JP2905908B2 - 複数出力のスイッチング電源 - Google Patents
複数出力のスイッチング電源Info
- Publication number
- JP2905908B2 JP2905908B2 JP3035715A JP3571591A JP2905908B2 JP 2905908 B2 JP2905908 B2 JP 2905908B2 JP 3035715 A JP3035715 A JP 3035715A JP 3571591 A JP3571591 A JP 3571591A JP 2905908 B2 JP2905908 B2 JP 2905908B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- voltage
- output
- switching
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M1/00—Details of apparatus for conversion
- H02M1/0083—Converters characterised by their input or output configuration
- H02M1/009—Converters characterised by their input or output configuration having two or more independently controlled outputs
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数出力のスイッチン
グ電源に係り、特にビ−ド現象にともなう雑音の発生を
なくすと共に、部品点数を少なくして小型化し、製造コ
ストを削減することができる複数出力のスイッチング電
源に関する。
グ電源に係り、特にビ−ド現象にともなう雑音の発生を
なくすと共に、部品点数を少なくして小型化し、製造コ
ストを削減することができる複数出力のスイッチング電
源に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パ−ソナルコンピュ−タ、プリ
ンタ、ファックス、複写機などのOA(オフィ−スオー
トメーション)機器にあたっては、各装置内においては
複数の動作部分があることから、例えば1の商用入力電
源から複数の定格の同じ或いは異なる直流出力、例えば
5V、12V、24Vなどを発生させることが必要とさ
れている。そして、このような要請のもとに開発された
各種の複数出力のスイッチング電源はすでに知られてい
る。この種のスイッチング電源は、例えば1次側の交流
100Vの入力電源を整流して直流にすると共に、この
直流をスイッチングトランジスタ等によりON、OFF
することによりパルス波を形成し、このパルスをトラン
スに通すことにより、2次側の複数の各出力回路に所望
の直流電圧を出力するようになっている。この場合、2
次側の各出力回路の出力を安定させる必要から、2次側
のメイン出力回路の出力を検知してこれを1次側のスイ
ッチングトランジスタの制御回路にフィードバックさせ
て安定な2次側出力を得る試みが行なわれている。ま
た、上記メイン出力回路の出力のみならず2次側のサブ
出力回路の出力も安定化する必要から、上記2次側のメ
イン出力回路の制御回路とは、別個にそれぞれ独自の制
御方式を有している。
ンタ、ファックス、複写機などのOA(オフィ−スオー
トメーション)機器にあたっては、各装置内においては
複数の動作部分があることから、例えば1の商用入力電
源から複数の定格の同じ或いは異なる直流出力、例えば
5V、12V、24Vなどを発生させることが必要とさ
れている。そして、このような要請のもとに開発された
各種の複数出力のスイッチング電源はすでに知られてい
る。この種のスイッチング電源は、例えば1次側の交流
100Vの入力電源を整流して直流にすると共に、この
直流をスイッチングトランジスタ等によりON、OFF
することによりパルス波を形成し、このパルスをトラン
スに通すことにより、2次側の複数の各出力回路に所望
の直流電圧を出力するようになっている。この場合、2
次側の各出力回路の出力を安定させる必要から、2次側
のメイン出力回路の出力を検知してこれを1次側のスイ
ッチングトランジスタの制御回路にフィードバックさせ
て安定な2次側出力を得る試みが行なわれている。ま
た、上記メイン出力回路の出力のみならず2次側のサブ
出力回路の出力も安定化する必要から、上記2次側のメ
イン出力回路の制御回路とは、別個にそれぞれ独自の制
御方式を有している。
【0003】これら独自の制御方式としては、例えば三
端子レギュレータなどの専用ICを用いたシリーズ・ド
ロッパ方式、磁気増幅器を用いたマグアンプ方式或いは
チョッパー回路を用いたチョッパー方式などが知られて
いる。これらのなかて、特に最近のOA機器の急激な発
展に伴い複数出力の電源の高出力高安定性が望まれてい
る状況において、メイン出力回路の負荷条件に左右され
ず、メイン出力回路が無負荷でも使用できる利点を有す
チョッパー方式が主に採用されている。ここで、図2に
基づいてサブ出力回路がチョッパー方式により制御され
るスイッチング電源について説明する。図示するごとく
このスイッチング電源の1次側は、整流平滑スイッチン
グ回路1を有しており、交流100Vの入力電源2から
の入力電圧を、上記スイッチング回路1内のフルブリッ
ジダイオード3、平滑コンデンサ4により直流電圧に整
流すると共に、この直流電圧をスイッチングトランジス
タ5でもってON、OFFすることによりトランス6の
1次側にパルス波を流している。
端子レギュレータなどの専用ICを用いたシリーズ・ド
ロッパ方式、磁気増幅器を用いたマグアンプ方式或いは
チョッパー回路を用いたチョッパー方式などが知られて
いる。これらのなかて、特に最近のOA機器の急激な発
展に伴い複数出力の電源の高出力高安定性が望まれてい
る状況において、メイン出力回路の負荷条件に左右され
ず、メイン出力回路が無負荷でも使用できる利点を有す
チョッパー方式が主に採用されている。ここで、図2に
基づいてサブ出力回路がチョッパー方式により制御され
るスイッチング電源について説明する。図示するごとく
このスイッチング電源の1次側は、整流平滑スイッチン
グ回路1を有しており、交流100Vの入力電源2から
の入力電圧を、上記スイッチング回路1内のフルブリッ
ジダイオード3、平滑コンデンサ4により直流電圧に整
流すると共に、この直流電圧をスイッチングトランジス
タ5でもってON、OFFすることによりトランス6の
1次側にパルス波を流している。
【0004】このトランス6の2次側にはメイン出力回
路7とサブ出力回路8とが接続されており、メイン出力
回路7の転流ダイオード9の両端のパルス状の電圧が平
