JP2905841B2 - 雪・水上乗物用耐水シートの製法 - Google Patents

雪・水上乗物用耐水シートの製法

Info

Publication number
JP2905841B2
JP2905841B2 JP63157907A JP15790788A JP2905841B2 JP 2905841 B2 JP2905841 B2 JP 2905841B2 JP 63157907 A JP63157907 A JP 63157907A JP 15790788 A JP15790788 A JP 15790788A JP 2905841 B2 JP2905841 B2 JP 2905841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion body
cushion
snow
water
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63157907A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0211482A (ja
Inventor
巌 宮嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEI ESU TETSUKU KK
Original Assignee
TEI ESU TETSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEI ESU TETSUKU KK filed Critical TEI ESU TETSUKU KK
Priority to JP63157907A priority Critical patent/JP2905841B2/ja
Publication of JPH0211482A publication Critical patent/JPH0211482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2905841B2 publication Critical patent/JP2905841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐水用シートに係り、特にスノーモビル,ジ
ェットスキー等の雪・水上乗物用耐水シートの製法に関
する。
[従来の技術] 二・三輪車用シートは、一般にボトムプレート上にウ
レタンフォーム材を載置してPVCレザー等の表皮材を被
覆して、表皮材端末部をステイプル等によってボトムプ
レートと係止しているため、防水性に乏しい海上,雪上
等の常に水に曝される場所で使用する乗物には適さな
い。そこでジェットスキー(海上バイク)等のシートに
用いられているクッション体は、第7図で示すように、
ポリプロピレンの射出成形によったボトムプレート71上
に、ポリエチレン(PE)或いはポリプロピレンの発泡体
72を載置してPVCレザー等からなる表皮材73で被覆して
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかし発泡体としてポリエチレン(PE)を用いると、
クッション材としては硬度が大きく、タッチ感が悪いば
かりでなく、蒸気と熱で反応を十分行なうには、成形鬨
に厚さが70mm程度にする必要があり、それ以上になると
成形が困難である。すなわち、第8図で示すような70mm
以上の肉厚をもったクッション材(発泡体)82には、肉
抜き部81を形成しなければならない。
また一般にポリプロピレンのビーズ発泡の場合には、
30倍発泡程度の発泡倍率の発泡成形であり、この程度の
発泡成形は硬度が大きすぎて、シート材として不適格で
ある。さらに、強い衝撃等のよって、局部的に圧縮され
た時の復元力が悪いという問題もある。
本発明の目的は、耐水性が高く、タッチ感が良く、従
来の耐水仕様のシートよりも、乗りここちの良い雪・水
上乗物用耐水シートの製法の提供にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決するためになされたものであ
り、本発明の雪・水上乗物用耐水シートの製法は、クッ
ション体を、ボトムプレート上に載置して、表皮材で被
覆してなるシートの製法であって、前記クッション体
は、独立気泡の第1のクッション体と独立気泡の第2の
クッション体とからなるクッション体であって、該クッ
ション体は、下型の上に前記第2のクッション体となる
板状の柔軟フォーム体を載置して真空引きして保形する
工程と、該保形された第2のクッション体と一体になる
ように前記第1のクッション体となる発泡材料を配置し
て蒸気を供給する多数の孔を備えた上型で型締めをする
工程と、該型締めした上型側から蒸気を注入し発泡する
工程によって成形した構成とする。
[作用] したがって、本発明方法によれば、シートのクッショ
ン体を独立気泡のものとして、下型の上に第2のクッシ
ョン体となる板状の柔軟フォーム体を載置して真空引き
して保形しているので、予め第2のクッション体を予備
成形する必要がない。また保形された第2のクッション
体と一体になるように第1のクッション体を一体成形す
るときに、第1のファッション体となる発泡材料を配置
しで蒸気を供給する多数の孔を備えた上型で型締めをす
る工程と、該型締めした上型側から蒸気を注入する工程
とから構成しているので、蒸気及び温度を上記多数の孔
