JP2904150B2 - 電話機のリダイアル方法 - Google Patents

電話機のリダイアル方法

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JP2904150B2
JP2904150B2 JP26436296A JP26436296A JP2904150B2 JP 2904150 B2 JP2904150 B2 JP 2904150B2 JP 26436296 A JP26436296 A JP 26436296A JP 26436296 A JP26436296 A JP 26436296A JP 2904150 B2 JP2904150 B2 JP 2904150B2
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Nippon Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数字表示およびリ
ダイアル機能を具備した電話機のリダイアル方法に関
し、特に、過去に電話したダイアル数字の履歴を記憶す
るメモリを備え、当該メモリから、最近、しかも、よく
使うダイアル数字を優先的に読み出すアルゴリズムを備
えた電話機のリダイアル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話機のリダイアル機能として
は、過去に電話したダイアル数字の履歴をメモリに記憶
させ、リダイアル・ボタンの押下により、最後に電話し
たダイアル数字(最新の電話履歴)を読み出すか、リダ
イアル・ボタン押下ごとに、記憶されている履歴順にダ
イアル数字を読み出す方式が普通である。
【0003】その他の方式としては、電話番号を過去の
発信回数の多い順に呼び出すことで再発呼を効率的に行
おうとするものがある。特開平2−305163号公報
や、特開平4−144345号公報には、過去に発信し
た電話番号を使用頻度の高い順に記録して、再発呼時は
その記録順に読み出すようにする技術が開示されてい
る。
【0004】例えば、特開平4−144345号公報に
記載の発明では、以下のようにして使用頻度の高い順に
電話番号を記録し、読み出しを行っている。
【0005】まず、通話が終了した際に、その通話に用
いた電話番号がデータメモリに記憶されているか否かが
検出され、記憶されていなければ、データメモリに発呼
済み電話番号、発呼回数のデータが新たに記録される。
この際、データメモリの記憶領域に空きがない場合は、
記憶されている電話番号のうちで最も発呼回数が少ない
ものが消去される。もし、同じ発呼回数の電話番号が多
数ある場合は、その中で、最も古い記憶の電話番号が消
去される。
【0006】また、データメモリに記憶されていること
が検出された電話番号は、そのデータの発呼回数に1が
加算される。
【0007】このようにして記憶された電話番号を、あ
らかじめ発呼回数の多い順に並べ替えておくか、リダイ
アルキーの操作時に発呼回数の多いものをサーチするこ
とにより、電話機の表示手段に発呼回数の多い順に電話
番号を表示する。
【0008】また、特開平5−095396号公報に
は、電話履歴において電話番号ごとの着信頻度・発信頻
度・相手応答有無・相手話中などを記憶して、再発呼を
効率的にするための目安とする発明が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、過去
に電話した履歴の順に読み出される従来の方式では、所
望のダイアル数字が読み出されるまで、リダイアル・ボ
タンを何度も押下しなければならないという問題があ
る。これは、リダイアル機能の利用目的が発信頻度の高
いダイアル番号をすばやく呼び出すことにあるのに対し
て、この従来の方式では発信頻度には関わりなく電話履
歴順に電話番号を呼び出すから、明らかに、効率的なリ
ダイアル機能とは言えない。
【0010】また、特開平2−305163号公報や、
特開平4−144345号公報に記載の発明のように、
過去の発信回数を集計して記憶し、その発信回数の多い
ダイアル番号の順番で呼び出す発明では、最近ほとんど
電話していなくても、以前よく電話していたダイアル番
号が記憶されていた場合、必要とするダイアル番号より
先にそのようなダイアル番号が読み出されてしまう不都
合がある。さらに、電話番号の記憶領域がそのような過