滑リアクトル10、平滑コンデンサ11により平滑され
て、メイン出力端子12から直流電圧を出力するように
なっている。そして、平滑コンデンサ11の後流側から
は、ここに出力される電圧がフィードバック信号として
検出され、この信号はフィードバック回路13に入力さ
れる。そして、このフィードバック回路13は、メイン
出力回路7が安定な電圧を出力するように前記1次側の
スイッチングトランジスタ5のスイッチングを制御す
る。一方、前記転流ダイオード9の後流側からは、前記
サブ出力回路8が並列に分岐されている。このサブ出力
回路8に流れる電流は、サブ出力回路用のスイッチング
トランジスタ14によりON、OFFされると共に、そ
の後、還流ダイオード15、平滑リアクトル16及び平
滑コンデンサ17よりなる整流平滑回路により平滑さ
れ、サブ出力端子18より直流電圧を出力するようにな
っている。そして、上記平滑コンデンサ17の後流側か
らは、電圧がフィードバック信号として検出され、この
検出値をもとにチョッパー回路19は、上記サブ出力回
路用のスイッチングトランジスタ14のON、OFFを
制御し、サブ出力端子18に安定な直流電圧を出力する
ように意図されている。
路7とサブ出力回路8とが接続されており、メイン出力
回路7の転流ダイオード9の両端のパルス状の電圧が平
滑リアクトル10、平滑コンデンサ11により平滑され
て、メイン出力端子12から直流電圧を出力するように
なっている。そして、平滑コンデンサ11の後流側から
は、ここに出力される電圧がフィードバック信号として
検出され、この信号はフィードバック回路13に入力さ
れる。そして、このフィードバック回路13は、メイン
出力回路7が安定な電圧を出力するように前記1次側の
スイッチングトランジスタ5のスイッチングを制御す
る。一方、前記転流ダイオード9の後流側からは、前記
サブ出力回路8が並列に分岐されている。このサブ出力
回路8に流れる電流は、サブ出力回路用のスイッチング
トランジスタ14によりON、OFFされると共に、そ
の後、還流ダイオード15、平滑リアクトル16及び平
滑コンデンサ17よりなる整流平滑回路により平滑さ
れ、サブ出力端子18より直流電圧を出力するようにな
っている。そして、上記平滑コンデンサ17の後流側か
らは、電圧がフィードバック信号として検出され、この
検出値をもとにチョッパー回路19は、上記サブ出力回
路用のスイッチングトランジスタ14のON、OFFを
制御し、サブ出力端子18に安定な直流電圧を出力する
ように意図されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したご
ときチョッパー方式の制御方法にあっては、サブ出力回
路8の出力を制御するチョッパー回路19のチョッパー
の周波数が1次側のスイッチングトランジスタ5のスイ
ッチング周波数と異なってこれらの周期がとれていない
場合には、ビート現象が発生し、人間の耳に聞こえる不
快音を発生するばかりでなく、それと、同時にノイズも
多くなり、最悪の場合には制御機能が効かなくなって電
源が停止してしまうという問題があった。この問題点を
解決するために、上記2次側のチョッパー回路19のチ
ョッパー周波数を決定するための同期信号を1次側から
取るべく、1次側のスイッチングトランジスタ5をO
N、OFF制御するスイッチング回路1からON、OF
F制御用の信号を同期回路でもって取出し、これを同期
信号トランスを介して上記2次側のチョッパー回路19
へ導入してチョッパー周波数の同期をとることが行なわ
れていた。しかしながら、この場合には、1次側と2次
側との間の電圧の大きな相異に起因して、これらの間を
電気的に絶縁するために2つめのトランスとしてかなら
ず同期信号トランスをもちいなければならない。このた
め、電気的な安全性を高度に要求され、且つ他の電子部
品に比較してスケールの大きなトランスを2個も使用し
なければならないことから、設計が複雑になるのみなら
ず装置全体が大型化し、部品点数も多くなって製造コス
トの増大を招くという問題があった。特に、複数のサブ
出力回路を必要とする場合には、上記した問題が一層顕
著となっていた。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべくなされたものである。本発
明の目的は、チョッパー回路の同期信号を2次側のスナ
バ回路からとるようにし、もってビート現象に伴う雑音
の発生をなくすと共に、部品点数を少なくして小型化
し、製造コストを削減することができる複数出力のスイ
ッチング電源を提供するにある。本発明は、2次側のメ
イン出力回路のスイッチングは、1次側のスイッチング
周波数と完全に同期しており、且つこの同期信号は2次
側のスナバ回路から取り出すことができる、ということ
を見いだすことによりなされたものである。
ときチョッパー方式の制御方法にあっては、サブ出力回
路8の出力を制御するチョッパー回路19のチョッパー
の周波数が1次側のスイッチングトランジスタ5のスイ
ッチング周波数と異なってこれらの周期がとれていない
場合には、ビート現象が発生し、人間の耳に聞こえる不
快音を発生するばかりでなく、それと、同時にノイズも
多くなり、最悪の場合には制御機能が効かなくなって電
源が停止してしまうという問題があった。この問題点を
解決するために、上記2次側のチョッパー回路19のチ
ョッパー周波数を決定するための同期信号を1次側から
取るべく、1次側のスイッチングトランジスタ5をO
N、OFF制御するスイッチング回路1からON、OF
F制御用の信号を同期回路でもって取出し、これを同期
信号トランスを介して上記2次側のチョッパー回路19
へ導入してチョッパー周波数の同期をとることが行なわ
れていた。しかしながら、この場合には、1次側と2次
側との間の電圧の大きな相異に起因して、これらの間を
電気的に絶縁するために2つめのトランスとしてかなら
ず同期信号トランスをもちいなければならない。このた
め、電気的な安全性を高度に要求され、且つ他の電子部
品に比較してスケールの大きなトランスを2個も使用し
なければならないことから、設計が複雑になるのみなら
ず装置全体が大型化し、部品点数も多くなって製造コス
トの増大を招くという問題があった。特に、複数のサブ
出力回路を必要とする場合には、上記した問題が一層顕
著となっていた。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべくなされたものである。本発
明の目的は、チョッパー回路の同期信号を2次側のスナ
バ回路からとるようにし、もってビート現象に伴う雑音
の発生をなくすと共に、部品点数を少なくして小型化
し、製造コストを削減することができる複数出力のスイ
ッチング電源を提供するにある。本発明は、2次側のメ
