JP2906388B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP2906388B2 JP11351493A JP11351493A JP2906388B2 JP 2906388 B2 JP2906388 B2 JP 2906388B2 JP 11351493 A JP11351493 A JP 11351493A JP 11351493 A JP11351493 A JP 11351493A JP 2906388 B2 JP2906388 B2 JP 2906388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ブラシを有する電
気掃除機の吸込口体に係り、特に掃除機による床面から
の吸込力、言い換えれば床面への吸着力を程良く調整す
るための対策を講じた電気掃除機の吸込口体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に電気掃除機の吸込口体は、吸込口
が横長な広口に形成されたもの、室内のコーナー部分等
の塵埃を吸引するための細口タイプのもの、あるいは衣
類等に付着した塵埃を払うためのブラシ型のものなど用
途に応じて種々、準備されており、いずれの吸込口体も
付属のホースやパイプを介して電気掃除機の吸引口に連
通接続できるように構成されている。
【0003】本発明は、上記のような種々の吸込口体の
中でも最も頻繁に使用される広口タイプのものを対象と
している。ところで、この広口タイプの吸込口体は、主
として床面の集塵に使用されるものであるため、板の
間、畳敷き、カーペット敷き、あるいは毛足の長い絨毯
敷き等、諸種の床面状態に対応し得るような構造とする
必要がある。
【0004】従来、上記のような条件に対応し得るもの
として、床面に対向させる吸込口に臨んで回転ブラシを
設けたものが開発されている。図13はその従来の一例
を示しており、この図に示された吸込口体は、電気掃除
機の吸込力によって発生した吸引気流を受けて回転駆動
されるタービンファンを有し、このタービンファンによ
って回転ブラシを回転させるものである。
【0005】即ち、図13において、1は吸込口本体で
あって、その後端部中央には電気掃除機の吸引口(図示
せず)と接続用付属品(図示せず)を介して連通接続さ
れる吸口パイプ2が設けられている。また、吸込口本体
1の内部には吸口パイプ2と連通するタービン室3と、
床面と対向させる底面側が開口した回転ブラシ室4とが
仕切壁5を挟んで区画形成されており、タービン室3に
はタービンファン6が、回転ブラシ室4には回転ブラシ
7がそれぞれ配設されている。
【0006】また、回転ブラシ7はタービンファン6と
動力伝達機構8を介して連動連結されており、タービン
ファン6の回転力が回転ブラシ7に伝達されるように構
成されている。さらに、タービン室3と回転ブラシ室4
とを仕切る仕切壁5のタービンファン6と対向する部位
には小通気孔9aが形成され、また、該仕切壁5のター
ビンファン6から外れた部位には大通気孔9bが形成さ
れており、これら大小2つの通気孔9b、9aを通じて
タービン室3と回転ブラシ室4とが連通している。
【0007】前記大通気孔9bはシャッター部材10に
よって自在に開閉できるようになっている。このシャッ
ター部材10は吸込口本体1に形成された操作窓11か
ら突出させた摘み片10aを有し、通常、この摘み片1
0aを持ってスライド操作することにより、仕切壁5に
沿って吸込口本体1の長さ方向に自在にスライドして、
大通気孔9bを開閉するものである。
【0008】このように構成された従来の吸込口体は、
吸口パイプ2を、電気掃除機につながる接続用付属品に
接続して使用される。この使用状態においては、電気掃
除機の吸引動作により、外気が床面と対面する回転ブラ
シ室4の床面と対向する底面側開口部4aのみから進入
し、これにより回転ブラシ室4、タービン室3を経て吸
口パイプ2に至る吸引気流が発生する。
【0009】いま、図13に示すように、シャッター部
