JP2903749B2 - 伝導度変調型misfetを備えた半導体装置 - Google Patents
伝導度変調型misfetを備えた半導体装置Info
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Description
のラインドライバの出力素子、或いは多電源を駆動する
スイッチ素子として用いられる伝導度変調型MISFE
T(IGBT)を備えた半導体装置に関し、特に、ソー
スとコレクタ間の電圧が順方向、及び逆方向の双方向に
対して阻止耐圧の高いIGBTを備えた半導体装置に関
するものである。
対し阻止耐圧の高い伝導度変調型MISFET(IGB
T)を備えた半導体装置としては、図9に示すように、
p型基板101の上にエピタキシャル成長によりn- 型
の伝導度変調層103が形成されているものがある。こ
の半導体装置においては、p型基板101上にn型の埋
め込み層が形成されており、この上にエピタキシャル成
長によりn- 型の伝導度変調層103が形成されてい
る。そして、IGBTを構成する領域は、p型のアイソ
レーション104により、島状に周囲から分離されてい
る。この領域の伝導度変調層103の表面には、p型の
ベース層106とn+ 型のソース層107が2重拡散で
形成されている。これらの表面にゲート酸化膜108が
積層され、その上にゲート電極109が設置されて、電
極109によって駆動されるMIS部(DMOS)部が
構成されている。
DMOS部と対峙する位置に、p型の深いコレクタ層1
10、およびp+ 型のコレクタ層111が形成されてい
る。
に、n+ 型のドレインウォール105が形成されてい
る。このドレインウォール105は、伝導度変調層10
3の表面から、埋め込み層102に達するように形成さ
れており、コレクタ層110および111は、このドレ
インウォール105を経てDMOS部120、或いはア
イソレーション104と、伝導度変調層103により連
結されている。
と、ソース層107にはソース電極121が接続されて
いる。また、アイソレーション104にもソース電極1
22が接続されており、それぞれの電極には、ソース電
位Sが印加される。一方、コレクタ層111にはコレク
タ電極131が設置されており、コレクタ電位Cが印加
される。
ような等価回路を基に説明できる。
が、ソース電位Sに対し正のバイアスを印加されると、
ゲート電極109下のp型のベース層106の表面は反
転されて、DMOS部120に形成されているMOSF
ET604はオン状態となる。このため伝導度変調層1
03の電位はソース電位Sとほぼ等しくなる。コレクタ
電位Cは、ソース電位Sより高い順方向の電位となって
おり、このコレクタ電位Cの印加されているコレクタ層
111および110からは、正孔が注入される。このた
め、コレクタ層110、伝導度変調層103、およびベ
ース層106で構成されるPNPトランジスタ603、
およびコレクタ層110、伝導度変調層103、および
アイソレーション104で構成されるPNPトランジス
タ606がオン状態となる。従って、コレクタ電極13
1からソース電極121または122へは、MOSFE
T604、PNPトランジスタ603、およびPNPト
ランジスタ606を通る3つの経路により、電流が流れ
る。
位Gが同一電位で、ソース電位Sとゲート電位Gに対
し、コレクタ電位Cが正にバイアスされ印加されている
ときに、順方向の阻止状態となる。この状態では、p型
のベース層106とn- 型の伝導度変調層103とのp
n接合から空乏層141が伸び、また、p型のアイソレ
ーション104とn- 型の伝導度変調層103とのpn
接合から空乏層140が伸びる。
レクタ電位が負にバイアスされ印加されているときは、
逆方向の阻止状態となる。この状態では、p型のコレク
タ層とn- 型の伝導度変調層103とのpn接合から空
乏層150が伸びる。
導体装置は、順方向および逆方向の双方向阻止状態が実
現できるIGBTを備えた半導体装置である。
止の可能なIGBTを構成する際は、寄生サイリスタの
ラッチアップ防止、阻止状態におけるパンチスルー防
止、伝導度変調層の表面の反転によるチャンネルの防
止、およびコレクタ層の層端におけるなだれ効果の防止
などを検討する必要がある。
は、PNPトランジスタ603の電流増幅率hFEが高す
ぎると、p型のベース層106の抵抗成分601に電流
が流れ、n+ 型のソース層107と、p型のベース層1
06およびn- 型の伝導度変調層103からなるNPN