イン出力回路のスイッチングは、1次側のスイッチング
周波数と完全に同期しており、且つこの同期信号は2次
側のスナバ回路から取り出すことができる、ということ
を見いだすことによりなされたものである。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するために、
1次側の直流電源からトランスを介してスナバ回路を含
む2次側のメイン出力回路と、チョッパー回路を含むサ
ブ出力回路とに出力するようになした複数出力のスイッ
チング電源において、前記トランスの2次巻線に整流用
ダイオードを介してダイオードを並列に接続し、コンデ
ンサと抵抗をこの順に直列接続したスナバ回路を、前記
ダイオードに並列接続し、前記コンデンサと前記抵抗と
の接続点から前記サブ出力回路のチョッパー回路に用い
る同期信号を得るようになし、1次側のスイッチング周
波数と2次側のサブ出力回路のチョッパー周波数とを完
全に同期させるようにした。
1次側の直流電源からトランスを介してスナバ回路を含
む2次側のメイン出力回路と、チョッパー回路を含むサ
ブ出力回路とに出力するようになした複数出力のスイッ
チング電源において、前記トランスの2次巻線に整流用
ダイオードを介してダイオードを並列に接続し、コンデ
ンサと抵抗をこの順に直列接続したスナバ回路を、前記
ダイオードに並列接続し、前記コンデンサと前記抵抗と
の接続点から前記サブ出力回路のチョッパー回路に用い
る同期信号を得るようになし、1次側のスイッチング周
波数と2次側のサブ出力回路のチョッパー周波数とを完
全に同期させるようにした。
【0007】
【作用】本発明は、以上のように構成されたので、2次
側のメイン出力回路のスナバ回路から、サブ出力回路の
チョッパー回路用の同期信号を取り出すようになってい
る。具体的には、上記スナバ回路は、コンデンサと抵抗
の直列接続よりなり、これらの接続点より同期信号を取
り出す。この場合、このスナバ回路は、微分回路を構成
することから、2次側巻線に出力されるパルスの立ち上
がり区間と立ち下がり区間とにそれぞれ正負のスパイク
電圧を発生するが、この内、正のスパイク電圧のみを拾
うことによって1次側のスイッチング周波数と2次側の
チョッパー周波数とが完全に同期する。
側のメイン出力回路のスナバ回路から、サブ出力回路の
チョッパー回路用の同期信号を取り出すようになってい
る。具体的には、上記スナバ回路は、コンデンサと抵抗
の直列接続よりなり、これらの接続点より同期信号を取
り出す。この場合、このスナバ回路は、微分回路を構成
することから、2次側巻線に出力されるパルスの立ち上
がり区間と立ち下がり区間とにそれぞれ正負のスパイク
電圧を発生するが、この内、正のスパイク電圧のみを拾
うことによって1次側のスイッチング周波数と2次側の
チョッパー周波数とが完全に同期する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明にかかる複数出力のスイッチ
ング電源の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図
1は、本発明に係るスイッチング電源を示す原理図、図
3は本発明のスイッチング電源の実施例を示す回路図で
ある。尚、図3において、図1と同一部分については同
一符号を付す。図示するごとく、このスイッチング電源
は、トランス6を介して1次側の直流電源20と、2次
側のメイン出力回路7及び2次側のサブ出力回路8とに
より主に構成されている。尚、図示例にあっては簡単化
のために1のサブ出力回路8しか記してないが、必要に
応じてこれを複数設けることができることは勿論であ
る。上記1次側の直流電源20には、交流100Vの入
力電源2が接続されると共に、この直流電源20には、
図2において示されたフルブリッジダイオード3、平滑
コンデンサ4及びスイッチングトランジスタ5等よりな
る整流平滑スイッチング回路21を有しており、入力さ
れる交流100Vを整流平滑化すると共に、所望の周期
でもって平滑された電圧をON、OFFするようになっ
ている。したがって、1次側巻線22にはパルス波が入
力されることになる。
ング電源の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図
1は、本発明に係るスイッチング電源を示す原理図、図
3は本発明のスイッチング電源の実施例を示す回路図で
ある。尚、図3において、図1と同一部分については同
一符号を付す。図示するごとく、このスイッチング電源
は、トランス6を介して1次側の直流電源20と、2次
側のメイン出力回路7及び2次側のサブ出力回路8とに
より主に構成されている。尚、図示例にあっては簡単化
のために1のサブ出力回路8しか記してないが、必要に
応じてこれを複数設けることができることは勿論であ
る。上記1次側の直流電源20には、交流100Vの入
力電源2が接続されると共に、この直流電源20には、
図2において示されたフルブリッジダイオード3、平滑
コンデンサ4及びスイッチングトランジスタ5等よりな
る整流平滑スイッチング回路21を有しており、入力さ
れる交流100Vを整流平滑化すると共に、所望の周期
でもって平滑された電圧をON、OFFするようになっ
ている。したがって、1次側巻線22にはパルス波が入
力されることになる。
【0009】一方、2次側のメイン出力回路7は、2次
側巻線23に対して、直列に整流用ダイオード24、平
滑リアクトル10及びメイン出力端子12が順次接続さ
れている。そして、上記整流用ダイオード24と平滑リ
アクトル10との間には、上記2次側巻線23と並列に
なされた転流ダイオード9が接続されている。また、平
滑リアクトル10の後流側と接地との間には平滑コンデ
ンサ11が接続されている。そして、メイン出力端子1
2、12の両端には、負荷25が接続されている。そし
て、上記平滑リアクトル10の後流側には、フィードバ
ック信号として出力電圧を検出するためのフィードバッ
ク回路13が接続されると共に、このフィードバック回
路13の出力は、整流平滑スイッチング回路20のスイ
ッチングトランジスタ5に接続されており、上記メイン
出力回路7が安定電圧を出力するようにこのトランジス
タ5のスイッチングを制御するようになっている。そし
て、上記メイン出力回路7の整流用ダイオード24に
は、スイッチング時の過渡期の突発エネルギー乃至サー
ジを吸収するためのコンデンサ26及び抵抗27の直列
接続よりなるスナバ回路128が並列接続されている。
同様に、上記メイン出力回路7の転流用ダイオード9に
は、コンデンサ28及び抵抗29の直列接続よりなるス
ナバ回路30が並列接続されている。
側巻線23に対して、直列に整流用ダイオード24、平
滑リアクトル10及びメイン出力端子12が順次接続さ
れている。そして、上記整流用ダイオード24と平滑リ