材10により大通気孔9bを閉塞すると、回転ブラシ室
4とタービン室3とは小通気孔9aのみで連通する状態
となる。この状態では、前記吸引気流は小通気孔9aを
通過する際に加速されて、タービンファン6に高速度で
吹き付けるので、タービンファン6が回転駆動され、更
に動力伝達機構8を介して回転ブラシ7が回転する。こ
の回転ブラシ7の回転により、例えば毛足の長い絨毯内
に溜まった塵埃を回収することができる。
【0010】図14はシャッター部材10をスライドさ
せて、大通気孔9bを開放した状態を示している。この
場合、吸引気流の大部分が大通気孔9bを通過してター
ビンファン6には当たらないため、小通気孔9aを通っ
てタービンファン6に吹き付ける気流は僅かしかなく、
従ってタービンファン6は駆動されず、これにより回転
ブラシ7も回転しない。この場合、例えば板敷きや畳敷
き等の床面から効率良く集塵することが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来構成の吸込口体の場合、電気掃除機の駆動に
よって発生した吸引気流は、回転ブラシ室4の床面と対
向する底面側開口部4aのみから吸込口本体1内へ進入
するように構成されているため、軽量で容易に変形する
薄物品、例えば薄い敷物が回転ブラシ室4の底面側開口
部4aに吸着すると、該開口部4aに臨んでいる回転ブ
ラシ7に密着することがある。
【0012】このような状態では、電気掃除機による清
掃作業が非常に行い辛いだけでなく、回転ブラシ7に密
着した薄い敷物によって、該回転ブラシ7の回転力に対
し、過負荷となるだけでなく、回転ブラシ室4の底面側
開口部4aも吸着した敷物によって閉塞されてしまうた
め、吸引気流が遮断されてタービンファン6の回転力が
著しく低下し、その結果、回転ブラシ7が停止してしま
うという問題点があった。
【0013】なお、回転ブラシを備えた吸込口体として
は、上記とは異なり該回転ブラシをタービンファンでは
なく、別に準備した電動機によって駆動する方式のもの
も存在するが、このような構成においても、薄い敷物等
の回転ブラシへの吸着により、該回転ブラシが停止した
りするといった不都合が生じていた。
【0014】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、電気掃除機による吸引動作時において、
薄い敷物のような薄物品が床面と対向する開口部や回転
ブラシと密着するのを極力防止することにより、吸込口
体内を流通する吸引気流の維持、及び回転ブラシの回転
力維持を図った電気掃除機の吸込口体を提供することを
目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のような
吸込口本体内に底面側が開口した回転ブラシ室と、この
回転ブラシ室と連通するタービン室とを形成し、前記タ
ービン室内に、電気掃除機の吸込力によって発生した吸
引気流を受けて回転駆動されるタービンファンを配設す
るとともに、前記回転ブラシ室内に、前記タービンファ
ンと動力伝達機構を介して連動連結された回転ブラシを
配設した吸込口体、あるいは前記回転ブラシの回転駆動
をタービンファンに代えて電動機によって行うようにし
た吸込口体を対象としている。
【0016】そして、上記目的を達成するために本発明
では、前記吸込口本体に該本体外部と前記回転ブラシ室
とに連通し蓋体によって開閉自在になした空気流入孔を
形成し、前記回転ブラシ室とタービン室間を仕切る仕切
壁の前記タービンファンと対向する部位に小通気孔を形
成するとともに前記タービンファンから外れた部位に大
通気孔を形成し、この大通気孔の開度を調整するシャッ
ター部材を設け、該シャッター部材の位置調整によりタ
ービンファンが受ける風量を調整して該ファンの回転の
可否を切り換えるように構成するとともに、前記シャッ
ター部材と前記空気流入孔を開閉するための蓋体とを一
体動作可能に形成し、前記シャッター部材若しくは蓋体
の操作で、前記空気流入孔と大通気孔とが共に閉となる
