JP3189777B2 - 球技用ボール及びその製造方法 - Google Patents
球技用ボール及びその製造方法Info
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Description
その製造方法に関し、特にパークゴルフ用ボールとして
好適な球技用ボール及び該ボールの製造方法に関する。
年齢、性別、経験等を超えた手軽なスポーツとしてパー
クゴルフやグランドゴルフが注目を集めている。
種々のものが提案されており、これらボールは一般にプ
ラスチック性であり丈夫なものであるが、繰り返し打撃
によりボールの割れが発生するという問題があった。
ルは、球状コアとこのコアの周囲に外層を被覆した2層
構造ボールが大半を占めており、この場合、上記コアは
一対の半球体の端面相互を単に嵌合もしくは貼り合わせ
ることにより形成されている。このため、コアの接合部
の強度が十分ではなく、繰り返し打撃により接合部に集
中応力が生じ、ボールが接合面に沿って割れてしまい、
特にこの傾向は低温において顕著であるという問題があ
った。
で、コアを構成する半球体同士が強固に固着され、ボー
ルの割れや破損を効果的に防止し得る耐久性に優れた球
技用ボール及び該ボールの製造方法を提供することを目
的とする。
成するため下記の球技用ボール及びその製造方法を提供
する。
のパークゴルフ又はグランドゴルフ用の球技用ボールに
おいて、これらコア及び外層がそれぞれポリプロピレ
ン、ポリエチレン及びポリエチレン系樹脂から選ばれる
1種又は2種以上の熱可塑性樹脂から形成されると共
に、上記コアが一対の半球体をスピン溶着することによ
り一体に形成されていることを特徴とするパークゴルフ
又はグランドゴルフ用の球技用ボール。
た請求項1記載の球技用ボール。
とポリエチレン系樹脂の混合物である請求項1又は2記
載の球技用ボール。
のパークゴルフ又はグランドゴルフ用の球技用ボールを
製造する方法において、上記コア及び外層をそれぞれポ
リプロピレン、ポリエチレン及びポリエチレン系樹脂か
ら選ばれる1種又は2種以上の熱可塑性樹脂を用いて形
成し、かつ上記コアを凸状リブを有する凸形半球体と凹
状溝を有する凹形半球体との一対の半球体にて形成し、
これら半球体の凸状リブと凹状溝とを嵌合させると共
に、これら半球体の少なくとも一方を高速回転させて加
圧し、半球体同士を溶融一体化することにより球状コア
を形成することを特徴とするパークゴルフ又はグランド
ゴルフ用の球技用ボールの製造方法。
士をスピン溶着することにより、これら半球体同士が溶
融一体化し、耐久性のあるコアを備えた球技用ボールが
得られるものである。
球体の凹状溝とを嵌合させ、接合面相互を加圧させた状
態で少なくとも一方の半球体を高速回転させることによ
り、接合面が摩擦による発熱で溶融し、接着一体化する
ので、接合部の強度が飛躍的に向上した球状コアが得ら
れるものである。
の周囲に外層を被覆形成してなる球技用ボールは、繰り
返し打撃を行っても半球体同士の接合面に沿って応力が
集中することが避けられ、ボールが割れたり破損し難い
ものであり、特にパークゴルフ用ボールとして優れた耐
久性を有する。
例につき図面を参照して説明する。
ように、球状コア2と、該コア2を被覆する外層3とか
らなる二層構造ボールである。このコア2は、ボール全
体の重量を公式球技規格に調整するため、内部に中空部
4を設けている。
公知の方法により成形した一対の半球体2a,2b、即
ち、互いに嵌合する凸状リブ8を備えた凸形半球体2a
と、凹状溝9を備えた凹形半球体2bとをスピン溶着す
ることにより成形されたものである。なお、図中5は外
層被覆時にコアを支えるための支持部、6は接合部であ
る。
る熱可塑性樹脂を主材として形成され、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレン系樹脂の1種を単独で
或いは2種以上を組み合わせて使用される。なお、ポリ
エチレン系樹脂はエチレンとメチルメタクリレート、エ
チルアクリレート、メチルアクリレートなどとの共重合
樹脂である。
破損の発生を防止するためにポリプロピレンとポリエチ
レン系樹脂との混合物を用いることが好適であり、その
重量比はポリプロピレン/ポリエチレン系樹脂=90〜
10/10〜90、好ましくは70〜40/30〜60
である。
脂成分に加えて、種々の着色剤、重量調整剤、耐摩耗剤
などを適宜配合することができる。
により球技用ボール1が成形される。この場合、外層材
としては、コア材と同様のポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレン系樹脂の熱可塑性樹脂が用いられ、こ
れらの1種を単独で或いは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
ず、通常の射出成形法などを採用することができる。