アクトル10との間には、上記2次側巻線23と並列に
なされた転流ダイオード9が接続されている。また、平
滑リアクトル10の後流側と接地との間には平滑コンデ
ンサ11が接続されている。そして、メイン出力端子1
2、12の両端には、負荷25が接続されている。そし
て、上記平滑リアクトル10の後流側には、フィードバ
ック信号として出力電圧を検出するためのフィードバッ
ク回路13が接続されると共に、このフィードバック回
路13の出力は、整流平滑スイッチング回路20のスイ
ッチングトランジスタ5に接続されており、上記メイン
出力回路7が安定電圧を出力するようにこのトランジス
タ5のスイッチングを制御するようになっている。そし
て、上記メイン出力回路7の整流用ダイオード24に
は、スイッチング時の過渡期の突発エネルギー乃至サー
ジを吸収するためのコンデンサ26及び抵抗27の直列
接続よりなるスナバ回路128が並列接続されている。
同様に、上記メイン出力回路7の転流用ダイオード9に
は、コンデンサ28及び抵抗29の直列接続よりなるス
ナバ回路30が並列接続されている。
【0010】以上の様に構成されたメイン出力回路7か
ら前記サブ出力回路8が分岐されて形成されている。具
体的には、このサブ出力回路8は、上記メイン出力回路
7の平滑リアクトル10の後流側から分岐されており、
この分岐路には、例えばFETよりなるスイッチングト
ランジスタ14が接続されると共に、その後流側には、
図2に示すような還流ダイオード15、平滑リアクトル
16及び平滑コンデンサ17とにより構成された整流平
滑回路130が接地との間に接続されている。そして、
この整流平滑回路130の出力側に接続されるサブ出力
端子18、18間には負荷31が接続されている。そし
て、上記スイッチングトランジスタ14のゲートには、
このトランジスタ14のON、OFFを制御して安定出
力を実現するためのチョッパー回路32の出力が接続さ
れている。また、このチョッパー回路32の同期信号を
得るための入力は、前記メイン回路7の転流ダイオード
9に並列接続したスナバ回路30を構成するコンデンサ
28と抵抗29の接続点に接続されている。このスナバ
回路30は、微分回路を構成することから上記接続点に
は、2次巻線に出力されるバルスの立ち上がり区間と立
ち下がり区間とにそれぞれ正負のスパイク電圧が発生す
ることになり、後述するごとく正のスパイク電圧のみが
同期信号として使用されることになる。
ら前記サブ出力回路8が分岐されて形成されている。具
体的には、このサブ出力回路8は、上記メイン出力回路
7の平滑リアクトル10の後流側から分岐されており、
この分岐路には、例えばFETよりなるスイッチングト
ランジスタ14が接続されると共に、その後流側には、
図2に示すような還流ダイオード15、平滑リアクトル
16及び平滑コンデンサ17とにより構成された整流平
滑回路130が接地との間に接続されている。そして、
この整流平滑回路130の出力側に接続されるサブ出力
端子18、18間には負荷31が接続されている。そし
て、上記スイッチングトランジスタ14のゲートには、
このトランジスタ14のON、OFFを制御して安定出
力を実現するためのチョッパー回路32の出力が接続さ
れている。また、このチョッパー回路32の同期信号を
得るための入力は、前記メイン回路7の転流ダイオード
9に並列接続したスナバ回路30を構成するコンデンサ
28と抵抗29の接続点に接続されている。このスナバ
回路30は、微分回路を構成することから上記接続点に
は、2次巻線に出力されるバルスの立ち上がり区間と立
ち下がり区間とにそれぞれ正負のスパイク電圧が発生す
ることになり、後述するごとく正のスパイク電圧のみが
同期信号として使用されることになる。
【0011】上記チョッパー回路32は、以下のように
構成されている。すなわち、このチョッパー回路32
は、上記スナバ回路30の抵抗29に並列に接続された
分圧回路を有し、この分圧回路は抵抗33と抵抗34と
を直列接続して構成されている。上記抵抗34には、バ
イパスダイオード41が並列に接続されており、抵抗2
9に負の電圧が加わったときに、それをバイパスするこ
とにより後段のトランジスタ等の素子を保護するように
なっている。そして、抵抗33と抵抗34の接続点は、
放電用トランジスタ35のベースに接続されると共に、
この放電用トランジスタ35のエミッタは抵抗40を介
してチョッパー回路32の心臓部を形成する、例えばI
c(μPC494C)よりなるスイッチング制御回路3
6へ接続される。また、この放電用トランジスタ35の
コレクタは接地されている。上記抵抗40の後流側と接
地との間には、ここに加わる電圧の周波数を設定するた
めのコンデンサ37が接続されている。また、更に上記
スイッチング制御回路36と接地との間には抵抗38が
接続されている。一方、上記スイッチング制御回路36
には、前記整流平滑スイッチング回路30により検出さ
れた出力電圧がフィードバック信号として入力されてい
ると共に、この制御回路36の出力は、前記スイッチン
グトランジスタ14の動作を制御するための駆動回路3
7へ接続されている。そして、この駆動回路137の出
力は、上記スイッチングトランジスタ14のゲートに接
続されており、これをON、OFF制御するようになっ
ている。
構成されている。すなわち、このチョッパー回路32
は、上記スナバ回路30の抵抗29に並列に接続された
分圧回路を有し、この分圧回路は抵抗33と抵抗34と
を直列接続して構成されている。上記抵抗34には、バ
イパスダイオード41が並列に接続されており、抵抗2
9に負の電圧が加わったときに、それをバイパスするこ
とにより後段のトランジスタ等の素子を保護するように
なっている。そして、抵抗33と抵抗34の接続点は、
放電用トランジスタ35のベースに接続されると共に、
この放電用トランジスタ35のエミッタは抵抗40を介
してチョッパー回路32の心臓部を形成する、例えばI
c(μPC494C)よりなるスイッチング制御回路3
6へ接続される。また、この放電用トランジスタ35の
コレクタは接地されている。上記抵抗40の後流側と接
地との間には、ここに加わる電圧の周波数を設定するた
めのコンデンサ37が接続されている。また、更に上記
スイッチング制御回路36と接地との間には抵抗38が
接続されている。一方、上記スイッチング制御回路36
には、前記整流平滑スイッチング回路30により検出さ
れた出力電圧がフィードバック信号として入力されてい
ると共に、この制御回路36の出力は、前記スイッチン
グトランジスタ14の動作を制御するための駆動回路3
7へ接続されている。そして、この駆動回路137の出
力は、上記スイッチングトランジスタ14のゲートに接
続されており、これをON、OFF制御するようになっ
ている。
【0012】次に、このように構成された上記実施例の