位置、前記空気流入孔のみ開で大通気孔が閉状態を維持
される位置及び、前記空気流入孔と大通気孔とが共に開
となる位置の3位置での掃除状態を可能としている。
【0017】また、前記シャッター部材若しくは蓋体を
操作する摘み部を設けるとともに、この摘み部を吸込口
体の上面に設けている。
【0018】上記構成の吸込口体を電気掃除機の吸引口
に接続し、電気掃除機を駆動したとき、上記空気流入孔
と大通気孔とが共に閉となる位置での掃除状態において
は、深部吸上力が得られる掃除状態となる。
【0019】また、前記空気流入孔のみ開で大通気孔が
閉状態を維持される位置での掃除状態においては、吸引
力を低下させながら回転ブラシを通常の回転力に維持し
た掃除状態となる。
【0020】また、前記空気流入孔と大通気孔とが共に
開となる位置での掃除状態においては、吸引力を低下さ
せるとともに回転ブラシの回転を停止させた掃除状態と
なる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を参照し
ながら説明する。図1は本実施例に係る電気掃除機のタ
ービン吸込口体を示している。なお、本実施例において
前述の従来例と構成及び作用が共通する部分には共通の
符号を付すこととする。図1において、1は平面視矩形
状に形成された吸込口本体であって、その後端部中央に
は電気掃除機の吸引口(図示せず)と、接続ホース、パ
イプ等の付属品(図示せず)を介して連通接続される吸
口パイプ2が設けられている。
【0022】前記吸込口本体1の内部には、吸口パイプ
2と連通するタービン室3と、床面と対向させる底面側
が開口した回転ブラシ室4とが仕切壁5を挟んで隣合う
状態で区画形成されており、タービン室3にはタービン
ファン6が、回転ブラシ室4には回転ブラシ7がそれぞ
れ配設されている。また、タービン室3は吸込口本体1
の長手方向両側に形成された隔壁5a、5bによって、
その両側空間部3a、3bと通気を遮断した状態で仕切
られている。
【0023】前記タービンファン6と回転ブラシ7とは
動力伝達機構によって連動連結されている。即ち、この
動力伝達機構はタービンファン6の回転軸6aと回転ブ
ラシ7の回転軸7aとのそれぞれの軸端間にベルト8a
を掛け渡してなり、タービンファン6の回転力を回転ブ
ラシ7に伝達するものである。
【0024】前記仕切壁5のタービンファン6と対向す
る部位には小通気孔9aが形成され、また、該仕切壁5
のタービンファン6から外れた部位には大通気孔9bが
形成されており、これら大小2つの通気孔9b、9aを
通じてタービン室3と回転ブラシ室4とが連通してい
る。また、大通気孔9bはシャッター部材10によって
自在に開閉できるようになっている。
【0025】このシャッター部材10はタービン室3と
吸込口本体1の長手方向で隣合う一方の空間部3aに配
設されているとともに、該空間部3aから一方の隔壁5
aと仕切壁5間の隙間から仕切壁5に沿ってタービン室
3に突入させてある。また、吸込口本体1に形成された
操作窓11から突出させた摘み片10aを有し、通常、
この摘み片10aを持ってスライド操作することによ
り、仕切壁5に沿って吸込口本体1の長さ方向にスライ
ドして、大通気孔9bを開閉するものである。
【0026】シャッター部材10により大通気孔9bを
閉塞したときは、回転ブラシ室4とタービン室3とは小
通気孔9aのみで連通する状態となる。この状態では、
進入空気流が小通気孔9aを通過する際に高速度に加速
されてタービンファン6を回転させ、さらに、動力伝達
機構8を介して回転ブラシ7を回転させる。これに対
し、シャッター部材10をスライドさせて、大通気孔9
bを開放したときは、吸引気流の大部分が大通気孔9b
を経由してタービンファン6から外れた位置を通過する
ため、タービンファン6は駆動されず、回転ブラシ7も
回転しない。
【0027】図2は図1における切断線A−Aに沿う断
面を、図3は図2におけるB矢視に対応する側面をそれ
ぞれ示している。図1〜図3において、前記タービン室
