JP2006097965A - 冷却庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 庫内体積が大きく、かつ1つの室を冷凍室または冷蔵室として選択的に使用することが可能な冷却庫を提供する。
【解決手段】 この冷蔵庫1では、冷凍/冷蔵室4からの冷気戻り風路(吸気口33)に戻りダンパ34を設け、冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用する場合は戻りダンパ34を開けて冷凍/冷蔵室4の温度を低下させ、冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用する場合は戻りダンパ34を閉じて冷凍/冷蔵室4の温度を上昇させる。したがって、冷凍/冷蔵室4への冷気送風路(吹出口36)に送風ダンパを設けないので、省スペース化を図ることができ、冷蔵庫1の庫内体積を大きくすることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 この冷蔵庫1では、冷凍/冷蔵室4からの冷気戻り風路(吸気口33)に戻りダンパ34を設け、冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用する場合は戻りダンパ34を開けて冷凍/冷蔵室4の温度を低下させ、冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用する場合は戻りダンパ34を閉じて冷凍/冷蔵室4の温度を上昇させる。したがって、冷凍/冷蔵室4への冷気送風路(吹出口36)に送風ダンパを設けないので、省スペース化を図ることができ、冷蔵庫1の庫内体積を大きくすることができる。
【選択図】 図5
Description
この発明は冷却庫に関し、特に、スターリング冷凍機を備え、複数の室に区画された冷却庫に関する。
近年、フロンガスの地球環境への悪影響が指摘されており、フロンガスを使用しない冷蔵庫としてスターリング冷凍機を搭載したものが注目されている。この冷蔵庫では、スターリング冷凍機のコールドヘッドの冷熱が蒸発器に伝達され、蒸発器で生成された冷気が冷却ファン装置によって庫内に供給される(たとえば特許文献1参照)。
また、従来のコンプレッサを搭載した冷蔵庫では、冷凍室および冷蔵室の各々に冷気送風路および冷気戻り風路を設け、各冷気送風路に送風ダンパを設けるとともに各冷気戻り風路に戻りダンパを設け、各ダンパを開閉制御することにより、冷凍室および冷蔵室の各々の温度を制御するものがある(特許文献2参照)。
特開2002−221384号公報
特開2004−69245号公報
しかし、スターリング冷凍機を備えた冷蔵庫では、通常、冷却ファン装置と冷凍室がともに冷蔵庫の下段に設けられるので、冷却ファン装置と冷凍室の間の冷気送風路に送風ダンパを設けると、送風ダンパのスペースが必要となり、冷凍室の体積が小さくなるという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、庫内体積が大きく、かつ1つの室を冷凍室または冷蔵室として選択的に使用することが可能な冷却庫を提供することである。
この発明に係る冷却庫は、スターリング冷凍機を備え、複数の室に区画された冷蔵庫であって、複数の室のうちの所定の室を冷蔵室および冷凍室のうちのいずれの室として使用するかを選択するための選択手段と、スターリング冷凍機のコールドヘッドから2次冷媒を介して冷熱を受ける蒸発器と、蒸発器で生成された冷気を循環させるための冷却ファン装置と、蒸発器および冷却ファン装置を収容した冷気通風路と、それぞれ複数の室に対応して設けられ、各々が冷気通風路の出口と対応の室との間に設けられた複数の冷気送風路と、それぞれ複数の室に対応して設けられ、各々が対応の室と冷気通風路の入口との間に設けられた複数の冷気戻り風路と、所定の室に対応する冷気戻り風路内に設けられた戻りダンパと、選択手段によって所定の室を冷蔵室として使用することが選択された場合は、戻りダンパを閉じて所定の室内が冷蔵温度になるようにスターリング冷凍機および冷却ファン装置を制御し、選択手段によって所定の室を冷凍室として使用することが選択された場合は、戻りダンパを開けて所定の室内が冷凍温度になるようにスターリング冷凍機および冷却ファン装置を制御する制御手段を備えたものである。
