複数回実行してその都度判定データを更新するよ
うにしたが、予め学習用波形の取り込み回数(学習用検
査対象製品の台数)を決めておいて、1つの学習モード
において学習用検査対象製品を取り替えながら波形取り
込みのみをまとめて行い、一括して判定方法を決定する
ようにしてもよい。
習済みLEDを設けるとなおよい。この学習済みLED
は、学習モードの実行により決定した判定方法を振動監
視装置内に記憶していない場合には消灯しており、学習
モードが実行され判定方法が決定した場合には点灯する
ように動作させる。そして、この学習済みLEDは記憶
されている判定方法がクリアされるまで点灯するように
構成する。
の有無を確認することにより、実動作モードを実行でき
るかどうかが判断できる。つまり、点灯している場合に
は、そのまま実動作モードを実行することができる。ま
た、初期購入時や判定方法のクリア後は、判定方法が記
憶されていないので、学習を行わなければならない。係
る場合には、学習済みLEDが消灯しているので、まず
学習モードを実行させる必要があることが直感で理解で
きる。
に、判定方法が記憶されていない時はOFF、記憶され
ている場合はONとなるデジタル出力(信号線による電
気的出力)をするようにしてもよい。また、装置に液晶
などのディスプレイを設け、文字などで、判定方法の記
憶の有無を表示してもよい。
LEDに限らず、例えば、学習中を示すLEDと共通化
してもよい。つまり、異なる色を発光できるLEDを用
い、学習中はある色(例えば赤色)を点灯させ、学習済
みの場合には異なる色(例えば緑色)を点灯させるよう
にしても良い。そして、判定方法が記憶されていない場
合には、消灯するようにする。また、発光色は同一にし
ても、例えば、学習中は点滅させ、学習済みの場合には
点灯し、判定方法が記憶されていない場合には消灯する
ようにしても良い。
装置の利用態様の一例を示している。すなわち、振動監
視装置35には、EEPROMを備えた外部記憶装置3
6,37が接続されている。この外部記憶装置36,3
7は、取り外し可能となっている。これにより、取り外
した後、別の振動監視装置に装着できるようになってい
る。
目の振動監視装置35にて学習モードを実行して判定ア
ルゴリズムを作成する。作成されたアルゴリズムやデー
タは2つの外部記憶装置36,37に書き込まれる。電
源を落とした後、一方の外部記憶装置から外すとともに
コピーしたい別の振動監視装置に接続する。これによ
り、別の振動監視装置には、上記判定アルゴリズム等の
原本データが格納された外部記憶装置36と、データが
格納されていない外部記憶装置37の2つが接続され
る。
2に示すフローチャートに従い、まず各外部記憶装置の
内容のエラーをチェックサムなどにより判定する(ST
801)。エラーがない場合には、外部記憶装置36
(原本データ)の内容を外部記憶装置37にコピーする
とともに、学習フラグをセットし、学習済み状態にする
(ST802〜ST804)。一方、エラーがある場合
には、2つの外部記憶装置の内容はクリアされる。
の複製を作成することができる。そして、製品検査で
は、複数のラインで同一判定基準を用いて判定を行う場
合があるので、1つの振動監視装置により学習をして得
られたデータを複製して他の振動監視装置にも使用する
ことにより、学習処理は1回で済む。なお、データの複
製は、振動監視装置で行う必要はなく、別途複製装置を
用いて行うようにしてももちろん良い。
び振動監視条件決定装置は、各種の製品を検査する製品
検査ラインに使用した場合は、使用者の熟練を要さず、
かつ、検査する製品が変更された場合にも簡単な段取り
替えで使用することができる。また、同じ仕様の振動監
視装置を種々の設備の監視のために使用できるので、製
造者において振動監視装置の製造が容易になり、使用者
において設備への振動監視装置の据え付け、振動監視装
置の補充品の管理が容易になる。単一製品を検査する製
品検査ラインに使用した場合も同様である。
視条件決定装置においては、学習モードでは入力される
正常振動の波形を多数の分析項目に従って分析し、その
分析結果で実動作モードで採用する分析項目を選択す
る。どのような機器を監視対象とするのかによって、ど
れとどの分析項目に正常・異常の差が出やすいかを学習
