JPH08233013A - ダンパー機構における開閉弁装置 - Google Patents

ダンパー機構における開閉弁装置

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JPH08233013A
JPH08233013A JP6468395A JP6468395A JPH08233013A JP H08233013 A JPH08233013 A JP H08233013A JP 6468395 A JP6468395 A JP 6468395A JP 6468395 A JP6468395 A JP 6468395A JP H08233013 A JPH08233013 A JP H08233013A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正逆回動自在な羽根軸が、正回動時のみ作動
油によるダンパー効果を発揮する便蓋等に好適なダンパ
ー機構の開閉弁装置で、羽根軸の羽根を適切に構成して
ダンパーON状態の制動力を高め、ダンパーOFF状態
の逆回動を軽快に行い得るようにする。 【構成】 羽根軸2の矢印R1 回動によるダンパーON
状態に、羽根2aのダンパー用側端面2bと外周摺動面
2c間に角状コーナ部2dを形成して、作動油3がケー
シング1の内周壁面1aと外周摺動面2c間の細隙流路
に浸入し難くして制動力を大にする。矢印R1 回動によ
るダンパーOFF状態には、羽根2aの非ダンパー用側
端面2eと外周摺動面2c間に弧状コーナ部2fを形成
し、作動油3が前掲細隙流路に浸入流過し易くして、軽
い力で羽根軸2等の復動を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動油を用い、これを
利用することにより一回動方向への外力に対する抵抗力
を得るようにして、当該抵抗力による緩衝作用、即ち、
制動力を発揮させるようにし、かつ、逆回動方向に対し
ては、可及的に小さな抵抗力ですむようにした各種の用
途に供し得るダンパー機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダンパー機構としては図
7に示した如く、ケーシングaと、このケーシングaの
内周壁面bを摺動する羽根cが設けられた羽根軸dと、
この羽根軸dを上記ケーシングa内にあって、回転自在
に保持する図示しない上部固定軸受および下部固定軸受
と、上記羽根cによってケーシングaの内部が縦方向に
仕切られることで形成されている二つの室e、fと、こ
れに充填の作動油gとを備えてなるものが知られてい
る。
【0003】しかし、上記構造のダンパー機構によると
きは、ケーシングaの内周壁面bと羽根cとの間にギャ
ップが存すると、羽根軸dの回転時、このギャップを介
して作動油gが流通してしまうこととなって、制動性能
が損なわれることとなることから、これを防止するた
め、どうしてもケーシングaの内周壁面bや羽根c等の
部品につき、精密加工が要求されることとなり、その組
立てにも難度の高い作業が要求されることとなる。
【0004】しかし、上記ギャップを零にしようとする
と、羽根cの内周壁面bに対する摺動が円滑でなくなる
から、この摺動が滑らかで、かつ作動油gの前記流通に
よる漏れが生じないようにするには、加工精度がさらに
厳しくなり、生産性が著しく低下する。また、このよう
に羽根cが摺動する構成では、ケーシングaの内周壁面
bや羽根cの損耗が避けられず、耐久性の乏しいものと
なる。
【0005】そこで、上記加工精度の激しさを緩和する
ため、同上図中に破線で示した如く羽根cにゴム等の
可撓性部材hを装着したもの、可撓性を有するシール
部材(図示せず)を取付けたもの、羽根cに凹設の図
示しない弁孔に、これまた図示しない可動弁を羽根軸の
径方向へ摺動自在に嵌装配設し、介設した図示しないバ
ネによりケーシングの内周壁面へ当接する方向で移動付
勢させてなるもの等が提案されている。
【0006】しかも、上記した〜の構造にるとき
は、部品の加工精度は緩和され、組立ても容易になる
が、加工精度の緩和により摺動面が粗くなると、上記
、の構造のものでは、可撓性部材やシール部材の耐
久性が低下してしまうことになる。
【0007】また、上記の構造のものでは、ケーシン
グの内周壁面に対して可動弁がバネ力によって常時、押
し付けられた状態にて摺動することとなるから、当該可
