JP2905851B2 - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置

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JP2905851B2
JP2905851B2 JP6108728A JP10872894A JP2905851B2 JP 2905851 B2 JP2905851 B2 JP 2905851B2 JP 6108728 A JP6108728 A JP 6108728A JP 10872894 A JP10872894 A JP 10872894A JP 2905851 B2 JP2905851 B2 JP 2905851B2
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武則 坂本
武男 加藤
昇 陶
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消費電力の少ない時間
帯を利用して蓄熱庫内の蓄熱剤を冷却或いは加熱し、こ
の蓄熱剤に蓄えられた熱を冷房熱源或いは暖房熱源とし
て使用する蓄熱式空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄熱式空気調和装置とし
て図13に示すものが知られている。
【0003】この蓄熱式空気調和装置は、圧縮機40、
凝縮器41、膨張弁42、ブライン熱交換器43に順次
連結した冷却回路を有し、冷媒を圧縮機40→凝縮器4
1→膨張弁42→ブライン熱交換器43→圧縮機40と
順次循環している(実線矢印)。また、このブライン熱
交換器43、蓄熱器44、空調用熱交換器45、ポンプ
46を順次連結したブライン回路を有し、ブラインをポ
ンプ46→ブライン熱交換器43→蓄熱器44→空調用
熱交換器45→ポンプ46と順次循環している(1点鎖
線矢印)。
【0004】この蓄熱式空気調和装置において、蓄熱運
転を行うときは、冷却回路及びブライン回路の両者を運
転する。これにより、ブライン熱交換器43で冷却回路
の冷媒とブライン回路のブラインとの間で熱交換され、
蓄熱器44内の蓄熱温度の低い蓄熱剤44aを冷却し蓄
熱する(なお、この運転において、空調用熱交換器45
の送風機45aは停止している。)。他方、冷房運転を
行うときは、ブライン回路のみを運転するとともに、送
風機45aを駆動する。これにより、蓄熱器44内の蓄
熱剤44aでブラインが冷却され、この冷却されたブラ
インが空調用熱交換器45で熱交換され、室内に低温の
空気が送風される。
【0005】他方、暖房運転を行うときは、このブライ
ン熱交換器43を凝縮器として機能させ、また、凝縮器
41を蒸発器に置き換える一方、蓄熱器44の蓄熱剤4
4aとして蓄熱温度の高いものを使用する。この構成
で、この冷却回路の冷媒を逆流させるときは、蓄熱剤4
4aが加熱され、暖房熱源として利用することができ
る。また、冷却回路が冷房用の回路(ブライン熱交換器
43が蒸発器として機能している回路)を構成している
場合でも、このブライン回路に加熱装置を加えることに
より暖房運転を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の蓄
熱式空気調和装置において、冷房用の蓄熱運転を行うと
きは、ブラインを一旦冷却し、この冷却されたブライン
により蓄熱剤44aを冷却するし、また、室内冷房を行
うときは、蓄熱剤44aによりブラインを冷却して行
う。
【0007】しかしながら、この蓄熱式空気調和装置で
は各運転の全てがブラインを介して間接的に冷却を行う
ため、その冷却損失が大きくなるという問題点を有して
いたし、また、このブライン回路によりポンプ等の機器
増大し更には装置全体が大型化するし、設置スペース
の点でも不利なものとなっていた。
【0008】また、この蓄熱式空気調和装置の運転は、
蓄熱運転と冷房運転に区分されるが、その運転で冷却回
路及びブライン回路の両者を駆動する蓄熱運転が最も電
気エネルギーを消費する。他方、1日のうちで電力消費
量が最も少ない時間帯は深夜の時間帯である。従って、
この深夜の時間帯に蓄熱運転を行うことが電力消費バラ
ンスの点から最適である。しかしながら、従来はこの点
