JP2905361B2 - ねじ締め型コネクタ - Google Patents

ねじ締め型コネクタ

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JP2905361B2 JP14594393A JP14594393A JP2905361B2 JP 2905361 B2 JP2905361 B2 JP 2905361B2 JP 14594393 A JP14594393 A JP 14594393A JP 14594393 A JP14594393 A JP 14594393A JP 2905361 B2 JP2905361 B2 JP 2905361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1コネクタハウジン
グと第2コネクタハウジングとがボルトをナットに螺合
させることで嵌合するねじ締め型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、実開平3−20880号公報に
記載のねじ締め型コネクタ1を示す。このねじ締め型コ
ネクタ1は、第1コネクタハウジング3と、第2コネク
タハウジング5と、これらの第1コネクタハウジング3
と第2コネクタハウジング5とを嵌合させるボルト7及
びナット9とからなる。
【0003】上記第1コネクタハウジング3は、ケース
11内に配置された基板13上に載置されている。この
基板13には、第1端子15の一端がハンダ付けされて
いる。第1端子15の他端は、第1コネクタハウジング
3に収容・支持されており、その先端部は、第1コネク
タハウジング3と一体に形成された嵌合フード部17内
に突出している。嵌合フード部17は、ケース11に形
成された挿通孔19からケース11の外側に突出してお
り、第2コネクタハウジング5が嵌合するようになって
いる。
【0004】第2コネクタハウジング5は、嵌合フード
部17に嵌合すると第1端子15と接続される第2端子
21を収容している。また、略中央部分には、ボルト7
が挿通している。このボルト7は、第1コネクタハウジ
ング3に埋設されたナット9と螺合し、締め付けられる
ことにより、第1コネクタハウジング3の嵌合フード部
17に第2コネクタハウジング5を嵌合するようになっ
ている。このように、ボルト7を締め付けることで、第
1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング5と
の嵌合力が大きい場合でも、第1、第2コネクタハウジ
ング3、5を確実に嵌合することが出来るようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ね
じ締め型コネクタにおいて、ボルト7を締めつけると、
ボルト7に螺合するナット9を介してボルト7の回転力
が第1コネクタハウジング3に伝達され、第1端子15
にこの力が付与される。このため、第1端子15のハン
ダ付け部23にクラックが発生するという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、ボルトの締め付け時
に、第1端子のハンダ付け部にクラックが発生すること
のないねじ締め型コネクタを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、ケース内の基板にハンダ付された
第1端子を収容するケース内の第1コネクタハウジング
と、ケースの外部から前記第1コネクタハウジングに嵌
合して前記第1端子と接続される第2端子を収容する第
2コネクタハウジングと、前記第2コネクタハウジング
を挿通するボルトと、前記ケース内に設けられて第2コ
ネクタハウジングを挿通したボルトと螺合し締め付けら
れることにより第1コネクタハウジングと第2コネクタ
ハウジングとを嵌合させるナットとを備えたねじ締め型
コネクタにおいて、前記ケースに前記ナットを支持する
ナット支持部を設けたことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明では、請求項1記載の発明
であって、ナット支持部がケースに一体に成形されてい
ることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明では、請求項1記載の発明
であって、ナット支持部がケースに取付られていること
を特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の発明のねじ締め型コネクタによれ
ば、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジング
とを嵌合させる際に、ボルトを締め付けても、このボル
トと螺合するナットがナット支持部を介してケースに支
持されているため、第1コネクタハウジングにボルトの
回転力が付与されることがない。これにより、第1コネ
クタハウジングに収容された第1端子にボルトの回転力
が付与されないので、第1端子のハンダ付け部にクラッ
クが発生することがない。
【0011】請求項2の発明のねじ締め型コネクタによ
れば、ナット支持部をケースに一体に成形することによ
り、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジング
とを嵌合させる際に、ボルトを締め付けても、このボル
トと螺合するナットがナット支持部を介してケースに支
持されているので、第1コネクタハウジングにボルトの
回転力が付与されることがない。
【0012】請求項3の発明のねじ締め型コネクタによ
れば、ナット支持部がケースに取り付けられているの
で、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジング
とを嵌合させる際に、ボルトを締め付けても、このボル
トと螺合するナットがナット支持部を介してケースに支
持されているので、第1コネクタハウジングにボルトの
回転力が付与されることがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るねじ締め型コネクタの実
施例について説明する。なお、図1はねじ締め型コネク
タ25を示し、(a)はボルト27の挿通部分とナット
29とが埋設された部分を切断した断面図であり、
(b)は第1端子31が収容された部分と第2端子33
が収容された部分を切断した断面図である。
【0014】図1(a)、(b)に示すように、ねじ締
め型コネクタ25は、第1コネクタハウジング35と、
第2コネクタハウジング37と、これらの第1コネクタ
ハウジング35と第2コネクタハウジング37とを嵌合
