JP2907141B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2907141B2
JP2907141B2 JP8226579A JP22657996A JP2907141B2 JP 2907141 B2 JP2907141 B2 JP 2907141B2 JP 8226579 A JP8226579 A JP 8226579A JP 22657996 A JP22657996 A JP 22657996A JP 2907141 B2 JP2907141 B2 JP 2907141B2
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泰彦 岩本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にnpnトランジスタとpnpトランジ
スタを有するバイポーラまたはBiCMOS半導体装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平04−793
64号公報、および、特開平05−175203号公報
があり、npnトランジスタと縦型pnpトランジスタ
(以下pnpトランジスタ)を有するコンプリメンタリ
ーバイポーラまたはBiCMOS半導体装置の製造方法
として、さらに、各種提案されている。
【0003】しかしながら、pnpトランジスタをスタ
ンダードなプロセスに組み込むことは、実質的な困難性
がある。例えば、製造プロセス内にpnpトランジスタ
を組み込むことは、しばしば、製造プロセス内に付加的
なマスキングまたはその他の製造ステップを付け加える
ことを必要とする。
【0004】また、不所望な、または、著しい妥協の産
物としての性能特性を持った装置となる。一般的なコン
プリメンタリーバイポーラICにおいては、低コストを
考慮して、p型半導体基板の一面にnpnトランジスタ
のn型コレクタ層とpnpトランジスタ分離用のn型領
域を共通の工程で形成し、そのn型領城にpnpトラン
ジスタのコレクタ領域となるp型層を、BiCMOSの
場合は、Pウェルと共用で形成するようにしている。
【0005】図5、6、7はこのような、従来の一般的
な製法例を示す。まず、図5(B)に示すように、p型
半導体基板1の一面にnpnトランジスタのコレクタ領
域3とpnpトランジスタ分離用のn型領域6を共通の
工程で同時に形成した後、分離用のn型領域6内にpn
pトランジスタのコレクタ領域8となるp型領域をpウ
ェル(図示せず)と共通の工程で同時に形成する。この
p型領城と同時に素子分離のためのp型分離領域7を形
成する。
【0006】次に、pnpトランジスタのコレクタ取り
出し領域10とnpnトランジスタのコレクタ取り出し
領域5を形成する。しかる後、n型コレクタ層を有する
素子形成領域にp型ベース領域4を、p型領域を有する
素子形成領域にn型のべ―ス領域9を形成する。
【0007】次に、図5(C)に示すように、npnト
ランジスタのコレクタ、ベースおよびpnpトランジス
タのコレクタ、ベースを形成した半導体基板1に絶縁膜
12を形成した後、npnトランジスタおよびpnpト
ランジスタの素子領域内の所定領域に同時に開孔を形成
する。
【0008】次に、開孔部分を含む全面にノンドープの
多結晶シリコン13を形成し、npnトランジスタの開
孔を含む所定領域にはn型不純物AS +イオンを(図6
(A))、pnpトランジスタの開孔を含む所定領域に
はp型不純物B+イオンを(図6(B))、それぞれ、
導入する。その後,熱処理を行うことにより、多結晶シ
リコン膜13から半導体基板1に、それぞれ、不純物を
拡散し、npnトランジスタ、pnpトランジスタのエ
ミッタを、それぞれ、形成する。
【0009】あるいは、図7(A)、(B)に示すよう
に、開孔を含む全面にノンドープの多結晶シリコン膜1
3を形成した後、半導体基板全面にn型不純物としてA
sを導入し、次に、pnpトランジスタの所定領域の多
結晶シリコン膜13に選択的にp型不純物としてB、ま
たは、BF2を導入する。その後、熱処理を行うことに
よって、多結晶シリコンから不純物をそれぞれ拡散さ
せ、エミッタ18,19(図6(C))を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