動作について図4を参照しつつ説明する。尚、図4
(a)中のVTはトランス6の2次側巻線23の両端の
電圧を示し、図4(b)中のVRはスナバ回路30の抵
抗29の両端の電圧を示し、図4(c)中のICは、放
電用トランジスタ35のコレクタ電流を示し、図4
(f)中のVCは、周波数設定用のコンデンサ37の両
端の電圧を示し、図4(g)中のVOはスイッチングト
ランジスタ14の出力側と接地間の電圧を示し、図4
(d)の実線は、VTの周波数がVCの周波数より大きい
場合であって本発明に係る同期方式を採用しなかった場
合のVCを示し、図4(e)の実線は、VTの周波数がV
Cの周波数より小さい場合であって本発明に係る同期方
式を採用しなっか場合のVCを示す。まず、入力電源2
からの交流100Vは整流平滑スイッチング回路21内
のフルブリッジダイオード3、平滑コンデンサ4により
整流されて平滑され、直流電圧になると共に、この直流
はスイッチングトランジスタ5によってON、OFFさ
れてパルス波となってトランス6の1次巻線22に流入
する。
動作について図4を参照しつつ説明する。尚、図4
(a)中のVTはトランス6の2次側巻線23の両端の
電圧を示し、図4(b)中のVRはスナバ回路30の抵
抗29の両端の電圧を示し、図4(c)中のICは、放
電用トランジスタ35のコレクタ電流を示し、図4
(f)中のVCは、周波数設定用のコンデンサ37の両
端の電圧を示し、図4(g)中のVOはスイッチングト
ランジスタ14の出力側と接地間の電圧を示し、図4
(d)の実線は、VTの周波数がVCの周波数より大きい
場合であって本発明に係る同期方式を採用しなかった場
合のVCを示し、図4(e)の実線は、VTの周波数がV
Cの周波数より小さい場合であって本発明に係る同期方
式を採用しなっか場合のVCを示す。まず、入力電源2
からの交流100Vは整流平滑スイッチング回路21内
のフルブリッジダイオード3、平滑コンデンサ4により
整流されて平滑され、直流電圧になると共に、この直流
はスイッチングトランジスタ5によってON、OFFさ
れてパルス波となってトランス6の1次巻線22に流入
する。
【0013】するとこのトランス6の2次巻線23の両
端には、図4(a)に示すようなパルス状の電圧VTを
出力し、このパルス電圧は、メイン出力回路7において
は、転流ダイオード9、平滑リアクトル10、平滑コン
デンサ11等の作用により平滑されて所定の電圧となっ
ってメイン出力端子12、12から出力される。この
時、この出力電圧は、常時モニターされてフィードバッ
ク信号としてフィードバック回路13へ入力され、この
値に基づいて前記スイッチングトランジスタ5のON、
OFFを制御することにより、常時安定した所定の電圧
をメイン出力端子12、12に出力し得るようになって
いる。一方、サブ出力回路8にあっては、上記平滑リア
クトル10から分岐された電圧が、チョッパー回路32
の駆動回路137により制御されたスイッチングトラン
ジスタ14によりON、OFFされて、その出力が整流
平滑回路130により整流されて平滑され、直流電圧を
サブ出力端子18、18から出力するようになってい
る。そして、この出力電圧は、検出されて、フィードバ
ック信号としてチョッパー回路32のスイッチング制御
回路36へ入力され、出力電圧を所定の値にするべく1
次側とのスイッチング同期はともかくとして上記スイッ
チングトランジスタ14のON、OFFを制御すること
になる。
端には、図4(a)に示すようなパルス状の電圧VTを
出力し、このパルス電圧は、メイン出力回路7において
は、転流ダイオード9、平滑リアクトル10、平滑コン
デンサ11等の作用により平滑されて所定の電圧となっ
ってメイン出力端子12、12から出力される。この
時、この出力電圧は、常時モニターされてフィードバッ
ク信号としてフィードバック回路13へ入力され、この
値に基づいて前記スイッチングトランジスタ5のON、
OFFを制御することにより、常時安定した所定の電圧
をメイン出力端子12、12に出力し得るようになって
いる。一方、サブ出力回路8にあっては、上記平滑リア
クトル10から分岐された電圧が、チョッパー回路32
の駆動回路137により制御されたスイッチングトラン
ジスタ14によりON、OFFされて、その出力が整流
平滑回路130により整流されて平滑され、直流電圧を
サブ出力端子18、18から出力するようになってい
る。そして、この出力電圧は、検出されて、フィードバ
ック信号としてチョッパー回路32のスイッチング制御
回路36へ入力され、出力電圧を所定の値にするべく1
次側とのスイッチング同期はともかくとして上記スイッ
チングトランジスタ14のON、OFFを制御すること
になる。
【0014】ここで、サブ出力回路8のスイッチングの
同期信号に着目すると、転流ダイオード9に並列接続し
たスナバ回路30は、微分回路を構成することから、コ
ンデンサ28が充電するまての間、誘導電圧VTの作用
によりパルスの立ち上がり区間ではコンデンサ28、抵
抗29を介して瞬時電流が流れ、抵抗29の両端には、
図4(b)に示すごとき電圧が出力される。また、パル
スの立ち下がり区間では、負のスパイク電圧が出力され
る。この負の過剰なスパイク電圧が放電用トランジスタ
35のエミッターベース間に印加されるとこのトランジ
スタ35が破損されることから、この破損を防止するた
めにこの負のスパイク電圧はバイパスダイオード41に
よりバイパスされている。一方、抵抗29に加わった正
のスパイク電圧は、抵抗33と抵抗34とに分圧され
て、その分圧分が放電用トランジスタ35のベースに供
給される。このベースに供給される電圧が、所定値以
上、例えば0.6V以上であるとこのトランジスタ35
がON状態になり、コンデンサ37に蓄積されていた電
荷を放電する。したがって、この放電用トランジスタ3
5のコレクタ電流Icは、図4(c)のようになり、ま
たコンデンサ37の両端の電圧Vcは、図4(f)のよ
うになる。この時、コンデンサ37のVcの周波数は、
この容量により所定の周波数、すなわちVTの周波数よ
りわずかに少ない周波数に設定されているので、鋸波状
に上昇、下降するVcの電圧の上昇途中において、上記
トランジスタのON動作により放電されることになる。
そして、一度、放電して電圧が低下すると、上記トラン
ジスタ35がONしている間(T2)は、コンデンサ3
7の電圧Vcの次の上昇は開始しないが、抵抗33と抵
抗34との分圧が所定値、例えば0.6Vより小さくな
ると上記トランジスタ35がOFFになり、コンデンサ
37の電圧Vcが再び上昇することになる。従って、ト
ランジスタ35がONしてからT1時間ごとに同じ動作
が繰り返されることになる。
同期信号に着目すると、転流ダイオード9に並列接続し
たスナバ回路30は、微分回路を構成することから、コ