から十分供給することができると共に、穴を形成するこ
とができる。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面を基づいて説明する。な
お以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するもの
ではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することが
できるものである。
第1A図乃至第1D図は第1実施例を示すものであり、本
例のシート1は、第1C図で示すように、ボトムプレート
2の上に、クッション材としての第1のクッション体3
及び第2のクッション体4を配置して表皮材5で被覆し
てなる。
本例のボトムプレート2は樹脂製、例えばポリプロピ
レンを射出成形して、所定形状に形成したものである。
本例におけるクッション材としての第1のクッション
体3は、予備成形を行なっていない板状体で、オレフィ
ン系材料であるピリプロピレンの発泡性ビーズからなる
ポリプロピレンビーズであり、第1D図及び第1B図で示す
ように、穴として多数の小さな貫通孔3aが形成されてい
る(なお第1B図では貫通孔3aを誇張して図示しており、
第1D図はシート1の形成時の形状を示している)。
本例における第2のクッション体4は柔軟フォーム
材、例えば独立セル構造を有するオレフィン系材料であ
るポリエチレンフォーム材からなる。そして第1のクッ
ション体3を第2のクッション体4で包むように構成し
ている(第1B図参照)。
また本例の表皮材5はPVCレーザ等の耐水性のある材
質からなる。
そして上記各部材を一体に形成するためには、真空成
形、ウエルダ加工、縫製等の手段を用いることができる
が、防水上の観点からは特に真空成形が好ましい。なお
符号6はサイドカバー等の車体側の被覆部材である。
このように構成すると、第2のクッション体4が、予
備成形をされていないので、第1B図矢印X方向に作用す
るが、第2のクッション体4は、第1のクッション体3
及びボトムプレート2と表皮材5によって上記矢印X方
向の作用が規制されて、張りのあるシート1とすること
ができる。
また上記のように第1及び第2のクッション体3,4に
オレフィン系材料を用いることによって、クッション体
3及び4相互の接着材が不要となる。
また軟質フォーム材である第2のクッション体4の厚
さを調節することによって、硬度の異なったシートを容
易に得ることができる。
なお本例のように柔軟フォーム材である第2のクッシ
ョン体4で包むために、従来PEよりも物性面で劣るPP
(表面がもろく、復元性に乏しく、硬度が大きい)を使
用することができる。このため、PEに比し材料コストを
削減することができる。
第2A図及び第2B図並びに第3A図及び第3B図は第1のク
ッション体3の第2、第3の実施例を示すものであり、
上記第1実施例では、穴として第1のクッション体に多
数の貫通孔3aを形成したが、これらの実施例では、横方
向或いは十字状の大きめの肉抜き部21,31をした例を示
すものである。本例のように構成しても上記実施例と同
様な効果を奏することができる。
また第4図及び第5図は、本発明のシートの他の例を
示すものである。なお第4図及び第5図の実施例におい
ては、上記第1A図乃至第1D図の実施例と同一部材等には
同一符号を付してその説明を省略する。上記第1A図乃至
第1D図で示す実施例では、第1のクッション体及び第2
のクッション体のシートの側部に配置して、第1のクッ
ション体を第2のクッション体で覆っているが、本例で
は第2のクッション体4を第1のクッション体3の上面
に載置し、第2のクッション体4を側部に用いない例を
示すものである。
また第5図の実施例では、上記第4図の実施例とは逆
に、第1のクッション体3をボトムプレート2の上面だ
けに配置し、第2のクッション体4だけをシートの側部
クッション体として配置して形成したものである。
第6図は、上記クッション材を製造する装置Sの概略
断面図である。なお本装置の説明において、上記第1実
施例と同一部材等には同一符号を付してその説明を省略
する。
本例の装置Sは、上型61と下型62とからなり、下型62
は第2のクッション体4の形状に合せた所定形状のキャ
ビティ62aを有し、このキャビティ面には多数の孔63が
形成されており、該孔63は下型62と接続された真空装置
64と連結されている。また上型61は第1のクッション体
3の形状に合せた所定形状にキャビティ61aを有し、こ
のキャビティ61aには、多数の突起部65が第2のクッシ
ョン体4の形成位置まで、第1のクッション体3の高さ
方向に形成され、この突起部65の周囲には、多数の孔66
が穿設されている。この多数の孔66は、上型61に接続さ
れた蒸気発生装置67、上記上型61内に配設された連通管
68を介して連通している。
上記構成からなる装置Sを用いてクッション体3,4を
製造するには、例えば次のようにして行なう。
先ず型開きした下型62の上に、第2のクッション体4
となる板状の柔軟フォーム体を載置する。なおこの柔軟
フォーム体4は予備成形等を一切していない板体であ
る。そして真空装置64を稼働させ、柔軟フォーム体を真
空引きして下型62のキャビティ62aの形状に保形する。
次に保形された第2のクッション体4と一体になるよう
に発泡材料を配置して図示しないクランプ装置で上下の
型締めをする。そして、型締めした上型61側から蒸気発