装置の製造方法では、第1の問題点は、マスク数が多い
ことである。
【0011】その理由は、従来の方法では、npnトラ
ンジスタとpnpトランジスタのエミッタをそれぞれ1
マスクづつ使って形成していたからである。
【0012】第2の問題点は、従来の製造方法では、エ
ミッタプロファイルの制御が困難であり、特性が劣化す
ることである。
【0013】その理由は、素子の微細化とともに、エミ
ッタの開孔も微細化されており、そのため、従来の、半
導体基板に多結晶シリコン膜を形成し、その多結晶シリ
コン膜を介して不純物を拡散させる方法では、図8に示
すように、微細化したエミッタと、そこに形成される多
結晶シリコン膜の形状から不純物の半導体基板ヘの拡散
が不十分な部分ができて均一なプロファイルが形成され
ず、エミッタプロファイルの制御が困難となり、それが
特性を劣化させることになるからである。
【0014】さらに、従来の工程削減方法によると、p
npトランジスタのエミッタに関しては、npnトラン
ジスタのエミッタ形成時に導入されるn型不純物を、p
npトランジスタのエミッタ形成時にp型不純物で打ち
消してエミッタを形成しなければならないので、エミッ
タプロファイルの制御がより困難となっていた。
【0015】本発明の目的は、多結晶シリコンでエミッ
タ開孔部のみを選択的に埋設し、平坦化することによ
り、工程を削減した場合でもエミッタの濃度プロファイ
ルの制御性を著しく向上させることで、特性の安定化、
信頼性の向上、さらに生産性の向上が達せられるnpn
トランジスタおよびpnpトランジスタを有する半導休
装置の製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、第1導電型の半導体基板1に縦型pnpトラ
ンジスタ分離用の第2導電型の第1の領域6と、npn
トランジスタの高濃度コレクタ領域となる第2導電型の
第2の領域3を形成する工程と、前記第2導電型の第1
の領域6内に縦型pnpトランジスタの高濃度コレクタ
領域となる第1導電型の第1の領域8と、前記第2導電
型の第2の領域3内に第1導電型の第2の領域4を形成
する工程と、前記第1導電型の第1の領域8内に第2導
電型の第3の領域9を形成する工程と、前記第1導電型
の第2の領域4と前記第2導電型の第3の領域9を含む
半導体基板全面に、単層もしくは複数層の絶縁膜12を
形成する工程と、前記第1導電型の第2の領域4と、前
記第2導電型の第3の領域9上の絶縁膜12の所定領域
にそれぞれ開孔Hを形成し、該開孔H部分に半導体基板
を露出させる工程とを含む、npnトランジスタと縦型
pnpトランジスタを有する半導体装置の製造方法にお
いて、前記開孔H部分のみに多結晶シリコンを埋め込む
工程と、前記開孔H部分のみに選択的に埋め込んだ多結
晶シリコン膜13に第2導電型の不純物を導入する工程
と、前記第2導電型の第3の領域9の所定領域に形成し
た多結晶シリコン13のみに第1導電型の不純物を導入
し、第2導電型の多結晶シリコンを第1導電型とする工
程と、前記開孔H部分のみに形成された前記第2導電型
の多結晶シリコンと、前記第1導電型の多結晶シリコン
を拡散ソースとして、前記第1導電型の第2の領域4と
前記第2導電型の第3の領域9に、それぞれ、第2導電
型の第4の領域18と第1導電型の第3の領域19を、
熱処理により不純物を熱拡散して形成する工程とを含ん
でいる。
【0017】また、前記開孔部分のみに多結晶シリコン
を埋め込む工程が、開孔部分を含む絶縁膜12全面上に
平坦に多結晶シリコン膜を形成し、その後、絶縁膜12
の表面のレベル迄多結晶シリコン膜を除去することによ
り構成され、また、前記多結晶シリコンがn型不純物を
ドーピングした多結晶シリコンであるのが望ましい。
【0018】上記の製造方法により、npnトランジス
タとpnpトランジスタのコレクタ領域、ベース領域を
所定領域にそれぞれ形成した半導体基板上に絶縁膜を介
して、上記ベース領域の所定領域にそれぞれエミッタの
開孔を形成し半導体基板を露出せしめ、npnトランジ
スタとpnpトランジスタのべース領域の所定領域に形
成した開孔部のみに選択的に多結晶シリコン膜を残し平
坦化した後、一方導電型の不純物を導入する。