好ましくは、冷却庫は上下2つの室に区画され、2つの室のうちの上段の室は冷蔵室として使用され、下段の室は所定の室として使用され、さらに、冷蔵室に対応する冷気送風路内に設けられた送風ダンパを備え、制御手段は、上段の室が冷蔵温度になるように送風ダンパを開閉制御する。
また好ましくは、冷却庫は上段の冷蔵室と下段の2つの室に区画され、下段の2つの室のうちの一方の室は冷凍室として使用され、他方の室は所定の室として使用され、さらに、上段の冷蔵室に対応する冷気送風路内に設けられた送風ダンパを備え、制御手段は、上段の冷蔵室が冷蔵温度になるように送風ダンパを開閉制御する。
また好ましくは、さらに、戻りダンパの凍結を防止するためのヒータが設けられる。
この発明に係る冷却庫では、複数の室のうちの所定の室を冷蔵室および冷凍室のうちのいずれの室として使用するかを選択するための選択手段を設けるとともに、所定の室に対応する冷気戻り風路内に戻りダンパを設け、選択手段によって所定の室を冷蔵室として使用することが選択された場合は、戻りダンパを閉じて所定の室内を冷蔵温度にし、選択手段によって所定の室を冷凍室として使用することが選択された場合は、戻りダンパを開けて所定の室内を冷凍温度にする。したがって、所定の室に対応する冷気送風路に送風ダンパを設けないので、庫内体積が大きくなる。また、所定の室を冷蔵室または冷凍室として選択的に使用することができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による冷蔵庫1の内部構成を示す側面から見た断面図であり、図2は冷蔵庫1の内部構成を示す正面から見た断面図であり、図3は冷蔵庫1の扉を開けた外観を示す正面図である。
図1は、この発明の実施の形態1による冷蔵庫1の内部構成を示す側面から見た断面図であり、図2は冷蔵庫1の内部構成を示す正面から見た断面図であり、図3は冷蔵庫1の扉を開けた外観を示す正面図である。
図1〜図3において、冷蔵庫1は食品(冷凍食品)保存用であり、断熱構造の筐体2を備える。筐体2の内部は上下2段に仕切られており、上側に冷蔵室3が構成され、下側に冷凍/冷蔵室4が構成されている。この冷凍/冷蔵室4は、冷凍室または冷蔵室として選択的に使用することが可能になっている。冷蔵室3および冷凍/冷蔵室4の正面側(図1において右側)の開口部の各々には、断熱構造の扉(図示せず)が開閉自在に設けられている。冷蔵室3の上部は複数の棚板5により上下複数段に区画され、冷蔵室3の下部には複数段の収納ケース6が引出可能に設けられている。冷凍/冷蔵室4には、製氷機7が設けられるとともに、複数段の収納ケース8が引出可能に設けられている。
冷蔵室3と冷凍/冷蔵室4の間の後部にスターリング冷凍機10が設置されている。スターリング冷凍機10のウォームヘッド11には2次冷媒回路15を介して放熱器16が結合され、コールドヘッド12には2次冷媒回路20を介して蒸発器21が結合されている。
2次冷媒回路15は、銅や銅合金、アルミなどの熱伝導の良い金属からなるパイプを閉ループ状にしたものであり、図2に示すように一部はウォームヘッド11を取り巻き、他の一部はスターリング冷凍機10の圧力容器13の上方にて放熱器16に結合されている。2次冷媒回路15の内部には水などの2次冷媒が密封されている。放熱器16は、2次冷媒回路15に多数の放熱フィンを嵌着したものであり、ウォームヘッド11で加熱された2次冷媒の放熱を行なう。
2次冷媒回路20も銅や銅合金、アルミなど熱伝導の良い金属からなるパイプを閉ループ状にしたものであり、図2に示すように一部はコールドヘッド12を取り巻き、他の一部は筐体2の内部に入り込んで蒸発器21に結合される。2次冷媒回路20の内部にはCO2などの2次冷媒が密封されている。蒸発器21は、2次冷媒回路20に多数の冷却フィンを嵌着したものであり、庫内冷却用の冷気を生成する。