生装置67から蒸気を注入する。
このようにすることによって、上型61側には多数の穴
3aを備えた第2のクッション体3が形成されると共に、
下型62に柔軟フォーム体を配置しているにも拘らず、蒸
気及び温度を十分に供給することができ、クッション体
の発泡成形をすることができる。また第2のクッション
体3に多数の穴が形成されているので、シート内の空気
の移動を良好にすることができる。
また上記のように構成することによって、第1及び第
2のクッション体を別個に予備成形することが不要とな
る。
なお上記装置Sにおいて、上型の突起部65を第2のク
ッション体4の形成位置まで形成したが、この突起部65
を小さく(すなわち第6図において、上の位置に)した
り、第2A図或いは第3A図のような形状の突起部とするこ
とによって、第1のクッション体3を種々の形状のもの
とすることができる。また上記装置Sでは、下型に第2
のクッション体、上型に第1のクッション体としたが、
これを逆にしても良い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、耐水性が高く、タッ
チ感が良く、従来の耐水仕様のシートよりも乗ここちの
良い雪・水上乗物用耐水シートを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1A図乃至第1D図は本発明の第1実施例を示すものであ
り、第1A図は座席部の部分斜視図、第1B図は第1A図のI
−I線による断面図、第1C図は組立状態を示す分解斜視
図、第1D図はクッション体の斜視図、第2A図はクッショ
ン体の第2実施例を示す部分斜視図、第2B図は第2A図の
II−II線による部分断面図、第3A図はクッション体の第
3実施例を示す部分斜視図、第3B図は第3B図のIII−III
線による部分断面図、第4図は本発明の第2の実施例を
示す部分断面図、第5図は本発明の第3実施例を示す部
分断面図、第6図は製造装置を示す概略説明図、第7図
及び第8図は従来例を示す。 1……雪・水上乗物用耐水シート、2……ボトムプレー
ト、3……第1のクッション体、3a……穴(貫通孔)、
4……第2のクッション体、5……表皮材、21,31……
穴(凹部)、61……上型、61a,62a……キャビティ、62
……下型、63……孔、64……真空装置、65……突起部、
66……孔、67……蒸気発生装置、S……成形装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62J 1/12 B32B 5/32 A47C 7/18 B68G 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クッション体を、ボトムプレート上に載置
    して、表皮材で被覆してなるシートの製法において、前
    記クッション体は、独立気泡の第1のクッション体と独
    立気泡の第2のクッション体とからなるクッション体で
    あって、該クッション体は、下型の上に前記第2のクッ
    ション体となる板状の柔軟フォーム体を載置して真空引
    きして保形する工程と、該保形された第2のクッション
    体と一体になるように前記第1のクッション体となる発
    泡材料を配置して蒸気を供給する多数の孔を備えた上型
    で型締めをする工程と、該型締めした上型側から蒸気を
    注入して発泡する工程によって形成したことを特徴とす
    る雪・水上乗物用耐水シートの製法。
JP63157907A 1988-06-28 1988-06-28 雪・水上乗物用耐水シートの製法 Expired - Lifetime JP2905841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63157907A JP2905841B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 雪・水上乗物用耐水シートの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63157907A JP2905841B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 雪・水上乗物用耐水シートの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0211482A JPH0211482A (ja) 1990-01-16
JP2905841B2 true JP2905841B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=15660051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63157907A Expired - Lifetime JP2905841B2 (ja) 1988-06-28 1988-06-28 雪・水上乗物用耐水シートの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2905841B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6585317B1 (en) 1997-10-10 2003-07-01 James Atherley Light-weight snowmobile seat
