JP2904737B2 - ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール

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敬介 井原
浩貴 下坂
寛 増谷
厚紀 笠嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールのカ
バーに用いられる半球カップ状のカバー材に関し、さら
に詳述すると、外表面に表示部を予め形成したカバー材
に関する。また、本発明は、該カバー材を用いたゴルフ
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの表面には、商標等の文
字、図形や、番号などを表示した表示部が設けられてい
る。この表示部は、従来、転写印刷法によって形成され
ている。すなわち、圧縮成形あるいは射出成形によって
ソリッドコアや糸巻きコアにカバーを被覆し、さらにデ
ィンプルを形成した後、転写紙上に印刷した転写箔を加
熱加圧によってカバー表面の表示部形成箇所に転写して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の表示部
の形成方法には、下記のような欠点があった。 (a)カバー被覆後において独立した表示部の形成工程が
必要となるため、ゴルフボールの製造工程が複雑にな
り、生産性の点で不利になる。 (b)転写印刷法によって作成した表示部は、転写泊がカ
バー表面に付着しているだけなので、ショット時におけ
るクラブとの接触によって表示部の一部がカバー表面か
ら剥がれることがある。 (c)転写印刷法による表示部の形成では、通常、ディン
プル形成後に転写箔をカバーに転写している。したがっ
て、表示部形成時にカバーが加熱加圧されるため、ディ
ンプルがダメージを受けて変形し、ゴルフボールの飛び
性能に影響を与えることがある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、独立した表示部の形成工程を要することなく表示部
を形成することができ、しかもショット時におけるクラ
ブとの接触によってカバー表面から剥がれることのない
表示部を得ることができる上、ディンプルを加熱加圧す
ることなく表示部を形成することができるゴルフボール
用カバー材及び該カバー材を用いたゴルフボールを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ゴルフボールのカバーに用いられる半球カ
ップ状のカバー材であって、互いに異色の2種以上の成
形材料を用いた多色射出成形により成形され、前記成形
材料の少なくとも1種によりカバー材外表面の表示部が
形成されていることを特徴とするゴルフボール用カバー
材を提供する。
【0006】本発明のカバー材は、外表面に予め多色射
出成形により表示部を設けてあるので、圧縮成形によっ
てコアに被覆するだけでゴルフボール表面に表示部を形
成することができる。したがって、本発明のカバー材に
よれば独立した表示部の形成工程を不要とすることがで
きる。また、本発明のカバー材は多色射出成形によって
形成され、表示部はカバーの他の部分と一体的に接合さ
れているため、転写泊がカバー表面に付着しているだけ
の従来の表示部とは異なり、ショット時におけるクラブ
との接触によって表示部がカバー表面から剥がれるよう
なことがない。さらに、本発明のカバー材を用いればデ
ィンプル形成後にカバーを加熱加圧することなく表示部
を作成できるため、ディンプルがダメージを受けること
がない。
【0007】本発明において、多色射出成形とは、互い
に異色の2種以上の成形材料を金型内に順次射出し、多
色の複合構造の成形体を一体に成形する方法をいう。こ
の場合、射出の順に金型の一部を交換し、キャビティー
空間の形状を変更することにより、複合構造の成形体を
得る。多色射出成形法として、具体的には、2種の異色
の成形材料を用いる2色成形法、3種の異色の成形材料
を用いる3色成形法等を挙げることができる。
【0008】成形材料としては、アイオノマー樹脂、ポ
リウレタン、ポリエステル等のプラスチックが通常使用
される。この場合、各成形材料は、同種のプラスチック
からなるものを用いてもよく、異種のプラスチックから
なるものを用いてもよい。また、各成形材料の色は任意
に選択することができる。
【0009】本発明のカバー材の特に好ましい構造は、
第1の成形材料からなる略半球カップ状基体と、第2の
成形材料からなる表示体とが一体に成形され、かつ表示
体は基体の内面部に埋設した板状成形体と、外面部に埋
設した表示成形体とからなり、カバー材の外表面に露呈
した表示成形体の先端面が表示部を形成する構造のもの
である。かかる構造のカバー材では、カバー材の内面側
に存する板状成形体と外面側に存する表示成形体とが一
体となっており、かつ表示成形体に厚みがあるため、ク
ラブとの接触による表示部のカバー表面からの剥離は全
く生じない。
【0010】また、本発明のカバー材では、カバー材外
表面のポール部(天頂部)付近に表示部を形成すること
が好ましい。これは、コアにカバー材を被覆するための
圧縮成形時にはポール部付近においてカバー材にほぼ垂
直に圧力が加わるためで、ポール部付近に表示部を設け
ておけば圧縮成形時の圧力によって表示部が歪むような
ことがないためである。
【0011】さらに、本発明のカバー材では、コアにカ
バー材を被覆するための圧縮成形時に、カバー材に加わ
る温度及び圧力によって表示部を形成する成形材料が溶
融してその周囲にはみ出さないような手段を採ることが
好ましい。このような手段としては、例えば、表示部を
文字で構成する場合にその文字を描く線をできるだけ細
くする手段が挙げられる。
【0012】本発明のゴルフボールは、前述した本発明
カバー材により形成されたカバーを有するものである。
この場合、本発明のゴルフボールは、ツーピースゴルフ
ボール、スリーピースゴルフボール、糸巻きゴルフボー
ルなどに構成することができ、例えば、圧縮成形によっ
てソリッドコアや糸巻きコアに本発明カバー材を被覆し
てディンプルを形成した後、さらに塗装、マークスタン
プ、クリア塗装等を適宜行うことにより製造することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態例に係
る半球カップ状のカバー材を示すもので、(A)は平面
図、(B)は底面図、(C)は断面図である。本例のカ
バー材2は、白色に着色したアイオノマー樹脂(第1の
成形材料)からなる略半球カップ状基体4と、黒色に着
色したアイオノマー樹脂(第2の成形材料)からなる表