に着目することなく蓄熱運転が行われていたため、電力
消費バランスを良くすることができなかった。
【0009】更に、この冷却回路を室内に設置するとき
は、凝縮器41の熱が室内に排出され、この熱により室
内温度が上昇する。このため、蓄熱運転後の冷房運転時
には室内温度が非常に高くなっており、冷房負荷の増大
をもたらしていた。
【0010】以上、冷房用の蓄熱式空気調和装置の問題
点を説明したが、暖房用の蓄熱式空気調和装置において
も、前述した設置スペースの点、電力消費バランスの点
等で同様の問題点を有する。
【0011】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、電
力消費バランスが良く、また、蓄熱運転時における室内
温度の上昇を防止できる軽量コンパクトな蓄熱式空気調
和装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、請求項1の発明は、吸込み口を下部に設け、
吹出し口を上部に設けた断熱性の蓄熱庫と、前記蓄熱庫
の背面側から上部に亘って該蓄熱庫内を仕切るよう延設
され、該蓄熱庫内部に蓄熱室を形成するとともに、下端
は第1開口を通じて該蓄熱室の下部に連通し、上端は前
記吹出し口に連通するとともに第2開口を通じて該蓄熱
室の上部に連通し、上端と下端との間で上部寄りの部位
は第3開口を通じて該蓄熱室の上部寄りに連通するバイ
パス通路と、球状の容器に蓄熱剤が注入され前記蓄熱
に多数充填された蓄熱体と、前記蓄熱室で前記第2開口
の近傍に設置され空気を加熱或いは冷却する熱源装置
と、前記バイパス通路で前記第2開口と前記第3開口と
の間に設置され前記バイパス通路内の空気を送風する送
風機と、前記吸込み口を開閉する吸込み扉、前記吹出し
口と前記第2開口を選択的に開閉する吹出し扉及び前記
第3開口を開閉するダンパよりなる風路変更機構とを備
え、前記風路変更機構により前記吸込み口、前記吹出し
口及び前記第3開口を閉鎖するとともに前記熱源装置及
び前記送風機を駆動する蓄熱運転制御と、該風路変更機
構により該吸込み口、該吹出し口及び該第3開口を開放
するとともに該送風機を駆動する空調運転制御とを備え
た制御手 段を有することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に係る蓄熱式
空気調和装置において、前記制御手段は深夜電力の時間
帯に前記蓄熱運転制御を設定することを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に係る蓄熱式空気調和装置において、前記室内に換気装
置を設けるとともに、前記制御手段は前記熱源装置が駆
動するとき該換気装置を駆動するよう設定したことを特
徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に係る蓄熱式空気調和装置において、前記室内に換気装
置と室内温度を検出する温度センサを設け、前記制御手
段は該温度センサの検出温度に基づき演算された室内温
度上昇率が設定温度上昇率よりも高いとき、該換気装置
を駆動するよう設定したことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、蓄熱運転制御を行う
ときは、第2開口を開放する一方、蓄熱庫の吸込み口、
吹出し口及び第3開口を閉鎖し、熱源装置(例えば冷却
用の熱源装置)及び送風機を駆動する。
【0017】これにより、蓄熱室内の空気が下部の第1
開口を通じてバイパス通路に流入し、更にこのバイパス
通路を通じて上方に送風され、第2開口を通じて蓄熱室
の上部に流れる。この蓄熱室の上部に流入した空気は熱
源装置により冷却され、この冷風が蓄熱室内に充填され
ている蓄熱体を冷却し、再度バイパス通路に流れる。
【0018】このように蓄熱室の上部から下部に向かっ
て冷風を流すことにより、蓄熱室に充填されている多数
の蓄熱体に冷熱を蓄積することができる。
【0019】この蓄熱体の蓄熱を利用して空調運転(例
えば冷房運転)を行うときは、空調 運転制御を行う。こ
の空調運転制御では蓄熱運転制御とは逆に風路変更機構
を操作する。即ち、第2開口を閉鎖する一方、蓄熱庫の
吸込み口、吹出し口及び第3開口を開放し、送風機を駆
動する。
【0020】これにより、室内の空気が吸込み口から蓄