冷蔵庫1の庫内空間には、背面壁の内側に沿って垂直方向に延びるダクト30,31が設けられる。ダクト30は奥側に位置し、ダクト31はその手前側に位置する。ダクト30は庫内空間の途中までの高さで終わるが、ダクト31は筐体2の棚部を貫通して天井部まで続く。
ダクト30の下端には、冷蔵室3の室内空気を吸い込む吸気口32と、冷凍/冷蔵室4の室内空気を吸い込む吸気口33が設けられ、吸気口33には戻りダンパ34が設けられている。戻りダンパ34は、冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用する場合は開けられ、冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用する場合は閉じられる。
ダクト30の上端には、ダクト31に空気を吹き出すための冷却ファン装置35が設けられる。冷却ファン装置35は、プロペラファンとこれを回転させるモータからなる。吸気口32,33と冷却ファン装置35の間に蒸発器21が設置される。冷却ファン装置35の運転により吸気口32,33から吸い込まれた空気は、蒸発器21を通過する際に熱を奪われ、冷気となる。冷却ファン装置35によりダクト31に吹き出された冷気は、各収納ケース8に対応して設けられた吹出口36から冷凍/冷蔵庫4に吹き出される。
また、ダクト31の中央部には送風ダンパ37が設けられ、その上側には冷蔵室用ファン装置38が設けられる。冷蔵室用ファン装置38は、プロペラファンとこれを回転させるモータからなる。送風ダンパ37が開けられて冷蔵室用ファン装置38が運転されると、ダクト31の冷気は冷蔵室3内に吹き出される。
図4は、冷蔵庫1のうちの運転制御に関連する部分を示すブロック図である。図4において、この冷蔵庫1は、冷蔵室内温度センサ41、冷凍/冷蔵室内温度センサ42、コールドヘッド温度センサ43、冷凍/冷蔵切換スイッチ44、基準温度記憶部45、および制御部46を備える。
冷蔵室内温度センサ41は、たとえばダクト31の冷蔵室3側の表面に設けられ、冷蔵室3内の温度を検出し、検出値を示す信号を制御部46に与える。冷凍/冷蔵室内温度センサ42は、たとえばダクト31の冷凍/冷蔵室3側の表面に設けられ、冷凍/冷蔵室4内の温度を検出し、検出値を示す信号を制御部46に与える。コールドヘッド温度センサ43は、スターリング冷凍機10のコールドヘッド12に設けられてコールドヘッド12の温度を検出し、検出値を示す信号を制御部46に与える。この検出値はスターリング冷凍機10の運転制御に利用される。
冷凍/冷蔵切換スイッチ44は、たとえば冷凍/冷蔵室4の扉の表面に設けられる。ユーザは、このスイッチ44を操作することにより、冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用するか冷蔵室として使用するかを選択することができる。基準温度記憶部45は、ROM等の読み出し専用メモリ、もしくはEEPROMなどの書き換え可能なメモリからなり、冷蔵室3内、冷凍/冷蔵室4内、コールドヘッド12の各々の基準温度を記憶している。
制御部46は、温度センサ41〜43、冷凍/冷蔵切換えスイッチ44および基準温度記憶部45からの各種情報に基づいて、スターリング冷凍機10、冷却ファン装置35、冷蔵室用ファン装置38、送風ダンパ37、および戻りダンパ34を制御する。
次に、この冷蔵庫1の動作について説明する。電源が投入されると、スターリング冷凍機10が駆動され、ウォームヘッド11の温度が上昇し、コールドヘッド12の温度が低下する。
2次冷媒回路15内の2次冷媒はウォームヘッド11の熱により気化し、放熱器16に熱を伝達する。放熱器16の熱は速やかに大気中に放散される。2次冷媒は放熱器16で熱を奪われて凝縮し、重力によってウォームヘッド11のレベルまで流下する。このように2次冷媒回路15内の2次冷媒は気化と凝縮を繰り返して循環し、ウォームヘッド11の熱を放熱器16に伝達する。
一方、2次冷媒回路20内の2次冷媒はコールドヘッド12の冷熱により凝縮して蒸発器21に流下する。スターリング冷凍機10とともにファン装置35、38が駆動され、吸気口32および/または吸気口33から蒸発器21を経てダクト31内に排出される空気流が形成される。蒸発器21を通過するとき、空気は熱を奪われて冷気となる。逆に2次冷媒回路20内の2次冷媒は蒸発器21から熱を与えられて気化し、コールドヘッド12のレベルまで上昇する。このように2次冷媒回路20内の2次冷媒は凝縮と気化を繰り返して循環し、コールドヘッド12の冷熱を蒸発器21に伝達する。