示体6とが2色射出成形法により一体成形されたもので
ある。表示体6は、基体4の内面部に埋設した板状成形
体8と、基体4の外面部に埋設した表示成形体10とか
らなり、カバー材2の外表面に露呈した表示成形体10
の先端面がカバー材2外表面の表示部12(THE REXTER
(登録商標)の文字)を形成している。
【0014】本例のカバー材2は、例えば、図2に示す
2色射出成形機を用いて成形することができる。図2の
成形機において、22は第1の共通金型、24は1次金
型、26はゲート、28は1次キャビティー空間、30
は1次側射出シリンダ、32は第1の共通金型22と同
形状の第2の共通金型、34は2次金型、36はゲー
ト、38は2次キャビティー空間、40は2次側射出シ
リンダ、42はロータリーテーブル、44は回転軸を示
す。
【0015】図2の成形機を用いて本例のカバー材2を
成形する手順は例えば下記の通りである。 第1の共通金型22と1次金型24、第2の共通金型
32と2次金型34の型締めをそれぞれ行った後、1次
側射出シリンダ30から1次キャビティー空間28内に
黒色のアイオノマー樹脂を射出する。これにより、表示
体6が得られる。(図2参照) 第1の共通金型22と1次金型24、第2の共通金型
32と2次金型34の型開きをそれぞれ行った後、回転
軸44を回転中心としてロータリーテーブル42を回転
させることにより、第2の共通金型32と1次金型2
4、第1の共通金型22と2次金型34をそれぞれ対向
させる。(図3参照) 第2の共通金型32と1次金型24、第1の共通金型
22と2次金型34の型締めをそれぞれ行った後、2次
側射出シリンダ40から2次キャビティー空間38内に
白色のアイオノマー樹脂を射出する。これにより、表示
体6と略半球カップ状基体4とが一体成形された2色の
カバー材2が得られる。このとき、1次側射出シリンダ
30から1次キャビティー空間28内に黒色のアイオノ
マー樹脂が射出され、これにより1次キャビティー空間
28内で表示体6が成形される。(図3参照) 第2の共通金型32と1次金型24、第1の共通金型
22と2次金型34の型開きをそれぞれ行い、成形され
たカバー材2を取り出した後、ローターリーテーブル4
2を回転させて第1の共通金型22と1次金型24、第
2の共通金型32と2次金型34をそれぞれ対向させ
る。以後、同様の操作を繰り返してカバー材2を製造す
る。
【0016】図4は本発明の他の実施形態例に係る半球
カップ状のカバー材を示すもので、(A)は平面図、
(B)は底面図、(C)は断面図である。本例のカバー
材52は、白色に着色したアイオノマー樹脂からなる略
半球カップ状基体54と、他の色に着色したアイオノマ
ー樹脂からなる表示体56とが2色射出成形法により一
体成形されたものである。表示体56は基体54の外面
部に埋設しており、カバー材52の外表面に露呈した表
示体56の外面がカバー材52外表面の表示部58(矢
印の図形)を形成している。
【0017】本例のカバー材2は、図2に示したの同様
のタイプの2色射出成形機を用いて成形することができ
る。なお、本発明カバー材の成形機は図2のタイプのも
のに限られず、目的に応じて適宜構造のものを用いるこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、独立した表示部の形成
工程を不要として生産性良くゴルフボールを製造するこ
とができるとともに、クラブとの接触によってカバー表
面から剥がれることのない表示部を得ることができ、し
かもディンプルを加熱加圧することなく表示部を形成す
ることができるためディンプルの変形によるゴルフボー
ルの飛び性能低下を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る半球カップ状のカ
バー材を示すもので、(A)は平面図、(B)は底面
図、(C)は断面図である。
【図2】本発明のカバー材の製造に用いる2色射出成形
機の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明のカバー材の製造に用いる2色射出成形
機の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態例に係る半球カップ状の
カバー材を示すもので、(A)は平面図、(B)は底面
図、(C)は断面図である。
【符号の説明】
2 カバー材 4 略半球カップ状基体 6 表示体 8 板状成形体 10 表示成形体 12 表示部 52 カバー材 54 略半球カップ状基体 56 表示体 58 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増谷 寛 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (72)発明者 笠嶋 厚紀 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−296776(JP,A) 特開 昭60−241463(JP,A) 特開 平8−47552(JP,A) 実公 昭40−3456(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 45/02 A63B 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールのカバーに用いられる半球
    カップ状のカバー材であって、互いに異色の2種以上の
    成形材料を用いた多色射出成形により成形され、前記成
    形材料の少なくとも1種によりカバー材外表面の表示部
    が形成されていることを特徴とするゴルフボール用カバ
    ー材。
  2. 【請求項2】 第1の成形材料からなる略半球カップ状
    基体と、第2の成形材料からなる表示体とが一体に成形
    され、かつ表示体は前記基体の内面部に埋設した板状成
    形体と、外面部に埋設した表示成形体とからなり、カバ
    ー材の外表面に露呈した前記表示成形体の先端面がカバ
    ー材外表面の表示部を形成する請求項1記載のゴルフボ
    ール用カバー材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のカバー材により
    形成されたカバーを有するゴルフボール。
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KR100984379B1 (ko) * 2009-07-24 2010-09-30 이영호 당구공 및 그 제조방법
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