熱室に流れ込み、これが蓄熱体で冷却され、第3開口を
通じてバイパス通路に流入する。このバイパス通路に流
入した冷風は吹出し口を通じて室内に送風される。
【0021】なお、熱源装置が暖房用の熱源装置のとき
も同様に空気循環し、蓄熱運転で蓄熱剤が高温に蓄熱さ
れる一方、暖房運転では室内空気が蓄熱剤で加熱され
る。
【0022】請求項2の発明によれば、蓄熱運転が深夜
電力を使用して行われる。
【0023】請求項3の発明によれば、熱源装置を駆動
するとき室内の換気装置が駆動し、熱源装置から放出さ
れた熱を室外に排出する。
【0024】請求項4の発明によれば、室内温度上昇率
が設定温度上昇率より高いとき、即ち、蓄熱運転が行わ
れ熱源装置から室内に放熱されているときは換気装置を
駆動し、この熱を室外に排出する。
【0025】
【実施例】図1乃至図7は本発明に係る蓄熱式空気調和
装置の第1実施例を示すもので、この実施例では、この
冷房用の蓄熱式空気調和装置を示している。ここで、図
1は蓄熱式空気調和装置の正面図、図2は蓄熱式空気調
和装置の側面断面図、図3は蓄熱式空気調和装置の冷却
回路及び風路を示す概略図、図4は蓄熱体の断面図であ
る。
【0026】この蓄熱式空気調和装置1は断熱壁で形成
された縦長箱状の蓄熱庫2を有し、この蓄熱庫2の正面
壁2aの下部には吸込み口3を、上部には吹出し口4を
それぞれ設け、この吸込み口3から蓄熱庫2の内部に室
内空気を取り込み、この取り込んだ空気をこの吹出し口
4を通じて室内に再度吹き出すようになっている。
【0027】この蓄熱庫2内には蓄熱体Aが充填された
蓄熱室5を有する。この蓄熱体Aは図4に示すように、
中空球状の樹脂製容器A1に蓄熱剤A2を注入してな
り、蓄熱剤A2として蓄熱温度の低いものを使用してい
る。また、この蓄熱室5で吸込み口3の裏側には扉箱6
を設置するとともに、扉箱6内に開閉駆動の吸込み扉7
を設置し、この吸込み扉7で吸込み口3を開閉する。
【0028】また、この蓄熱式空気調和装置1には熱源
装置として、例えば冷媒式の冷凍機が設置されている。
この冷凍機は、図2及び図3に示すように、蓄熱室5の
上部に設置された蒸発器8と、蓄熱庫2の上面壁2b上
に設置された圧縮機9、凝縮器10、膨張弁11及び凝
縮器用送風機12を有しており、図3の実線矢印に示す
ように、冷媒を圧縮機9→凝縮器10→膨張弁11→蒸
発器8→圧縮機9と順次循環させ、この蒸発器8の気化
熱で蓄熱室5内の空気を冷却するようになっている。
【0029】このような蓄熱庫2の上面壁2b及び背面
壁2c側には隔壁13を介してバイパス通路14が形成
されている。このバイパス通路14はその下端開口(第
1開口)14aが蓄熱室5の下部に連通し、上端開口1
4bは吹出し口4に連通している。ここで、この隔壁1
3の上部は山形形状を呈し、吹出し口4側にはバイパス
通路14と蓄熱室5とを連通させる上部開口(第2開
口)5aを設け、背面壁2c側には同じくバイパス通路
14と蓄熱室5とを連通させる空気穴(第3開口)15
を設けている。また、このバイパス通路14には吹出し
口4及び上部開口5aを選択的に開閉駆動する吹出し扉
16と、空気穴15を開閉駆動する空気穴ダンパ17を
設置している。また、このバイパス通路14内でこの空
気穴15と上部開口5aの間には送風機18が設置され
ている。なお、吸込み扉7、吹出し扉16及び空気穴ダ
ンパ17は、これを駆動することにより吸込み口3、吹
出し口4、上部開口5a及び空気穴15を開閉し、風路
を変更する風路変更機構とし て機能している。
【0030】ここで、吸込み口3、吹出し口4及び空気
穴15を各扉7,16及びダンパ17で閉鎖し、送風機
18を駆動するときは、図2及び図3の1点鎖線矢印に
示すように、その空気が蓄熱室5→下端開口14a→バ
イパス通路14→上部開口5a→蓄熱室5と順次循環す
る第1風路19を構成する。他方、吸込み口3、吹出し
口4及び空気口15を開放し、送風機18を駆動すると
きは、図2の2点鎖線矢印に示すように、その空気が室
内→吸込み口3→蓄熱室5→空気穴15→バイパス通路
14→上端開口14b→吹出し口4→室内と順次循環す
る第2風路20を構成する
【0031】このように構成された蓄熱式空気調和装置
1は蓄熱運転で蓄熱剤A2に蓄熱し、その後に冷房運転
を行うが、図5はこの各運転の制御回路を示すブロック