3の吸込口本体1の長手方向で隣合う他方の空間部3b
に面する仕切壁5の部位には空気流入孔12が形成され
ている。また、該空気流入孔12近傍の吸込口本体1上
面部位には空気流入孔12と連通する開孔13が形成さ
れており、これによって回転ブラシ室4が空気流入孔1
2を通じて吸込口本体1の外部と連通している。
【0028】図4は空気流入孔12を開閉するための蓋
体を示している。この図に示すように、該蓋体14は摘
み部14aを有するガイド片14bの一側辺に空気流入
孔12を全面的に閉塞可能な蓋片14cを設けてなるも
ので、吸込口本体1には他方の空間部3b内において、
蓋片14cが仕切壁5に沿い、摘み部14aが開孔13
からやや突出する状態で吸込口本体1の長手方向に沿っ
てスライド自在に装着されており、摘み部14aを外部
からスライド操作できるようになっている。
【0029】なお、摘み部14aが突入している開孔1
3の長さは、蓋片14cが空気流入孔12を全開状態か
ら全閉状態とするまでの移動ストロークと対応する長さ
を有している。また、蓋体14の装着状態においては、
ガイド片14bの上面が開孔13の底部を常時塞ぐよう
に構成されている。
【0030】図1の実線図で示すように蓋体14が後退
した開放位置にあって、図3に示すように空気流入孔1
2が全開状態にあるときは、電気掃除機の吸込力によっ
て、回転ブラシ室4の底面側開口部4aと空気流入孔1
2との両方から空気が流入する。この空気流入孔12か
ら進入する空気は図2の矢印aで示すように、開孔13
から空気流入孔12を経て回転ブラシ室4に流入する経
路をとる。
【0031】このように空気流入孔12からも空気が流
入することにより、回転ブラシ室4の底面側開口部4a
で発生する吸引力が低下するため、例えば床面上に薄い
敷物等が存在していても、該敷物が開口部4aに吸着す
るのを極力防止することができる。
【0032】この空気流入孔12から回転ブラシ室4へ
進入した空気流は、該回転ブラシ室4の底面側開口部4
aから進入した空気流と回転ブラシ室4内で合流し、例
えば図1に示すように大通気孔9bがシャッター部材1
0によって閉塞されている状態では、小通気孔9aから
合流した空気流がタービン室3へ進入し、これによって
タービンファン6が回転するとともに、回転ブラシ7も
回転を維持する。
【0033】ところで、図2及び図3に示すように、空
気流入孔12が開いているときは床面方向からの吸込力
が弱くなる。このため、床面上に通常の厚さのカーペッ
トが敷かれているときや、毛足の長い絨毯等における深
部の塵埃の吸い上げが必要なときは、蓋体14を閉じて
使用する。
【0034】図5及び図6はそれぞれ、図1の想像線で
示すように蓋体14が前進した閉塞位置にあるときの空
気流入孔12の状態を示している。これらの図に示すよ
うに、空気流入孔12を閉じたときは、電気掃除機の吸
込力は専ら回転ブラシ室4の底面側開口部4aで作用す
ることになるので、従来と異ならない深部吸上力を得る
ことができる。
【0035】このように本実施例のものでは、空気流入
孔12を蓋体14によって閉じたまま薄い敷物が敷かれ
た床面等の掃除をすれば、該敷物が吸着して回転ブラシ
7が停止することがあるが、このときは蓋体14を開い
て掃除すると回転ブラシ7が停止することもなく円滑な
掃除が行える。また、通常の厚さのカーペットや、深部
のゴミの吸上げの必要なときは蓋体14を閉じれば、強
力な吸引力でもって掃除を行うことができる。
【0036】図7〜図12は本発明の他の実施例を示し
ている。これらの図に示すものでは、大通気孔9bを閉
塞するためのシャッター部材15が設けられた一方の空
間部3aに面する仕切壁5に空気流入孔12を設けると
ともに、シャッター部材15によって空気流入孔12の
開閉用蓋体を兼用している。
【0037】図10はシャッター部材15を示してい
る。この図に示すように、該シャッター部材15は摘み
部15aを有するガイド片15bの一側辺から空気流入
孔12を閉塞するための蓋片15cを上方に立設すると