US20040032153A1 (en) 1997-10-10 2004-02-19 James Atherley Light-weight snowmobile seat
JP2001112587A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 T S Tec Kk 車両用シート
ITTO20020062A1 (it) * 2002-01-22 2003-07-22 Selmat Automotive S R L Elemento di appoggio per un sedile di un veicolo.
JP2007175482A (ja) * 2005-11-30 2007-07-12 Honda Motor Co Ltd 車両用シート及び船艇用シート
JP2012116378A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Watanabe Kk 3輪自転車用腰かけ
IN2015DN00452A (ja) 2012-06-28 2015-06-26 Ts Tech Co Ltd
US9821868B2 (en) 2012-06-28 2017-11-21 Ts Tech Co., Ltd. Cushioning-material structure for vehicle seat
JP6162372B2 (ja) * 2012-06-28 2017-07-12 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのクッション材構造
JP6195472B2 (ja) * 2013-05-27 2017-09-13 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのクッション材構造
JP6309713B2 (ja) * 2013-05-27 2018-04-11 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのクッション材構造
CN103448837A (zh) * 2013-07-03 2013-12-18 无锡宇吉科技有限公司 自行车座

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5955053U (ja) * 1982-10-05 1984-04-11 東京シ−ト株式会社 シ−ト用クツシヨン体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0211482A (ja) 1990-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2905841B2 (ja) 雪・水上乗物用耐水シートの製法
EP0347115B1 (en) Vehicle seat assembly with pour-in-place foam body
US4829644A (en) Method of molding skin-covered foamed plastic article
CA2273692C (en) Method of manufacturing an interior automotive component and components made therefrom
US4923653A (en) Method of molding skin-covered foamed plastic article
JPH07323801A (ja) エアバッグ式衝突保護装置用カバー並びにその製造方法
US6685862B1 (en) Method of making a vehicle seat
JP3317424B2 (ja) 表皮付樹脂成形品及びその製造方法
EP1707336A1 (en) Automotive interior trim component and method for manufacturing the same
JP2009154428A (ja) 自動車用内装部品並びにその製造方法
JP4033323B2 (ja) 表皮材積層発泡樹脂成形品の製造方法
JP3976138B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JPS60176731A (ja) 防水性を備えたセイフテイパツドとその製造方法
JP3048399B2 (ja) エアバッグ収納パッドの製造方法
JP3925859B2 (ja) 装飾シートの圧着方法及び圧着用金型
JPH06227355A (ja) エアバッグ用収納パッド及びその製造方法
JPH0418474Y2 (ja)
JPH11137364A (ja) 車両用シートおよびその製造方法
JPS6335314A (ja) 表皮材をもつ発泡樹脂成形体の製造方法
JP2000079649A5 (ja)
JPH08187810A (ja) 自動車用内装品の芯材
JPH0249952B2 (ja)
JPH0688267B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP2001327357A (ja) 車両用シート及びその成形方法
JPH0334954B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10