ンデンサ28が充電するまての間、誘導電圧VTの作用
によりパルスの立ち上がり区間ではコンデンサ28、抵
抗29を介して瞬時電流が流れ、抵抗29の両端には、
図4(b)に示すごとき電圧が出力される。また、パル
スの立ち下がり区間では、負のスパイク電圧が出力され
る。この負の過剰なスパイク電圧が放電用トランジスタ
35のエミッターベース間に印加されるとこのトランジ
スタ35が破損されることから、この破損を防止するた
めにこの負のスパイク電圧はバイパスダイオード41に
よりバイパスされている。一方、抵抗29に加わった正
のスパイク電圧は、抵抗33と抵抗34とに分圧され
て、その分圧分が放電用トランジスタ35のベースに供
給される。このベースに供給される電圧が、所定値以
上、例えば0.6V以上であるとこのトランジスタ35
がON状態になり、コンデンサ37に蓄積されていた電
荷を放電する。したがって、この放電用トランジスタ3
5のコレクタ電流Icは、図4(c)のようになり、ま
たコンデンサ37の両端の電圧Vcは、図4(f)のよ
うになる。この時、コンデンサ37のVcの周波数は、
この容量により所定の周波数、すなわちVTの周波数よ
りわずかに少ない周波数に設定されているので、鋸波状
に上昇、下降するVcの電圧の上昇途中において、上記
トランジスタのON動作により放電されることになる。
そして、一度、放電して電圧が低下すると、上記トラン
ジスタ35がONしている間(T2)は、コンデンサ3
7の電圧Vcの次の上昇は開始しないが、抵抗33と抵
抗34との分圧が所定値、例えば0.6Vより小さくな
ると上記トランジスタ35がOFFになり、コンデンサ
37の電圧Vcが再び上昇することになる。従って、ト
ランジスタ35がONしてからT1時間ごとに同じ動作
が繰り返されることになる。
【0015】そして、コンデンサ37の電圧Vcが、ス
イッチング制御回路36内に含まれるエラーアンプ出力
(図4(f)参照)を越えている間だけ、スイッチング
トランジスタ14のONが維持され、このトランジスタ
14の後流側には、図4(g)に示すような電圧Voが
出力される。この場合、サブ出力端子18の出力が所望
の値より下降気味のときにはエラーアンプ出力が少し下
がることによって出力電圧Voのパルス幅を少し長く
し、実効電圧を上げるようにする。逆に、サブ出力端子
18の出力が所望の値より上昇気味のときは、エラーア
ンプ出力が少しあがることによって、出力電圧Voのパ
ルス幅を少し短くし、実効電圧を少し下げるようにす
る。このように、1次側のスイッチング周波数、すなわ
ち図4(b)の正のスパイク電圧の周波数と2次側のサ
ブ出力回路8のチョッパー回路32のチョッパー周波
数、すなわち図4(f)及び図4(g)に示す電圧の周
波数とを完全に一致させることができる。ここで注意す
ることは、電圧Vcの周波数を電圧VTの周波数よりも
わずかに低く(好ましくは差が30%以内)設定するこ
とである。このように設定することにより図4(d)に
破線で示す如く電圧Vcの鋸歯の傾きは小さく設定さ
れ、同期が必ずとれるようになる。ここで図4(d)中
において、実線は本発明の特長とする同期方式を用いな
い場合のコンデンサ37の電圧Vcを示し、破線は本発
明の特長とする同期方式を付加した場合の電圧Vcを示
す。
イッチング制御回路36内に含まれるエラーアンプ出力
(図4(f)参照)を越えている間だけ、スイッチング
トランジスタ14のONが維持され、このトランジスタ
14の後流側には、図4(g)に示すような電圧Voが
出力される。この場合、サブ出力端子18の出力が所望
の値より下降気味のときにはエラーアンプ出力が少し下
がることによって出力電圧Voのパルス幅を少し長く
し、実効電圧を上げるようにする。逆に、サブ出力端子
18の出力が所望の値より上昇気味のときは、エラーア
ンプ出力が少しあがることによって、出力電圧Voのパ
ルス幅を少し短くし、実効電圧を少し下げるようにす
る。このように、1次側のスイッチング周波数、すなわ
ち図4(b)の正のスパイク電圧の周波数と2次側のサ
ブ出力回路8のチョッパー回路32のチョッパー周波
数、すなわち図4(f)及び図4(g)に示す電圧の周
波数とを完全に一致させることができる。ここで注意す
ることは、電圧Vcの周波数を電圧VTの周波数よりも
わずかに低く(好ましくは差が30%以内)設定するこ
とである。このように設定することにより図4(d)に
破線で示す如く電圧Vcの鋸歯の傾きは小さく設定さ
れ、同期が必ずとれるようになる。ここで図4(d)中
において、実線は本発明の特長とする同期方式を用いな
い場合のコンデンサ37の電圧Vcを示し、破線は本発
明の特長とする同期方式を付加した場合の電圧Vcを示
す。
【0016】これに反して図4(e)に示す如く電圧V
C の周波数を電圧VT の周波数よりも高く設定すると、
電圧VC の鋸歯の傾きは大きくなってしまい、その結
果、電圧VT の1周期の間に、電圧VC は2回またはそ
れ以上の頂点が生じることになる。この場合、もしエラ
ーアンプの出力電圧が下降して上記頂点以下の値になる
と、電圧VT の1周期内に2つのパルス電圧VO を出力
することになり、誤動作の原因となってしまう。ここで
図4(e)中において、実線は本発明の特長とする同期
方式を用いない場合のコンデンサ37の電圧VC を示
し、破線は本発明の特長とする同期方式を付加した場合
の電圧VC を示す。更に図4(C)において放電用トラ
ンジスタ35がONしている時間T2は、周期T1に比
較して十分に小さく設定しておかないと、電圧VC が小
さくなり、あるパルス幅以上の制御は不可能となる。ま
た、スナバ回路30のコンデンサ28と抵抗29を上下
逆にすると、同期化回路には使用することができないの
で、必ずコンデンサ28を出力側に、抵抗29を接地側
に設けるようにする。
C の周波数を電圧VT の周波数よりも高く設定すると、
電圧VC の鋸歯の傾きは大きくなってしまい、その結
果、電圧VT の1周期の間に、電圧VC は2回またはそ
れ以上の頂点が生じることになる。この場合、もしエラ
ーアンプの出力電圧が下降して上記頂点以下の値になる
と、電圧VT の1周期内に2つのパルス電圧VO を出力
することになり、誤動作の原因となってしまう。ここで
図4(e)中において、実線は本発明の特長とする同期
方式を用いない場合のコンデンサ37の電圧VC を示
し、破線は本発明の特長とする同期方式を付加した場合
の電圧VC を示す。更に図4(C)において放電用トラ
ンジスタ35がONしている時間T2は、周期T1に比
較して十分に小さく設定しておかないと、電圧VC が小
さくなり、あるパルス幅以上の制御は不可能となる。ま
た、スナバ回路30のコンデンサ28と抵抗29を上下
逆にすると、同期化回路には使用することができないの
で、必ずコンデンサ28を出力側に、抵抗29を接地側