ともに、大通気孔9bを閉塞するためのシャッター片1
5dを下方に垂設したもので、吸込口本体1には一方の
空間部3a内において、蓋片15c及びシャッター片1
5dが仕切壁5に沿い、摘み部15aが操作窓16から
やや突出する状態で吸込口本体1の長手方向に沿ってス
ライド自在に装着されており、摘み部15aを外部から
スライド操作できるようになっている。
【0038】なお、摘み部15aが突入している操作窓
16の長さは、蓋片15cが空気流入孔12を全開状態
から全閉状態とするまでの移動ストロークと対応する長
さに、シャッター片15dが大通気孔9bを全開状態か
ら全閉状態とするまでの移動ストロークと対応する長さ
を加えた長さを有している。また、シャッター部材15
の装着状態においては、ガイド片15bの上面が操作窓
16の底部を常時塞ぐように構成されている。
【0039】図7の実線図で示すようにシャッター部材
15が前進位置にあって、図8及び図9に示すように空
気流入孔12が全開状態となるとともに、大通気孔9b
がシャッター片15dによって閉じられた状態となる。
この場合、電気掃除機の吸込力によって、回転ブラシ室
4の底面側開口部4aと空気流入孔12との両方から空
気が流入する。この空気流入孔12から進入する空気は
図8の矢印bで示すように、操作窓16から空気流入孔
12を経て回転ブラシ室4に流入する経路をとる。
【0040】図11及び図12はそれぞれ、図7の想像
線で示すようにシャッター部材15が後退位置にあると
きの空気流入孔12及び大通気孔9bの状態を示してい
る。これらの図に示すように、シャッター部材15を操
作窓16の中間位置まで後退させたときは、空気流入孔
12及び大通気孔9bが共に閉じた状態となり、深部吸
上力が得られる状態となる。
【0041】次に、シャッター部材15を更に後退させ
ると、空気流入孔12及び大通気孔9bがいずれも開
き、回転ブラシ7が停止する状態となる。
【0042】このように本実施例のものでは、シャッタ
ー部材15の摘み部15aの操作のみで、空気流入孔1
2及び大通気孔9bが共に閉となる位置、空気流入孔1
2のみ開で大通気孔9bは閉じ状態を維持される位置及
び、空気流入孔12と大通気孔9bとが共に開となる位
置との都合3位置での調整が行える。
【0043】なお、上記各実施例では、タービン室3に
設けられたタービンファン6が電気掃除機による吸引気
流で回転駆動されることにより、回転ブラシ7を回転さ
せるようにしたものであるが、本発明では図示してはい
ないが、タービンファン6が無く、回転ブラシ7が電動
機によって回転駆動される方式のものにも適用すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャッター部材若しくは蓋体の操作で、空気流入孔と大通
気孔とが共に閉となる位置、前記空気流入孔のみ開で大
通気孔が閉状態を維持される位置及び、前記空気流入孔
と大通気孔とが共に開となる位置の3位置での掃除状態
を可能としたことにより、空気流入孔と大通気孔とが共
に閉となる位置での掃除状態においては、深部吸上力が
得られる掃除状態とすることができ、厚いカーペットや
毛足の長い絨毯を敷いた床面の掃除を効率良く行なうこ
とができ、また、前記空気流入孔のみ開で大通気孔が閉
状態を維持される位置での掃除状態においては、吸引力
を低下させながら回転ブラシを通常の回転力に維持した
掃除状態とすることができ、薄物が敷かれた床面の掃除
を効率良く行なうことができ、そして、前記空気流入孔
と大通気孔とが共に開となる位置での掃除状態において
は、吸引力を低下させるとともに回転ブラシの回転を停
止させた掃除状態とすることができ、前記薄物より更に
薄いビニールシート等の薄物の掃除を効率良く行なうこ
とができる。
【0045】従って、従来技術では解決できなかった薄
い敷物等の吸着によって回転ブラシが停止するという問
題点が、比較的簡単な構造を付加することで解決でき、
このような薄物が敷かれた床面についても円滑な掃除が
行えるという優れた効果を発揮するものとなった。