ダクト31内に送り込まれた冷気は、ダクト31の各吹出口36から冷凍/冷蔵室4内に吹き出して冷凍/冷蔵室4内を冷却するとともに、ダクト31の上部から冷蔵室3内に吹き出して冷蔵室3内を冷却する。冷気は棚板5および収納ケース6,8と扉(図示せず)との隙間などを通って吸気口32,33に戻る。このようにして、冷蔵庫1の庫内空間に冷気の循環が形成される。
図5は、冷蔵庫1の風路を示す図である。図5において、ダクト30は、蒸発器21および冷却ファン装置35を収容した冷気通風路を構成している。ダクト31の上部は、冷気通風路の出口と冷蔵室3との間に設けられて送風ダンパ37および冷蔵室用ファン装置38を収容し、冷蔵室3に冷気を供給する冷蔵室用冷気送風路を構成する。ダクト31の下部の吹出口36は、冷気通風路の出口と冷凍/冷蔵室4との間に設けられ、冷凍/冷蔵室4に冷気を供給する冷凍/冷蔵室用冷気送風路を構成する。
冷蔵室3から吸気口32までの風路は、冷蔵室3と冷気通風路の入口との間に設けられ、冷蔵室3内の空気を排出する冷蔵室用冷気戻り風路を構成する。冷凍/冷蔵室3から吸気口33までの風路は、冷凍/冷蔵室4と冷気通風路の入口との間に設けられて戻りダンパ34を収容し、冷凍/冷蔵室43内の空気を排出する冷凍/冷蔵室用冷気戻り風路を構成する。
冷凍/冷蔵切換スイッチ44によって冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用することが選択された場合は、制御部46は戻りダンパ34を開ける。これにより、冷凍/冷蔵室4内の冷気の循環を促進して、冷凍/冷蔵室4の温度を低下させ、冷凍/冷蔵室4を冷凍室として使用することができる。制御部46は、温度センサ41〜43の各々の検出値が基準温度記憶部45に記憶された基準値に一致するように、スターリング冷凍機10の出力、冷却ファン装置35の風量および冷蔵室用ファン装置38の風量を制御するとともに、送風ダンパ37を開閉制御する。このとき、冷蔵室3の室内温度は冷蔵温度帯に維持され、冷凍/冷蔵室4の室内温度は−40℃または−18℃前後の冷凍温度帯に維持される。
冷凍/冷蔵切換スイッチ44によって冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用することが選択された場合は、制御部46は戻りダンパ34を閉じる。これにより、冷凍/冷蔵室4内の冷気の循環を止めて、冷凍/冷蔵室4の温度を上昇させ、冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用することができる。制御部46は、温度センサ41〜43の各々の検出値が基準温度記憶部45に記憶された基準値に一致するように、スターリング冷凍機10の出力、冷却ファン装置35の風量および冷蔵室用ファン装置38の風量を制御するとともに、送風ダンパ37を開閉制御する。このとき、冷蔵室3および冷凍/冷蔵室4の室内温度は、ともに冷蔵温度帯に維持される。
この実施の形態1では、冷凍/冷蔵室4への冷気送風路(吹出口36)に送風ダンパを設けずに、冷凍/冷蔵室4からの冷気戻り風路(吸気口33)に戻りダンパ34を設けたので、省スペース化を図ることができ、冷蔵庫1の庫内体積を大きくすることができる。
また、冷凍/冷蔵切換スイッチ44を操作することにより、冷凍/冷蔵室4を冷凍室または冷蔵室として選択的に使用することができる。したがって、季節やユーザのニーズにより、冷凍室を無くして冷蔵室の容量を増大させることができ、便利である。また、同じデザインの冷蔵庫1を複数購入し、そのうちの1台の冷蔵庫1の冷凍/冷蔵室4を冷蔵室として使用することにより、大容量の冷蔵室を確保することができる。
