JP2906328B2 - ダンパー機構 - Google Patents

ダンパー機構

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JP2906328B2
JP2906328B2 JP7064683A JP6468395A JP2906328B2 JP 2906328 B2 JP2906328 B2 JP 2906328B2 JP 7064683 A JP7064683 A JP 7064683A JP 6468395 A JP6468395 A JP 6468395A JP 2906328 B2 JP2906328 B2 JP 2906328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動油を用い、これを
利用することにより一回動方向への外力に対する抵抗力
を得るようにして、当該抵抗力による緩衝作用、即ち、
制動力を発揮させるようにし、かつ、逆回動方向に対し
ては、可及的に小さな抵抗力ですむようにした各種の用
途に供し得るダンパー機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダンパー機構としては図
7に示した如く、ケーシングaと、このケーシングaの
内周壁面bを摺動する羽根cが設けられた羽根軸dと、
この羽根軸dを上記ケーシングa内にあって、回転自在
に保持する図示しない上部固定軸受および下部固定軸受
と、上記羽根cによってケーシングaの内部がその軸線
方向に仕切られることで形成されている二つの室e、f
と、これに充填の作動油gとを備えてなるものが知られ
ている。
【0003】しかし、上記構造のダンパー機構によると
きは、ケーシングaの内周壁面bと羽根cとの間にギャ
ップが存すると、羽根軸dの回転時、このギャップを介
して作動油gが流通してしまうこととなって、制動性能
が損なわれることとなることから、これを防止するた
め、どうしてもケーシングaの内周壁面bや羽根c等の
部品につき、精密加工が要求されることとなり、その組
立てにも難度の高い作業が要求されることとなる。
【0004】しかし、上記ギャップを零にしようとする
と、羽根cの内周壁面bに対する摺動が円滑でなくなる
から、この摺動が滑らかで、かつ作動油gの前記流通に
よる漏れが生じないようにするには、加工精度がさらに
厳しくなり、生産性が著しく低下する。また、このよう
に羽根cが摺動する構成では、ケーシングaの内周壁面
bや羽根cの損耗が避けられず、耐久性の乏しいものと
なる。
【0005】そこで、上記加工精度の激しさを緩和する
ため、同上図中に破線で示した如く羽根cにゴム等の
可撓性部材hを装着したもの、可撓性を有するシール
部材(図示せず)を取付けたもの、羽根cに凹設の図
示しない弁孔に、これまた図示しない可動弁を羽根軸の
径方向へ摺動自在に嵌装配設し、介設した図示しないバ
ネによりケーシングの内周壁面へ当接する方向で移動付
勢させてなるもの等が提案されている。
【0006】しかも、上記した〜の構造にるとき
は、部品の加工精度は緩和され、組立ても容易になる
が、加工精度の緩和により摺動面が粗くなると、上記
、の構造のものでは、可撓性部材やシール部材の耐
久性が低下してしまうことになる。
【0007】また、上記の構造のものでは、ケーシン
グの内周壁面に対して可動弁がバネ力によって常時、押
し付けられた状態にて摺動することとなるから、当該可
動弁およびケーシングの内周壁面の損耗が著しく、早期
に損耗してしまうことになる上、バネ力を強くすると、
これを例えば上下に開閉するフラップ扉や便蓋等にあっ
て、これらが閉成するときに制動力が働くようにし、開
成するときは非制動状態となるように使用した際、バネ
による抵抗力によって、上記便蓋等の開成動作が重くな
り、軽快な開成作動ができなくなってしまうことにな
る。
【0008】そして、上記〜の如き構造を有するも
は、同上図のように、羽根軸dの外側とケーシングa
の内周壁面bとの間に固設した固定羽根iにあって通孔
jを貫通し、これに逆止弁kを配設するようにした構成
を具備しており、このことにより、制動しようとすると
きは逆止弁kが閉成状態となって、羽根軸dの回動に対
し充分な抵抗力が発揮され、逆回動(図7で右回転)の
ときには逆止弁kが開成して抵抗力が小さくなるよう構
成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