トランジスタ602がオン状態となる。このため、この
IGBTは、ラッチアップ状態となり、ゲート制御が不
可能となる。このような状態を防止するために、PNP
トランジスタ603の電流増幅率hFEは、n型のドレイ
ンウォール105により制御されている。
110間、およびp型のアイソレーション104とコレ
クタ層110間には、n型の深いドレインウォール10
5が設置されコレクタ層110を取り囲んでいる。従っ
て、n- 型の伝導度変調層103に広がる空乏層14
0、141、および150はドレインウォール105で
広がりが制限され、この空乏層に起因するパンチスルー
は防止されている。
な電位差により、反転してチャンネルが形成されやす
い。このチャンネルにより、p型のベース層106とコ
レクタ層110、およびp型のアイソレーション104
とコレクタ層110が短絡されてしまい、IGBTの耐
圧能力が低下する。上記チャンネルの形成は、n+ 型の
ドレインウォール105をアイソレーション104とコ
レクタ層110に設置することにより、防止されてい
る。
ている、逆方向の阻止状態においては、コレクタ層11
1の層端部が高電界となり、なだれ効果が起こり易い。
このため、IGBTの耐圧能力が低下する。このような
高電界を防止するため、p型の深いコレクタ層110が
形成され、端部の曲率は大きく形成されている。
いては、n+ 型のドレインウォールが設置されているた
め、電流増幅率hFEを増加させることができない。従っ
て、IGBTの電流容量の増加を図ることが困難であ
る。一方、このn型のドレインウォールを設置しない場
合は、上述したように、ラッチアップ、パンチスルー、
および表面チャンネルの防止ができず、耐圧能力が著し
く低下してしまう。
するため、p型の深いコレクタ層が形成されている。こ
のため、p型のコレクタ層とn- 型の伝導度変調層との
接合状態は傾斜接合状態となっており、不純物の濃度勾
配が連続的に変化している。
導度変調層への正孔の注入効率が低く、伝導度変調層の
伝導度の向上が困難である。また、このIGBTの電流
容量の増加を図ることも困難である。
耐圧能力の要求される阻止状態においてはドレインウォ
ール、あるいは深いコレクタ層と同等の機能を果たし、
かつ、通電状態においては伝導変調層の伝導能力を向上
させることができる防御手段をIGBTに適用し、阻止
状態の耐圧能力を維持しつつ、大きい電流容量を有する
IGBTを提供することにある。
に、本発明においては、第1導電型のアイソレーション
部で島状に分離された第2導電型の伝導度変調層と、こ
の伝導度変調層の表面に形成された第1導電型のベース
領域層と第2導電型のソース領域層を有するMIS部
と、このMIS部と対峙する伝導度変調層の表面に形成
された第1導電型のコレクタ領域層を有するコレクタ部
とを備え、アイソレーション部、ベース領域層およびソ
ース領域層にソース電位が印加され、また、コレクタ領
域層にはコレクタ電位が印加され、さらにMIS部と、
コレクタ部との間に、高濃度の第2導電型のドレインウ
ォール部が形成されている双方向阻止可能な伝導度変調
型MISFETを備えた半導体装置において、このコレ
クタ部の周囲に、上記伝導度変調層の表面部の電位を上
記ドレインウォール部の電位とほぼ同等に保持するチャ
ンネルストップ手段を形成するようにしている。
双方向阻止可能な伝導度変調型MISFETを備えた半
導体装置において、コレクタ領域層を浅い高濃度の第1
導電型にて形成する。そして、この層端部の周辺部に、
コレクタ領域層の層端の電界勾配を緩和する電界緩和手
段を形成するようにしている。
タ部の周囲の伝導度表面の電位を、このドレインウォー
ル部の電位と略同様に保持するチャンネルストップ手段
が形成されている双方向阻止可能な伝導度変調型MIS
FETを備えた半導体装置に、上記と同様にコレクタ領
域層を浅い高濃度の第1導電型にて形成し、この層端部
の周辺部に、コレクタ領域層の層端の電界勾配を緩和す
る電界緩和手段を形成することが望ましい。
て、伝導度変調層の表面の層間絶縁膜上にチャンネルス
トップ電極を形成し、この電極をドレインウォール部と
接続することが有効である。また、上記チャンネルスト
ップ手段として、伝導度変調層の表面に第2導電型のチ
ャンネルストップ用拡散層を形成し、この拡散層をドレ
インウォール部と接続することも有効である。
領域層の層端に沿って第1導電型の深いガードリング層
を形成することが有効である。また、上記電界緩和手段