モードで解析し、実動作モードでは選択された少数の分
析項目についてのみ分析処理する。
や装置に適用した場合でも、自動設定される適切な監視
項目および判定アルゴリズムに従って正常・異常の判定
が正しく行える。しかも、実動作モードでの監視項目数
を少なくすることができるので、高速処理が行える。
成を示すブロック図である。
ートである。
ャートである。
ゲイン調整を示すフローチャートの一部である。
ゲイン調整を示すフローチャートの一部である。
タ調整を示すフローチャートの一部である。
タ調整を示すフローチャートの一部である。
リング時間調整を示すフローチャートの一部である。
プリング時間調整を示すフローチャートの一部である。
例を示す図である。
プ関数の一例を示す図である。
例を示す図である。
処理手順を示すフローチャートである。
である。
である。
時の状態を示す図である。
チャートである。
である。
である。
Claims (27)
- 【請求項1】 学習開始の指示が与えられると学習モー
ドを開始し、この学習モードにおいて振動源が正常か異
常かを判定するための判定方法を振動センサから入力し
た正常時の波形情報に基づいて決定する手段と、 前記学習モードが終了した後、前記決定した判定方法に
基づいて振動センサから入力した波形情報を分析するこ
とにより振動源が正常か異常かを判定する実動作モード
を実行する手段とを備え、 前記学習モードにおける判定方法の決定を、前記振動源
の種類の変更の有無を問わず前記正常時の波形情報及び
予め当該振動監視装置が有するデータまたはアルゴリズ
ムのみに基づいて行うことを特徴とする振動監視装置。 - 【請求項2】 前記振動源の種類の変更は、異なる種類
の装置への変更であることを特徴とする請求項1に記載
の振動監視装置。 - 【請求項3】 前記学習モードを終了した後、自動的に
前記実動作モードとなることを特徴とする請求項1に記
載の振動監視装置。 - 【請求項4】 前記学習モードを終了した後、指示が与
えられることにより前記実動作モードとなることを特徴
とする請求項1に記載の振動監視装置。 - 【請求項5】 前記学習モード中であることを識別する
ための出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の振
動監視装置。 - 【請求項6】 前記学習モード中に学習モード中である
旨の出力を行うことを特徴とする請求項5に記載の振動
監視装置。 - 【請求項7】 前記学習モードを終了した後に、学習モ
ードが終了した旨の出力を行うことを特徴とする請求項
5に記載の振動監視装置。 - 【請求項8】 前記学習モードを終了した後、自動的に
前記実動作モードとなり、前記実動作モード中に実動作
モードである旨の出力を行うことを特徴とする請求項5
に記載の振動監視装置。 - 【請求項9】 前記判定方法の決定は、判定に使用する
特徴量の種類を選択することを含むものであることを特
徴とする請求項1に記載の振動監視装置。 - 【請求項10】 前記決定された判定方法を変更する変
更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載
の振動監視装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の前記変更手段は、
前記学習モードを複数回実行し、最後の学習モードの実
行によって前回学習モードで決定した判定方法を変更す
るものであることを特徴とする振動監視装置。 - 【請求項12】 前記最後の学習モードを開始した後
に、その最後の学習モードを開始する以前に有効として
いた判定方法を有効な判定方法として採用する手段を有
することを特徴とする請求項11に記載の振動監視装
置。 - 【請求項13】 最後の学習モードの実行のために入力
した波形情報についての特徴量の値と、前回までの学習
モードの実行によって取得した特徴量の値との不一致の
程度を示す情報を出力するようにしたことを特徴とする
請求項11に記載の振動監視装置。 - 【請求項14】 前記不一致の程度を所定の基準により
2値化して出力することを特徴とする請求項13に記載
の振動監視装置。 - 【請求項15】 前記学習モードでは、判定に使用する