に設けるようにする。
【0017】次に、上記実施例において、下記に示す定
数を選択して行なわれた実験結果を図5−図8に基づい
て説明する。 コンデンサ28 500V、470pF(スナバ) コンデンサ37 1000pF(周波数設定用) 抵抗29 2W、47Ω(スナバ) 抵抗33 0.25W、24KΩ 抵抗34 0.25W、15KΩ 抵抗40 0.25W、100Ω 放電用トランジスタ35 50V、0.15A バイパスダイオード41 70V、0.15A 図5−図8は、いずれも本発明に基づくものであり、図
5は電圧VT と電圧VR を示し、図6は、電圧VR と電
圧VC とを示し、図7は電圧VO と電圧VC を示し、図
8は電圧VT と電圧VO を示す。図5によれば、図4
(a)及び図4(b)に基づいて説明したごとく、電圧
VT の立ちあがり時及び立ち下がり時に、それぞれ電圧
VR に正のスパイク電圧及び負のスパイク電圧が発生し
ていることが判明する。図6によれば、図4(b)及び
図4(f)に基づいて説明したごとく、電圧VR の正の
スパイク電圧のときにコンデンサ37が放電されて電圧
VC がゼロとなり、その後、再度上昇して行き、結局、
鋸歯状の電圧VC が正のスパイク電圧に同期して発生す
ることが判明する。図7によれば、図4(f)及び図4
(g)に基づいて説明したごとく、電圧VC の周期と一
致した周期で出力電圧VO のパルスが発生されているこ
とが判明する。図8によれば、図4(a)及び図4
(g)に基づいて説明した如く、トランスの2次巻線2
3の出力電圧VT の周期、すなわち1次側のスイッチン
グ周波数とサブ出力回路8の出力電圧VO の出力パルス
の周波数とが完全に一致していることが判明する。尚、
前記実施例においては、同期信号をとるスナバ回路とし
て転流ダイオード9に並列接続したスナバ回路を用いた
が、これに限定されず、他のスナバ回路、例えば整流用
ダイオード24に並列接続したスナバ回路28から同期
信号をとるようにしてもよいのは勿論である。
数を選択して行なわれた実験結果を図5−図8に基づい
て説明する。 コンデンサ28 500V、470pF(スナバ) コンデンサ37 1000pF(周波数設定用) 抵抗29 2W、47Ω(スナバ) 抵抗33 0.25W、24KΩ 抵抗34 0.25W、15KΩ 抵抗40 0.25W、100Ω 放電用トランジスタ35 50V、0.15A バイパスダイオード41 70V、0.15A 図5−図8は、いずれも本発明に基づくものであり、図
5は電圧VT と電圧VR を示し、図6は、電圧VR と電
圧VC とを示し、図7は電圧VO と電圧VC を示し、図
8は電圧VT と電圧VO を示す。図5によれば、図4
(a)及び図4(b)に基づいて説明したごとく、電圧
VT の立ちあがり時及び立ち下がり時に、それぞれ電圧
VR に正のスパイク電圧及び負のスパイク電圧が発生し
ていることが判明する。図6によれば、図4(b)及び
図4(f)に基づいて説明したごとく、電圧VR の正の
スパイク電圧のときにコンデンサ37が放電されて電圧
VC がゼロとなり、その後、再度上昇して行き、結局、
鋸歯状の電圧VC が正のスパイク電圧に同期して発生す
ることが判明する。図7によれば、図4(f)及び図4
(g)に基づいて説明したごとく、電圧VC の周期と一
致した周期で出力電圧VO のパルスが発生されているこ
とが判明する。図8によれば、図4(a)及び図4
(g)に基づいて説明した如く、トランスの2次巻線2
3の出力電圧VT の周期、すなわち1次側のスイッチン
グ周波数とサブ出力回路8の出力電圧VO の出力パルス
の周波数とが完全に一致していることが判明する。尚、
前記実施例においては、同期信号をとるスナバ回路とし
て転流ダイオード9に並列接続したスナバ回路を用いた
が、これに限定されず、他のスナバ回路、例えば整流用
ダイオード24に並列接続したスナバ回路28から同期
信号をとるようにしてもよいのは勿論である。
【0018】更に、スナバ回路としてはコンデンサと抵
抗とを直列接続したものに限らず、例えばツェナーダイ
オードと抵抗を直列接続してなるスナバ回路、或いは、
コンデンサとリアクトルとを直列接続してなるスナバ回
路を用いてもよいのは勿論である。
抗とを直列接続したものに限らず、例えばツェナーダイ
オードと抵抗を直列接続してなるスナバ回路、或いは、
コンデンサとリアクトルとを直列接続してなるスナバ回
路を用いてもよいのは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、サブ出
力回路のチョッパー回路に用いる同期信号を、メイン出
力回路のスナバ回路から取るようにしたので、余分な同
期用トランス等を用いることなく、チョッパー周波数を
1次側のスイッチング周波数と同期させることができ
る。従って、ビートの発生を阻止できるので、不快な可
聴音の発生を防止できるのみならず、部品点数を少なく
して小型化でき、製造コストを大幅に削減できると共
に、信頼性も向上させることができる。特に、上記実施
例を100W、2出力電源に用いた結果、約10%程度
のコストダウンができ、部品点数も10%程度少なくす
ることができた。また、安全対策上の理由から設計が煩
雑になるトランスの使用数を減少できるので、回路設計
を容易に行なうことができる。
力回路のチョッパー回路に用いる同期信号を、メイン出
力回路のスナバ回路から取るようにしたので、余分な同
期用トランス等を用いることなく、チョッパー周波数を
1次側のスイッチング周波数と同期させることができ
る。従って、ビートの発生を阻止できるので、不快な可
聴音の発生を防止できるのみならず、部品点数を少なく
して小型化でき、製造コストを大幅に削減できると共
に、信頼性も向上させることができる。特に、上記実施
例を100W、2出力電源に用いた結果、約10%程度
のコストダウンができ、部品点数も10%程度少なくす
ることができた。また、安全対策上の理由から設計が煩
雑になるトランスの使用数を減少できるので、回路設計
を容易に行なうことができる。
【図1】本発明に係る複数出力のスイッチング電源の構
成を示す説明図である。
成を示す説明図である。
【図2】従来のスイッチング電源の構成を示す回路図で
ある。
ある。
【図3】図1に示すスイッチング電源の詳細な構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】図3に示す回路内の各部分の電圧波形を示す図
である。
である。