用ボール、パークゴルフ用ボールなどとして用いられ、
その直径、重量などは各球技規則によって選定され、従
ってこれに応じてコアの直径、重量、外層の厚さ、重量
なども選定される。例えば、パークゴルフ用ボールの場
合、公式競技用としては、国際パークゴルフ協会認定の
規則に従い、直径6cm、重量80〜95gの範囲とす
ることができ、この場合、コア直径を4〜5cm程度、
重量25〜45g程度とすることができる。なお、パー
クゴルフ用ボールの場合、カバーの色は白、赤、青、
黄、橙、桃色系の6色から選定することができる。
一例について説明すると、コア構成部品として接合端面
にリング状の凸状リブ8を有する凸形半球体2aと、接
合端面にリング状の凹状溝9を有する凹形半球体2bを
用い、上記リブ8を溝9に嵌合し、両半球体2a,2b
相互を加圧しながら少なくとも一方の半球体を高速回転
させることにより、両半球体2a,2bの接合端面をそ
の相互の摩擦熱で溶融させて接着一体化し、球状コア2
を形成する。次いで、このコア2を覆って外層3を射出
成形により形成する。
a,2bを上型枠7a及び下型枠7bに固定して上記ス
ピン溶着することが好適である。なお、上型枠7aと下
型枠7bは、図示していない駆動装置により少なくとも
一方の型枠が図2中、上下方向移動可能に、かつ回転可
能に設けられている。
溶着する場合、上記凸状リブ8を備えた凸形半球体2a
を上型枠7aにホールドし、凹状溝9を備えた凹形半球
体2bを下型枠7bにホールドし、上型枠7aを駆動装
置(図示せず)の作動により回転数3500〜5300
rpmで回転させ、この回転に伴って凸形半球体2aを
高速回転させながら、約1.5秒後に下型枠7b(凹形
半球体2b)に対して加圧力4〜6kg/cm2で降下
させて、凸状リブ8と凹状溝9とを回転状態で嵌合させ
ることにより、摩擦熱が発生してリブ及び接合端面の溶
融が開始し、約0.6秒後に上型枠7a(凸形半球体2
a)の回転を停止し、約6秒間冷却することにより接合
端面同士が溶融一体化し、内部に中空部4を有する球状
コア2を形成するなどの方法を採用し得る。なお、上記
回転数、加圧力などは上記の例に限定されず適宜選定さ
れる。
囲に沿ってバリ13が形成されるが、このバリ13は研
削除去する必要はなく、そのまま残しておいてその上か
ら外層を被覆しても良く、或いはバリ部分を治具を使っ
て加熱溶融させてもよい。
部に外層を射出成形する際にコアを金型キャビティ内の
中央部に支持し得るように支持部5,5が突設されてい
る。なお、支持部は両極部に一対突設しているが、これ
に限られるものではなく、他の位置に複数個設けても差
し支えない。
成形する。具体的には、図3に示したように、上型10
aと下型10bとを分離可能に接合することにより内部
に球状キャビティ11を有する射出成形用金型10を用
いて、コア2の周囲に外層が被覆形成される。なお、P
Lは金型分割面である。
5が突設されており、この支持部5を支持ピン12がキ
ャビティ内に進出することにより、この支持ピン12が
支持部5と当接し、キャビティ中央部にコア2を支持可
能に構成されている。
機からランナー、ゲートを介してキャビティ11内に溶
融外層材を射出し、射出完了と同時に支持ピン12をキ
ャビティ面11aまで後退させることにより、コアの周
囲に外層が被覆形成された球技用ボールが成形される。
法によれば、コアを構成する半球体同士がスピン溶着に
より溶融一体化し、極めて強固に溶着されているので、
接合部の強度が飛躍的に向上し、繰り返し打撃によりボ
ールの割れや破損が発生することを可及的に防止でき、
耐久性に優れた球技用ボールを効率良く製造できるもの
である。
ゴルフ、グランドゴルフ等の各種競技用ボールとして好
適なものである。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差し支え
ない。
レン系樹脂2*=70/30(重量比)のコア用樹脂混合
物を用いて一対の半球体(凸形半球体=19.6g、凹
形半球体=16.1g)を成形した。これら半球体を図
2に示した方法によりスピン溶着(回転数4400rp
m、加圧6kg/cm2)し、重量35.7g、直径4
5mmの球状コアを成形した。
用いて、コアの周囲に外層用樹脂組成物(ポリプロピレ
ン1*/ポリエチレン系樹脂2*=70/30(重量比))
を射出して、直径6cm、重量90gの2層構造のパー
クゴルフ用ボールを成形した。
プロピレン1*/ポリエチレン系樹脂2*=50/50(重
量比)、外層用樹脂組成物としてポリプロピレン1*/ポ
リエチレン系樹脂2*=50/50(重量比)を用いた以
外は実験例1と同様にしてパークゴルフ用ボールを成形
した。
ン(住友化学社製 商品名ノーブレンAH561)、2
*:ポリエチレン系樹脂(住友化学社製 商品名アクリ
フト)である。
ールと従来の市販パークゴルフ用ボール(ツーピースボ
ール;比較例)について繰り返し打撃試験を行った。そ