去の使用頻度が高くても最近の使用頻度の少ないダイア
ル番号で一杯になっているような場合、使用頻度が高か
ったというだけで優先的に記憶領域を占有してしまい、
最近よく電話する番号同士の間で記憶領域の取り合いが
生じてしまい、、電話番号が効率的に呼び出せる最適な
記憶順に修正が行われるとは限らなくなる。つまり、新
規に電話番号を記憶領域へ登録しようとするとき、抹消
されるのはこれまでの発信回数が少ない電話番号だか
ら、最近電話しなくても以前よく電話していた番号は、
発信回数が多いがゆえに抹消されることはなく、発信回
数はまだ少ないが、最近よく使用する番号が代わりに抹
消されてしまう。
【0011】次に、特開平5−095396号公報に記
載の発明は、電話発信の多い業務において、日時、時
刻、発着回数、通話時間、応答の有無、相手話中などの
電話番号以外の通話情報をもとに、業務内容に応じた重
要度の順に電話すべき相手の電話番号一覧を電話機に表
示し、電話発信の効率を向上する方式なので、意図した
目的の相手の電話番号を表示させるだけを目的とするリ
ダイアル機能としては複雑になりすぎる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電話機のリダイ
アル方法は、最後に電話したダイアル数字、または、電
話した履歴順にダイアル数字を読み出すのではなく、最
近、しかも、よく使うダイアル数字を群分けされた時系
列要素と、使用頻度から、素早く、効率的に、読み出す
ことができるリダイアル方法を提供することを目的とす
る。
【0013】本発明の電話機のリダイアル方法は、数字
表示部と、リダイアルボタンと、発信ボタンと、呼の発
信に使用したダイアル番号を時系列に記憶するダイアル
履歴メモリを含み、リダイアルボタンの押下によりダイ
アル履歴メモリから数字表示部に読み出したダイアル番
号を用いて、発信ボタンの押下により呼を発信するリダ
イアル機能を備えた電話機において、ダイアル履歴メモ
リに記憶された複数のダイアル番号を、番号が大きくな
るに従って含まれるダイアル番号数が最新のダイアル番
号から数えて順次増えていく複数の群に分割する。ま
た、リダイアルボタンが押下されると、群から若番順に
一つの群を選択する第1のステップと、選択された群に
含まれるダイアル番号のうち最も多く含まれるダイアル
番号を抽出して数字表示部に表示する第2のステップ
と、発信ボタンが押下された場合は数字表示部に表示さ
れたダイアル番号を用いて呼を発信する第3のステップ
と、第2のステップの後、発信ボタンが押下されて呼が
発信されるまで、リダイアルボタンが押下される毎に、
選択された群の次番号を有する群を選択し、当該選択さ
れた群に含まれるダイアル番号からこれまでの動作で抽
出され表示部に表示されたダイアル番号を除くダイアル
番号のうち最も多く含まれるダイアル番号を抽出して数
字表示部に表示する第4のステップを有することを特徴
とする。
【0014】また、電話機は消去ボタンをさらに含み、
数字表示部にダイアル番号が表示されたとき、当該消去
ボタンが押下されると、数字表示部に表示されたダイア
ル番号をダイアル履歴メモリから消去するステップをさ
らに有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明のリダイアル方法が適用さ
れる電話機の本発明に係わる部分の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0017】電話機1は、過去に電話したダイアル番号
が時系列に古い順番に履歴が記録されるダイアル履歴メ
モリ100を含む記憶装置10、本発明に係わる制御全
般を司る制御部20、候補となるダイアル番号を表示す
る表示部30、リダイアルの意志表示を行うリダイアル
ボタン40、表示部30に表示されたダイアル番号が不
要となったダイアル番号の場合、その番号をダイアル履
歴メモリから消去する指示を行う消去ボタン50および
表示部30に表示されたダイアル番号が所望のダイアル
番号の場合、その番号で呼発信を行う発信ボタン60を
含む。
【0018】図示していないが、電話機1がその他に送
受話器、通信回路部、呼び出しベルなどを含むことは言
うまでもない。
【0019】図2は、電話機1内の記憶装置10におけ
る過去に電話した電話番号が記憶されるダイアル履歴メ