【図5】図3に示す回路内の電圧VTと電圧VRとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図6】図3に示す回路内の電圧VRと電圧Vcとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図7】図3に示す回路内の電圧Voと電圧Vcとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図8】図3に示す回路内の電圧VTと電圧Voとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
6 トランス 7 メイン出力回路 8 サブ出力回路 9 転流ダイオード 20 1次側直流電源 22 1次側巻線 23 2次側巻線3 0、128 スナバ回路 26、28 コンデンサ 27、29 抵抗 32 チョッパー回路
Claims (1)
- 【請求項1】 1次側の直流電源からトランスを介して
スナバ回路を含む2次側のメイン出力回路と、チョッパ
ー回路を含むサブ出力回路とに出力するようになした複
数出力のスイッチング電源において、前記トランスの2次巻線に整流用ダイオードを介してダ
イオードを並列に接続し、コンデンサと抵抗をこの順に
直列接続したスナバ回路を、前記ダイオードに並列接続
し、前記コンデンサと前記抵抗との接続点から 前記サブ
出力回路のチョッパー回路に用いる同期信号を得るよう
にしたことを特徴とする複数出力のスイッチング電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035715A JP2905908B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 複数出力のスイッチング電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3035715A JP2905908B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 複数出力のスイッチング電源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04255466A JPH04255466A (ja) | 1992-09-10 |
JP2905908B2 true JP2905908B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=12449564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3035715A Expired - Lifetime JP2905908B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 複数出力のスイッチング電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905908B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008295195A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Nec Corp | 絶縁型多出力コンバータ回路 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5434527A (en) * | 1993-10-25 | 1995-07-18 | Caterpillar Inc. | Gate drive circuit |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP3035715A patent/JP2905908B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008295195A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Nec Corp | 絶縁型多出力コンバータ回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04255466A (ja) | 1992-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7738266B2 (en) | Forward power converter controllers | |
JP3531385B2 (ja) | 電源装置 | |
US6583994B2 (en) | Method and apparatus for soft switched AC power distribution | |
CN110879319B (zh) | 利用次级侧整流电压感测的电压和电流保护 | |
JP2003204680A (ja) | 同期整流器制御装置 | |
EP0765022B1 (en) | Uninterrupted switching regulator | |
JP3349781B2 (ja) | スイッチングレギュレータ電源装置 | |
JPH04299070A (ja) | スイッチングレギュレータ | |
JP2905908B2 (ja) | 複数出力のスイッチング電源 | |
JPH0241777A (ja) | アーク加工用電源装置 | |
JPH09261958A (ja) | 無停電性スイッチングレギュレータ | |
JPH0759342A (ja) | スイッチング電源装置 | |
Redl et al. | Overload-protection methods for switching-mode DC/DC converters: Classification/analysis/and improvements | |
JP4650101B2 (ja) | スイッチング電源装置、及びオーディオアンプシステム | |
JPH10229673A (ja) | スイッチング電源 | |
JPH0681496B2 (ja) | 突入電流防止回路 | |
JP3008081B2 (ja) | 無停電性スイッチングレギュレータ | |
JP2663535B2 (ja) | アーク加工用電源装置 | |
JPH09201051A (ja) | 直流電源装置 | |
JPH11225474A (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP4313963B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH08331841A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH088072A (ja) | 点灯装置 | |
JPH0746835A (ja) | スイッチング電源装置およびそれを備えた電子回路装置 | |
CN114509614A (zh) | 检测电路 |