【0019】その後、pnpトランジスタのエミッタ開
孔部に選択的に形成した多結晶シリコンのみに他方導電
型の不純物を導入し、熱処理により、多結晶シリコンか
らnpnトランジスタには一方導電型の、pnpトラン
ジスタには一方導電型の不純物を他方導電型の不純物で
打ち消してエミッタをそれぞれ形成する。
【0020】上記方法によれば、図4に示すように、p
npトランジスタの形成に際して、エミッタの開孔部の
みに形成した多結晶シリコンを平坦化しているため、半
導体基板の所定領域に形成されるエミッタの平面的な全
領域に対して、濃度プロファイルが均一に形成される。
これにより、npnトランジスタとpnpトランジスタ
を有する半導体装置の製造方法において、工程数の削減
を行っても、高性能で安定した特性及び歩留まりを持つ
半導体装置が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1(A),(B),(C)、図2
(A),(B),(C)は本発明の半導体製造方法の請
求項3に示す第1の実施例の主たる代表的な工程を示す
図である。
【0023】図1(A)に示すように、p型半導体基板
に選択的にフィールド酸化膜2を形成して素子領域を分
離する。
【0024】次に、図1(B)に示すように、npnト
ランジスタのコレクタ領域となるn領域3と、縦型pn
pトランジスタの分離用n領域6を同時に形成する。n
領城3と、6の形成にはイオン注入法を用いる。注入条
件としてはエミッタ−コレクタ間でどの程度の耐圧が必
要となるかにもよるが、n型不純物、例えば、Pを、エ
ネルギー:700KeV〜2000KeV、ドーズ量
3.0〜7.0×1013/cm2程度で形成する。それ
から適度なアニールを加える。その後、npnトランジ
スタのコレクタ引き出し5と縦型pnpトランジスタの
分離用n領域の引き出し1を同時に形成する。この形成
には、イオン注入法を用いる。n型不純物としてPを、
エネルギー:70KeV、ドーズ量:1.0〜5.0×
1015/cm2で注入した後、1100℃、5〜20分
のアニールを行う。
【0025】次に、縦型pnpトランジスタのコレクタ
領域8とnpn,pnpの分離領域7を同時に形成す
る。pnpトランジスタのコレクタ領域の形成には、B
iCMOS装置であればPウェルと同時に形成すること
が可能であり、条件としては、p型不純物としてBを適
当に注入する。注入条件としては50KeV〜500K
eV、1.0×1012〜5.0×1013/cm2の中か
ら1回、乃至、数回のイオン注入で形成する。このと
き、pnpトランジスタだけでなく、同時に形成する素
子の特性、耐圧等を考慮する必要がある。
【0026】その後、必要に応じてpnpトランジスタ
のコレクタ引き出して10を形成する。
【0027】次に、npnトランジスタのベース領域4
とpnpトランジスタのベース領域9を、それぞれ、形
成する。場合によってはコレクタ領域と同時に形成する
ことも可能である。形成条件としては、npnトランジ
スタのベース領域については、エネルギー:10〜30
KeV、ドーズ量:1.0〜5.0×1013/cm2
pnpトランジスタについてはエネルギー:40〜40
0KeV、ドーズ量:1.0×1012〜5.0×1013
/cm2の中で必要とする特性等を考慮して1回、乃
至、数回、不純物として、BまたはBF2を注入して形
成する。
【0028】その後、図1(C)に示すようにnpnト
ランジスタとpnpトランジスタの外因性(extri
nsic)ベース領域14、15をそれぞれ形成する。
BiCMOS装置の場合には、NMOS、PMOSのS
Dとの共用が可能である。
【0029】その後、単層もしくは複数層の絶縁膜12
を200Å〜3000Å程度厚でnpnトランジスタ、
pnpトランジスタを含む全面に形成する。膜厚は、基
板との容量を考えればある程度の厚さを有する方が望ま
しいが絶縁に問題がなけれ薄くてもかまわない。本実施
例においては単幅のCVD酸化膜を想定している。
【0030】次に、npnトランジスタとpnpトラン
ジスタのべ−ス領域4、9の所定領域に選択的に後に形
成するエミッタ領城(図2Cl8、19)のための開孔
Hを同時に形成し、半導体基板1のnpnトランジスタ
とpnpトランジスタのベ−ス領域をそれぞれ露出させ