モリの記憶イメージを示したものであり、電話をかけた
履歴に合わせて、ダイアル数字が記憶されている。
【0020】同図において、ダイアル番号1が最新のダ
イアル番号であり、ダイアル番号2、3、・・・と順
次、過去のダイアル番号となっている。
【0021】また、これらの電話履歴は仮想的に群分け
されている。
【0022】例えば、群1は最も最近発信した電話番号
(ダイアル番号1)、群2は最近5回以内に発信した5
つの電話番号(ダイアル番号1〜ダイアル番号5)、群
3は最近10回以内に発信した10個の電話番号(ダイ
アル番号1〜ダイアル番号10)、と順次、群番号が増
えるたびに、含まれる電話番号数が増えていくように仮
想的に群分けされている。
【0023】次に、このように記憶され、群分けされた
電話履歴に対して本発明がどのように動作するかについ
て、図3を参照して詳細に説明する。
【0024】本発明の動作の背景として、該当の電話機
で、既に20件以上の電話発信の履歴が残っており、電
話発信のため、リダイアル・ボタンを押下した時点から
説明する。
【0025】図3は、本発明のリダイアル方法の動作を
説明するフローチャートである。
【0026】まず、最初にリダイアルボタン40が押下
されると(ステップ200:以降の説明では「ステッ
プ」は省略する)、前述した群番号が初期設定されて群
番号1に含まれるダイアル番号が動作の対象とされる
(201)。
【0027】対象となる群番号に含まれるダイアル番号
が検索の対象となり(202)、その中で過去の発信頻
度が最も多いダイアル番号が抽出される(203)。発
信頻度の最も多いダイアル番号とは、その群内で最も多
く記録されているダイアル番号のことである。なお、こ
こではダイアル番号1しか含まない群番号1を対象とし
ているので、ダイアル番号1が抽出されることになる。
また、抽出されたダイアル番号はダイアル番号1のみな
ので204の判断では「No」となり、ダイアル番号1
が表示部30に表示される。
【0028】表示部30に表示されたダイアル番号が所
望のダイアル番号である場合(207:Yes)、発信
ボタン60を押下すればその抽出されたダイアル番号を
用いて呼が発信される(208)。
【0029】また、表示されたダイアル番号が所望のダ
イアル番号でない場合(207:No)は、再度リダイ
アルボタンを押下する(209)。
【0030】このリダイアルボタンの再押下の操作によ
り、まず、今、表示部30に表示したダイアル番号は所
望のダイアル番号でないので、以降の動作における検索
対象から外す目的でスキップマークを付加する(21
0)。そして次の群番号を指定するために現在の群番号
に1を加算して(211)、再度202の動作に戻る。
すなわち、群番号2に含まれるダイアル番号(ダイアル
番号1〜ダイアル番号5)のうちスキップマークが付加
されたダイアル番号1を除くダイアル番号が次の検索の
対象とされる。
【0031】この第2回目の検索において、発信頻度が
最も多いダイアル番号としてダイアル番号2とダイアル
番号3が同数で抽出されたと仮定する。(例えば、群番
号2には、ダイアル番号が新しい順に、ダイアル番号
1、2、3、2、3、と記録されていたとする。)この
ような場合は、より新しい記録のダイアル番号であるダ
イアル番号2が選ばれる。
【0032】この選ばれたダイアル番号は表示部30に
表示され、もし、所望のダイアル番号であれば、発信ボ
タン60の押下により呼が発信される。
【0033】また、所望のダイアル番号でなく、さらに
今後は使用しない番号であり、リダイアルの対象から削
除してしまいたい場合(例えば、取引が無くなった相手
先電話番号、間違ってかけてしまった電話番号など)
は、フローチャートには図示していないが、ここで消去
ボタン50を押下することにより、ダイアル履歴メモリ
に記録されているダイアル番号2は全て消去される。
【0034】再度リダイアルボタン40を押下すること
により第3回目の検索動作の前準備として、対象とする
群番号が3に指定される。なお、表示したダイアル番号
2は消去されたので、スキップマークを付す動作は行わ
れない。
【0035】この第3回目の検索動作では、群番号3に
含まれる10個のダイアル番号を前提とした検索が行わ
れる(もちろんスキップマークを付されたダイアル番号
は対象から外し、消去された番号の部分はその隣の番号
が順次詰められる)。