動弁およびケーシングの内周壁面の損耗が著しく、早期
に損耗してしまうことになる上、バネ力を強くすると、
これを例えば上下に開閉するフラップ扉や便蓋等にあっ
て、これらが閉成するときに制動力が働くようにし、開
成するときは非制動状態となるように使用した際、バネ
による抵抗力によって、上記便蓋等の開成動作が重くな
り、軽快な開成作動ができなくなってしまうことにな
る。
【0008】さらに、上記〜の構造においては、同
上図のように、羽根軸dの外側に固設した固定羽根iに
通通孔jを貫通し、これに逆止弁kを配設せねばならな
いから、それだけコスト高となる難点もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のダンパー機構が有する問題点に鑑み、ケーシン
グの内周壁面に摺動することとなる羽根軸の羽根の構成
につき改良を加えようとしている。すなわち、先ずダン
パー機構に関し、先ず、これに充分な制動力を発揮させ
るため羽根軸を所定の方向へ回動させる場合には、当該
羽根の先行側となるダンパー用側端面を、当該回動方向
と交差状に形成すると共に、当該ダンパー用側端面とケ
ーシングにおける内周壁面に対向する外周摺接面とを、
交差状に連設して角状コーナ部を形成するのである。
【0010】そして、上記のダンパー用側端面とは反対
側となる非ダンパー用側端面は、前記外周摺接面から、
次第にケーシングの内周壁面より離間するよう突曲して
形成の弧状コーナ部により連設するのである。このよう
にすることで、ダンパー機構により制動力を発揮させた
いときは、作動油が、ダンパー用側端面から前記外周摺
接面とケーシングの内周壁面間における細隙流路内へ浸
入し難いようにし、かつ、作動油に基づく制動力を、可
及的に小さくしようとする羽根軸の逆回動時にあって
は、作動油が上記の突曲された弧状コーナ部から、上記
の細隙流路内へ浸入し易くし、かくして、ダンパーON
の状態では大きな抵抗力を、羽根軸の羽根とケーシング
の内周壁面との摺動に依存することなしに充分に発揮で
き、かつ、ダンパーOFFに際しては、軽い力で羽根軸
を復動できるようにしようとするのが、本発明の目的で
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、ケーシングと、当該ケーシング内に回動
自在なるよう挿入配設されている円柱状の羽根軸と、当
該羽根軸のケーシングに対する相対的な回動によって、
ケーシングの内周壁面を摺動可能なるように、当該羽根
軸の外周にあってその径方向へ突設した羽根と、この羽
根によりケーシング内部が縦割に仕切られる二つ以上の
室と、当該各室に充填の作動油とを備え、上記の羽根は
ダンパー機構の稼動状態にあって、当該羽根の先行側と
なるダンパー用側端面を、この羽根の回転方向と交差状
となるよう形成すると共に、このダンパー用側端面と前
記ケーシングの内周壁面に対向する外周摺接面とを交差
状に連設して角状コーナ部を形成し、上記ダンパー用側
端面の反対側となる非ダンパー用側端面は、前記外周摺
接面から次第にケーシングの内周壁面より離間するよう
突曲した弧状コーナ部により連設されていることを特徴
とするダンパー機構における開閉弁装置を提供しようと
している。
【0012】
【作用】本発明に係るダンパー機構をダンパーONの状
態で稼動させると、羽根軸の羽根にあって形成されたダ
ンパー用側端面が作動油を押圧することとなるが、この
際ダンパー用側端面はケーシングの内周壁面と交差状
で、これと外周摺接面とは角状コーナ部にて連設されて
いることから、作動油が、ケーシングの内周壁面と羽根
の外周摺接面間に形成される細隙流路内へ浸入しようと
しても、その際の損失係数が大きく、極めて侵入しにく
い状態を形成し得ることとなる。
【0013】この結果、細隙流路を高精度に細成しなく
とも、作動油の細隙流路における流量は抑制されること
となり、ダンパー機構としての作動油に基づく制動力を
充分に発揮し得ることになる。
【0014】これに対し、羽根軸を逆方向へ回動して、
原位置に戻したいときは、羽根における非ダンパー用側
端面が作動油を押圧することになるが、この際、外周摺
接面と非ダンパー用側端面とが弧状コーナ部により連設
し、従って作動油の流路は細隙流路へ向けて、次第にそ
の流路断面積を小さくして行くこととなり、当該流路断
面積の急激な変化がなく、この結果作動油の損失係数は
小さくなり、当該作動油の細隙流路における流量は大と