逆止弁をもち、かつ羽根cがケーシングaの内周壁面
bと摺動することとなる従来のダンパー機構に関し、こ
が有する同上各種の問題点に鑑み、ケーシングの内周
壁面に摺動することとなる羽根軸の羽根の構成につき改
良を加えようとしている。すなわち、先ずこの種のダン
パー機構に関し、これに充分な制動力を発揮させるため
羽根軸を所定の方向へ回動させる場合にあって、当該
羽根の回動方向に形成されたダンパー用側端面は、ケ
ーシングの内周壁面と略直交状の平面に形成すると共
に、当該ダンパー用側端面と上記内周壁面に細隙流路を
介して対向する外周摺接面とを、これまた略直交状に連
することで角状コーナ部を形成するのである。
【0010】そして、上記のダンパー用側端面とは反対
にあって羽根に形成される非ダンパー用側端面は、前
記外周摺接面から、次第にケーシングの内周壁面より離
間するに従って突曲するよう連設された弧状コーナ部に
より形成するのである。このようにすることで、ダンパ
ー機構により制動力を発揮させようとするときは、作動
油が、ダンパー用側端面から前記外周摺接面とケーシ
ングの内周壁面間における細隙流路内へ浸入し難いよう
にし、かつ、作動油に基づく制動力を、可及的に小さく
しようとする羽根軸の逆回動時にあっては、作動油が上
記の突曲された弧状コーナ部から、上記の細隙流路内へ
浸入し易くし、かくして、ダンパーONの状態では大き
な抵抗力を、羽根軸の羽根とケーシングの内周壁面との
摺動に依存することなしに充分に発揮でき、かつ、ダン
パーOFFに際しては、軽い力で羽根軸を復動できるよ
うにしようとするのが、本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、ケーシングと、当該ケーシング内に回動
自在なるよう挿入配設されている円柱状の羽根軸と、当
該羽根軸のケーシングに対する相対的な回動によって、
ケーシングの内周壁面を摺動可能なるように、当該羽根
軸の外周にあってその径方向へ突設した羽根と、この羽
根によりケーシング内部が羽根軸の軸線方向に仕切られ
る二つ以上の室と、当該各室に充填の作動油と、ケーシ
ング内に装設されて上記二つの部屋を夫々分室に区分す
る逆止弁装置部とを備えたダンパー機構において、上記
の羽根は作動油により上記逆止弁装置部が閉動する状態
にあって、当該羽根の回動方向側となるダンパー用側端
面を、この羽根の回方向と略直交状となるよう形成す
ると共に、このダンパー用側端面と前記ケーシングの内
周壁面に対向する外周摺接面とを略直交状に連設して角
状コーナ部形成され、上記ダンパー用側端面の反対側
であり、前記羽根が作動油により逆止弁装置部を開動す
る状態にあって、羽根の回動方向側となる非ダンパー用
側端面は、前記ケーシングの内周壁面との間に細隙流路
の形成された外周摺接面から次第に当該内周壁面より
離間するに従って突曲するよう連設の弧状コーナ部によ
形成されていることを特徴とするダンパー機構を提供
しようとしている。
【0012】
【作用】本発明に係るダンパー機構をダンパーONの状
態で稼動させると、逆止弁装置部は閉止状態となり、
根軸の羽根にあって形成されたダンパー用側端面が作動
油を押圧することとなるが、この際ダンパー用側端面は
ケーシングの内周壁面と略直交状で、これと外周摺接面
とは角状コーナ部にて連設されていることから、作動油
が、ケーシングの内周壁面と羽根の外周摺接面間に形成
される細隙流路内へ浸入しようとしても、その際の損失
係数が大きく、極めて侵入しにくい状態を形成し得るこ
ととなる。
【0013】この結果、細隙流路を高精度に細成しなく
とも、作動油の細隙流路における流量は抑制されること
となり、ダンパー機構としての作動油に基づく制動力を
充分に発揮し得ることになる。
【0014】これに対し、羽根軸を逆方向へ回動して、
原位置に戻したいときは、もちろん、前掲逆止弁装置部
が開成状態となり、羽根における非ダンパー用側端面が
作動油を押圧することになるが、この際、外周摺接面と
非ダンパー用側端面とが弧状コーナ部により連設し、従
って作動油の流路は細隙流路へ向けて、次第にその流路
断面積を小さくして行くこととなり、当該流路断面積の
急激な変化がなく、この結果作動油の損失係数は小さく
なり、当該作動油の細隙流路における流量は大となる。
このため、ダンパーOFFに際しては、羽根軸の回動操
作が、作動油に基づく制動力の低減により、これまでの
ものに比し、充分に小さな力で行い得ることになる。
【0015】
【実施例】本発明を図1の実施例によって詳記すると、