させるボルト27とナット29とからなる。
【0015】上記第1コネクタハウジング35は、ゴム
ブッシュ39を介してケース41の内壁43に支持され
た基板45上に載置されている。この基板45には、第
1端子31の一端がハンダ付け部47によりハンダ付け
されている。第1端子31の他端は第1コネクタハウジ
ング35に収容・支持されており、その先端部は、第1
コネクタハウジング35と一体に形成された嵌合フード
部49内に突出している。この嵌合フード部49は、ケ
ース41に形成された挿通孔51と連通されており、第
2コネクタハウジング37がケース41の外側から嵌合
するようになっている。
【0016】また、第1コネクタハウジング35の中央
部分には、ボルト挿通孔53が形成されている。このボ
ルト挿通孔53内には、後述するボルト27が挿通され
る。また、ボルト挿通孔53に連通してケース41内に
は、ナット29が配置されている。このナット29は、
ケース41の内壁43と一体に成形されたナット支持部
55に埋設されている。また、ナット支持部55は、基
板45に設けられた挿通孔57を挿通している。
【0017】第2コネクタハウジング37は、嵌合フー
ド部49に嵌合すると第1端子31と接続される第2端
子33を収容している。また、略中央部分には、ボルト
27が挿通している。このボルト27は、第1コネクタ
ハウジング35に埋設されたナット29と螺合し、締め
付けられることにより、第1コネクタハウジング35の
嵌合フード部49に第2コネクタハウジング37を嵌合
させる。
【0018】このような、ねじ締め型コネクタ1におい
て、第1コネクタハウジング35の嵌合フード部49に
第2コネクタハウジング37を嵌合させるには、ボルト
27の先端部をボルト挿通孔53内に挿入し、ナット2
9と螺合させる。そして、ボルト27を回転して締め付
けることにより、第2コネクタハウジング37が第1コ
ネクタハウジング35の嵌合フード部49内に嵌合され
る。
【0019】このとき、ボルト27の回転力がナット2
9を介してナット支持部55に伝達されるが、ナット支
持部55は、ケース41に一体に成形されているので、
ボルト27の回転力はケース41で受けることになる。
しかも、基板45に対して、ナット支持部55は挿通孔
57を挿通して接触していないので、基板45にボルト
27の回転力が伝達されることがない。これにより、基
板45にハンダ付けされた第1端子31のハンダ付け部
47に無理な力が付与されないので、クラックが発生す
ることがない。
【0020】次に図3を用いて他の実施例について説明
する。上記実施例では、ナット支持部55をケース41
と一体に形成したが、本実施例では、ナット支持部59
を別体に成形し、ナット支持部59の下端部に設けた凹
溝59a内に、ケース41の内壁から突出した嵌合凸部
を嵌合させることでケースに一体に組み付けた例であ
る。
【0021】本実施例においても、上記実施例と同様
に、ボルト27の回転力を別体のナット支持部59を介
してケース41で受けるので、基板45に無理が力が付
与されることがない。従って、第1端子31のハンダ付
け部47にクラックが発生することがない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
るねじ締め型コネクタでは、第1コネクタハウジングが
収容されたケースにナットを支持するナット支持部を設
けたので、ボルトの締め付け時に、ボルトの回転力をケ
ースで受けることが出来、基板に接続された第1端子の
ハンダ付け部にクラックが発生することがない。
【0023】また、請求項2及び請求項3記載の発明に
係るねじ締め型コネクタでは、ケースに支持部を一体に
成形しても、別体の支持部をケースに取り付けても、ボ
ルトの締め付け時に、ボルトの回転力をケースで受ける
ことが出来、基板に接続された第1端子のハンダ付け部
にクラックが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ締め型コネクタの実施例を示
し、(a)は第1コネクタハウジングのナット支持部と
第2コネクタハウジングのボルト挿通部分を示す断面
図、(b)は第1コネクタハウジングの第1端子の支持
部と第2コネクタハウジングの第2端子の収容部分を示
す断面図である。
【図2】本発明に係るねじ締め型コネクタの実施例を示
し、(a)はボルトとナットとが螺合した状態を示す断
面図、(b)は第1端子が第2端子に嵌合した状態示す
断面図である。
【図3】他の実施例のねじ締め型コネクタを示し、
(a)は第1コネクタハウジングのナット支持部と第2
コネクタハウジングのボルト挿通部分を示す断面図、
(b)は第1コネクタハウジングの第1端子の支持部と
第2コネクタハウジングの第2端子の収容部分を示す断
面図である。
【図4】従来のねじ締め型コネクタを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
25 ねじ締め型コネクタ 27 ボルト 29 ナット 31 第1端子 33 第2端子 35 第1コネクタハウジング 37 第2コネクタハウジング 41 ケース 55、59 ナット支持部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内の基板にハンダ付された第1端
    子を収容するケース内の第1コネクタハウジングと、ケ
    ースの外部から前記第1コネクタハウジングに嵌合して
    前記第1端子と接続される第2端子を収容する第2コネ
    クタハウジングと、前記第2コネクタハウジングを挿通
    するボルトと、前記ケース内に設けられて第2コネクタ
    ハウジングを挿通したボルトと螺合し締め付けられるこ
    とにより第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジ
    ングとを嵌合させるナットとを備えたねじ締め型コネク
    タにおいて、前記ケースに前記ナットを支持するナット
    支持部を設けたことを特徴とするねじ締め型コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記ナッ
    ト支持部が前記ケースに一体に成形されていることを特
    徴とするねじ締め型コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、前記ナッ
    ト支持部が前記ケースに取付られていることを特徴とす
    るねじ締め型コネクタ。
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