なる。このため、ダンパーOFFに際しては、羽根軸の
回動操作が、作動油に基づく制動力の低減により、これ
までのものに比し、充分に小さな力で行い得ることにな
る。
【0015】
【実施例】本発明を図1の実施例によって詳記すると、
既知の如くケーシング1と、その内周壁面1aを摺動す
る図示例では一対の羽根2a、2aが設けられた羽根軸
2と、この羽根軸2を上記のシリンダ1内にあって回動
自在に保持する図示しない上部固定軸受、下部固定軸受
と、上記の羽根2a、2aによってシリンダ1の内部が
縦方向に仕切られることにより形成される二つの室A、
Bと、これに充填の作動油3および、ケーシング1側に
装設してあり、上記二つの室A、Bを夫々分室A1 、A
2 と分室B1 、B2 とに区分する逆止弁装置部4a、4
aとを具備している。もちろん、羽根2aを一個だけ羽
根軸2から突設した場合には、これに対応して逆止弁装
置部4aも一箇所に装設することになる。
【0016】ここで、上記羽根軸2は円柱状に形成さ
れ、この羽根軸2のケーシング1における内周壁面1a
との相対的な回転運動により、ダンパー機構による制動
力が作用することになるが、今、図1にあって矢印R1
方向へ羽根軸2が回動した際、ダンパーONの状態とな
って、作動油3に基づく制動力が発揮される場合につき
以下詳記する。
【0017】羽根軸2にあって、その一直線上に延出し
ている羽根2a、2aは、図4に明示の如く当該羽根2
a、2aの矢印R1 方向であり、従って先行側となるダ
ンパー用側端面2b、2bが、当該矢印R1 である回転
方向と交差状となるよう形成されており、しかも、この
ダンパー用側端面2b、2bと、前記ケーシング1の内
周壁面1aに対向する外周摺接面2c、2cとも交差状
に連設され、これにより角状コーナ部2dが形成されて
いる。ここで、図示例の如くダンパー用側端面2b、2
bと内周壁面1aとの交差角は略直角状にするのが望ま
しく、また角状コーナ部2dも、そのコーナ角を略直角
状とするのが望ましい。
【0018】さらに、上記の羽根軸2につき、これを矢
印R1 方向とは反対の方向、すなわち、図1(B)の矢
印R2 の方向に回動するダンパーOFFの状態にあって
は、前記ダンパー用側端面2b、2bと反対方向に面し
ている羽根2a、2aの非ダンパー用側端面2e、2e
が、作動油3を押動することになり、これは、前記した
外周摺接面2c、2cから、次第にケーシング1の内周
壁面1aより離間するように弧状にて突曲して形成の弧
状コーナ部2f、2fを介して連設されるようになって
いる。
【0019】ここで、図1に示した上記非ダンパー用側
端面2e、2eは、矢印R2 方向へ向けて半円弧状に突
曲してあり、従って羽根2a、2aの基端側には細成の
首部2gが形成されているのに対し、図3の実施例にあ
っては、首部はなく、外周摺接面2c、2cとケーシン
グ1の内周壁面1aと直交状とした基側端面2hとを弧
状コーナ部2fによって連設されていることになる。
【0020】ここで、上記の外周摺接面2c、2cは、
ケーシング1の内周壁面1aと、極めて僅少な間隙をも
って、充分な幅長Wをもたせることが望ましく、また、
図示の羽根軸2には図1、図3、図4に明示の如く、そ
の円柱状に形成された外周面2iにあって、上記の羽根
2a、2aにおける首部2g、または基側端面2hの近
傍から所定縦幅Sをもってその溝深が矢印R2 の方向へ
向けて、次第に浅くなるように形成された凹溝条2j、
2jが削成されており、これによって、後述の如く羽根
軸2の回動角度に伴い、その制動力が変化するようにし
てある。
【0021】さらに、図示の実施例による前掲逆止弁装
置部4a、4aは、図1、図3そして図5によって例示
されている通り、ケーシング1の内周壁面1aにあっ
て、直径線上に相対向して閉止用弁座4bと、これに連
設の開成用ストッパ部4cが径方向へ突設されてなる弁
座突部4dと、この弁座突部4dと羽根軸2との間に嵌
挿された丸棒状である逆止弁体4eとからなっている。
図1(A)ではこの逆止弁体4eが、上記の閉止用弁座
4bと羽根軸2の外周面2iとに押当した状態で作動油
3の流動を閉止しており、この逆止弁体4eが図1
(B)のように前記の開成用ストッパ部4cに押当した
状態にあっては、作動油3が、矢印R2 の方向へ開成用
ストッパ部4cの上位に開成された流通口4fを介して
流動するようにしてある。
【0022】そこで、今図1(A)の如く羽根軸2を矢