既知の如くケーシング1と、その内周壁面1aを摺動す
る図示例では一対の羽根2a、2aが設けられた羽根軸
2と、この羽根軸2を上記のシリンダ1内にあって回動
自在に保持する図示しない上部固定軸受、下部固定軸受
と、上記の羽根2a、2aによってシリンダ1の内部が
羽根軸2の軸線方向に仕切られることにより形成される
二つの室A、Bと、これに充填の作動油3および、ケー
シング1側に装設してあり、上記二つの室A、Bを夫々
分室A1 、A2 と分室B1 、B2 とに区分する逆止弁装
置部4a、4aとを具備している。もちろん、羽根2a
を一個だけ羽根軸2から突設した場合には、これに対応
して逆止弁装置部4aも一箇所に装設することになる。
【0016】ここで、上記羽根軸2は円柱状に形成さ
れ、この羽根軸2のケーシング1における内周壁面1a
との相対的な回転運動により、ダンパー機構による制動
力が作用することになるが、今、図1にあって矢印R1
方向へ羽根軸2が回動した際、後に詳記する上記逆止弁
装置部4a、4aが閉止状態となり、これによりダンパ
ーONの状態となって、作動油3に基づく制動力が発揮
される場合につき以下詳記する。
【0017】すなわち、ダンパーONの状態には、羽根
軸2にあって、その一直線上に延出している羽根2
a、2aが、図1(A)の矢印R1方向へ回動すること
になり、当該羽根2a、2aにあって、その回動方向側
に形成されているダンパー用側端面2b、2bは、ケー
シング1の内周壁面1aと略直交状の平面に形成されて
おり、しかも、このダンパー用側端面2b、2bと、前
記ケーシング1の内周壁面1aに細隙流路を介して対向
する外周摺接面2c、2cとが、これまた略直交に連設
され、これによって角状コーナ部2dが形成されている
のである
【0018】さらに、上記の羽根軸2につき、これを矢
印R1 方向とは反対の方向、すなわち、図1(B)の矢
印R2 の方向に回動すれば、これにより前記逆止弁装置
部4a、4aが開動状態となってダンパーOFFの状態
となる。そしてこの際、前記ダンパー用側端面2b、2
反対側に形成されている羽根2a、2aの非ダンパ
ー用側端面2e、2eが、作動油3を押動することに
るが、これは、前記した外周摺接面2c、2cから、次
第にケーシング1の内周壁面1aより離間するに従って
弧状に突するよう連設した弧状コーナ部2f、2f
より形成されている。
【0019】ここで、図1に示した上記非ダンパー用側
端面2e、2eは、矢印R2 方向へ向けて半円弧状に
突曲してあり、従って羽根2a、2aの基端側には細成
の首部2gが形成されているのに対し、図3の実施例に
あっては、首部はなく、外周摺接面2c、2cとケーシ
ング1の内周壁面1aと直交状とした基側端面2hとを
弧状コーナ部2fによって連設されている。
【0020】記の外周摺接面2c、2cとケーシング
1の内周壁面1aとの間には、極めて僅少な間隙をもっ
た前記の細隙流路を形成するが、これには充分な幅長W
をもたせることが望ましく、また、図示の羽根軸2には
図1、図3、図4に明示の如く、その円柱状に形成され
た外周面2iに凹溝条2j、2jが削成されており、こ
れは上記の羽根2a、2aにおける首部2g、または基
側端面2hの近傍から所定縦幅Sをもってその溝深が矢
印R2 の方向へ向けて、次第に浅くなるように形成され
ている。従ってこの場合には後述の如く羽根軸2の回動
角度に伴い、その制動力が次第に大きくなって行くこと
となる。
【0021】さらに、図示の実施例による前掲逆止弁装
置部4a、4aは、図1、図3そして図5によって例示
されている通り、ケーシング1の内周壁面1aにあっ
て、直径線上に相対向して閉止用弁座4bと、これに連
設の開成用ストッパ部4cが径方向へ突設されてなる弁
座突部4dと、この弁座突部4dと羽根軸2との間に嵌
挿された丸棒状である逆止弁体4eとからなっている。
図1(A)ではこの逆止弁体4eが、上記の閉止用弁座
4bと羽根軸2の外周面2iとに押当した状態で作動油
3の流動を閉止しており、この逆止弁体4eが図1
(B)のように前記の開成用ストッパ部4cに押当した
状態にあっては、作動油3が、矢印R2 の方向へ開成用
ストッパ部4cの上位に開成された流通口4fを介して
流動するようにしてある。
【0022】そこで、今図1(A)の如く羽根軸2を矢
印R1 の方向へ回動させて、ダンパーONの状態とした
場合には、羽根2a、2aが夫々分室A1 、分室B1
おける作動油3を、そのダンパー用側端面2bによって