として、伝導度変調層上の層間絶縁膜上でコレクタ領域
層の層端部の周囲にフィールド電極を設置し、このフィ
ールド電極の電位を、前記コレクタ電極と同電位に保つ
ことも有効である。さらに、第1導電型の深いガードリ
ング層と、フィールド電極の両手段を併設することが望
ましい。
ISFETを備えた半導体装置においては、コレクタ領
域とMIS部の間のパンチスルー、および伝導度変調層
の表面チャンネルは、この間に形成されているドレイン
ウォール部により防止される。そして、第1導電型のコ
レクタ領域層と、第2導電型の伝導度変調層、および第
1導電型のベース領域層により構成されるトランジスタ
の電流増幅率は、上記ドレインウォール部により制御可
能である。このため、第2導電型のソース領域層と、第
1導電型のコレクタ領域層、および第2導電型の伝導度
変調層で構成されるトランジスタを閉状態に保つことが
でき、この半導体装置のラッチアップ現象は防止され
る。
間の伝導度変調層の表面には、上記ドレインウォール部
の電位を伝達するチャンネルストップ手段が形成されて
いる。この半導体装置が順方向阻止状態にある時は、コ
レクタ電位がソース電位に対し正にバイアスされてい
る。そして、空乏層は、ベース領域層と、伝導度変調層
との接合部から伸びており、ドレインウォール部の電位
は、ほぼコレクタ電位に等しい。一方、この半導体装置
が逆方向阻止状態にある時は、コレクタ電位がソース電
位に対し負にバイアスされており、空乏層は、コレクタ
領域層と、伝導度変調層との接合部から伸びている。こ
のため、ドレインウォール部の電位はほぼソース電位に
等しい。このように、阻止状態においては、ドレインウ
ォール部の電位は、ほぼ正の最高電位となっている。そ
して、コレクタ部とアイソレーション部の間の伝導度変
調層の表面に、このドレインウォール部のほぼ同等の電
位が印加されている場合は、アイソレーション部、ある
いはコレクタ部からの空乏層の伸びが、この印加されて
いる電位に制限される。すなわち、コレクタ部とアイソ
レーション部間には、ドレインウォール部が形成されて
いないが、コレクタ部とMIS部間に形成されているド
レインウォール部の電位と略同等に保持されることで、
コレクタ部とアイソレーション部間の空乏層の状態は、
ほぼドレインウォール部の形成されているコレクタ部と
MIS部間と同様に抑制される。従って、コレクタ部と
アイソレーション部間のパンチスルーの防止が可能とな
る。
ソレーション部間の伝導度変調層の表面部には正の最高
電位に保持されている。このため、伝導度変調層表面の
正孔濃度の増加は阻止される。従って、この表面が反転
してチャンネルを形成することはなく、コレクタ部とア
イソレーション部の短絡は防止される。伝導度変調層の
表面に形成されている層間絶縁層上に、チャンネルスト
ップ電極を設置し、この電極をドレインウォール部と接
続することにより、チャンネルストップ電極の設置され
ている伝導度変調層の表面部の電位を、ドレインウォー
ル部の電位と略同等に保持することができる。また、ド
レインウォール部と接続されている第2導電型のチャン
ネルストップ用拡散層を、伝導度変調層の表面部に形成
する場合も、このチャンネルストップ用拡散層によって
伝導度変調層の表面部の電位をドレインウォール部の電
位とほぼ同等に保持できる。
ン部の間に、第2導電型のドレインウォール部の形成せ
ずとも、この間の阻止耐圧は維持可能である。そして、
この間は伝導度変調層のみにより形成でき、コレクタ部
と、伝導度変調層およびドレインウォール部で構成され
るトランジスタの電流増幅率を増加することが可能とな
る。このため、この半導体装置の電流容量の増加が可能
となる。
薄い層として、その層端部分の周囲のみに電界緩和手段
が形成されている場合は、第1導電型のコレクタ領域層
と、第2導電型の伝導度変調層との境界面を高濃度の状
態で形成できる。このため、この境界面において、コレ
クタ領域層と、伝導度変調層とは階段接合の状態とな
り、正孔の注入効率の向上が図られる。従って、伝導度
変調層の伝導度が増加し、電流容量を増加することが可
能となる。
層の端部の高電界は、電界緩和手段で緩和され、この部
分が降服電圧をこえ、なだれ効果が起きることは防がれ
る。
層の層端に第1導電型の深い拡散によるガードリング層
を採用できる。この場合は、コレクタ領域層の層端の曲
率が大きくなり、この曲率の大きな面に沿って、電界の
分布が広がり、端部に集中することが避けられる。ま
た、コレクタ領域層の周囲にフィールド電極が設置され