印R1 の方向へ回動させて、ダンパーONの状態とした
場合には、羽根2a、2aが夫々分室A1 、分室B1
おける作動油3を、そのダンパー用側端面2bによって
押動させ、これにより逆止弁体4eが、閉止用弁座4b
と羽根軸2の外周面2iとに押当することとなって、作
動油3の閉止的状態となる。この際上記の外周面2iに
凹溝条2jが凹設されているので、この凹溝条2jの縦
幅Sと深さによって決定される流量だけ、作動油3が分
室A1 、分室B1 から夫々分室A2 、分室B2 へ流入
し、これに見合った制動力が発揮されることになる。
【0023】そして、上記の如きダンパーONの状態に
あって、本発明に係る羽根2a、2aの先行側となるダ
ンパー用側端面2bが、その回転方向(矢印R1 )と交
差状(図示例では直交状)で、かつ、外周摺接面2cと
も交差状(図示例では直交状)に形成されている。ここ
で、図2(A)にあって示した管路Fを考えた場合にあ
って、その広域管路F1 から狭域管路F2 に流体が矢印
Eのように流入しようとする際、当該狭域管路F2 の入
口に角状コーナ部F3 、F4 が存している場合を想定し
てみると、その損失係数は0.5と可成り大きくなる原
理が知られており、このことは、管路の断面積が急変す
る場合にあって、流体の流れに衝突や渦流を生じ、この
ため大きなエネルギが消費することを明示している。
【0024】従って、本発明の場合にあってもダンパー
用側端面2b、角状コーナ部2dそして外周摺接面2c
の存在により、分室A1 、分室B1 の作動油3が、ケー
シング1の内周壁面1aと羽根2a、2aにおける外周
摺接面2cとの間に形成される僅少な細隙流路を通過す
る際、可成り大きな損失係数を示すこととなり、この結
果当該細隙流路における作動油3の流量は抑制されるこ
とになる。従って、この細隙流路が多少大きく形成され
てしまっても、作動油3に基づく制動力が充分発揮され
ることになるのであり、ダンパー機構として望ましい作
用を発揮する。
【0025】次に、図1(B)に示す如く羽根軸2を逆
転、すなわち矢印R2 の方向へ回動させることで、ダン
パーOFFの状態とした場合にあっては、上記ダンパー
用側端面2bの反対側である非ダンパー用側端面2eに
より、作動油3を押動することになるが、前記外周摺接
面2cから次第にケーシング1の内周壁面1aより離間
するよう弧状コーナ部2fが突曲して形成されている。
ここで、今、図2(B)の如き管路Hを考えた場合あっ
て、その広域管路H1 から、狭域管路H2 に流体が矢印
Gのように流入しようとする際、当該狭域管路H2 の入
口に弧状コーナH3 、H4 が存する場合を想定してみる
と、その損失係数は、その曲率半径rに夫々対応して、
0.05(r小)〜0.005(r大)となる原理が知
られている。従って、ダンパーOFFの状態にあって
は、図1、図3である何れの場合でも、分室B2 、分室
2 の作動油3が非ダンパー用側端面2eから、ケーシ
ング1の内周壁面1aと外周摺動面2cとの間に形成さ
れる細隙通路内へ、流入通過し易いこととなる。
【0026】この結果、ダンパーOFFの状態にあって
は、羽根2a、2aにおける作動油3に基づく抵抗力は
小さくなり、しかも、前記した逆止弁体4eは、図1
(A)における位置から図1(B)の如く非ダンパー用
側端面2e側へ押当され、前記の如く、この場合には、
作動油3が矢印R2 方向へ可成り流動して行くので、作
動油3に基づく抵抗力は小さくなり、当該抵抗力の低下
と、上記の羽根2a、2aにおける抵抗力の低下とが相
俟って、羽根軸2に対して軽い回転力を矢印R2の方向
へ付加することで、軽い力により当該羽根軸2を、再度
ダンパーONの状態とする原位置まで復帰させることが
できる。
【0027】図6は、本発明に係るダンパー機構の開閉
弁装置を便蓋10に使用した状態を示しており、そのケ
ーシング1を便器本体11に固定し、羽根軸2を便蓋1
0の基端に固定することで、当該便蓋10は便器本体1
1に対して開閉自在に枢着されている。
【0028】このようにして便器本体11に取付けられ
ている便蓋10を図示した閉蓋位置、即ち、ハ位置から
上方へ開いていくことにより、便器本体11に固定され
たケーシング1に対して羽根軸2が、図6に示した前記
矢印D方向へ回動される。換言すれば、図6において、
ハ位置からロ位置方向へ回動されるので、前述したよう
に逆止弁装置部4a、4aが開弁状態となり、この結