図である。
【0032】即ち、各運転はマイクロコンピュータ構成
でタイマ内蔵のCPU21で制御され、このCPU21
は蓄熱スイッチ22、冷房スイッチ23、蓄熱室5の温
度を検出する庫内温度センサ24、室内温度を検出する
室内温度センサ25からの信号に基づき、圧縮機9、送
風機18、吸込み扉7、吹出し扉16及び空気穴ダンパ
17を各駆動回路26〜30を介して図6及び図7のフ
ローチャートに示すように駆動制御する。
【0033】まず、蓄熱運転の駆動制御を図6に基づき
説明する。空調が不要な就業時間の終了後に蓄熱スイッ
チ22をオンする(S1)。このとき、蓄熱運転を直ち
に開始することなく、23時から7時即ち消費電力の少
ない時間帯(深夜割引料金の時間帯)まで待って運転を
開始する(S2)。この蓄熱運転が開始されたときは、
吸込み扉7、吹出し扉16及び空気穴ダンパ17が閉動
作し(S3〜S5)、圧縮機9及び送風機18が駆動す
る(S6)。これにより、蓄熱室5内の空気が、図2の
1点鎖線矢印に示すように、各蓄熱体Aの間を通って下
方に流れバイパス通路14の下端開口14aからバイパ
ス通路14に流入する。このバイパス通路14に流入し
た空気は上端開口14bから蓄熱室5の上部開口5aに
入り、蒸発器8を通って蓄熱室5内に戻る。
【0034】このような冷気の内気循環で、庫内温度T
N1が庫内設定温度の下限温度TL1より低くなったとき
は、圧縮機9及び送風機18を停止し、他方、庫内温度
TN1が庫内設定温度の上限温度TH1より高くなったと
きは、圧縮機9及び送風機18を駆動し、この各機器
9,18の発停により蓄熱剤A2を冷却し、蓄熱剤A2
に蓄熱する(S7〜S9)。この各機器9,18の発停
を23時〜7時までの時間帯で繰り返し、この時間帯の
終了により蓄熱スイッチ27をオフする(S10,S1
1)。
【0035】次に、この蓄熱運転後に行われる冷房運転
の駆動制御を図7に基づき説明する。即ち、就業時間に
なったとき冷房スイッチ23をオンする(S1)。これ
により、吸込み扉7、吹出し扉16及び空気穴ダンパ1
7が開動作し、送風機18が駆動する(S2〜S5)。
これら動作により、図2の2点鎖線矢印に示すように、
室内空気が吸込み口3を通じて蓄熱室5内に流れこみ、
蓄熱剤A2と熱交換して冷却される。この冷却された空
気は、空気穴15を通じてバイパス通路14内に流れ込
み吹出し口4から室内に吹き出される。
【0036】このような室内空気の循環で、室内温度T
N2が室内設定温度の下限温度TL2より低くなったとき
は、送風機18を停止し、他方、室内温度TN2が室内
設定温度の上限温度TH2より高くなったときは、送風
機18を駆動し、この送風機18の発停により室内冷房
を行う(S6〜S8)。
【0037】このように、第1実施例によれば、蒸発器
8で冷却された空気を内気循環して蓄熱剤A2を冷却
し、従来の如くブライン回路を使用するものでないた
め、ブライン配管やポンプが不要で、設置コストが割安
でかつ設置スペースもさほど広く取らなくて済む。ま
た、冷房運転において、室内空気を蓄熱剤A2で直接に
冷却し、従来の如くブラインで間接的に冷却するもので
ないため、その冷却効率が高くなる。
【0038】また、蓄熱運転と冷房運転との消費電気量
を比較するとき、冷凍機を駆動する分蓄熱運転の方が消
費電力量が多いが、この蓄熱運転を深夜電力の時間帯に
行っているため、割安でかつ電力消費バランスを良くす
ることができる。
【0039】更に、蒸発器8を蓄熱室5内に設置して蓄
熱剤A2に蓄冷するときのみ圧縮機9を駆動する一方、
室内を冷房するときはこれらの冷却機器を駆動すること
なく、この蓄熱剤A2に蓄積された冷熱のみで室内冷房
を行うため、エネルギーの消費バランスが良く、省エネ
上優れたものとなっている。
【0040】図8乃至図10は本発明に係る蓄熱式空気
調和装置の第2実施例を示すもので、図8は蓄熱式空気
調和装置が設置された室内の概略断面図、図9は換気装
置の制御回路を示すブロック図、図10は換気装置の制
御フローチャートである。
【0041】この第2実施例では、図8に示すように、
蓄熱式空気調和装置1が設置された室内に、室内温度を
検出する温度センサ31と、室内空気を室外に排出する
換気装置32を設置している。
【0042】また、図9及び図10に示すように、この