押動させ、これにより逆止弁体4eが、閉止用弁座4b
と羽根軸2の外周面2iとに押当することとなって、作
動油3の閉止的状態となる。この際上記の外周面2iに
凹溝条2jが凹設されているので、この凹溝条2jの縦
幅Sと深さによって決定される流量だけ、作動油3が分
室A1 、分室B1 から夫々分室A2 、分室B2 へ流入
し、これに見合った制動力が発揮されることになる。
【0023】そして、上記の如きダンパーONの状態に
あって、本発明に係る羽根2a、2aの回動方向側とな
るダンパー用側端面2bが、前記の通りその回方向
(矢印R1 )と略直交状で、かつ、外周摺接面2cとも
略直交状に形成されているのである。ここで、図2
(A)にあって示した管路Fを考えた場合にあって、そ
の広域管路F1 から狭域管路F2 に流体が矢印Eのよう
に流入しようとする際、当該狭域管路F2 の入口に角状
コーナ部F3 、F4 が存している場合を想定してみる
と、その損失係数は0.5と可成り大きくなる原理が知
られており、このことは、管路の断面積が急変する場合
にあって、流体の流れに衝突や渦流を生じ、このため大
きなエネルギが消費することを明示している。
【0024】従って、本発明の場合にあってもダンパー
用側端面2b、角状コーナ部2dそして外周摺接面2c
の存在により、分室A1 、分室B1 の作動油3が、ケー
シング1の内周壁面1aと羽根2a、2aにおける外周
摺接面2cとの間に形成される僅少な細隙流路を通過す
る際、可成り大きな損失係数を示すこととなり、この結
果当該細隙流路における作動油3の流量は抑制されるこ
とになる。従って、この細隙流路が多少大きく形成され
てしまっても、作動油3に基づく制動力が充分発揮され
ることになるのであり、ダンパー機構として望ましい作
用を発揮する。
【0025】次に、図1(B)に示す如く羽根軸2を逆
転、すなわち矢印R2 の方向へ回動させることで、ダン
パーOFFの状態とした場合にあっては、上記ダンパー
用側端面2bの反対側である非ダンパー用側端面2eに
より、作動油3を押動することになるが、本発明では当
該非ダンパー用側端面2eが、前記の如く外周摺接面2
cから次第にケーシング1の内周壁面1aより離間する
に従って突曲するよう 連設された弧状コーナ部2fによ
形成されているのである。ここで、今、図2(B)の
如き管路Hを考えた場合あって、その広域管路H1
ら、狭域管路H2に流体が矢印Gのように流入しようと
する際、当該狭域管路H2 の入口に弧状コーナH3 、H
4 が存する場合を想定してみると、その損失係数は、そ
の曲率半径rに夫々対応して、0.05(r小)〜0.
005(r大)となる原理が知られている。従って、ダ
ンパーOFFの状態にあっては、図1、図3である何れ
の場合でも、分室B2 、分室A2 の作動油3が非ダンパ
ー用側端面2eから、ケーシング1の内周壁面1aと外
周摺動面2cとの間に形成される細隙通路内へ、流入通
過し易いこととなる。
【0026】この結果、ダンパーOFFの状態にあって
は、羽根2a、2aにおける作動油3に基づく抵抗力は
小さくなり、しかも、前記した逆止弁体4eは、図1
(A)における位置から図1(B)の如く非ダンパー用
側端面2e側へ押当され、前記の如く、この場合には、
作動油3が矢印R2 方向へ可成り流動して行くので、作
動油3に基づく抵抗力は小さくなり、当該抵抗力の低下
と、上記の羽根2a、2aにおける抵抗力の低下とが相
俟って、羽根軸2に対して軽い回転力を矢印R2の方向
へ付加することで、軽い力により当該羽根軸2を、再度
ダンパーONの状態とする原位置まで復帰させることが
できる。
【0027】図6は、本発明に係るダンパー機構の開閉
弁装置を便蓋10に使用した状態を示しており、そのケ
ーシング1を便器本体11に固定し、羽根軸2を便蓋1
0の基端に固定することで、当該便蓋10は便器本体1
1に対して開閉自在に枢着されている。
【0028】このようにして便器本体11に取付けられ
ている便蓋10を図示した閉蓋位置、即ち、ハ位置から
上方へ開いていくことにより、便器本体11に固定され
たケーシング1に対して羽根軸2が、図6に示した前記
矢印D方向へ回動される。換言すれば、図6において、
ハ位置からロ位置方向へ回動されるので、前述したよう
に逆止弁装置部4a、4aが開弁状態となり、この結
果、分室A2 、B2 内の作動油3は分室A1 、B1 内へ
速やかに流入すると共に、前記細隙通路内の流通も円滑
になされるので、これにより、ダンパー力は作用せず、