【0036】以降、目的とするダイアル番号が表示され
るまでリダイアルボタン40を押下して検索対象となる
ダイアル番号数を順次増やして検索動作を繰り返すこと
になるが、一旦表示されてそれが所望のダイアル番号で
なければスキップマークが付されて次回の検索からは対
象外とされること、また、操作の途中で不要となったダ
イアル番号は消去ボタン60で随時消去できることによ
り、最近しかも頻繁に使うダイアル番号は、たとえすぐ
に表示されなくても数回(2〜3回程度)のリダイアル
ボタン押下で表示されることになる。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のリダイ
アル方法は、使用頻度と、群分けされた時系列要素か
ら、一定のアルゴリズムに従ってダイアル数字を読み出
す方法を採用しているため、よく電話する相手、最近電
話した相手を効率よく読み出すことができる。
【0038】また、リダイアル操作で読み出したとき、
不要なダイアル数字があった場合、消去ボタンで抹消で
きるため、電話した経緯があっても、不要なダイアル数
字をリダイアルで読み出すことをなくし、効率的にダイ
アル数字を読み出すことができるように、ダイアル履歴
メモリの最適化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリダイアル方法を適用した電話機の構
成例を示す。
【図2】ダイアル履歴メモリの記憶内容のイメージと群
分けを示す図である。
【図3】本発明のリダイアル方式の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 電話機 10 記憶装置 20 制御部 30 表示部 40 リダイアルボタン 50 消去ボタン 60 発信ボタン 100 ダイアル履歴メモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数字表示部と、リダイアルボタンと、発信
    ボタンと、呼の発信に使用したダイアル番号を時系列に
    記憶するダイアル履歴メモリを含み、前記リダイアルボ
    タンの押下により前記ダイアル履歴メモリから前記数字
    表示部に読み出したダイアル番号を用いて、前記発信ボ
    タンの押下により呼を発信するリダイアル機能を備えた
    電話機において、 前記ダイアル履歴メモリに記憶された複数のダイアル番
    号を、番号が大きくなるに従って含まれるダイアル番号
    数が最新のダイアル番号から数えて順次増えていく複数
    の群に分割し、 前記リダイアルボタンが押下されると、 前記群から若番順に一つの群を選択する第1のステップ
    と、 当該選択された群に含まれるダイアル番号のうち最も多
    く含まれるダイアル番号を抽出して前記数字表示部に表
    示する第2のステップと、 前記発信ボタンが押下された場合は前記数字表示部に表
    示されたダイアル番号を用いて呼を発信する第3のステ
    ップと、 前記第2のステップの後、前記発信ボタンが押下されて
    呼が発信されるまで、前記リダイアルボタンが押下され
    る毎に、前記選択された群の次番号を有する群を選択
    し、当該選択された群に含まれるダイアル番号からこれ
    までの動作で抽出され前記表示部に表示されたダイアル
    番号を除くダイアル番号のうち最も多く含まれるダイア
    ル番号を抽出して前記数字表示部に表示する第4のステ
    ップを有することを特徴とする電話機のリダイアル方
    法。
  2. 【請求項2】前記電話機は消去ボタンをさらに含み、前
    記数字表示部にダイアル番号が表示されたとき、当該消
    去ボタンが押下されると、前記数字表示部に表示された
    ダイアル番号を前記ダイアル履歴メモリから消去するス
    テップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載
    の電話機のリダイアル方法。
JP26436296A 1996-10-04 1996-10-04 電話機のリダイアル方法 Expired - Lifetime JP2904150B2 (ja)

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Effective date: 19990223