図6は、この実施の形態1の変更例を示す図である。図6において、戻りダンパ34は、駆動装置(図示せず)によって駆動される駆動軸50と、中央部に駆動軸50が固定された開閉板51とを含む。戻りダンパ33が開けられた状態では、開閉板51が冷気戻り風路に対して平行に配置され、戻りダンパ33が閉じられた状態では、開閉板51が冷気戻り風路に対して直角に配置される。たとえば戻りダンパ34が閉じられた状態が長時間続くと、開閉板51に霜が付着して凍結し、開閉板51が動かなくなる恐れがある。そこで、この変更例では、開閉板51の表面に、開閉板51の凍結を防止するためのヒータ52が設けられる。ヒータ52に通電して開閉板51を加熱することにより開閉板51の凍結を防止することができる。送りダンパ37にも、ヒータ52を設けても良い。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2による冷蔵庫61の内部構成を示す側面から見た断面図であり、図8は冷蔵庫61の内部構成を示す正面から見た断面図であり、図9は冷蔵庫1の扉を開けた外観を示す正面図である。
図7は、この発明の実施の形態2による冷蔵庫61の内部構成を示す側面から見た断面図であり、図8は冷蔵庫61の内部構成を示す正面から見た断面図であり、図9は冷蔵庫1の扉を開けた外観を示す正面図である。
図7〜図9において、冷蔵庫61は食品(冷凍食品)保存用であり、断熱構造の筐体62を備える。筐体62の内部は上側の1つの室と下側の左右2つの室に仕切られており、上側に冷蔵室63が構成され、下側に冷凍庫64と冷凍/冷蔵室65が構成されている。この冷凍/冷蔵室65は、冷凍室または冷蔵室として選択的に使用することが可能になっている。冷蔵室63、冷凍室64および冷凍/冷蔵室65の正面側(図7において右側)の開口部の各々には、断熱構造の扉(図示せず)が開閉自在に設けられている。冷蔵室63の上部は複数の棚板5により上下複数段に区画され、冷蔵室63の下部には複数段複数列の収納ケース6が引出可能に設けられている。冷凍室64には、複数段の収納ケース8が引出可能に設けられている。冷凍/冷蔵室65には、製氷機7が設けられるとともに、複数段の収納ケース8が引出可能に設けられている。
冷蔵室63と冷凍室64の間の後部にスターリング冷凍機10が設置されている。スターリング冷凍機10のウォームヘッド11には2次冷媒回路を介して放熱器16が結合され、コールドヘッド12には2次冷媒回路を介して蒸発器21が結合されている。
冷蔵庫1の庫内空間には、背面壁の内側に沿って垂直方向に延びるダクト30,31が設けられる。ダクト30は奥側に位置し、ダクト31はその手前側に位置する。ダクト30は庫内空間の途中までの高さで終わるが、ダクト31は筐体2の棚部を貫通して天井部まで続く。
ダクト30の下端には、冷蔵室63の室内空気を吸い込む吸気口66と、冷凍室64の室内空気を吸い込む吸気口67と、冷凍/冷蔵室65の室内空気を吸い込む吸気口68が設けられ、吸気口68には戻りダンパ69が設けられている。戻りダンパ69は、冷凍/冷蔵室65を冷凍室として使用する場合は開けられ、冷凍/冷蔵室65を冷蔵室として使用する場合は閉じられる。
ダクト30の上端には、ダクト31に空気を吹き出すための冷却ファン装置35が設けられる。吸気口66〜68と冷却ファン装置35の間に蒸発器21が設置される。冷却ファン装置33の運転により吸気口66,67および/または吸気口68から吸い込まれた空気は、蒸発器21を通過する際に熱を奪われ、冷気となる。冷却ファン装置35によりダクト31に吹き出された冷気は、冷凍室64および冷凍/冷蔵室65の各収納ケース8に対応して設けられた吹出口36から冷凍室64および冷凍/冷蔵庫65に吹き出される。
また、ダクト31の中央部には送風ダンパ37が設けられ、その上側には冷蔵室用ファン装置38が設けられる。送風ダンパ37が開けられて冷蔵室用ファン装置38が運転されると、ダクト31の冷気は冷蔵室3内に吹き出される。冷蔵室63内には、冷蔵室63内の冷気を循環させるための循環ファン装置70も設けられている。