果、分室A2 、B2 内の作動油3は分室A1 、B1 内へ
速やかに流入すると共に、前記細隙通路内の流通も円滑
になされるので、これにより、ダンパー力は作用せず、
従って、便蓋10は図示したイ位置に達するまで軽く開
くことができる。
【0029】開蓋状態であるイ位置にあって、便蓋10
に閉じ方向の力が加えられると、羽根軸2が図6の反矢
印D方向、図1において矢印R1 方向へ回動されるの
で、逆止弁装置部4aの適度なダンパーON作用と、ダ
ンパー用側端面2bの存在により、この場合の細隙通路
に作動油3の流入が抑制されることになるため、作動油
11による充分な抵抗力が発揮され、羽根軸2の外力に
対して直ちにダンパー効果が発揮される。このことによ
って、便蓋10は、図6において、イ位置からハ位置ま
で緩徐に閉動して行くこととなる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、ダンパー機構における開閉弁装置において、
羽根軸における羽根の形状とケーシングにおける内周壁
面との相対構成を適切に構成したので、羽根の外周摺動
面と上記内周壁面との摺接精度につき細心の注意を傾注
しなくとも、ダンパーONの状態では、外周摺動面と内
周壁面との間における細隙流路に対する作動油の流入
を、労することなしに抑制することができ、作動油に基
づく充分な制動力の発揮を実現することができる。
【0031】それだけでなく、ダンパーOFFの状態に
あっては、これまた前掲摺接精度の向上に努力を傾けな
くとも、同上細隙流路への作動油の流通を円滑に行い得
ることとなるため、羽根軸を原位置に復動するための外
力も小さくてすみ、ダンパー機構における開閉弁装置に
関し、従来の欠陥を解消できると共に、羽根軸等の円滑
にして有効な開閉動を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパー機構の開閉弁装置を示す
一実施例であり、(A)はそのダンパーON状態を示す
横断平面図、(B)はダンパーOFF状態における横断
平面図である。
【図2】本発明に係る開閉弁装置の作用を説示するため
の原理説明用図で、(A)は角状コーナ部を有する管路
の横断平面図、(B)は弧状コーナ部を有する管路の横
断平面図である。
【図3】本発明の図1とは相違する他実施例を示し、
(A)(B)は夫々ダンパーON状態、ダンパーOFF
状態を示した夫々横断平面図である。
【図4】同上ダンパー機構における羽根軸の部分斜視図
である。
【図5】同上ダンパー機構における逆止弁装置部の斜視
説明図である。
【図6】同上ダンパー機構の一使用例を示す側面説明図
である。
【図7】従来の一ダンパー機構を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 内周壁面 2 羽根軸 2a 羽根 2b ダンパー用側端面 2c 外周摺接面 2d 角状コーナ部 2e 非ダンパー用側端面 2f 弧状コーナ部 3 作動油 A 室 B 室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、当該ケーシング内に回動
    自在なるよう挿入配設されている円柱状の羽根軸と、当
    該羽根軸のケーシングに対する相対的な回動によって、
    ケーシングの内周壁面を摺動可能なるように、当該羽根
    軸の外周にあってその径方向へ突設した羽根と、この羽
    根によりケーシング内部が縦割に仕切られる二つ以上の
    室と、当該各室に充填の作動油とを備え、上記の羽根は
    ダンパー機構の稼動状態にあって、当該羽根の先行側と
    なるダンパー用側端面を、この羽根の回転方向と交差状
    となるよう形成すると共に、このダンパー用側端面と前
    記ケーシングの内周壁面に対向する外周摺接面とを交差
    状に連設して角状コーナ部を形成し、上記ダンパー用側
    端面の反対側となる非ダンパー用側端面は、前記外周摺
    接面から次第にケーシングの内周壁面より離間するよう
    突曲した弧状コーナ部により連設されていることを特徴
    とするダンパー機構における開閉弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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