従って、便蓋10は図示したイ位置に達するまで軽く開
くことができる。
【0029】開蓋状態であるイ位置にあって、便蓋10
に閉じ方向の力が加えられると、羽根軸2が図6の反矢
印D方向、図1において矢印R1 方向へ回動されるの
で、逆止弁装置部4aの適度なダンパーON作用と、ダ
ンパー用側端面2bの存在により、この場合の細隙通路
に作動油3の流入が抑制されることになるため、作動油
11による充分な抵抗力が発揮され、羽根軸2の外力に
対して直ちにダンパー効果が発揮される。このことによ
って、便蓋10は、図6において、イ位置からハ位置ま
で緩徐に閉動して行くこととなる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、逆止弁装置部を具有したダンパー機構におい
て、羽根軸における羽根の形状とケーシングにおける内
周壁面との相対構成を適切に構成したので、羽根の外周
摺動面と上記内周壁面との摺接精度につき細心の注意を
傾注しなくとも、ダンパーONの状態では、外周摺動面
と内周壁面との間における細隙流路に対する作動油の流
入を、労することなしに抑制することができ、作動油に
基づく充分な制動力の発揮を実現することができる。
【0031】それだけでなく、ダンパーOFFの状態に
あっては、これまた前掲摺接精度の向上に努力を傾けな
くとも、同上細隙流路への作動油の流通を円滑に行い得
ることとなるため、羽根軸を原位置に復動するための外
力も小さくてすみ、ダンパー機構における開閉弁装置に
関し、従来の欠陥を解消できると共に、羽根軸等の円滑
にして有効な開閉動を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパー機構を示す一実施例であ
り、(A)はそのダンパーON状態を示す横断平面図、
(B)はダンパーOFF状態における横断平面図であ
る。
【図2】本発明に係るダンパー機構の作用を説示するた
めの原理説明用図で、(A)は角状コーナ部を有する管
路の横断平面図、(B)は弧状コーナ部を有する管路の
横断平面図である。
【図3】本発明の図1とは相違する他実施例を示し、
(A)(B)は夫々ダンパーON状態、ダンパーOFF
状態を示した夫々横断平面図である。
【図4】同上ダンパー機構における羽根軸の部分斜視図
である。
【図5】同上ダンパー機構における逆止弁装置部の斜視
説明図である。
【図6】同上ダンパー機構の一使用例を示す側面説明図
である。
【図7】従来の一ダンパー機構を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 内周壁面 2 羽根軸 2a 羽根 2b ダンパー用側端面 2c 外周摺接面 2d 角状コーナ部 2e 非ダンパー用側端面 2f 弧状コーナ部 3 作動油4a 逆止弁装置部 A 室 B 室 1 分室 2 分室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、当該ケーシング内に回動
    自在なるよう挿入配設されている円柱状の羽根軸と、当
    該羽根軸のケーシングに対する相対的な回動によって、
    ケーシングの内周壁面を摺動可能なるように、当該羽根
    軸の外周にあってその径方向へ突設した羽根と、この羽
    根によりケーシング内部が羽根軸の軸線方向に仕切られ
    る二つ以上の室と、当該各室に充填の作動油と、ケーシ
    ング内に装設されて上記二つの部屋を夫々分室に区分す
    る逆止弁装置部とを備えたダンパー機構において、上記
    の羽根は作動油により上記逆止弁装置部が閉動する状態
    にあって、当該羽根の回動方向側となるダンパー用側端
    面を、この羽根の回方向と略直交状となるよう形成す
    ると共に、このダンパー用側端面と前記ケーシングの内
    周壁面に対向する外周摺接面とを略直交状に連設して角
    状コーナ部形成され、上記ダンパー用側端面の反対側
    であり、前記羽根が作動油により逆止弁装置部を開動す
    る状態にあって、羽根の回動方向側となる非ダンパー用
    側端面は、前記ケーシングの内周壁面との間に細隙流路
    の形成された外周摺接面から次第に当該内周壁面より
    離間するに従って突曲するよう連設の弧状コーナ部によ
    形成されていることを特徴とするダンパー機構
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