図10は、冷蔵庫61のうちの運転制御に関連する部分を示すブロック図であって、図4と対比される図である。図10において、冷凍室内温度センサ71が追加されている他は、図4と同じである。冷凍室内温度センサ71は、たとえばダクト31の冷凍室64側の表面に設けられ、冷凍室64内の温度を検出し、検出値を示す信号を制御部46に与える。冷凍/冷蔵切換スイッチ44は、たとえば冷凍/冷蔵室65の扉の表面に設けられる。ユーザは、このスイッチ44を操作することにより、冷凍/冷蔵室65を冷凍室として使用するか冷蔵室として使用するかを選択することができる。基準温度記憶部45は、ROM等の読み出し専用メモリ、もしくはEEPROMなどの書き換え可能なメモリからなり、冷蔵室63内、冷凍室64内、冷凍/冷蔵室65内、コールドヘッド12の各々の基準温度を記憶している。
制御部46は、温度センサ41〜43,71、冷凍/冷蔵切換えスイッチ44および基準温度記憶部45からの各種情報に基づいて、スターリング冷凍機10、冷却ファン装置35、冷蔵室用ファン装置38、送風ダンパ37、および戻りダンパ69を制御する。冷蔵庫61の動作は、図1〜図6で示した冷蔵庫1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
図11は、冷蔵庫61の風路を示す図である。図11において、ダクト30は、蒸発器21および冷却ファン装置35を収容した冷気通風路を構成している。ダクト31の上部は、冷気通風路の出口と冷蔵室63との間に設けられて送風ダンパ37および冷蔵室用ファン装置38を収容し、冷蔵室63に冷気を供給する冷蔵室用冷気送風路を構成する。ダクト31の下部の冷凍室64に対応する吹出口36は、冷気通風路の出口と冷凍室64との間に設けられ、冷凍室64に冷気を供給する冷凍室用冷気送風路を構成する。ダクト31の下部の冷凍/冷蔵室65に対応する吹出口36は、冷気通風路の出口と冷凍/冷蔵室65との間に設けられ、冷凍/冷蔵室65に冷気を供給する冷凍/冷蔵室用冷気送風路を構成する。
冷蔵室63から吸気口66までの風路は、冷蔵室63と冷気通風路の入口との間に設けられ、冷蔵室63内の空気を排出する冷蔵室用冷気戻り風路を構成する。冷凍室64から吸気口67までの風路は、冷凍室64と冷気通風路の入口との間に設けられ、冷凍室64内の空気を排出する冷凍室用冷気戻り風路を構成する。冷凍/冷蔵室65から吸気口68までの風路は、冷凍/冷蔵室65と冷気通風路の入口との間に設けられ、冷凍/冷蔵室65内の空気を排出する冷蔵室用冷気戻り風路を構成する。
冷凍/冷蔵切換スイッチ44によって冷凍/冷蔵室65を冷凍室として使用することが選択された場合は、制御部46は戻りダンパ69を開ける。これにより、冷凍/冷蔵室65内の冷気の循環を促進して、冷凍/冷蔵室65の温度を低下させ、冷凍/冷蔵室65を冷凍室として使用することができる。制御部46は、温度センサ41〜43,71の各々の検出値が基準温度記憶部45に記憶された基準値に一致するように、スターリング冷凍機10、冷却ファン装置35、冷蔵室用ファン装置38および送風ダンパ37を制御する。このとき、冷蔵室63の室内温度は冷蔵温度帯に維持され、冷凍室64の室内温度は−40℃または−18℃前後の冷凍温度帯に維持され、冷凍/冷蔵室65の室内温度は−40℃または−18℃前後の冷凍温度帯に維持される。
冷凍/冷蔵切換スイッチ44によって冷凍/冷蔵室65を冷蔵室として使用することが選択された場合は、制御部46は戻りダンパ69を閉じる。これにより、冷凍/冷蔵室65内の冷気の循環を止めて、冷凍/冷蔵室65の温度を上昇させ、冷凍/冷蔵室65を冷蔵室として使用することができる。制御部46は、温度センサ41〜43,71の各々の検出値が基準温度記憶部45に記憶された基準値に一致するように、スターリング冷凍機10、冷却ファン装置35、冷蔵室用ファン装置38および送風ダンパ37を制御する。このとき、冷蔵室63および冷凍/冷蔵室65の室内温度はともに冷蔵温度帯に維持され、冷凍室64の室内温度は−40℃または−18℃前後の冷凍温度帯に維持される。