特徴量の種類を選択し、 前記判定方法は、前記選択した特徴量についてしきい値
を設定し、前記実動作モードの実行のために入力した波
形情報についての特徴量の値と前記しきい値との関係に
基づいて判定するものであり、 前記判定方法を変更する変更手段は、与えられた指示に
基づいて前記しきい値を変更するものであることを特徴
とする請求項10に記載の振動監視装置。 - 【請求項16】 前記選択する特徴量の種類は複数であ
り、 前記判定方法を変更する手段は、前記複数の特徴量につ
いて設定した各しきい値のうち少なくとも2つのしきい
値を一括して変更するものであることを特徴とする請求
項15に記載の振動監視装置。 - 【請求項17】 前記学習モードにおいて、波形情報の
入力を複数回に分けて行うことを特徴とする請求項1に
記載の振動監視装置。 - 【請求項18】 前記実動作モードにおいて、実動作モ
ードの実行のために入力した波形情報についての特徴量
の値と前記学習モードの実行によって取得した特徴量の
値との不一致の程度を示す情報を出力することを特徴と
する請求項1に記載の振動監視装置。 - 【請求項19】 前記決定した判定方法を当該振動監視
装置内に保持しているか否かを示す情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の振動監視装置。 - 【請求項20】 学習開始の指示が与えられると、振動
センサから入力した正常時の波形情報に基づいて、予め
用意した複数の特徴量の中から振動源が正常か異常かを
判定するための特徴量の種類を決定し、 決定した特徴量の種類を出力する振動監視条件決定装
置。 - 【請求項21】 以下の各要件〜を備えた振動監視
装置。 監視対象となる振動系の振動を振動センサで検出し、
そのセンサ出力を情報処理装置で分析処理し、監視対象
振動系の振動が正常か異常かを判別する。 監視対象振動系が正常振動している状態にて前記情報
処理装置を学習モードで動作させ、その学習モードで
は、前記振動センサからの振動波形を適宜期間にわたっ
てサンプリングし、予め決められた多数の分析項目に従
って振動波形を分析し、各項目の分析データをそれぞれ
統計処理して変化の少ないいくつかの分析データを選出
し、選出した分析データに該当する分析項目を実動作モ
ードでの監視項目と決定するとともに、決定した複数の
監視項目の分析データに基づいて振動の正常・異常を判
定するためのアルゴリズムを決定する。 前記学習モードを終了後に前記情報処理装置を実動作
モードで動作させ、その実動作モードでは、前記センサ
からの振動波形を随時サンプリングし、前記学習モード
で決められた前記監視項目に従って振動波形を分析する
とともに、その分析データを前記学習モードで決められ
た前記判定アルゴリズムに従って処理して正常・異常を
判定する。 - 【請求項22】 前記学習モードにおける振動波形の分
析項目は、最大値,最小値,ピークtoピーク値,高レ
ベルしきい値を上回った回数,低レベルしきい値を下回
った回数,高レベルしきい値を上回った時間,低レベル
しきい値を下回った時間,極小値の発生回数のうち所定
のデータを含むものであることを特徴とする請求項21
に記載の振動監視装置。 - 【請求項23】 前記振動センサの出力はフィルタによ
り複数の周波数帯域に弁別され、各帯域ごとに前記分析
項目の分析が行われることを特徴とする請求項22に記
載の振動監視装置。 - 【請求項24】 前記学習モードの開始時に前記振動セ
ンサの出力レベルを所定範囲内に収める自動ゲイン調整
処理を行うことを特徴とする請求項21に記載の振動監
視装置。 - 【請求項25】 外部からの指令入力に応動し、指定さ
れた前記分析項目を前記監視項目として採用する手段を
備えたことを特徴とする請求項21に記載の振動監視装
置。 - 【請求項26】 外部からの指令入力に応動し、指定さ
れた前記分析項目を前記監視項目から除外する手段を備
えたことを特徴とする請求項21に記載の振動監視装
置。 - 【請求項27】 外部からの指令入力に応動し、前記判
定アルゴリズムにおける指定されたパラメータを指定通
りに変更する手段を備えたことを特徴とする請求項21
に記載の振動監視装置。
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