る。開孔Hを形成するにはRIE(反応性イオンエッ
チ)を用いる。反応ガスとしてはCHF3、CF4、SF
6等が使用される。
【0031】次に、npnトランジスタとpnpトラン
ジスタの所定領域に形成した開孔H部分と絶縁膜12の
表面全面に多結晶シリコン膜13を平坦に形成する。膜
厚は5000Å〜10000Å程度あればよい。
【0032】その後、図2(A)に示すように、エッチ
バックを行い、npnトランジスタとpnpトランジス
タの所定領域に選択的に形成した開孔H部分のみに多結
晶シリコン13を残し、n型不純物としてAsを、エネ
ルギー:10KeV〜50KeV、ドーズ量:5.0×
1015〜1.0×l016/cm2程度注入する。エッチ
バックの条件としては、SF6であればエッチレ一トが
10000Å/分、CF4であれば10ー6cm/分であ
るため、SF6→CF4という2STEPドライエッチン
グが有効である。
【0033】その後、図2(B)に示すように、感光膜
16を用いて、pnpトランジスタの所定領域に形成し
た開孔H部分のみに残した多結晶シリコン13にp型不
純物としてBあるいはBF2を適当なエネルギーで、n
型不純物を打ち消してpnpトランジスタのエミッタが
形成される程度(〜3.0×1016/cm2)導入す
る。
【0034】次に、図2(C)に示すように、FA(F
urnace Anneal)またはRTA(Rapi
d Thermal Anneal)あるいはその組み
合わせで熱処理を行い、npnトランジスタとpnpト
ランジスタのエミッタ領域18、19をそれぞれ形成す
る。FAの場合には900℃で10分程度、RTAの場
合には1000〜1030℃で10〜30秒程度が有効
である。RTAはエミッタ抵抗を下げるのに効果があり
そうであり、FAとRTAを組み合わせる方がよい。
【0035】その後、絶縁膜17を全面に形成した後、
npnトランジスタとpnpトランジスタの所定領域に
開孔を形成し、npnトランジスタのべース電極20、
エミツタ電極21、コレクタ電極22、pnpトランジ
スタのべース電極23、エミツタ電極24、コレクタ電
極25、分離用n領域電極26を形成して目的の半導体
装置が得られる。
【0036】
【実施例】次に、本発明の第2の実施例について図面を
参照して説明する。この半導体装置の製造方法は、請求
項1に記載したものであるが、第1の実施例と同様にし
て(図1(A)、(B)参照)、半導体基板1にフィー
ルド酸化膜2を形成し、素子領域を分離した後、npn
トランジスタのコレクタ領域3、コレクタ引き出し5、
ベース領域4、分離用p領域7、pnpトランジスタの
分離用n領域6、その引きだし11、コレクタ領域8、
コレクタ引きだし10、ベース領域9を形成する。
【0037】次に、図3(A)に示すように、npnト
ランジスタとpnpトランジスタの外因性(extri
nsic)ベース領域14、15を形成する。
【0038】次に、絶縁膜12を形成した後、npnト
ランジスタとpnpトランジスタのべ−ス領域4、9の
所定領域に開孔Hを同時に形成する。ここまでは第1の
実施例と同じである。
【0039】次に、n型不純物を導入した多結晶シリコ
ン27の膜を開孔H部分と絶縁膜12のの全面に平坦に
形成する。多結晶シリコン膜27のn型不純物の濃度と
しては、5.0×1019〜1.0×1021/cm3程度
が必要である。
【0040】その後、図3(B)に示すように、第1の
実施例と同様にエッチバックを行って、選択的に形成し
た開孔H部分のみにn型不純物を導入した多結晶シリコ
ン膜を選択的に残す。エッチバックのガス系は第1の実
施例と同じである。
【0041】次に、感光膜16を用いて、pnpトラン
ジスタの所定領域にのみ形成したn型多結晶シリコン膜
にp型不純物としてBまたはBF2をイオン注入法によ
り注入する。このときエネルギーとドーズ量はn型多結
晶シリコンの濃度を打ち消してpnpトランジスタのエ
ミッタが形成されるべく、適当な値を選ぶ。エネルギー
は10KeV〜30KeV、ドーズ量は1.0〜5.0
×1016程度が適当であるが、エネルギーはn型多結晶
シリコン膜の膜厚によっても変わる。以下第1の実施例
と同様にして、目的の半導体装置が得られる。
【0042】
【発明の効果】第1の効果は、エミッタの濃度プロファ