の結果、比較例のボールは500回打撃によりボールの
割れが発生したが、実験例1,2のボールは1000回
打撃でもボールの割れが生じなかった。
ールの割れや破損を防止し得る耐久性に優れた球技用ボ
ールを得ることができる。
面図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 球状コアと、該コアを被覆する外層とか
らなる二層構造のパークゴルフ又はグランドゴルフ用の
球技用ボールにおいて、これらコア及び外層がそれぞれ
ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエチレン系樹脂
から選ばれる1種又は2種以上の熱可塑性樹脂から形成
されると共に、上記コアが一対の半球体をスピン溶着す
ることにより一体に形成されていることを特徴とするパ
ークゴルフ又はグランドゴルフ用の球技用ボール。 - 【請求項2】 球状コアの内部に中空部を設けた請求項
1記載の球技用ボール。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂がポリプロピレンとポリエ
チレン系樹脂の混合物である請求項1又は2記載の球技
用ボール。 - 【請求項4】 球状コアと、該コアを被覆する外層とか
らなる二層構造のパークゴルフ又はグランドゴルフ用の
球技用ボールを製造する方法において、上記コア及び外
層をそれぞれポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエ
チレン系樹脂から選ばれる1種又は2種以上の熱可塑性
樹脂を用いて形成し、かつ上記コアを凸状リブを有する
凸形半球体と凹状溝を有する凹形半球体との一対の半球
体にて形成し、これら半球体の凸状リブと凹状溝とを嵌
合させると共に、これら半球体の少なくとも一方を高速
回転させて加圧し、半球体同士を溶融一体化することに
より球状コアを形成することを特徴とするパークゴルフ
又はグランドゴルフ用の球技用ボールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05749598A JP3189777B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 球技用ボール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05749598A JP3189777B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 球技用ボール及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11235402A JPH11235402A (ja) | 1999-08-31 |
JP3189777B2 true JP3189777B2 (ja) | 2001-07-16 |
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ID=13057317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05749598A Expired - Fee Related JP3189777B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 球技用ボール及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4645807B2 (ja) * | 2004-12-14 | 2011-03-09 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | 球技用ボール |
JP4645813B2 (ja) * | 2005-02-02 | 2011-03-09 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | 球技用ボールの製造方法及び球技用ボール |
JP5081412B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2012-11-28 | 株式会社加西産業 | 樹脂製ボール、その製造方法及び製造装置 |
KR102624766B1 (ko) * | 2023-05-22 | 2024-01-15 | 유정기 | 실내 놀이공 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP05749598A patent/JP3189777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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