温度センサ31の検出信号に基づき、マイクロコンピュ
ータ33に内蔵された微分回路33aが単位時間あたり
の室内温度の上昇率C1(ΔT/Δt)を演算する(S
1,S2)。そして、この上昇率C1と、設定値発振回
路33bから発振された室内温度の設定値(上昇率)C
0を比較回路33bで比較し(S3)、ここで上昇率C1
が設定値より大きいときは、換気装置駆動回路34を通
じて換気装置32を駆動し(S4)、他方、小さいとき
は同じく換気装置駆動回路34を通じて換気装置32を
停止する(S5)。
【0043】このように構成することにより、上昇率C
1が高いとき、即ち蓄熱運転を行い図8の実線矢印に示
すように、凝縮器10から放熱されているときは、換気
装置32が駆動し、この熱を室外に排出する。
【0044】なお、図示しないが蓄熱運転スイッチがオ
ンしたとき、換気装置32を駆動するようにしても良
い。この場合も凝縮器10からの熱が換気装置32によ
り排気される。
【0045】図11は本発明に係る蓄熱式空気調和装置
の第3実施例を示すもので、この図では暖房専用の蓄熱
式空気調和装置の断面を示している。この第3実施例
は、前記蓄熱体Bに蓄熱温度の高い蓄熱剤を注入する一
方、熱源装置として冷凍機に換えて加熱装置35を設置
している。
【0046】この実施例によれば、蓄熱運転時は加熱装
置35が蓄熱体B内の蓄熱剤を加熱し、他方、暖房運転
時はこの加熱された蓄熱体Bが室内空気を加熱し、室内
暖房を行う。その他の構成は前記第1実施例と同様であ
るため、その説明を省略する。
【0047】図12は本発明に係る蓄熱式空気調和装置
の第4実施例を示すもので、この図では冷房及び暖房の
両者が可能な蓄熱式空気調和装置の断面を示している。
この第4実施例では、低蓄熱温度の蓄熱体Aと高蓄熱温
度の蓄熱体Bを蓄熱室5内に充填し、また、蒸発器8と
は別個に加熱装置35を設けている。
【0048】この実施例によれば、蒸発器8で蓄熱剤A
を冷却するときは冷房用の蓄熱運転となり、他方、加熱
装置35で蓄熱剤Bを加熱するときは暖房用の蓄熱運転
となり、この両者を適宜使い分けることにより、冷房運
転と暖房運転を行うことができる。その他の構成は前記
第1実施例と同様であるため、その説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、熱源装置で冷却或いは加熱された空気を介して
蓄熱剤に蓄熱しており、従来の如くブライン回路を使用
するものでないため、ブライン管路やポンプが不要で、
設置コストが割安でかつ設置スペースも小さくて済む。
また、冷房運転において、室内空気を蓄熱剤で直接に冷
却し、従来の如くブラインで間接的に冷却するものでな
いため、その冷却効率が高くなる。更に、熱源装置を蓄
熱室5内に設置して蓄熱体に蓄熱するときのみこれを駆
動し、室内空調を行うときは熱源装置を駆動することな
く蓄熱剤の熱エネルギーによってのみ室内空調を行うた
め、エネルギーの消費バランスが良く、省エネ上優れた
ものとなっている。
【0050】請求項2の発明によれば、蓄熱運転を深夜
電力の時間帯に行うため、割安でかつ電気消費量のバラ
ンスを取ることができる。
【0051】請求項3及び請求項4の発明によれば、蓄
熱運転に熱源装置から室内に放熱されて熱が換気装置に
より室外に排出され、空調負荷の増大を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る蓄熱式空気調和装置の正面図
【図2】第1実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面断
面図
【図3】第1実施例に係る蓄熱式空気調和装置の冷却回
路及び風路を示す概略図
【図4】第1実施例に係る蓄熱体の断面図
【図5】第1実施例に係る各運転の制御回路を示すブロ
ック図
【図6】第1実施例に係る蓄熱運転の制御フローチャー
【図7】第1実施例に係る冷房運転の制御フローチャー
【図8】第2実施例に係る蓄熱式空気調和装置が設置さ
れた室内の概略断面図
【図9】第2実施例に係る換気装置の制御回路を示すブ
ロック図
【図10】第2実施例に係る換気装置の制御フローチャ
ート
【図11】第3実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面