た場合は、このフィールド電極下に、層端部の空乏領域
が広がり、これに沿って電界の分布も広がり、端部への
集中が避けられる。上記のガードリング層と、フィール
ド電極とを同時に電界緩和手段として使用することも可
能である。
明する。
方向阻止可能なIGBTを備えた半導体装置は、図1に
示すように、ドレインウォール部105の電位はチャン
ネルストップ電極201にてコレクタ層111の周囲に
伝達され、このコレクタ層111の端部111aの上部
には、この端部111aの高電界を緩和するフィールド
電極210が設置されている。本実施例の構成につい
て、すでに説明済の従来例(図9)と同様の部分は、同
じ番号を付記して説明を省略する。
05が図1、および図2に示すように、コレクタ部13
0とDMOS部120間にのみ設置されている。そし
て、コレクタ部130の周囲にはチャンネルストップ電
極201が形成され、この電極201はドレインウォー
ル105とAl配線203にて接続されている。このチ
ャンネルストップ電極201は、n- 型の伝導度変調層
上に積層されている層間絶縁層202の上に形成されて
おり、図2の平面図に示すように、この半導体装置の表
面からみた場合には、コレクタ部130とアイソレーシ
ョン104の間に配置されている。
るコレクタ層111は、一層のp+型の薄い層で構成さ
れており、このコレクタ層111は直接伝導度変調層1
03と接触するように形成されている。そして、このコ
レクタ層111の端部111aの上部には、フィールド
電極210が設置されている。このフィールド電極21
0は、チャンネルストップ電極201と同様、層間絶縁
層202上に形成されている。このフィールド電極21
0はコレクタ電極131とAl配線211で接続されて
おり、コレクタ電位Cが印加されている。
Cが、ソース電位Sに対し正にバイアスされている順方
向の状態で、ゲート電位Gがソース電位Sに対し正にバ
イアスされているとDMOS部120に構成されている
MOSFETがオン状態となっている。そして、このI
GBTは通電状態となっている。この状態において、ソ
ース電極122が接続されているアイソレーション10
4と、コレクタ層111との間には、n型のドレインウ
ォールが形成されておらず、n- 型の伝導度変調のみに
より接続されている。このため、アイソレーション10
4と、n- 型の伝導度変調、及びコレクタ層111にて
構成されているPNP型トランジスタ(図11のトラン
ジスタ606)の電流増幅率hFEは高い。従って、この
IGBTの電流容量は、従来のIGBTに比べ大きくな
っている。また、コレクタ層111は、高濃度の薄膜層
として形成されているので、伝導度変調層103と階段
接合となっている。従って、コレクタ層111から伝導
度変調層103への正孔の注入効率が向上されている。
このため、通電状態における伝導度変調層103の伝導
度が高くなり、さらに電流増幅率hFEの向上が図られて
いる。また、コレクタ部130とDMOS部120の間
には、ドレインウォール105が形成されているため、
コレクタ層111、伝導度変調層103およびベース層
106で構成されているPNP型トランジスタ(図11
におけるトランジスタ603)の電流増幅率hFEは抑え
られている。従って、ソース層107、ベース層10
6、および伝導度変調層103で構成されるNPN型ト
ランジスタ(図11におけるトランジスタ602)がオ
ン状態に移行することはなく、このIGBTがラッチア
ップ状態に移行することは防止されている。
が、ソース電位Sに対し正にバイアスされて、ゲート電
位Gがソース電位Sと同電位となると、順方向の阻止状
態となる。この状態においては、ベース層106と伝導
度変調層103との境界面から伸びる空乏層141は、
ドレインウォール105で制限される。また、このドレ
インウォール105の電位は、チャンネルストップ電極
201でコレクタ部130と、アイソレーション104
間に伝達されている。このため、アイソレーション10
4と伝導度変調層103との境界面から伸びる空乏層1
40も、チャンネルストップ電極201により、伝達さ
れる電位に沿って制限される。このように、ベース層1
06、およびアイソレーション104からの空乏層の伸
びは制限され、パンチスルー状態は防止される。また、
チャンネルストップ電極201でコレクタ部130と、
アイソレーション104間の伝導度変調層103の表面
は正にバイアスされる。このため、伝導度変調層103
の表面が反転して、コレクタ層111とアイソレーショ