この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。なお、戻りダンパ69に凍結防止用のヒータ52を設けても良いことは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,61 冷蔵庫、2 筐体、3,63 冷蔵室、4,65 冷凍/冷蔵室、5 棚板、6,8 収納ケース、7 製氷機、10 スターリング冷凍機、11 ウォームヘッド、12 コールドヘッド、13 圧力容器、15,20 2次冷媒回路、16 放熱器、21 蒸発器、30,31 ダクト、32,33,66〜68 吸気口、34,69 戻りダンパ、35 冷却ファン装置、36 吹出口、37 送風ダンパ、38 冷蔵庫用ファン装置、41〜43,71 温度センサ、44 冷凍/冷蔵切換スイッチ、45 基準温度記憶部、46 制御部、70 循環ファン装置。
Claims (3)
- スターリング冷凍機を備え、複数の室に区画された冷却庫であって、
前記複数の室のうちの所定の室を冷蔵室および冷凍室のうちのいずれの室として使用するかを選択するための選択手段、
前記スターリング冷凍機のコールドヘッドから2次冷媒を介して冷熱を受ける蒸発器、
前記蒸発器で生成された冷気を循環させるための冷却ファン装置、
前記蒸発器および冷却ファン装置を収容した冷気通風路、
それぞれ前記複数の室に対応して設けられ、各々が前記冷気通風路の出口と対応の室との間に設けられた複数の冷気送風路、
それぞれ前記複数の室に対応して設けられ、各々が対応の室と前記冷気通風路の入口との間に設けられた複数の冷気戻り風路、
前記所定の室に対応する冷気戻り風路内に設けられた戻りダンパ、および
前記選択手段によって前記所定の室を前記冷蔵室として使用することが選択された場合は、前記戻りダンパを閉じて前記所定の室内が冷蔵温度になるように前記スターリング冷凍機および前記冷却ファン装置を制御し、前記選択手段によって前記所定の室を前記冷凍室として使用することが選択された場合は、前記戻りダンパを開けて前記所定の室内が冷凍温度になるように前記スターリング冷凍機および前記冷却ファン装置を制御する制御手段を備えた、冷却庫。 - 前記冷却庫は上下2つの室に区画され、前記2つの室のうちの上段の室は冷蔵室として使用され、下段の室は前記所定の室として使用され、
さらに、前記冷蔵室に対応する冷気送風路内に設けられた送風ダンパを備え、
前記制御手段は、前記上段の室が前記冷蔵温度になるように前記送風ダンパを開閉制御する、請求項1に記載の冷却庫。 - 前記冷却庫は上段の冷蔵室と下段の2つの室に区画され、前記下段の2つの室のうちの一方の室は冷凍室として使用され、他方の室は前記所定の室として使用され、
さらに、前記上段の冷蔵室に対応する冷気送風路内に設けられた送風ダンパを備え、
前記制御手段は、前記上段の冷蔵室が前記冷蔵温度になるように前記送風ダンパを開閉制御する、請求項1に記載の冷却庫。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101936638A (zh) * | 2009-06-29 | 2011-01-05 | 三星电子株式会社 | 制冷设备和控制该制冷设备的方法 |
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JPWO2019193648A1 (ja) * | 2018-04-03 | 2021-01-07 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
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2004
- 2004-09-29 JP JP2004283973A patent/JP2006097965A/ja not_active Withdrawn
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US8745993B2 (en) | 2009-06-29 | 2014-06-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Refrigerating apparatus and method of controlling the same |
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