断面図
【図12】第4実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面
断面図
【図13】従来の蓄熱式空気調和装置の冷却回路及びブ
ライン回路を示す概略図
【符号の説明】
1…蓄熱式空気調和装置、2…蓄熱庫、3…吸込み口、
4…吹出し口、7…吸込み扉、8…蒸発器、9…圧縮
機、10…凝縮器、11…膨張弁、16…吹出し扉、1
8…送風機、19…第1風路、20…第2風路、21…
CPU、31…温度センサ、32…換気装置、33…マ
イコン、35…加熱装置、A,B…蓄熱体、A1…容
器、A2…蓄熱剤。
フロントページの続き (72)発明者 坂本 武則 群馬県伊勢崎市寿町20番地サンデン株式 会社内 (72)発明者 加藤 武男 群馬県伊勢崎市寿町20番地サンデン株式 会社内 (72)発明者 陶 昇 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目5番4 号三菱油化エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 門脇 正夫 宮城県仙台市青葉区一番町3丁目7番1 号東北電力株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−232440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 1/02 351

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込み口を下部に設け、吹出し口を上部
    に設けた断熱性の蓄熱庫と、前記蓄熱庫の背面側から上部に亘って該蓄熱庫内を仕切
    るよう延設され、該蓄熱庫内部に蓄熱室を形成するとと
    もに、下端は第1開口を通じて該蓄熱室の下部に連通
    し、上端は前記吹出し口に連通するとともに第2開口を
    通じて該蓄熱室の上部に連通し、上端と下端との間で上
    部寄りの部位は第3開口を通じて該蓄熱室の上部寄りに
    連通するバイパス通路と、 球状の容器に蓄熱剤が注入され前記蓄熱に多数充填さ
    れた蓄熱体と、前記蓄熱室で前記第2開口の近傍に設置され空気を加熱
    或いは冷却する熱源装置と、 前記バイパス通路で前記第2開口と前記第3開口との間
    に設置され前記バイパス通路内の空気を送風する送風機
    と、 前記吸込み口を開閉する吸込み扉、前記吹出し口と前記
    第2開口を選択的に開閉する吹出し扉及び前記第3開口
    を開閉するダンパよりなる風路変更機構とを備え、 前記風路変更機構により前記吸込み口、前記吹出し口及
    び前記第3開口を閉鎖するとともに前記熱源装置及び前
    記送風機を駆動する蓄熱運転制御と、該風路開閉機構に
    より該吸込み口、該吹出し口及び該第3開口を開放する
    とともに該送風機を駆動する空調運転制御とを備えた制
    御手段を有する ことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は深夜電力の時間帯に前記
    蓄熱運転制御を設定することを特徴とする請求項1記載
    の蓄熱式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記室内に換気装置を設けるとともに、
    前記制御手段は前記熱源装置が駆動するとき該換気装置
    を駆動するよう設定したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の蓄熱式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記室内に換気装置と室内温度を検出す
    る温度センサを設け、前記制御手段は該温度センサの検
    出温度に基づき演算された室内温度上昇率が設定温度上
    昇率よりも高いとき、該換気装置を駆動するよう設定し
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の蓄熱式
    空気調和装置。
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