ン104を短絡するチャンネルが形成されることも防止
される。
対し負にバイアスされた場合は、逆方向の阻止状態とな
る。この状態において、空乏層150は、コレクタ層1
11と、伝導度変調層103との接合面から伸びる。こ
の空乏層150も、上記と同様に、ドレインウォール1
05と、このドレインウォール105の電位を伝達する
チャンネルストップ電極201とにより、制限されてパ
ンチスルーが防がれている。伝導度変調層103の表面
の反転も、上記の順方向の阻止状態と同様に防止されて
いる。また、この逆方向の阻止状態においては、コレク
タ層111の端部111aのように、曲率の小さい部分
は、高電界となり、降服電圧を越えてしまう。本実施例
においては、フィールド電極210を設置して、コレク
タ層の端部111aの空乏層を広げることにより、端部
111aの電界集中が緩和されている。従って、このI
GBTは、逆方向に対しても耐圧能力の高い素子となっ
ている。
BTを備えた半導体装置は、ラッチアップ耐力、パンチ
スルー防止力などの順逆双方向の阻止耐力は、従来のI
GBTを備えた半導体装置と同等に維持されている。一
方、電流容量の向上は、ドレインウォールの除去、正孔
の注入効率の上昇により、大幅に図られた素子となって
いる。
る、IGBTを備えた半導体装置を図6に示す。この装
置においては、チャンネルストップ電極に代わり、伝導
度変調層103の表面にn+ 型のチャンネルストップ層
301が形成されている。このチャンネルストップ層3
01は、ドレインウォール105の上部から、コレクタ
部130を囲むように形成されており、コレクタ部13
0とアイソレーション部104の間に配置されている。
また、コレクタ層111においては、フィールド電極に
代わり、コレクタ層の端部111aにp+ 型で深いガー
ドリング310が形成されている。他の構成について
は、実施例1と同様につき、同じ番号を付記して説明を
省略する。
コレクタ部130と、アイソレーション104の間に
は、ドレインウォール105が設置されておらず、ま
た、コレクタ層111は、p+ 型で浅い層であり、伝導
度変調層103と直接に接している。このため、実施例
1と同様、通電状態における電流容量の向上が図られて
いる。さらに、阻止状態においては、ドレインウォール
105の電位は、チャンネルストップ層301により、
コレクタ部とアイソレーション104間に伝達されてお
り、実施例1と同様の作用により、パンチスルーおよび
伝導度変調層103の表面の反転は防止されている。
ガードリング310が形成されている。このガードリン
グ310はコレクタ層111より深く形成されており、
その断面の曲率は、層端111aの曲率に比べ大きく設
定されている。従って、コレクタ層の層端111aの電
界は、このガードリング310の表面に沿って広く分布
する。このため、逆方向阻止状態においても、電界の分
布が広くなり、層端111aが高電界となることが防が
れている。
備えた半導体装置においても、ラッチアップ耐力、パン
チスルー防止力などの順逆方向の阻止耐力は、従来と同
等に維持されながら、電流容量の向上が図られている。
タ部とMIS部の間に設置したドレインウォール部の電
位を、コレクタ部とアイソレーション部の間に伝達し、
この間の電流阻止耐力を保持する双方向阻止耐圧の高い
伝導度変調型MISFETを備えた半導体装置に関する
ものであり、以下の効果を奏す。
ドレインウォール部を設置する必要がなく、この間を伝
導度変調層のみで形成することができる。このため、従
来の半導体装置に比べ通電時の電流容量を増加すること
ができる。一方、この半導体装置のラッチアップ耐力、
パンチスルー防止力などの順逆双方向の阻止耐力は、コ
レクタ部とアイソレーション部の間に伝達されたドレイ
ンウォール部の電位により、従来の半導体装置と同様に
維持できる。
て、コレクタ層の層端の周囲に電界緩和手段を設置する
場合は、逆方向阻止状態におけるコレクタ層の層端の高
電界を電界緩和手段で防止することができる。そして、
通電状態においては、薄膜層のコレクタ層から伝導度変
調層への正孔の注入効率を向上できる。このため、この
半導体装置の電流容量を一層増加することができる。
の高い伝導度変調型MISFETを備えた半導体装置
は、その阻止耐力は従来の半導体装置と同様に保持で
き、一方、電流容量は、従来の半導体装置に比べ大幅に
増加させることができる。
高いIGBTを備えた半導体装置の断面図である。
示す、半導体装置の断面図である。