イルの制御が容易でしかも確実に行えるということであ
る。その理由は、エミッタの開孔部のみに多結晶シリコ
ン膜を形成し、エッチバックにより平坦化しているた
め、半導体基板に形成されるエミッタの濃度プロファイ
ルが均一に形成されるからである。したがって、pnp
トランジスタを二重拡散によって形成するに際して、p
npトランジスタのエミッタの濃度プロファイルの制御
が容易、かつ、確実におこなえるからである。
【0043】また、第2の実施例で示したようにn型の
不純物を導入した多結晶シリコン膜を用いた場合には、
さらに、効果が顕著となり、これにより特性の安定化を
図ることができ、歩留まりが向上するという効果があ
る。
【0044】第2の効果は、工程短縮が図れるというこ
とである。その理由は、pnpトランジスタのエミッタ
が二重拡散による形波が可能となるため、1PR削減が
可能となるからである。これにより5%程度工程削減が
図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体装置製造方法の第1の実施例の主
要工程順縦断面図で、(A)はフィールド酸化膜を形成
した工程、(B)はnpnトランジスタ領域とpnpト
ランジスタ領域を作成した工程、(C)は両トランジス
タの外因性ベース領域を作り、酸化膜で被覆し、エミッ
タ用開孔を作り、多結晶シリコン膜を全面に形成した工
程後の断面図である。
【図2】図1に示す工程後の工程順断面図であり、
(A)は多結晶シリコン膜をエミッタ用開孔のみに残し
て除去した工程、(B)はpnpトランジスタのエミッ
タ形成のためのB+導入工程、(C)はnpnトランジ
スタとpnpトランジスタの作成工程後の断面図であ
る。
【図3】本発明の半導体装置製造方法の第2の実施例の
工程順縦断面図で、(A)は第1の実施例の図1(C)
と同様の工程を示し、(B)は図2(B)と同様である
がその処理データが異なる。
【図4】エミッタの平面的な全領域に対して濃度プロフ
ァイルが均一になっていることを示す縦断面図である。
【図5】従来の半導体製造方法を説明するための工程順
縦断面図で、(A)はフィールド酸化膜を形成した工
程、(B)はnpnトランジスタ領域とpnpトランジ
スタ領域を作成した工程、(C)は両トランジスタのコ
レクタとベースとを作成した後に絶縁膜を形成し、トラ
ンジスタ素子領域に開孔し均一の厚さの多結晶シリコン
を形成した工程後の断面図である。
【図6】図5(C)以後の工程の工程順断面図で、
(A)はnpnトランジスタにはn型不純物を導入した
工程、(B)はpnpトランジスタにp型不純物を導入
した工程、(C)は熱処理後、それぞれのエミッタを形
成した工程の断面図である。
【図7】(A)は図5(C)の工程後、全面にn型不純
物Asを導入した工程、(B)はpnpトランジスタ領
域にp型不純物を導入した工程後の断面図である。
【図8】従来技術によって製造した場合の熱処理後のエ
ミッタのプロファイルを示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化膜 3 npnトランジスタのコレクタ領域 4 npnトランジスタのべ−ス領域 5 npnトランジスタのコレクタ引き出し 6 pnpトランジスタの分離用n領域 7 分離用p領域 8 pnpトランジスタのコレクタ領域 9 pnpトランジスタのべース領域 10 pnpトランジスタのコレクタ引き出し 11 pnpトランジスタの分離用n領域の引き出し 12 絶縁膜 13 多結晶シリコン膜 14 npnトランジスタの外因性(extrins
ic)ベース領域 15 pnpトランジスタの外因性(extrins
ic)ベース領域 16 感光膜 17 絶縁膜 18 npnトランジスタのエミッタ領域 19 pnpトランジスタのエミッタ領域 20 npnトランジスタのべ―ス電極 21 npnトランジスタのエミッタ電極 22 npnトランジスタのコレクタ電極 23 pnpトランジスタのべ−ス電極 24 pnpトランジスタのエミッタ電極 25 pnpトランジスタのコレクタ電極 26 pnpトランジスタの分離用n領域の電極 27 n型多結晶シリコン膜 28 ベース領域 29 絶縁膜 30 多結晶シリコン 31 エミッタイオン注入直後の不純物プロファイル 32 熱処理後のエミッタプロファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/73 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8222 - 21/8228 H01L 27/06 H01L 27/08 H01L 27/082 H01L 21/33 - 21/331 H01L 29/68 - 29/737