【0046】また、前記空気流入孔は回転ブラシ室と吸
込口本体外部とを連通させるものであるから、タービン
ファンを設けたものにあっては、回転ブラシ室とタービ
ン室間を仕切る仕切壁に設けられた通気手段を通る吸引
気流は、回転ブラシ室の底面側開口部からの空気流と、
空気流入孔からの空気流を合わせたものとなる。それ
故、吸引気流は空気流入孔をもたない従来のものと変わ
らぬ強さでタービン室に進入するので、該ファンの回転
力が落ちるといった不都合を生じることなく、上記した
作用、効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を概略的に示す平面
図。
【図2】 図1における切断線A−Aに沿う断面図。
【図3】 図2におけるB矢視に対応する側面図。
【図4】 蓋体とバイパス孔との位置関係を示す拡大斜
視図。
【図5】 バイパス孔の閉塞状態を示す図2に対応する
断面図。
【図6】 図5におけるC矢視に対応する側面図。
【図7】 本発明の他の実施例の構成を概略的に示す平
面図。
【図8】 図7における切断線D−Dに沿う断面図。
【図9】 図8におけるE矢視に対応する側面図。
【図10】 蓋体とバイパス孔との位置関係を示す拡大
斜視図。
【図11】 バイパス孔の閉塞状態を示す図8に対応す
る断面図。
【図12】 図11におけるF矢視に対応する側面図。
【図13】 従来例の構成を概略的に示す平面図。
【図14】 その回転ブラシ停止時のシャッター位置を
示す要部平面図。
【符号の説明】
1 吸込口本体 3 タービン室 4 回転ブラシ室 4a 底面側開口部 5 仕切壁 6 タービンファン 7 回転ブラシ 8 動力伝達機構 9a 小通気孔 9b 大通気孔 10 シャッター部材 12 空気流入孔 14 蓋体 15 シャッター部材 15c 蓋片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口本体内に底面側が開口した回転ブ
    ラシ室と、この回転ブラシ室と連通するタービン室とを
    形成し、前記タービン室内に、電気掃除機の吸込力によ
    って発生した吸引気流を受けて回転駆動されるタービン
    ファンを配設するとともに、前記回転ブラシ室内に、前
    記タービンファンと動力伝達機構を介して連動連結され
    た回転ブラシを配設した吸込口体において、前記吸込口
    本体に該本体外部と前記回転ブラシ室とに連通し蓋体に
    よって開閉自在になした空気流入孔を形成し、前記回転
    ブラシ室とタービン室間を仕切る仕切壁の前記タービン
    ファンと対向する部位に小通気孔を形成するとともに前
    記タービンファンから外れた部位に大通気孔を形成し、
    この大通気孔の開度を調整するシャッター部材を設け、
    該シャッター部材の位置調整によりタービンファンが受
    ける風量を調整して該ファンの回転の可否を切り換える
    ように構成するとともに、前記シャッター部材と前記空
    気流入孔を開閉するための蓋体とを一体動作可能に形成
    し、前記シャッター部材若しくは蓋体の操作で、前記空
    気流入孔と大通気孔とが共に閉となる位置、前記空気流
    入孔のみ開で大通気孔が閉状態を維持される位置及び、
    前記空気流入孔と大通気孔とが共に開となる位置の3位
    置での掃除状態を可能としたことを特徴とする電気掃除
    機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 前記シャッター部材若しくは蓋体を操作
    する摘み部を備えてなることを特徴とする請求項1記載
    電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 前記摘み部を吸込口体の上面に備えてな
    ることを特徴とする請求項2記載の電気掃除機の吸込口
    体。
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