導体装置の平面図である。
導体装置の断面図である。
示す、半導体装置の断面図である。
導体装置の平面図である。
半導体装置の断面図である。
高いIGBTを備えた半導体装置の等価回路図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ソース電位の印加される第1導電型のア
イソレーション部で分離されている第2導電型の伝導度
変調層と、この伝導度変調層の表面に形成されソース電
位の印加される第1導電型のベース領域層と第2導電型
のソース領域層を有するMIS部と、このMIS部と対
峙する前記伝導度変調の表面に形成されコレクタ電位の
印加される第1導電型のコレクタ領域層を有するコレク
タ部と、前記MIS部と前記コレクタ部との間に形成さ
れた高濃度の第2導電型のドレインウォール部とを有す
る伝導度変調型MISFETを備えた半導体装置におい
て、 前記コレクタ部の周囲に、前記伝導度変調層の表面電位
を前記ドレインウォール部の電位とほぼ同電位に保つチ
ャンネルストップ手段が形成されていることを特徴とす
る双方向阻止耐圧の高い伝導度変調型MISFETを備
えた半導体装置。 - 【請求項2】 第2導電型の伝導度変調層の表面に形成
されソース電位の印加される第1導電型のベース領域層
と第2導電型のソース領域層を有するMIS部と、この
MIS部と対峙する前記伝導度変調層の表面に形成され
コレクタ電位の印加される第1導電型のコレクタ領域層
を有するコレクタ部とが形成されている伝導度変調型M
ISFETを備えた半導体装置において、 前記コレクタ領域層は高濃度の薄膜層で、このコレクタ
領域層の層端の周辺部には電界勾配を緩和する電界緩和
手段が形成されていることを特徴とする双方向阻止耐圧
の高い伝導度変調型MISFETを備えた半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の伝導度変調型MISF
ETを備えた半導体装置において、 前記コレクタ領域層は高濃度の薄膜層で、このコレクタ
領域層の層端の周辺部には、電界勾配を緩和する電界緩
和手段が形成されていることを特徴とする双方向阻止耐
圧の高い伝導度変調型MISFETを備えた半導体装
置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載の伝導度
変調型MISFETを備えた半導体装置において、前記
チャンネルストップ手段は、前記伝導度変調層の表面の
層間絶縁膜上に形成されチャンネルストップ電極であっ
て、このチャンネルストップ電極は前記ドレインウォー
ル部と接続されていることを特徴とする双方向阻止耐圧
の高い伝導度変調型MISFETを備えた半導体装置。 - 【請求項5】 請求項1または請求項3に記載の伝導度
変調型MISFETを備えた半導体装置において、前記
チャンネルストップ手段は、前記伝導度変調層の表面に
形成された第2導電型のチャンネルストップ用拡散層で
あって、このチャンネルストップ用拡散層は、前記ドレ
インウォール部と接続されていることを特徴とする双方
向阻止耐圧の高い伝導度変調型MISFETを備えた半
導体装置。 - 【請求項6】 請求項2乃至請求項5に記載の伝導度変
調型MISFETを備えた半導体装置において、前記電
界緩和手段は、前記コレクタ領域層の層端に形成された
第1導電型の深いガードリング層であることを特徴とす
る双方向阻止耐圧の高い伝導度変調型MISFETを備
えた半導体装置。 - 【請求項7】 請求項2乃至請求項5に記載の伝導度変
調型MISFETを備えた半導体装置において、前記電
界緩和手段は、前記伝導度変調層上の層間絶縁膜上でコ
レクタ領域層の周囲に設置されたフィールド電極であっ
て、このフィールド電極は前記コレクタ電極と同電位に
保たれていることを特徴とする双方向阻止耐圧の高い伝
導度変調型MISFETを備えた半導体装置。 - 【請求項8】 請求項2乃至請求項5に記載の伝導度変
調型MISFETを備えた半導体装置において、前記電
界緩和手段は、前記コレクタ領域層の層端に形成された
第1導電型の深いガードリング層、及び前記伝導度変調
層上の層間絶縁膜上でコレクタ領域層の周囲に設置され
たフィールド電極であって、このフィールド電極は前記
コレクタ電極と同電位に保たれていることを特徴とする
双方向阻止耐圧の高い伝導度変調型MISFETを備え
た半導体装置。
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