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板(1)に縦型p
    npトランジスタ分離用の第2導電型の第1の領域
    (6)と、npnトランジスタの高濃度コレクタ領域と
    なる第2導電型の第2の領域(3)を形成する工程と、 前記第2導電型の第1の領域(6)内に縦型pnpトラ
    ンジスタの高濃度コレクタ領域となる第1導電型の第1
    の領域(8)と、前記第2導電型の第2の領域(3)内
    に第1導電型の第2の領域(4)を形成する工程と、 前記第1導電型の第1の領域(8)内に第2導電型の第
    3の領域(9)を形成する工程と、 前記第1導電型の第2の領域(4)と前記第2導電型の
    第3の領域(9)を含む半導体基板全面に、単層もしく
    は複数層の絶縁膜(12)を形成する工程と、 前記第1導電型の第2の領域(4)と、前記第2導電型
    の第3の領域(9)上の絶縁膜(12)の所定領域にそ
    れぞれ開孔(H)を形成し、該開孔(H)部分に半導体
    基板を露出させる工程とを含む、npnトランジスタと
    縦型pnpトランジスタを有する半導体装置の製造方法
    において、 前記開孔(H)部分のみに選択的に、第2の導電型の不
    純物を含む多結晶シリコン(27)を導入する工程と、 前記第2導電型の第3の領域(9)の所定領域に形成し
    た第2の導電型の不純物を含む多結晶シリコンが導入さ
    れた開孔(H)のみに第1導電型の不純物を導入し、第
    2導電型の多結晶シリコンを第1導電型とする工程と、 前記開孔(H)部分のみに形成された前記第2導電型の
    多結晶シリコンと、前記第1導電型の多結晶シリコンを
    拡散ソースとして、前記第1導電型の第2の領域(4)
    と前記第2導電型の第3の領域(9)に、それぞれ、第
    2導電型の第4の領域(18)と第1導電型の第3の領
    域(19)を、熱処理により不純物を熱拡散して形成す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記開孔(H)部分のみに前記第2導電
    型不純物を含む多結晶シリコンを埋め込む工程が、前記
    開孔(H)部分と絶縁膜(12)の表面全面に平坦に第
    2導電型不純物を含む多結晶シリコン(27)の膜を形
    成した後、絶縁膜(12)の表面のレベルまで第2導電
    型不純物を含む多結晶シリコン(27)を除去する工程
    とからなる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記開孔(H)部分に第2の導電型不純
    物を含む多結晶シリコンを導入する工程が、前記開孔
    (H)部分にのみ多結晶シリコン(13)を埋め込む工
    程と、該埋め込まれた多結晶シリコン(13)に第2導
    電型の不純物を注入する工程とからなる請求項1記載の
    半導体装置製造方法。
  4. 【請求項4】 前記開孔部分のみに多結晶シリコン(1
    3)を埋め込む工程が、前記開孔部分と絶縁膜(12)
    表面全面上に平坦に多結晶シリコン(13)の膜を形成
    し、その後、絶縁膜12の表面のレベル迄多結晶シリコ
    ン(13)を除去することにより構成される請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の導電型の不純物を含む多結晶
    シリコンがn型不純物をドーピングした多結晶シリコン
    である請求項1または2に記載の半導体装置の製造方
    法。
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